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Tuesday, 29 August 2006

Il pleure dans mon coeur par Paul Verlaine ヴェルレーヌ / ヴェルレエヌ / ヹルレエヌ / ヴエルレエン / ベルレーン 「忘れられた小歌」「忘れた小曲」「都に雨の降るごとく」「われの心に淚ふる」「街上零雨」

       目次 Table of Contents

■はじめに Introduction
 Video 1  ドビュッシー作曲 バーバラ・ヘンドリックス歌 「わたしの心に涙がふる」
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■韓国語訳 Translation into Korean
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 井上 2006
  (J2) 渋沢 1998
  (J3) 窪田 1995
  (J4) 金子 1995
  (J5) 竹友 1951, 1982
  (J6) 日夏 1951, 1977, etc.
  (J7) 堀口 1950, 1973
  (J8) 矢野 1933, 2007
  (J9) 堀口 1925, 1928, etc.
  (J10) 鈴木 1924, 1952, etc.
  (J11) 蒲原 1922
  (J12) 永井 1908, 1919, etc.
  Image   G・カイユボットによる絵画 Painting by Gustave Caillebotte
 Video 2  L&C・ロブソンが歌うヴェルレーヌ L. and C. Robson sing Verlaine
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ポーランド語訳 Translation into Polish
■チェコ語訳 Translation into Czech
■ドイツ語訳 Translation into German
 Video 3 
レオ・フェレが歌うヴェルレーヌ Léo Ferré sings Paul Verlaine
■英訳 Translations into English
  (E1) Low, 2000
  (E2) Cole
  (E3) Dale
  (E4) Kirkup
  (E5) Kline
  (E6) Hall
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan
■スペイン語訳 Translations into Spanish
  (Sp1)
  (Sp2)
 Video 4  フランス語原詩朗読 「わたしの心に涙がふる」
■フランス語原文 The original text in French
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

ヴェルレーヌの詩のうち、日本人にもっとも親しまれている作品を一篇とりあげます。日本語をはじめさまざまな言語への翻訳と、フランス語の原詩、それに歌や朗読のビデオも添えます。


 Video 1 
ヴェルレーヌ原詩 ドビュッシー作曲 「わたしの心に涙がふる」
Il Pleure Dans Mon Coeur. Paul Verlaine (poet), Claude Debussy (composer)

ポール・ヴェルレーヌ(原詩) クロード・ドビュッシー(作曲) バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) ミシェル・ベロフ(ピアノ) Paul Verlaine (lyrics), Claude Achille Debussy (composer), Barbara Hendricks (soprano), Michel Beroff (piano)


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

         雨溫柔地落在城市上。
         藍波

淚落在我心中
彷彿雨落在城市上,
是什麼樣的鬱悶
穿透我的心中?

噢,溫柔的雨聲,
落在土地也落在屋頂!
為了一顆倦怠的心,
噢,雨的歌聲!

淚落沒有緣由
在這顆厭煩的心中。
怎麼!並沒有背信?
這哀愁沒有緣由。

那確是最沈重的痛苦
不知道悲從何來,
沒有愛也沒有恨,
我的心有這麼多痛苦!

   《無言歌》 「被遺忘的小詠歎調」
   〈淚落在我心中〉
   E-text at music543.com


■韓国語訳 Translation into Korean

               (거리에 조용히 비가 내린다 - 아르튀르 랭보)

거리에 비 내리듯
내 맘 속에 눈물 내린다.
가슴 속에 스며드는
이 외로움은 무엇이런가?

속삭이는 비 소리는
땅 위에, 지붕 위에!
울적한 이 가슴에는
아, 비의 노래 소리여!

역겨운 내 맘 속에
까닭 없는 눈물 흐른다.
무엇! 배반은 없었다고?
이 슬픔은 까닭 없는 것.

사랑도 미움도 없이
내 마음 왜 이다지 아픈지,
이유조차 모르는 일이
가장 괴로운 아픔인 것을!

   거리에 비 내리듯...... 폴 베를렌느
   E-text at 베를렌 - Daum 카페


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 井上 2006
         雨が静かに巷に降る。
           ——アルチュール・ランボー——

心のなかでぼくの何かが泣いている、
巷(ちまた)に雨が降るように。
この物憂さはなんだろう?
心にじっくり浸みてくる。

おお、雨の、静かな音よ、
地面にも、屋根の上にも!
厭き果てた人の心に、
おお、雨の、この歌よ!

理由(わけ)もなく泣けてくる
心のなかの、この嫌悪。
なんだろう? 裏切りじゃない……
この悲哀には、理由(わけ)はない。

なぜと分らぬ苦しみは、
たしかに一番質(たち)がよくない。
恋もない、憎しみもない、
ぼくの心は苦しいばかり!

   ポール・ヴェルレーヌ=作 井上究一郎=訳
   「忘れられた小歌曲(アリエッタ)三」
   『フランス名詩集』 ちくま文庫 2006/06 所収


(J2) 渋沢 1998
         街に静かに雨が降る(アルチュール・ランボー)

街に雨が降るように
わたしの心には涙が降る。
心のうちにしのび入る
このわびしさは何だろう。

地にも屋根の上にも軒並に
降りしきる雨の静かな音よ。
やるせない心にとっての
おお なんという雨の歌!

いわれもなしに涙降る
くじけふさいだこの心。
なに、裏切りの一つもないと?……
ああ この哀しみにはいわれがない。

なぜかと理由も知れぬとは
悩みのうちでも最悪のもの、
愛も憎しみもないままに
わたしの心は痛みに痛む!

   ポール・ヴェルレーヌ=作 渋沢孝輔(しぶさわ・たかすけ)=訳
   〔街に雨が降るように〕
   『フランス名詩選』 岩波文庫 1998/04 所収


(J3) 窪田 1995
         町に静かに雨がふる (アルチュール・ランボー)

町に雨がふるように
わたしの心に涙がふる。
心のなかにしみとおる
このわびしさはなんだろう?

おお、やさしい雨の音
地面にも屋根の上にも。
退屈しきった心には
おお、なんという雨の歌!

このあじきない心のなかに
涙の雨は理由もなしにふりしきる。
ああ! 背いたひとさえいないのに……
この悲しみには理由がない。

なぜかわからぬこのことが
最も大きなわたしの悩み、
愛もなく、憎しみもないのに
わたしの心はこんなにいたむ。

   ポール・ヴェルレーヌ=作 窪田般彌(くぼた・はんや)=訳
   「忘れられた小唄 III」
   野村喜和夫(のむら・きわお)=訳編
   『ヴェルレーヌ詩集』 海外詩文庫6 思潮社 1995/07 所収


(J4) 金子 1995
         ——しとしとと街にふる雨
                   (アルチュール・ランボオ)

しとしとと街(まち)にふる雨は、
涙となって僕の心をつたう。
このにじみ入るけだるさは
いったいどうしたことなんだ?

舗道にそそぎ、屋根をうつ
おお、やさしい雨の音よ!
うらぶれたおもいできく
おお、雨の歌のふしよ!

ゆきどころのない僕の心は
理由(わけ)もしらずに涙ぐむ
楯をついたりいたしません。
それだのになぜこんな応報が……。

なぜということがわからないので
一(ひと)しお、たえがたいこの苦しみ。
愛も、憎しみも棄てているのに
つらさばかりでいっぱいなこの胸。

   ポール・ヴェルレーヌ=作 金子光晴=訳 「過ぎし日の短歌 III」
   野村喜和夫(のむら・きわお)=訳編
   『ヴェルレーヌ詩集』 海外詩文庫6 思潮社 1995/07 所収


(J5) 竹友 1951, 1982
       都には雨しめやかに降れり。
               (アルテュル・ラムボー)

都に雨の降るごとく、
わが心には涙落つ。
われの心をつらぬける
このたゆたさや何ならむ。

ああ、なつかしき雨の音、
地にも屋根にも降りしきる。
思ひわびたる心へと
ああ、降(ふ)りしきる雨の歌。

おとろへなやむ心こそ
いはれもなくて涙すれ。
さても、憂目(うきめ)に逢はずして、
この悲しみはいはれなし。

いかなるゆゑと知らぬこそ
なほ苦しさはまさりけれ。
愛も憎もあらずして
かくもなやむか、わが心。

   ポール・ヴェルレーヌ=作 竹友藻風(たけとも・そうふう)=訳
   「都に雨の降るごとく」
   a. 藤井治彦=編 『竹友藻風選集2』(全2巻) 南雲堂 1982/10 所収
   b.法苑林—訳詩集』 潮人社 1951 所収
   引用は a. に拠りました。


(J6) 日夏 1951, 1977, etc.
巷に雨の時雨るるは
こころに(なんだ)下垂(したた)るにや
その心とうにそみ入りし
ものの侘びとはなにやらむ

屋宇(やのへ)に土にふり濺ぐ
あめの淅瀝(おとなひ)しとしとと
思ひ倦(うん)じて音(ね)にきけば
しぐれのあめの侘びのうた

由なく雨の降頻(ふりし)くは
こころのそらの悒(うれひ)かな
よしなく惋きかこつとも
修羅の不すぢのあるまじを

怨も戀もさめはてて
やみのうつつの惆悵(うらぶれ)を
なじかはしらぬむら肝や
これぞあく趣のきはみかも

   ポオル・ヹルレエヌ=作 日夏耿之介(ひなつ・こうのすけ)=訳 「街上零雨」
   a.巴里幻想譯詩集 2』 国書刊行会 2008/07/25 所収
   b.日夏耿之介全集 2』 河出書房新社 1977/06 所収
   c.巴里幻想集』 東京限定本倶樂部 1951/02 所収
   a. の底本は b.。引用は a. に拠りました。倦・頻の旧字は
   それぞれ新字で置き換えました。


(J7) 堀口 1950, 1973
         雨はしとしと市(まち)にふる。
                    アルチュール・ランボー

巷(ちまた)に雨の降るごとく
わが心にも涙ふる。
かくも心ににじみ入る
このかなしみは何やらん?

やるせなき心のために
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは
地上にも屋上にも!

消えも入(い)りなん心の奥に
ゆえなきに雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪(も)そのゆえの知られず。

ゆえしれぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし。

   ポール・ヴェルレーヌ=作 堀口大學=訳 「忘れた小曲 その三」
   a.ヴェルレーヌ詩集』 新潮文庫 改版 1973/11 所収
   b.ヴェルレーヌ詩集』 新潮文庫 初版 1950/11 所収
   引用は a. に拠りました。


(J8) 矢野 1933, 2007
都(みやこ)に雨の降るさまに
涙、雨降るわがこころ、
わが胸にかく沁みてゆく
この倦怠(けだるさ)は何ならむ。

ああ地の上(うへ)に屋根の上(へ)に
やさしき雨のひびきかな、
つかれあぐみしこころにと
あはれひびくか雨のうた。

いはれもなきに涙する、
このいとはしき胸のうち、
背(そむ)きし人もあらざるに
この哀傷(かなしみ)はなにごとぞ。

愛も憎も無きものを
なぞ、かく、なげくわがこころ、
そのことわりのわかぬこそ
げにこよなくもかなしけれ。

   ポール・ヴェルレーヌ=作 矢野峰人=訳 「雨の歌」
   a. 矢野峰人=著 『矢野峰人選集 1 エッセイ・詩・訳詩
     国書刊行会 2007/06/15 所収
   b. 矢野峰人=訳 『しるえっと』 学芸社 1933/09(昭和8) 所収
   引用は a. に拠りました。


(J9) 堀口 1925, 1928, etc.
巷(ちまた)に雨の降る如く
わが心に淚ふる。
かくも心に滲(にじ)み入る
この悲みは何ならん?

やるせなき心の爲には
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響は
地上にも屋上にも!

消えも入(い)りなん心のうちに
故もなく雨は淚す。
何事ぞ! 裏切もなきにあらずや?
この喪(も)その故を知らず。

故(ゆゑ)しれぬかなしみぞ
實(げ)にこよなくも堪へがたし、
戀もなく恨もなきに
わが心かくもかなし!

   ヴエルレエン=作 堀口大學=訳 「われの心に淚ふる」
   a.日本近代文学大系 52 明治大正譯詩集』 角川書店 1971/08/10 所収
   b.月下の一群』 白水社 1952 所収
   c.近代詩人集』 世界文學全集 37 新潮社 1930/05/20(昭和5) 所収
   d.新篇 月下の一群 訳詩集』 第一書房 1928(昭和3) 所収
   e.月下の一群 訳詩集』 第一書房 初版 1925/09/17(大正14) 所収
   引用は a. に拠りました。消の旧字は新字で置き換えました。


(J10) 鈴木 1924, 1952, etc.
         都には肅(しめ)やかに雨が降る。
            (アルチュウル ランボオ)

都(みやこ)に雨の降るごとく
わが心にも涙ふる。
心の底ににじみいる
この侘(わび)しさは何ならむ。

大地(たいち)に屋根に降りしきる
雨のひびきのしめやかさ。
うらさびわたる心には
おお 雨の音 雨の歌。

かなしみうれふるこの心
いはれもなくて涙ふる。
うらみの思(おもひ)あらばこそ。
ゆゑだもあらぬこのなげき。

戀も憎(にくみ)もあらずして
いかなるゆゑにわが心
かくも惱(なや)むか知らぬこそ
惱(なやみ)のうちのなやみなれ。

   ポオル・ヴェルレエヌ=作 鈴木信太郎=訳 「都に雨の降るごとく」
   a.名訳詩集』 青春の詩集/外国篇11 白凰社 新装版 2003/10 所収
   b.名訳詩集』 青春の詩集/外国篇11 白凰社 1967/10 所収
   c.ヴェルレエヌ詩集』 岩波文庫 1952/01 所収
   d.近代佛蘭西象徴詩抄』 春陽堂 1924/09/15(大正13) 所収
   引用は c. に拠りました。


(J11) 蒲原 1922
こころのうちに泣(な)く淚(なみだ)、
町(まち)に降(ふ)り來る雨のごと、
しのぶおもひのたゆげにも、
など泣きわぶるわがこころ。

ああ、やはらかき雨の音(おと)、
屋根(やね)にも、はたや小路(こみち)にも、
あはれ、すずろにわづらひて
惱(なや)むこころに雨の歌。

なにゆゑとしもおもほえず、
あやめもわかず泣く淚、
誰(た)がためにともあらなくに、
ただわけもなき憂(う)き嘆(なげ)き。

これにうはこす悲しみの
いづこにかある、戀ゆゑに、
憎(にく)しみゆゑに、かくありと
知(し)らでかなしむこのこころ。

   ポオル・ヹルレエヌ=作 蒲原有明=訳 「こころのうちに泣く淚」
   蒲原有明(かんばら・ありあけ)=著 『有明詩集
   定價參圓五十錢 アルス 1922/06/15(大正11) 所収


(J12) 永井 1908, 1919, etc.
都(みやこ)に雨(あめ)の濺(そゝ)ぐが如(ごと)く
わが心(こゝろ)には涙(なみだ)の雨(あめ)が降(ふ)る。
如何(いか)なれば、かゝる悲(かなし)みの、
わが心(こゝろ)の中(うち)に進入(すゝみい)りし。

地(ち)に響(ひゞ)き、屋根(やね)に響(ひゞ)く、
あゝ粛条(しめやか)なる
雨(あめ)の音(おと)よ、雨(あめ)の調(しらべ)よ。

然(しか)し、わが心(こゝろ)は
何(なに)が為(た)めに憂(うれ)うるとも知(し)らず、
単(た)だ訳(わけ)もなく潤(うるほ)ふ。

訳(わけ)もなく悲(かな)しむ悲(かな)しみこそ、
悲(かな)しみの極(きわ)みと云(い)ふのであらう。
憎(にく)むでもなく、愛(あい)するでもなくて、
わが心(こゝろ)には無量(むれう)の悲(かな)しみが宿(やど)る……

   ベルレーン=作 永井荷風(ながい・かふう)=訳 [無題]
   秋のちまた 「フランスより」 〔『あめりか物語』附録〕 文中
   a. 永井壮吉(ながい・そうきち)=著 『荷風全集 5 ふらんす物語
     岩波書店 1992/05/08 所収
   b.荷風全集 3』 岩波書店 1963/08/12 所収
   c.荷風全集 4』 中央公論社 1948/12/20 所収
   d.荷風全集 2』 春陽堂 重印 1926/12/20(大正15)所収
   e.荷風全集 2』 春陽堂 元版 1919/06/25(大正8)所収
   f.あめりか物語』 博文館 1908/08/04(明治41) 所収
   初出は f.。引用は a. に拠りました。a. では改行も行空きもなし。
   改行と行空きは tomoki y. が挿入しました。


  Image  
ギュスターヴ・カイユボットによる絵画 Painting by Gustave Caillebotte
Ariet3
Rue de Paris; temps de pluie par Gustave Caillebotte
Image source: Poetes.com


 Video 3 
ルシー&キャスリン・ロブソンが歌う「わたしの心に涙がふる」
Lucie and Cathryn Robson sing Il pleure dans mon coeur

Composed by Billy Cowie. This song was used in the soundtrack to the film Don't go breaking my heart (1999)


■ロシア語訳 Translation into Russian

Сердце исходит слезами,
Словно холодная туча…
Сковано тяжкими снами,
Сердце исходит слезами.

Льются мелодией ноты
Шелеста, шума, журчанья,
В сердце под игом дремоты
Льются дождливые ноты…

Только не горем томимо
Плачет, а жизнью наскуча,
Ядом измен не язвимо,
Мерным биеньем томимо.

Разве не хуже мучений
Эта тоска без названья?
Жить без борьбы и влечений
Разве не хуже мучений?

   Поль Верлен - Песня без слов
   Translated by Innocent Ann F.
   E-text at Wikisource


■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian

Так тихо серце плаче,
Як дощ шумить над містом.
Нема причин неначе,
А серце ревно плаче!

О, ніжно як шумить
Дощ по дахах, по листю!
У цю тужливу мить
Як солодко шумить!

Відкіль цей плач, не знати
В осиротілім серці!
Ні зради, ні утрати –
Відкіль журба, не знати!

Найтяжчий, певне, сум –
Без гніву, без любові,
Без ревнощів, без дум –
Такий нестерпний сум.

   Поль Верлен
   E-text at:
   * I.UA - твоя почта
   * Soch.org.ua


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

               Тихо вали над града...
               Артюр Рембо

Сърцето ми сълзи лее,
тъй както навън вали;
защо ли то все по-зле е
и сълзи ранено лее?

О, сладък дъждовен ромон
по стрехи и по листа.
В сърцето – товар огромен
и тоя дъждовен ромон!

Това е плач без причина
в едно ранено сърце.
Измяна?... Уви – проклина
и страда то без причина.

О, най-ужасната мъка,
да страдаш просто така...
Ни обич, ни зла разлъка,
а ти се топиш от мъка!

   Пол Верлен. Песни без думи
   Translated by Кирил Кадийски
   E-text at Кирил Кадийски (Kiril Kadiiski)


■ポーランド語訳 Translated into Polish

Łzy padają w serce moje,
Jak deszcz pada ponad miastem.
Jakież dziwne niepokoje
Przenikają serce moje?

O łagodny szmerze słoty;
Na ulicach i na szybach!
Dla tych serc, co mrą z tęsknoty,
O harmonio śpiewnej słoty.

Łzy padają bez przyczyny
W serce, które stygnie w męce.
Jak to! nie ma żadnej winy,
Smutek przyszedł bez przyczyny.

W tym ból największy gości,
Że już nie wie się, dlaczego
Bez niechęci, bez miłości
Tyle smutku w sercu gości.

   Paul Verlaine - Pieśni bez słów
   E-text at Serwis literatury pięknej


■チェコ語訳 Translation into Czech

               "Lehounce prší na město."
               (Arthur Rimbaud)

Pláče to v srdci mém
a malátnost je schvacuje,
jako když prší nad městem,
pláč ozývá se v srdci mém.

Těch kapek sladké šumění
zní na dlažbě i na střechách,
mé nudící se srdce sní
o melodickém šumění.

A pláče bez příčin
to unavené srdce mé.
Jak? A zradit smím?
Ten žal je bez příčin.

Nejvíc však trýzní srdce mé,
že teskníc, neví proč.
Bez lásky, záští žijeme,
to nejvíc trápí srdce mé.

   Zapomenutý popěvek (ze sbírky Písně beze slov) by Paul Verlaine
   E-text at Destiny´s little world


■ドイツ語訳 Translation into German

Es weint in meinem Herzen
wie Regen auf die Stadt.
Woher der matte Schmerz,
der es durchdrungen hat?

O sanfter Ton des Regens
auf Erde und auf Dächer!
Für ein sehnendes Herz
singt der Regen!

Grundlos weint es in meinem Herzen,
das immer mehr den Mut verliert.
Wie! Keine Treulosigkeit!
Meine Trauer ist unbegründet.

Das ist gewiss der schlimmste Schmerz,
nicht zu wissen, warum
mein Herz ohne Liebe
und ohne Hass so leidet.

   Es weint in meinem Herzen
   Translation from French to German
   copyright 2005 by Bertram Kottmann
   E-text at recmusic.org 


 Video 3 
レオ・フェレが歌う「わたしの心に涙がふる」 Léo Ferré sings Il pleure dans mon coeur


■英訳 Translations into English

(E1) Low, 2000
There is weeping in my heart
like the rain falling on the town.
What is this languor
that pervades my heart?

Oh the patter of the rain
on the ground and the roofs!
For a heart growing weary
oh the song of the rain!

There is weeping without cause
in this disheartened heart.
What!  No betrayal?
There's no reason for this grief.

Truly the worst pain
is not knowing why,
without love or hatred,
my heart feels so much pain.

   Translation from French to English
   copyright 2000 by Peter Low
   E-text at recmusic.org


(E2) Cole
There are tears in my heart
like the rain on the town.
What weariness starts
to pierce my heart?

O gentle sound of rain
O the earth and the roofs!
For a heart so in pain
O the song of the rain.

The tears have no reason
in this disheartened heart.
What! Is there no treason?...
This grief has no reason.

It must be the worst fate
not to know the reason,
without love without hate,
my heart suffers its fate!

   There are tears ...
   Translated by Brian Cole
   E-text at brindin.com


(E3) Dale
It weeps in my heart
As it rains on the town.
What's this languid dart
That enters my heart?

Oh, soft sound of rain
On earth and on roofs!
For a heart dulled inane,
Oh, the song of the rain.

It weeps without reason
In this self-loathed heart.
No betrayal, nor treason? ...
This grief has no reason.

It is the worst pain,
Not knowing why,
Not hate, nor love; in vain
My heart has all this pain.

   It weeps in my heart ...
   Translated by Peter Dale
   E-text at brindin.com


(E4) Kirkup
In my heart, it rains
tears, like the rain
on the town -
what is this languor

invading my heart?
O gentle sounds of
the rain
on earth, on the
roofs!

A song of the rain
for a heart that is
smarting
with pain, with its
hurt ...

What! so it was not
a love betrayed! ...
This grieving
weeps without meaning.

   A Song of the rain
   Translated by James Kirkup (haiku)
   E-text at brindin.com


(E5) Kline
It rains in my heart
as it rains on the town,
what is this art
that soaks to my heart?

Oh sweet sound of the rain
on the earth and the roofs!
For a heart dulled again,
oh the song of the rain!

It rains for no reason
in this heart without heart.
What? And no treason?
A grief without reason?

It's pain's darkest state
not to know why,
my heart feels such weight
without love, without hate.

   It rains ...
   Translated by A. S. Kline
   * E-text at brindin.com
   * E-text at Poetry in Translation - A. S. Kline's Free Archive


(E6) Hall
It weeps in my heart
As it rains on the town.
What is this dull smart
Possessing my heart?

Soft sound of the rain
On the ground and the roofs!
To a heart in pain,
O the song of the rain!

It weeps without cause
In my heart-sick heart.
In her faith, what? no flaws?
This grief has no cause.

'Tis sure the worst woe
To know not wherefore
My heart suffers so
Without joy or woe.

   Romances sans Paroles
   Ariettes Oubliees - III
   Poems by Paul Verlaine. Translated by Gertrude Hall Brownell
   Published by Duffield, 1906
   Snippet view at Google Books
   E-text at Project Gutenberg


■イタリア語訳 Translation into Italian

Piange nel mio cuore
Come piove sulla città;
Cos’è questo languore
Che mi penetra il cuore?

O dolce brusìo della pioggia
Per terra e sopra i tetti!
Per un cuor che si annoia,
Oh il canto della pioggia!

Piange senza ragione
Nel cuore che si accora.
Come! Nessun tradimento!…
Dolore senza ragione.

È la pena maggiore
Il non saper perché
Senz’odio e senza amore
Ha tanta pena il cuore

   Piange nel mio cuore by Paul Verlaine
   Translated by Giuseppe Cirigliano
   E-text at:
   * Giuseppe Cirigliano
   * Letteratu


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

               “Chove docemente sobre a cidade”.
               (Arthur Rimbaud)

Chove em meu coração
Como lá na cidade;
Qual langor este então
Que entra em meu coração?

Doce brado da chuva
Pela terra e nos tetos!
Coração que se turva
Ó, ó canto da chuva!

Chove sim sem razão
No coração que enjoa.
Qual! Nenhuma traição?
Luto mais sem razão.

E é bem pior a pena
Não saber nem por que
Sem amor, ódio, cena
Coração ser só pena!

   Árias esquecidas III by Paul Verlaine
   E-text at Substantivo Plural


■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan

Avui plora el meu cor
com plou a la ciutat.
Què és aquesta llangor
que penetra en mon cor?

O bruit dolç de la pluja
per terra i els teulats!
Per a un cor que s`enuja,
o el dolç cant de la pluja!

Plora sense raó
mon cor que es fastigueja.
Qué! Cap tráïció?
El dol és sens raó.

Causa una pena immensa
no saber-ne el perquè;
sense odi ni volença,
ma pena és tan immensa!

   Romans Sense Paraules by Paul Verlaine
   E-text at Els Cognoms [PDF]


■スペイン語訳 Translations into Spanish

(Sp1)
               Llueve suavemente sobre la ciudad
               Arthur Rimbaud

Llora en mi corazón
como llueve en la ciudad.
¿Cuál es esta languidez
que penetra mi corazón?

¡Oh ruido suave de la lluvia
en la tierra y sobre los tejados!
Para un corazón que se aburre,
¡oh, el canto de la lluvia!

Llora sin razón
en este corazón que se descorazona.
¡Cómo! ¿Ninguna traición?
Este duelo es sin razón.

¡Bien sea la peor pena
de no saber por qué
sin amor y sin odio
mi corazón tanto pena!

   Pequeñas Árias Olvidadas by Paul Verlaine
   E-text at Escuela de Poesía Grupo Cero


(Sp2)
               Llueve suavemente sobre la ciudad
               Arthur Rimbaud

Llora en mi corazón
Como llueve sobre la ciudad
¿Qué es esta desazón
Que penetra mi corazón?

Ay, ruido dulce de la lluvia
Por la tierra y sobre los techos
Para un corazón que es abulia
Ay, el canto de la lluvia

Llora y no hay razón
En este corazón que siente asco
¡Qué! ¿Ninguna traición?
Este duelo se da sin razón

Y es así de todos el peor dolor
De no saber por qué
Sin amor y sin rencor
Mi corazón tiene tanto dolor

   Llora en mi corazón... by Paul Verlaine
   E-text at Poemas en francés


 Video 4 
フランス語原詩朗読 Il pleure dans mon coeur dit par Alain Jahan


■フランス語原文 The original text in French

Il pleut doucement sur la ville.
(Arthur Rimbaud.)

Il pleure dans mon coeur
Comme il pleut sur la ville,
Quelle est cette langueur
Qui pénètre mon coeur?

O bruit doux de la pluie
Par terre et sur les toits!
Pour un coeur qui s'ennuie,
O le chant de la pluie!

Il pleure sans raison
Dans ce coeur qui s'écoeure.
Quoi! nulle trahison?
Ce deuil est sans raison.

C'est bien la pire peine
De ne savoir pourquoi,
Sans amour et sans haine,
Mon coeur a tant de peine!

   Romances sans paroles, Ariettes oubliées, III
   Oeuvres complètes de Paul Verlaine, Vol. 1, by Paul Verlaine
   E-text at:
   * VerlaineExplique.free.fr
   * TouteLaPoesie.com
   * Project Gutenberg
   * Poetes.com


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013/02/26 永井荷風(壮吉)=著 1992/05/08 を追加しました。
  • 2013/02/24 矢野峰人=訳 2007/06/15、堀口大學=訳 1971/08/10、および蒲原有明=訳 1922/06/15 を追加しました。また、鈴木信太郎=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2013/02/17 韓国語訳を追加しました。
  • 2013/02/16 外部リンクの項を新設し、ウクライナ語訳、ポーランド語訳、チェコ語訳、イタリア語訳、およびカタルーニャ語訳を追加しました。また、ルシー&キャスリン・ロブソンによる歌とレオ・フェレによる歌の2本の YouTube 動画も追加しました。
  • 2013/02/07 目次を新設しました。また、ブルガリア語訳を追加しました。
  • 2013/02/06 ポルトガル語訳を追加しました。
  • 2012/06/19 ロシア語訳を追加しました。
  • 2012/05/06 日夏耿之介=訳 2008/07/25 を追加しました。
  • 2011/02/11 ドビュッシー作曲「わたしの心に涙がふる」の YouTube 動画、中國語譯(繁體字)、および2種類のスペイン語訳を追加しました。
  • 2010/09/14 Alain Jahan によるフランス語原詩朗読の YouTube 動画を追加しました。
  • 2008/08/20 竹友藻風=訳 1982/10 を追加しました。
  • 2006/09/02 渋沢孝輔=訳 1998/04 を追加しました。
  • 2006/08/30 井上究一郎=訳 2006/06 を追加しました。

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Comments

           市井に優しく雨の降る
          (アルテュール・ランボー)

我が心中に雨の降る
市井に雨の降る如く
この憔悴の何たるや
何ぞ染み入るわが心

いとも優しき雨音の
地にも屋根にも届くとは
煩ひ多き心には
歌とぞなりぬ天つ声

雨の降るには由もなし
胸のつかえしこの心
裏切り一つ有たざれば
この哀悼の由もなし

げに最悪の苦悩なり
何故をも知れぬ苦悩とは
凡そ愛なく憎悪なく
苦悩に満つる我が心

Posted by: 伊藤龍樹 | Wednesday, 17 August 2011 at 11:02 PM

伊藤龍樹さん

すばらしい。こういうクラシカルな文語っぽい日本語が、伊藤さんは本当にお得意ですね。わたしには到底マネすることができません。

Posted by: tomoki y. | Thursday, 25 August 2011 at 08:06 AM

Wow that was unusual. I just wrote an really long cpmment but after I clicked submt my comment didn't appear. Grrrr... well I'm not writing all that over again. Anyways, just wwanted to say excellent blog!

Posted by: www.maxidressesnow.com | Saturday, 28 December 2013 at 10:45 AM

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