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Friday, 09 December 2005

The Black Cat by Edgar Allan Poe エドガー・アラン・ポー / エドガア・アラン・ポオ / エドガー・アラン・ポゥ 「黒猫」「黒猫物語」「黒猫譚」「西洋怪談 黒猫」

        目次 Table of Contents

 French short film  Le chat noir (2010)
 Spanish short film  El Gato Negro
 TV episode  黒猫 (2007) 予告篇 The Black Cat (2007) trailer
■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
 Audiobook sample in Japanese  黒猫(録音サンプル) 日本語版朗読
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 小川(高)2006
  (J2) 金原 2002
  (J3) 大岡 1998
  (J4) 田中 1996
  (J5) 富士川 1992
  (J6) 高橋 1989
  (J7) 松村+繁尾 1987, 2010
  (J8) 谷崎 1985
  (J9) 中野 1978
  (J10) 大庭 1978
  (J11) 小泉 1974
  (J12) 河野 1974
  (J13) 小川(和)1973
  (J14) 八木 1971
  (J15) 丸谷 1970
  (J16) 大橋 1966
  (J17) 刈田 1966
  (J18) 田桐 1964
  (J19) 松村 1962
  (J20) 谷崎 1962, 1969, etc.
  (J21) 菅 1961
  (J22) 佐々木 1951, 1999
  (J23) ダイジエスト・シリーズ刊行會 1950
  (J24) 城 1949
  (J25) 山本 1934
  (J26) 森村+澤田 1934
  (J27) 江戸川 1929
  (J28) 平塚 1911, 1996
  (J29) 畑 1907, 1996
  (J30) 本間 1907
  (J31) 内田 1893, 1984
  (J32) 饗庭 1887, 1972, etc.
■ロシア語訳 Translation into Russian
 Audiobook in Polish  Czarny kot ポーランド語版朗読
■ポーランド語訳 Translation into Polish
■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian
■チェコ語訳 Translation into Czech
■スウェーデン語訳 Translation into Swedish
■デンマーク語訳 Translation into Danish
 Audiobook in German 1  Die schwarze Katze ドイツ語版朗読 1
 Audiobook in German 2  Die schwarze Katze ドイツ語版朗読 2
■ドイツ語訳 Translation into German
 Audiobook in Italian  Il gatto nero イタリア語版朗読
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translation into Spanish
 Audiobook in French 1  Le Chat noir フランス語版朗読 1
 Audiobook in French 2  Le Chat noir フランス語版朗読 2
■フランス語訳 Translations into French
  (F1) Chabrières, 2006
  (F2) Baudelaire, 1857
 Audiobook 1  Tom O'Bedlam reads The Black Cat
 Audiobook 2  Richard Day Gore reads The Black Cat
 Audiobook 3 
 Audiobook 4  Roy Macready reads The Black Cat
 Dramatic reading 
■英語原文 The original text in English
■外部リンク External links
■tomokilog 関連記事 Related articles from tomokilog:
■更新履歴 Change log


 French short film  Le chat noir (2010)

Uploaded by tristanconvert on 2011-09-13. Directed by Tristan Convert. Starring Michaël Abiteboul, Myriam Ajar and Julie Castel.


 Spanish short film  El Gato Negro

Uploaded by dulcemizhu on 2009-08-17.


 TV episode 
黒猫 (2007) 予告篇 13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~
The Black Cat (2007) trailer - Masters of Horror: Season 2, Episode 11

監督: スチュアート・ゴードン 出演: ジェフリー・コムズ、エリス・レヴェスク Uploaded by utterfright on 2011-09-13. Original TV broadcast of the episode: 2007-10-29. Directed by Stuart Gordon, Stuart Ortiz. Starring Elyse Levesque, Jeffrey Combs and Aron Tager.


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

谁没有在无意中多次干下坏事或蠢事呢?而且这样干时无缘无故,心里明知干不得而偏要干。哪怕我们明知这样干犯法,我们不是还会无视自己看到的后果,有股拼命想去以身试法的邪念吗?唉,就是这股邪念终于断送了我的一生。

   《黑猫》 爱伦•坡
   E-text at 中国教师阅读网 (reading.cersp.com)


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

誰沒有在無意中多次干下坏事或蠢事呢?而且這樣干時無縁無故,心里明知干不得而偏要干。哪怕我們明知這樣干犯法,我們不是還會無視自己看到的后果,有股拼命想去以身試法的邪念嗎?唉,就是這股邪念終于斷送了我的一生。

   《黑貓》 愛倫・坡
   E-text at 龍騰世紀 (millionbook.net)


 Audiobook sample in Japanese  黒猫(録音サンプル)

佐々木直次郎訳。 Uploaded to YouTube by panrolling on 20 Aug 2009.


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 小川(高)2006
けしからん行為、おろかしい行為は、百遍でも繰り返してしまう。そうでない人間がいるだろうか。してはいけないと思うからそうしているだけなので、ほかに理由はない。法として定められたことを、法であると承知しているくせに、だからこそ破りたくなる性向があって直らないのではないか。そんな邪気(じゃき)のようなものが私にもやって来て、転落が決まった。

   エドガー・アラン・ポー=作 小川高義(おがわ・たかよし)=訳 「黒猫」
   『黒猫/モルグ街の殺人』 光文社古典新訳文庫 2006/10 所収


(J2) 金原 2002
してはいけないという、ただそれだけの理由で、あくどいことをしたり、愚かなことをしてしまうというのは、驚くほどよくあることではないだろうか。人間には、決まりだからというだけの理由で、正しい判断力を持っていながら、それを破ってしまう傾向がないだろうか。そういう気持ちが、わたしをとことん破滅させてしまったのだ。

   E・A・ポー=作 金原瑞人(かねはら・みずひと)=訳 「黒猫」
   『モルグ街の殺人事件』 岩波少年文庫 2002/08 所収


(J3) 大岡 1998
やってはいけないと知っている、というただそれだけの理由から、実に多くの人間が下劣でおろかな行為を、それこそ何度となくくりかえす。立派な判断力があるというのに、法律だからという理由だけで、規則を破りたくなる。そんな気持ちが、私たちのなかにはつねに存在しているのではないか? くりかえすが、この“あまのじゃく”こそが、私の破滅をまねいたのだ。

   エドガー・アラン・ポー=作 大岡玲(おおおか・あきら)=訳 「黒猫」
   『アモンティラードの樽 その他
   地球人ライブラリー 小学館 1998/03 所収


(J4) 田中 1996
やってはいけないことというただそれだけの理由で、なんどもなんども、下劣なこと、バカなことをやってる自分に気がつかなかった者があるだろうか。これがいちばんいいことだとわかっていながら、法はおかしてはいけないというただそのために、しょっちゅう、法をおかすような傾向が、わたしたちにはないだろうか。ひねくれ根性は、わたしの破滅の最後のゴールとなった。

   田中小実昌=訳 「黒猫」 『世界幻想名作集』 澁澤龍彦コレクション
   河出文庫 1996/10 所収


(J5) 富士川 1992
そんなことをしては いけない のだということが自分にはわかっているという、ただそれだけの理由で、恥ずべきことや馬鹿らしいことを自分が何度もしているのだということに気づいていないような人が、果たしているだろうか? ただそれが〈掟〉であるということを知っているために、最上の判断にすら逆らってまでそれを破りたくなるという性向が、われわれの心のなかにはいつも存在するのではなかろうか? この天邪鬼の精神というやつが訪れて、わたしを徹底的に破滅させようとしたのである。

   ポー=作 富士川義之=訳 『黒猫』 集英社文庫 1992/05 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J6) 高橋 1989
たとえば、してはいけませんと言われれば言われるほど、どうしてもそうしたくなってしまい、何度も何度も同じばかなことをくりかえしてしまう。だれでも思いあたるふしがあるのではないでしょうか。正しいおこないではないということがじゅうぶんわかっているのに、それが規則(きそく)で決められているからこそしゃくにさわる。ついその規則(きそく)をやぶってしまいたくなる。これがつまりあまのじゃくです。このあまのじゃくがわたしにとりついて、わたしをだめにしてしまったのです。

   ポー=作 高橋啓(たかはし・けい)=訳 「黒猫」
   江河徹(えがわ・とおる)=編 『奇妙な動物の話』 幻想文学館3
   くもん出版 1989/08 所収


(J7) 松村+繁尾 1987, 2010
悪いとは知りながら罪をおかしてしまう、そのような性質が人間にはあるのではないか。法律とはこういうものだとわかっているために、かえって法律をおかしたくなるつむじ曲がりなくせを、わたしたちはもちあわせているようである。そうだ、このつむじ曲がりの、ひねくれた気持ちが、わたしをこのように追いつめてしまったのだ。

   エドガー=アラン=ポー=作 松村達雄+繁尾久=訳 「黒猫」
   7a.21世紀版少年少女世界文学館 13』 講談社 2010 所収
   7b.少年少女世界文学館 13』 講談社 1987/12/21 所収
   引用は 7b. 講談社 1987/12/21 に拠りました。ルビは省略しました。


(J8) 谷崎 1985
「してはいけない」と思うだけで、かえってわるいことをしてしまった人を見たことはないだろうか? わたしたちはただしく判断する力をもっていながら、法律はおかしてはならないという理由だけで法律をおかしてしまうことはないだろうか? こうしたいこじな精神がわたしに破滅をもたらすようになったのだ。

   エドガー=アラン=ポー=作 谷崎精二=訳 「黒猫」
   『エドガー=アラン=ポー怪奇・探偵小説集1』 偕成社文庫 1985/03 所収


(J9) 中野 1978
してはならぬという、ただその理由だけで、人はいかにしばしば悪事、愚行を犯していることだろうか。私たちには、みすみす最善の判断に逆らってまで、いわゆる法なるものを破ろうとする、不断の傾向がある。しかもそれは何故だ? ただそれが法なることを知るゆえにすぎぬのだ。ところで、いまやその天邪鬼の根性が、ついに私の命取りになった。

   中野好夫=訳 「黒猫」 『黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇
   岩波文庫 1978/12 所収


(J10) 大庭 1978
いったい、わかっていてそうしてはならないことを、悪いことを、ばかげたくだらないことを繰り返さない人間がいるものだろうか。人間たちはわかっているがゆえに、その守らなければならないいましめを常に破りたがるものではないだろうか。このわけのわからない邪悪な衝動がとうとうわたしを破滅に追いこんだのだ。

   ポー=作 大庭みな子=訳 「黒猫」
   五木寛之〔ほか〕=編 『世界文学全集1 ポー/ホーソーン
   学習研究社 1978/09 所収


(J11) 小泉 1974
おれはそれをしては いけない のだということが判っている、ただそれだけの理由から、下劣な愚かしい行為を幾たびとなく繰りかえす自分に気づかなかった人間が一体この世にいるだろうか? 立派な判断力をもちながら、「掟(おきて)」というものを、掟であると判っているただそれだけの理由から破ってみたくなる傾向が、いつもわれわれの内部にはあるのではなかろうか。この天の邪鬼根性という奴がおそって来て、私を決定的に破滅させたのである。

   ポオ=作 小泉一郎=訳 「黒猫」
   『世界文学全集32 ポー/ホーソン』 講談社 1974 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J12) 河野 1974
してはならぬことが分かっているというただそれだけの理由で、何度となく繰り返し下劣な、愚劣な行為をなしている人間が、世間にはどんなに多いことであろう。立派な分別を持ちながらも、法なるものを法なるがゆえに破りたいという気持が、常にわれわれにはそなわっているのではなかろうか? つまりこの片意地な気持が、わたしにとって身の破滅となったのだ。

   エドガー・アラン・ポオ=作 河野一郎=訳 「黒猫」
   『ポオ小説全集4』 創元推理文庫 1974/09 所収


(J13) 小川(和)1973
そうやっては いけない と知っている、ただそれだけの理由で、何回も何十回も悪いことをする、あるいは馬鹿なことをする、そんな覚えはないという人間がいったいいるだろうか。最上の分別を持ちながら、それにさからって とされているものを破りたくなる、その理由は単にそれが法だと知るからだ、――われわれには常日頃こういう傾向があるのではあるまいか。この天邪鬼の精神が、前に述べたように、私に究極の破滅をもたらしたのだ。

   ポオ=作 小川和夫=訳 「黒猫」
   『筑摩世界文學大系 37 ポオ/ボオドレール』 筑摩書房 1973/11 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J14) 八木 1971
してはならぬ と承知しているという、ただそれだけの理由で、卑劣な、また愚劣な行動を、しかもしばしば、しでかした覚えがないような人間がいるだろうか。最高の判断力をそなえながら、「至上の法」なるものを、まさしくそれが至上の法たることを承知しているというだけの理由で、侵犯したくなるといった、どうしようもない傾向がわれわれにはあるのではなかろうか。くりかえすが、最終的にわたしを破滅させたのはこのあまのじゃくの精神である。

   ポオ=作 八木敏雄=訳 「黒猫」
   『黄金虫・黒猫・アッシャ-家の崩壊 ほか五編』 講談社文庫 1971/07 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J15) 丸谷 1970
してはいけないということが判っている――ただそれだけの理由で、他には何も理由がないのに、厭(いや)らしいこと、ばかげたことを何百回もしたという経験のない人が、一体いるだろうか? ただそれが《掟》だということを知っているせいで、至上の判断に背(そむ)いてまでもそれに逆らいたくなる傾向――それはわれわれにないだろうか? 私を徹底的に破滅させようとして訪れてきたのは、この天邪鬼の精神であった。

   ポー=作 丸谷才一=訳 「黒猫」
   『デュエット版・世界文学全集18 アシャ-家の崩壊/黒猫 他
   編集=綜合社 発行=集英社 1970/07 所収


(J16) 大橋 1966
ひとはだれでも、つい、悪辣なこと、ばかげたことを何度でもくりかえしてしまうではないか?そして、その理由はただ、そういうことをしてはならないとよく知っているからだけではないか? われわれはいつでも最善の判断力をもっているのにもかかわらず、守るべき掟(おきて)を、ただそれが守るべき掟であるとわかっているがために、おかしたくなるのではないか? こういうねじけ曲った心が私を最後の破滅におとしこんだのだ。

   E・A・ポー=作 大橋吉之輔(おおはし・きちのすけ)=訳 「黒猫」
   『黒猫・黄金虫』 角川文庫 1966/12/15 所収


(J17) 刈田 1966
しては ならない ということを承知しているというただそれだけの理由のために、何百回となく、自分がいつのまにか下劣な、あるいは愚かな行為をしていることに気づかなかったものがあるだろうか? 最善の判断を持っているにもかかわらず、掟(おきて)なるものを、それがこういうものであることを理解しているがために、かえって犯したくなるような絶えまのない性向がわれわれにはあるのではなかろうか? くりかえして言うが、このつむじ曲がりの精神がわたしの最後の破滅を招くためにやってきたのだった。

   ポー=作 刈田元司(かりた・もとし)=訳 「黒猫」
   『黒猫・黄金虫 他四編』 旺文社文庫 1966/05 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J18) 田桐 1964
しては いけない のだと百も承知で、いや、承知していればこそ、何度となく、不道徳なこと、あるいは、愚劣なことを犯している自分に気づかなかった者が、一人でもあろうか? われわれ人間という奴は、頼れる最高の判断力を持ちあわせているにもかかわらず、ただそれが犯すべからざる法と知るが故に、あえて その法 を犯そうとする、度しがたい性向を持っているのではないか? この天邪鬼精神が、今こそ私を再び立たせぬ打撃となってやって来たのだ。

   エドガー・アラン・ポオ=作 田桐大澄(たぎり・ひさずみ)=訳 「黒猫」
   『ポオ短篇集』 八潮版・アメリカの文学 八潮出版社 1964/08 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J19) 松村 1962
ただ単にしてはならないことと知っているがゆえに、ただそれゆえに、卑劣な、あるいは愚劣な行為をみずからしでかすのに、幾度となく気づかなかったような者が果たしてあろうか? 最上の判断をみごと持ち合わせながら、犯すべからざる掟を、ただそれが犯すべからざるものと知っているがために、われわれはつねに犯したく感ずるものではなかろうか? くり返して言うが、この「つむじ曲がり」の精神こそはわたしの最後の破滅をうながしたのであった。

   ポー=作 松村達雄=訳 「黒猫」
   『世界文学全集11 ポー/ホーソーン』 河出書房新社 1962/08 所収


(J20) 谷崎 1962, 1969, etc.
誰か自分が「なすべきでない」と思うだけの理由で、悪(あ)しき、愚かなる行ないをしたことをしばしば見いださなかったものがあろうか? 私たちは最上の判断を犯しても、たんに法律の法律たるゆえんを知るがゆえに、これを犯す傾向を絶えず持っておりはしないだろうか? こうした依怙地の精神が私の最後の破滅をもたらすに至ったのだ。

   エドガア・アラン・ポオ=作 谷崎精二=訳 「黒猫」
   20a.ポオ小説全集1 推理小説』(全4巻)新装版 春秋社 1998/09 所収
   20b.エドガア・アラン・ポオ全集1』(全6巻)新装版
      春秋社 1969/10 所収
   20c.エドガア・アラン・ポオ小説全集1 推理小説』(全4巻・別巻1)
      春秋社 1962/05 所収


(J21) 菅 1961
しては ならぬ という正にその理由の故に、悪いこと、馬鹿げたことをした――しかも再々した――覚えのない人があろうか? われわれには、 なるものを、そうと知るが故にこそ、最善の判断にさからっても、犯したいという、たえざる性向があるのではあるまいか? このつむじ曲りの精神が、私の最後の破滅をまねくために来たのであった。

   エドガー・アラン・ポー=著 菅泰男=訳 「黒猫」
   鈴木幸夫〔ほか〕=訳 『ポー代表作選集(下)』(全3巻)
   鏡浦書房 1961/01 所収
   文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J22) 佐々木 1951, 1999
しては いけない という、ただそれだけの理由で、自分が邪悪な、あるいは愚かな行為をしていることに、人はどんなにかしばしば気づいたことであろう。人は、を、単にそれが掟であると知っているだけのために、その最善の判断に逆らってまでも、その掟を破ろうとする永続的な性向を、持っていはしないだろうか? この天邪鬼の心持がいま言ったように、私の最後の破滅を来たしたのであった。

   エドガー・アラン・ポー=作 佐々木直次郎=訳 「黒猫」
   22a. E-text at 青空文庫 入力:大野晋 校正:宮崎直彦
      1999年2月4日公開 2005年12月25日修正
   22b.黒猫・黄金虫』 新潮文庫 1951/08 所収
   22a. の底本は 22b.。文中の太字箇所は、原文では太字でなく傍点。


(J23) ダイジエスト・シリーズ刊行會 1950
してはならぬと思えば、思うほど、ますます、私は、そんな惡業に、ひきずりこまれてゆく たしかに こういう、一見ひどく矛盾したような非合理なこころのうごきは、人間に共通してみられる。
 ついに、ある朝、私は、そんな病的な意識の傾斜に、身をすべらせてしまつた。

   エドガー・アラン・ポオ=作
   編著者:ダイジエスト・シリーズ刊行會 代表:磯部秀見 「黑猫」
   『怪奇と詩情―ポーの人と作品』 ダイジエスト・シリーズ3
   ジープ社 定價八○圓 1950/06/15 所収


(J24) 城 1949
いけないと知つての上だから、それ故に惡事を犯す自分に何遍も人は氣付いてゐる筈だ。人は、知つてゐればこそ、良心に反して規則を破らうとする心根を所有するものではなからうか。繰返すが此れが私を破滅へ導いた。

   エドガア・アラン・ポオ=作 城昌幸(じょう・まさゆき)=訳
   「黒猫」 ポオ百年祭記念・ポオ怪奇探偵傑作選
   『宝石 第四卷 第十號』 昭和24年11月号 岩谷書店 1949/11/01
   この雑誌の内容紹介は、つぎの2つのサイトにあります:
   1) 尖端猟奇大パノラマ(江戸川乱歩をしのんで) > 宝石「ポオ百年祭記念」
   2) ちっちゃな推理小説の図書室 “宝石” > “宝石”第4巻 目次
   黒の旧字は新字で置き換えました。


(J25) 山本 1934
他に理由があるのでもなく、唯、してはならないと承知してゐるだけの理由で、卑しむ可き詰らない行ひをする事は、誰しも幾度となく經驗する處ではなからうか。單に犯してはならないと承知してゐるだけの理由で、自分でははつきり分つてゐながら「掟」なるものをことさらに犯さむとする傾向を斷えず持つてをりはしないだらうか。この片意地の念こそは、今云つた通り私を決定的の破滅に導いたものであつた。

   Edgar Allan Poe=作 山本供平=譯註 「黒猫物語」
   『Prose Tales』 英學生文庫 春陽堂 定價金六拾五錢
   1934/09(昭和9)所収
   奥付に表示された書名は「プローズ・テールズ」


(J26) 森村+澤田 1934
してはならぬと承知すればこそ、却つてその爲に惡業や愚行を犯してゐる自身を百度も見出さなかつた人があらうか。さうと知つてゐればこそ、最善の分別に逆つてさへ、掟であることを犯さうとする不斷の性癖を吾々は持つのではなからうか。重ねて言ふが、その片意地な性根が私の身の破滅をきたしたのであつた。

   エドガー・アラン・ポゥ=作
   森村豐(もりむら・ゆたか)+澤田卓爾(さわだ・たくじ)=譯 「黑猫」
   『黑猫 他六篇』 岩波文庫 定價四十錢 1934/02/10(昭和9)
   逆の旧字は新字で置き換えました。


(J27) 江戸川 1929
實際、外に何の理由もなく、たゞそれをしてはいけないものだと言ふ事を知つてゐる爲に、何遍となく、卑劣な或は愚かな行ひをやつてのけてしまふと言ふやうな事は何人も經驗するところではなからうか。たゞ犯してはならぬ事を知つてゐる爲わざわざその「律法」を理性に逆らつて犯して見たい氣持を經驗しないだらうか。このひねくれた天邪鬼な氣持ちこそ、前にも言つたとほり私を全く破滅させてしまつたのである。

[原文は、つぎのとおり総ルビ]

實際(じつさい)、外(ほか)に何(なん)の理由(りいう)もなく、たゞそれをしてはいけないものだと言(い)ふ事(こと)を知(し)つてゐる爲(ため)に、何遍(なんべん)となく、卑劣(ひれつ)な或(あるひ)は愚(おろ)かな行(おこな)ひをやつてのけてしまふと言(い)ふやうな事(こと)は何人(なにびと)も經驗(けいけん)するところではなからうか。たゞ犯(をか)してはならぬ事(こと)を知(し)つてゐる爲(ため)わざわざその「律法(りつぱふ)」を理性(りせい)に逆(さか)らつて犯(をか)して見(み)たい氣持(きもち)を經驗(けいけん)しないだらうか。このひねくれた天邪鬼(あまのじやく)な氣持(きも)ちこそ、前(まへ)にも言(い)つたとほり私(わたし)を全(まつた)く破滅(はめつ)させてしまつたのである。

   ポー=作 江戸川亂歩=譯 「黒猫譚」
   『世界大衆文學全集30 ポー、ホフマン集
   改造社 1929(昭和4)所収


(J28) 平塚 1911, 1996
自分が惡い事をした覺えがないからと云ふそれだけの理由で幾度もかく厭はしい又愚かしい罪を犯して、誰も自ら氣が付かなかつたのであらうか。我々は單に斯うなるだらうといふ事が解るので自己の意見に逆ふても法律を犯すと云ふ傾向を常に有たないであらうか。此邪惡の心が遂に私を滅するやうになつた。

   ポオ=作 平塚らいてう=訳 「黒猫」
   28a. 川戸道昭+榊原貴教=編 ナダ出版センター=制作
      『明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》19 ポー集』(全50巻・別巻2)
      大空社 1996/06 所収
   28b. 『青踏』1911/12(明治44)
   初出誌は 28b.28a.28b. を複製したもの。


(J29) 畑 1907, 1996
醜陋野卑の馬鹿げた所業を犯すのは、外に理由があるのではなく、單に犯す可からずと云ふ事を知るが故に誰でも犯すのだ! 自分共は單に法律である事を知つて居ればこそ、最も良き判斷に反抗しても法律なるものを犯す傾向を常に持つて居るのではあるまいか? 確實に此の強情心が、自分を最後の破滅のどん底に突き落したのだ。

[原文は、つぎのとおり総ルビ]

醜陋野卑(しうらうやひ)の馬鹿(ばか)げた所業(しよげふ)を犯(をか)すのは、外(ほか)に理由(わけ)があるのではなく、單(たん)に犯(をか)す可(べ)からずと云(い)ふ事(こと)を知(し)るが故(ゆへ)に誰(だれ)でも犯(をか)すのだ! 自分共(じぶんども)は單(たん)に法律(はふりつ)である事(こと)を知(し)つて居(を)ればこそ、最(もつも)も良(よ)き判斷(はんだん)に反抗(はんかう)しても法律(はふりつ)なるものを犯(をか)す傾向(けうかう)を常(つね)に持(も)つて居(ゐ)るのではあるまいか? 確實(たしか)に此(こ)の強情心(がうじやうしん)が、自分(じぶん)を最後(さいご)の破滅(はめつ)のどん底(そこ)に突(つ)き落(おと)したのだ。

   アラン、ポー=作 畑荷香=譯 「黒猫物語」
   29a. 川戸道昭+榊原貴教=編 ナダ出版センター=制作
      『明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》19 ポー集』(全50巻・別巻2)
      大空社 1996/06 所収
   29b. 初出誌:『新古文林』1907/12(明治40)
   29a.29b. を複製したもの。


(J30) 本間 1907
この暴戻の心は「くろ」を限りなく苦めんとし、唯惡といふものゝ爲に惡をなさしめて、遂にはこの頼りなき一小動物に此迄蒙らし來つた虐遇の終を告げよと私の胸に囁いたのである。

[原文は、つぎのとおり総ルビ]

この暴戻(ぼうれい)の心(こゝろ)は「くろ」を限(かぎ)りなく苦(くるし)めんとし、唯(たゞ)惡(あく)といふものゝ爲(た)めに惡(あく)をなさしめて、遂(つひ)にはこの頼(たよ)りなき一小動物(せうどうぶつ)に此迄(これまで)蒙(こうむ)らし來(きた)つた虐遇(ぎやくぐう)の終(をはり)を告(つ)げよと私(わたくし)の胸(むね)に囁(さゝや)いたのである。

   エドガー、アラン、ポー=著 本間久四郎=譯 「黒猫物語」
   夏目漱石・上田敏・島村抱月=序 本間久四郎=譯
   『名著新譯』 文禄堂 1907/11 (明治40)所収
   この本の全ページの複写画像は国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
   閲覧できる。上の引用箇所が掲載されているページは ここ


(J31) 内田 1893, 1984
されば人は平生より爲すまじと思ふても猶ほ暴戻無殘(ぼうれいむざん)の所業を百千度となく爲すにあらずや。又惡事なりとは充分知りながら猶ほ所謂法を蹂躙せんとする傾向を絶えず有するにあらずや。余が最後の敗滅を速(まね)ぎしは即ち此『無道』の念にして、我が精神は自らを苦め、其性質に暴戻(ぼうれい)を加へ、(……)

   エドガー・アラン・ポー作 内田魯庵=訳 「黒猫」
   31a.内田魯庵全集12 翻訳I』 ゆまに書房 1984/04 所収
   31b. 上記全集の「解題」によると、内田貢=著 「黒猫」
      『鳥留好語』 警醒社書店 1893/09/07(明治26)所収。
      内田貢は内田魯庵の本名。


(J32) 饗庭 1887, 1972, etc.
誰でも爲(し)てハ惡いと思ふ事を惡いと思ふために却(かへつ)て爲(し)て見やうと思ふ事が有るだらう。是ハ天法だ背(そむ)いてハは道に欠けるぞと知れど道に欠けるぞと知る故(ゆゑ)に夫(それ)を犯(をか)して見たくなる事も有るだらう。

   エドガア・アラン・ポー=作 饗庭篁村(あえば・こうそん)=譯
   「西洋怪談 黒猫」
   32a. 川戸道昭+榊原貴教=編 ナダ出版センター=制作
      『明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》19 ポー集』(全50巻・別巻2)
      大空社 1996/06 所収
   32b.明治文學全集7 明治飜譯文學集』 筑摩書房 1972/10 所収
   32c. 初出は「讀賣新聞」付録。1887(明治20)年11月3日と9日に分載。


_1


■ロシア語訳 Translation into Russian

Кто не ловил себя сто раз в учинении глупого или низкого поступка по той только причине, что знал, что не должен был этого сделать? Разве в нас нет вечной склонности, несмотря на превосходство нашего суждения, нарушить закон, потому только, что это закон? Этот дух злости, говорю я, довершил мое падение.

   Эдгар Аллан По - Черная кошка
   E-text at:
   * Онлайн словарь
   * Викитека (Wikisource)


 Audiobook in Polish  ポーランド語版朗読 Czarny kot

Uploaded to YouTube by OTOkiosk on 15 Aug 2012.


■ポーランド語訳 Translation into Polish

Któż, popełniając czyn niedorzeczny lub nikczemny, nie dziwił się po stokroć tej prostej oczywistości, iż wiedział, że winien go był n i e popełniać? Czyż pomimo doskonałości naszego rozsądku nie mamy nieustannych zakusów do naruszania tego, co jest Prawem, dla tej po prostu przyczyny, iż wiemy właśnie, że jest to — Prawo? Powtarzam — ów duch przekory przyczynił się do ostatecznego mego upadku.

   Czarny kot by Edgar Allan Poe
   Translated by Bolesław Leśmian
   E-text at Wolne Lektury


■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian

Van-e, aki százszor is nem kapta rajta magát azon, hogy valami hitvány vagy együgyű dolgot követ el, pusztán azért, mert tudja, hogy nem volna szabad elkövetnie? Nem él-e bennünk örökösen az a hajlam, hogy legjobb belátásunk ellenére is megszegjük a törvényt, csak azért, mert tudjuk, hogy törvény? Fölébredt bennem, mondom, a csökönyösségnek ez a szelleme, hogy végképp tönkretegyen.

   A fekete macska by Edgar Allan Poe
   E-text at Olvasókuckó


■チェコ語訳 Translation into Czech

Kdo se aspoň stokrát nepřistihl, jak se dopouští zlého či pošetilého skutku jen a jen proto, že ví, že nemá? Cožpak nás cosi věčně nepudí porušovat navzdory rozumu to, čemu říkáme Zákon, jen proto, že to jako zákon chápeme? Tento duch zvrácenosti dovršil, pravím, můj pád.

   Černý kocour by Edgar Allan Poe
   E-text at V noci jsem snil, že jsem motýlem


■スウェーデン語訳 Translation into Swedish

Vem har inte hundratals gånger konstaterat att han handlar dåligt eller oförnuftigt helt enkelt därför att han vet att han inte bör göra det? Känner vi inte en ständig böjelse mot bättre vetande att kränka vad som är lag endast och allenast därför att vi vet att det är lag? Det var själens oförklarliga begär att plåga sig själv, göra våld på sin egen natur, göra ont för det ondas egen skull, som drev mig att fortsätta och slutligen fullborda den oförrätt jag hade gjort mig skyldig till mot det oskyldiga djuret.

   Den svarta katten by Edgar Allan Poe
   Excerpt at Signum


■デンマーク語訳 Translation into Danish

Hvem har ikke mindst hundrede gange taget sig selv i at begå en tarvelig eller dum handling uden anden grund, end at han ved, at han skulle lade være? Er vi ikke indrettet med en evig tilbøjelighed til - stik imod bedre vidende - at gå på tværs af det, som er lov, alene fordi vi forstår, at sådan er det? Denne forvendelse, det er min påstand, forårsagede altså mit endelige fald.

   Den sorte kat by Edgar Allan Poe
   E-text at Bogbidder.dk


 Audiobook in German 1  Die schwarze Katze

下の引用箇所の朗読は 6:45 あたりから始まります。 Uploaded to YouTube by EAPoeProductions on Jun 9, 2012. Reading of the excerpt below starts around 6:45.


 Audiobook in German 2  Die schwarze Katze

下に引用する箇所は 8:50 あたりから始まります。 Uploaded to YouTube by SoundtalesProduction on 14 Feb 2012. The excerpt below starts around 8:50.


■ドイツ語訳 Translation into German

Wer hat nicht schon hundertmal eine gemeine oder dumme Handlung begangen, einzig und allein weil er wußte, daß er eigentlich nicht so handeln sollte! Haben wir nicht eine beständige Neigung, das Gesetz zu übertreten, nur weil wir eben wissen, daß es ›Gesetz‹ ist? Ich sage, dieser Geist des Eigensinns war es, der mich endgültig umwarf.

   Die schwarze Katze by Edgar Allan Poe
   E-text at Zeno.org


 Audiobook in Italian  Il gatto nero

Uploaded to YouTube by Menestrandise on Jun 9, 2012 


■イタリア語訳 Translation into Italian

Chi non ha almeno cento volte commessa un’azione sciocca o vile, per nessun altro motivo se non perché sa che non dovrebbe commetterla? Non proviamo noi una tendenza perenne, a dispetto di ogni nostra migliore saggezza, a violare ciò che è la Legge, soltanto perché la riconosciamo tale?

   Il gatto nero by Edgar Allan Poe
   E-text at L'angolo di Violetta


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Quem não se achou centenas de vezes a cometer um ato vil ou estúpido, sem outra razão senão a de saber que não devia cometê-lo ? Não temos nós uma perpétua inclinação apesar de nosso melhor bom-senso, para violar o que é a lei, pelo simples fato de compreendermos que ela é a Lei? O espírito de perversidade, repito, veio a causar, minha derrocada final.

   O Gato Preto by Edgar Allan Poe
   E-text at Scribd


■スペイン語訳 Translation into Spanish

¿Quién no se ha descubierto, cientos de veces, cometiendo acciones viles o estúpidas, sin otra razón que saber que no deben hacerse? ¿Acaso no tenemos una perpetua inclinación, estando en nuestros cabales, a violar eso que es la Ley, tan solo por ser lo que es? El espíritu de la perversidad, como digo, me trajo la última degradación.

   El Gato Negro by Edgar Allan Poe
   Biblioteca Edgar Alan Poe. Edaf, 2005-07-20
   Preview at Google Books
   E-text at Interplanetaria.com


 Audiobook in French 1  Le Chat noir

下の引用箇所の朗読は 7:08 から始まります。 Uploaded to YouTube by Poesis fr on 2 Dec 2014. Based on the translation by Charles Baudelaire. Reading of the excerpt below starts at 7:08.


 Audiobook in French 2  Le Chat noir

下の引用箇所の朗読は 8:05 から始まります。 Uploaded to YouTube by Audiolude on 25 Mar 2013. Based on the translation by Charles Baudelaire. Reading of the excerpt below starts at 8:05.


■フランス語訳 Translations into French

(F1) Chabrières, 2006
Qui ne s’est pas trouvé, une centaine de fois, en train de commettre, une action vile ou stupide, pour nulle autre raison qu’il ne devrait pas pas la commettre? N’avons-nous pas une inclination perpétuelle, dans les fondements de notre propre jugement, à violer ce qui représente la Loi, justement parce que nous la reconnaissons être telle? Cet esprit de perversité, vous dis-je, causa ma chute finale.

   Le Chat noir by Edgar Allan Poe
   Translated by Stéphane Chabrières. 2006
   E-text at the Personal Site of Stéphane Chabrières


(F2) Baudelaire, 1857
Qui ne s’est pas surpris cent fois commettant une action sotte ou vile, par la seule raison qu’il savait devoir ne pas la commettre ? N’avons-nous pas une perpétuelle inclination, malgré l’excellence de notre jugement, à violer ce qui est la Loi, simplement parce que nous comprenons que c’est la Loi ? Cet esprit de perversité, dis-je, vint causer ma déroute finale.

   Le Chat noir by Edgar Allan Poe
   Nouvelles histoires extraordinaires
   Translated by Charles Baudelaire. 1857
   E-text at Wikisource


 Audiobook 1  Tom O'Bedlam reads The Black Cat

下の引用箇所の朗読は 6:50 あたりから始まります。 Uploaded to YouTube by SpokenVerse on 27 Sep 2012. Reading of the excerpt below starts around 6:50.


 Audiobook 2  Richard Day Gore reads The Black Cat

下の引用箇所の朗読は 8:14 あたりから始まります。 Uploaded by asdesas on Nov 28, 2010. Reading of the excerpt below starts around 8:14.


 Audiobook 3 

下の引用箇所の朗読は 8:20 あたりから始まります。 Uploaded by newpoliticalvoices on Sep 30, 2010. Reading of the excerpt below starts around 8:20.


 Audiobook 4  Roy Macready reads The Black Cat

小説冒頭の部分。録音は下に引用する箇所が始まるまえに終わっています。 Uploaded by SpidersHouseAudio on Jun 3, 2009. The recording ends before the excerpt below starts.


 Dramatic reading 

下の引用箇所の朗読は 4:05 あたりから始まります。 Uploaded by Wallace Barboza on 17 Mar 2007. Reading of the excerpt below starts around 4:05.


■英語原文 The original text in English

Who has not, a hundred times, found himself committing a vile or a silly action, for no other reason than because he knows he should not? Have we not a perpetual inclination, in the teeth of our best judgment, to violate that which is Law, merely because we understand it to be such? This spirit of perverseness, I say, came to my final overthrow.

   Edgar Allan Poe "The Black Cat" 1843
   E-text at Project Gutenberg


■外部リンク External links

  • 第10回 ポーの2匹目の黒猫 新着ほんのたまご 2011/06/10
    インターネット古書店が発行するミニコミ紙「miniたま」に掲載されている、このコラムでは、小川高義訳を絶賛している。

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■更新履歴 Change log

  • 2014/12/21 もう1種類のフランス語版オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/08/25 松村達雄+繁尾久=訳 1987/12/21 を追加しました。
  • 2013/04/13 もう1種類のドイツ語版オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/03/31 つぎの4本の YouTube 画面を追加しました。
      1. 日本語オーディオブック
      2. ポーランド語オーディオブック
      3. フランス語オーディオブック
      4. トム・オベドラムによる英語原書オーディオブック
  • 2013/02/27 城昌幸=訳 1949/11/01 を追加しました。
  • 2012/09/22 森村豐+澤田卓爾=譯 1934/02/10 を追加しました。また、テレビ化作品やオーディオブック(朗読)などの YouTube 画面も追加しました。
  • 2012/08/26 ポーランド語訳とスウェーデン語訳を追加しました。
  • 2011/06/10 外部リンクの項を新設しました。
  • 2011/01/22 ハンガリー語訳を追加しました。
  • 2011/01/21 ロシア語訳、デンマーク語訳、ドイツ語訳を追加しました。
  • 2011/01/20 イタリア語訳、ポルトガル語訳、スペイン語訳を追加しました。
  • 2010/11/05 大橋吉之輔=訳 1966/12/15 を追加しました。
  • 2009/11/08 チェコ語訳を追加しました。
  • 2009/09/15 ダイジエスト・シリーズ刊行會=編著 1950/06/15 を追加しました。
  • 2009/08/25 中國語譯(繁體字)を追加しました。
  • 2009/05/28 本間久四郎=譯 1907/11 を追加しました。
  • 2009/04/26 田桐大澄=訳 1964/08 を追加しました。
  • 2008/01/27 菅泰男=訳 1961/01 を追加しました。
  • 2007/09/17 山本供平=譯 1934/09 を追加しました。
  • 2007/07/16 平塚らいてう=訳 1996/06、1911/12 と畑荷香=譯 1996/06、1907/12 を追加しました。また、饗庭篁村=譯の書誌情報を修正・補足しました。
  • 2007/06/17 谷崎精二=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2007/03/16 高橋啓=訳 1989/08 を追加しました。
  • 2007/03/13 谷崎精二=訳 1969/10 を追加しました。
  • 2007/02/06 大庭みな子=訳 1978/09 と丸谷才一=訳 1970/07 を追加しました。また、読みやすさを考慮して、江戸川亂歩=譯 1929 のルビなしのバージョンを追加しました。
  • 2006/12/21 中国語訳(簡体字)を追加しました。
  • 2006/12/18 大岡玲=訳 1998/03 を追加しました。
  • 2006/11/24 書誌情報を修正・補足しました。
  • 2006/11/12 小川高義=訳 2006/10 と饗庭篁村=譯 1888 を追加しました。
  • 2006/07/28 内田魯庵=訳 1893 を追加し、訳例に番号を振りました。
  • 2006/06/18 八木敏雄=訳 1971 を追加し、書誌情報に Amazon.co.jp の該当ページへのリンクを張りました。
  • 2006/05/14 小泉一郎=訳 1974 と江戸川亂歩=譯 1929 を追加しました。
  • 2006/05/13 Charles Baudelaire によるフランス語訳 1857 を追加しました。
  • 2006/05/06 中小実昌=訳 1996 を追加し、訳例の配列を、旧→新から新→旧に変更しました。
  • 2006/04/28 刈田元司=訳 1966 を追加し、書誌情報を修正しました。
  • 2006/04/03 富士川義之=訳 1992 と書誌情報を追加しました。
  • 2006/02/27 松村達雄=訳 1962 と小川和夫=訳 1973 を追加しました。
  • 2006/02/15 Stephane Chabrieres によるフランス語訳 2006 と、金原瑞人=訳 2002 を追加しました。

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