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Monday, 10 April 2006

100年前、漱石は千駄木で (漱石から虚子への手紙 1906-03-23)

■夏目漱石の自筆原稿 Natsume Soseki's manuscript

Dogo_genko


■夏目漱石から高浜虚子への手紙
 Letter from Natsume Soseki to Takahama Kyoshi

  三月二十三日(金) 高浜虚子 消印午後4-5時
    麹町区富士見町四丁目八番地 高浜清宛
    本郷区駒込千駄木町五十七番地より

 拝啓新作小説存外長いものになり、事件が段々発展只今百◯九枚の所です。もう山を二つ三つかけば千秋楽になります。趣味の遺伝で時間がなくて急ぎすぎたから今度はゆる/\やる積です。もしうまく自然に大尾に至れば名作然らずんば失敗こゝが肝心の急所ですからしばらく待つて頂戴出来次第電話をかけます。松山だか何だか分らない言葉が多いので閉口、どうぞ一読の上御修正を願たいものですが御ひまはないでせうか 草々
                           金
   虚子先生


   出典:
   夏目金之助=著
   『漱石全集 第二十二巻 書簡(上)』 第2刷
   岩波書店 2004-01-07


■tomoki y. によるコメント Comments by tomoki y.

 100年前すなわち1906年のちょうど今ごろ、夏目漱石は東京千駄木で新しい小説を書き終えたところだった。
 春の京都で、しきりに寒がりながら、ぜんざいと亡き友・正岡子規のことを思い、「への字」や「くの字」に鳴くカラスの声を聞き、「夜中に時計がチーーーーーーーーンと鳴る」のを聞く、ちょうど1年前のこと。
 小説の題は『坊っちゃん』。漱石は、それが名作となる確信はないにしても、そうなる可能性は充分に自覚していた。高浜虚子が、ちゃんと松山弁などの添削をしてくれたのも幸いした。『坊っちゃん』は文字どおり名作となり、愛されて今日まで残った。
 朝日新聞に、下記の関連記事が出ていた。それによると、新潮文庫の累計発行部数ベスト10のなかで『坊っちゃん』は第6位。123刷 382万部だそうだ。比較のために、ほかの作品につき Wikipedia による数字を挙げる。村上春樹『ノルウェイの森』講談社 1987 の単行本の発行部数は、上巻が238万部、下巻が211万部の計449万部。上巻は、片山恭一のセカチューこと『世界の中心で、愛をさけぶ』小学館 2001 に、2004年5月の時点で抜かれるまで、国内小説単行本の発行部数歴代一位だった。セカチューは、その後2004年12月2日時点で321万部以上。

   「坊っちゃん」100年の遺産
   町おこしや日本語の可能性
   2006年4月8日 朝日新聞 be on Saturday Link expired(?) as of 2009/06/24


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