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Saturday, 19 August 2006

L'Albatros - Les Fleurs du Mal / The Albatross - The Flowers of Evil by Charles Baudelaire ボードレール 『悪の華』『悪の花』 から 「あほう鳥」「あほうどり」「信天翁」

        目次 Table of Contents

 Image  ナダールによるボードレールの肖像 Baudelaire photographed by Nadar
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 粟津 1993
  (J2) 安藤 1990
  (J3) 大槻 1986, 1988
  (J4) 阿部 1981
  (J5) 齋藤 1979
  (J6) 金子 1976
  (J7) 村上 1967
  (J8) 佐藤 1966, 1980 
  (J9) 三好 1964
  (J10) 鈴木 1959
  (J11) 堀口 1953, 2002
  (J12) 上田 1905, 1971, etc.
■ギリシャ語訳 Translation into Greek
■ロシア語訳 Translations into Russian
  (R1)
  (R2) Якубовича
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ポーランド語訳 Translation into Polish
■チェコ語訳 Translation into Czech
■スウェーデン語訳 Translations into Swedish
■デンマーク語訳 Translations into Danish
 Video 1  ドイツ語版朗読 German translation by Robinson
■ドイツ語訳 Translations into German
  (D1) Robinson, 1925
  (D2) 1907
■英訳 Translations into English
  (E1) Kline, 2001-2005
 Video 2  英語版オーディオブック(朗読) English translation by Howard
  (E2) Howard, 1983
  (E3) Wagner, 1974
 Video 3  英語版オーディオブック(朗読) English translation by LeClercq
  (E4) LeClercq, 1958
  (E5) Aggeler, 1954
  (E6) Campbell, 1952
  (E7) Dillon, 1936
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translations into Portuguese
  (Pt1) de Almeida
  (Pt2) Motta
 Video 4  スペイン語版オーディオブック(朗読) Audiobook in Spanish
■スペイン語訳 Translations into Spanish
  (Es1) Le Gargasson, 2009
  (Es2) Castellón, 2013
 Video 5  フランス語版オーディオブック(朗読) Audiobook in French
 Video 6  L'Albatros - Le Mault / Baudelaire
■フランス語原文 The original text in French
■更新履歴 Change log


 Image 
ナダールが撮影したボードレールの肖像写真
Charles Baudelaire, photograph taken by Nadar
200pxcharles_baudelaire_1
Image source: Charles Baudelaire - Wikipedia


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

海员们常常逮住信天翁
这海上的巨禽来取了寻欢,
这懒散的旅伴每每循综
而至,尾随着飘过茫茫大海上的航船。

海员们刚把信天翁放到甲板上,
这笨拙而局促不安的空中之王
就可悲地垂下又大又白的翅膀,
好象在自己的身旁拖着双浆。

这长着翅膀的旅行家多么软弱呆滞!
不久以前还那么矫健,眼下却多么丑陋而可笑!
一个海员把烟斗伸向它的嘴逗弄,
另一个海员模仿它蹒跚步行。

诗人正与这挥翅长空的英雄相似:
完全不把弓箭手放在眼里,迎接暴风雨的挑战;
但若放逐到地面,落在一片奚落声里,
宽展的垂翼反倒阻碍自己勇往直前。

   信天翁 《恶之花》 波德莱尔
   E-text at 文學城 (blog.wenxuecity.com)


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

海員們常常逮住信天翁
這海上的巨禽來取了尋歡,
這懶散的旅伴每每循綜
而至,尾隨著飄過茫茫大海上的航船。

海員們剛把信天翁放到甲板上,
這笨拙而局促不安的空中之王
就可悲地垂下又大又白的翅膀,
好象在自己的身旁拖著雙漿。

這長著翅膀的旅行家多麼軟弱呆滯!
不久以前還那麼矯健,眼下卻多麼丑陋而可笑!
一個海員把煙斗伸向它的嘴逗弄,
另一個海員模仿它蹣跚步行。

詩人正與這揮翅長空的英雄相似︰
完全不把弓箭手放在眼里,迎接暴風雨的挑戰;
但若放逐到地面,落在一片奚落聲里,
寬展的垂翼反倒阻礙自己勇往直前。

   信天翁 《惡之花》 波德萊爾
   E-text at 文學城 (blog.wenxuecity.com)


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 粟津 1993
よく気晴らしに船乗りたちは、海原にすむ
巨大な鳥、あのあほう鳥をつかまえる、
こいつら、のらくら者の旅の道連れ、
苦い淵をすべり走る船のあとを追って飛ぶ。
 
だがひとたび甲板におろされると、
この大空の王者どもの不器用な醜い姿、
純白の巨大な羽を、まるで船の櫂のように、
見るもみじめに、両わきに引きずり歩く。
 
翼持つこの旅人の、なんとぶざまないくじのなさ!
かつてのあの伊達姿が、今はなんたる滑稽醜悪!
くちばしをパイプでつついてじらすやつ、
天がけったこのかたわ者をびっこ引き引き真似るやつ!
 
詩人(#「詩人」に傍点)こそ、この大空の王者に似る者、
吹きまく風のなかを飛び、かりうどなど物ともしないが、
地上に追われ、ののしり騒ぐ勢子の声に囲まれると、
その巨大な翼のために、歩くこともままならぬ。

   ボードレール=著 粟津則雄(あわづ・のりお)=訳 「あほう鳥」
   『海外詩文庫3 ボードレール詩集
   思潮社 1993/07 所収


(J2) 安藤 1990
しばしば、退屈しのぎに、乗組の水夫たちが
あほうどりをつかまえる、とても大きな海鳥で、
のんきな旅の道づれと、ついて来るのだ、
底知れぬ海原をすべる船を追って。
 
ところが甲板に置かれてみると、
この青空の王様が、不器用でみっともなくて、
大きな白いつばさを 惨めたらしく
オールみたいに両側に引きずっている。
 
つばさを持った旅人が、何とぶざまでだらしがない!
いままで素敵だったのに、何と滑稽(こつけい)で醜いこと!
一人がパイプでくちばしをつつきまわせば、
別の一人が、びっこをひいて、天(あま)かけていた片輪者のまねをする!
 
「詩人」もどうやらこの雲間の王者に似たようなもの
嵐(あらし)をくぐり 弓矢などものともしない。
それが地上に追いやられ 嘲罵(ちようば)の声にとりまかれれば
巨大なつばさがかえって歩く邪魔になる。

   シャルル・ボードレール=著 安藤元雄=訳 「あほうどり」
   悪の華(1861年版)
   『フランスII 集英社ギャラリー[世界の文学]7
   集英社 1990/04 所収


(J3) 大槻 1986, 1988
船乗りたちは、折々気散じに、
あほう鳥をつかまえる、海ばらの巨大な鳥、
苦い淵を滑る船のあとからついてくる
旅の気楽な道づれを。
 
ひとたび甲板に投げだされると
この青空の王が、不器用で見苦しく、
白い大きな双翼を哀れっぽく
二つの櫂(かい)のように両脇にひきずる。
 
翼ある旅人も、なんと、ぶざまで、いくじがないか、
さきほどまで、あんなに立派だったのに、なんと滑稽で醜いか。
パイプでくちばしをつつく者、
かつては天翔(あまかけ)たこの片輪ものを、びっこをひいてまねる者。
 
「詩人」はこの雲居の君主に似ている、
嵐のなかを行き来し、射手をあざけるが、
地上に勢子(せこ)の呼びかうなかに追われては
巨大な翼は歩く妨げとなるばかり。

   シャルル・ボードレール=作 大槻鉄男=訳 「あほう鳥」
   a.「悪の花」註釈』(全3巻) 平凡社 1988/04
   b.ボードレール「悪の花」註釈(上)』 京都大学人文科学研究所研究報告
     京都大学人文科学研究所 1986/03 所収
   引用は b. に拠りました。


(J4) 阿部 1981
船乗りたちがしばしば、遊び半分、
生けどりにするあほう鳥は、巨大な海の鳥類、
旅の気ままな道づれよろしく、
苦い淵(ふち)の上をすべる船についてくるやつだ。
 
甲板の上に水夫らが横たえたかと思うと、
これら蒼穹(あおぞら)の王者たちは、ぎこちなく身を恥じざま、
その白く大きな翼をみじめにも
櫂(オール)さながら両脇にだらり引きずる。
 
この翼ある旅人の、なんと不様(ぶざま)なだらしなさ!
先ほどはあんなに美しかったのが、何と滑稽で醜(みにく)いこと!
ある者は火のついたパイプで嘴(くちばし)をつつき、
ある者は跛(びつこ)ひきひき、飛んでいた不具(かたわ)者の真似をする!
 
暴風雨(あらし)の中に出没し、射手(いて)をあざ笑う
雲の王者に、〈詩人〉も似ている。
地上に流され、勢子(せこ)たちにはやし立てられては、
巨人めいた翼も歩みのさまたげとなるばかり。

   シャルル・ボードレール=作 阿部良雄=訳 「あほう鳥」
   悪の華 憂鬱(スプリーン)と理想
   『世界文学全集55 ボードレール/ランボー/ラフォルグ
   講談社 1981/12 所収


(J5) 齋藤 1979
折にふれ、慰みぐさに船人(ふなびと)の
生擒(いけど)るは海の巨鳥(おほとり)、信天翁(あはうどり)。
楫(かぢ)の音(と)の心のどけき道づれや、
潮路ゆく舷(ふなばた)近く群れ游ぶ。
 
甲板に引きずり据ゑし刹那より、
蒼穹(あをぞら)の王者ぞ、笑止、無慙なる、
大いなる眞白の翼しほたれて
益(やう)もなき二つの櫂と曳く姿。
 
天翔(あまがけ)る旅人、今は足ふらら、
美(うるは)しき昨日(きのふ)の鳥か、淺ましや、
烟管(きせる)もて嘴突(つつ)き責むるあり、
廢殘のしどろの歩み倣(まね)ぶあり。
 
詩人(うたびと)も雲居(くもゐ)の君に似たるかな、
嵐吹け、矢彈(やだま)來れと、嘲(あざ)みしも、
罵詈(ばり)のこゑ渦卷く下界に追放(やらは)れて、
雄偉なる翼、却つて足まとひ。

   ボオドレエル=作 齋藤磯雄(さいとう・いそお)=譯 「信天翁」
   『ボオドレエル全詩集 惡の華 巴里の憂鬱
   東京創元社 1979/10 所収


(J6) 金子 1976
ながい航海のつれづれにと、船乘共が、
生捕りにした一羽のあはうどり。
苦鹽(にがしほ)泡立つ滄溟(わだつみ)を走る船について、どこまでも
呑氣至極な旅のつれ、いういうと翼のばした海の鳥。
 
この蒼空の帝王も、デッキのうへに据ゑられると、
ぶきつちよで、おまけにおどおどして、
雪より白い雙翼も、たゞ兩脇に、
オールのやうにぶらんぶらんとするばかり。
 
おもへばあの空の自由自在と、うつてかはつたいまのみじめさ、不甲斐なさ!
颯爽としたあの姿に、くらべやうもないみにくさ、をかしさよ。
パイプの先で、嘴をつつつかれ、
跛をひいてよちよちと、歩く姿を眞似られて。
 
雲のうへのこの王者に、詩人はよくも似てゐるよ。
嵐を遠く目のしたに、獵師の弓矢を尻目にかけた身も、
嘲弄慢罵の下界におり立つては、
巨きなその翼さへ、足手まとひとなるだけだ。

   ボードレェール=作 金子光晴=訳 「あはうどり」
   悪の華 『金子光晴全集14 訳詩
   中央公論社 1976/08 所収


(J7) 村上 1967
気晴らしのために 船員どもは しばしば
巨大な海鳥(うみどり)のあほうどりをいけどりにする
しおからい深淵の上を滑ってゆく船のあと追う
この鳥は 船路の旅ののんきな道連(みちづ)れ
 
だが 甲板に据(す)えられると
この蒼空(あおぞら)の王さまもぎごちなくはにかんで
白い大きな双翼を櫂(かい)のように両脇(りょうわき)に
あわれ だらりとひきずる始末
 
翼あるこの旅人の なんとぶざまないくじなさ!
あの美しさはどこへやら なんと笑止(しょうし)な見苦しさ!
嘴(くちばし)を陶製(とうせい)の短かいパイプでつつかれるやら
空を飛べない不具者(かたわ)の真似(まね)をびっこをひいてされるやら!
 
詩人(#「詩人」に傍点)はこの雲の世界の帝王に似(に)ている
嵐をおかして飛びまわり 射手(いて)を嘲(あざけ)り笑う身が
ひとたび下界に追いやられ 慢罵(まんば)の声に囲まれると
その巨大な双翼も 足手まといになるばかり

   ボードレール=作 村上菊一郎=訳 「あほうどり」
   『世界の詩集2 ボードレール詩集
   角川書店 1967/08 所収


(J8) 佐藤 1966, 1980 
船乗りは、よくなぐさみに
大きな海鳥(かいちょう) あほう鳥(どり)を 生(い)けどる。
こいつは船路(ふなじ)の のんびりした道づれ、
苦(にが)い深海をすべる船についてくる。
 
デッキにおかれると、たちまち、
青空の王者(おうじゃ)も ぎこちなくもじもじ、
大きな白い翼(つばさ)は みじめにも
オールのように 両脇に だらりと垂らす。
 
翼ある旅人(たびびと)の なんとぶざまで 意気地(いくじ)なさ!
さきほどまで美しかった鳥が なんと滑稽(こっけい)でみにくいことか!
パイプで くちばしをつっつく者あり、
びっこをひいて、飛べない片輪(かたわ)のまねをする者もいる!
 
詩人(#「詩人」に傍点)は この雲界(うんかい)の王者(おうじゃ)に似る。
嵐のなかでも平気で飛び 射手(しゃしゅ)をあざけり笑うけれど、
地上に追われ 罵声(ののしり)にかこまれては
大きな翼は 歩く邪魔になるばかり。

   ボードレール=作 佐藤朔(さとう・さく)=訳 「あほう鳥」
   惡の華 憂鬱と理想
   a.ボードレール詩集』 青春の詩集 外国篇5 白凰社 新装版 1980/09 所収
   b.ボードレール詩集』 青春の詩集 外国篇5 白凰社 初版 1966/08 所収
   引用は a. に拠りました。


(J9) 三好 1964
幾度(いくたび)か、船人たちは徒然(つれづれ)に、海の空飛ぶ大鳥の、信天翁(あほうどり)をば生捕りぬ、潮苦き奈落の上を滑りゆく、船の後(しり)へに慕ひこし、非情の旅の伴侶(みちづれ)かな。
 
既(すで)にして、甲板上に据ゑられし、空の王者の、拙くも、落居ぬさまや。眞白く廣き雙翼(もろつばさ)、二つの櫂をさながらに、横たへたるも哀れ深けれ。
 
天翔るこの旅人の、ても腑甲斐なき起居(たちゐ)かな! さきには眼にも優(あで)なりし、客人(まらうど)なれど、なかなかに今は無樣(ぶざま)の稚態やな! ここに一人は煙管(きせる)もて、戞々々と嘴(はし)をうち、またある者は跛(びつこ)ひき、空を逐はれし大鳥の、姿をまねぶ!
 
〔風+炎〕風(あらし)に住まひ、獵夫(さつを)の弓を嘲けりし、雲居の皇子、地に堕ちて、漫罵のさ央(なか)に置かれては、巨人の翼益(やう)もなく、起居(たちゐ)妨ぐさまを見よ、げに詩人(うたびと)の運命(さだめ)さながら。

   ボードレール=作 三好達治=訳 「信天翁」
   「悪の華」抄
   『三好達治全集3』 筑摩書房 1964/12 所収


(J10) 鈴木 1959
慰(なぐさ)みに、船乗りたちは、時折(ときをり) 巨大な
海鳥の 信天翁(あはうどり)を 生擒(いけど)りにする。
航海の これは 呑氣な道連(みちづ)れで、鹹(しほか)らい
海を渡つて滑(すべ)つて行く船の後から 從(つ)いて來る。
 
船乘りたちが 甲板(かんぱん)にこれを据ゑると、忽ちに
蒼空(あをぞら)の王者も とかく不器用で 恥かしさうに、
眞白(まつしろ)な大きな翼(つばさ)を 櫂(かい)のやうに
その兩脇に 憫(あは)れにも 曳摺(ひきず)つてゐる。
 
翼あるこの旅人の なんとぶざまな意氣地(いくぢ)なさ。
今まで美しかつたのに、滑稽極まる醜(みにく)い姿。
短い煙管(きせる)で 嘴(くちばし)を 一人の水夫は 突(つ)つ突(つ)くし、
天翔(あまがけ)る身の成れの果(はて)の跛(びつこ)を眞似するものもゐる。
 
この雲霄(うんせう)の王侯に 詩人(#「しじん」に傍点)は似てゐる。
暴風雨(あらし)の中を往來し 射手(しやしゆ)を嗤(わら)つてはゐるが、
地上の嘲罵のただ中に 追放(おひや)られると
巨人の翼は 歩くのを 邪魔するだけだ。

   ボオドレール=作 鈴木信太郎=訳 「信天翁(あはうどり)」
   惡の華 憂鬱と理想
   『世界文學大系33 ポオ/ボードレール
   筑摩書房 1959/07 所収


(J11) 堀口 1953, 2002
しばしばよ、なぐさめに、船人(ふなびと)ら、
信天翁生捕(いけど)るよ、
潮路(しおじ)の船に追いすがる
のどけき旅の道づれの海の巨鳥(おおどり)。
 
青ぞらの王者の鳥も
いま甲板(かんぱん)に据(す)えられて、
恥(はじ)さらす姿も哀れ、両脇(りょうわき)に、
白妙(しろたえ)の両の翼(つばさ)の、邪魔げなる、櫂(かい)と似たりな。
 
天翔(あまが)けるこの旅人の、ああ、さても、さま変れるよ!
麗(うる)わしかりしこの鳥の、ああ、なんと、醜くも、おかしきことよ!
一人は、パイプもて、嘴(くちばし)こづき、
他は真似(まね)つ、足なえの片輪の鳥を!
 
詩人(うたびと)も、哀れ似たりな、この空の王者の鳥と、
時を得て嵐(あらし)とあそび、猟男(さつお)が矢玉あざけるも
罵詈(ばり)満つる俗世の地(つち)に下(お)り立てば
仇(あだ)しやな、巨人の翼(つばさ)、人の世の行路(こうろ)の邪魔よ。

   ボードレール=作 堀口大學=訳 「信天翁(あほうどり)」
   幽鬱(ゆうつ)と理想
   a.悪の華』(1861年版) 新潮文庫 改版 2002/02 所収
   b.悪の華』(1861年版) 新潮文庫 初版 1953/10 所収
   引用は a. に拠りました。


(J12) 上田 1905, 1962, etc.
波路(なみぢ)遥(はる)けき徒然(つれづれ)の慰草(なぐさめぐさ)と船人は、
八重(やへ)の潮路(しほぢ)の海鳥の沖の太夫(たいふ)を生擒(いけど)りぬ、
楫(かぢ)の枕のよき友(とも)よ心閑(こころのど)けき飛鳥(ひてう)かな、
奥津(おきつ)潮騒(しほざゐ)すべりゆく舷(ふなばた)近くむれ集ふ。
 
たゞ甲板(かふはん)に据ゑぬればげにや笑止(せうし)の極(きはみ)なる。
この青雲(あをぐも)の帝王(ていわう)も、足どりふらゝ、拙くも、
あはれ、眞白(ましろ)き双翼(さうよく)は、たゞ徒らに廣(ひろ)ごりて、
今は身の仇(あだ)、益(やう)も無き二つの櫂(かい)と曳きぬらむ。
 
天飛(あまと)ぶ鳥も、降(くだ)りては、やつれ醜き瘠姿(やせすがた)、
昨日(きのふ)の羽根のたかぶりも、今はた鈍(おぞ)に痛(いた)はしく、
煙管(きせる)に嘴(はし)をつゝかれて、心無(こころなし)には嘲けられ、
しどろの足を摸(ま)ねされて、飛行(ひぎやう)の空に憧(あこ)がるゝ、
 
雲居(くもゐ)の君のこのさまよ、世の歌人(うたびと)に似たらずや、
暴風雨(あらし)を笑ひ、風凌(しの)ぎ、獵男(さつを)の弓をあざみしも、
地(つち)の下界にやらはれて、勢子(せこ)の叫(さけび)に煩へば、
太(ふと)しき双(さう)の羽根さへも起居(たちゐ)妨(さまた)ぐ足まとひ。

   ボドレエル=作 上田敏=訳 「信天翁(おきのたいふ)」 惡の華
   a.世界の名詩 : 珠玉160選の鑑賞』 金園社 1972/08 所収
   b.日本近代文学大系52 明治大正譯詩集』 角川書店 1971/08 所収
   c.上田敏全訳詩集』 岩波文庫 1962 所収
   d.海潮音』 本郷書院 1905/10 所収
   e.明星」1905/07 収載の「海潮音」と題せられた5篇中の1篇。
   初出誌は e.。初出単行本は d.。引用は b. に拠りました。
   ルビの一部を略しました。


■ギリシャ語訳 Translation into Greek

Συχνά για να περάσουνε την ώρα οι ναυτικοί
άλμπατρος πιάνουνε, πουλιά μεγάλα της θαλάσσης,
που ακολουθούνε σύντροφοι, το πλοίο, νωχελικοί,
καθώς γλιστράει στου ωκεανού τις αχανείς εκτάσεις.

Και μόλις στο κατάστρωμα του καραβιού βρεθούν
αυτοί οι ρηγάδες τ' ουρανού, αδέξιοι, ντροπιασμένοι,
τα κουρασμένα τους φτερά στα πλάγια παρατούν
να σέρνονται σαν τα κουπιά που η βάρκα τα πηγαίνει.

Πως κοίτεται έτσι ο φτερωτός ταξιδευτής δειλός
τ' ωραίο πουλί τι κωμικό κι αδέξιο που απομένει
ένας τους με την πίπα του το ράμφος του χτυπά
κι άλλος, χωλαίνοντας, το πως πετούσε παρασταίνει.

Ίδιος με τούτο ο Ποιητής τ' αγέρωχο πουλί
που ζει στη μπόρα κι αψηφά το βέλος του θανάτου,
σαν έρθει εξόριστος στη γη και στην οχλοβοή
μεσ' στα γιγάντια του φτερά χάνει τα βήματά του.

   Αλμπατρος - Σαρλ Μπωντλέρ
   Translation: Α. Μπάρας
   Quoted in Alexandros Baras Ek neou, Vol. 19 by Giōrgos Veēs
   Ekdoseis Gavriēlidēs, 2004
   Snippet view at Google Books
   E-text at Shadows


■ロシア語訳 Translations into Russian

(R1)
Чтоб позабавиться в скитаниях унылых,
Скользя над безднами морей, где горечь слез,
Матросы ловят птиц морских ширококрылых,
Их вечных спутников, чье имя альбатрос.

Тогда, на палубе распластанный позорно,
Лазури гордый царь два белые крыла
Влачит беспомощно, неловко и покорно,
Как будто на мели огромных два весла.

Как жалок ты теперь, о странник окрыленный!
Прекрасный — миг назад, ты гадок и смешон!
Тот сует свой чубук в твой клюв окровавленный;
Другой смешит толпу: как ты, хромает он.

Поэт, вот образ твой!.. ты — царь за облаками;
Смеясь над радугой, ты буре вызов шлешь! —
Простертый на земле, освистанный шутами,
Ты исполинских крыл своих не развернешь
!

   Альбатрос
   Шарль Бодлер. Цветы зла
   Издательство "Азбука", 2008
   Preview at Google Books
   E-text at Цветы зла (fb2)


(R2) Якубовича
Когда в морском пути тоска грызет матросов,
Они, досужий час желая скоротать,
Беспечных ловят птиц, огромных альбатросов,
Которые суда так любят провожать.

И вот, когда царя любимого лазури
На палубе кладут, он снежных два крыла,
Умевших так легко парить навстречу бури,
Застенчиво влачит, как два больших весла

Быстрейший из гонцов, как грузно он ступает!
Краса воздушных стран, как стал он вдруг смешон!
Дразня, тот в клюв ему табачный дым пускает,
Тот веселит толпу, хромая, как и он.

Поэт, вот образ твой! Ты также без усилья
Летаешь в облаках, средь молний и громов,
Но исполинские тебе мешают крылья
Внизу ходить, в толпе, средь шиканья глупцов.

   Альбатрос
   Шарль Бодлер. Цветы зла
   Translated by П. Якубовича
   E-text at Lib.Ru


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

Понякога из път, щом скука ги обземе,
огромни албатроси моряците ловят —
безгрижни спътници, които дълго време
над бездните горчиви след кораба летят.

На пода повален между въжа дебели,
той — кралят на лазура! — мълчи, скован и плах,
но става и криле огромни, снежнобели
като весла плачевно повлича покрай тях.

О, пътника крилат с походка тъй неловка!
Прекрасен в своя полет, как жалък е и вял!
Един му пуска дим в разтворената човка,
а друг след него куца, моряците разсмял.

Поетът е събрат на принца на ятата,
сред бурите се носи, стрела не го лови,
но долу, заточен сред гмежа на тълпата,
крилата исполински му пречат да върви.
!

   Шарл Бодлер — Албатросът
   Translated by Кирил Кадийски, 1991
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


■ポーランド語訳 Translation into Polish

Czasami marynarze dla pustej zabawy
Chwytają albatrosy, wielkie morskie ptaki,
Co niby towarzysze spokojni mkną w szlaki
Gorzkich otchłani morza, które prują nawy.

Zaledwie je na pokład załoga poniosła,
A natychmiast te króle błękitu wspaniałe
Bezsilnie opuszczają swoje skrzydła białe
I ciągną je za sobą jak drewniane wiosła.

Ten skrzydlak, jakże teraz na pokładzie nawy
Niezdarnie się porusza! Jak on śmieszny tobie,
Marynarzu, gdy fajkę twą glinianą dziobie
I na niepewnych nogach się chwieje kulawy!

Poeta jest podobny do tego chmur pana,
Który burze wyzywa, który drwi z łucznika;
Zaledwie gruntu ziemi stopą swą dotyka,
Wnet chodzić przeszkadzają mu skrzydła tytana.

   Charles Baudelaire. Albatros
   Translated by Antoni Lange
   E-text at Wolne Lektury


■チェコ語訳 Translation into Czech

Často těm z posádky postačí k taškařici
křídlatý albatros, pták, který brázdí vzduch
za lodí, po hořkých propastech klouzající,
té pouti lhostejný a vytrvalý druh.

Na prkna paluby ho složí a té chvíle
je z krále azuru jen neohrabanec,
jenž s hanbou nechává perutě, velké, bílé,
svěšeny po boku jak cizí těžkou věc.

Ten poutník s křídly je teď hříčkou lidské zloby!
On, krásný nedávno, je k smíchu, šeredný!
Ten lulkou dráždí ho a onen napodobí
kulhání mrzáka, jenž létal celé dny!

Básník má stejný los jak tento kníže mračen,
jenž smích má pro střelce a v bouřích umí plout;
vyhnanec na zemi a k zemi luzou tlačen,
pro křídla obrovská nemůže se tu hnout.

   Charles Baudelaire. Albatros
   Translated by Františka Hrubína
   E-text at Český-jazyk.cz
   Several other Czech translations can be found on the same link above.


■スウェーデン語訳 Translations into Swedish

Matroser tar ibland för nöjes skull tillfånga
sydhavens albatrosser, stormfåglar som svävar
tyst över bittra djup och makligt under långa
resor som sällskap följer skeppens akterstävar.

När dessa konungar av högblå rymd man tvingar
på fartygsdäcket ner, de annars oförvägna,
då släpar de erbarmligt sina stora vita vingar
som åror på var sida, skrämda och förlägna.

Den stolte flygaren, vad ovig nu och klen!
Vad löjligt ful, och nyss så ståtlig i det blå!
En sätter snuggan i hans näbb, och en på krumma ben
tar efter, haltande, den fångnes sätt att gå.

Poeten liknar molnens furste: skyttars pil,
orkaner ler han åt däruppe i sitt rike;
med jättevingarna på marken, i exil
bland skratt och hånfullt spe, är han en krymplings like.

   Albatrossen by Charles Baudelaire
   from Det ondas blommor, Stockholm 2002
   Translated by Ingvar Björkesson
   E-text at:


■デンマーク語訳 Translations into Danish

Blot for at more sig overfalder
Mandskabet havenes vidstrakte fugle,
Der som lade rejsekompagnoner følger det glitrende
Skib over bitre afgrunde.

Med nød og næppe får de dem
Tvunget ned på skibsplankerne.
Disse kluntede og vanærede konger af den azurblå himmel,
Lader på ynkelig vis deres store, hvide vinger slæbe efter dem ganske som årer.

"Denne bevingede rejsende, hvor han dog er klodset og slap!"
Han, som for nylig, i den grad var smuk, han er nu komisk og hæslig.
Een tirrer hans næb med en snadde.
Den anden gør nar af den haltende svækling, som flakser.

Poeten ligner uvejrsskyernes prins:
Den, som færdes i stormen og som driver gæk med bueskytten.
Jaget ned på jorden midt imellem hujen og skrigen:
Deres kæmpende vinger forhindrer dem i at bevæge sig.

   Albatrossen by Charles Baudelaire
   from Syndens blomster
   E-text at Dansk litteratur fra 1800-tallet - en oversigt


 Video 1 
ドイツ語版の朗読(テレザ・ロビンソン訳)
Recitation of Robinson's translation into German

「あほう鳥」の朗読は 7:34 あたりから。 Uploaded by lyrikfueralle on 11 May 2008. The reading of The Albatross starts around 7:34.


■ドイツ語訳 Translations into German

(D1) Robinson, 1925
Oft kommt es vor, dass, um sich zu vergnügen,
Das Schiffsvolk einen Albatros ergreift,
Den grossen Vogel, der in lässigen Flügen
Dem Schiffe folgt, das durch die Wogen streift.

Doch, – kaum gefangen in des Fahrzeugs Engen
Der stolze König in der Lüfte Reich,
Lässt traurig seine mächtigen Flügel hängen,
Die, ungeschickten, langen Rudern gleich,

Nun matt und jämmerlich am Boden schleifen.
Wie ist der stolze Vogel nun so zahm!
Sie necken ihn mit ihren Tabakspfeifen,
Verspotten seinen Gang, der schwach und lahm.

Der Dichter gleicht dem Wolkenfürsten droben,
Er lacht des Schützen hoch im Sturmeswehn ;
Doch unten in des Volkes frechem Toben
Verhindern mächt'ge Flügel ihn am Gehn.

   Der Albatros
   Blumen des Bösen by Charles Baudelaire
   Translated by Terese Robinson
   Georg Müller Verlag, München, 1925
   E-text at Projekt Gutenberg-DE


(D2) 1907
Oft fängt die Mannschaft auf den Schiffen zum Vergnügen
Sich Albatrosse ein, Seevögel kühnbeschwingt,
Die still und ruhevoll auf ihren weite Zügen
Dem Fahrzeug folgen, wie es durch die Salzflut dringt.

Sobald auf das Verdeck sie die Gefangnen bringen,
So hängen voller Scham, verstört und ungeschickt,
Die Kön'ge des Azurs die mächtgen, weißen Schwingen
Wie Ruder rechts und links, hinschleifend und geknickt.

Der Wandrer, leicht beschwingt, daß er die Luft durchschweife,
Wie häßlich ist er nun, wie plump, verhöhnt und schwach.
Der eine kitzelt ihm den Schnabel mit der Pfeife,
Der andre macht im Spott sein lahmes Wanken nach.

Der Dichter ist der Fürst der stolzen Wolkenthrone,
Der Bogenschützen trotzt und lacht des Seesturms Wehn;
Doch hindern auf dem Land, umringt von lautem Hohne,
Die Riesenflügel den Gewaltigen am Gehn.

   Der Albatros
   Baudelaire, Charles: Blumen des Bösen. Leipzig 1907, S. 3.
   E-text at Zeno.org


■英訳 Translations into English

(E1) Kline, 2001-2005
Often, for their amusement, bored sailors
take albatrosses, vast sea-birds, that sleep
in the air, indolent fellow travellers,
following the ship skimming the deep.
 
No sooner are they set down on the boards,
than those kings of the azure, maladroit, shamefully
let their vast white wings, like oars,
trail along their sides, piteously.
 
Winged traveller, gauche, gross, useless, laughable,
now, one of them, with a pipe stem, prods you,
who, a moment ago, were beautiful:
another, limping, mimics the cripple who flew.
 
The Poet bears a likeness to that prince of the air,
who mocks at slingshots, and haunts the winds:
on earth, an exile among the scornful, where
he is hampered, in walking, by his giant wings.

   The Albatross by Charles Baudelaire
   E-text at Poetry in Translation by A. S. Kline
   © Copyright 2001-2005 A. S. Kline
   Last Modified 19/Apr/2005


 Video 2 
英語版オーディオブック(朗読) — リチャード・ハワード訳
Audiobook in English - Translation by Richard Howard

Uploaded to YouTube by PearlsofWisdom on 17 Sep 2012


(E2) Howard, 1983
Often, to pass the time on board, the crew
will catch an albatross, one of those big birds
which nonchalantly chaperone a ship
across the bitter fathoms of the sea.

Tied to the deck, this sovereign of space,
as if embarrassed by its clumsiness,
pitiably lets its great white wings
drag at its sides like a pair of unshipped oars.

How weak and awkward, even comical
this traveller but lately so adroit -
one deckhand sticks a pipestem in its beak,
another mocks the cripple that once flew !

The Poet is like this monarch of the clouds
riding the storm above the marksman's range;
exiled on the ground, hooted and jeered,
he cannot walk because of his great wings.

   The Albatross from Les Fleurs du Mal by Charles P. Baudelaire
   Translated by Richard Howard. David R. Godine Publisher, 1983
   Preview at Google Books


(E3) Wagner, 1974
Often, to amuse themselves, the men of the crew
Catch those great birds of the seas, the albatrosses,
lazy companions of the voyage, who follow
The ship that slips through bitter gulfs.
 
Hardly have they put them on the deck,
Than these kings of the skies, awkward and ashamed,
Piteously let their great white wings
Draggle like oars beside them.
 
This winged traveler, how weak he becomes and slack!
He who of late was so beautiful, how comical and ugly!
Someone teases his beak with a branding iron,
Another mimics, limping, the crippled flyer!
 
The Poet is like the prince of the clouds,
Haunting the tempest and laughing at the archer;
Exiled on earth amongst the shouting people,
His giant's wings hinder him from walking.

   The Albatross, translated by Geoffrey Wagner,
   Selected Poems of Charles Baudelaire
   (NY: Grove Press, 1974)
   E-text at FleursDuMal.org


 Video 3  英語版オーディオブック(朗読)
Audiobook in English - Translation by Jacques LeClercq

Uploaded to YouTube by SpokenVerse on 27 Mar 2013. Read by Tom O'Bedlam.


(E4) LeClercq, 1958
Often our sailors, for an hour of fun,
Catch albatrosses on the after breeze
Through which these trail the ship from sun to sun
As it skims down the deep and briny seas.
 
Scarce have these birds been set upon the poop,
Than, awkward now, they, the sky's emperors,
Piteous and shamed, let their great white wings droop
Beside them like a pair of idle oars.
 
These winged voyagers, how gauche their gait!
Once noble, now how ludicrous to view!
One sailor bums them with his pipe, his mate
Limps, mimicking these cripples who once flew.
 
Poets are like these lords of sky and cloud,
Who ride the storm and mock the bow's taut strings,
Exiled on earth amid a jeering crowd,
Prisoned and palsied by their giant wings.

   Albatrosses, translated by Jacques LeClercq,
   Flowers of Evil (Mt Vernon, NY: Peter Pauper Press, 1958)
   E-text at FleursDuMal.org


(E5) Aggeler, 1954
Often, to amuse themselves, the men of a crew
Catch albatrosses, those vast sea birds
That indolently follow a ship
As it glides over the deep, briny sea.
 
Scarcely have they placed them on the deck
Than these kings of the sky, clumsy, ashamed,
Pathetically let their great white wings
Drag beside them like oars.
 
That winged voyager, how weak and gauche he is,
So beautiful before, now comic and ugly!
One man worries his beak with a stubby clay pipe;
Another limps, mimics the cripple who once flew!
 
The poet resembles this prince of cloud and sky
Who frequents the tempest and laughs at the bowman;
When exiled on the earth, the butt of hoots and jeers,
His giant wings prevent him from walking.

   The Albatross, translated by William Aggeler,
   The Flowers of Evil
   (Fresno, CA: Academy Library Guild, 1954)
   E-text at FleursDuMal.org


(E6) Campbell, 1952
Sometimes for sport the men of loafing crews
Snare the great albatrosses of the deep,
The indolent companions of their cruise
As through the bitter vastitudes they sweep.
 
Scarce have they fished aboard these airy kings
When helpless on such unaccustomed floors,
They piteously droop their huge white wings
And trail them at their sides like drifting oars.
 
How comical, how ugly, and how meek
Appears this soarer of celestial snows!
One, with his pipe, teases the golden beak,
One, limping, mocks the cripple as he goes.
 
The Poet, like this monarch of the clouds,
Despising archers, rides the storm elate.
But, stranded on the earth to jeering crowds,
The great wings of the giant baulk his gait.

   The Albatross, translated by Roy Campbell,
   Poems of Baudelaire (New York: Pantheon Books, 1952)
   E-text at FleursDuMal.org


(E7) Dillon, 1936
Sometimes, to entertain themselves, the men of the crew
Lure upon deck an unlucky albatross, one of those vast
Birds of the sea that follow unwearied the voyage through,
Flying in slow and elegant circles above the mast.
 
No sooner have they disentangled him from their nets
Than this aerial colossus, shorn of his pride,
Goes hobbling pitiably across the planks and lets
His great wings hang like heavy, useless oars at his side.
 
How droll is the poor floundering creature, how limp and weak
He, but a moment past so lordly, flying in state!
They tease him: One of them tries to stick a pipe in his beak;
Another mimics with laughter his odd lurching gait.
 
The Poet is like that wild inheritor of the cloud,
A rider of storms, above the range of arrows and slings;
Exiled on earth, at bay amid the jeering crowd,
He cannot walk for his unmanageable wings.

   The Albatross, translated by George Dillon,
   Flowers of Evil (NY: Harper and Brothers, 1936)
   E-text at FleursDuMal.org


■イタリア語訳 Translation into Italian

Spesso, per divertirsi, l'equipaggio
cattura degli albatros, grandi uccelli dei mari,
che seguono, indolenti compagni di viaggio,
la nave che passa sugli abissi amari.

Appena li posano sulle assi,
questi re dell'azzurro, goffi e vergognosi,
pietosamente con le grandi ali bianche
come remi si trascinino sui fianchi.

Questo viaggiatore alato, stentato e maldestro!
Lui, poco prima così bello, ora ridicolo e brutto!
Uno stuzzica il becco con la pipa,
un altro mima, zoppo, l'infermo che volava!

Il Poeta è simile al principe delle nubi
che sta nella tempesta e se la ride dell'arciere;
esiliato a terra in mezzo allo scherno
le sue ali da gigante gli impediscono di andare.

   L'albatros
   in ‪I fiori del male‬ by Charles Baudelaire
   Translated by D. Rondoni
   Guaraldi‬, ‪1995‬
   Preview at Google Books


■ポルトガル語訳 Translations into Portuguese

(Pt1) de Almeida
Às vezes, por prazer, os homens de equipagem
Pegam um albatroz, enorme ave marinha,
Que segue, companheiro indolente de viagem,
O navio que sobre os abismos caminha.

Mal o põem no convés por sobre as pranchas rasas,
Esse senhor do azul, sem jeito e envergonhado,
Deixa doridamente as grandes e alvas asas
Como remos cair e arrastar-se a seu lado.

Que sem graça é o viajor alado sem seu nimbo!
Ave tão bela, como está cômica e feia!
Um o irrita chegando ao seu bico em cachimbo,
Outro põe-se a imitar o enfermo que coxeia!

O poeta é semelhante ao príncipe da altura
Que busca a tempestade e ri da flecha no ar;
Exilado no chão, em meio à corja impura,
A asa de gigante impedem-no de andar.

   Charles Baudelaire - O Albatroz
   Translated by Guilherme de Almeida
   E-text at Acontecimentos


(Pt2) Motta
Muitas vezes para se divertir a tripulação
Toma albatrozes, imensos pássaros do mar,
Que seguem muitas vezes, indolentes companheiros de viagem
O navio,deslizando  sobre os golfos amargos.

Mal são eles colocados sobre as pranchas,
Estes reis do Azul, desajeitados e com vergonha
Deixam, dignos de pena, suas grandes asas brancas
Como remos ficarem a seu lado.

Este viajante alado, como é sem jeito e fraco!
Ele, outrora tão belo, como é cômico e feio!
Um irrita seu bico com um cachimbo,
O outro, imita, mancando o enfermo que voava!

O poeta é semelhante ao príncipe das nuvens
Que assusta a tempestade e se ri do arqueiro:
Exilado no sol em meio as vaias,
Suas asas de gigante o impedem de andar!

   Charles Baudelaire - O Albatroz
   Translated by Manoel Motta
   E-text at Biblioteca de Manoel Motta


 Video 4 
スペイン語版オーディオブック(朗読)
Audiobook in Spanish - Translation by Julien Le Gargasson
Es_el_albatros_julien_le_gargasson
ビデオの埋め込みは禁じられています。録音を聞くには  ここをクリック  してください。 Uploaded to YouTube by rabatakeu on 21 Sep 2012. Translated and recited by Julien Le Gargasson, 2009. Embedding disabled by request. To listen to the recording, please  CLICK HERE 


■スペイン語訳 Translations into Spanish

(Es1) Le Gargasson, 2009
Frecuentemente, para divertirse, los tripulantes
Capturan albatros, enormes pájaros de los mares,
Que siguen, indolentes compañeros de viaje,
Al navío deslizándose sobre los abismos amargos.

Apenas los han depositado sobre la cubierta,
Esos reyes del azur, torpes y temidos,
Dejan lastimosamente sus grandes alas blancas
Como remos arrastrar a sus costados.

Ese viajero alado, ¡cuan torpe y flojo es!
Él, no ha mucho tan bello, ¡qué cómico y feo!
¡Uno tortura su pico con una pipa,
El otro remeda, cojeando, del inválido el vuelo!

El Poeta se asemeja al príncipe de las nubes
Que frecuenta la tempestad y se ríe del arquero;
Exiliado sobre el suelo en medio de la grita,
Sus alas de gigante le impiden marchar.

   El Albatros by Charles Baudelaire
   Translated by Julien Le Gargasson, 2009
   E-text at Semanario Hispánico


(Es2) Castellón, 2013
A menudo, por divertirse, los hombres de la tripulación
asen albatros, grandes pájaros de los mares,
que siguen, como indolentes compañeros de viaje,
al navío que se desliza por los abismos amargos.

Apenas les han colocado en las planchas de cubierta,
estos reyes del cielo torpes y vergonzosos,
dejan lastimosamente sus grandes alas blancas
colgando como remos en sus costados.

¡Qué torpe y débil es este alado viajero!
Hace poco tan bello, ¡qué cómico y qué feo!
Uno le provoca dándole con una pipa en el pico,
otro imita, cojeando, al abatido que volaba.

El Poeta es semejante al príncipe de las nubes
que frecuenta la tempestad y se ríe del arquero;
desterrado en el suelo en medio de los abucheos,
sus alas de gigante le impiden caminar.

   El Albatros
   in Las flores del mal by Charles Baudelaire
   Translated by Enrique López Castellón
   Abada Editores, 2013-03-19
   E-text at:


 Video 5 
フランス語版オーディオブック(朗読) Audiobook in French

Uploaded to YouTube by rabatakeu on 16 Jan 2013. Audio courtesy of LibriVox. Read by Neb.


 Video 6 
L'Albatros - Le Mault / Baudelaire


■フランス語原文 The original text in French

Souvent, pour s'amuser, les hommes d'équipage
Prennent des albatros, vastes oiseaux des mers,
Qui suivent, indolents compagnons de voyage,
Le navire glissant sur les gouffres amers.

A peine les ont-ils déposés sur les planches,
Que ces rois de l'azur, maladroits et honteux,
Laissent piteusement leurs grandes ailes blanches
Comme des avirons traîner à côté d'eux.

Ce voyageur ailé, comme il est gauche et veule!
Lui, naguère si beau, qu'il est comique et laid!
L'un agace son bec avec un brûle-gueule,
L'autre mime, en boitant, l'infirme qui volait!

Le Poète est semblable au prince des nuées
Qui hante la tempête et se rit de l'archer;
Exilé sur le sol au milieu des huées,
Ses ailes de géant l'empêchent de marcher.

   L'Albatros by Charles Baudelaire
   E-text at:


■更新履歴 Change log

  • 2014/10/22 ブルガリア語訳を追加しました。
  • 2013/04/20 目次を新設しました。また、ギリシャ語訳、Richard Howard による英訳、Julien Le Gargasson によるスペイン語訳、および Guilherme de Almeida によるポルトガル語訳を追加しました。さらに、ドイツ語版、英語版、スペイン語版、フランス語版の各オーディオブックの YouTube 画面も追加しました。
  • 2012/08/10 もう1種類のロシア語訳を追加しました。
  • 2012/07/11 スウェーデン語訳、デンマーク語訳、およびチェコ語訳を追加しました。
  • 2012/06/18 ロシア語訳、ポーランド語訳、ドイツ語訳、イタリア語訳、ポルトガル語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2010/05/17 L'Albatros - Le Mault / Baudelaire の YouTube 動画を追加しました。
  • 2009/05/02 大槻鉄男=訳 1986/03 を追加し、書誌情報を補足修正しました。また、このブログ記事のタイトルを次のとおり変更しました:
      旧題: Les Fleurs du Mal / The Flowers of Evil / 悪の華
          by Charles Baudelaire ボードレール
      新題: Les Fleurs du Mal / The Flowers of Evil by Charles
          Baudelaire ボードレール『悪の華』『悪の花』
  • 2008/02/15 英訳の配列を変更しました。
  • 2006/09/08 村上菊一郎=訳 1967/08 を追加しました。
  • 2006/08/20 中國語譯(繁體字)を追加しました。
  • 2006/08/19 中国語訳(簡体字)を追加しました。

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Comments

Jame fail?? Thanks Bart

Posted by: irre insurance | Friday, 26 November 2010 12:37 pm

Could be the BEST paper that I read all month... http://legioninsurance.info

Posted by: haldeman insurance | Saturday, 11 December 2010 07:34 pm

Good day can any one help out me? I would like a free MMORPG that features a wide range of gamers and so they (well many) can chat English. It's essential that the actual servers have a lot of players. I am in need of something like Diablo and World of warcraft. I am in addition not willing to pay any money as I only need some time to destroy at this moment. It can be okay if the actual game cost nothing along with premium content. I've looked a lot regarding MMORPGs but probably none of the web pages actually say simply how much players are online. cheers

Posted by: best free mmorpg | Tuesday, 22 February 2011 08:20 pm

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