The Celebrated Jumping Frog of Calaveras County by Mark Twain マーク・トウェイン 「その名も高きキャラヴェラス郡の跳び蛙」
目次 Table of Contents
■はじめに Introduction
Video 1 マーク・トゥエインの大冒険 (1986) The Adventures of Mark Twain (1986)
■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese
■邦訳リスト(未完) Incomplete list of Japanese translations
■日本語訳 Translations into Japanese
(J0) 堀川 2017
(J1) 柴田 2010, 2013, etc.
(J2) 勝浦 1993
(J3) 野崎 1988
(J4) 大久保 1985
(J5) 浅倉 1984
(J6) 須山 1980, 2007
(J7) 三浦 1979
(J8) 坂下 1977
(J9) 井上 1968, 1986
(J10) 大橋 1961, 1976
(J11) 古沢 1961
(J12) 上野 1960
(J13) 鍋島 1959, 1976
(J14) 杉木 1932
(J15) 梅田=編 1928
(J16) 柳田 1926
(J17) 佐々木 1912, 1929, etc.
Image イラストレーション Illustration
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ドイツ語訳 Translation into German
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translations into Spanish
(Es1) Calvo, 2002
(Es2)
■フランス語訳 Translations into French
(F1) 1867 (from the English edition of 1865)
(F2) de Lautrec, 1865
Audio 1 朗読 Audiobook in English 1
Audio 2 朗読 Audiobook in English 2. Read by Kara Shallenberg (LibriVox)
Video 2 ビデオブック Videobook in English with Shep O'Neal
■英語原文 The original text in English
■出版履歴、題・版の異同 Publication history and alternate titles and editions
■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese
Video 3 マーク・トウェイン (2001) TV documentary Mark Twain (2001)
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log
■はじめに Introduction
短篇「その名も高きキャラヴェラス郡の跳び蛙」はマーク・トゥエインの作家としての最初の大ヒット作。彼はこの作品で全米に知られるようになった。
Video 1
ウィル・ヴィントン監督によるクレイ・アニメ
マーク・トゥエインの大冒険/トム・ソーヤーとハックルベリーの不思議な旅 (1986)
The Adventures of Mark Twain (1986) directed by Will Vinton
■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
(……)别的不说,要比谁最古怪,他算得上天下第一。只要能找到一个人愿打赌,他就赔,碰上什么就赌什么。别人要是不愿赌黑,他就赔黑;别人不愿赌白,他就赌白。不管怎么样,别人想怎么赌,他都陪着——不管怎么样,只要能赌得起来,他就舒服了。(……)赛的要是马,收场的时候他不是赢得满满当当,就是输得一干二净;如果斗的是狗,他赌;斗的是猫,他赌;斗的是鸡,他还赌;嘿,就算有两只鸟落在篱笆上,他也要跟你赌哪一只先飞(……)
《卡县名蛙》 作者:马克·吐温
E-text at 天涯在线书库 (www.tianyabook.com)
■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese
(……)別的不說,要比誰最古怪,他算得上天下第一。只要能找到一個人愿打賭,他就賠,碰上什么就賭什么。別人要是不愿賭黑,他就賠黑;別人不愿賭白,他就賭白。不管怎么樣,別人想怎么賭,他都陪著——不管怎么樣,只要能賭得起來,他就舒服了。(……)賽的要是馬,收場的時候他不是贏得滿滿當當,就是輸得一干二淨;如果斗的是狗,他賭;斗的是貓,他賭;斗的是雞,他還賭;嘿,就算有兩只鳥落在篱笆上,他也要跟你賭哪一只先飛(……)
《卡縣名蛙》 作者:馬克·吐溫
E-text at 龍騰世紀 (millionbook.net)
■国立国会図書館 NDL-OPAC 等による邦訳リスト(未完)
Incomplete list of Japanese translations according to the
National Diet Library NDL-OPAC, etc.
以下のリストは「タイトル:蛙、著者:トウェイン」などで検索した結果です。出版年順の新→旧。邦題の異同、表記のゆれなどのため、完全に網羅的な検索には、なっていません。★の付いたタイトルは、下に訳文の抜粋を紹介したものです。
Excerpt from the title with a star (★) is shown below.
★ 0. 世界が若かったころ / 堀川志野舞. -- 理論社, 2017.01
1. ジム・スマイリーの跳び蛙 / 柴田元幸. -- 2014. -- (新潮文庫)
★ 2. アメリカンマスターピース 古典篇 -- スイッチ・パブリッシング, 2013.10.
3. モンキービジネス / ヴィレッジブックス, 2010.7. -- (vol.10 アメリカ号)
★ 4. パックンマックンが選ぶ旅と冒険の話集 / 学習研究社, 2007.2.
★ 5. 明治翻訳文学全集. 新聞雑誌編 20 / 大空社, 1996.10
6. クイーンの定員. 1 / エラリー・クイーン[他]. -- 1992.3. -- (光文社文庫)
★ 7. ちくま文学の森. 10 / 筑摩書房, 1988.7
★ 8. 新選マーク・トウェイン傑作集 / 大久保博. -- 1985.1. -- (旺文社文庫)
★ 9. クイーンの定員. 1 / エラリー・クイーン[他]. -- 光文社, 1984.5
★10. バック・ファンショーの葬式 / マーク・トウェイン[他]. -- 1977.6. -- (岩波文庫)
★11. マーク・トウェーン短篇全集. 第1巻 / 鍋島能弘. -- 出版協同社, 1976.5
★12. 世界文学全集. 第25. -- 筑摩書房, 1968
★13. マーク・トウエン短編集 / 古沢安二郎. -- 1961. -- (新潮文庫)
★14. キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙・怪物 / 南雲堂, 1960.
★15. マーク・トウェーン短篇全集. 第1巻. -- 鏡浦書房, 1959
★16. ユーモア・小説集 / Mark Twain[他]. -- 春陽堂, 1932.10.(昭和7)
★17. 諧謔文學 外國後篇 / 文敎書院, 1928.8.(昭和3)
★18. 世界短篇小説大系. 亞米利加篇 / 近代社. -- 近代社, 1926(大正15)
■日本語訳 Translations into Japanese
(J0) 堀川 2017
……だがとにかく、スマイリーって男はとんでもない変わり者で、目の前にあるもんはなんでも賭けの種にしてた。自分の裏に賭けるやつがいれば賭けて、裏に賭けるやつがいなけりゃ自分が裏に回って、表に賭けるやつを探して——相手がどっちに賭けようと、こっちはお構いなしってわけよ——とにかく賭けさえできりゃ、それだけで満足だったんだ。(中略)競馬があれば、レースが終わる頃にはボロ儲けしてるか、すっからかんになってるかのだっちかだった。犬が闘ってりゃあ、賭けた。猫が闘ってりゃあ、賭けた。鶏が闘ってりゃあ、賭けた。塀に鳥が二羽止まってりゃあ、どっちの鳥が先に飛び立つか賭けようぜって言う……
- マーク・トウェイン=著 堀川志野舞(ほりかわ・しのぶ)=訳 ヨシタケ シンスケ=絵 「ジム・スマイリーと跳び跳ねるカエル」 『百万ポンド紙幣:マーク・トウェイン ショートセレクション』 理論社 2017/02
- ルビを省きました。また、傍点を下線で置き換えました。
(J1) 柴田 2010, 2013, etc.
……けど何にせよあんなに変わった男はおらんかったな、何せ賭けの種と見ればとにかく何にでも相手を探すんだ、で、誰も賭けないと見ると、じゃあ俺がそっちに賭けるからあんたこっちに賭けないか、あんたがよければ俺もそれでいいから、なんて言って、とにかく賭けさえできりゃ満足なわけさ。(中略)競馬をやってたら、レースが終わったときにはたんまり儲けてるか文なしになってるか。闘犬やってりゃ犬に賭ける。闘猫(とうびょう)やってりゃ猫に賭ける。闘鶏やってりゃ鶏に賭ける。何しろ柵に鳥が二羽とまってたって、どっちが先に飛び立つか賭けようぜって言ってくるし……
マーク・トウェイン=著 柴田元幸(しばた・もとゆき)=訳
「ジム・スマイリーと彼の跳び蛙」
1a. 柴田元幸=訳 『ジム・スマイリーの跳び蛙 マーク・トウェイン傑作選』
名作新訳コレクション 新潮文庫 2014/09/01
1b. 柴田元幸=編訳 『アメリカンマスターピース 古典篇』 柴田元幸翻訳叢書
スイッチ・パブリッシング 2013/10/19
1c. 柴田元幸=責任編集 『モンキービジネス 2010 Summer vol.10』
ヴィレッジブックス 2010/07/20 所収
1b. は 1c. に加筆・訂正を施したもの。1a. はさらに修正を加え、1b. 1c. と
異なり、題を「ジム・スマイリーの跳び蛙」に変更したもの。引用は 1b. に
拠りました。
(J2) 勝浦 1993
……奴は賭けの相手さえいれば、見るもの何でも必ず賭(か)けをせずにはおれん、全くもって妙な性分の男よ。相手が自分と同(おんな)じ丁(#「丁」に傍点)じゃ賭けにならんから、その時は自分は半(#「半」に傍点)に回る。とにかく、相手が満足なら、自分は(#「自分は」に傍点)どっちでもいいってわけだ。(中略)競馬でもありゃ、終り時分には、札ビラを切ってるか、文なしになってるかの、どっちかだ。闘犬があるっていうと、それに賭ける。ネコの喧嘩がありゃ賭ける。闘鶏にも賭ける。さらにだよ、塀に小鳥が止まってると、どっちが先に飛び立つかってんで賭ける。……
マーク・トウェイン=著 勝浦吉雄=訳
「キャラヴェラス郡の跳び蛙が評判になる」
『マーク・トウェイン短編全集(上)』 文化書房博文社 1993/11 所収
(J3) 野崎 1988
……賭(か)けの相手が見つかりさえすれば、手当り次第になんにでも賭けるんだよ。相手がいやだといえば、じゃ逆のほうへ賭けろという。どっちだって、相手の気に入りさえすれば、それで自分も異存はねえ——とにかく、賭けになりさえすれば、それでやっこさんは満足なんだな。(中略)競馬でもあれば、やっこさん、にわかに大尽(だいじん)になったり、おしまいにすってんてんになってみたり。犬の喧嘩(けんか)があるといっては賭け、猫(ねこ)の喧嘩があるといっては賭け、鶏(にわとり)の喧嘩があるといっては賭け、それどころか、おまえさん、鳥が二羽、柵(さく)の上にとまっているとするだろう、そうするてえと、やっこさん、どっちの鳥が先に飛び立つかで賭けをやるんだ。……
マーク・トウェイン=著 野崎孝=訳
「その名も高きキャラヴェラス郡の跳び蛙」
安野光雅[ほか]=編 『ちくま文学の森10 賭けと人生』
筑摩書房 1988/07 所収
(J4) 大久保 1985
……とにかく実に奇妙な男でな、いつも手あたり次第、なんにでも賭けておった。誰かをつかまえて、反対の側に賭けさせることができれば、すぐに賭けておった。そして相手がそっちの側じゃいやだと言えば、そんならオレがそっちへ回ろうってんで、——とにかく相手が自分の気に入る方に賭けさえしてくれりゃあ、それでいいんだ。——どっちだって相手が賭けてくれりゃあ、奴(やっこ)さん満足しておった。(中略)競馬がありゃあ、また賭ける。その終わったときの奴は、ガッポリかスッテンテンかのどちらかだった。犬のケンカがありゃああったでまた賭ける。ネコのケンカでも賭ける。ヒヨコのケンカだって賭けるんだ。それどころか、小鳥が二羽、柵の上にとまっていりゃあ、そのどっちが先に飛ぶかで賭けてくるんだ。……
大久保博=編訳 「ジム・スマイリーと彼のだいじな跳び蛙」
『新選マーク・トウェイン傑作集』 旺文社文庫 1985/01 所収
(J5) 浅倉 1984
……これが世にもふしぎな野郎で、見るもの、見るもの、手当たりしだい金を賭けなきゃおさまらんたちなんよ、賭けに応じる相手がいればよし、いねえとなりゃ自分が反対側に張ろうと言い出す。とにかく、相手が好きなほうに賭けてくれりゃそれで結構——賭けができるだけでこっちは満足だとな。(中略)競馬がありゃ、やつは最後の最後まで張って、お大尽になるか、すってんてんになる。闘犬がありゃ、それに賭ける。闘鶏がありゃ、それに賭ける。闘ネコがありゃ、それに賭ける。なあに、鳥が二羽柵にとまっているのを見てもよ、どっちが先に飛ぶか賭けようとおいでなさる。……
マーク・トウェイン=著 浅倉久志=訳
「世にも名高いキャラヴェラス郡の跳び蛙」
エラリー・クイーン=原編 各務三郎=編
『クイーンの定員1』 光文社 1984/05 所収
原書:
Queen's Quorum: A History of the Detective Crime Short Story
As Revealed in the 106 Most Important Books
Published in This Field Since 1845,
Edited by Ellery Queen.
Hardcover: Biblo-Moser (1969)
(J6) 須山 1980, 2007
……やつはこのあたりじゃいちばん風変わりな男で、賭けをする相手がいさえすれば、どんな物が出てこようと、それで賭けをするんだ。もし相手がなければ、一人二役で敵味方になる。とにかくどんなやりかたでも相手がこれでいいと言えば、やつはそれでいいんだな——とにかく、賭けができさえすれば、やつ(#原文は太字でなく傍点)は満足している。(中略)競馬があれば、終わったころには、やつは大金持ちになっているか、さもなけりゃすっからかんになっている。闘犬があれば、やつはそれに賭ける。闘猫があればそれに賭ける。闘鶏があればそれに賭ける。いやはや、柵に鳥が二羽とまっていりゃ、どっちが先に飛び立つかと言って賭ける。……
マーク・トウェイン=作 須山静夫(すやま・しずお)=訳
「キャラヴェラス郡の有名な跳び蛙」
6a. パックンマックン=選 『パックンマックンが選ぶ旅と冒険の話集』
中学生のためのショート・ストーリーズ2(全8巻)
学習研究社 2007/02 所収
6b. マーク・トウェイン=著 マックスウェル・ガイスマー=編
ジャン-クロード・スワレス=絵
『マーク・トウェイン動物園』 晶文社 1980/05 所収
原書:
The Higher Animals: A Mark Twain Bestiary
edited by Maxwell Geismar, with drawings by Jean-Claude Suares
Hardcover: Crowell (1976)
(J7) 三浦 1979
……あんな奇妙な男っていないよ。手近に相手さえいれば目の前のものは何でも賭けの種にしてしまうんだから。相手がどちらに賭けようとも、あいつは反対に賭ける奴だった。とにかく相手がやると言えば必ず受けてたつ。賭けさえできれば満足なんだから。(中略)競馬に行けば凄く勝つか文無しになるか。犬がけんかをすればそれに賭ける。猫がけんかをすればそれに賭ける。鶏がけんかをすればそれも賭ける。垣根に鳥が二羽いれば、どちらが先に飛ぶかでそれに賭ける。……
マーク・トウェイン=著 三浦朱門=訳
「キャラベラス郡の有名な跳ぶカエル」
『世界文学全集2 マーク・トウェイン』(全50巻)
学習研究社 1979/01 所収
(J8) 坂下 1977
……世にも不思議な野郎もいたもんで、物を見りゃ、手当たりしだいに賭(か)けたがるって癖があったもんよ。誰でもいいから、さし(#「さし」に傍点)でくる相手がいればそれでいいんだし、さし(#「さし」に傍点)でくる相手がいないんなら、手前がそっちに回ってでも賭けようというんだからな。相手がそっちで気がすむんなら、どっちだろうが、おれ(#「おれ」に傍点)はそれで気がすむのよ——どっちだろうが、いっちょ賭けができるってんなら、おれは(#「おれ」に傍点)それで満足よ、とそういうんだな。(中略)もしも競馬があるならば、きてみなよ。野郎は『フラッシュ』で大山(おおやま)を当てるか、どんづまりには、すってんてんになってるかのだっちかよ。もしも犬の喧嘩がありゃ賭ける。もしも猫が喧嘩をしてりゃ、また賭ける。軍鶏(しゃも)の喧嘩がありゃ、また賭ける。なあに、鳥が二羽、柵に棲(と)まってたって、どっちが先に飛び立つか、賭けてみねえかとくるんだからよ。……
マーク・トウェイン=作 坂下昇=訳
「その名も高きキャラヴェーラス郡の跳び蛙」
『バック・ファンショーの葬式 他十三篇』 岩波文庫 1977/06 所収
(J9) 井上 1968, 1986
……いつでもなんでも賭けのたねにしちまう、世にも珍らしい男じゃった。反対に賭ける相手さえいればな。相手が反対に賭けねば、おのれが反対のほうに変るというくらいじゃ。どんな賭けじゃろうと、相手さえいれば、賭けるんじゃ。なんでもいいから、賭けにさえなれば満足なんじゃな。(中略)競馬があれば、あとでかならずあの男の、大もうけしとるとこか、すってんてんになったところが見られたじゃろう。犬の喧嘩がありゃ、それに賭けるし、猫の喧嘩があれば、それも賭け、鶏の喧嘩があれば、それも賭けじゃ。そうそう、垣根に小鳥が二羽とまってたら、あの男はどっちが先に飛び立つかというて、賭けにしたろ。……
井上一夫(いのうえ・かずお)=訳 「その名も高きジャンプがえる」
9a. 井上一夫=編訳 『アメリカほら話』 ちくま文庫 1986/07 所収
9b. 井上一夫=編訳 『アメリカほら話』 筑摩書房 1968/08 所収
(J10) 大橋 1961, 1976
……この男は、このあたりでいちばんおかしなやろうでな、だれでも賭けの相手になる人間がいさえすれば、なんでも目についたもんで、しょっちゅう賭けごとをしおったもんじゃ。なに、相手側に賭ける人間がいなきゃ、賭ける側を交換しおったもんじゃよ。相手がよしといいさえすれば自分もええ——どんなあんばいでも、賭けごとができさすりゃ、やつのほうは(#「やつのほうは」に傍点)満足じゃといったありさまでな。(中略)競馬がありゃァ、しこたま儲けるか、それとも最後には一文なしになっちまう、闘犬がありゃァそれに賭ける、猫の喧嘩がありゃァそれに賭ける、闘鶏がありゃアまたそれに賭ける。いや、二羽の小鳥が柵にとまってりゃ、どっちが先に飛びたつかで賭けるし、……
10a. マーク・トゥエーン=著 大橋健三郎=訳
「キャラヴェラス郡の有名な跳びがえる」
大橋健三郎=編 『アメリカ短篇名作集』
学生社 1961/09 所収
10b. マーク・トウェーン=著 大橋健三郎=訳
「キャラヴェラス郡の有名な跳びがえる」
『豪華版 世界文学全集19 マーク・トウェーン』 講談社 1976/10
に再録。
10a. と 10b. とでは細部が異なります。たとえば下のように:
10a. 10b.
相手側 → 反対側
競馬がありゃァ → 競馬がありゃア
トゥエーン → トウェーン
(J11) 古沢 1961
……その男は実に妙な男で、賭けの相手さえあれば、いつだって目についたものは何にでも賭けないではいられない男で、相手が反対側に賭けるのがいやだと言えば、必ず自分がそのほうにまわるという具合で、とにかく相手さえ気に入ってくれれば、自分はどちらに賭けても構わない——つまり、賭けさえやっていれば満足しているという男だったよ。(中略)もし競馬があれば、終わると金をうんとポケットに入れたあいつか、さもなければ一文なしになっているあいつの姿を人は見かけるだろう。犬の喧嘩があれば、あいつはそれに賭けるし、猫の喧嘩があれば、それにも賭けるし、鶏の喧嘩があれば、それにも賭けるといった具合で、いや、それどころか、垣根の上に小鳥が二羽とまっていれば、どっちが先に飛び立つかということまで誰かと賭けをするんだ。……
マーク・トウェイン=著 古沢安二郎=訳
「噂になったキャラベラス郡の跳ぶ蛙」
『マーク・トウェイン短編集』 新潮文庫 1961/01 所収
(J12) 上野 1960
……飛び切り妙な奴で、誰でも相手側に廻せさえすりゃ、何でも見る物を材料にして賭ける。出来ねえと、立場を変えてやる。相手方に都合が良けりゃ、自分の方も都合が良い——どんなにしても賭さえ出来りゃ、満足しとりました。(中略)競馬でもありゃ、それが終る頃にゃ、たんまり金を儲けておるか、一文なしになっておるか、どちらかなんで。犬の喧嘩があっても、それに賭ける、猫の喧嘩があっても、鶏の突合いがあっても、それぞれに賭ける。それどころか、垣根に小鳥が二羽とまっていても、どっちが先に飛び立つか賭ける。……
マーク・トウェイン=著 上野直蔵(うえの・なおぞう)=訳
「キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙」
マーク・トウェイン、スティーヴン・クレイン=著
『キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙・怪物』
双書・20世紀の珠玉19 南雲堂 1960/05 所収
(J13) 鍋島 1959, 1976
……奴は賭けの相手がいさえすりゃ、見るもの何にでも、きっと賭けをせずにはいられん性分の男じゃ。もし相手が出なけりゃ、立場を取っかえるんだ。相手にさえ気に入りゃ、自分は(#「自分は」に傍点)どちらの方でもいいってわけさ。——何でも賭けさえやれりゃ、やっこさん(#「やっこさん」に傍点)満足してたよ。(中略)競馬がありゃ、金持になるか、一文なしになるかどっちかだ。犬のけんかがありゃ、金を賭けるだろうし、猫のけんかがあればそれにも賭ける。ひよこのけんかがあっても、金を賭ける。鳥が二羽塀にとまっていれば、どっちが先に飛んでくかと賭けをやる。……
13a. マーク・トウェーン=著 鍋島能弘(なべしま・のりひろ)=訳
「キャラヴェラス郡の跳び蛙が評判になる話」
『マーク・トウェーン短篇全集1』 出版協同社 1976/05 所収
13b. マーク・トウェーン=著 鍋島能弘=訳
「キャラヴェラス郡の蛙が跳びはねて評判になる」
『マーク・トウェーン短篇全集 第1巻』 鏡浦書房 1959/05 所収
(J14) 杉木 1932
……一風變つた奴さんで、もし何でも其處いらに物があると、どんな物にでも賭ける。又、もしさういふ相手のない場合は自分が相手と變りもしたでせう。兎に角どつちでもこつちでもよかつたんですよ——いづれにせよ、賭事に浮身をやつしてゐれば、奴さん、それで天下泰平といふ譯でしたね。(中略)競馬でもあらうものなら、奴さん、終り時分には、きつと紙幣びらを切つてゐるか、一文なしになつてゐるかしてゐますよ。又、鬪犬があつたつて、奴さんはいつも賭ける。猫の喧嘩にだつて賭ける。鷄の蹴合ひにも賭けるといつた風です。まだまだ、垣根の上に鳥が二羽とまつてゐてさへ、どつちが先に飛び出すかつて賭けをする。……
Mark Twain 著 杉木喬(すぎき・たかし)=譯註 「跳ねる蛙」
『ユーモア・小説集』 英學生文庫 第16卷
春陽堂 1932/10(昭和7)所収
(奥付の譯註者表示は、末弘淺次郎)
(J15) 梅田=編 1928
だが、それにしても奴はとんでもない變りものでしたな。誰でも相手さへできりやあ、見るもの聞くもの何にだつて賭(かけ)をするんでさ。相手も自分も同じ丁(てう)で、それよかほかに仕方がないやうな賭にでも、奴はそれぢや俺は半(はん)だと出ると云つた工合で、どちら側から賭けようが苦情はない、とに角、賭けさへすれば大恐悅でしたよ。(中略)競馬があつたとなると、奴は紙幣(さつ)びらを切つてゐるか、それとも一文なしになつてゐる。鬪犬があれば、それに賭ける。猫の喧嘩にでも、鷄の蹴合(けあ)ひにでもかける。はては、垣根に鳥が二羽とまつてゐりや、おい君、ありやどちらが先に飛ぶだらう賭けをしようとやる。……
マーク・トウェイン=著 二、ユーモラスな話五篇 「蛙の賭(かけ)ごと」
梅田寛=編 『諧謔文學 外國後篇』 名作物語
文敎書院 1928/08/01(昭和3)所収
半・情の旧字は新字で置き換えました。
(J16) 柳田 1926
……此の男程何時も何時も賭け物の好きな男といつちやなかつたものさ、誰か相手方に立つて賭けてくれる人間さへあれば、何とはなしに眼の前に見える何んな品物にでも賭けるのだ、若し相手に自分と反對に賭けさせることが出來ないやうな場合が出來ると、自分が買つて出てその反對に賭けるといふ程だつた。兎にかく、相手がいゝといふものなら、自分でもいゝ、——何でもいゝ、たゞさうして賭けをしさへすれば、彼の方ぢやそれで滿足なんだ。(中略)競馬がある、と、すぐ彼の赤い顏して跳び出す姿が見える、或は端の方に身體を半分乘出してゐる姿が見える、犬の喧嘩がある、と、彼はすぐそれに賭けようといふ、猫の喧嘩がある、と、彼はすぐにそれに賭けようといふ、鷄の蹴合ひがある、と、彼はそれに賭けようといふ。それどころぢやない、垣根に小鳥が二羽とまつてゐる。と、何方が先にとぶか、それに賭けようといふ……
マーク・トウエイン=作 柳田泉=譯 「名物跳び蛙」
16a. 国立国会図書館マイクロフィッシュ YD5-H-520-45
16b. 『世界短篇小説大系 亞米利加篇』
近代社(非賣品)1926/05(大正15)所収 この本の内容詳細は ここ。
引用は 16b. に拠りました。かなり傷んだ状態であるにもかかわらず、
寛大にも、この本を貸し出してくださった、K県立図書館の皆さん、
ならびに、いつもながら、取り寄せの労をとってくださった府立図書
館の皆さんにお礼申し上げます。
(J17) 佐々木 1912, 1929, etc.
[a. 原文からルビを取り除いたもの]
……大將餘つ程變つてゐましたぜ。向ふへ廻つて相手になる者があれば何にでも賭をする。否、相手が進まない顏をすれば、此方が其方になつても宜いからやらうといふ調子でね。全く奴さんは何方へ廻つても苦情はない——兎に角賭さえ出來れば氣が済むのでした。(中略)一競馬あつた後は奴さんは紙幣びらを切つてゐるか、さもなければ一文なしになつてゐる。犬の噛合があれば賭ける。猫の喧嘩にも鷄の蹴合にも賭ける。其どころか鳥が二羽垣根に止つてゐれば、君、何方が先に飛ぶだらうか賭をしようと言ふ。……
[b. 原文 - 総ルビ]
……大將(たいしやう)餘(よ)つ程(ぽど)變(かは)つてゐましたぜ。向(むか)ふへ廻(まは)つて相手(あひて)になる者(もの)があれば何(なん)にでも賭(かけ)をする。否(いや)、相手(あひて)が進(すゝ)まない顏(かほ)をすれば、此方(こつち)が其方(そつち)になつても宜(い)いからやらうといふ調子(てうし)でね。全(まつた)く奴(やつこ)さんは何方(どつち)へ廻(まは)つても苦情(くじやう)はない——兎(と)に角(かく)賭(かけ)さえ出來(でき)れば氣(き)が済(す)むのでした。(中略)一競馬(けいば)あつた後(あと)は奴(やつこ)さんは紙幣(さつ)びらを切(き)つてゐるか、さもなければ一文(もん)なしになつてゐる。犬(いぬ)の噛合(かみあひ)があれば賭(か)ける。猫(ねこ)の喧嘩(けんくわ)にも鷄(とり)の蹴合(けあひ)にも賭(か)ける。其(それ)どころか鳥(とり)が二羽(は)垣根(かきね)に止(とま)つてゐれば、君(きみ)、何方(どつち)が先(さき)に飛(と)ぶだらうか賭(かけ)をしようと言(い)ふ。……
17a. マーク、トウエーン=作 佐々木邦(ささき・くに)=訳
「賭け蛙(かけかはづ)」
川戸道昭+榊原貴教=編 ナダ出版センター=制作
『明治翻訳文学全集 新聞雑誌編20 マーク・トウェイン集』
(全50巻・別巻2)大空社 1996/10 所収
17b. マーク・トウヱーン=作 佐々木邦=訳 「跳ね蛙」
『世界大衆文學全集10 マーク・トウヱーン名作集』
改造社 1929/03(昭和4)所収
17c. マーク、トウエーン=作 佐々木邦=訳 「賭け蛙」
『文芸倶楽部』1912/06(明治45)収載
17a. は 17c. を複製したもの。初出誌は 17c.。
Image
イラストレーション Illustration
Image source: "The Celebrated Jumping Frog of Calaveras by Mark Twain"
Frog Postcards From Different Places II
■ロシア語訳 Translation into Russian
[Omission] чудак он был порядочный: вечно держал пари по поводу всего, что ни попадется на глаза, лишь бы нашелся охотник поспорить с ним, а если не находился, он сам держал против. На что угодно, лишь бы другой согласился держать пари, а за ним дело не станет; все что угодно, лишь бы держать пари, он на все согласен. [Omission] Идут конские скачки - он, в конце концов, либо загребет хорошие денежки, либо проиграется в пух и прах; собаки дерутся - он держит пари; кошки дерутся - он держит пари; петухи дерутся - он держит пари; да чего там, сядут две птицы на забор - он и тут держит пари: которая улетит раньше; [Omission].
Марк Твен - Знаменитая скачущая лягушка из Калавераса
E-text at Cеверная Америка
■ドイツ語訳 Translation into German
[Omission] Aber wie dem auch sei, das war der merkwürdigste Kerl in der Gegend, da er ständig auf irgend etwas, das ihm gerade über den Weg lief, eine Wette abschloß, wenn er jemand finden konnte, der dagegen hielt ; und wenn er keinen fand, wechselte er die Seite. Was immer dem anderen recht war, war ihm recht - wenn er nur zu einer Wette kam, ganz gleich wie, war er zufrieden. [Omission] Wenn ein Pferderennen stattfand, schwamm er am Ende in Geld, oder er war pleite ; gab´s einen Hundekampf, Wettete er ; gab´s einen Katzenkampf, wettete er ; gab´s einen Hahnenkampf, wettete er ; na, wenn da zwei Vögel auf einem Zaun saßen, wettete er, welcher zuerst auffliegen würde ; [Omission]
Der Springfrosch von Calaveras by Mark Twain
E-text at kreklau.de
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
[Omission] o fato é que ele era o homem mais notável que se pode imaginar. A propósito de qualquer coisa, estava sempre disposto a fazer uma aposta. Era a sua mania. Se não podia levar o adversário para o lado contrário, mudava de opinião. O que ele queria era apostar. [Omission] Se se tratava de uma corrida de cavalos o nosso homem enriquecia ou ficava a nenhum. Se era de luta de cães, apostava; se uma briga de galos, apostava; se estavam dois pássaros pousados numa árvore, queria logo apostar qual dos dois voaria primeiro; [Omission]
A célebre rã saltadora do Condado de Calaveras by Mark Twain
E-text at Projeto Releituras
■スペイン語訳 Translations into Spanish
(Es1) Calvo, 2002
[Omission] En cualquier caso, aquel tipo tenía una fijación curiosísima por apostar sobre cualquier cosa que viniera o no al caso, siempre que pudiera encontrar a alguien que apostara por lo contrario. Y si no lo encontraba, entonces se cambiaba de bando. Cualquier cosa que le pareciera bien a su oponente le parecía bien a él; con tal de poder hacer una apuesta, ya estaba satisfecho. [Omission] Si había una carrera de caballos, uno siempre lo encontraba a él arrebatado o bien desmoronado al final de la misma. Si había una pelea de perros, él apostaba. Si había una pelea de gatos, él apostaba. Si había una pelea de pollos, él apostaba. Caramba, si había dos pájaros posados en una cerca, él apostaba contigo acerca de cuál de los dos sería el primero en levantar el vuelo. [Omission]
Mark Twain, La famosa rana saltarina de Calaveras County,
in Richard Ford (ed).), Antologia del cuento norteamericano,
Barcelona, Galaxia Gutenberg, 2002, translated by J. Calvo
Reprinted in Tiempo de lectura. Textos para leer en clase
by Antonio del Rey Briones. Ediciones AKAL, 2010-04
Preview at Google Books
(Es2)
[Omission] siempre diré que jamás se ha visto hombre más particular: hacía apuestas sobre cualquier cosa, por cualquier cosa que a uno se le ponía por delante, con tal que hubiese alguien que apostase en contra; y si no había quien apostaba en contra, entonces era él quien apostaba contra el que apostaba a favor. Lo que él quería era que otro apostase, y él se acomodaba siempre a la apuesta… Con tal de apostar, estaba satisfecho. [Omission] Si se celebraba una carrera de caballos, al final de la misma lo veía usted cargado de dinero o despojado de hasta el último centavo; si surgía una pelea de perros, allá corría él a apostar; si dos gatos reñían, ya estaba él apostando; si se enzarzaban dos gallos, él apostaba por uno; bueno, hasta si dos pájaros se posaban en una rama, apostaba él a cuál de ellos volaría primero, [Omission]
La célebre rana saltarina del distrito de Calaveras by Mark Twain
E-text at Libros y Letras
■フランス語訳 Translations into French
(F1) 1867 (from the English edition of 1865)
[Omission] c’était l’homme le plus curieux, il pariait toujours sur tout ce qui se présentait, s’il pouvait avoir quelqu’un pour parier contre lui ; et sinon, il changeait de parti avec l’adversaire. [Omission] Les jours de courses, vous le trouviez, à la fin, rouge de plaisir ou dépouillé jusqu’au dernier sou. S’il y avait un combat de chiens, il pariait ; un combat de chats, il pariait ; un combat de coqs, il pariait. S’il voyait deux oiseaux perchés sur une haie, il pariait lequel s’envolerait le premier, [Omission].
La Célèbre Grenouille sauteuse du comté de Calaveras
by Mark Twain.
Translation (1867) into French from the 1865 edition.
E-text at Les Œuvres de Mark Twain (Utopia)
(F2) de Lautrec, 1865
[Omission] toujours est-il que jamais on ne vit homme plus curieux. Il pariait à propos de tout ce qui se présentait, pourvu qu’il trouvât un parieur. Tout ce qui allait à l’autre lui allait. Il lui fallait trouver son homme. Alors il était satisfait. Si l’on n’acceptait pas de parier dans un sens, il changeait de parti avec l’adversaire. [Omission] Les jours de courses, vous le trouviez, à la fin, rouge de plaisir ou dépouillé jusqu’au dernier sou. S’il y avait un combat de chiens, il pariait ; un combat de chats, il pariait ; un combat de coqs, il pariait. S’il voyait deux oiseaux perchés sur une haie, il pariait lequel s’envolerait le premier, [Omission].
La Célèbre Grenouille sauteuse du comté de Calaveras
by Mark Twain.
Translation (1865) by Gabriel de Lautrec.
E-text at Les Œuvres de Mark Twain (Utopia)
Audio 1
朗読 The Celebrated Jumping Frog of Calaveras County
下に引用する箇所は、2:21 あたりから始まる。Uploaded to YouTube by Myrmidon56 on Jul 11, 2011. The excerpt below starts around 2:21.
Audio 2
朗読 Celebrated Jumping Frog of Calaveras County - 1 of 2
Read by Kara Shallenberg. Audio courtesy of LibriVox
下に引用する箇所は、3:16あたりから始まる。 Uploaded to YouTube by ghettovr on Jun 14, 2009. The excerpt below starts around 3:16.
Video 2
ビデオブック Celebrated Jumping Frog of Calaveras County - 1 of 2
Videobook with Shep O'Neal
下に引用する箇所は、2:48あたりから始まる。 Uploaded by ListenAndReadAlong on 15 Jan 2013. The excerpt below starts around 2:48.
■英語原文 The original text in English
[Omission] he was the curiousest man about always betting on anything that turned up you ever see, if he could get anybody to bet on the other side; and if he couldn't he'd change sides. Any way that suited the other man would suit him any way just so's he got a bet, he was satisfied. [Omission] If there was a horse-race, you'd find him flush or you'd find him busted at the end of it; if there was a dog-fight, he'd bet on it; if there was a cat-fight, he'd bet on it; if there was a chicken-fight, he'd bet on it; why, if there was two birds setting on a fence, he would bet you which one would fly first; [Omission]
-
Jim Smiley and His Jumping Frog (1865) by Mark Twain. Also known as:
The Celebrated Jumping Frog of Calaveras County
The Notorious Jumping Frog of Calaveras County
- E-texts are available at many websites including the followings:
■出版履歴および題・版の異同 Publication history and alternate titles and editions
この作品には、原著者自身による複数の版があり、タイトルも
-
Jim Smiley and His Jumping Frog
- The Celebrated Jumping Frog of Calaveras County
- The Notorious Jumping Frog of Calaveras County
の3種類が流通しています。テキストの異同など詳細については、上掲の各訳書の解説や Wikipedia などをご参照ください。
This story was first published in the November 18, 1865 edition of The Saturday Press as "Jim Smiley and His Jumping Frog. For more details, see Publication history - Wikipedia and other sources.
■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese
「その名も高きキャラヴェーラス郡の跳び蛙」………坂下 1977
「その名も高きキャラヴェラス郡の跳び蛙」…………野崎 1988
「その名も高きジャンプがえる」………………………井上 1968, 1986
「キャラベラス郡の有名な跳ぶカエル」………………三浦 1979
「キャラヴェラス郡の蛙が跳びはねて評判になる」…鍋島 1959
「キャラヴェラス郡の跳び蛙が評判になる」…………勝浦 1993
「キャラヴェラス郡の跳び蛙が評判になる話」………鍋島 1976
「キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙」…………………上野 1960
「キャラヴェラス郡の有名な跳びがえる」……………大橋 1961, 1976
「キャラヴェラス郡の有名な跳び蛙」…………………須山 1980, 2007
「ジム・スマイリーと彼のだいじな跳び蛙」…………大久保 1985
「ジム・スマイリーと彼の跳び蛙」……………………柴田 2010, 2013
「ジム・スマイリーと跳び跳ねる蛙」…………………堀川 2017
「ジム・スマイリーの跳び蛙」…………………………柴田 2014
「噂になったキャラベラス郡の跳ぶ蛙」………………古沢 1961
「蛙の賭ごと」……………………………………………梅田 1928
「世にも名高いキャラヴェラス郡の跳び蛙」…………浅倉 1984
「跳ねる蛙」………………………………………………杉木 1932
「跳ね蛙」…………………………………………………佐々木 1929
「賭け蛙」…………………………………………………佐々木 1912, 1996
「名物跳び蛙」……………………………………………柳田 1926
Video 3
テレビ・ドキュメンタリー 『マーク・トウェイン』 (2001)
TV documentary Mark Twain (2001)
監督: ケン・バーンズ ナレーター: キース・デヴィッド Uploaded to YouTube by Ken Burns on 30 Jul 2012. Director: Ken Burns. Narrator (voice): Keith David. More info at PBS.
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log
- 2018/03/04 堀川志野舞=訳 2017/01 を追加しました。
- 2014/08/29 柴田元幸=訳の書誌情報を補足しました。
- 2013/11/28 柴田元幸=訳の書誌情報を補足・修正しました。
- 2013/07/08 外部リンクの項を新設しました。また、シェプ・オニールによるビデオブックの YouTube 動画も追加しました。
- 2013/07/07 目次を新設しました。
- 2012/12/02 「はじめに」の項とテレビ・ドキュメンタリー 『マーク・トゥエイン』 (2001) の YouTube 動画を追加しました。
- 2012/09/02 梅田寛=編 1928/08/01 を追加しました。また、朗読の YouTube 画面をもうひとつ追加しました。
- 2012/06/25 ドイツ語訳と、もう1種類のスペイン語訳を追加しました。
- 2011/05/09 ロシア語訳と2種類のフランス語訳を追加しました。
- 2011/01/22 ポルトガル語訳とスペイン語訳を追加しました。
- 2010/11/07 中国語訳(簡体字)と柴田元幸=訳 2010/07/20 を追加しました。
- 2010/04/15 『マーク・トゥエインの大冒険/トム・ソーヤーとハックルベリーの不思議な旅』 (1986) の YouTube 動画を追加しました。
- 2010/04/04 朗読の YouTube 動画を追加しました。
- 2009/03/08 「邦題の異同」の項を追加しました。
- 2008/07/29 柳田泉=譯 1926/05 を追加しました。
- 2008/01/14 須山静夫=訳 2007/02 を閲読し、これが須山静夫=訳 1980/05 と同文であることを確認しました。
- 2007/09/04 上野直蔵=訳 1960/05、および杉木喬=譯註 1932/10 を追加しました。
- 2007/08/21 三浦朱門=訳 1979/01 を追加しました。
- 2007/08/06 大久保博=編訳 1985/01 を追加しました。また、国立国会図書館 NDL-OPAC による邦訳リストの項を新設しました。
- 2007/07/10 井上一夫=訳 1986/07, 1968/08 を追加しました。また、鍋島能弘=訳の2つの版、すなわち出版協同社1976年版と鏡浦書房1959年版とを比べて、両者が同文であることを確認しました。
- 2007/07/06 須山静夫=訳 1980/05 を追加しました。また、書誌情報を補足しました。
- 2007/07/02 佐々木邦=訳 1912/06, 1996/10 を追加しました。
- 2006/11/27 大橋健三郎=訳 1976/10 を追加しました。また、書誌情報を修正・補足しました。
- 2006/08/20 鍋島能弘=訳 1976 を追加しました。また、Amazon.co.jp の該当ページへのリンク、および電子テキストの該当ページへのリンクを張りました。
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■洋書 Books in non-Japanese languages
■和書 Books in Japanese
(1) 「マーク・トウェイン短編」
(2) 「マーク・トウェーン短篇」
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Comments
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