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March 2006

Friday, 31 March 2006

Evelyn Waugh "Decline and Fall" 003

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 「うふっ、罰金ね!」パイプで鼻の脇をそろりとなでながら、スニッグズ先生がそう言った。
「たまりませんねえ! 今夜も罰金がたまりますよ!」
 上級研究員の談話室の地下貯蔵室には、カレッジの罰金合計が五十ポンドに達したときにだけお目みえする特別ワインがある。
 「悪くても一週間はやれますな、創立者のポートワインを」と、ポスルスウェイト先生。
 サー・アラステアの部屋から一段と高い悲鳴があがった。それを一度耳にした者は、思い出しただけで身がすくむだろう。イングランドの田舎の名家の人間が、ガラスを壊したときにあげるあの悲鳴だ。もうじき、暗緑色のイヴニング・コート姿の赤ら顔の連中がドドドッと中庭に転び出てきて、蛮声を張り上げながら、今宵の悪戯(いたずら)の本番に及ぶだろう。
   富山太佳夫=訳『大転落』岩波文庫 1991年6月

「罰金だ!」とスニッグズが鼻のわきをパイプで軽くこすりながら言った、「こいつはいい、今晩はきっと罰金ものになるぞ」
 教員集会室の酒倉には特別のポルト酒があって、カレッジの罰金が五十ポンドたまった時にだけふるまわれる。
「少なくとも一週間は飲めるぞ」ポスルスェイトが言った、「創立者のポルト酒が一週間ね」
 サー・アラステアの部屋からは先刻よりはもっと甲高い声がきこえてきた。その音をきいた者はだれでもそれを思い出すたびに身がすくむ思いをするだろう。それはイギリスの地方の名門出の連中がガラス類をこわそうとわめいている物音である。やがて彼らはみな、今晩のとっておきのわるふざけをしようと、顔を紅くし咆哮しながら、濃緑の夜会服に身を包んでひょろひょろ出てくるだろう。
   柴田稔彦=訳『ポール・ペニフェザーの冒険』福武文庫 1991年4月

"The fines!" said Mr Sniggs, gently rubbing his pipe along the side of his nose. "Oh my! the fines there'll be after this evening!"
There is some highly prized port in the senior common-room cellars that is only brought up when the College fines have reached £50.
"We shall have a week of it at least," said Mr Postlethwaite, "a week of Founder's port."
A shriller note could now be heard rising from Sir Alastair's rooms; any who have heard that sound will shrink at the recollection of it; it is the sound of English county families baying for broken glass. Soon they would all be tumbling out into the quad, crimson and roaring in their bottle-green evening coats, for the real romp of the evening.
   Evelyn Waugh "Decline and Fall" 1928

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Evelyn Waugh "Decline and Fall" 002

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 もっともこれを年次の催しと呼ぶのは、一度開けばそのあと数年休眠ということが多いので、正確を欠く。ボリンジャー・クラブは連綿たる伝統を誇っていて、過去の会員の中には何人かの現役の国王も含まれている。三年前の前回の夕食会のときには、キツネを檻(おり)に入れたのを持ち込んで、シャンペン・ボトルをぶつけて殺してしまった。まったく、もう、あの夜は! 今宵はあのとき以来最初の集まりで、ヨーロッパ各地から旧会員が馳せ参じていた。過去二日間というもの、彼らのオックスフォード流入が続いていた。流謫(るたく)の別荘より駆けつけた癲癇(てんかん)王族、崩れた田舎屋敷からはい出した百姓貴族、大使館や公使館から抜け出してきた、怪しげな趣味の、つるんとした青年、ハイランドの湿っぽい御影石(みかげいし)の小屋から登場の無学の地主、顔見せしたての令嬢方の露骨な接近を楽しめるロンドンの社交界からひき剥がされてきた野心家の青年弁護士や保守党の議員志願者——ともかく赫々(かくかく)たる家名と称号をひきずった連中が、祝宴めざして集まってくるのだ。
   富山太佳夫=訳『大転落』岩波文庫 1991年6月

 これを例年の行事というのは正確ではない。というのもクラブでは会を開くごとにその後数年は禁止されることがよくあるからである。ボリンジャーは由緒があり、過去の会員の中には現に王位についている国王などもいる。この前の晩餐会は三年前だったが、狐が一匹檻にいれてもちこまれ、シャンペンの壜を投げつけられて死んでしまった。全くひどい晩だった。今度のはそれ以来はじめての集まりで、ヨーロッパ中から卒業生の会員たちがやってきた。二日にわたって彼らはオックスフォードに流れこんできた。てんかんもちの王族は亡命先の別荘から、むくつけき貴族は朽ちかけた田舎の邸から、まだ個性といえるほどのものもないがそつのない青年達が大使館や公使館から、無学なスコットランドの地主連中がハイランドのしめった花崗岩の棲家から、野望をもった若い法律家や保守党の議員候補者達はロンドンの社交シーズンや初めて社交界に出た娘達の不器用なくどきから未練がましく離れて。名前といい称号といい堂々たる連中がここにドンチャン騒ぎにやってきた。
   柴田稔彦=訳『ポール・ペニフェザーの冒険』福武文庫 1991年4月

   It is not accurate to call this an annual event, because quite often the Club is suspended for some years after each meeting. There is tradition behind the Bollinger; it numbers reigning kings among its past members. At the last dinner, three years ago, a fox had been brought in in a cage and stoned to death with champagne bottles. What an evening that had been! This was the first meeting since then, and from all over Europe old members had rallied for the occasion. For two days they had been pouring into Oxford: epileptic royalty from their villas of exile; uncouth peers from crumbling country seats; smooth young men of uncertain tastes from embassies and legations; illiterate lairds from wet granite hovels in the Highlands; ambitious young barristers and Conservative candidates torn from the London season and the indelicate advances of debutantes; all that was most sonorous of name and title was there for the beano.
   Evelyn Waugh "Decline and Fall" 1928

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Thursday, 30 March 2006

Evelyn Waugh "Decline and Fall" 001

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   大転落
   序幕 母校よ永遠に

 顔が二つ、中庭をのぞいていた。ここはスコーン・カレッジの副学生監スニッグズ先生の部屋、座っているのはスニッグズ先生と学内経理係のポスルスウェイト先生。階段を二つ離れたサー・アラステア・ディグビー=ヴェイン=トランピントンの部屋からは、騒々しいわめき声とガチャーンとガラスの割れる音が響いてくる。スコーンの古顔で、こんな夜に学内に踏みとどまっているのは、この二人くらいのものだろう、なにしろ今宵はボリンジャー・クラブの年次夕食会なのだから。他の者たちはみなボアズ・ヒルや北オックスフォードのどこかで談論風発の陽気なパーティをやっているか、他の上級研究員の談話室にこもっているか、学会の会合に出席しているかのいずれかだろう。ボリンジャー・クラブの夕食会は、当局側にとっては、まことに至難の時なのである。
   富山太佳夫=訳『大転落』岩波文庫 1991年6月


   ポール・ペニフェザーの冒険
   序曲 母校

 副学生監のスニッグズと学寮会計係のポスルスェイトは、スクーン・カレッジの中庭を見おろすスニッグズの部屋に二人だけですわっていた。階段二つむこうにあるサー・アラステア・ディグビー=ヴェイン=トランピントンの部屋からは人のわめき声とガラスのこわれる音がいりまじってきこえてきた。スクーンの教員のうちでその晩は学寮にいたのはこの二人だけだった。ポリンジャー・クラブの年に一度の晩餐会の夜にあたっていたからである。他の教員はみなボアズ・ヒルやノース・オックスフォードにちらばり、陽気でにぎやかなパーティや他のカレッジの教員集会室や研究会の集まりなどに出かけていた。学校当局にとってボリンジャーの例年の晩餐会は居づらい時だった。
   柴田稔彦=訳『ポール・ペニフェザーの冒険』福武文庫 1991年4月


   Decline and Fall
   Prelude

   Mr Sniggs, the Junior Dean, and Mr Postlethwaite, the Domestic Bursar, sat alone in Mr Sniggs' room overlooking the garden quad at Scone College. From the rooms of Sir Alastair Digby-Vane-Trumpington, two staircases away, came a confused roaring and breaking of glass. They alone of the senior members of Scone were at home that evening, for it was the night of the annual dinner of the Bollinger Club. The others were all scattered over Boar's Hill and North Oxford at gay, contentious little parties, or at other senior common-rooms, or at the meetings of learned societies, for the annual Bollinger dinner is a difficult time for those in authority.
   Evelyn Waugh "Decline and Fall" 1928

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Wednesday, 29 March 2006

Boule de Suif by Guy de Maupassant (1) モーパッサン / モオパッサン / モウパッサン 「ブール・ド・スュイフ」「脂肪のかたまり」「脂肪の塊」「あぶら饅頭」 (1)

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        目次 Table of Contents

■はじめに Introduction
 Video 1  フランスのTV番組 Boule de Suif (2011) の製作状況
 Video 2  Boule de Suif, directed by Suzana Luz Cardoso
■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 高山 2004
  (J2) 石田 1998
  (J3) 調 1988
  (J4) 高橋 1978
  (J5) 新庄 1978
  (J6) 平田 1974
  (J7) 宮治 1968
  (J8) 杉 1958
  (J9) 田辺 1955
  (J10) 青柳 1951
  (J11) 鈴木 1950
  (J12) 丸山 1948
  (J13) 水野 1938, 1957
  (J14) 廣津 1927
  (J15) 佐々木 1924, 1926
  (J16) 馬場 1910, 2003
 Image gallery  表紙画像その他 Cover photos, etc.
■言語と書誌情報 Linguistic and bibliographic information
■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian
 Audio 1  ロシア語版オーディオブック(朗読) Audiobook in Russian
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■英訳 Translations into English
  (E1) 2007
 Audio 2  英語版オーディオブック(朗読) Audiobook in English
  (E2) McMaster, Henderson, Quesada et al., 2004
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translations into Spanish
  (Sp1) 2008
  (Sp2)
 Audio 3  フランス語原文のオーディオブック(朗読) Audiobook in French
 Audio 4  フランス語原文のオーディオブック(朗読) Audiobook in French
 Audio 5  フランス語原文のオーディオブック(朗読) Audiobook in French
■フランス語原文 The original text in French
■"une de celles appelées galantes" の訳
 Translations of "une de celles appelees galantes"
 Video 3  フランス映画 Boule de suif (1945) 監督: クリスチャン=ジャック
 Video 4  アメリカ映画 ナチスに挑んだ女 (1944) Mademoiselle Fifi (1944)
 Video 5  ソ連映画 Пышка / Boule de suif (1934) 監督: ミハイル・ロンム
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

モーパッサンの出世作。1880年出版。たびたび映画やテレビドラマにもなっています。その一部を、小説の原文や訳文とともに、下にご覧に入れます。


 Video 1 
フランスのTV番組 Boule de Suif (2011) の製作状況
Boule de Suif (2011) a TV episode in production

Chez Maupassant と題されたテレビシリーズのうちの一回。完成した番組は 2011-04-27 に放映された。 Directed by Philippe Bérenger. From the French TV series "Chez Maupassant." The finished episode was originally broadcast on 27 April 2011.


 Video 2 
Boule de Suif, directed by Suzana Luz Cardoso

Uploaded by Suzana Cardoso on 24 Feb 2011. Adaptação do conto Boule de Suif de Guy de Maupassant. Direção, roteiro e produção executiva: Suzana Luz Cardoso. 25:52 min.


■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

女人呢,所谓尤物之一,她是以妙年发胖著名的,得了个和实际相符的诨名叫做羊脂球,矮矮的身材,满身各部分全是滚圆的,胖得像是肥膘,手指头儿全是丰满之至的,丰满得在每一节小骨和另一节接合的地方都箍出了一个圈,简直像是一串短短儿的香肠似的:皮肤是光润而且绷紧了的,胸脯丰满得在裙袍里突出来,然而她始终被人垂涎又被人追逐,她的鲜润气色教人看了多么顺眼。

   莫泊桑 《羊脂球》
   E-text at:
   * 天涯在线书库 (www.tianyabook.com)
   * 语文备课大师
   * 新时代书城 (www.mypcera.com)


■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese

女人呢,所謂尤物之一,她是以妙年發胖著名的, 得了個和實際相符的諢名叫做羊脂球,矮矮的身材,滿身各部分全是滾圓的,胖得像是肥 膘,手指頭兒全是豐滿之至的,豐滿得在每一節小骨和另一節接合的地方都箍出了一個圈, 簡直像是一串短短兒的香腸似的:皮膚是光潤而且繃緊了的,胸脯豐滿得在裙袍裡突出來, 然而她始終被人垂涎又被人追逐,她的鮮潤氣色教人看了多麼順眼。

   莫泊桑 《羊脂球》
   E-text at:
   * 雲台書屋 (b111.net)
   * 零度空間 BBS 精華區


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 高山 2004
女はといえば、これはいわゆる商売女で、歳に似合わずよく太っているのが有名になって、ブール・ド・シュイフ(「脂肪のかたまり」の意)というあだ名を頂戴した女である。小柄で、いたるところ丸みを帯び、よく太っていた。ふっくらとした指が節々でくびれているところなど、まるで短いソーセージを数珠つなぎにしたようだった。肌はつやつやとして張りがあり、大きな胸が服の下で盛り上がっていた。なかなか魅力があって男にもてた。みずみずしいその容姿は見るだけで気持がよかった。

   高山鉄男=訳 『脂肪のかたまり』 岩波文庫 2004/03


(J2) 石田 1998
女は、商売女と呼ばれる女性のひとりで、成熟しきった豊満なからだつきで有名だった。そのためブール・ド・スュイフ(脂肪の塊)というぴったりのあだ名がつけられていた。全身まるまると太った小がらなからだ、ひとつなぎのミニソーセージのように関節でしまっているふっくらした指、つやのあるピチピチした肌、洋服のしたから突き出た巨大な胸、こんな彼女はかえって男の気をそそり、売れっ子になっていた。それほど彼女のみずみずしさは見る目を楽しませるのだった。

   石田明夫=訳 「ブール・ド・スュイフ(脂肪の塊)」
   『ミス・ハリエット』 パロル舎 1998/03 所収


(J3) 調 1988
女は、春をひさぐと言われている女たちの一人で、若いのに太っていることで知られ、そのために『脂肪の塊』という異名をとっていた。彼女は、小柄で、どこもかしこもまるく、豚のように太り、ぽってりとして、関節がくびれた指はまるで短いソーセージが数珠つなぎになったようであったが、肌はつややかでたるみもなく張りがあり、巨大な胸が服の下から盛り上がって、何と言っても肉感的で、なかなかの売れっ子だった。それほど彼女の艶っぽさは目を楽しませてくれた。

   ギー・ド・モーパッサン=著 調佳智雄(しらべ・かちお)=訳注
   『脂肪の塊』 大学書林 1988/05/10
   この本はフランス語初級文法を一通り済ませた学習者向けの仏和対訳本。
   底本は Pléiade 版の Maupassant « Contes et nouvelles I » (1974)


(J4) 高橋 1978
女は、いわゆる商売女で、まだ若いのにまるまる太っているので評判が高く、「脂肪の塊」とあだ名されていた。小柄で、どこもかも丸味をおびていて、たっぷり脂肪がつき、ふっくらした指は節のところがくびれ、まるで短いソーセージをつなげたようだった。しかし肌はつやつやしてたるみがなく、大きな胸が服をつきあげている彼女は、男たちの食欲をそそり、売れっ子だった。彼女のみずみずしさは見ていても気持よかった。

   高橋たか子=訳 「脂肪の塊」
   『世界文学全集16 フローベール モーパッサン』(全50巻)
   学習研究社(学研) 1978/12/01 所収


(J5) 新庄 1978
女は、いわゆる商売女だった。この女が評判なのは、そんな年でもないのに早くもでっぷりふとっているからで、ブール・ド・シュイフ(訳注 脂肪の塊という意味)という綽名(あだな)がついていた。小柄な体(からだ)は、脂肪ぶとりにふとって、どこもかもまんまるく、指などはぷっくりふくれて、節々だけがくびれているので、まるで短いソーセージを数珠つなぎにしたようだった。皮膚ははりきって、つやつやし、並はずれてでっかい乳房が、着物の下に盛り上っていた。それでも、彼女は男の心をそそり、なかなかの売れっ子だった。それほど、彼女のみずみずい感じは、見た目に心地よかったのである。

   新庄嘉章(しんじょう・よしあきら)=訳 「脂肪の塊」
   『脂肪の塊・テリエ館』 講談社文庫 1978/06/15 所収


(J6) 平田 1974
女は、いわゆる売春婦のひとりで、若いのにとても太っているのでブル・ド・シュイフ(脂肪のかたまり)とあだ名されていた。背が低く、どこもかしこもまるく、たっぷり脂肪がついて、指までぷっとふくれて、節のところだけくびれていて、短いソーセージを数珠つなぎにしたようだった。しかも、つやつやして、弾力のある肌をしており、胸は服の下からはちきれるばかりだったので、肉感をそそり、男にもてた。ピチピチして、見るのも楽しいくらいだった。

   平田襄治=訳 「脂肪のかたまり」
   『世界文学全集56 モーパッサン 女の一生 脂肪のかたまり 水の上 ほか
   講談社 1974/09 所収


(J7) 宮治 1968
女はというと、玄人(くろうと)と言われているものの一人で、年の割にころころとふとっているので名高く、そのためブール・ド・シュイフ(脂肪の塊り)というあだ名がついているほどだった。小柄で、どこもかしこもまるく、脂肪ぶとりで、指などぷっくりふくれあがり、節々(ふしぶし)がくびれているところは、短いソーセージを数珠つなぎにしたようだった。つやつやした張りきった肌(はだ)と、着物の下ではちきれそうな人並みはずれた大きな胸のおかげで、ふとっているとはいえ男心をそそるものがあり、なかなかの売れっ子だった。それほどそのみずみずしい姿は見るものの目を楽しませた。

   宮治弘之=訳 「脂肪の塊り」
   『世界文学全集39 女の一生 他』 集英社 1968 所収


(J8) 杉 1958
ところで、女は、いわゆるその道の女のひとり。年より早く肥満しているのでブール・ド・シュイフ(脂肪の塊)というあだ名がついていた。小柄で、どこもかしこも丸く、脂肪ぶとりにふとっていて、ぷっくりふくれた指が節々でくびれているところは、短いソーセージを数珠つなぎにしたようだった。それはそれで、つやのいい張りきった皮膚と着物の下で大きく盛りあがっている胸がものを言って、男心をそそり、なかなかのはやりっ子だった。それほど、そのみずみずしいかっこうは見る眼を喜ばせた。

   杉捷夫(すぎ・としお)=訳 「脂肪の塊」
   『世界文学大系44 モーパッサン』 筑摩書房 1958 所収


(J9) 田辺 1955
ところで、女は、商売女と呼ばれる連中のひとりで、年にも似ず太りかえっているのが評判になり、《脂肪の塊》という綽名をつけられていた。小柄で、どこもかも円く、むっちりと脂がのり、指はぽってりとして関節がくびれ、まるで短いソーセージを並べたようだった。つやつやとした肌は、たるみもなく張り切って、胸が大きく上衣をつきあげていた。だが、彼女は男心をそそる流行児(はやりこ)だった。その瑞々しさが、見るからに快いかぎりだったのだ。

   田辺貞之助=訳 「脂肪の塊」
   『モーパッサン全集1』 春陽堂書店 1955/06 所収


(J10) 青柳 1951
女の素性は、いわゆる闇の女と言われているもの。この女が有名なのは、年に似合わず肥満しているからで、そのため、ブール・ド・スイフ(脂肪の塊)という渾名(あだな)さえ付いているほどである。小柄な体は、脂肥(あぶらぶと)りで、どこもかしこもまん丸。指など、ぷっくり膨れて、節々だけくびれているところは、短いソーセージを数珠つなぎにしたよう。皮膚は張りきり、つやつやしているし、乳房の大きいことといったら、服がはち切れそうである。それでも男がつく一方なのは、そのみずみずしい肌(はだ)の色が、見るからに快いからであろう。

   青柳瑞穂=訳 「脂肪の塊」
   『脂肪の塊・テリエ館』 新潮文庫 1951/04 所収


(J11) 鈴木 1950
女はあだし女(ガラント)と呼ばれる種類にぞくする一人で、齡に似げなく肥滿してゐるところから、《脂肪の塊(ブール・ド・スイフ》といふ綽名をとつてゐる有名な娼婦であつた。小柄な身體は、どこからどこまで脂ぶとりに丸々として、ふくれた手の指は節々がくびれて、短いソセージを繋いだやうである。肌は艶々しくて張りがあり、大きな胸は着物の下で盛れあがつて、そのみづみづしさは見る眼にも快いばかり、ともかくも食慾をそそる、なかなかの賣れつ娘であつた。

   モーパッサン=作 鈴木健郎(すずき・けんろう)=譯
   『脂肪の塊』 世界文學選選書25 三笠書房 1950/02/28
   表題作のほかに「ロックの小娘」と「パランさん」を収録。
   婦・節の旧字は、それぞれ新字で置き換えました。


(J12) 丸山 1948
女は所謂闇に咲く花の一つ、これも有名だが、年に似ずぽてぽてしてゐるのが理由で、あぶら饅頭といふ仇名さへある。小柄な體は脂太りでどこもかも丸く、ふつくりした指が節々だけ括れて、小さな腸詰を珠數繋ぎにでもしたやう。肌はつやつやして小皺一つなく、乳の大きいこと着物も突き抜けさうだが、そのくせ震ひつきたいやうで、見るだけでも目の保養になるといふみづみづしさだから、男の數は殖える一方。

   丸山熊雄=譯 「あぶら饅頭」
   『モーパッサン選集4』 太虚堂書房 1948/07/10 所収
   傍点を下線で置き換えました。咲・節の旧字は新字で置き換えました。


(J13) 水野 1938, 1957
女は粋筋(いきすじ)の女というふうに呼ばれている一人で、それほどでない年のくせに早くもでっぷりと肥っているので評判が高く、そのためにブール・ド・シュイフ(脂肪の塊)といふ綽名(あだな)がついていた。小柄(こがら)でどこもかも円く、脂肪肥りに肥っていて、ぷっくり膨(ふく)れた指が節(ふし)々でくびれているところは、短いソーセージを珠数(じゅず)つなぎにしたようだった。艶(つや)のいい張りきった皮膚、着物の下で盛り上がっている大きな胸、——彼女はそれにしても食欲をそそりたて、なかなかのはやりっ子だった。それくらいその瑞(みず)々しい恰好は、見る眼を喜ばせた。

   水野亮(みずの・あきら)=訳
   13a.脂肪の塊』 岩波文庫 改版 1957/04
   13b.脂肪の塊』 岩波文庫 初版 1938/04


(J14) 廣津 1927
女は淫賣婦のひとりで、その肥滿で有名であり、そのために「ブウル・ド・スヰイフ(脂肪(しばう)の塊(かたまり))と云ふ渾名(あだな)をつけられてゐた。丈(せい)が低くて、丸つこくて、脂肪肥(ぶと)りのした女で、そのまん圓(まる)い指は、節(ふし)のところでくくれてゐて、まるで短いソオセエジを珠數つなぎにしたやうな恰好をしてゐた。皮膚は艶(つや)があつて、張り切つてゐて、太い喉(のど)が着物の下で汗を掻いてゐた。何となく食慾をそそるやうで、その新鮮さが男の眼を喜ばすものだから、なかなかの流行(はやり)つ子だつた。

   モオパッサン=著 廣津和郎(ひろつ・かずお)=譯 「脂肪の塊」
   『世界文學全集20 ボヷリイ夫人 女の一生』 新潮社
   非賣品 1927/08/15(昭和2) 所収
   淫・婦・食の旧字は新字で置き換えました。ヰは小さい字を大きい字で
   置き換えました。渾は原文では「さんずい」でなく「ごんべん」です。


(J15) 佐々木 1924, 1926
(……)女はといふと、これは『脂肪(あぶら)つ塊(ころ)』といふ綽名を附けられて、それが如何にもあてはまつてゐる程爛熟した、はち切れるやうな肉體を持つてゐるので有名な、賣笑婦であつた。背が低くて、どこからどこまで丸つこくて、むやみに肥えてゐて、珠數つなぎにした腸詰のやうに、關節の間の短い膨らんだ指を持ち、なめらかな、張り切つた皮膚を持ち、上衣の下から突き出てゐる太い喉を持つた彼女は、男の情慾を劇しくそゝりたてゝ、全く流行女(はやりめ)になつてゐたのだ。單に彼女の色光澤(いろつや)を見たゞけでも、一種の快感を覺えさせずにはおかない程であつた。

   15a. モウパッサン=作 佐々木孝丸(ささき・たかまる)=譯
      「脂肪の塊り(ブール・ド・シユイフ)」
      『佛蘭西歴代名作集』 世界短篇小説大系9 佛蘭西篇(上)
      近代社 非賣品 1926/07(大正15)所収
   15b. モオパッサン=著 佐々木孝丸=譯 『脂肪の塊り
      新榮閣 定價二圓二十錢 1924/06(大正13)
      表題作のほかに、「アルマ」「老孃のおもひ(ミス・ハリエット)」「蠅」
      「父」「パリス夫人」「親殺」「自白」「毛髪」の8作を収録。
   引用は 15a. に拠りました。


(J16) 馬場 1910, 2003
女は、所謂(いはゆ)る派手商賣(はでしやうばい)の一人(ひとり)、太(ひど)く肥(ふと)つて居るので名高く、『ブウル・ド・スイフ』(脂肪(しばう)の球(たま))といふ綽名の女だが、小さく丸々と、豚のやうに肥(ふと)つて居て、指はムクムクと膨(ふく)れて、節の所で、ソオセヱジの繋(つな)がりのやうに、括(くヽ)れて居る。皮膚(ひふ)は張り切つて、テカ/\して居(ゐ)、大きい胸は、衣服(きもの)からハチ切れさうに見えるのだが、夫れでも、非常な流行(はやり)ッ子(こ)であるのは、その水々(みづ/\)した肌(はだ)の色(いろ)が、見(み)る眼(み)に快(こヽろよ)いからなのであらう。

    ギイ・ド・モオパツサン=作 馬場孤蝶(ばば・こちょう)=訳
   「ブウル・ド・スイフ」
   16a.馬場孤蝶集 明治翻訳文学全集《翻訳家編》14
      大空社 ナダ出版センター 2003/03/06 所収
   16b. 「ブウル・ド・スイフ」 三田文学 1910/06/01(明治43) 収載
   引用は 16a. に拠りました。節の旧字を新字で置き換えました。


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■言語と書誌情報 Linguistic and bibliographic information

[zh] 中国語(簡体字)
タイトル: 羊脂球 (世界经典文学名著系列)
著者: 作者:(法国)莫泊桑  编者:坏蓝眼睛  插图作者:慕昊言 
平装
丛书名: 世界经典文学名著系列
出版社: 北京出版社
出版年: 2005-01
ISBN-10 : 7505605836
ISBN-13 : 9787505605831


[ja] 日本語
タイトル: 脂肪のかたまり (岩波文庫)
著者: モーパッサン (著), 高山 鉄男 (翻訳)
文庫
出版社: 岩波書店
出版年: 2004-03-16
ISBN-10 : 4003255011
ISBN-13 : 9784003255018
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[pl] ポーランド語
タイトル: Baryłeczka i inne opowiadania
著者: Författare: Guy de Maupassant Återberättare: Busk Rut Jonsson, Eva Alexandersson 
Typ okładki: Mi
出版社: Wydawnictwo Dolno
出版年: 2005
ISBN-10 : 837384192X
ISBN-13 : 9788373841925
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[sv] スウェーデン語
タイトル: Fettpärlan [Retold]
著者: Författare: Guy de Maupassant Återberättare: Busk Rut Jonsson, Eva Alexandersson 
Pocket
出版社: LL-förlaget
出版年: 2006-01-30
ISBN-10 :
ISBN-13 : 9789170530739
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[de] ドイツ語
タイトル: Fettklößchen / Das Haus Tellier und andere Novellen
著者: Guy de Maupassant (Autor) 
Broschiert
出版社: Pabel-Moewig Verlag
出版年: 1990-05
ISBN-10 : 3811825372
ISBN-13 : 9783811825376


[en] 英語
タイトル: A Parisian Affair and Other Stories (Penguin Classics)
著者: Guy de Maupassant (著), Sian Miles (編集, 序論, 翻訳) 
ペーパーバック
出版社: Penguin Classics
出版年: 2004-12-28
ISBN-10 : 0140448128
ISBN-13 : 9780140448122
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[it] イタリア語
タイトル: Palla di sego
著者: Guy de Maupassant 
出版社: BUR Biblioteca Univ. Rizzoli
出版年: 1994-12
ISBN-10 :
ISBN-13 : 9788817170154
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[pt] ポルトガル語
タイトル: Bola de Sebo e Outros Contos
著者: Guy de Maupassant 
ペーパーバック
出版社: Globo
出版年: 1986
ISBN-10 : 8525001074
ISBN-13 : 9788525001078
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[es] スペイン語
タイトル: Bola de sebo y otros relatos / Boule de Suif and Other Tales (Aula De Literatura / Literature in the Classroom)
著者: Guy de Maupassant 
ペーパーバック
出版社: Vicens Vives
出版年: 2006-10-29
ISBN-10 : 8431633093
ISBN-13 : 9788431633097
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F1 フランス語
タイトル: Boule de Suif (Album)
著者: Li-An (Auteur), Guy de Maupassant (Auteur) 
単行本
Collection : Ex-Libris
出版社: Delcourt
出版年: 2009-01-07
ISBN-10 : 275601379X
ISBN-13 : 9782756013794
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F2 フランス語
タイトル: Boule de Suif (Le Livre de Poche)
著者: Guy de Maupassant 
マスマーケット
出版社: Hachette
出版年: 2000-01-31
ISBN-10 : 2253009636
ISBN-13 : 9782253009634
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F3 フランス語
タイトル: Boule de Suif
著者: Guy de Maupassant 
Collection : Folio
出版社: Gallimard
出版年: 1999-10-12
ISBN-10 : 2070411192
ISBN-13 : 9782070411191
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SP フランス語
F1 Boule de Suif (Album) のサンプルページ
Image source: Interview de Li-An pour Boule de Suif : Éditions Delcourt


■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian

A nő, úgynevezett "afféle", korai elhízásáról volt nevezetes, amiért is Gömböcnek csúfolták. Alacsony, gömbölyded, szalonnásan-hájas nőcske volt, s duzzatag ujjai, melyeknek ízei felpüffedtek, kurta kolbászfüzérekre emlékeztettek: bőre feszes és fényes, rengeteg melle majd kibuggyant ruhájából, de azért a férfiak ingerlőnek és kívánatosnak tartották, mert üdeséget árasztott magából.

   Gömböc by Guy de Maupassant
   Kosztolányi Dezső fordítása
   E-text at MEK (Magyar Elektronikus Könyvtár)


 Audio 1 
ロシア語版オーディオブック(朗読) Audiobook in Russian

下の引用箇所の朗読は 23:20 から始まります。 Uploaded to YouTube by Аудиокниги онлайн on . Reading of the excerpt below starts at 23:20.


■ロシア語訳 Translation into Russian

Женщина — из числа так называемых особ «легкого поведения» — славилась своей преждевременной полнотой, которая стяжала ей прозвище «Пышка». Маленькая, вся кругленькая, заплывшая жиром, с пухлыми пальцами, перетянутыми в суставах наподобие связки коротеньких сосисок, с лоснящейся и натянутой кожей, с необъятной грудью, выдававшейся под платьем, она была еще аппетитна, [Omission]

   Ги де Мопассан. Пышка
   Французская новелла XIX века / [Сост. Б.П.Мицкевич.]
   — Мн.: Изд-во «Университетское», 1984
   Translated by Е.А.Гунста
   E-text at Библиотека OCR Longsoft


■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian

Жінка - з так званих осіб "легкої поведінки" - славилась своєю передчасною повнотою, через яку її прозвали "Пампушкою". Маленька, вся кругленька, немов налита жиром, з пухкими пальцями, перетягнутими в суглобах наче низка сосисок, з лискучою і натягнутою шкірою, з неосяжними грудьми, що випиналися під сукнею, вона була все-таки апетитна й приваблива, і до неї багато хто залицявся - так радувала око її свіжість. 

   Гі де Мопаcсан. Пампушка
   E-text at Український Центр (ukrcenter.com)


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

Жената — една от ония, за които се казва, че са леки жени — беше прочута с преждевременното си надебеляване, поради което я наричаха Лоената топка. Дребна, закръглена отвсякъде, много пълна, с подути пръсти, прищипнати при ставите и наподобяващи низ от къси наденички, с опъната и лъскава кожа, с огромна, изпъкнала под роклята й гръд. И все пак тя беше апетитна и ухажвана — дотолкова свежестта й бе приятна за гледане.

   Ги дьо Мопасан. Лоената топка
   Translated by Георги Дзивгов
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


■英訳 Translations into English

(E1) 2007
The woman, one of the so-called "gay" sisterhood, was noted for her precocious stoutness, which had gained her the nickname of "Boule de Suif"--"ball of fat." She was a little roly-poly creature, cushioned with fat, with podgy fingers squeezed in at the joints like rows of thick, short sausages; her skin tightly stretched and shiny, her bust enormous, and yet with it all so wholesomely, temptingly fresh and appetizing that it was a pleasure to look at her.

   Boule de Suif by Guy de Maupassant
   The Works of Guy de Maupassant, Vol. 1 (of 8)
   Boule de Suif and Other Stories. Introduction by Arthur Symons.
   E-text released in 2007
   E-text at:
   * Project Gutenberg
   * eBooks@Adelaide


 Audio 1 
英語版オーディオブック(朗読) 訳文は下掲 (E2) マクマスター他に拠る
Audiobook in English based on translation (E2) below by McMaster et al.

下の引用箇所の朗読は 22:56 から始まります。 Uploaded to YouTube by BooksterAudio on 30 Nov 2013. Audio courtesy of LibriVox. Read by Bob Neufeld. Reading of the excerpt below starts at 22:56.


(E2) McMaster, Henderson, Quesada et al., 2004
The woman, who belonged to the courtesan class, was celebrated for an embonpoint unusual for her age, which had earned for her the sobriquet of "Boule de Suif" (Tallow Ball). Short and round, fat as a pig, with puffy fingers constricted at the joints, looking like rows of short sausages; with a shiny, tightly-stretched skin and an enormous bust filling out the bodice of her dress, she was yet attractive and much sought after, owing to her fresh and pleasing appearance.

   Boule de Suif by Guy de Maupassant
   Guy de Maupassant Original Short Stories
   Translated by Albert M. C. McMaster, A. E. Henderson, Mme. Quesada
   and Others (E-text released in 2004)
   E-text at:
   * Project Gutenberg
   * eBooks@Adelaide
   * east of the web


■イタリア語訳 Translation into Italian

La donna, una di quelle che si chiamano galanti, era celebre per la pinguedine precoce che le aveva meritato il soprannome di Boule de suif. Piccola, rotonda dappertutto, polposa, con le dita gonfie, strozzate dalle falangi, simili a collane di piccole salsicce, con una pelle lucida e tesa, un seno enorme prominente sotto il vestito, era ciò nonostante appetitosa e desiderata, tanto la freschezza faceva piacere a vedersi.

   Bola de Sebo by Guy de Maupassant
   G. de Maupassant, Racconti e novelle, 3 voll., I, Torino, Einaudi 1968
   Excerpt at Riviste Edizioni ETS [PDF]


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

A mulher, uma dessas a quem chamam de libertina, era célebre por sua corpulência precoce, que lhe valera o apelido de Bola de Sebo. Pequena, toda rechonchuda, gorducha mesmo, com dedos inchados e estrangulados nas falanges, semelhantes a réstias de salsichas curtas, com uma pele luzente e esticada, um pescoço enorme que transbordava o vestido, ela continuava, no entanto, apetitosa e solicitada, de tanto que seu frescor dava prazer á vista.

   Bola de Sebo
   Bola de Sebo e Outros Contos by Guy de Maupassant
   Editora Globo, 1986
   E-text at Capitalismo & Esquizofrenia


■スペイン語訳 Translations into Spanish

(Sp1) 2008
La mujer, una de esas llamadas galantes, era famosa por su gordura precoz, lo que le había valido el apodo de Bola de Sebo. Menuda, llena de redondeces, grasa, de hinchados dedos que se estrangulaban en las falanges, semejantes a ro- sarios de pequeñas salchichas; con una piel reluciente y tersa, unos pechos enormes que sobresalían bajo la ropa, no dejaba de estar apetecible y ser solicitada, hasta tal punto causaba placer contemplar aquel frescor.

   Bola de Sebo
   Bola de Sebo, Mademoiselle Fifi y otros cuentos by Guy de Maupassant
   Ediciones AKAL, 2008
   Preview at Google Books


(Sp2)
La mujer que iba a su lado era una de las que llaman galantes, famosa por su abultamiento prematuro, que le valió el sobrenombre de Bola de Sebo; de menos que mediana estatura, mantecosa, con las manos abotagadas y los dedos estrangulados en las falanges -como rosarios de salchichas gordas y enanas-, con una piel suave y lustrosa, con un pecho enorme, rebosante, de tal modo complacía su frescura, que muchos la deseaban porque les parecía su carne apetitosa.

   Bola de Sebo by Guy de Maupassant
   E-text at Ciudad Seva


 Audio 2 
フランス語原文の朗読 Free audiobook of the original text in French

下に引用する箇所は 20:46 から始まります。 Uploaded to YouTube by GreatAudioBooks on 18 Sep 2014.  Audio courtesy of LibriVox. Read by Ezwa. The excerpt below starts at 20:46.


 Audio 3 
フランス語原文の朗読 Free audiobook of the original text in French

下に引用する箇所は 20:10 から始まります。 Uploaded to YouTube by pilmix12 on 13 Feb 2013. The excerpt below starts at 20:10.


 Audio 4 
フランス語原文の朗読 Free audiobook of the original text in French

  • 朗読を聴くには  ここをクリック  して GuyDeMaupassant.fr へ移動してください。下に引用する箇所は Playlist 2 の 3:58 あたりから始まります。
  • To listen to a free audiobook  CLICK HERE  and you will jump to GuyDeMaupassant.fr . The excerpt below starts around 3:58 of Playlist 2.

■フランス語原文 The original text in French

La femme, une de celles appelées galantes, était célèbre par son embonpoint précoce qui lui avait valu le surnom de Boule de Suif. Petite, ronde de partout, grasse à lard, avec des doigts bouffis, étranglés aux phalanges, pareils à des chapelets de courtes saucisses; avec une peau luisante et tendue, une gorge énorme qui saillait sous sa robe, elle restait cependant appétissante et courue, tant sa fraîcheur faisait plaisir à voir.

   Guy de Maupassant "Boule de Suif" (1880)
   The Project Gutenberg EBook of Boule de Suif


■"une de celles appelées galantes" の訳
 Translations of "une de celles appelées galantes"

  a nő, úgynevezett "afféle"………………………………ハンガリー語訳
  one of the so-called "gay" sisterhood ………………英訳 2007
  uma dessas a quem chamam de libertina ………………ポルトガル語訳
  una de esas llamadas galantes…………………………スペイン語訳 2008
  una de las que llaman galantes…………………………スペイン語訳
  who belonged to the courtesan class …………………英訳 2004
  あだし女(ガラント)と呼ばれる種類にぞくする一人…鈴木 1950
  いわゆるその道の女のひとり………………………………杉 1958
  いわゆる闇の女と言われているもの………………………青柳 1951
  いわゆる商売女………………………………………………高橋 1978
  いわゆる商売女………………………………………………高山 2004
  いわゆる商売女………………………………………………新庄 1978
  いわゆる売春婦のひとり……………………………………平田 1974
  една от ония, за които се казва, че са леки жени ……ブルガリア語訳
  з так званих осіб "легкої поведінки"………ウクライナ語訳
  числа так называемыхособ…………………………ロシア語訳
  淫賣婦のひとり………………………………………………廣津 1927
  玄人と言われているものの一人……………………………宮治 1968
  春をひさぐと言われている女たちの一人…………………調 1988
  所谓尤物之一…………………………………………………簡体字中国語訳
  所謂る派手商賣の一人………………………………………馬場 1910, 2003
  所謂闇に咲く花の一つ………………………………………丸山 1948
  所謂尤物之一…………………………………………………繁體字中國語譯
  商売女と呼ばれる女性のひとり……………………………石田 1998
  商売女と呼ばれる連中のひとり……………………………田辺 1955
  粋筋の女というふうに呼ばれている一人…………………水野 1938, 1957
  賣笑婦…………………………………………………………佐々木 1924, 1926

  une de celles
appelées galantes ………………………フランス語原文


 Video 3 
フランス映画 Boule de suif (1945) 監督: クリスチャン=ジャック
Boule de suif (1945) also known as Angel and Sinner, directed by Christian-Jaque


 Video 4 
アメリカ映画 ナチスに挑んだ女 (1944) テレビ放映時の題は「フィフィ嬢」
Mademoiselle Fifi (1944) directed by Robert Wise

原作はモーパッサンのふたつの中短篇「マドマワゼル・フィフィ」と「脂肪のかたまり」。監督: ロバート・ワイズ。スペイン語吹替版。 Based on Maupassant's two stories, "Mademoiselle Fifi" and "Boule de Suif." Dubbed in Spanish. Fragmento de la película de Robert Wise "Mademoiselle Fifi" basada en los cuentos de Maupassant "Mmmlle Fifi" y "Bola de sebo"


 Video 5 
[ja] ソ連映画 邦題未確認 (1934) 監督: ミハイル・ロンム
[en] Pyshka (1934) a.k.a. Boule de suif.  Director : Mikhail Romm
[ru] Пышка (1934)   Pежиссер : Михаил Ромм

Uploaded by egomaniaque on Jul 19, 2007. Fragment of the film Pyshka (1934). Music and voice-over was added in 1955. Фрагмент кинофильма Пышка (1934) Озвучен музыкой и дублирован закадровым голосом в 1955м.


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2014/11/03 イタリア語訳を追加しました。
  • 2014/10/06 ロシア語版オーディオブック、英語版オーディオブック、およびもう1種類のフランス語原文オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/09/02 ウクライナ語訳とハンガリー語訳を追加しました。
  • 2013/08/09 目次と "une de celles appelees galantes" の訳」の項を新設し、もう1種類の英訳と、もう1種類のスペイン語訳を追加しました。また、フランス語原文に抜けていたアクセント記号も追加しました。
  • 2013/04/14 もう1種類のフランス語オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/03/21 ブルガリア語訳を追加しました。
  • 2012/09/23 馬場孤蝶=訳 2003/03/06 を追加しました。
  • 2012/07/23 ロシア語訳を追加しました。
  • 2011/12/20 調佳智雄=訳注 1988/05/10 と鈴木健郎=譯 1950/02/28 を追加しました。
  • 2011/12/15 新庄嘉章=訳 1978/06/15 を追加しました。
  • 2011/12/10 丸山熊雄=譯 1948/07/10、フランス語原文の朗読へのリンク、ならびに次の3本のYouTube 動画を追加しました。
    1. Boule de Suif (2011) from "Chez Maupassant" の製作状況
    2. Suzana Luz Cardoso 監督によるテレビ番組 Boule de suif
    3. Mikhail Romm 監督による映画 Boule de suif (1934)
  • 2011/11/30 廣津和郎=譯 1927/08/15 を追加しました。
  • 2011/11/28 高橋たか子=訳 1978/12/01 とポルトガル語訳を追加しました。
  • 2011/11/22 外部リンクの項を新設しました。
  • 2010/05/10 映画 Boule de suif (1945) の YouTube  動画を追加しました。また画像を差し替え、書誌情報を補足しました。
  • 2009/01/29 石田明夫=訳 1998/03 を追加しました。
  • 2008/02/16 中国語訳(簡体字)を追加しました。
  • 2007/06/30 佐々木孝丸=譯 1926/07 を追加しました。
  • 2007/04/13 スペイン語訳を追加しました。
  • 2007/03/15 田辺貞之助=訳 1955/06 を追加しました。また、書誌情報を修正・補足しました。
  • 2006/08/31 中國語譯(繁體字)を追加しました。また、Amazon.co.jp の該当ページ、および電子テキストの該当ページへのリンクを張りました。
  • 2006/05/02 平田襄治=訳 1974 を追加しました。また、書誌情報を補足・修正しました。
  • 2006/04/18 杉捷夫=訳 1958 を追加しました。

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The Moon and Sixpence by W. Somerset Maugham モーム 『月と六ペンス』

 Book cover 
0140185976


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

老实说,我刚刚认识查理斯·思特里克兰德的时候,从来没注意到这个人有什么与众不同的地方,但是今天却很少有人不承认他的伟大了。


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

老實說,我剛剛認識查理斯·思特裏克蘭德的時候,從來沒注意到這個人有什麼與眾不同的地方,但是今天卻很少有人不承認他的偉大了。


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 金原 2014
正直いって、はじめて会ったときは、チャールズ・ストリックランドが特別な人間だなどとは思いもしなかった。いまでは、ストリックランドの価値を認めない人間はいない。

   モーム=著 金原瑞人(かねはら・みずひと)=訳
   『月と六ペンス』 新潮文庫 2014/04/01


(2) 土屋 2008
いまでは、チャールズ・ストリックランドの偉大さを否定する人などまずいない。だが、白状すると、私はストリックランドと初めて出会ったとき、この男にどこか普通人と違うところがあるとは少しも思わなかった。

   モーム=著 土屋正雄(つちや・まさお)=訳
   『月と六ペンス』 光文社古典新訳文庫 2008/06


(3) 行方 2005
初めてチャールズ・ストリックランドと知り合ったときは、これっぱかりも世間一般の人と違うなどとは思わなかった。だが、今日(こんにち)では、あの男が偉大であると認めぬ者はまずいない。

   モーム=作 行方昭夫(なめかた・あきお)=訳
   『月と六ペンス』 岩波文庫(新版)2005/07


(4) 大岡 1995
正直に言うが、はじめてチャールズ・ストリックランドと知り合った時、彼にどこか人とちがったところがあるなんて、私は思いつきもしなかった。けれども、今では彼の偉大さを疑う者はほとんどいないはずだ。

  • モーム=作 大岡玲(おおおか・あきら)=訳 『月と六ペンス』 地球人ライブラリー 小学館 1995/08
  • 巻末の大岡氏執筆の「解説」によると、本書は完訳ではなく「全体の三分の二弱」を収めた抄訳。

(5) 加藤 1975
ぼくは、初めてチャールズ・ストリックランドと知りあった時、彼がふつうの人とちがったところのある人間だなどということは、少しも考えられなかった。けれども、こんにちでは、彼の偉大さを否定(ひてい)する人は、まずいないであろう。

   モーム=作 加藤輝男(かとう・てるお)=訳
   『月と六ペンス』 世界の名作文学7 岩崎書店 1975/01


(6) 北川 1972
わたしがはじめてチャールズ・ストリックランドと知り合いになったとき、たしかに、彼に異常な点があるとは思ってもいなかった。しかしいま、彼の偉大さを否定する者は、まずいないだろう。

   モーム=作 北川悌二(きたがわ・ていじ)=訳
   『月と六ペンス』 講談社文庫 1972/04


(7) 阿部 1970
告白するが、はじめてチャールズ・ストリクランドと知りあったとき、彼に人と変わったところがあるとは、私には夢にも考えられなかった。しかし今日では、彼の偉大さを否定するものは、まずないであろう。

   モーム=作 阿部知二(あべ・ともじ)=訳
   『月と六ペンス』 岩波文庫(旧版)1970


(8) 龍口 1966, 1972
はじめてチャールズ・ストリックランドと近づきになったとき、私は正直なところ、まさかこの人物に人並みはずれたところがあろうなどとは夢にも思わなかった。ところが今では、彼が偉大な画家であることを否定するものがほとんどないといっていい。

  • モーム=著 龍口直太郎(たつのくち・なおたろう)=訳
  • 引用は a. 旺文社文庫特製版 1972 に拠りました。

(9) 中野 1959
はじめてチャールズ・ストリックランドを知ったとき、僕(ぼく)は、正直に言って、彼が常人と異なった人間だなどという印象は、少しも受けなかった。だが、今日では彼の偉大さを否定する人間は、おそらくいまい。

   モーム=作 中野好夫(なかの・よしお)=訳
   『月と六ペンス』 新潮文庫 1959/09


(10) 厨川 1958
正直のところ、私が初めてチャールズ・ストリックランドに会った時、彼の中に凡人とかけ離れたものがあるなどとは少しも気づかなかった。しかし今では、彼の偉大さを認めない者は殆どないだろう。

   S・モーム=作 厨川圭子(くりやがわ・けいこ)=訳
   『月と六ペンス』 角川文庫 1958/11


(11) 中野 1940
正直に言つて、僕ははじめてチャールズ・ストリックランドを知つた時、彼が常人と異つた人間だなどといふ印象は少しも受けなかつた。だが今日では彼の偉大さを否定する人間は恐らくあるまい。

   サマセット・モーム=作 中野好夫=譯 『月と六ペンス
   現代世界文學叢書2 中央公論社 定價一圓八拾錢 1940/08(昭和15)


■ロシア語訳 Translation into Russian

Когда я познакомился с Чарлзом Стриклендом, мне, по правде говоря, и в голову не пришло, что он какой-то необыкновенный человек. А сейчас вряд ли кто станет отрицать его величие.

  • Сомерсет Моэм. Луна и грош. М., "Правда", 1982. Пер. - Н.Ман.
  • E-text at Lib.Ru

■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

Трябва да призная, че когато се запознах с Чарлс Стрикланд, не забелязах нито за миг нещо необикновено в него. Днес обаче малцина са тези, които ще отрекат, че той бе велик.

  • Съмърсет Моъм. Луна и грош. Translated by Каталина Събева, 1985 ( Пълни авторски права )
  • E-text at Моята библиотека (chitanka.info)

■ドイツ語訳(部分) Translation into German (fragment)

Ich gestehe, daß ich an Charles Strickland, als ich zum erstenmal seine Bekanntschaft machte, nichts bemerkte, das ihn über das Gewöhnliche hinaushob.


■イタリア語訳 Translation into Italian

Confesso che quando conobbi Charles Strickland non vidi in lui, dapprima, nulla di straordinario. Eppure oggi è raro trovare chi neghi la sua grandezza.

  • La luna e sei soldi by William Somerset Maugham. Adelphi eBook
  • Excerpt at Google Books

■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Confesso que quando conheci Charles Strickland nem por um momento percebi que havia nele algo de diferente. Agora, porém, poucos são aqueles que negam sua grandeza. 

  • Um gosto e seis vinténs by W. Somerset Maugham. Translated by Rosane Maria Pinho.
  • E-text at bidvb.com:2300

■スペイン語訳 Translation into Spanish

Confieso que la primera vez que vi a Charles Strickland no encontré en él nada que no fuera vulgar. Sin embargo, pocos se atreverían hoy a discutir su fama.


■フランス語訳 Translation into French

La première fois que je rencontrai Charles Strickland, j'avoue n'avoir pas un seul instant perçu ce qu'il pouvait avoir d'extraordinaire. Rares sont pourtant aujourd'hui ceux qui nient sa grandeur.

  • L'Envoûté by William Somerset Maugham
  • Excerpt at Booknode

■英語原文 The original text in English

I confess that when first I made acquaintance with Charles Strickland I never for a moment discerned that there was in him anything out of the ordinary. Yet now few will be found to deny his greatness.


 Video 
NHKラジオ 原書で読む世界の名作 月と六ペンス 全13回のうち第1回

講師: 朱牟田夏雄(しゅむた・なつお) Uploaded by VIETKON2 on 11 Feb 2013. Lecture in Japanese by Natsuo Shumuta.


■更新履歴 Update log

  • 2014/11/07 ブルガリア語訳を追加しました。
  • 2014/04/20 金原瑞人=訳 2014/04/01、ロシア語訳、ドイツ語訳(部分)、イタリア語訳、ポルトガル語訳、スペイン語訳、およびフランス語訳を追加しました。
  • 2013/04/29 NHKラジオ「原書で読む世界の名作」の YouTube 画面を追加しました。
  • 2011/04/01 中国語訳の書誌情報を補足しました。
  • 2008/08/13 加藤輝男=訳 1975/01 を追加しました。
  • 2008/08/20 北川悌二=訳 1972/04、および中野好夫=譯 1940/08 を追加しました。
  • 2008/08/13 土屋正雄=訳 2008/06 を追加しました。
  • 2006/08/10 大岡玲=訳 1995/08 を追加しました。また、日本語訳の番号を振り直しました。
  • 2006/08/06 中国語訳(簡体字)を追加しました。また、書誌情報を修正・補足しました。さらに、Amazon.co.jp の該当ページ、および電子テキストの該当ページへのリンクを張りました。
  • 2006/04/19 厨川圭子=訳 1958 を追加しました。
  • 2006/04/09 龍口直太郎=訳 1968 を追加しました。

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Die Verwandlung / The Metamorphosis / La métamorphose by Franz Kafka カフカ 『変身(かわりみ)』『変身(へんしん)』

           目次 Table of Contents

   ■はじめに Introduction
     Image    『変身』原書初版の表紙 The Metamorphosis: First edition cover
   ■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
   ■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese
   ■韓国語訳 Translation into Korean
    Video 1  NHKテレビ 100分 de 名著 カフカ 「変身」 (2012)
    Audio 1  日本語訳の朗読 Audiobook in Japanese
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (J1) 多和田 2015
     (J2) 柴田 2013
     (J3) 真鍋 2013
     (J4) 川島 2012
     (J5) 浅井 2008
     (J6) 丘沢 2007
     (J7) 池内 2006
     (J8) 山下+山下 2004
     (J9) 種村 1996
     (J10) 川村 1992
     (J11) 城山 1989
     (J12) 立川 1977
     (J13) 川崎 1973
     (J14) 高安 1971
     (J15) 神品 1969, 2007
     (J16) 中井 1968
     (J17) 辻 1966
     (J18) 高本 1966
     (J19) 原田 1960
     (J20) 山下 1958
     (J21) 高橋 1952
    Video 2  PARCO劇場「変身」 (2010) 脚本・演出:S・バーコフ、主演:森山未來
   ■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese
   ■ヘブライ語訳 Translation into Hebrew
   ■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian
   ■トルコ語訳 Translation into Turkish
   ■エストニア語訳 Translation into Estonian
    Audio 2  英訳:ストークス 朗読:ベネディクト・カンバーバッチ
           Translated by Richard Stokes. Read by Benedict Cumberbatch
    Audio 3  英訳:ジョンストン 朗読:デイヴィッド・バーンズ
           Translation by Ian Johnston. Read by David Barnes
    Audio 4  英訳:ジョンストン 朗読:デイヴィッド・ルイス・リチャードソン
           Translation by Ian Johnston. Read by David Lewis Richardson
   ■英訳 Translations into English
     (E1) Bernofsky, 2014
     (E2) Williams, 2011
     (E3) Crick, 2009
     (E4) Hoffman, 2008
     (E5) Johnston, 2003, 2009, etc.
     (E6) Stokes, 2002
     (E7) Wyllie, 2002, 2009
     (E8) Neugroschel, 2000
     (E9) Appelbaum, 1996
     (E10) Freed, 1996
     (E11) Corngold, 1972
     (E12) Muir & Muir, 1961
    Audio 5  フランス語訳の朗読 Audiobook in French
   ■フランス語訳 Translations into French
     (F1) Le Blay, 2005
     (F2) David, 1997
     (F3) Lortholary, 1988
    Audio 6  スペイン語訳の朗読 Audiobook in Spanish
   ■スペイン語訳 Translation into Spanish
   ■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
   ■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan
   ■ガリシア語訳 Translation into Galician
    Audio 7  イタリア語訳の朗読 Audiobook in Italian
   ■イタリア語訳 Translations into Italian
     (It1) Ganni, 2012
     (It2) Coppó & Raio 2011
     (It3) Lavagetto, 2002
   ■ルーマニア語訳 Translation into Romanian
   ■ギリシア語訳 Translation into Greek
    Video 3  ワレーリイ・フォーキン監督 ロシア映画 『変身』 (2002)
    В. Фокина "Превращение" (Prevrashcheniye) (2002)
    Audio 8  ロシア語訳の朗読 Audiobook in Russian
   ■ロシア語訳 Translation into Russian
   ■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian
   ■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
   ■ポーランド語訳 Translation into Polish
   ■クロアチア語訳 Translation into Croatian
   ■スロバキア語訳 Translation into Slovak
   ■チェコ語訳 Translation into Czech
    Video 4 
    ピーター・カパルディ監督 『フランツ・カフカの素晴らしき哉、人生』 (1995)
    Franz Kafka's It's a Wonderful Life (1995) by Peter Capaldi
   ■フィンランド語訳 Translation into Finish
   ■スウェーデン語訳 Translation into Swedish
   ■ノルウェー語訳 Translation into Norwegian
   ■デンマーク語訳 Translation into Danish
   ■オランダ語訳 Translation into Dutch
    Audio 9  ドイツ語原文オーディオブック 1 Audiobook in German 1
    Audio 10  ドイツ語原文オーディオブック 2 Audiobook in German 2
    Audio 11  ドイツ語原文オーディオブック 3 Audiobook in German 3
   ■ドイツ語原文 The original text in German
    Video 5  キャロライン・リーフ監督によるアニメ映画『変身』(1977)
    The Metamorphosis of Mr. Samsa (1977) by Caroline Leaf
   ■外部リンク External links
   ■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

カフカの、あの有名作品の冒頭部分。「結局、グレーゴル・ザムザは、なにになったんですか?」という質問にたいする答えを、ごじぶんで実際に読んでたしかめたいみなさんへ。

以下に引用するさまざまな言語への翻訳では、ドイツ語原文の "einem ungeheueren Ungeziefer" に相当する部分をで示すことにします。


  Image  
『変身』原書初版の表紙 The Metamorphosis: First edition cover

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
Kafka_die_verwandlung_first_editi_3
Image source: Wikipedia


■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

一天早晨,格里高尔·萨姆沙从不安的睡梦中醒来,发现自己躺在床上变成了一只巨大的甲虫。他仰卧着,那坚硬得像铁甲一般的背贴着床,他稍稍一抬头,便看见自己那穹顶似的棕色肚子分成了好多块弧形的硬片,被子在肚子尖上几乎待不住了,眼看就要完全滑落下来。比起偌大的身躯来,他那许多只腿真是细得可怜,都在他眼前无可奈何地舞动着。


■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese

當格里高·薩姆莎從煩躁不安的夢中醒來時,發現他在床上變成了一個巨大的跳蚤。他的背成了鋼甲式的硬殼,他略一抬頭,看見了他的拱形的棕色的肚皮。肚皮僵硬,呈弓形,并被分割成許多連在一起的小塊。肚皮的高阜之處形成了一种全方位的下滑趨勢,被子几乎不能將它蓋得嚴實。和它身体的其它部位相比,他的許多腿顯得可怜的單薄、細小,這些細小的腿在他跟前,在他眼皮下無依無靠地發出閃爍的微光。

  • 《變形記》 作者:卡夫卡 譯者:陸增榮
  • E-text at 龍騰世紀 (millionbook.net)

■韓国語訳 Translation into Korean

어느 날 아침 그레고르 잠자가 불안한 꿈에서 깨어났을 때 그는 침대 속에서 한 마리의 흉측한 갑충으로 변해 있는 자신의 모습을 발견했다. 그는 철갑처럼 단단한 등껍질을 등에 대고 누워 있었다. 머리를 약간 쳐들어보니 불룩하게 솟은 갈색의 배가 보였고, 그 배는 다시 활 모양으로 휜 각질의 칸들로 나위어 있었다. 이불은 금방이라도 주르륵 미끄러질 듯 둥그런 언덕 같은 배 위에 가까스로 덮여 있었다. 몸뚱이에 비해 형편없이 가느다란 수많은 다리들은 애처롭게 버둥거리며 그의 눈앞에서 어른거렸다.

  • 변신 著者: 프란츠 카프카 訳者: 이재황 문학동네 (Munhakdongne) 2005-07-30 ISBN-10 : 8954600204 【詳細
  • Excerpt at Aladdin

 Video 1 
NHKテレビ 100分 de 名著 カフカ「変身」 (2012)

NHKテレビ(Eテレ/教育)2012年5月放送の番組の一部。番組テキストはここ。番組サイトはここ。 Published by Stefano Lodola on 4 May 2012


 Audio 1 
日本語訳(原田義人訳)の朗読サンプル
Audiobook sample in Japanese. Translation by Yoshito Harada

Published on 30 Nov 2015 by audiobookJAPAN


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 多和田 2015
グレゴール・ザムザがある朝のこと、複数の夢の反乱の果てに目を醒ますと、寝台の中で自分がばけもののようなウンゲツィーファー(生け贄にできないほど汚(けが)れた動物或いは虫)に姿を変えてしまっていることに気がついた。鎧のように硬い背中を下にしてあおむけに横たわっていて、その上に乗った掛け布団を滑り落ちる寸前で引き留めておくのは無理そうだった。脚は全部で何本あるのか、身体全体の寸法と比べると泣きたくなるくらい細くて、それが目の前で頼りなさそうにきらきら震えている。


(J2) 柴田 2013
ある朝グレーゴル・ザムザが落ち着かぬ夢から目覚めると、寝床の中で我が身がおぞましい毒虫に変わっていた。鎧のように硬い背中を下にして横たわり、頭を少し持ち上げれば腹が見えた。丸く膨らんだ茶色い腹は、アーチ状の仕切りによっていくつもの部分に分割されている。掛け布団では覆いきれず、いまにも蒲団がずり落ちてしまいそうだった。何本もある、体全体と較べると情けないほど細い足が、彼の目の前でじたばたとあがいた。

  • フランツ・カフカ=著 柴田元幸(しばた・もとゆき)=部分訳 柴田元幸=編・訳 『書き出し「世界文学全集」』 河出書房新社 2013/08/30
  • この訳は Stanley Appelbaum による英訳 (1996) からの重訳

(J3) 真鍋 2013
ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目覚めると、自分がベッドの上で巨大なおぞましい虫に変わっていることに気がついた。彼は甲羅のように堅い背中を下にして横たわっており、頭を少し持ち上げると、弓形の節に分かれた、ふくらんだ茶色い腹が見えた。腹の上には布団がかかっていて、今にもずり落ちそうになりながら、かろうじて持ちこたえていた。いつもの大きさに比べると情けないほど細い数多くの脚が、目の前にチラチラと光っていた。

  • 変身 [Kindle版] フランツ・カフカ=著 真鍋宏史(まなべ・ひろし)=訳 真鍋宏史=発行 2013/03/14
  • Preview at a link on アスペ日記, a blog by the translator

(J4) 川島 2012
ある朝、グレーゴル・ザムザは、落ち着かない夢から目を覚ますと、自分がベッドの中で巨大な虫に変わっているのに気がついた。甲殻のように固い背中を下にして寝転がっているのだった。頭を少しもち上げると、丸っこい茶色の腹が、弓なりの段々に分かれているのが見えた。盛り上がった腹からは毛布がずり落ちかけていて、今にも完全に滑り落ちてしまいそうだった。目の前では、身体のサイズと比べてみすぼらしく細い脚がたくさん、途方に暮れたようにモゾモゾしていた。

  • カフカ=作 川島隆(かわしま・たかし)=抜粋訳 「変身」 川島隆=著 日本放送協会・NHK出版=編 『NHK 100分 de 名著 2012年5月 カフカ『変身』』 NHK出版 2012/05/01
  • NHKテレビ(Eテレ/教育)の番組テキストに収録されている抜粋訳。番組サイトはここ

(J5) 浅井 2008
ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から目覚めてみると、ベッドのなかで自分が薄気味悪い虫に変身してしまっているのだった。甲羅のように固い背中を下にして仰向けに寝ており、頭を少しもち上げると、弓形に硬(こわ)ばった節(ふし)のつらなる、丸く膨らんだ褐色の腹が見えた。その膨らみの上に、毛布が、完全にずり落ちそうになりながら、どうにかまだ引っ掛かっていた。図体(ずうたい)の大きさに比べてひどく細いたくさんの脚が、目の前で、途方にくれたようにちらちら震え動いていた。


(J6) 丘沢 2007
ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレーゴル・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた。甲羅(こうら)みたいに固い背中をして、あおむけに寝ている。頭をちょっともちあげてみると、アーチ状の段々になった、ドームのような茶色の腹が見える。その腹のてっぺんには毛布が、ずり落ちそうになりながら、なんとかひっかかっている。図体(ずうたい)のわりにはみじめなほど細い、たくさんの脚が、目の前でむなしくわなわなと揺れている。

  • カフカ=著 丘沢静也(おかざわ・しずや)=訳 「変身」 『変身/掟の前で 他2編』 光文社古典新訳文庫 2007/09

(J7) 池内 2006
ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から目を覚ましたところ、ベッドのなかで、自分が途方もない虫に変わっているのに気がついた。甲羅のように固い背中を下にして横になっていた。頭を少しもち上げてみると、こげ茶色をした丸い腹が見えた。アーチ式の段になっていて、その出っぱったところに、ずり落ちかけた毛布がひっかかっている。からだにくらべると、なんともかぼそい無数の脚が、目の前でワヤワヤと動いていた。


(J8) 山下+山下 2004
グレゴール・ザムザはある朝、なにやら胸騒ぐ夢がつづいて目覚めると、ベッドの中の自分が一匹のばかでかい毒虫に変わっていることに気がついた。甲羅(こうら)のように硬い背中を下に、仰向けで彼は寝ており、ちょっと頭を持ちあげると、円(まる)くもりあがった褐色の、弓なりにいくつもの環節に分かれた自分の腹部が見えたが、てっぺんには掛けぶとんが、今にもずり落ちそうになりながら、かろうじてなんとか踏みとどまっている。目の前には、からだに比べて情けないほどにか細い脚が、おびただしく頼りなげにちらちらしていた。

  • カフカ=著 山下肇(やました・はじめ)+山下萬里(やました・ばんり)=訳 「変身」 『変身・断食芸人』 岩波文庫 2004/09
  • この訳は下の 岩波文庫 1958/01/07 の改訳。

(J9) 種村 1996
ある朝、ひどく胸苦しい夢から目がさめると、グレゴール・ザムザは、ベッドの上で自分が一匹の巨大な甲虫に変身していることに気がついた。鎧(よろい)のように固い背中を下にして、ごろんと転がっている。頭をすこし持ち上げるとこんもりとふくらんだ茶色の腹が見え、これが蛇腹(じゃばら)みたいにいくつもの横筋で区切られた腹だ。身体の大きさに較べてひどくか細いたくさんの脚が、目の前で頼りなげにひくひくとうごめいた。

  • カフカ=著 種村季弘(たねむら・すえひろ)=訳 「変身」 『世界幻想名作集』 澁澤龍彦コレクション 河出文庫 1996/10

(J10) 川村 1992
朝、胸苦しい夢から目をさますと、グレーゴル・ザムザは、ベッドの中で、途方もない一匹の毒虫に姿を変えてしまっていた。あおむけに寝ている背中は鎧のように固く、首を少しもたげて見ると、腹は、茶色にまるくふくれ上り、弓なりにたわめた何本もの支柱で区切られた様子、そしてふくれた腹の上では、毛布はきちんとかかっているわけには行かなくて、今まさにずり落ちる寸前、といったていたらく。図体にくらべて情ないほど細いたくさんの脚が、眼の前にちらついているのは、いかにもよるべない風情だった。


(J11) 城山 1989
ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から醒(さ)めると、ベッドのなかでものすごい虫に変わっていた。甲鉄のように堅い背を下に、仰向(あおむ)いて寝ていたが、頭をすこしあげると、弓なりの堅い節(ふし)で幾筋にもくぎられ、まるく膨(ふく)らんだ、褐色の腹が見えた。その膨らみの上には、掛蒲団(かけぶとん)がいまにも滑り落ちそうに、危うく懸(か)かっていた。躯(からだ)のほかの部分にくらべると、憐(あわ)れなほど細い多くの脚が、眼(め)のまえで顫(ふる)えた。


(J12) 立川 1977
グレーゴル・ザムザは、ある朝、胸苦しい夢にうなされて目をさましたとき、自分のからだがベッドのなかで異様な毒虫に変わっているのを知った。かたくて鎧(よろい)のような背を下に横たわっていて、頭を少し持ちあげてみると、アーチ状にふくらんだ褐色(かっしょく)の腹がみえ、それが丸みをおびた甲殻にうおって幾重(いくえ)にもくぎられているのだ。その腹にのっかっている蒲団(ふとん)などはいまにもずり落ちそうである。そして、胴体にくらべてひどくかぼそい、たくさんの脚が、彼の目の前で頼りなげにひくひくとふるえている。

  • カフカ=著 立川洋三(たつかわ・ようぞう)=訳 「変身」 五木 寛之〔ほか〕=編 『世界文学全集33 カフカ』(全50巻) 学研 1977/12/01

(J13) 川崎 1973
ある朝のこと、落ちつけぬまどろみの夢からさめたとき、グレゴール・ザムザは寝床のなかで一匹のばかでかい毒虫に変わった自分に気がついた。かたい甲羅(こうら)のせなかを下にした寝姿だった。ちょっと頭をもたげてみると、せりあがったアーチ型の腹部が見えた。鳶色(とびいろ)の、固い環節(かんせつ)でいく重にも仕切られている。そのお腹(なか)のてっぺんには、掛けた布団(ふとん)がいまにもずり落ちそうなかっこうで、やっとこふみとどまっているしまつ。いつもの大きさにくらべると、哀れなくらい細く小さないく本ものあしが、目のまえで頼りなげにちらちらしている。

  • フランツ・カフカ=著 川崎芳隆(かわさき・よしたか)=訳 「変身」 『変身 他4編』 旺文社文庫 1973/01/20

(J14) 高安 1971
グレーゴル・ザムザはある朝、たて続けに苦しい夢を見て目をさますと、ベッドのなかで自分がいつのまにか巨大な毒虫に変身しているのに気づいた。よろいのように固い背なかを下にして寝ているらしく、すこし頭を上げて見ると、ふくらんだ褐色の腹が目にはいったが、それはいくつかのこわばった弓形の輪で区切られていた。盛り上がった腹の上から掛けぶとんが今にもずり落ちそうになって、あやうくひっかかっていた。からだのほかの部分にくらべてなさけないほどかぼそい脚がたくさん生えていたが、それが彼の目の先でたよりなげにふるえていた。


(J15) 神品 1969, 2007
ある朝グレゴール・ザムザはいろいろな不安な夢から目覚めたとき、自分がベッドのなかでおそろしい害虫に変ってしまっているのに気づいた。彼は甲冑のような堅い背中を下にして横たわっていた。頭をすこし持ちあげると、弧をなした肋骨のようなもので筋がつけられている、もりあがった茶色の自分の腹が見えた。そのもりあがった上に掛けぶとんがいまにもすっかり落ちそうになっていた。ふとったほかの部分にくらべると、ひどく細いたくさんの足が彼の目の前でどうにもならずにもがいていた。

  • フランツ・カフカ=著 神品友子(こうしな・ともこ)=訳 「変身」
  • a. は b. を底本にして、新たに編集を加えたもの。引用は a. 河出文庫版に拠りました。

(J16) 中井 1968
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。固い甲殻の背中を下にして、仰向けになっていて、ちょっとばかり頭をもたげると、まるくふくらんだ、褐色の、弓形の固い節で分け目をいれられた腹部が見えた。その腹の盛りあがったところに掛け蒲団がかろうじて引っかかっているのだが、いまにも滑り落ちてしまいそうだ。昨日までの足の太さにくらべると、いまは悲しくなるほど痩せこけて、本数ばかり多くなった足が頼りなく目の前でひらひらしている。

  • フランツ・カフカ=著 中井正文(なかい・まさふみ)=訳 『変身』 角川文庫(改訳)1968/11

(J17) 辻 1966
ある朝グレゴール・ザムザが、落ち着かない夢から目ざめてみると、彼は自分がベッドのなかで、大きな毒虫に変わっているのに気がついた。よろいのようにかたい背中を下にして、仰向けになって寝ていたが、頭をすこしもたげてみると、弓なりのかたいすじで、いくつもに仕切られ、こんもりともりあがった褐色の腹が見えた。そのもりあがった腹の上には、掛けぶとん今にもすっかりずり落ちそうになって、やっとのことでまだふみとどまっている。大きな胴体にくらべると、情けないほどかぼそいたくさんの足が、目の前で頼りなげにちらついていた。


(J18) 高本 1966
グレーゴル・ザムザがある朝、夢にうなされて目を覚(さ)ましたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変わっていることに気づいた。甲殻(こうかく)のような固(かた)い背を下にして横たわっていたのだ。そして少しばかり頭をもたげてみると、幾本かの弓形の梁(はり)で支えられたように褐色(かっしょく)の腹がこんもり盛り上がっているのが見えた。お腹(なか)の天辺(てっぺん)にかかっている蒲団(ふとん)は、すっかりずり落ちそうになりながら、かろうじてふみこたえていた。ふだんの大きさに比べると悲しいほど細い肢(あし)がたくさん生(は)えていて、それがかれの目の前で頼りなげにふるえていた。

  • フランツ・カフカ=著 高本研一(たかもと・けんいち)=訳 「変身」 『ドイツの文学7 カフカ』 三修社 1966/08/15

(J19) 原田 1960
ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変わってしまっているのに気づいた。彼は甲殻のように固い背中を下にして横たわり、頭をすこし上げると、何本もの弓形のすじにわかれてこんもりと盛り上がっている自分の茶色の腹が見えた。腹の盛り上がりの上には、かけぶとんがすっかりずり落ちそうになって、まだやっともちこたえていた。ふだんの大きさに比べると情けないくらいかぼそいたくさんの足が自分の目の前にしょんぼりと光っていた。


(J20) 山下 1958
ある朝、グレゴール・ザムザがなにか胸騒ぎのする夢からさめると、ベットのなかの自分が一匹のばかでかい毒虫に変ってしまっているのに気がついた。彼は甲羅のようにかたい背中を下にしてねており、ちょっと頭をあげると、褐色の腹のせりあがっているのみえた。弓なりになったつっかえ棒のような幾つもの環節で仕切られていて、その腹のてっぺんには、今にも布団がごっそりずり落ちんばかりになりながら、辛うじてまだふみとどまっていた。たくさん生えている足は、ありし日の大きさにくらべたらなさけないほどかぼそくて[#「かぼそく」に傍点]、それが彼の目のまえに頼りなげにちらついていた。

  • カフカ=著 山下肇(やました・はじめ)=訳 「変身」 『変身 他一篇』 岩波文庫 1958/01/07

(J21) 高橋 1952
ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。彼は鎧のように堅い背を下にして、あおむけに横たわっていた。頭をすこし持ちあげると、アーチのようにふくらんだ褐色の腹が見える。腹の上には横に幾本かの筋がついていて、筋の部分はくぼんでいる。腹のふくらんでいるところにかかっている布団はいまにもずり落ちそうになっていた。たくさんの足が彼の目の前に頼りなげにぴくぴく動いていた。胴体の大きさにくらべて、足はひどくか細かった。

  • カフカ=著 高橋義孝(たかはし・よしたか)=訳 『変身』 新潮文庫 1952/07

 Video 1 
変身[PARCO劇場DVD] スティーブン・バーコフ脚本・演出、森山未來主演
東京・ル テアトル銀座 2010年3月18日収録

カフカの「変身」 - PARCO劇場


■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese

Một sáng tỉnh giấc băn khoăn, Gregor Samsa nằm trên giường thấy mình biến thành một côn trùng khổng lồ. Lưng anh rắn như thể được bọc kín bằng giáp sắt, anh nằm ngửa dợm nhấc đầu lên và nhìn thấy bụng mình khum tròn, nâu bóng, phân chia làm nhiều đốt cong cứng đờ; tấm chăn bông đắp trên bụng đã bị xô lệch, gần tuột hẳn. Chân anh nhiễu ra, mảnh khảnh đến thảm hại so với phần còn lại của thân hình to đùng, vung vẩy bất lực trước mắt anh.


■ヘブライ語訳 Translation into Hebrew

בוקר אחד, כשהתעורר סמסא מחלומות רעים, הוא ראה כי הוא הפך לג'וק ענקי.הוא היה מוטל על גבו וכשהרים את ראשו הוא יכל לראות את בטנו החומה הענקית שהשמיכה נפלה ממנה בגלל  גודלה [Omission]. רגליו הרבות רעדו בחוסר אונים לצידי גופו.


■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian

Amikor egy reggel Gregor Samsa nyugtalan álmából felébredt, szörnyű féreggé változva találta magát ágyában. Páncélszerűen kemény hátán feküdt, és ha kissé fölemelte a fejét, meglátta domború, barna, ív alakú, kemény szelvényekkel ízelt hasát, amelyen alig maradt már meg végleg lecsúszni készülő paplana. Számtalan, testének egyéb méreteihez képest siralmasan vékony lába tehetetlenül kapálódzott szeme előtt.

  • Az átváltozás by Franz Kafka. Györffy Miklós fordítása
  • Excerpt at Wikiquote

■トルコ語訳 Translation into Turkish

Gregor Samsa bir sabah huzursuz rüyalarından uyandığında kendisini yatağında kocaman bir böceğe dönüşmüş buldu. Bir zırh gibi sertleşmiş kabuğu üzerinde yatıyordu ve başını biraz kaldırdığında kubbeyi andıran kahverengi karnının katı kavisli yaylara bölünmüş olduğunu, örtünün üstünden kaymak üzere olduğunu görebiliyordu. Gövdesinin geri kalanıyla kıyaslanınca acınacak kadar cılız bir sürü bacak gözleri önünde çaresizlik içinde sallanıp durmaktaydı.


■エストニア語訳 Translation into Estonian

Ühel hommikul rahutuist unenägudest ärgates leidis Gregor Samsa, et ta oli oma voodis tohutu suureks putukaks muutunud. Ta lamas soomuskõval seljakilbil, ja kui ta veidi pead kergitas, nägi ta oma kummis, pruuni, kõhrekaartega kaetud kõhtu, mil­lelt tekk iga silmapilk ähvardas maha libiseda. Tema rohked, ta­valiste mõõtmetega võrreldes armetult peenikesed jalad virvendasid tal abitult silmade ees.


 Audio 2 
英訳: ストークス 朗読:ベネディクト・カンバーバッチ
Translated by Richard Stokes. Read by Benedict Cumberbatch

Originally broadcast by BBC Radio 4.


 Audio 3 
英訳: ジョンストン 朗読: デイヴィッド・バーンズ
English translation by Ian Johnston. Read by David Barnes.

下に引用するとおり、冒頭部分。 Presented by CCProse, Jul 26, 2011. Classic Literature VideoBook with synchronized text, interactive transcript, and closed captions. Audio courtesy of Librivox. Excerpted quote as below.


 Audio 4 
ジョンストンによる英訳 朗読: デイヴィッド・ルイス・リチャードソン
English translation by Ian Johnston. Read by David Lewis Richardson

Published on Jun 14, 2012 by SuperUtils Software. Audio courtesy of Librivox. Excerpted quote as below.


■英訳 Translations into English

(E1) Bernofsky, 2014
When Gregor Samsa woke one morning from troubled dreams, he found himself transformed right there in his bed into some sort of monstrous insect. He was lying on his back – which was hard, like a carapace – and when he raised his head a little he saw his curved brown belly segmented by rigid arches atop which the blanket, already slipping, was just barely managing to cling. His many legs, pitifully thin compared to the rest of him, waved helplessly before his eyes.


(E2) Williams, 2011
One morning Gregor Samsa woke in his bed from uneasy dreams and found he had turned into a huge verminous insect. He lay on his hard shell-lie back, and when he raised his head slightly he saw his rounded brown underbelly, divided into a series of curved ridges, on which the bedding could scarcely stay in place and was about to slip off completely. His numerous legs, which were pitifully thin relative to the rest of his body, wriggled helplessly in front of his eyes.


(E3) Crick, 2009
As Gregor Samsa woke one morning from uneasy dreams, he found himself transformed into some kind of monstrous vermin. He lay on his hard, armour-like back, and if he lifted his head a little, he could see his curved brown abdomen, divided by arch-shaped ridges, and domed so high that the bedspread, on the brink of slipping off, could hardly stay put. His many legs, miserably thin in comparison with his size otherwise, flickered helplessly before his eyes.


(E4) Hoffman, 2008
When Gregor Samsa awoke one morning from troubled dreams, he found himself changed into a monstrous cockroach in his bed. He lay on his touch, armed back, and, raising his head a little, managed to see -- sectioned off by little crescent-shaped ridges into segments -- the expanse of his arched, brown belly, atop which the coverlet perched, forever on the point of slipping off entirely. His numerous legs, pathetically frail by contrast to the rest of him, waved feebly before his eyes.


(E5) Johnston, 2003, 2009, etc.
One morning, as Gregor Samsa was waking up from anxious dreams, he discovered that in bed he had been changed into a monstrous verminous bug. He lay on his armour-hard back and saw, as he lifted his head up a little, his brown, arched abdomen divided up into rigid bow-like sections. From this height the blanket, just about ready to slide off completely, could hardly stay in place. His numerous legs, pitifully thin in comparison to the rest of his circumference, flickered helplessly before his eyes.


(E6) Stokes, 2002
When Gregor Samsa woke one morning from uneasy dreams he found himself transformed in his bed into a monstrous insect. He was lying on his hard shell-like back, and when he lifted his head a little he could see his dome-shaped brown body, banded with reinforcing arches, on top of which the blanket, ready to slip right off, maintained its precarious hold. His numerous legs, pitifully thin in relation to the rest of his bulk, danced ineffectually before his eyes.


(E7) Wyllie, 2002, 2009
One morning, when Gregor Samsa woke from troubled dreams, he found himself transformed in his bed into a horrible vermin. He lay on his armour-like back, and if he lifted his head a little he could see his brown belly, slightly domed and divided by arches into stiff sections. The bedding was hardly able to cover it and seemed ready to slide off any moment. His many legs, pitifully thin compared with the size of the rest of him, waved about helplessly as he looked.


(E8) Neugroschel, 2000
When Gregor Samsa awoke from troubled dreams one morning, he found that he had been transformed in his bed into an enormous bug. He lay on his back, which was hard as armor, and, when he lifted his head a little, he saw his belly -- rounded, brown, partitioned by archlike ridges -- on top of which the blanket, ready to slip off altogether, was just barely perched. His numerous legs, pitifully thin in comparison to the rest of his girth, flickered helplessly before his eyes.


(E9) Appelbaum, 1996
When Gregor Samsa awoke from troubled dreams one morning, he found that he had been transformed in his bed into an enormous bug. He lay on his back, which was hard as armor, and, when he lifted his head a little, he saw his belly -- rounded, brown, partitioned by archlike ridges -- on top of which the blanket, ready to slip off altogether, was just barely perched. His numerous legs, pitifully thin in comparison to the rest of his girth, flickered helplessly before his eyes.


(E10) Freed, 1996
As Gregor Samsa awoke from unsettling dreams one morning, he found himself transformed in his bed into a monstrous vermin. He lay on his hard armorlike back and when he raised his head a little he saw his vaulted brown belly divided into sections by stiff arches from whose height the coverlet had already slipped and was about to slide off completely. His many legs, which were pathetically thin compared to the rest of his bulk, flickered helplessly before his eyes.


(E11) Corngold, 1972
When Gregor Samsa woke up one morning from unsettling dreams, he found himself changed in his bed into a monstrous vermin. He was lying on his back as hard as armor plate, and when he lifted his head a little, he saw his vaulted brown belly, sectioned by arch-shaped ribs, to whose dome the cover, about to slide off completely, could barely cling. His many legs, pitifully thin compared with the size of the rest of him, were waving helplessly before his eyes.


(E12) Muir & Muir, 1961
As Gregor Samsa awoke one morning from uneasy dreams he found himself transformed in his bed into a gigantic insect. He was lying on his hard, as it were armor-plated, back and when he lifted his head a little he could see his dome-like brown belly divided into stiff arched segments on top of which the bed quilt could hardly keep in position and was about to slide off completely. His numerous legs, which were pitifully thin compared to the rest of his bulk, waved helplessly before his eyes.


 Audio 5 
フランス語版オーディオブック(朗読)——翻訳は Lortholary に拠る
Audiobook in French. Translation by Lortholary

Uploaded to YouTube by Marc Wittmann on 12 May 2013


■フランス語訳 Translations into French

(F1) Le Blay, 2005
Lorsque Gregor Samsa s'éveilla un matin, au sortir de rêves agités, il se trouva dans son lit métamorphosé en un monstrueux insecte. Il reposait sur son dos qui était dur comme une cuirasse, et, en soulevant un peu la tête, il apercevait son ventre bombé, brun, divisé par des arceaux rigides, au sommet duquel la couverture du lit, sur le point de dégringoler tout à fait, ne se maintenait que d'extrême justesse. D'impuissance, ses nombreuses pattes, d'une minceur pitoyable par rapport au volume du reste, papillonnèrent devant ses yeux.


(F2) David, 1997
Lorsque Gregor Samsa s'éveilla un matin au sortir de rêves agités, il se retrouva dans son lit changé en un énorme cancrelat. I1 était couché sur le dos, dur comme une carapace et, lorsqu'il levait un peu la tête, il découvrait un ventre brun, bombé, partagé par des indurations en forme d'arc, sur lequel la couverture avait de la peine à tenir et semblait à tout moment près de glisser. Ses nombreuses pattes pitoyablement minces quand on les comparait à l'ensemble de sa taille, papillotaient maladroitement devant ses yeux.

  • Franz Kafka "La métamorphose et autres recits" La Métamorphose. Traduction de Claude David, Gallimard 1997.
  • Excerpt at livres.kelkoo.fr

(F3) Lortholary, 1988
En se réveillant un matin après des rêves agités, Gregor Samsa se retrouva, dans son lit, métamorphosé en un monstrueux insecte. Il était sur le dos, un dos aussi dur qu'une carapace, et, en relevant un peu la tête, iI vit, bombé, brun, cloisonné par des arceaux plus rigides, son abdomen sur le haut duquel la couverture, prête à glisser tout à fait, ne tenait plus qu'à peine. Ses nombreuses pattes, lamentablement grêles par comparaison avec la corpulence qu'il avait par ailleurs, grouillaient désespérément sous ses yeux.

  • La métamorphose by Franz Kafka. Traduction de Bernard Lortholary, Flammarion 1988
  • Excerpt at Lipsheim.org

 Audio 6 
スペイン語訳の朗読 Audiobook in Spanish

下に引用する箇所の朗読は 1:03 から。 Uploaded to YouTube by rockerodecapirote on 13 Jan 2012. Reading of the excerpt below starts at 1:03.


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Cuando Gregorio Samsa se despertó una mañana después de un sueño intranquilo, se encontró sobre su cama convertido en un monstruoso insecto. Estaba tumbado sobre su espalda dura, y en forma de caparazón y, al levantar un poco la cabeza veía un vientre abombado, parduzco, dividido por partes duras en forma de arco, sobre cuya protuberancia apenas podía mantenerse el cobertor, a punto ya de resbalar al suelo. Sus muchas patas, ridículamente pequeñas en comparación con el resto de su tamaño, le vibraban desamparadas ante los ojos.


■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan

Quan, un matí, Gregor Samsa va despertar-se d'uns somnis inquiets, es va trobar al llit transformat en un insecte monstruós. Estava gitat damunt l'esquena dura, com una closca, i, si alçava una miqueta el cap, veia la seua panxa de color marró, segmentada per estreps arquejats, com una volta, tan prominent que el cobertor, a punt de caure del tot, ja quasi no s'aguantava. Les cames, molt nombroses i dolorosament primes en comparació amb la grandària habitual de Samsa, s'agitaven indefenses davant els seus ulls.


■ガリシア語訳 Translation into Galician

Cando, unha mañá, Gregor Samsa acordou duns soños axitados, encontrouse na súa cama convertido nun bicho monstruoso. Xacía sobre as súas costas, duras como un caparazón e, ao erguer un pouco a cabeza, viu o seu ventre abombado, pardo, segmentado por induracións en forma de arco, sobre cuxa prominencia o cubrecama, a piques xa de escorrer de todo, case non podía sosterse. As súas numerosas patas, dunha deplorábel delgadez en comparación coas dimensións habituais de Gregor, tremían indefensas ante os seus ollos.


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Numa manhã, ao despertar de sonhos inquietantes, Gregório Samsa deu por si na cama transformado num gigantesco inseto. Estava deitado sobre o dorso, tão duro que parecia revestido de metal, e, ao levantar um pouco a cabeça, divisou o arredondado ventre castanho dividido em duros segmentos arqueados, sobre o qual a colcha dificilmente mantinha a posição e estava a ponto de escorregar. Comparadas com o resto do corpo, as inúmeras pernas, que eram miseravelmente finas, agitavam-se desesperadamente diante de seus olhos.


 Audio 7 
イタリア語訳の朗読 Audiobook in Italian

Uploaded to YouTube by Lorenzo Pieri on 6 Nov 2015.


■イタリア語訳 Translations into Italian

(It1) Ganni, 2012
Quando Gregor Samsa una mattina nel suo letto si svegliò da sogni inquieti, si ritrovò trasformato in un immane insetto. Era steso sul dorso, duro come una corazza, e levando un poco la testa scorgeva, diviso da nervature arcuate, il suo ventre bruno e prominente in cima al quale la coperta, ormai in procinto di scivolare a terra, si reggeva appena. Le numerose zampette, desolatamente esili se paragonate alla sua mole, gli oscillavano impotenti davanti agli occhi.


(It2) Coppó & Raio, 2011
Quando Gregor Samsa si risvegliò una mattina da sogni tormentosi si ritrovò nel suo letto trasformato in un insetto gigantesco. Giaceva sulla schiena dura come una corazza e sollevando un poco il capo poteva vedere la sua pancia convessa, color marrone, suddivisa in grosse scaglie ricurve; sulla cima la coperta, pronta a scivolar via, si reggeva appena. Le sue numerose zampe, pietosamente esili se paragonate alle sue dimensioni, gli tremolavano disperate davanti agli occhi.


(It3) Lavagetto, 2002
Quando Gregor Samsa si svegliò una mattina da sogni inquieti, si trovò trasformato nel suo letto in un immenso insetto. Era disteso sul dorso duro come una corazza e, se sollevava un poco il capo, scorgeva il proprio ventre convesso, bruno, diviso da indurimenti arcuati, sulla cui sommità la coperta, sul punto di scivolare del tutto, si tratteneva ancora a stento. Le numerose zampe, miserevolmente sottili in confronto alle dimensioni del corpo, gli tremolavano incerte dinanzi agli occhi.


■ルーマニア語訳 Translation into Romanian

Într-o bună dimineaţă, cînd Gregor Samsa se trezi în patul lui, după o noapte de vise zbuciu­mate, se pomeni metamorfozat într-o gânganie înspăimântătoare. Zăcea întins pe spatele său tare ca o carapace şi, când ridica puţin capul, îşi ve­dea abdomenul cafeniu boltit în sus şi divizat în segmente rigide, de forma unor arcuri ; plapuma abia se mai ţinea să nu alunece cu totul de pe această proeminenţă. Nenumăratele lui picioare, jalnic de subţiri în comparaţie cu dimensiunile sale de altădată, îi tremurau, neajutorate, înain­tea ochilor.


■ギリシア語訳 Translation into Greek

Όταν ο Γκρέγκορ Ζάμσα ξυπνούσε ένα πρωί από ανήσυχα όνειρα, βρέθηκε στο κρεβάτι του μεταμορφωμένος σ’ ένα τεράστιο παράσιτο. Ήτανε ξαπλωμένος με τη ράχη του σκληρή σαν όστρακο κι έβλεπε, όποτε σήκωνε λίγο το κεφάλι, την τουρλωτή, καφετιά, χωρισμένη από τοξοειδείς σκληρύνσεις κοιλιά του, που στην κορφή της η κουβέρτα, έτοιμη να γλιστρήσει και να πέσει εντελώς, δεν μπορούσε να κρατηθεί άλλο. Τα πολλά, σε σύγκριση με το υπόλοιπο μέγεθός του αξιοθρήνητα λεπτά του πόδια τρεμοπαίζανε ανήμπορα μπροστά στα μάτια του.

  • Φραντς Κάφκα - Η μεταμόρφωση. The Metamorphosis by Franz Kafka. Translated by Alexandros Kypriotis
  • E-text at The Kafka Project by by Mauro Nervi

 Video 2 
ワレーリイ・フォーキン監督 ロシア映画 『変身』 (2002)
В. Фокина "Превращение" (Prevrashcheniye) (2002)
The Metamorphosis (2002) directed by Valeri Fokin

Prevrashchenie (2002) - The Internet Movie Database (IMDb)
変身 (2002) - 2008年 大阪ヨーロッパ映画祭
変身 (2002) - キネマ旬報映画データベース
変身 (2002) - allcinema



 Audio 8 
ロシア語訳の朗読 Audiobook in Russian

Uploaded to YouTube by Evgeniy Miroshnychenko on 3 Jun 2015.


■ロシア語訳 Translation into Russian

Проснувшись однажды утром после беспокойного сна, Грегор Замза обнаружил, что он у себя в постели превратился в страшное насекомое. Лежа на панцирнотвердой спине, он видел, стоило ему приподнять голову, свой коричневый, выпуклый, разделенный дугообразными чешуйками живот, на верхушке которого еле держалось готовое вот-вот окончательно сползти одеяло. Его многочисленные, убого тонкие по сравнению с остальным телом ножки беспомощно копошились у него перед глазами.

  • Франц Кафка - Превращение. Translated by C. Апта
  • E-text at Франц Кафка (www.kafka.ru)

■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian

Прокинувшись одного ранку після неспокійного сну, Грегор Замза виявив, що перетворився на страшну комаху. Лежачи в ліжку на твердій спині-панцері, він бачив, треба було тільки трохи підвести голову, свій коричневий, випуклий, поділений на кільця лускою живіт, на верхівці якого ледь трималася готова остаточно зслизнути ковдра. Чисельні, убого тонкі, порівняно з рештою тіла, ніжки безпорадно копошились у нього перед очима.


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

Една сутрин Грегор Замза се събуди след неспокойни сънища и откри, че в леглото си е преобразен на огромно насекомо. Лежеше на твърдия си черупчест гръб и като повдигна малко глава, видя кафявия си изпъкнал корем, разделен на дъговидни плътни ивици; одеялото едва се държеше на върха, готово да се смъкне съвсем. Пред очите на Грегор безпомощно мърдаха множество крачка, окаяно тънки в сравнение с едрото тяло.


■ポーランド語訳 Translation into Polish

Gdy Gregor Samsa obudził się pewnego rana z niespokojnych snów, stwierdził, że zmienił się w łóżku w potwornego robaka. Leżał na grzbiecie twardym jak pancerz, a kiedy uniósł nieco głowę, widział swój sklepiony, brązowy, podzielony sztywnymi łukami brzuch, na którym ledwo mogła utrzymać się całkiem już ześlizgująca się kołdra. Liczne, w porównaniu z dawnymi rozmiarami, żałośnie cienkie nogi migały mu bezradnie przed oczami.


■クロアチア語訳 Translation into Croatian

Kad se Gregor Samsa jednog jutra probudio nakon nemirnih snova, primijetio je da se ukrevetu bio pretvorio u golemog kukca. Ležao je na oklopno tvrdim leđima i vidio, kada bimalko podigao glavu, svoj zaobljeni, smeđi, zasvođenim ukrućenjima razdijeljen trbuh, načijoj se visini pokrivač, koji samo što nije spuznuo na tlo, još jedva držao. Njegove mnoge prema obujmu njegova tijela jadno mršave nožice treperile su mu bespomoćno pred očima.

  • Preobrazba by Franz Kafka
  • Excerpt at Scribd (sk.livroseafins.com)

■スロバキア語訳 Translation into Slovak

Keď Gregor Samsa raz ráno prebudil z neľahkých snov, ocitol sa vo svojej posteli premenil v monštruózne hmyzu. Ležal na chrbte tak silno, ako brnenie a zdvihnúť hlavu trochu, videl jeho vydutý brucho, hnedý, delený klenutými rebrami, v hornej časti, ktoré pokrývajú asi kĺzať raz, ešte sotva hospodárstva spôsobilé ju. Jeho početné nohy, žalostne tenké v porovnaní s objemom zvyšku tela, zablikala bezmocne pred očami.

  • Premena by Franz Kafka
  • E-text at Livros e afins (sk.livroseafins.com)

■チェコ語訳 Translation into Czech

Když se Řehoř Samsa jednou ráno probudil z nepokojných snů, shledal, že se v posteli proměnil v jakýsi nestvůrný hmyz. Ležel na hřbetě tvrdém jak pancíř, a když trochu nadzvedl hlavu, uviděl své vyklenuté, hnědé břicho rozdělené obloukovitými výztuhami, na jehož vrcholu se sotva ještě držela přikrývka a tak tak že úplně nesklouzla dolů. Jeho četné, vzhledem k ostatnímu objemu žalostně tenké nohy se mu bezmocně komíhaly před očima.


 Video 3 
アメリカの短編映画 『フランツ・カフカの素晴らしき哉、人生(仮訳題)』 (1995)
Franz Kafka's It's a Wonderful Life (1995) a short American film

監督: ピーター・カパルディ 主演: リチャード・E・グラント Uploaded by adrenacrumb on May 25, 2010. Directed by Peter Capaldi. Starring Richard E. Grant.


■フィンランド語訳 Translation into Finish

Kun Gregor Samsa heräsi eräänä aamuna päässä levoton unet, hän huomasi hänen sängyssään muuntui hirviömäinen hyönteisiä. Hän makasi selällään niin kovaa kuin haarniska ja nostaa päätään hieman, hän näki pullottava vatsa, ruskea, jaettuna kaareva kylkiluut, jonka päälle kansi noin liukua kerran, silti tuskin ylläpitää hänen. Hänen lukuisat jalat, säälittävän ohut verrattuna tilavuus muualla kehossa, lepattaa avuttomasti ennen hänen silmänsä.


■スウェーデン語訳 Translation into Swedish

När Gregor Samsa vaknade en morgon ur sina oroliga drömmar fann han sig liggande i sängen förvandlad till en jättelik insekt. Han låg på rygg – den var hård som pansar – och när han lyfte en aning på huvudet fick han se sin välvda bruna mage, randad av bågformiga hårda valkar; täcket som nätt och jämnt låg kvar ovanpå honom var på väg att glida ner helt och hållet. Hans många ben, ynkligt tunna i jämförelse med hur stor han var i övrigt, flimrade hjälplöst framför ögonen på honom.


■ノルウェー語訳 Translation into Norwegian

Da Gregor Samsa en morgen våknet av urolige drømmer, fant han seg selv i sengen forvandlet til et digert, uhyrlig kryp. Han lå på den panseraktig hårde ryggen og så, når han løftet litt på hodet, den hvelvede, brune buken sin, oppdelt i bueformede avstivninger, der dynen på toppen knapt klarte å bli liggende, men truet med å gli fullstendig ned. De mange små bena, ynkelig tynne sammenlignet med hans omfang for øvrig, flimret hjelpeløse foran øynene hans.

  • Forvandlingen by Franz Kafka
  • Excerpt at hugen.no by Enoch Kippersund

■デンマーク語訳 Translation into Danish

Da Gregor Samsa en morgen vågnede efter urolige drømme, fandt han sig i sengen forvandlet til et kæmpestort kryb. Han lå på sin panseragtige hårde ryg, og når han løftede hovedet lidt, så han sin hvælvede brune bug, inddelt i stive buede led, på hvis top sengetæppet, der var lige ved at glide helt ned, havde svært ved at blive liggende. Hans mange, i sammenligning med hans omfang i øvrigt ynkelig tynde ben flimrende hjælpeløst for hans øjne.

  • Forvandlingen by Franz Kafka
  • Quoted in Ti fantastiske fortællinger Odense University Studies in Literature, Odense Universitet. Bo Hakon Jørgensen. Odense Universitetsforlag, 1990
  • Snippet view at Google Books

■オランダ語訳 Translation into Dutch

Toen Gregor Samsa op een morgen uit onrustige dromen ontwaakte, ontdekte hij dat hij in zijn bed in een monsterachtig ongedierte was veranderd. Hij lag op zijn hard gepantserde rug en zag, als hij zijn klop enigszins optilde, zijn gewelfde bruine, door boogvormige geledingen verdeelde buik, waarop de deken, op het punt omlaag te glijden, nauwelijks houvast kon vinden. Al zijn, in vergelijking met zijn overige omvang, zielig dunne poten flikkerden hulpeloos voor zijn ogen.


 Audio 9 
ドイツ語原文オーディオブック(朗読)1 Audiobook in German 1

Uploaded to YouTube by Klassikerkiste on 30 Nov 2012


 Audio 10 
ドイツ語原文オーディオブック(朗読)1 Audiobook in German 2

Uploaded to YouTube by EAPoeProductions on 1 May 2012


 Audio 11 
ドイツ語原文オーディオブック(朗読)3 Audiobook in German 3

Uploaded to YouTube by Holz1241 on Jul 5, 2009


■ドイツ語原文 The original text in German

Als Gregor Samsa eines Morgens aus unruhigen Träumen erwachte, fand er sich in seinem Bett zu einem ungeheueren Ungeziefer verwandelt.  Er lag auf seinem panzerartig harten Rücken und sah, wenn er den Kopf ein wenig hob, seinen gewölbten, braunen, von bogenförmigen Versteifungen geteilten Bauch, auf dessen Höhe sich die Bettdecke, zum gänzlichen Niedergleiten bereit, kaum noch erhalten konnte. Seine vielen, im Vergleich zu seinem sonstigen Umfang kläglich dünnen Beine flimmerten ihm hilflos vor den Augen.

  • Die Verwandlung (1915) by Franz Kafka
  • E-text at DigBib.Org

 Video 4 
キャロライン・リーフ監督によるアニメ映画『変身』(1977)
The Metamorphosis of Mr. Samsa (1977) by Caroline Leaf

The Metamorphosis of Mr. Samsa (1977) - IMDb
キャロライン・リーフ - 知られざるアニメーション


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2016/01/01 Joyce Crick による英訳と Richard Stokes による英訳、および Stokes の英訳を基にした Benedict Cumberbatch による朗読のリンクを追加しました。
  • 2015/12/30 日本語版オーディオブックの YouTube 画面と、もう2種類のイタリア語訳を追加しました。
  • 2015/12/29 多和田葉子=訳 2015-10-25 と真鍋宏史=訳 2013/03/14 を追加しました。
  • 2015/10/20 ロシア語版オーディオブックの YouTube 画面と、NAVER まとめへのリンクを追加しました。
  • 2014/02/13 Joachim Neugroschel による英訳、Michael Hofmann による英訳、および Stanley Corngold による英訳を追加し、Ian Johnston による英訳と David Wyllie による英訳の書誌情報を補足しました。
  • 2014/02/04 Susan Bernofsky による英訳とルーマニア語訳を追加しました。
  • 2013/10/25 柴田元幸=重訳 2013/08/30、Stanley Appelbaum による英訳、および Donna Freed による英訳を追加しました。また、John R. Williams による英訳の訳文を挿入しました。
  • 2013/09/04 フランス語版オーディオブック、スペイン語版オーディオブック、イタリア語版オーディオブック、およびもう一種類のドイツ語原文のオーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/03/16 ドイツ語原文のオーディオブック画面をもう一つ追加しました。
  • 2012/12/27 外部リンクの項を新設しました。
  • 2012/12/26 ベトナム語訳、ヘブライ語訳、ハンガリー語訳、トルコ語訳、エストニア語訳、カタルーニャ語訳、ガリシア語訳、ブルガリア語訳、クロアチア語訳、スロバキア語訳、フィンランド語訳、スウェーデン語訳、ノルウェー語訳、デンマーク語訳、ポルトガル語訳、ならびに次の2本の YouTube 動画を追加しました。
    1. NHKテレビ 100分 de 名著 カフカ「変身」 (2012)
    2. 短編映画 『フランツ・カフカの人生の素晴らしき哉、(仮訳題)』 (1995)
  • 2012/12/18 Willa and Edwin Muir による英訳を追加しました。
  • 2012/08/08 ポーランド語訳を追加しました。
  • 2012/08/02 デイヴィッド・リチャードソンによる朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/04/28 川島隆=抜粋訳 2012/05/01 を追加しました。
  • 2011/09/10 John R. Williams による英訳 (2011) の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。
  • 2011/07/28 目次と「はじめに」の項を新設しました。また、ロシア語訳、ならびに「朗読—イアン・ジョンストンによる英訳」、「朗読—ドイツ語原文」の2つの YouTube 画面を追加しました。また、フランス語訳の書誌情報を補足し、訳例の配列を修正しました。
  • 2010/03/26 スティーブン・バーコフ脚本・演出、森山未來主演: カフカの「変身」のプロモーション動画とワレーリイ・フォーキン監督によるロシア映画『変身』 (2002)の YouTube 動画を追加しました。また、カフカ『変身』原書初版の表紙画像を、著作権情報の確かなウィキペディアのものに差し替えました。さらに英題の一部について、Metamorphosis のまえに定冠詞 The を補いました。
  • 2009/12/30 キャロライン・リーフ監督によるアニメ映画『変身』(1977) の YouTube 動画を追加しました。
  • 2009/12/29 韓国語訳、イタリア語訳、オランダ語訳を追加しました。また、川崎芳隆=訳について、ルビなど訳文の細部を修正し、発行年をハードカバー特装版初版の1979年から、通常の文庫本初版の1973年に変更しました。
  • 2009/12/22 立川洋三=訳 1977/12/01 の訳文を挿入しました。
  • 2009/12/18 高本研一=訳 1966/08/15 の訳文を挿入しました。
  • 2009/11/10 高本研一=訳 1966 の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。また、チェコ語訳も追加しました。
  • 2009/11/08 ギリシア語訳を追加しました。
  • 2009/08/20 立川洋三=訳 1977 の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。
  • 2008/12/20 浅井健二郎=訳 2008/11 を追加しました。また、三種類のフランス語訳を、アクセント記号の表示された、より正確なものに置き換えました。
  • 2008/02/10 神品友子=訳 2007/08 を追加しました。
  • 2007/09/26 丘沢静也=訳 2007/09 を追加しました。
  • 2007/04/13 スペイン語訳を追加しました。
  • 2006/08/05 李文俊による中国語訳(簡体字)と陸増榮による中國語譯(繁體字)を追加しました。また、ドイツ語原文を、ウムラウトなどのアクセント記号の表示された、より正確なものに置き換えました。
  • 2006/07/26 川村二郎=訳 1992 を追加しました。
  • 2006/05/07 種村季弘=訳 1996 を追加しました。
  • 2006/04/26 書誌情報を修正・補足しました。
  • 2006/04/18 www.biblioweb.org によるフランス語訳を追加しました。
  • 2006/04/09 川崎芳隆=訳 1979 を追加しました。
  • 2006/04/05 山下肇・山下萬里=訳 2004、城山良彦=訳 1989、高安国世=訳 1971、辻瑆=訳 1966、 原田義人=訳 1960、Claude David フランス語訳 1997、および Bernard Lortholary フランス語訳 1988 を追加しました。

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■洋書 Books in non-Japanese languages

■和書 Books in Japanese

■ドイツ語原書 The original in German

■フランス語訳 In French

  

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Tuesday, 28 March 2006

Anne of Green Gables by Lucy Maud Montgomery L・M・モンゴメリ 『赤毛のアン』

        目次 Table of Contents

■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 河合 2014
  (J2) 木村 2011
  (J3) 西田 2006
  (J4) きったか 2004
  (J5) 山本 1999
  (J6) 掛川 1999, 2005
  (J7) 松本 1993, 2000
  (J8) 曾野 1992
  (J9) 谷詰 1990
  (J10) 茅野 1987
  (J11) 中村 1957
  (J12) 村岡 1957
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ポーランド語訳 Translation into Polish
■スウェーデン語訳 Translation into Swedish
■イタリア語訳 Translation into Italian
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translation into French
 Video 1  テレビ 赤毛のアン (1985) TV Anne of Green Gables (1985)
 Video 2  アニメ 赤毛のアン (1979) Anime Anne of Green Gables (1979)
 Video 3  映画 紅雀 (べにすずめ) (1934) Film Anne of Green Gables (1934)
 Video 4  英語原文の朗読 Videobook presented by CCProse
■英語原文 The original text in English
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


anne_done
Image source: www.myspace.com/charlamoore


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

“就为这个,我才不会有完美。幸福的心情。其中的理由你明白了吧。红头发的人都是如此。别的我都不放在心上,什么雀斑、绿眼睛、干瘦啦,只要我一幻想起来,就会全都忘在了脑后。我能幻想出我的皮肤长得如蔷薇一般美丽。我的瞳孔如天上的星星一闪一闪地呈蓝紫色。我也常说给自己听, ‘我的头发黑得如同湿润的乌鸦羽毛一样美丽。’而实际上心里明明知道是一头红发。


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

「是的,就是紅色的頭髮讓我覺得很困擾!雖然我有滿臉的雀斑跟綠色的眼睛,不過我覺得這些都是小事,因為我只要把它們幻想成雪白的皮膚跟藍色的眼睛就可以了!但是,紅色的頭髮實在是太明顯了啦!」小女孩沮喪地說。


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 河合 2014
「そう、赤よ。」あきらめたように、少女は言いました。「これで、あたしが完ぺきにしあわせになれないわけがわかったでしょ。赤毛の子はしあわせにはなれないの。ほかのことはたいして気にならないんだけど——そばかすとか、目が緑だとか、やせっぽっちとかね。そんなことは、別の想像をすればわすれられるわ。あたしは美しいバラ色のはだに、かわいらしい星のようなすみれ色の目をしてるって想像すればいいんだもの。ところが、赤毛は、想像しても消えてくれない。いっしょうけんめいやってもだめなの。……」

  • L・M・モンゴメリ=作 河合祥一郎(かわい・しょういちろう)=訳 南マキ(みなみ・まき)=絵 『新訳 赤毛のアン(上) 完全版』 角川つばさ文庫 株式会社KADOKAWA 2014/03/15

(J2) 木村 2011
「そう。赤なの。赤毛の人間は、どうしたって完璧なしあわせになれないわ。そばかすや緑の目はそれほど気にならないの。想像でなくしてしまえるもの。でもこの赤い髪は、どうしたって消えてくれないの。一所懸命やってはみたのだけれど。あたしの髪は、カラスの濡れ羽色なのよ、と自分に言いきかせても、真っ赤だとわかっているんですもの。……」

  • モンゴメリ=作 木村由利子(きむら・ゆりこ)=訳 羽海野チカ(うみの・ちか)=キャラクターデザイン・あとがきイラスト おのともえ=本文イラスト 『新訳 赤毛のアン』 集英社みらい文庫 集英社 2011/03/06
  • 原文は総ルビですが、ここでは省略しました。

(J3) 西田 2006
「そうなの。赤なの」少女はあきらめたようにいった。「しあわせが百パーセントじゃないわけがわかったでしょ。赤毛の人間に完璧(かんぺき)なしあわせは望めないの。ほかのことは——そばかすだらけだってことも、目が緑色だってことも、がりがりにやせてることも、そんなに気にしてない。想像力を働かせれば平気だもの。バラの花びらみたいにきれいな肌をしてるとか、きらきらしたスミレ色の目をしてるとか、そう思えばいい。けど赤毛だけは別。ちがう色だと思おうとしてもだめ。……」

  • ルーシー・モード・モンゴメリ=著 ローラ・フェルナンデス+リック・ジェイコブソン=絵 西田佳子(にしだ・よしこ)=訳 『赤毛のアン』 西村書店 2006/12
  • 原書: Anne of Green Gables by L. M. Montgomery. Illustrated by Laura Fernandez and Rick Jacobson. Hardcover, Tundra Books (2000/11)

(J4) きったか 2004
「そう、赤なのよ。百パーセント幸福な気分になれないわけが、これでわかったでしょ。赤毛の人って、みんなそうだわ。ほかのことは、あんまり気にならないんだけど——そばかすも、緑色の目も、やせっぽちだってことも。空想すると、忘れられるの。肌はバラの花びらみたいな色で、ひとみはお星さまみたいにかがやくスミレ色だって、想像できるんですもの。でも、この赤毛だけはどうしてもだめ。……」

  • モンゴメリ=著 きったか ゆみえ=訳 『赤毛のアン』 フォア文庫(金の星社) 2004/02

(J5) 山本 1999
「そう、赤なのよね」女の子が返す。まあ仕方(しよう)がないわねという口調だ。「さっき完全には幸せになれないと言った理由がお分かりになったでしょ。それって赤毛の女の悲しい宿命ね。ほかのことはそんなに気にはならないの。わたしってそばかすだらしだし、眼は緑色だし、がりがりに痩(や)せてるけど、そうじゃないって想像すればそれでおしまいだわ。わたしってなんてきれいなバラの花びらみたいな肌をしていて、かわいいお星さまみたいな紫の眼なんでしょ、なんて思い描くってわけ。でも、この赤毛ばかりは、どうしてもそうじゃないって想像できないのよね。……」

  • W・E・バリー+M・A・ドゥーディ+M・E・D・ジョーンズ=編 L・M・モンゴメリ=著 山本史郎(やまもと・しろう)=訳 『完全版・赤毛のアン』 原書房 1999/11/25
  • 原書: The Annotated Anne of Green Gables by L. M. Montgomery. Edited by Wendy E. Barry, Margaret Anne Doody, Mary E. Doody Jones.

(J6) 掛川 1999, 2005
「そう、赤なの」女の子はあきらめた口調でいった。「これでわたしがなぜ文句なしに幸せといえないか、分かったでしょう? 赤毛の人はだれでもそうなの。ほかのことはそれほど気にならないんだけど——そばかすも、緑色の目も、やせっぽちなのも。そういうのは、そうじゃないって想像できるの。顔の色はバラの花びらのようで、目は星のように輝く、美しいスミレ色だって。でも、赤毛だけは、どう想像してみてもだめ。……」

  • L・M・モンゴメリー=著 掛川恭子(かけがわ・やすこ)=訳 『完訳クラシック 赤毛のアン 1 赤毛のアン』 講談社(文庫 2005/04|単行本 1999/05)

(J7) 松本 1993, 2000
「そうなの、赤なの」諦めたような声だった。「これで、どうして私が完璧に幸福でないか分かったでしょう。赤毛の人はきっと皆そうだわ。私も、他のことなら気にならないの。雀斑も、緑色の目も、痩せていることも、想像で忘れられるわ。たとえば、私は薔薇の花びらのように美しい頬をしていて、星のようにきらきらするすみれ色の愛くるしい瞳をしていると思いこめばいいのよ。でも、この赤毛だけは、どうしても忘れられないの。……」

  • L・M・モンゴメリ=著 松本侑子=訳 『赤毛のアン』 集英社(文庫 2000/05|単行本 1993/04)

(J8) 曾野 1992
「そうなの、赤なの。」少女は諦めたように言った。「わたしがなぜ、完全に幸福になれないか、これでわかったでしょう? 赤い髪をもったら、誰だってそうだわ。他のことはそう気にならないの。そばかすとか緑色の目とか、やせっぽちなことなんかはいいの。」

  • モンゴメリー=著 曾野綾子=訳 『世界文学の玉手箱5 赤毛のアン』 河出書房新社 1992/12
  • しっかり確かめてはいませんが、この版は完訳ではなさそうです。

(J9) 谷詰 1990
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

  • L.M.モンゴメリ=作 谷詰則子(たにずめ・のりこ)=訳 『赤毛のアン』 New Montgomery books 18 篠崎書林 1990/03

(J10) 茅野 1987
「そうなの、赤なの」と、その子はあきらめきったようにいった。「これで、完璧に幸福な気分になれない理由がわかったでしょ? 赤毛の人はみんなそうなの。あたし、ほかのことはそれほど気にならないんだけど——そばかすも、緑の目も、やせっぽちだってことも、空想するとわすれちゃうんです。肌は美しいバラみたいで、ひとみはお星さまみたいにきらきらしたスミレ色だって、空想できるんです。だけど、赤毛だけはいくらやってもだめ。……」

  • ルーシー・モード・モンゴメリ=著 茅野美ど里=訳 『赤毛のアン(上)』 偕成社文庫 1987/09

(J11) 中村 1957
「そうなの、赤なの」と彼女は、なげたように云った。「だからあたしが、完全に幸福にはなれないというのがわかるでしょ? 赤毛の人はみんなそうよ。あたし、ほかのことはそんなに気にならないの。——そばかすや、緑色の眼や、やせてることなんかはね。想像でごまかしてしまえるわ。ばら色のきれいな頬だとか、星のように輝くすみれ色の眼だとかってね。ところが赤い毛だけは、どうしてもだめなのよ。……」

  • ルウシイ・M・モンゴメリ=著 中村佐喜子=訳 『赤毛のアン』 角川文庫 1957/11

(J12) 村岡 1957
「そうなの、赤なの」とあきらめたように言った。「さあ、これでどうしてあたしが完全に幸福になれないかがわかったでしょう? 赤い髪をもった者はだれでもそうだわ。ほかのことはあたし、そう気にしないけど——そばかすや緑色の目や、やせっぽちのことなんかね。想像でなくしてしまえますもの。皮膚はばら色だし、目は美しい星のようなすみれ色だとも想像できるのよ。でもこの赤い髪ばっかりは想像でも、どうにもならないの。……」

  • ルーシイ・モウド・モンゴメリ=著 村岡花子=訳 『赤毛のアン』 新潮文庫 1954/07

■ロシア語訳 Translation into Russian

— Да, рыжие, — обреченно подтвердила она. — Вот поэтому я и не могу быть абсолютно счастлива. Как можно быть абсолютно счастливой, если у тебя рыжие волосы? Все остальное меня не так огорчает — веснушки там, зеленые глаза, худоба. Я могу вообразить, что ничего этого нет. Я могу вообразить, что у меня цвет лица — свежайший, кровь с молоком, и лучистые синие глаза. Но никак не могу представить, что у меня другого цвета волосы. Как ни стараюсь.


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

— Да, червен — отрони тя с примирение. — Сега разбирате защо не мога да бъда съвършено щастлива. Никой, който има червена коса, не може да бъде щастлив. Не съм чак много против всичко друго: луничките, и зелените очи, и това, че съм мършава. Мога да си представя, че всичко това го няма. Мога да си представя, че лицето ми има цвета на розови листенца и очите ми са чудно виолетови като звезди. Но не мога да си представя, че косата ми не е червена.

  • Луси М. Монтгомъри Анн от „Зелените покриви“ . Translated by Сидер Флорин, 1993
  • E-text at Моята библиотека (chitanka.info)

■ポーランド語訳 Translation into Polish

- Tak, rudy - powiedziała z rezygnacją. - Teraz zrozumiał pan, dlaczego nie mogę być zupełnie szczęśliwa. Nie może nią być osoba, która ma rude włosy! Wszystkim innym: piegami, zielonymi oczami i moją chudością nie martwię się tak bardzo. Potrafię sobie wyobrazić, że jest inaczej. Potrafię sobie wyobrazić, że mam najdelikatniejszą płeć koloru płatka róży i fiołkowe oczy, błyszczące jak gwiazdy. Ale nie mogę sobie wyobrazić, że nie mam tych włosów.


■スウェーデン語訳 Translation into Swedish

Ja, det är rött, sade hon resignerat. - Nu förstår ni, varförjag inte kan vara riktigt lycklig. Det kan ingen med rött hår. Det andra bryrjag mig inte så värst mycket om - fräknarna och de gröna ögonen och min magerhet. Allt det där kan jag tänka bort. Jag kan föreställa mig, attjag har en den skäraste rosenbladhy och violblå ögon, som stråla som stjärnor. Men se håret- det kan jag inte tänka bort.


■イタリア語訳 Translation into Italian

"Sì, è rosso", disse lei, rassegnata, "Ora capisci perché non posso essere perfettamente felice. Nessuno ci riuscirebbe con questi capelli rossi. Non m'importa tanto delle altre cose. Le lentiggini, gli occhi verdi, essere così magra... posso farli sparire con la fantasia. Posso immaginare di avere un incarnato di rosa e deliziosi, scintillanti occhi viola. Ma non riesco a mandar via i capelli rossi con la fantasia.


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Sí, es rojo — dijo resignadamente— . Ahora puede verpor qué no puedo ser totalmente feliz. usted Nadie que tenga cabellos puede serlo. Las otras cosas no me importan tanto, las pecas, los ojos rojos verdes y la delgadez. Puedo imaginar que no las tengo. Puedo imaginar que poseo una hermosa piel rosada y unos hermosos ojos violetas. Pero no puedo imaginar que no tengo cabellos rojos.

  • Ana, La de Las Tejas Verdes by Lucy Maud Montgomery
  • E-text at Scribd

■フランス語訳 Translation into French

«Oui, c'est roux», dit-elle, résignée. «Et vous comprene, à présent, pourquoi je ne peux pas être parfaitement heureuse, personne ne peut l'être, avec des cheveux roux. Le reste - mes taches de rousseur, mes yeux verts, ma maigreur extrême -, ça ne me dérange pas autant. Je peux les faire disparaître si je veux. Je peux imaginer que j'ai un teint superbe, pâle comme des pétales de rose, et de beaux yeux violets, scintillants comme des étoiles. Mais je n'arrive pas à m'imaginer sans ces cheveux-là.


 Video 1 
テレビ 『赤毛のアン (1985)』 予告篇 Anne of Green Gables (1985) Trailer

監督: ケヴィン・サリヴァン 主演: ミーガン・フォローズ Directed by George Nichols Jr. Starring Megan Follows


 Video 2 
アニメ 『赤毛のアン (1979)Anne of Green Gables (1979)

監督: 高畑勲 声の出演: 山田栄子 「そうなの、赤なの」の台詞は 17:36 から。 Directed by Isao Takahata. Anne's voice by Eiko Yamada. The "Yes, it's red" line starts at 17:36.


 Video 3 
映画 『紅雀 (べにすずめ) (1934)Anne of Green Gables (1934) Part 3

監督: ジョージ・ニコルズ・ジュニア 主演: アン・シャーリー Directed by George Nichols Jr. Starring Anne Shirley.


 Video 4 
英語原文の朗読 Videobook presented by CCProse

下に引用する箇所の朗読は 13:29 から始まります。 Reading of the excerpt below starts at 13:29.


■英語原文 The original text in English

"Yes, it's red," she said resignedly. "Now you see why I can't be perfectly happy. Nobody could who has red hair. I don't mind the other things so much--the freckles and the green eyes and my skinniness. I can imagine them away. I can imagine that I have a beautiful rose-leaf complexion and lovely starry violet eyes. But I cannot imagine that red hair away.


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2016/01/26 河合祥一郎=訳 2014/03/15 を追加しました。
  • 2014/11/07 ブルガリア語訳とポーランド語訳を追加しました。
  • 2014/05/05 スウェーデン語訳とイタリア語訳を追加し、外部リンクを補足しました。
  • 2013/07/25 目次を新設しました。
  • 2011/11/21 英語原文の朗読の YouTube 動画を追加しました。
  • 2011/07/18 山本史郎=訳 1999/11/25 の訳文を挿入し、簡体字中国語訳、繁體字中國語譯、ロシア語訳、スペイン語訳、およびフランス語訳を追加しました。
  • 2011/07/01 木村由利子=訳 2011/03/06 を追加しました。また、テレビ『赤毛のアン (1985)』 の動画が YouTube から削除されていたので、おなじ番組の予告篇映像と差し替えました。
  • 2011/02/02 テレビ 『赤毛のアン (1985)』、アニメ 『赤毛のアン (1979)』、映画 『紅雀 (1934)』 の計3本の YouTube 動画を追加しました。
  • 2010/03/08 外部リンクの項を新設しました。また、山本史郎=訳 1999/11 と谷詰則子=訳 1990/03 の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。また、ブログ記事のタイトルに著者名を挿入して、つぎのとおり変更しました。
    • 旧題: Anne of Green Gables 赤毛のアン
    • 新題: Anne of Green Gables by Lucy Maud Montgomery L・M・モンゴメリ 『赤毛のアン』  
  • 2007/07/17 西田佳子=訳 2006/12  に用いられた原書(=底本)についての書誌情報を追加しました。
  • 2007/07/15 西田佳子=訳 2006/12 の訳文を挿入しました。
  • 2007/01/31 西田佳子=訳 2006/12 を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。また、書誌情報を修正・補足しました。さらに、関連サイトへのリンクを張りました。
  • 2006/04/19 曾野綾子訳 1992 を追加しました。

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Friday, 24 March 2006

The Ants and the Grasshopper (from Aesop's Fables) (『イソップ物語』『イソップ寓話集』『伊曽保物語』から) 蝉と蟻 / セミとアリ / アリとキリギリス / 蟻と螽蟖(ありといなご)

154
Image source: Project Gutenberg


           目次 Table of Contents

   ■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (J1) 和泉 2010
     (J2) 武藤 2000
     (J3) 中務 1999
     (J4) 河野 1955
     (J5) 山本 1942
     (J6) 新村 1939
     (J7) 巌谷 1917
     (J8) 上田 1907, 2005
   ■ヘブライ語訳 Translation into Hebrew
   ■ロシア語訳 Translation into Russian
   ■ドイツ語訳 Translation into German
   ■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
   ■スペイン語訳 Translation into Spanish
   ■フランス語訳 Translation into French
   ■英訳 Translations into English
     (E1) Jones, 1912
     (E2) Jacobs, 1894
     (E3) Townsend
     (E4) Townsend, 1866
   ■ラテン語版 Text in Latin
   ■ギリシャ語版 Text in Greek
   ■更新履歴 Change log


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

冬季,蚂蚁正忙着把潮湿的谷子晒干。饥饿的蝉跑来,向他们乞讨食物。蚂蚁问他:“你为什么在夏天不去收集食物呢?”蝉回答说:“那时没有时间,我忙于唱美妙动听的歌。”蚂蚁笑着说:“你夏季如要唱歌,那么冬季就去跳舞吧。”这故事说明,要不失时机地工作、劳动,才能丰衣足食;如果一味玩乐,只能挨饿。

  • 第七卷 蝉与蚂蚁
    《伊索寓言》 作者:(古希腊) 伊索
  • E-text at 111上网导航 (www.111up.com)

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 和泉 2010
 冬のある日のこと、アリたちが蓄えた食べ物をせっせと干していました。
 そこへ、腹を空(す)かせたセミが通りかかりました。セミは「ほんの少しでいいから、食べるもの分けてくれませんか」と頼みました。
 すると、アリは不思議そうに「あなたは、私たちのように、夏の間食べ物を蓄えなかったのですか」とたずねました。
 思いがけないことを聞かれたセミは「夏の間、ずっと休まずに歌っていたので、食べ物を蓄える時間なんかありませんでした。あなたは私の歌を聞いたことがないのですか。みんなが素晴らしいと褒めちぎっていたのですよ」と胸を張って見せました。
 それを聞いたアリは、あきれながら「おや、それは知りませんでした。夏じゅう歌っていたのなら、今度は、冬じゅう踊っていたらいいじゃないですか」と答えました。

怠慢は身を滅ぼす。


(J2) 武藤 2000
さる程に、春過ぎ、夏闌(た)け、秋も深くて、冬の比(ころ)にもなりしかば、日のうら/\なる時、蟻、穴より這い出(い)で、餌食(えじき)を干しなどす。蝉来(きた)つて、蟻に申すは、「あな、いみじの蟻殿(どの)や。かゝる冬ざれまで、さやうに豊(ゆたか)に餌食を持たせ給ふものかな。我に少しの餌食を賜(た)び給へ」と申しければ、蟻、答へて云(いわ)く、「御辺(ごへん)は、春秋(はるあき)の営みには、何事をか、し給ひけるぞ」といへば、蝉、答へて云く、「夏秋、身の営みとては、梢にうたふばかりなり。その音曲(おんぎよく)に取乱し、隙(ひま)なきまゝに暮し候」といへば、蟻申しけるは、「今とても、など、うたひ給はぬぞ。『謡(うたい)長じては、終(つい)に舞(まい)』とこそ承(うけたまわ)れ。いやしき餌食を求めて、何にかは、し給ふべき」とて、穴に入(い)りぬ。
 その如く、人の世にある事も、我が力に及ばん程は、たしかに世の事をも営むべし。豊かなる時、つゝまやかにせざる人は、貧しうして後(のち)に悔ゆるなり。盛んなる時、学(がく)せざれば、老ひて後、悔ゆるものなり。酔(えい)のうち乱れぬれば、醒(さ)めて後、悔ゆるものなり。


(J3) 中務 1999
 冬の一日、蟻は夏の間に溜めこんだ穀物を穴倉から引っぱり出して、乾かしていた。腹をすかせた蝉が来て、露命をつなぐため、自分にも食物を少し恵んでくれ、と頼みこんだ。
「夏の間、一体何をしていたのかね」と尋ねると、
「怠けていたわけではない。忙しく歌っておりました」と蝉は答える。蟻は笑って、小麦をしまいこみながら言うには、
「夏に笛を吹いていたのなら、冬には踊るがいい」

  • 三七三 蝉と蟻
    中務哲郎(なかつかさ・てつお)=訳 『イソップ寓話集』 岩波文庫(新版) 1999

(J4) 河野 1955
 冬(ふゆ)になって、穀物(こくもつ)が雨にぬれたので、アリがかわかしていますと、おなかのすいたセミがきて、たべものをもらいたいといいました。
「あなたは、では、なぜ夏(なつ)のあいだに、たべものをあつめておかなかったのです。」
「ひまがなかったのです。歌(うた)ばかりうたっていましたから。」と、セミはこたえました。
 するとアリは、笑(わら)っていいました。
「夏(なつ)のあいだうたったなら、冬(ふゆ)のあいだ踊(おど)りなさい。」
 あとで悲(かな)しんだり、危険(きけん)にあったりしないためには、すべてのことに気をつけていなければなりません。

  • セミとアリ
    河野与一(こうの・よいち)=編訳 『イソップのお話』 岩波少年文庫 1955

(J5) 山本 1942
 冬の季節に蟻たちが濡れた食糧を乾かしていました。蝉が飢えて彼らに食物を求めました。蟻たちは彼に「なぜ夏にあなたも食糧を集めなかったのですか。」と言いました。と、彼は「暇が無かったんだよ、調子よく歌っていたんだよ。」と言いました。すると彼らはあざ笑って「いや、夏の季節に笛を吹いていたのなら、冬には踊りなさい。」と言いました。
 この物語は、苦痛や危険に遇わぬためには、人はあらゆることにおいて不用意であってはならない、ということを明らかにしています。

  • 三三六 蝉と蟻たち
    山本光雄(やまもと・みつお)=訳 『イソップ寓話集』 岩波文庫(旧版) 1942

(J6) 新村 1939
 ある冬の半ばに蟻どもあまた穴より五穀を出(だ)いて日にさらし、風に吹かするを、蝉が來てこれを貰うた。蟻のいふは、「御邊(ごへん)は過ぎた夏秋はなにごとを營まれたぞ」。蝉のいふは「夏と秋のあひだは吟曲にとりまぎれて、すこしも暇(ひま)を得なんだによつて何(なに)たる營みもせなんだ」といふ。蟻「げに/\その分(ぶん)ぢや、夏秋謠ひあそばれたごとく、今も祕曲を盡されてよからうず」とて、さん/″\に嘲り、すこしの食を取らせて戻(もど)いた。
   下 心
 人は力の盡きぬうちに、未來の務めをすることが肝要ぢや。すこしの力と閑(ひま)あるとき、なぐさみを事とせうものは必ず後(のち)に難をうけいでは叶ふまい。


(J7) 巌谷 1917
[A: ルビを省いたテキスト]
 或冬の寒い日の事でありました、澤山の蟻が、暑い夏中働いて、一心に取收めた澤山な食物を乾かすために、小さい穴の周へ、山のやうに積んでをりました。
 すると、其處へ、見るからに哀れな螽蟖が、寒さうにブル/\と顫へながら、參りまして、
『空腹くて堪りません。後生ですから、何か少しお惠み下さいませ。』
 と、賴みました。
 すると、中から一匹の蟻が出て來まして、
『オゝそれはお氣の毒の事だ。然し螽蟖さん!、君は一體長い夏中を、まあ何をして居たのだい。』
 と、尋ねますと、螽蟖は、
『ハイ、私は、冬のことは少しも考へませんで、毎日草の露や、花の汁を吸つて、歌を謡つたり、躍つたりして面白く日を送つて居りましたのです。』
 と、答へました。
 そこで蟻は、カラ/\と嗤ひながら
『それぢや仕方がないぢやないか。夏中露や花の汁を吸つて、歌を謡つて居たとすれば、今餓死するのも、少しも不思議な事はないだらう。』
 と、云つて、食物を惠みませず穴の中へ引込みました。

[B: 原文=ルビ付き]
 或冬(あるふゆ)の寒(さむ)い日(ひ)の事(こと)でありました、澤山(たくさん)の蟻(あり)が、暑(あつ)い夏中(なつぢゆう)働(たはら)いて、一心(しん)に取收(とりをさ)めた澤山(たくさん)な食物(しよくもつ)を乾(かは)かすために、小(ちひ)さい穴(あな)の周(まわり)へ、山(やま)のやうに積(つ)んでをりました。
 すると、其處(そこ)へ、見(み)るからに哀(あは)れな螽蟖(いなご)が、寒(さむ)さうにブル/\と顫(ふる)へながら、參(まゐ)りまして、
『空腹(ひもじ)くて堪(たま)りません。後生(ごしやう)ですから、何(なに)か少(すこ)しお惠(めぐ)み下(くだ)さいませ。』
 と、賴(たの)みました。
 すると、中(なか)から一匹(ぴき)の蟻(あり)が出(で)て來(き)まして、
『オゝそれはお氣(き)の毒(どく)の事(こと)だ。然(しか)し螽蟖(いなご)さん!、君(きみ)は一體(たい)長(なが)い夏中(なつぢゆう)を、まあ何(なに)をして居(ゐ)たのだい。』
 と、尋(たづ)ねますと、螽蟖(いなご)は、
『ハイ、私(わたし)は、冬(ふゆ)のことは少(すこ)しも考(かんが)へませんで、毎日(まいにち)草(くさ)の露(つゆ)や、花(はな)の汁(しる)を吸(す)つて、歌(うた)を謡つたり、躍(おど)つたりして面白(おもしろ)く日(ひ)を送(おく)つて居(を)りましたのです。』
 と、答(こた)へました。
 そこで蟻(あり)は、カラ/\と嗤(わら)ひながら
『それぢや仕方(しかた)がないぢやないか。夏中(なつぢゆう)露(つゆ)や花(はな)の汁(しる)を吸(す)つて、歌(うた)を謡(うた)つて居(ゐ)たとすれば、今(いま)餓死(がし)するのも、少(すこ)しも不思議(ふしぎ)な事(こと)はないだらう。』
 と、云(い)つて、食物(しよくもつ)を惠(めぐ)みませず穴(あな)の中(なか)へ引込(ひつこ)みました。

  • 蟻と螽蟖(ありといなご)
    巌谷小波(いわや・さざなみ)=著 『イソツプ物語』 科外教育叢書刊行会 1917/11/02(大正6)
  • 電子複写本: 国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
  • 食・送の旧字は、それぞれ新字で置き換えました。

(J8) 上田 1907, 2005
 冬の事でしたが數多の蟻が、夏中働いて取收めた食料を整え乾すために、小さい國の周え山のように積んでおきますと、是まで遊んで居た罰で、食物もなく、見るから哀な螽蟖が寒そうに顫いながら、其處え遣つて來て、何ぞ少しばかり惠んで下さいと賴みました。すると、一匹の蟻が出て來て、此の夏中食料を取入れもしないで、一體何をして居ましたか、と尋ねたのです。螽蟖わ『イヤ、私わ冬のことわ少しも考えず、毎日汁を吸つたり、歌を謡つたり、躍つたりして面白く日を送りました』と答えましたので、蟻わ嗤いながら、『それなら仕方がない。夏中汁を吸つて、歌を謡つて居たとすれば、今餓死しても恨わない筈だ。』

訓言 末の準備を怠るな。

解説 生活の困難が、豫じめ人に解るものであつたなら、其の苦しさわ一層甚だしいに違ありません。未來が人間に知れないと云うのわ、却つて結構な事かも知れません。其故老年に及んで休養をしようと云うにわ、是非とも若い時に準備をしておかなければならぬのです。手足で働くか、頭腦を使うか、それわ人によつて違いますが、兎に角仕事を勵むと云うことわ、人間當然の役目でありましよう。強壯の時機を、徒に遊んで暮せば、老いて必ず悔ゆる時があります。

  • 第七十四 蟻(あり)と螽蟖(きり/゛\す)
  • a. は b. を底本とし、新しく版を起こして再現した新組出版。引用は a. に拠りました。助詞の「は」を「わ」と書くなど独特の表音表記が用いられています。原文は総ルビですが、ここではそれを一切省きました。

■ヘブライ語訳 Translation into Hebrew

צרצר בילה את חודשי החום בשירה, שעה שהנמלה עבדה באגירת מזון לחורף. משהגיע החורף, הצרצר מוצא את עצמו גווע ברעב, וכשהוא מבקש מהנמלה מזון הוא זוכה לגערה על עצלנותו. בסיפור נעשה שימוש כדי להטיף למעלות של עבודה קשה וחסכון, ונגד סכנות הבזבזנות ואי ההתכוננות לעתיד.


■ロシア語訳 Translation into Russian

Осенью у муравьев подмокла пшеница: они ее сушили. Голодная стрекоза попросила у них корму. Муравьи сказали: «Что ж ты летом не собрала корму?» Она сказала: «Недосуг было: песни пела». Они засмеялись и говорят: «Если летом играла, зимой пляши».

  • Стрекоза и муравьи (Эзоп/Лев Толстой)
  • E-text at Викитека (Wikisource)

■ドイツ語訳 Translation into German

Eine Heuschrecke hat sich den ganzen Sommer über auf dem Feld amüsiert, während die fleißige Ameise für den Winter Getreide gesammelt hatte. Als nun der Winter kam, wurde die Heuschrecke so vom Hunger geplagt, dass sie betteln gehen musste. Als sie nun bei der Ameise um ein Almosen bat, sagte ihr diese: „Hast du im Sommer singen und pfeifen können, so kannst du jetzt im Winter tanzen und Hunger leiden, denn das Faulenzen bringt kein Brot ins Haus.“ [Omission]


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Num belo dia de inverno as formigas estavam tendo o maior trabalho para secar suas reservas de trigo. Depois de uma chuvarada, os grãos tinham ficado completamente molhados. De repente aparece uma cigarra:
- Por favor, formiguinhas, me dêem um pouco de trigo! Estou com uma fome danada, acho que vou morrer.
As formigas pararam de trabalhar, coisa que era contra os princípios delas, e perguntaram:
- Mas por quê? O que você fez durante o verão? Por acaso não se lembrou de guardar comida para o inverno?
- Para falar a verdade, não tive tempo – respondeu a cigarra. – Passei o verão cantando!
- Bom... Se você passou o verão cantando, que tal passar o inverno dançando? – disseram as formigas, e voltaram para o trabalho dando risada.
Moral: Os preguiçosos colhem o que merecem.

  • A cigarra e as formigas
    Fábulas de Esopo. São Paulo: Companhia das Letrinhas, 2004
  • E-text at UOL Educação

■スペイン語訳 Translation into Spanish

Un invierno se humedecieron los granos de trigo, y las hormigas se afanaban en secarlos. Una cigarra hambrienta les pidió algo de comer y las hormigas respondieron: “¿Por qué no te preocupaste de recolectar alimento durante el verano?”. La cigarra les contestó: “En verano no estuve ociosa; me dediqué a cantar dulces melodías”. Las hormigas le contestaron sonriendo: “Si cantaste tanto en el verano, ahora en invierno comienza a bailar”. La moraleja es que no hay que descuidar las necesidades de cada cual para no llegar nunca a correr el peligro de morir de hambre.

  • La cigarra y las hormigas (fábula 336), Esope, Fables by Emile Chambry, Société d’Édition Les Belles Lettres, París 1927
  • E-text at Yeffet-Refael

■フランス語訳 Translation into French

La Fourmi faisait sécher son froment qui avait contracté quelque humidité pendant l'hiver. La Cigale mourant de faim, lui demanda quelques grains pour subvenir à sa nécessité dans la disette où elle se trouvait. La Fourmi lui répondit durement qu'elle devait songer à amasser pendant l'été pour avoir de quoi vivre pendant l'hiver. " Je ne suis point oisive durant l'été, répliqua la Cigale, je passe tout ce temps-là à chanter. - Oh bien, repartit la Fourmi, puisque cela est ainsi, je vous conseille de danser maintenant ; vous méritez bien de mourir de faim. "

  • De la Fourmi et de la Cigale. Esope: Fables - Tome I
  • E-text at shanaweb

■英訳 Translations into English

(E1) Jones, 1912
One fine day in winter some Ants were busy drying their store of corn, which had got rather damp during a long spell of rain. Presently up came a Grasshopper and begged them to spare her a few grains, "For," she said, "I'm simply starving." The Ants stopped work for a moment, though this was against their principles. "May we ask," said they, "what you were doing with yourself all last summer? Why didn't you collect a store of food for the winter?" "The fact is," replied the Grasshopper, "I was so busy singing that I hadn't the time." "If you spent the summer singing," replied the Ants, "you can't do better than spend the winter dancing." And they chuckled and went on with their work.


(E2) Jacobs, 1894
In a field one summer's day a Grasshopper was hopping about, chirping and singing to its heart's content.  An Ant passed by, bearing along with great toil an ear of corn he was taking to the nest.
"Why not come and chat with me," said the Grasshopper, "instead of toiling and moiling in that way?"
"I am helping to lay up food for the winter," said the Ant, "and recommend you to do the same."
"Why bother about winter?" said the Grasshopper; we have got plenty of food at present."  But the Ant went on its way and continued its toil.  When the winter came the Grasshopper had no food and found itself dying of hunger, while it saw the ants distributing every day corn and grain from the stores they had collected in the summer.  Then the Grasshopper knew: It is best to prepare for the days of necessity.


(E3) Townsend
The Ants were spending a fine winter's day drying grain collected in the summertime.  A Grasshopper, perishing with famine, passed by and earnestly begged for a little food.  The Ants inquired of him, "Why did you not treasure up food during the summer?'  He replied, "I had not leisure enough.  I passed the days in singing."  They then said in derision:  "If you were foolish enough to sing all the summer, you must dance supperless to bed in the winter."

  • The Ants and the Grasshopper
    Aesop's Fable translated by George Fyler Townsend
  • E-text at Project Gutenberg

(E4) Townsend, 1866
In the winter season, a commonwealth of Ants was busily employed in the management and preservation of their com, which they exposed to the air in heaps round about the avenues of their little country habitation. A Grasshopper, who had chanced to outlive the summer, and was ready to starve with cold and hunger, approached them with great humility, and begged that they would relieve his necessity with one grain of wheat or rye. One of the Ants asked him how he had disposed of his time in summer, that he had not taken pains and laid in a stock, as they had done. "Alas, gentlemen," says he, " I passed away the time merrily and pleasantly, in drinking, singing, the winter."

Moral. Provide against the future.

  • The Ants and the Grasshopper
    The Fables of Aesop Translated by George Fyler Townsend. London: Frederick Warne and Co., 1866.
  • A free Google eBook is available here.

■ラテン語版 Text in Latin

Cum cicada cantet per aestatem, formica exercet suam messem, trahens grana in antrum, quae reponit in hyemem. Bruma saeviente, famelica cicada venit ad formicam, et mendicat victum. Formica renuit, dictitans, sese laboravisse, dum illa cantabat.

Mor. Qui est segnis in juventa, egebit in senecta ; et qui non parcit, mox mendicabit.


■ギリシャ語版 Text in Greek

Ψῦχος ἦν καὶ χειμὼν κατ' Ὀλύμπου. Μύρμηξ δὲ πολλὰς συνάξας ἐν ἀμητῷ ἐν ἰδίοις οἴκοις ἀπέθηκε. Τέττιξ δὲ ἐπὶ τρώγλης ἐνδύνας ἐξέπνει τῇ πείνῃ λιμῷ κατεχόμενος καὶ ψύχει πολλῷ· ἐδεῖτο οὖν τοῦ μύρμηκος τροφῆς μεταδοῦναι, ὅπως καὶ αὐτὸς πυροῦ τινος γευσάμενος σωθείη. Ὁ δὲ μύρμηξ πρὸς αὐτόν· ποῦ, φησίν, ἦς τῷ θέρει; πῶς οὐ συνῆξας τροφὰς ἐν ἀμητῷ; καὶ ὁ τέττιξ φησί· ᾖδον καὶ ἔτερπον τοὺς ὁδοιποροῦντας. Ὁ δὲ μύρμηξ γέλωτα πολὺν ‹αὐτῷ› καταχέας ἔφη· οὐκοῦν χειμῶνος ὀρχοῦ. Διδάσκει ἡμᾶς ὁ μῦθος, ὅτι οὐδὲν κρεῖττον τοῦ φροντίζειν τῶν ἀναγκαίων τροφῶν καὶ μὴ ἀπασχολεῖσθαι εἰς τέρψιν καὶ κωμασίαν.

Χειμῶνος ὥρᾳ τὸν σῖτον βραχέντα οἱ μύρμηκες ἔψυχον. Τέττιξ δὲ λιμώττων ᾔτει αὐτοὺς τροφήν. Οἱ δὲ μύρμηκες εἶπον αὐτῷ· Διὰ τί τὸ θέρος οὐ συνῆγες καὶ σὺ τροφήν; Ὁ δὲ εἶπεν· Οὐκ ἐσχόλαζον, ἀλλ᾿ ᾖδον μουσικῶς. Οἱ δὲ γελάσαντες εἶπον· Ἀλλ᾿ εἰ θέρους ὥραις ηὔλεις, χειμῶνος ὀρχοῦ. Ὁ μῦθος δηλοῖ ὅτι οὐ δεῖ τινα ἀμελεῖν ἐν παντὶ πράγματι, ἵνα μὴ λυπηθῇ καὶ κινδυνεύσῃ.

  • Τέττιξ καὶ μύρμηκες  Αἰσώπου Μῦθοι
  • E-text at Βικιθήκη (Wikisource)

■更新履歴 Change log

  • 2013/11/30 上田萬年=編訳・解説 2005/11/10 を追加しました。
  • 2013/09/15 ロシア語訳、ラテン語版、ギリシャ語版、およびもう1種類の英訳を追加しました。
  • 2011/11/16 ヘブライ語訳とドイツ語訳を追加しました。
  • 2011/05/22 ポルトガル語訳とスペイン語訳を追加しました。
  • 2010/10/11 和泉勇=訳 2010/07/25 と簡体字中国語訳を追加しました。また、このブログ記事のタイトルをつぎのように変更しました。
    • 旧題: The The Ants and the Grasshopper / 蝉と蟻 / セミとアリ /アリとキリギリス / 蟻と螽蟖(ありといなご)
    • 新題: The The Ants and the Grasshopper (from Aesop's Fables)(『イソップ物語』『イソップ寓話集』『伊曽保物語』から)蝉と蟻 / セミとアリ / アリとキリギリス / 蟻と螽蟖(ありといなご)
  • 2010/06/24 巌谷小波=著『イソツプ物語』 1917/11/02(大正6)を追加しました。また、このブログ記事のタイトルをつぎのように変更しました。
    • 旧題: The Ants and the Grasshopper / 蝉と蟻 / アリとキリギリス
    • 新題: The The Ants and the Grasshopper / 蝉と蟻 / セミとアリ / アリとキリギリス / 蟻と螽蟖(ありといなご)
  • 2006/05/07 河野与一=編訳『イソップのお話』1955 を追加しました。
  • 2006/05/01 新村出=翻字『天草本 伊曽保物語』1939 に抜けていた濁点″1か所を補いました。
  • 2006/04/21 新村出=翻字『天草本 伊曽保物語』1939 および 武藤禎夫=校注『万治絵入本 伊曾保物語』2000 を追加しました。

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Thursday, 23 March 2006

翻訳家に向かない辞書マニア - 金原瑞人

辞書・辞典・事典に淫する人間は、翻訳家には適さない。いつまでもそういったものをめくって飽きない人には、絶対に翻訳家にはならないようにと勧めることにしている。なぜなら翻訳などをするよりは、そちらのほうが絶対におもしろく、かつ非生産的だからだ。非生産的なものは総じておもしろい。だからこれにはまってしまうと、とんでもないことになったりしてしまう。
   初出:「翻訳家に向かない辞書マニア」/「週刊読書人」2004年4月2日号
   金原瑞人『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』牧野出版 2005 所収

tomoki y. のコメント:
金原氏のおっしゃること、よくわかります。私は翻訳家には向かない人間の1人です。

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Monday, 20 March 2006

翻訳は「間に合わせ」- 金原瑞人 "Scrap and build" is for books in translation - Mizuhito Kanehara

4895000834

■日本語原文 The original text in Japanese

3 村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
 あちこちで様々に取りざたされているが、以前の野崎訳とわざわざ細かく比較するまでのこともないと思う。「新しくなった」、この一言で十分ではないか。
(中略)
 そもそも四十年も前の訳と比較して云々すること自体、ばかばかしい。翻訳なんて、新しいものがいいに決まっているのだから。古い訳のほうが新訳よりいいなんて、よっぽど間抜けな人間が新訳をやっていないかぎり、まず考えられない。
 考えてみれば、翻訳というのは、あくまでも「間に合わせ」にすぎない。外国語のオリジナルがあって、それを現在の自国の状況と言葉で捉えて、その国のその時代の人びとに提供する一時的な「間に合わせ」なのだ。一時的に像を結んだヴァーチャルな時空間といってもいい。それを構成しているのは、訳した人の社会的・文化的・言語的・個人的なものが醸造したその人の言葉である。
 それに対して、オリジナルは強い。確固とした存在を誇っている。たとえば高校生の好きな小説ベスト10には、いまでも漱石の作品がいくつか登場する。しかし、当時の翻訳書は決して登場することはない。(中略)昔の翻訳書なんて、歴史的、学問的価値しかないのだ。いまどき、岩波文庫の『十五少年』(森田思軒訳)を読むのは、ずいぶんとマニアックな人間か、その手の研究をしている人以外にはいないだろう。ほとんどの人が新訳を読む。
(中略)
 というふうに、やはり翻訳はあくまでも「間に合わせ」であり「その場しのぎ」にすぎない。そもそも、あと二十年たったら、村上訳だって、古くて読めなくなるにきまってる。(中略)

 こういうふうに考えてくると、やはり翻訳というのは新しいほうがいいのだ。よっぽど下手な人間が訳せば別だろうけど、新しいに限る。
(中略)
 今まで翻訳をやってきた経験からいうと、翻訳の寿命は長くて二十年。これを過ぎたものは、新しい人が訳し直す方がいい。最近、つくづくそう思う。「スクラップ・アンド・ビルド」はまさに翻訳本のためにある言葉といっていいだろう。
 翻訳は、ただ単に新しいというだけで、十分にその価値があるのだ。

   Sources:
   * 金原瑞人=著 あとがき大全26
    【児童文学評論】No.67 2003年7月25日号
   * 金原瑞人=著『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった
    牧野出版 2005/12 所収
 
 
■tomoki y. のコメント Comments by tomoki y.

私自身は、金原氏いうところの「岩波文庫の『十五少年』(森田思軒訳)を読む」ような「ずいぶんとマニアックな人間」の1人である。べつに「その手の研究をしている」わけではない。たんなる物好きなだけだが。まだ実際に森田思軒訳の『十五少年』を読んだわけではないが、いずれ近いうちに、読もうとは思っている。
 
 
■和書 Books in Japanese

(1) 金原瑞人=著

     
 

(2) 金原瑞人=訳

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Wednesday, 15 March 2006

Salome / Salomé by Oscar Wilde オスカー・ワイルド 『サロメ』

        目次 Table of Contents

 Image  Aubrey Beardsley, Oscar Wilde's Salome (1893)
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 平野 2012
  (J2) 工藤 2001
  (J3) 河野 1979
  (J4) 望月 1968
  (J5) 福田 1959, 2000
  (J6) 西村 1953
  (J7) 高塚 1952
  (J8) 佐々木 1936
  (J9) 葉河 1931, 1938
  (J10) 楠山 1929
  (J11) 日夏 1928, 1995
  (J12) 生田 1914
  (J13) 村上 1914
  (J14) 若月 1913, 1921
  (J15) 森 1909, 1910, etc.
  (J16) 小林 1909, 1996
  (J17) その他
■トルコ語訳 Translation into Turkish
■フィンランド語訳 Translation into Finnish
■ロシア語訳 Translations into Russian
  (R1) Бальмонта
  (R2) Петрова, 1999
■チェコ語訳 Translation into Czech
■ドイツ語訳 Translation into German
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■英訳 Translations into English
  (E1) Donohue, 2011
  (E2) Douglas
■フランス語原文 The original text in French
■ワイルド作品の初期邦訳に関する書誌
 Bibliography on early translations of Wilde's works into Japanese
■森鴎外のワイルド紹介
■更新履歴 Change log


 Image 
beardsley_2
Aubrey Beardsley, Oscar Wilde's Salome (1893)


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

啊!你為什麼不看我呢,約翰?你把自己的臉藏在了你的雙手和你滿口的詛咒後面。你滿心想著見你的上帝,這使你的雙眼猶如蒙上了綁帶。是啊,你見到了祂,你的上帝,約翰,可是我呢,我呢……你卻一點也看不見。如果你看見了我的話,你一定會愛上我。因為我看見了你,約翰,還愛上了你。

   《莎樂美》 奧斯卡。王爾德
   Excerpt at 《 莎樂美 SALOME 》OSCAR WILDE (奧斯卡。王爾德 )1892年


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 平野 2012
ね! どうしてわたしを見てくれなかったの、ヨカナーン? お前は、その手と、冒涜的な言葉の奥に、お前の顔を隠してた。お前は神を見ようとする者として、その目を覆って、他に何も見ないようにしてた。で、お前は見たんだね、お前の神を、ヨカナーン、でも、わたしを、このわたしを、……お前は、そう、わたしを決して見なかった。もしわたしを見ていれば、きっと、わたしを好きになったはず。わたしは、だって、ヨカナーン、お前を見て、お前を好きになったんだから。

   オスカー・ワイルド=作 平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)=訳
   『サロメ』 光文社古典新訳文庫 2012/04/20


(J2) 工藤 2001
ああ! どうしてあたしを見てはくれなかったのだえ、ヨカナン? みずからの手と呪いの言葉で、顔を隠してしまった。神さまを見たいと望む者の目隠しで、おまえは自分の眼をおおってしまった。ほら、おまえは神さまを見ることができたのだろうね、ヨカナン、でも、あたしを、このあたしを、おまえはついに見てくれなかった。あたしを見てくれたら、きっと愛してくれたであろうに。あたしはね、ヨカナン、おまえを見て、それで愛してしまった。

   オスカー・ワイルド=作 工藤庸子(くどう・ようこ)=訳 「サロメ 一幕劇」
   『サロメ誕生 フローベール/ワイルド
   新書館 2001/05/10


(J3) 河野 1979
ああ、おまえはどうしてあたしを見なかった、ヨカナーン。たしかに、おまえはおまえの神を見たけれど、あたしを見てはくれなかった。一目でも、あたしを見てくれていたならば、恋してくれただろうに。あたしはおまえを見たのだよ、そうして、おまえに恋してしまったのだよ。

   ワイルド=作 河野多恵子 「サロメ」
   吉行淳之介=編 『世界恋愛名作集
   グラフィック版 世界の文学 別巻2 世界文化社 1979 所収
   この本は完訳ではなさそうです。河野氏が行なったのは「翻訳」なのか
   「再話」なのか「抄訳」の作成なのか、詳細は存じません。


(J4) 望月 1968
ああ! ヨカナーン、なぜあたしを見てくれなかったの? おまえの両の手と、罵りの言葉のうしろに、おまえは自分の顔をかくしてしまった。おまえは、目に、神を見たいと願う者たちがする、あの目かくしをつけていたのだ!…… そう、ヨカナーン、おまえは見た、おまえの神を! でも、このあたし、このあたしをおまえは見てくれなかった! もしおまえがあたしを見ていたら、おまえはあたしを愛しただろうに!! このあたしはおまえを見て、そのためおまえを愛してしまった!!

   望月一雄=訳注 『サロメ』 大学書林(仏和対訳) 1968/02


(J5) 福田 1959, 2000
あゝ! どうしてお前はあたしを見なかつたのだい、ヨカナーン? 手のかげに、呪ひのかげに、お前はその顔を隠してしまつた。神を見ようとする者の目隠しで、その眼を覆うてしまつたのだ。たしかに、お前はそれを見た、お前の神を、ヨカナーン、でも、あたしを、このあたしを……お前はたうとう見てはくれなかつたのだね。一目でいゝ、あたしを見てくれさへしたら、きつといとしう思うてくれたらうに。だのに、あたしは、このあたしはお前を見てしまつたのだよ、ヨカナーン、さうして、あたしはお前を恋してしまつたのだ。

   a. 福田恆存=訳 『サロメ』 岩波文庫(改版)2000/05
   b. 福田恆存=訳 『サロメ』 岩波文庫 1959/01


(J6) 西村 1953
ああ、なぜあたしを見つめてくれなかったの、ヨカナーン? その手の陰に、その呪いの陰に、おまえは顔を隠していた。わが神を見たいと思う者の目隠しを、おまえは自分の目にかけてしまった。なるほど、おまえは自分の神は見たであろう、ヨカナーン、でも、あたしを、このあたしを、おまえはとうとう見てはくれなかった。もしひと目でも見さえすれば、おまえとてあたしを愛してくれたであろうに。あたしは、あたしはおまえを見てしまった、ヨカナーン、そしておまえを愛してしまった。

   西村孝次=訳 「サロメ」 『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇
   新潮文庫 1953/04 所収


(J7) 高塚 1952
ああ! お前はなぜわたしを見つめてはくれなかったのだえ、ヨカナーン? お前は自分の手と、その惡口の後に自分の顏を隱していたね、お前は自分の神を見たいと思っている者の目隱しの布でお前の眼を隱していたね。そうとも、お前はその、お前の神を見たのだよ、ヨカナーン。だが、わたしを、わたしをば……お前はわたしをば一度も見はしなかった。もしわたしを見ていたら、お前はわたしを愛してくれただろうに。わたしは、お前を見たのだ、ヨカナーン、そしてお前を愛したのだ。

   オスカー・ワイルド=作 高塚洋太郎(たかつか・ようたろう)=譯註
   『サロメ』 仏蘭西文學譯註叢書 21 白水社 定價十錢 1952/06/25


(J8) 佐々木 1936
ああ! なぜお前はわたしを見つめてくれなかつたのだえ、ヨカナーン? お前は自分の手と自分の惡口の後(うしろ)に、自分の顏を隱してゐたね。お前は、自分の神を見たいと思つてゐる者の眼隱しの布で、お前の眼を蔽うてゐたね。いかにも、お前はお前の神を見たであらう、ヨカナーンや。けれども、わたしを、わたしを…………お前はわたしを決して見なかつたのだ。もしわたしを見たなら、お前はわたしを愛してくれたらうに。わたしはお前を見て、ヨカナーン、そしてお前を愛したのだ。

   佐々木直次郎=訳 『サロメ』 岩波文庫 1936/02(昭和11)


(J9) 葉河 1931, 1938
あゝ! ヨカーナン、お前は何故妾を見なかつたの。兩の手と色んな惡罵のかげにお前は顏を匿したのよ。お前は神樣を求めてやまぬ人の目かくしをしてゐたわ。それや、お前は神樣を見ただらうが、ヨカーナン、お前は妾を、この妾を見てくれなかつたのね。妾を見てさへくれたらお前は妾を愛しただらうにさ。妾は、妾はお前を見たのよ、ヨカーナン、そしてお前を戀したのよ。

   a. 葉河憲吉(はがわ・けんきち)=譯註 『サロメ、ウィンダミヤ夫人の扇其他
     現代英米文學大系 第11囘配本 春陽堂書店教育図書出版部
     豫約定價 金壹圓五拾錢 1938/03(昭和13)所収
     上の書名は奥付に拠ります。背と表紙の書名は "Salome, Lady
     Windermere's Fan." 扉の署名は "Salome, Lady Windermere's
     Fan and the The Ballad of Reading Gaol."
   b. 葉河憲吉=譯「サロメ」 『英米近代文学叢書 第1輯 第9巻』
     春陽堂 1931/08(昭和6)所収
   引用は a. に拠りました。


(J10) 楠山 1929
あゝヨカナーン、お前はなぜわたしの顏を見てくれなかつたのでせう。よくもお前は兩手の蔭に、呪詛(のろひごと)の蔭に、お前の顏を隱してしまつたのね。よくもお前は自分の神を見ようとしてゐるものゝ布をとつて、お前の目を隱したのね。成程ヨカナーン、お前は神を見たゞらう。けれどわたしを、わたしを……決してわたしを見ずにしまつたのだ。もしわたしを見たなら、お前はきつとわたしを愛してくれたらう。ほんにわたしはお前を見た、ヨカナーン。さうしてわたしはお前を愛したのだ。

   オスカー・ワイルド=作 楠山正雄=譯 「サロメ」
   『世界文學全集35 近代戲曲集』 新潮社 非賣品 1929/11(昭和4)所収


(J11) 日夏 1928, 1995
嗟呼(ああ)! 約翰(ヨハネ)よ、なぜわたしを眺めてくれぬのぢや? 雙手(もろて)のかげに、呪ひのかげにそちは顏を匿してをつた。わが神さまを見ようと思うてをる人の目蔽(めかく)しでわが身の眼を蔽うてをつた。ほんに、そちは、約翰(ヨハネ)よ、神さまをば見たのぢやが、この、このわたしをばよう見てはくれなんだ。わたしを能(よ)う見てくれたなら、わたしを、可愛(いとし)う思うてくれた筈ぢや。わたし、わたしの方では、約翰(ヨハネ)よ、そちを能(よ)う見て戀慕したのぢや。

   日夏耿之介(ひなつ・こうのすけ)=譯 「サロメ」
   a.ポオ詩集・サロメ』 現代日本の翻訳 講談社文芸文庫 1995/02 所収
   b.近代劇全集41 英吉利西篇』 第一書房 1928(昭和3)所収
   引用は b. に拠りました。


(J12) 生田 1914
嗚呼などお前は我を見ざりしや、ヨカナアン。お前の手をもて、お前の誹謗をもて、お前は其面を隱しき。お前はかの、その神を見るべかりし者の被覆(おほいもの)をお前の目の上に置(お)きぬ。さてお前はお前の神を見たり、ヨカナアンよ。されど我を、お前は竟に我を見ざりき。お前若し我を見たらむには、我を愛したるべし。我はお前を見き。而して我お前を愛しき。

   オスカア・ワイルド=著 生田長江(いくた・ちょうこう)=譯
   『サロオメ』 文明叢書 第2編 植竹書院 定價十錢 1914/11/02(大正3)
   国立国会図書館デジタル化資料
   神の旧字は新字で置き換えました。


(J13) 村上 1914
ハヨナアン[ママ]、お前はどうして妾を見なかつたの。お前は自分の手と呪(のろ)ひの言葉で、自分の顏を隱(かく)したのね。神を見やうとする目隱(めかく)しで、お前の眼(め)を隱したのね。ヨハナアン、お前は神を見ました。けれども妾を見なかつたのね。妾を少しも見なかつた。もし妾を見たことなら、お前は妾を愛したらうに。妾は、妾はお前を見た。ヨハナアン。そしてお前を愛したのだ。

   村上靜人(むらかみ・せいじん)=編譯 『サロメ
   アカギ叢書 第八編 赤城正藏=發行 定價金拾錢 1914/07/10(大正3)
   国立国会図書館デジタル化資料
   神の旧字は新字で置き換えました。


(J14) 若月 1913, 1921
マア、どうしてお前はあたしを見なかつたのねえ、ヨカナアンや? 自分の手と惡口との後ろに、お前は顏を隱したのね。自分の神を見たがつてるもゝの布をとつて、お前は自分の眼をかくしたのね。マア、お前は自分の神を見たけど、ヨカナアンや、それでも、あたしを、あたしを、どうしても見なかつたのね。もしお前があたしを見たら、あたしを愛したゞらうにね。あたしは、あたしはお前を見たのよ。ヨカナアンや、そしてお前を愛しいと思つたのよ。

   ワイルド=著 若月紫蘭(わかつき・しらん)=譯
   a.サロメ』 極光社 1921(大正10)
   b.サロメ』 奥付の表記は「著譯者 若月保治」
     近代脚本叢書 第4篇 現代社 定價金四拾錢 1913/06/15(大正2)
     国立国会図書館デジタル化資料
   引用は b. に拠りました。神の旧字は新字で置き換えました。
   原文は総ルビですが、ここではそれを省きました。


(J15) 森 1909, 1910, etc.
おう。ヨハナアンや。なぜお前はわたしの顏を見てくれなかつたの。ようもお前は、お前の兩手を袖にして、お前の顏を隱したのね。お前の惡態を袖にして、お前の顏を隱したのね。ようもお前は、自分の神を見ようと思つてゐるものの目隱の巾でお前の目を隱したね。ヨハナアンや。成程お前は、神をば見てゐただらう。其癖わたしを、わたしを、わたしをちつとも見なかつたのね。もしわたしを見たなら、きつとわたしを愛してくれたに違ひない。わたしはお前を見てやつた。そしてお前を愛してやつた。

   森林太郎(森鴎外)=訳 「サロメ」
   a. 鴎外全集 翻譯篇 第八卷』 岩波書店 1939/08(昭和14)所収
   b.一巻物(続)』 易風社 1910(明治43)所収
   c. 「戯曲/サロメ」 「歌舞伎」 110号、111号
     1909/09、1909/10(明治42)収載
   引用は a. に拠りました。


(J16) 小林 1909, 1996
あゝ! 何故貴方は妾を見ては下さらぬ? ヨカナアン! 貴方の手貴方の呪詛のうしろに、貴方は顏を隠された。貴方御目の上に、神を見るといふ人の被ひを置かれてあつた。さう、貴方は貴方の神を御覧であつた、ヨカナアン。けれど妾、妾を一度も御見てはなかつた。若し貴方が妾を見られたら、貴方は妾を戀はれましたらう。妾は妾は御身を見ました、ヨカナアン、さて貴方を戀ひました。

[原文は次のとおり総ルビ]
あゝ! 何故(なぜ)貴方(あなた)は妾(わらは)を見(み)ては下(くだ)さらぬ? ヨカナアン! 貴方(あなた)の手(て)貴方(あなた)の呪詛(のろひ)のうしろに、貴方(あなた)は顏(かほ)を隠(かく)された。貴方(あなた)は御目(おめ)の上(うへ)に、神(かみ)を見(み)るといふ人(ひと)の被(おほ)ひを置(お)かれてあつた。さう、貴方(あなた)は貴方(あなた)の神(かみ)を御覧(ごらん)であつた、ヨカナアン。けれど妾(わらは)、妾(わらは)を一度(ど)も御見(おみ)てはなかつた。若(も)し貴方(あなた)が妾(わらは)を見(み)られたら、貴方(あなた)は妾(わらは)を戀(こ)はれましたらう。妾(わらは)は妾(わらは)は御身(おんみ)を見(み)ました、ヨカナアン、さて貴方(あなた)を戀(こ)ひました。

   a. 小林愛雄(こばやし・あいゆう)=訳 「悲劇 サロメ」
     川戸道昭+榊原貴教=編 『明治翻訳文学全集 新聞雑誌編10 ワイルド集
     大空社 1996/10 所収
   b. 小林愛雄=訳 「悲劇 サロメ」
     『新小説』 第14巻第3号 1909/03 (明治42)収載
   b. の1909年小林訳がワイルド『サロメ』の本邦初訳とされているようです。
   引用は a. に拠りました。


(J17) その他
以上のほか、つぎに挙げるものなど多数の邦訳があります。

   * 阿部謙太郎=訳 『サロメ 仏和対訳』 平原社 1934(昭和9)
   * 内藤濯+宮原晃一郎=共訳 『サロメ』 訳註叢書 白水社 1923(大正12)
   * 中村吉蔵=訳 「サロメ」 『ワイルド全集2』 天佑社 1920(大正9)


■トルコ語訳 Translation into Turkish

Ah! Neden bana bakmadın Yahya? Ellerinin ve küfürlerinin örtüsüyle yüzünü sakladın. Gözlerinin üstüne tanrısını görmek isteyenin bağını koydun. İşte sen Tanrı'nı gördün Yahya, ama beni asla görmedin. Eğer beni görseydin, severdin. Ben seni gördüm ve seni sevdim.

   Salome by Oscar Wilde. Translated by Murat Erşen, İmge Kitapevi
   Excerpt at Bu Nasıl Sevmek Salome?!


■フィンランド語訳 Translation into Finnish

Ah, mikset sinä katsonut minua, Jokanaan? Peitit silmäsi niin kuin se, joka tahtoo katsella Jumalaansa. Hyvä! Olet nähnyt Jumalasi, Jokanaan, mutta minua, minua et ole koskaan nähnyt. Jos olisit nähnyt minut, olisit rakastanut minua!

   Salome by Oscar Wilde.
   Excerpt at Lataa käsiohjelma - Yle [PDF]


■ロシア語訳 Translations into Russian

(R1) Бальмонта
А! Почему ты не смотрел на меня, Иоканаан? За твоими руками и за хулениями твоими скрыл  ты  лицо свое. На глаза свои ты  надел повязку, как  тот, кто  хочет  видеть своего Бога.  Ну, что же, ты видел своего Бога, Иоканаан,  но  меня,  меня ты никогда не видал.  Если бы ты  меня увидел, ты полюбил бы меня. Я  видела тебя, Иоканаан, и я  полюбила  тебя!

   Оскар Уайлд. Саломея
   Translated by Константина Бальмонта
   E-text at Lib.Ru


(R2) Петрова, 1999
О, почему ты  не  смотрел  на меня, Иоканаан?  Ты  закрыл лицо словами и  проклятьями. Ты  надел  на глаза повязку того, кто хочет  видеть  Бога. Да, ты видел Бога, Иоканаан, но меня, меня... ты никогда не видел. Если бы ты увидел меня, ты бы полюбил меня. Я - я увидела  тебя,  Иоканаан, и я  полюбила тебя.

   Оскар Уайльд. Саломея
   Translated by П.Н. Петрова
   E-text at Lib.Ru


■チェコ語訳 Translation into Czech

Ach! Proč nepohlédl's na mne také, Jochanaane? Pod rouchem rukou svých a pod rouchem rouhání svých dobře tvář svou jsi schovával. Své oči přikryl’s rouchem slova kohos, kdož patřil na svého Boha. Dobře, svého Boha viděl's, Jochanaane, ale mne’s, neviděl nikdy, ba ne. Kdybys byl pod roucha svá se neschoval, tak bys byl býval jest mě pilně miloval. Já na tebe se podívala a také jsem tě milovala.

   Salomé by Oscar Wilde
   Translated by Ivan Vohrna, Praha 2003
   E-text at Písmák.cz


■ドイツ語訳 Translation into German

Ah! Warum hast du mich nicht angesehen, Jochanaan? Du legtest über deine Augen die Binde eines, der seinen Gott schauen wollte. Wohl! Du hast deinen Gott gesehn, Jochanaan, aber mich, mich hast du nie gesehn. Hättest du mich gesehn, du hättest mich geliebt! Ich dürste nach deiner Schönheit. Ich hungre nach deinem Leib.

   Salome: Drama in einem Aufzuge by Oscar Wilde
   Translated by Hedwig Lachmann
   E-text at:
   * Projekt Gutenberg-DE - SPIEGEL ONLINE
   * Zeno.org


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Ah! Por que não olhaste para mim, Iokanaan? Com o manto das tuas mãos, e com o manto das tuas blasfêmias, escondeste teu rosto. Puseste sobre teus olhos o velame daquele que via seu Deus. Bem, tu viste teu Deus, Iokanaan, mas a mim, a mim nunca viste. Se me tivesses visto, tu me amarias. Eu te vi e te amei.

   Salomé by Oscar Wilde. Translated by Dirceu Villa.
   Excerpt at Germina


■スペイン語訳 Translation into Spanish

¡Ah! ¿Por qué no me miraste, Jokanaan? Tras el manto de tus manos y tras el manto de tus blasfemias ocultaste tu rostro. Pusiste sobre tus ojos la venda de aquel que quiere ver a su dios. Bueno, ya has visto a tu dios, Jokanaan, pero a mí, a mí, tú nunca me viste. Si me hubieras visto me habrías amado. Yo te vi, y te amé.

   Salomé by Oscar Wilde.
   E-text at Wikisource


■英訳 Translations into English

(E1) Donohue, 2011
[Text to be inserted later - tomoki y.]

   Salomé: A Tragedy in One Act by Oscar Wilde
   Translated by Joseph Donohue. Illustrated by Barry Moser
   University of Virginia Press, 2011-11-07


(E2) Douglas
Ah! wherefore didst thou not look at me, Jokanaan? Behind thine hands and thy curses thou didst hide thy face. Thou didst put upon thine eyes the covering of him who would see his God. Well, thou has seen thy God, Jokanaan, but me, me, thou didst never see. If thou hadst seen me thou wouldst have loved me. I saw thee, Jokanaan, and I loved thee.

   Salome
   Translated from the French of Oscar Wilde by Lord Alfred Douglas
   E-text of Salome at Moonstruck Drama Bookstore


■フランス語原文 The original text in French

Ah! pourquoi ne m’as-tu pas regardée, Iokanaan?  Derrière tes mains et tes blasphèmes tu as caché ton visage.  Tu as mis sur tes yeux le bandeau de celui qui veut voir son Dieu.  Eh bien, tu l’as vu, ton Dieu, Iokanaan, mais moi, moi . . . tu ne m’as jamais vue.  Si tu m’avais vue, tu m’aurais aimée.  Moi, je t’ai vu, Iokanaan, et je t’ai aimé.

   Salomé
   Original French text by Oscar Wilde
   The Project Gutenberg EBook of Salomé


■ワイルド作品の初期邦訳に関する書誌
 Bibliography on early translations of Wilde's works into Japanese

オスカー・ワイルド作品の本邦初訳以来の明治期の翻訳史については、つぎの本が、たいへん参考になります。上の 12a. にも挙げたものです。

   川戸道昭(かわと・みちあき)+榊原貴教(さかきばら・たかのり)=編
   ナダ出版センター=制作
   『明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》10 ワイルド集』(全50巻・別巻2)
   大空社 1996/10
   内容詳細は、ナダ出版センター・ホームページ内の ここここ


■森鴎外のワイルド紹介
ネットで閲読できる文献としては、つぎの論考が参考になります。

   Philosophie de Schoenen 森鴎外のワイルド紹介 (PDF)


■更新履歴 Change log

  • 2015/07/24 工藤庸子=訳 2001/05/10 を追加しました。
  • 2014/10/30 繁體字中國語譯、トルコ語訳、フィンランド語訳、チェコ語訳、ポルトガル語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2013/06/10 高塚洋太郎=譯註 1952/06/25、生田長江=譯 1914/11/02、および村上靜人=編譯 1914/07/10 を追加しました。また、若月紫蘭=譯 1913/06/15 の訳文を挿入しました。
  • 2012/07/05 ドイツ語訳を追加しました。また、フランス語原文に抜けていたアクセント記号を補いました。
  • 2012/07/04 平野啓一郎=訳 2012/04/20 と2種類のロシア語訳を追加しました。
  • 2011/10/29 Joseph Donohue による新しい英訳に関する書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。
  • 2009/02/13 小林愛雄=訳 1996/10 を追加しました。
  • 2008/02/13 楠山正雄=譯 1929/11 を追加しました。また、森鴎外=訳および小林愛雄=訳に関する書誌情報を加筆修正しました。さらに、「森鴎外のワイルド紹介」の項目を新設しました。
  • 2008/01/27 河野多恵子 1979 を追加しました。
  • 2007/09/24 葉河憲吉=譯 1938/03 を追加し、「ワイルド作品の初期邦訳に関する書誌」の項を新設しました。また、検索の便を考慮して、ブログ記事のタイトルに、邦題「オスカー・ワイルド 『サロメ』」を追加しました。さらに、書誌情報を修正・補足し、リンクを修正・補充しました。
  • 2006/09/23 書誌情報を補足・修正しました。また、リンクを追加しました。
  • 2006/04/22 日夏耿之介=訳 1928 を追加しました。また、書誌情報を補足しました。
  • 2006/05/06 佐々木直次郎=訳 1936 を追加しました。
  • 2006/07/06 Amazon.co.jp の該当ページへのリンク、および無料電子テキスト・サイトの該当ページへのリンクを張りました。

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