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October 2006

Sunday, 29 October 2006

Histoire d'O (Story of O) by Pauline Réage ポーリーヌ・レアージュ 『Oの物語』『O嬢の物語』

          目次 Table of Contents

   Image gallery 1  クレパックスによるコミック版 Comic adaptations by G. Crepax
  ■日本語訳 Translations into Japanese
    (1) 高遠 2009
    (2) 千草 1998, 2004
    (3) 中村 1975
    (4) 鈴木 1974
    (5) 澁澤 1973, 1983, etc.
    (6) 清水 1960
   Image gallery 2  各種日本語版表紙 Various editions in Japanese
  ■英訳 Translation into English
   Video 1  愛好家による投稿映像 A sort of tribute montage footage
   Video 2  レオノール・フィニによる挿絵 Illustrations by Leonor Fini
  ■フランス語原文 The original text in French
  ■原著者について On the author of the original novel in French
  ■日本語訳の異同 Variations of the text translated into Japanese
   Link  さまざまな邦訳の表紙画像 Cover photos of various Japanese translations
  ■更新履歴 Change log


 Image gallery 1 
グイド・クレパックスによるコミック版『O嬢の物語』の日本語版
Japanese editions of the comic adaptations by the Italian artist Guido Crepax

(1) 1996年リプロポート版
Crepax1Crepax2

(2) 2007年エディシオン・トレヴィル版
Crepax_1_9784309907277_2Crepax_2_9784309907284_7

グイド・クレパックス (1933-2003) はイタリア人漫画家。別表記にギド・クレパクス、ギド・クレパスなども。上の (1) は1996年にリプロポートから『O嬢の物語 1』『O嬢の物語 2』として出た巖谷國士監訳による日本語版。(2) は2007年にエディシオン・トレヴィルから再刊された『O嬢の物語 1』『O嬢の物語 2』。


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 高遠 2009
Oが手を後ろに回したまま、乳房をスツールに押し当て、尻を一段と高くかかげると、男たちの一人が両手でOの腰をつかみ、Oの中にペニスを埋めた。二人目が続き、三人目は窮屈なほうに入れたいと言って、乱暴に、むりやり押し入れてきた。Oはわめき声を上げた。男がOから離れ、Oはうめきながら、目隠しを涙で濡らして、床にくずおれた。だが、休む間もなく、顔に男の膝が触れるのを感じた。口とて容赦されなかったのである。

   第一章 ロワシーの恋人たち
   ポーリーヌ・レアージュ=著 高遠弘美(たかとお・ひろみ)=訳
   『完訳Oの物語』 学習研究社(学研) 2009/07/21


(2) 千草 1998, 2004
 今度は胸の下にクッションを当てがわれ、膝を折って尻を高く持ちあげる姿勢をとらされた。
 両手は背中に縛られたままである。
 男の一人が、両手で彼女の体を支えながら、荒々しく犯した。
   (略)
 一人が終わると二番目が後始末もせずに迫って来た。男たちは共有するということで平気なのかもしれないが、Oは二重に汚される感じだった。
 三人目の男は、それが好みなのか、いきなりアヌスをおそった。
「やめてッ……そこだけは、やめてッ……」
 思わず悲鳴をあげて、尻をゆさぶった。
   (略)
 だが、それですんだわけではなかった。
「……もう……もう……お許しを」
 眼隠しの顔を弱々しく振って哀訴する。
 Oの肩が掴まれグイ、と引き起こされた。
 膝が彼女の顔にぶつかった。
「ああ……こ、こんなことまで……」
 言葉なかばに、太く、固く、熱しきったものが、Oの眼前をふさいだ。
 男は、彼女が唇と舌で優しく愛する事を別に望んでいるわけではなかった。
 女が持っているもうひとつの口として彼女の口を使っただけだった。
   (略)

   ポーリーヌ・レアージュ=作 千草忠夫(ちぐさ・ただお)=訳
   「O嬢の物語」
   a.O嬢の物語』 アップル・ノベルズ 日本出版社 2004/08
   b.千草忠夫選集1』 KKベストセラーズ 1998/03 所収
   厳密には原書の忠実な「翻訳」とは言いがたい、創作的「翻案」。
   引用は b. に拠りました。


(3) 中村 1975
が、こんどは相変らず両手をうしろ手に縛られたまま、胸をクッションの上に、そして尻を胴より高くさせられ、すると、男たちの一人が両手で彼女の腰を抱きかかえ、彼女を所有した。彼はつぎの男に代った。三番目の男は道を切り開こうとし、突然無理やりそうしてきたので、Oは叫び声を挙げた。彼が放すと、Oは眼隠しの下を涙でよごし、うめきながら床にすべり落ちた。頭をだれかの膝に押しつけられ、口をかわるがわる吸われた。

   ポーリーヌ・レアージュ=作 中村正夫=訳
   『O嬢の物語/続O嬢の物語』 二見書房 改装初版 1975/11


(4) 鈴木 1974
(……)今度は両手を背中に回したまま、クッションの上に上体を預け、胴よりも尻のほうが高くなるような姿勢にさせられ、男のひとりが両手で彼女の腰を支えながら彼女の腹の中に押し込んできた。男が二番目の男と交代した。三番目の男はいちばん狭い道を切り開こうとしたが、あまり乱暴に突っ込んだので、彼女は思わずうめき声をあげてしまった。
 男が彼女を放すと、目かくしの下を涙でしとどに塗らし、うめき声をあげたまま彼女は床にすべり落ちてしまった。すると膝が顔に当たり、口も男たちの攻撃から逃れられないのを感じた。

   ポーリーヌ・レアージュ=作 鈴木豊(すずき・ゆたか)=訳
   『O嬢の物語』 講談社文庫 1974/03


(5) 澁澤 1973, 1983, etc.
——今度は胸の下にクッションを当てがわれ、相変わらず両手を背後にまわしたまま、尻を胴よりも高く持ちあげさせられるという姿勢になり、男の一人が、両手で彼女の腰を支えながら、腹中に押し入ってきたのである。やがて彼は二番目の男に場所を譲った。三番目の男は、狭い方の道を開こうとして、手荒く扱い、彼女に悲鳴をあげさせた。男の手から抜け出すと、彼女はうめき声をあげ、目隠しの下で泣きぬれて、そのまま床にくずおれた。すると今度は、自分の顔に膝がぶつかるのを感じ、自分の口も乱暴を免れないことを思い知らされた。

   ポーリーヌ・レアージュ=作 澁澤龍彦(しぶさわ・たつひこ)=訳
   a.O嬢の物語』 河出文庫 1992/06
   b.O嬢の物語』 富士見ロマン文庫 1983/01
   c.O嬢の物語』 角川文庫 1973
   引用は a. に拠りました。


(6) 清水 1960
(……)こんどはうつ伏せになり、顔を床にすりつけ、お尻を胴よりも高く持ちあげた。
 ひとりの男が、彼女の尻を両手でしっかり押えると、男たちがひとりひとり大きなムチを持ってきて、交替に彼女の尻の上に力いっぱい暴力をふるった。彼女は激しい悲鳴を唇からもらした。やっとひととおりの打撃が終わったとき、彼女の皮の首輪は、涙で濡れてぐしょぐしょだった。それほど、この最初の男たちの攻撃ははげしかったのである。

   ポアリイヌ・レアージュ=作 清水正二郎(しみず・しょうじろう)=訳
   『世界セクシー文学全集1 O嬢の物語』 新流社 1960/11
   清水正二郎は、のちの作家・胡桃沢耕史(くるみざわ・こうし)氏の本名。


 Image gallery 2 
表紙画像——各種日本語版
Cover photos: Various editions in Japanese translation
a. 2009_takato_reage_gakken b. 2004_chigusa_reage_apple_novels c. 1992_shibusawa_reage_kawade

d. 1989_suzuki_reage_kodansha_3 e. 1978_shibusawa_reage_kadokawa_3


■英訳 Translation into English

. .. but this time with her bust on an ottoman, her hands still tied behind her, with her hips higher than her torso. Then one of the men, holding her with both his hands on her hips, plunged into her belly. He yielded to a second. The third wanted to force his way into the narrower passage and, driving hard, made her scream. When he let her go, sobbing and befouled by tears beneath her blindfold, she slipped to the floor, only to feel someone's knees against her face, and she realized that her mouth was not to be spared .

   Story of O by Pauline Réage


 Video 1 
愛好家による投稿映像 Histoire d'O - A sort of tribute montage footage

Uploaded to YouTube by MultiCathyU on 7 Jul 2011


 Video 2 
Oの物語 (1968) - レオノール・フィニによる挿絵入り本
Histoire d'O (1968) - An edition with illustrations by Leonor Fini

この本の中古品は Amazon.fr などに出品されているのを見かけます。レオノール・フィニ (1907-1996) はアルゼンチン人の女性画家。 Uploaded to YouTube by shivabel on 27 Feb 2011. Pauline Réage, Histoire d'O, illustrated by Léonor Fini, published by Tchou, 1968. Leonor Fini (1907-1996) was an Argentine painter.


■フランス語原文 The original text in French

... mais cette fois le buste reposant sur un pouf, toujours les mains au dos, et les reins plus hauts que le torse, et l'un des hommes la maintenant des deux mains aux hanches, s'enfonça dans son ventre. Il céda la place à un second. Le troisième voulut se frayer un chemin au plus étroit, et forçant brusquement, la fit hurler. Quand il la lâcha, gémissante et salie de larmes sous son bandeau, elle glissa à terre : ce fut pour sentir des genoux contre son visage et que sa bouche ne serait pas épargnée.

   Histoire d'O by Pauline Réage


■原著者について On the author of the original novel in French

この小説の作者の本名は、アンヌ・デクロ。ドミニク・オーリーとポーリーヌ・レアージュは両方とも、彼女のペンネームないし偽名。デクロが『O嬢の物語』を書いたことをみずから公式に認めたのは小説刊行後40年後のことでした。

   [fr] Dominique Aury - Wikipedia (1907-1998) フランス語
   [en] Anne Desclos - Wikipedia (1907-1998) 英語
   [ja] ドミニク・オーリー - Wikipedia (1907-1998)


■日本語訳の異同 Variations of the text translated into Japanese

上に引用した日本語訳各版の異同については、上掲 高遠弘美氏訳の「訳者あとがき」や次のサイトが参考になります。

このサイトのトップページは Site Oraclutie。成人向けのサイトである旨、断り書きがあります。運営しておられる Autel & R*** という方は、どんな方か存じません。が、このサイトは、『O嬢の物語』のフランス語版原書と邦訳各版の両方を、たんねんに読み込んで、インターネット上で情報や意見を発信している、おそらく唯一のサイトではないかと思われます。


 Link 
さまざまな邦訳の表紙画像 Cover photos of various Japanese translations

現在目にする機会の少ない古い邦訳の各版を、表紙の写真付きで紹介している、次のようなサイトもあります。


■更新履歴 Change log

  • 2010/09/28 高遠弘美=訳 2009/07/21 の訳文を挿入し、レオノール・フィニによる挿絵入り本の YouTube 動画を追加しました。また、目次を新設し、表紙画像を追加しました。
  • 2010/09/23 高遠弘美=訳 2009/07/21 の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。また、表紙画像2を追加し、ほかの細部を修正しました。
  • 2010/04/04 YouTube の動画を追加しました。
  • 2010/01/03 フランス語原文を画像表示から、検索やコピーの可能な通常のフォント表示に置き換えました。
  • 2009/06/30 外部リンクを補足しました。
  • 2006/11/17 清水正二郎=訳 1960/11 を追加しました。また、関連サイトの項を新設しました。

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(1) Pauline Reage

(2) Story of O by Guido Crepax

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Saturday, 28 October 2006

Fanny Hill: Memoirs of a Woman of Pleasure by John Cleland (1) ジョン・クレランド / ジョン・クリーランド 『ファニー・ヒル 快楽の女の回想』『ファニー・ヒル:一娼婦の手記』『情婦ヒル』『ファーニィ・ヒル』 (1)

« Fanny Hill 2 »
« ファニー・ヒル 2 »

        目次 Table of Contents

■はじめに Introduction
 Image  挿絵 Illustration by Erich von Götha
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 小林 2012
  (J2) 及川 2005
  (J3) 松戸 2004
  (J4) 吉田 1993, 1997
  (J5) 中野 1994
  (J6) 伴 1970
  (J7) 根岸 1969
  (J8) 中込 1969
  (J9) 江藤 1968
  (J10) 松戸 1951
  (J11) 原 1951
 Video  テレビ ファニー・ヒル—禁断の扉 (2007) TV Fanny Hill (2007)
 Audio  英語原書オーディオブック Full audiobook in English
■英語原文 The original text in English
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

西洋で初の近代的ポルノ小説と目されている作品。その内容ゆえに、「出版物の検閲」「わいせつ物」「発禁本」の歴史には必ず登場するタイトルでもある。


 Image 
『ファニー・ヒル』挿絵 Fanny Hill: An Illustration
Scarletfannycover
Fanny Hill. Author: John Cleland,  Illustrator: Erich von Götha. Size: 210x145mm. 156 pp. Binding: Cloth hardback bound with dustwrapper, sewn. Image source: EroticPrints.org


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 小林 2012
[略]わたしの身体に乗ったまま、まだ物足りない様子を見せています。すると抜かずにいてもぐにゃりとなる気配を見せなかったものが、またしても硬さを増してきたため、再びうれしそうな顔になって、もう一度わたしに挑みかかってきました。今度は全面突破をめざすと、幸いなことに通路もかなり楽に進めるようになりました。というのも先ほどの攻撃で、あの香りのいい精液がたっぷりと壁面を濡らしていたからです。彼が力強く攻撃を加え、これに合わせて欲望に駆られたわたしが激しく腰を揺すって応えると、柔らかくねっとりした壁ももはや持ち堪(こた)えることはできず、ついに進入路が開いたのです。本能のままに突進を繰り返す男。それを懸命に応援するわたし。この二つが大きな力となって、彼は突いたり押したりしながら、ようやく一インチずつ先へ進み、奥深くまで達して、最後の乾坤一擲(けんこんいってき)の突き押しで槍の根元まで収まりました。二人の身体はぴったりと重なり[略]


(J2) 及川 2005
 彼はいまだに自分がいるべき場所を正当に占拠していた。[略]
 彼は今や完璧に回復していた。
 [略]
 彼自身の樹液の注入をすでに受けているわたしの内径は過剰なほどに潤っていて、彼の行進を少なからず容易にさせていた。前回とは明らかに違っていたし、勢いは倍加されていた。それはわたしを狂喜させた。
 油が塗られた柔らかな小部屋は、鍵をあけて押し入ろうとしていた侵入者の勢いに、もはや耐えることはできなかった。
 降伏した。
 そしてその扉を侵入者に大きく開いた。いつの間にかわたしの体は彼を助けることに専念していた。体が自然にそんなふうに動いた。
 彼は自分が進むべき道を開き、押し込んできていた。徐々に、徐々に、前進を重ね、完璧に彼の道を勝ち取ろうとし、そして最後には、強力な一押しにより、完全に、その鍔まで鞘の中に納めることに成功した。

   ファースト・レター
   ジョン・クレランド=著 及川寛平(おいかわ・かんぺい)=訳
   『新訳 ファニー・ヒル』 宝島社文庫 2005/10


(J3) 松戸 2004
[この訳書は抄訳のようです。問題の箇所は訳出されていません]

  • 第一の手紙 14. 悲しき復讐
    ジョン・クリーランド=著 松戸淳(まつど・じゅん)=訳 『情婦ヒル—謎の訳者の古典ポルノ3』 論創社 2004/10
  • 本書は下の松戸淳=訳 1951/03 を底本として再刊したもの。用字や仮名づかいなどが改められています。松戸氏の所在は不明の模様。論創社では氏に関する情報を求めています。

(J4) 吉田 1993, 1997
[略]彼にとってはまったく新しいこういう経験を改めて味わっている様子で前のままでいるうちに、その最中にも別に感じたとは思えなかった固さがもと通りになって、またしても私の奥に向い、今度はそこが彼が降らせた雨を吸って、前よりも彼が進むのをずっと楽にしました。それに彼は力を得ていっそう烈しくそれを繰り返し、私の方でも全身でそれに応え、十分に油を塗った錠前はこれほどの鍵にも向って外れずにはいなくて、道を開きました。彼は私も努力するのと自然に手伝われて突き進み、分け入って、少しずつ押し行くうちにようやく沈め終り、最後の大きな一突きで鍔(つば)まで鞘(さや)に納めて、私たちの体が合わさった具合で[略]

   第一信
   ジョン・クレランド=著 吉田健一(よしだ・けんいち)=訳
   a.ファニー・ヒル』 河出文庫 河出書房新社 1997/08
   b. ファニー・ヒル』 単行本 河出書房新社 1993/09


(J5) 中野 1994
[略]一服しながらも彼は鞍にまたがったままで、この新しい悦楽をまだ味わい足りぬような顔を見せていましたが、一度も鞘を抜かないままその間ほとんど目に見える弛緩を示さなかったあの硬直が再び体に蘇ってきたので、彼は今や陣形を立て直して完全な中央突破を目指して攻めかかりました。彼がつい先程通路の壁面全体を自分のおびただしい芳香性の発出液で濡らしたことで、その作業はかなり容易になりました。そこで私の激しい腰の動きと呼応して彼が突撃の力を一段と強めると、柔らかく滑らかな内壁はついにこの効果的打撃を支え切れず、錠前は破壊されて入口が開きました。そして今や自分の本能と私の懸命な応援に励まされながら、彼は突き通し押し進みながら一インチ一インチと進出を重ねてついに完全に目的を達成し、最後の止めの一撃を加えて鍔元(つばもと)まですっぽり嵌めこんだのでした。

  • 第一信
    ジョン・クレランド=著 中野好之(なかの・よしゆき)=訳 『ファニー・ヒル:一娼婦の手記』 ちくま文庫 1994/06
  • 本書は、中地知夫=訳 『一娼婦の手記——ファニー・ヒル』 田園書房 1969/11 を底本として再刊したもの。「中地知夫」というのは、中野好之氏の偽名らしい。同書および上掲ちくま文庫版の刊行の経緯については、中野氏による、ちくま文庫版の「文庫版あとがき」をご参照ください。

(J6) 伴 1970
[この訳書も抄訳のようです。問題の箇所は訳出されていません。この本は、国会図書館や東京都立図書館(中央・日比谷・多摩)のオンライン蔵書目録には出ていないようです。あたしは札幌市中央図書館の蔵書を取り寄せて閲読しました]

   第九章 浮気の報酬
   ジョン・クレランド=著 伴吉彦=訳
   『カラー版 ファニーヒル』 路書房 1970/07


(J7) 根岸 1969
[不思議な本です。著者名が、表紙にも背にも奥付にも、どこにも記されていません。図書館の蔵書目録には、ジョン・クレランドと記載されていますが。訳者による「序文」や「あとがき」もありません。かわりに、ヌードを含む映画化作品からの写真が、巻頭に多数おさめられています。この訳書も抄訳。問題の箇所は訳出されていません]

   第九章 不倫の報酬
   根岸達夫=訳 『ファニー・ヒル』 浪速書房 1969/10


(J8) 中込 1969
[略]そのままの位置でしばらく休みながら、生まれて初めて経験する悦楽の喜びをかみしめていました。そしてやがて再び起き上がった彼はそのままのすがたであらためて進みはじめました。ところが彼の香りゆたかな潤いのために、今度はとてもらくになりました。しかもわたしの激しい情熱に助けられて彼の力も倍加しましたので、すべりのよい油を塗った錠前が、錠前やぶりのものすごい力に負けてしまうように扉が開きました。

   ジョン・クレランド=著 中込純次(なかごめ・じゅんじ)=訳
   『ファニー・ヒル』 三笠書房 1969/09


(J9) 江藤 1968
[略]はじめて味わいました喜びをくみつくせぬまま、なおじっと立ち去る気配がありません。とうとう元どおりの姿にかえるまでそのままいつづけてしまいました。やがて再起のときがまいりましたが、すでにバルサムの香高い油もぞんぶんにまかれておりますこととて、またそれに加えて、先ほど流された喜びの涙もまだ地をうるおしておりますこととて、こんどばかりはいささかの困難もございません。それで若者はいっそう力を得ましたようで、わたくしもそれに応じて全身を燃やしたのでございます。わずかに香油にひたされた鍵はすべりもよく、たちまちのうちに錠をはずしてしまいます。

   第一の手紙
   ジョン・クレランド=著 江藤潔(えとう・きよし)=訳
   『ファーニィ・ヒル』 角川文庫 1968/12


(J10) 松戸 1951
[目次には「全譯 情婦ヒル」と印刷されていますが、じつはこれも抄訳のようです。問題の箇所は訳出されていません]

  • 一四 悲しき復讐
    ジョン・クリーランド=著 松戸淳(まつど・じゅん)=訳 『情婦ヒル』 紫書房 1951/03
  • 本書を再刊したのが、上の松戸淳=訳 2004/10です。この本を含む刊行当時の発禁本については、ここをご参照ください。

(J11) 原 1951
[まだこの本の実物を見たことがありません]

   クレランド=著 原笙二=訳 『ファニー・ヒル』 美和書院 1951


 Video 
イギリスTVシリーズ ファニー・ヒル—禁断の扉 (2007) 英語音声、スペイン語字幕
Fanny Hill (2007) Sound in English with Spanish subtitles

ジェームズ・ホーズ監督、レベッカ・ナイト主演 Uploaded to YouTube by crayolina21 on 29 Dec 2009. Directed by James Hawes, Starring Rebecca Night


 Audio 
ファニー・ヒル全巻オーディオブック 朗読: チップ
Fanny Hill - Full audiobook read by Chip

下に引用する箇所の朗読は 3:49:42 から始まります。 Uploaded to YouTube by GreatestAudioBooks on 28 Sep 2013. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 3:49:42. .


■英語原文 The original text in English

[Omission] he still kept his post, yet unsated with enjoyment, and solacing in these so new delights; till his stiffness, which had scarce perceptibly remitted, being thoroughly recovered to him, who had not once unsheath'd, he proceeded afresh to cleave and open to himself an entire entry into me, which was not a little made easy to him by the balsamic injection with which he had just plentifully moisten'd the whole internals of the passage. Redoubling, then, the active energy of his thrusts, favoured by the fervid appetite of my motions, the soft oiled wards can no longer stand so effectual a picklock, but yield, and open him an entrance. And now, with conspiring nature, and my industry, strong to aid him, he pierces, penetrates, and at length, winning his way inch by inch, gets entirely in, and finally mighty thrust sheaths it up to the guard [Omission]


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013/10/02 目次を新設し、オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/01/22 原笙二=訳 1951 の書誌情報を追加しました。
  • 2012/01/19 小林章夫=訳 2012/01/10を追加しました。
  • 2010/04/04 YouTube 動画を追加しました。
  • 2010/04/01 「はじめに」の項を新設しました。また、書誌情報を修正補足し、外部リンクも補足しました。
  • 2009/07/10 「外部リンク」の項を新設しました。また、このブログ記事のタイトルを次のとおり変更しました。
    • 旧題: Fanny Hill by John Cleland ジョン・クレランド『ファニー・ヒル』
    • 新題: Fanny Hill: Memoirs of a Woman of Pleasure by John Cleland ジョン・クレランド / ジョン・クリーランド 『ファニー・ヒル:一娼婦の手記』『情婦ヒル』『ファーニィ・ヒル』
  • 2008/12/30 このブログ記事のタイトルを次のとおり変更しました。
    • 旧題: Fanny Hill ファニー・ヒル by John Cleland ジョン・クレランド
    • 新題: Fanny Hill by John Cleland ジョン・クレランド『ファニー・ヒル』
  • 2006/11/21 及川寛平=訳 2005/10 と中野好之=訳 1994/06 を追加しました。
  • 2006/11/17 根岸達夫=訳 1969/10 を追加しました。
  • 2006/11/07 伴吉彦=訳 1970/07 を追加しました。

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(1) ジョン・「クレランド」表記のもの

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Friday, 27 October 2006

宮藤官九郎『ドラッグストア・ガール』

Drugstore_girl
DVD『ドラッグストア・ガール』
2004年 日本(松竹) 監督:本木克英 出演:田中麗奈、柄本明
Image source: Amazon.co.jp 
 
 
鍋島薬局・店内

カウンター越しに客 (1)(漫画家)を睨みつけている店主の鍋島浩次(56)。
DRUGのロゴ入り革ジャンにレイバンのサングラス。
神経質に煙草を吸っている。

鍋 島「そーやって何でもかんでも薬に頼るって考え方がね、」

客 (1)「そこをなんとか」

鍋 島「だから何度も言ってるでしょ、眠くならない風邪薬なんてありませんよ」

客 (1)「明日までに原稿20ページ描かなきゃいけないんです」

鍋 島「だれが」

客 (1)「私が。だから眠くなっちゃうとヤバいんです」

鍋 島「だれが」

客 (1)「私が」

鍋 島「だったら『私が眠くならない風邪薬』って言いなさいよ」

客 (1)「はあ?」

鍋 島「『眠くならない風邪薬』じゃ主語は風邪薬でしょ? 風邪薬そのものが眠く
   なるっていう意味でしょ? 風邪薬が眠くなるなんてそんな話は聞いたことが
   ありませんでしょ? だから、そんなものはありませんって言ったんでしょ?」

スクーターのクラクションが聞こえる。

客 (1)「……」

鍋 島「日本語は正しく使いましょ、モノ書きなんでしょ」

客 (1)「……私が眠くならない風邪薬ください」

鍋 島「知らないよ! 私はアンタじゃないんだから、アンタが眠くならない風邪薬
   を何で私が知ってるの? バカじゃないの?」

(略)

鍋 島「まあ……私が眠くならない風邪薬ならあるけどね」

客 (1)「それください」

鍋 島「どれ?」

客 (1)「アナタが眠くならない風邪薬」

鍋 島「教えましょうか?」

客 (1)「はい」

鍋 島「病院の風邪薬」

客 (1)「……」

鍋 島「病院行って注射打ってもらいなさい、一発だから」

   宮藤官九郎(くどう・かんくろう)=作
   『ドラッグストア・ガール シナリオブック
   講談社 2004/02
 
 
■DVD

■和書 Books in Japanese

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Monday, 23 October 2006

Roman Holiday - Original story by Dalton Trumbo (1) ダルトン・トランボ原案 『ローマの休日』 (1)

« Roman Holiday 2 »
« ローマの休日 2 »

25599view007
ParamountPictures/Photofest/MediaVastJapan
Image source: Yahoo! 映画


■日本語字幕 Subtitles in Japanese

(J1) アスワン・プロモーション 2009
アン  : ここはエレベーター?
ジョー : 僕の部屋だよ
アン  : 失礼なことを言って ごめんなさい
      でも めまいがひどくなってきた
      ここで寝ていいの?
ジョー : 普通はそう考えるだろう
アン  : バラの刺しゅうのついた
      絹のネグリジェはある?
ジョー : 悪いが今夜は我慢してくれ
      これで
アン  : パジャマだ!
ジョー : 残念ながら ネグリジェは
      長年 着てないんでね
アン  : 脱ぐのを手伝ってくださる?
ジョー : あ…いいよ
      えーと
      はいどうぞ
      あとは自分でできるだろう
[略]
アン  : これは大変異常なことだわ
      男の方と 2人きりになったことがないの
      たとえ服を着ていてもね
      まして服を脱ぐだなんて
      全くありえないこと
      ふふ
      私は気にならないわ
      あなたは?

   英語学習映画 1 「ローマの休日」日英同時+単語・熟語訳字幕
   提供元: アスワン・プロモーション
   発売日:2009-04-22
   下の YouTube 動画を見ながら、tomoki y. がセリフを書き起しました。
   役名の「王女」「ジョー」を挿入しました。


(J2) 藤田 2007, 2009
アン  : これはエレベーター?
ジョー : 僕の部屋だよ
アン  : 申しあげにくいのですが
      めまいがひどくなりました
      ここで寝ても?
ジョー : しかたがないね
アン  : バラの刺しゅうがついたシルクのネグリジェは?
ジョー : これで我慢してくれ
      これで
アン  : パジャマだわ
ジョー : 何年もナイトガウンは着てない
アン  : 脱ぐのを手伝ってくださる?
ジョー : オーケー
      後は自分で
[略]
アン  : とても珍しいことだわ
      男の人と2人きりは初めて
      たとえ服を着てても
      それが服を脱ぐだなんて
      でも気にならないの あなたは?

   a. 藤田英時(ふじた・えいじ)=編著
     『名作映画を英語で読む ローマの休日(字幕対訳付)
     宝島SUGOI文庫 宝島社 2009-04-18
   b.別冊宝島1398 名作映画で英会話シリーズ ローマの休日
     宝島社 2007-03
   a. は(株)ブレーントラスト所有の映画フィルムより翻案化したもの。
   また、a.b. を改訂・改題し、文庫化したもの。引用は a. に拠りました。


(J3) パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2003
王女  : ここはエレベーター?
ジョー  : 僕の部屋だ
(……)
王女  : どうも失礼
      目まいがひどくなって…
王女  : ここに寝てよくて?
ジョー  : 仕方がない
王女  : バラの蕾(つぼみ)のついた
      絹のネグリジェを
ジョー  : これで我慢してくれ
王女  : パジャマだわ
ジョー  : ネグリジェは着ないんでね
王女  : 服をぬぐのを手伝って
ジョー  : (……)あとは自分でしたまえ
[略]
王女  : 珍しい事だわ
王女  : 服を着た時も
      男と二人でいる事はなかったわ
王女  : それが ぬいだ時に
王女  : でも不足はないわ。あなたは?

   DVD 『ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版
   出演:オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック
   パラマウント 1953 モノクロ 本編118分
   販売元: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
   発売日: 2003-12-17
   DVDの画面を見ながら、tomoki y. がセリフを書き起しました。
   役名の「王女」「ジョー」を挿入しました。


■日本語訳 Translation into Japanese

王女  「これはエレベーターですか?」
ジョー  「恐れ入りますね。お恥ずかしながら、僕のケチな部屋だ!」
(……)
王女  「大変申し上げ難いのですが、ちょっとめまいがひどくなってきて。あの、ここで寝ても構いませんか?」
ジョー  「まあ、そう考えるのが普通だな」
王女  「薔薇のつぼみがついたシルクのナイトガウンを取ってくれますか?」
ジョー  「悪いが、今夜はこれで我慢してくれ」
王女  「パジャマだわ!」
ジョー  「すまないね、お嬢さん。もう長いことナイトガウンは着ていないんだ」
王女  「服を脱ぐのを手伝ってください」
ジョー  「いいだろう。(……)さあ、外した。後は自分でできるだろ」
(……)
王女  「こんなこと私にはめったにないことなんです。こんなふうに殿方の部屋にいるなんて。殿方と二人だけになったことは初めてです。しかも、服を脱いでいるんだから、これは本当に異例のことです。でも、私は構いません。あなたは?」

   イアン・マクレラン・ハンター+ジョン・ダイトン=作
   池谷律代(いけや・りつよ)=訳
   『ローマの休日』ソニー・マガジンズ 1998/07


■池谷氏訳についての tomoki y. による注
 Notes by tomoki y. on Ms Ikeya's translation into Japanese

(1) ト書き部分は省略しました。

(2) 役名の「王女」「ジョー」を挿入しました。

(3) 原案・脚本 ダルトン・トランボについて

池谷氏が「あとがき」で述べているように、この映画の原案を実際に手がけたのは、ダルトン・トランボでした。イアン・マクレラン・ハンターの名前はフロント(隠れみの)として使われたに過ぎません。赤狩りの標的の1人にされたトランボは、1950年代を通して変名やクレジットなしで脚本を書き続けました。アカデミー脚本(原案)賞がトランボに授与されたのは、彼の死後15年以上も経った1993年のことでした。そして、彼の名がデジタル技術によって映画のクレジットに、ようやく晴れて明記されるようになったのは、2003年発売のDVDが初めてのことでした。


■Roman Holiday - Most Unusual
 映画で学ぶ実践英語1-4 日英同時+単語熟語訳字幕

提供元: アスワン・プロモーション


■英語脚本原文 The original script in English

ANN. Is this the elevator?

JOE [offended] It's my room. [He turns on a lamp at the other end of the room, by the bathroom door].

ANN [she almost topples over, walking to the bed and putting a gloved hand on the endboard to steady herself] I'm terribly sorry to mention it, but the dizziness is getting worse. [Looking around] Can I sleep here?

JOE. That's the general idea. [He walks over and opens a wardrobe on the landing next to the front door].

ANN [poetically] Can I have a silk nightgown with rosebuds on it?

JOE [walking over to Ann, presenting her with some pyjamas] I'm afraid you'll have to rough it tonight-in these.

ANN [with delight, taking them] Pyjamas!

JOE. Sorry, honey, but I haven't worn a nightgown in years. [He goes over to open another cupboard by the lamp].

ANN. Will you help me get undressed, please? [she stands ready, head raised expectantly].

JOE [pauses, unsure, then goes to her] Er...ok. [He undoes her necktie, sliding it away fom her neck; presenting it to her] Er, there you are; you can handle the rest.

[Omission]

ANN [shaking her head] This is very unusual. [Unbuttoning her cuffs, then the bottom button of her blouse] I've never been alone with a man before, even with my dress on. [Pulling up her blouse out of her skirt] With my dress off it's most unusual. [With a half-laugh] Hm, I don't seem to mind. [Smiling at him as she starts to open the remaining buttons] Do you?
 
   Writing credits:
   Dalton Trumbo ------- (story) (front Ian McLellan Hunter)
   Ian McLellan Hunter --- (screenplay) and
   John Dighton ---------(screenplay)
   Ian McLellan Hunter -- -(front for Dalton Trumbo)

   Transcribed by Graham (hepburn@unforgettable.com)

   Free online transcript available at:
   * Classic Movie Scripts
   * Drew's Script-O-Rama


■撮影台本と書き起し A shooting script and a transcript

たしかなことは存じませんが、上掲・池谷氏訳は「撮影台本 shooting script」の翻訳ではないかと思われます。つまり映画撮影開始時に、すでに出来あがっている脚本を日本語にしたものではないかと。これにたいして、英文は transcript、つまり出来上がった映画の音声を聴いて、映画製作とは直接関係ない部外者が、あとから書き起したものです。

監督の撮影スタイルにもよりますが、現場でどんどん台本をいじる監督の場合、撮影台本とトランスクリプトとでは、かなり違ってきます。今回引用した箇所においても、英語のトランスクリプトと日本語の撮影台本(?)訳とでは、相違点がいくつも見られます。セリフの順序に入れ替えがあったり、ト書き部分が英語のほうが詳しかったり、ぎゃくに日本語のほうが詳しかったり。

このブログ記事は、英文/和文の対照をご覧いただくのが主眼ですから、両者の食い違いが大きい箇所は省いて、両者が比較的よく対応しているところを選んで引用しました。


■外部リンク External links

   * Dalton Trumbo’s Screenplay Credit Restored to Roman Holiday
    Writers Guild of America, West 2011-12-19

   * 「ローマの休日」でアン王女のベッドシーンが想定されている箇所について
    極東ブログ 2010-02-10

    ヘップバーン扮するアン王女は、グレゴリー・ペック演ずる新聞記者と
    セックスをして処女を失ったのかどうか?! 映画のなかでは、はたして
    どのように想定されているのか? 人気ブログの筆者が自説を展開し、
    大勢の読者がそれに賛成・反対のコメントを寄せている。


■[en] Roman Holiday, the film
Roman Holiday (1953) - Greatest Films
Roman Holiday (1953) - Reel Classics
Roman Holiday (1953) - IMDb
Roman Holiday - Wikipedia


■[ja] 映画 『ローマの休日』
ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版』 - 公式サイト
ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版』 - キネ旬DB/ Walkerplus
ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版』 - TSUTAYA DISCAS   
ローマの休日 (1953/米)』 - CinemaScape−映画批評空間−
ローマの休日 (1953)』 - allcinema ONLINE
ローマの休日』 - キネマ旬報DB/ Walkerplus.com
ローマの休日』 - 素晴らしき哉、クラシック映画!
ローマの休日』 - Wikipedia


■更新履歴 Change log

2012-06-12 外部リンクを補足しました。
2011-02-05 外部リンクの項を新設しました。
2010-05-09 アスワン・プロモーション提供の日本語字幕 2009-04-22 を追加
         しました。また、これまで載せていた YouTube 動画が削除されて
         いたので、別の YouTube 動画と差し替えました。
2009-05-28 藤田英時=訳 日本語字幕 2009-04-18 を追加しました。また、
         このブログ記事のタイトルをつぎのとおり変更しました。
         旧題: Roman Holiday ローマの休日, Original story by Dalton
              Trumbo
         新題: Roman Holiday - Original story by Dalton Trumbo ダルトン・
              トランボ原案 『ローマの休日』
2006-10-26 訳者未確認・DVD日本語字幕を追加しました。


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Saturday, 21 October 2006

The Lake Isle of Innisfree by W. B. Yeats W・B・イェイツ / W・B・イェーツ 「湖の島イニスフリー」「イニスフリーの島へ」「イニスフリーの湖島」「イニスフリー湖島」

        目次 Table of Contents

  Map   ギル湖に浮かぶ小島イニスフリー Isle of Innisfree, Lough Gill
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■韓国語訳 Translation into Korean
 Audio 1  朗読: アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins reads the poem
 Audio 2  朗読: エマ・フィールディング Emma Fielding reads the poem
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 荒俣 2010
  (J2) 高松 2009
  (J3) 加島 2007
  (J4) Tad 2004
  (J5) 出口+齋藤 2002
  (J6) 松浦 2000
  (J7) 大森 2000
  (J8) 加島 1997
  (J9) 須賀 1994, 1998, etc.
  (J10) 平井 1990
  (J11) 中林 1990
  (J12) 鈴木 1982
  (J13) 石井 1976
  (J14) 新井 1973, 1985
  (J15) 尾島 1972, 1976
  (J16) 尾島 1969
  (J17) 尾島 1958, 1966, etc.
  (J18) 山宮 1946
  (J19) 成田 1936
  (J20) 矢野 1928, 1963, etc.
■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese
■トルコ語訳 Translation into Turkish
  Photo   ウィリアム・バトラー・イェイツ William Buther Yeats
■ギリシャ語訳 Translation into Greek
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian
■スウェーデン語訳 Translation into Swedish
■ドイツ語訳 Translation into German
■オランダ語訳 Translation into Dutch
■イタリア語訳 Translations into Italian
  (It1)
  (It2)
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translations into French
  (F1) Ouatitm, 2006
  (F2) Kaoru, 2006
 Audio 3  朗読: イェイツ自身 W. B. Yeats himself reads the poem
■英語原詩の全文 The original poem in English (complete)
■詩人の名の日本語表記 Variation of the poet's name in Japanese
■邦題の異同 Variation of the title in Japanese
■更新履歴 Change log


  Map  
アイルランド、スライゴ郡のギル湖に浮かぶ小島、イニスフリー
Isle of Innisfree, Lough Gill, County Sligo, Ireland

より大きな地図 島を望むストリートビューは こちら
View Larger Map Street View of the Isle is HERE


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

现在我要起身走了,去茵纳斯弗瑞,
建一所小棚屋在那里,用粘土和藤条筑成:
我将在那里栽九行豆角,还有一个为蜜蜂而备的蜂巢,
我将独自居住在,蜂声喧杂的林间空地。
[略]

   叶芝 绿豆译 《茵纳斯弗瑞的湖心岛》
   E-text at 保尔·克洛岱尔诗选


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

此刻我將動身前去,去那茵湖島,
在那而搭建一座小木屋,以泥塊枝椏編織而成;
種幾排大豆,弄個蜂巢,養些蜜蜂,
遺世獨立於那片蜂兒高鳴的林間野地。
[略]

   葉慈 「茵湖島」
   英語教學雜誌,第十二卷第四期,1988年4月號73-79頁
   E-text at 莊坤良筆記


■韓国語訳 Translation into Korean

나 일어나 이제 가리, 이니스프리로 가리.
거기 나뭇가지 엮어 진흙바른 작은 오두막 짓고;
아홉이랑 콩밭과 꿀벌통 하나 ,
벌들이 윙윙대는 숲속에 나 혼자 살으리.
[略]

   이니스프리의 호도 - 윌리엄 버틀러 예이즈
   E-text at 원주디카포럼 (cafe.daum.net/dslr76)


 Audio 1 
アンソニー・ホプキンスの朗読による「イニスフリーの湖島」
Anthony Hopkins reads The Lake Isle Of Innisfree

W. B. Yeats - The Lake Isle Of Innisfree... Uploaded to Dailymotion by poetictouch


 Audio 2 
エマ・フィールディングの朗読による「イニスフリーの湖島」
Emma Fielding reads The Lake Isle Of Innisfree

William Butler Yeats - The Lake Isle Of Innisfree Uploaded to Dailymotion by poetictouch


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 荒俣 2010
立ち上がろう、さあ行こう、イニスフリーへ行こう。
泥と小枝でささやかな小屋を建てたいものだ。
九列に豆を植えて、蜜蜂の巣箱を造ろう。
蜜蜂が飛び交う音を聞きながら、ひとり静かに暮らそう。
[以下略]

   W・B・イェーツ=作 荒俣宏(あらまた・ひろし)=訳 「イニスフリーの湖島」
   シャルル・ペロー=作 ハリー・クラーク=絵 荒俣宏=訳
   『ペロー童話集 付=詩集 ときは春』 新書館 2010/12/05 所収
   *訳注1
    冒頭の「立ち上がろう」 I will arise は「ルカ伝」十五、
    放蕩息子の言葉である。
   *訳注2
    イニスフリーはギル湖の中の小島の名称。

   詩集「ときは春」の原書:
   The Year's at the Spring, Illustrated by Harry Clarke
   Edited by Lettice D'O. Walters. George G. Harrap, London, 1920.


(J2) 高松 2009
さあ、立って行こう、イニスフリーの島へ行こう、
あの島で、枝を編み、泥壁を塗り、小さな小屋を建て、
九つの豆のうねを耕そう。それに蜜蜂の巣箱を一つ。
そうして蜂の羽音響く森の空地に一人で暮そう。
[以下略]

   イェイツ=作 高松雄一(たかまつ・ゆういち)=訳 「湖の島イニスフリー」
   高松雄一=編 『対訳 イェイツ詩集』 岩波文庫 2009/07/16 所収
   1890年12月13日 The National Observer 紙初出。
   The Countess Kathleen and Various Legends and Lyrics (London, 1892) に収録。
   *訳注
    Innisfree スライゴーのギル湖の小島。ゲール語で「ヒースの茂る島」の意。

   底本:
   The Collected Poems of W. B. Yeats second edition
   Macmillan, London, 1952.


(J3) 加島 2007
ああ、明日にでも行こう、あの島へ
そしてあそこに小屋を立てよう。
  壁は泥土、屋根は草葺きでいい
  豆の畑は畝を九つ、蜂蜜づくりの巣はひとつ
  その蜂たちの羽音のなかで独り暮らそう。
[以下略]

   W・B・イエーツ=作 加島祥造(かじま・しょうぞう)=訳
   「イニスフリーの島へ」
   W・B・イエーツ、W・H・オーデン、加島祥造=著
   『最後のロマン主義者 イエーツ訳詩集
   加島祥造セレクション1(全3巻) 港の人 2007/07/07 所収


(J4) Tad 2004
さあ立上がって行こう、イニスフリーに行こう、
そして土壁づくりの小屋をそこに建てよう。
そこには九条の豆を植え、蜜蜂の巣をおこう、
そして蜂の羽音の騒がしく聞こえる渓にひとりで住もう。
[以下略]

   ウィリアム・バトラー・イェーツ=作 Tad=訳 「イニスフリーの湖島」
   花と詩と音楽と 2004/08


(J5) 出口+齋藤 2002
さあ、立ちあがって行こう、イニスフリーの湖島へ、
そこで土と小枝でできた、ちいさな小屋を建てよう。
そこに九列の大豆畑をつくり、蜜蜂の箱に蜜を集め、
蜜蜂が飛びかう原っぱで ひとり暮そう。
[以下略]

   ウィリアム・バトラー・イェーツ=作 出口保夫=訳 「イニスフリーの湖島」
   出口保夫+齋藤貴子=訳 『音読・暗唱 愛と夢の英詩集
   講談社+α文庫 講談社 2002/05 所収


(J6) 松浦 2000
さあ 起きて行こう イニスフリーの湖島に
小枝と粘土をこねた 小さな家を建て、
豆畑を九列植え、一箱の蜜蜂(すがる)を飼おう
そして、ただひとり 暮らすのだ 蜜蜂の羽音たかい森なかで
[以下略]

   W・B・イェイツ=作 松浦暢(まつうら・とおる)=訳 「イニスフリーの湖島」
   松浦暢=編訳 『英詩の歓び-青春、そして夢と追憶
   平凡社ライブラリー 2000/10 所収


(J7) 大森 2000
私は立ち上がって、今こそあのイニスフリーへ行こう、
そして、そこに粘土と小枝で小さな小屋を建てよう。
九つの列に豆を植えて、蜜蜂のために巣を造ろう、
蜜蜂の声に浸って静かな空地に一人で暮らそう。
[以下略]

   William Butler Yeats=作 大森惠子(おおもり・けいこ)=訳
   「イニスフリーの湖島」
   大森惠子=著 『英詩のこころを旅して-今、Innisfreeに誘われて
   青娥書房 2000/08 所収


(J8) 加島 1997
ああ、明日にでも行こう、あの島へ
そしてあそこに小屋を立てよう。
 壁は泥土、屋根は草葺きでいい
 豆の畑は畝(うね)を九(ここの)つ、蜂蜜用の巣はひとつ
その蜂たちの羽音のなかで独り暮そう。
[以下略]

   W・B・イエーツ=作 加島祥造(かじま・しょうぞう)=訳 「湖のなかの島」
   加島祥造=訳編 『イエーツ詩集』 海外詩文庫9 思潮社 1997/08 所収


(J9) 須賀 1994, 1998, etc.
さあ、立ちあがって行こう、イニスフリーに行こう、
ちいさな小屋をあの島に建てよう、粘土と小枝を使って。
豆は九列でいい、それから蜜をとるのに、ハチの巣箱と、
ミツバチが騒ぐ谷間で、ひとり暮らそう。
[以下略]

   ウィリアム・バトラー・イェイツ=作
   須賀敦子(すが・あつこ)=抜粋訳 「イニスフリー湖の島」
   須賀敦子=著「ダフォディルがきんいろにはためいて……」の文中
   9a.須賀敦子全集4』 河出文庫 2007/01/06 所収
   9b.遠い朝の本たち』 ちくま文庫 2001/03/07 所収
   9c.須賀敦子全集4』 河出書房新社 2000/07/10 所収
   9d.遠い朝の本たち』 筑摩書房 1998/04/25 所収
   9e.ちくま」筑摩書房 1994年1月号収載
   引用は 9c. に拠りました。


(J10) 平井 1990
今度こそ腰を上げて、私は帰りたい、あのイニスフリーへ、
そして、泥と小枝で造ったささやかな小屋を一軒建てたい。
森の一隅には九列の豆を植え、蜜蜂の巣箱を造り、
独り静かに暮したい、--蜂の飛び交う音を聞きながら。
[以下略]

   ウィリアム・バトラー・イェイツ=作 平井正穂(ひらい・まさお)=訳
   「イニスフリーの湖島」
   平井正穂=編 『イギリス名詩選』 岩波文庫 1990/02 所収

   注:イニスフリーは郷里のギル湖の中の小島の名前。
   I will arise 放蕩息子の言葉(「ルカ伝」15:18)参照。


(J11) 中林 1990
さあ 立ち上がり イニスフリィへ出かけよう
そこには粘土と小枝で小さな小屋を建てよう
そこには九畝の豆畑と蜜蜂の巣箱を作り
蜂が飛び交う林間で一人暮すとしよう
[以下略]

   W・B・イェイツ=作 中林良雄=訳 「湖島イニスフリィ」 『薔薇』(1893)より
   中林良雄+中林孝雄=訳 『イェイツ詩集』 松柏社 1990/01 所収
 
   注:「湖島イニスフリィ」 スライゴー州のギル湖に浮かぶ島で、その
   名は Heather Island(ヒースの生い茂る島)の意味だという。この詩
   にはソローの『森の生活(ウォールデン)』の影響が見られる。


(J12) 鈴木 1982
いざ立って私は行こう イニスフリーへ行こう
土をねり 小枝組んで小さな庵(いおり)をそこに建てよう
九つの畝(うね)に豆を植えつけ 蜜蜂の巣箱をもうけ
ひとり住もう 蜂さわぐ林の空地に
[以下略]

   W・B・イェイツ=作 鈴木弘=訳 「イニスフリー湖島」 『薔薇』(1893)
   鈴木弘=訳 『W・B・イェイツ全詩集』 北星堂書店 1982/09 所収

   本書は The Collected Poems of W. B. Yeats, Macmillan, 1950
   すなわち1950年発行の決定版(マクミラン社)の全訳。
   鈴木氏は、下に引用する尾島庄太郎氏のお弟子さんの1人。
   この『全詩集』は、イェイツの自注、鈴木氏の訳注、参考文献、
   固有名詞索引、原詩題名索引なども完備しています。周到な一冊。


(J13) 石井 1976
ぼくは立ち上がっていくとしよう いま、イニスフリーへ行こう、
そこで小さな家を 小枝を編み粘土をぬって作ろう。
九つの豆の畝(うね)を作り、蜜蜂の巣箱も持とう、
ただひとり 蜂の羽音も高い林間の空地に住もう。
[以下略]

   イェーツ=作 石井正之助(いしい・しょうのすけ)=訳 「イニスフリーの湖島」
   石井正之助=著 『英詩の世界-理解と鑑賞』 大修館書店 1976/11 所収


(J14) 新井 1973, 1985
立ちあがって、さあ行こう、イニシュフリーへ、
そしてそこに小屋を立てよう、粘土と編み枝で。
そこに九畝(うね)の豆を植え、ミツバチの巣をつくろう。
そしてひとりで暮らそう、ミツの羽音のする林の空地で。
[以下略]

   W・B・イェイツ=作 新井明(あらい・あきら)=訳 「イニシュフリーの湖島」
   斎藤美洲(さいとう・びしゅう)=編著
   14a.イギリス文学詩文選-風土と文学』 中教出版 新訂版 1985/03 所収
   14b.イギリス文学詩文選-風土と文学』 中教出版 1973/01 所収
   引用は 14b. に拠りました。


(J15) 尾島 1972, 1976
いざ起って私は行こう、イニスフリーへ。
つちひねり、小枝を編んで、
小さいあばらやをかしこに建てよう。
九つの畝に豆をうえ、
蜜蜂の巣箱をもうけ、
ただひとり、住みたいものよ、
蜂歌う森の空地に。
[以下略]
 
   イェイツ=作 尾島庄太郎(おじま・しょうたろう)=訳
   「イニスフリー湖島(注)」
   15a. 豪華版 世界文学全集38 世界詩集』 講談社 1976/10 所収
   15b.世界文学全集48 世界詩集』 講談社 1972/01 所収
   引用は 15a. に拠りました。
 
   注:アイルランドのスライゴー町に近いギル湖という荒涼として美しい、
   葦のしげる湖にうかぶ小島。


(J16) 尾島 1969
いますぐに行きたい。あのイニスフリーへ。
小枝を組み、土をひねり、小屋をこしらえよう。
九畝の豆をまき蜜蜂の巣箱をもうけ、ただひとり
林のなかに暮したい、蜂あまたうたうのをきいて。
[以下略]

   W・B・イエーツ=作 尾島庄太郎=訳 「イニスフリー湖島(注)」
   『カラー版 世界文学全集 別巻1 世界名詩集』 象徴主義の風土編
   河出書房新社 1969/05 所収

   注:アイルランド、ギル湖上の小島


(J17) 尾島 1958, 1966, etc.
いざ立ちて行かばやなイニスフリーへ。
粘土(はに)括(ひね)り細枝(こえだ)編み小さき茅舎(あばらや)かしこに
 建てん。
九畝(ここのうね)の豆、蜜蜂の巣をいとほしみ、ただ一人
住まはなん、蜂うたふ林のなかに。
[以下略]
 
   イェイツ=作 尾島庄太郎=訳 「イニスフリー湖島」
   17a.薔薇―イェイツ詩集』 角川文庫 1999/01 所収
   17b.イェイツ詩集』 増補改訂3版 北星堂書店 1966 所収
   17c.イェイツ詩集』 北星堂書店 1958/01 所収
   17a.17b. を改訂し、文庫化したもの。引用は 17c. に拠りました。


(J18) 山宮 1946
いざ立ち行かむ、行かむイニスフリイに、
粘土(つち)と簀垣(すがき)の小(ち)さき庵(いほり)をそこに結ばむ。
そこに九畝(こゝのうね)豌豆(まめ)をうゑ、一凾の蜜蜂(はち)を飼(か)ひ
たゞひとり棲(すま)はむ蜜蜂(はち)うなる林間(このま)に。
[以下略]
 
   イェイツ=作 山宮允(さんぐう・まこと)=訳 「イニスフリイの湖島」
   『イエイツ詩抄』 岩波文庫 1946/11 所収


(J19) 成田 1936
いざ立ちてわれは行かばや、イニスフリーに、
そこにわれ、壁土(つち)と壁下編(えつり)もて
いと(さ)やかなる小舍(いほり)をむすび、
九畦(こゝのうね)に豆を植え、蜜蜂(はち)の箱巢(す)をば造りて、
住み侘(わ)びむ、たゞひとり、蜂さはぐ林間(はやし)のなかに。
[以下略]

   イエーツ・ウヰリアム・バトラア=作 成田一夫=譯 「湖の島イニスフリーへ」
   『戀愛詩讀本 譯詩集』 日本書荘 1936/09/15(昭和11)所収
   編の旧字は新字で置き換えました。


(J20) 矢野 1928, 1963, etc.
いざ起(た)ちてわれ行(ゆ)かむ、行かむわれイニスフリイに、
そこにわれ埴土(はに)壁下地(えつり)もてささやかの庵(いほり)をむすび、
一箱の蜜蜂(はち)の巣そなへ九つの隴(うね)に豆植ゑ、
住まはなむただひとり蜜蜂(はち)さやぐ森の空地(あきち)に。
[以下略]

   20a. イェイツ=作 矢野峰人(やの・ほうじん)=訳 「イニスフリイに」
      西脇順三郎+浅野晃+神保光太郎=編
      『名訳詩集』 青春の詩集/外国篇11 白凰社 新装版 2003/10 所収
   20b. イェイツ=作 矢野峰人=訳 「イニスフリイに」
      西脇順三郎+浅野晃+神保光太郎=編
      『名訳詩集』 青春の詩集/外国篇11 白凰社 初版 1967/10 所収
   20c. イエーツ=作 矢野峰人=訳 「イニスフリイに」
      伊藤整=編 『世界近代詩十人集』 世界近代文学全集48
      河出書房新社 1963/02 所収
   20d. Yeats =作 矢野峰人=譯 The Lake Isle of Innisfree
      厨川白村(くりやがわ・はくそん)=著 『英詩選釋(普及版)
      アルス 定價壹圓 1928(昭和3) 所収
      国立国会図書館デジタル化資料
   引用は 20a. に拠りました。


■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese

Tôi sẽ thức và đi ngay bây giờ, đến Innisfree
Dựng một gian nhà bằng đất sét và phên liếp
Có chín hàng đậu và một tổ cho ong
Sống một mình với âm thanh vo vo trong rừng thưa vắng.
[Omission]

   Hồ trên đảo Innisfree by William Butler Yeats
   E-text at Việt Nam Ăn Chay


■トルコ語訳 Translation into Turkish

Kalkıp gideceğim şimdi, İnnisfree’ye gideceğim,
Balçıktan ve sazdan bir kulübe yapacağım orada;
Orada dokuz sıra fasulye ve bal arıları için bir kovan edineceğim,
Ve tek başıma yaşayacağım o arı uğultulu kayrada.
[Omission]

   The Lake Isle Of Innisfree by William Butler Yeats
   Translated by Osman Tuğlu
   E-text at Antoloji.Com


  Photo  
ウィリアム・バトラー・イェイツ William Buther Yeats
Yeats3
Image source: Biography of William Butler Yeats Golden Dawn Research Center


■ギリシャ語訳 Translation into Greek

Я встану и отправлюсь в путь на остров Иннисфри,
Из красной глины и лозы поставлю дом и стол,
Бобами грядки засажу по счету трижды три,
И стану жить один и слушать пчел.

[Omission]

   Γουίλιαμ Μπάτλερ Γέιτς - Tο νησί του Ιννισφρί στη λίμνη
   Translated by Анны Блейз (Anna Blaise)
   E-text at Vakxikon.gr


■ロシア語訳 Translation into Russian

Я встану и отправлюсь в путь на остров Иннисфри,
Из красной глины и лозы поставлю дом и стол,
Бобами грядки засажу по счету трижды три,
И стану жить один и слушать пчел.

[Omission]

   Уияльм Батлер Йейтс - Озерный остров Иннисфри
   Translated by Анны Блейз (Anna Blaise)
   E-text at Любовь моя – Ирландия


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

Аз ще се махна, ще тръгна сега, ще ида до Инисфрѝ,
колибата още чака ме там, стените от глина и плет,
и имам девет лехи със фасул, и кошер със мед от пчели,
и шум от пчели по поляната вред.

[Omission]

   Уилям Бътлър Йейтс — Езерният остров Инисфри`
   Translated by Цветан Стоянов
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian

Indulok én s megyek most, Innisfreebe megyek,
s kunyhót rakok, fala sár lesz, s nád és sás a tető:
lesz méhkasom, s kilenc sor babot is ültetek,
s csak nekem zümmög a mező.
[Omission]

   The Lake Isle of Innisfree by William Butler Yeats
   Excerpt at Blog.xFree.hu


■スウェーデン語訳 Translation into Swedish

Jag vill stå upp och gå nu, och gå till Innisfree,
Och en liten stuga bygga där, av lera och gjorde slör:
Nio böna-rader kommer jag att ha där, en bikupa för honungsbipatogener,
och lever ensam i bee-högt gläntan.
[Omission]

   The Lake Isle of Innisfree by William Butler Yeats
   E-text at Gotiska Klubben


■ドイツ語訳 Translation into German

Ich werde aufstehen und losgehen, nun nach Innisfree gehen,
Und werde aus Lehm und Weide dort eine kleine Hütte bauen,
Neun Reihen Bohnen und ein Korb für die Bienen sollen dort stehen
Und ich lebe allein auf den summenden Auen.
[Omission]

   Die Seeinsel Inisfree by W. B. Yeats
   E-text at www.paluch-habeck.de


■オランダ語訳 Translation into Dutch

Ik zal opstaan en gaan nu, en gaan naar Innisfree,
en daar een hutje bouwen, gemaakt uit klei en twijgen;
negen rijen bonen zal ik daar hebben, een korf voor honingbijen,
en wonen, heel alleen, op bij-doorgonsd gebied.
[Omission]

   Het eilandmeer van Innisfree
   Al keert het grote zingen niet terug by W. B. Yeats
   Poeziecentrum vzw, 2011
   Translated by J. Eijkelboom
   E-text at Literair Weblog De Contrabas


■イタリア語訳 Translations into Italian

(It1)
Io voglio alzarmi e andare ora, andare a Innisfree,
e lì costruire una piccola capanna, fatta d'argilla e graticcio:
lì voglio avere nove filari a fave e arnie per api da miele,
e vivere solo in una radura rumorosa d'api.
[Omission]

   L'isola del lago di Innisfree by W. B. Yeats
   E-text at Encanta.it


(It2)
Mi alzerò e andrò ora, e andrò a Innisfree,
E ci costruirò una piccola capanna, fatta di argilla e canne:
Nove filari di fagioli lì io avrò, un alveare per le api da miele,
E vivrò da solo nella radura rumorosa di api.
[Omission]

   L'isola del lago di Innisfree by W. B. Yeats
   E-text at La Pagina di Carlo


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Vou levantar-me e ir agora, e vou-me para Innisfree,
E lá farei uma choça com barro e vimes torcidos;
Terei feijão, nove filas; e abelhas terei ali;
E estarei só, na clareira entre os zumbidos.
[Omission]

   A Ilha Lacustre de Innisfree by W. B. Yeats
   E-text at lendo walden


■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan

Ara m'aixecaré i aniré a Innisfree.
M'hi faré una cabana de canyes i de fang:
nou rengs de mongeteres i un rusc per les abelles;
m'hi estaré sol, sentint brunzir l'eixam.
[Omission]

   L'illa del llac d'Innisfree by W. B. Yeats
   E-text at Recital de Poesia Sant Jordi 2010


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Me levantaré y me pondré en marcha, y a Innisfree iré,
y una choza haré allí, de arcilla y espinos:
nueve surcos de habas tendré allí, un panal para la miel,
y viviré solo en el arrullo de los zumbidos.
[Omission]

   La isla del lago de Innisfree by W. B. Yeats
   Translated by Luis Zalamea
   E-text at:
   * A media voz
   * Poemas de


■フランス語訳 Translations into French

(F1) Ouatitm, 2006
Je me lèverai et partirai, je partirai pour Innisfree,
pour une petite cabane là-bas, bâtie d'argile et de bois;
J'aurai là, neuf rangs de haricots, une ruche pour les abeilles,
Et je vivrai seul dans la clairière de leurs bourdonnements.
[Omission]

   L'île du lac d'Innisfree by W. B. Yeats
   Translated by Ouatitm, 2006/09/15
   E-text at skipass.com


(F2) Kaoru, 2006
Je vais me lever et partir maintenant, et aller à Innisfree
Dans une petite hutte là -bas, faite de colombage et de torchis;
J'ai ici neuf rangs de haricots, une ruche pour les abeilles,
Et je vivrais seul dans le bourdonnement des abeilles.
[Omission]

   L'île du lac d'Innisfree by William Bulter Yeats
   Translated by Kaoru, 2006/07/04
   E-text at Shikataganai - Terres dévastées


 Audio 3 
イェイツ自身の朗読による「イニスフリーの湖島」
W. B. Yeats Reads The Lake Isle of Innisfree

Uploaded to YouTube by awetblackbough on 25 Jul 2010


■英語原文(全文) The original text in English (complete)

I will arise and go now, and go to Innisfree,
And a small cabin build there, of clay and wattles made:
Nine bean-rows will I have there, a hive for the honeybee,
And live alone in the bee-loud glade.

And I shall have some peace there, for peace comes dropping slow,
Dropping from the veils of the mourning to where the cricket sings;
There midnight's all a glimmer, and noon a purple glow,
And evening full of the linnet's wings.

I will arise and go now, for always night and day
I hear lake water lapping with low sounds by the shore;
While I stand on the roadway, or on the pavements grey,
I hear it in the deep heart's core.


■詩人の名の日本語表記の異同
 Variation of the poet's name transliterated into Japanese

   イェーツ 荒俣 2010
   イェーツ Tad 2004
   イェーツ 出口+齋藤 2002
   イェーツ 石井 1976

   イェイツ 高松 2009
   イェイツ 松浦 2000
   イェイツ 須賀 1994, 1998, 2000, 2001, 2007
   イェイツ 平井 1990
   イェイツ 中林 1990
   イェイツ 鈴木 1982
   イェイツ 新井 1973, 1985
   イェイツ 矢野 1967, 2003
   イェイツ 尾島 1958, 1966, 1972, 1976, 1999
   イェイツ 山宮 1946

   イエーツ 加島 1997, 2007
   イエーツ 尾島 1969
   イエーツ 矢野 1963
   イエーツ 成田 1936


■邦題の異同 Variation of the title translated into Japanese

  「イニシュフリーの湖島」……新井 1973, 1985
  「イニスフリイに」……………矢野 1963, 1967, 2003
  「イニスフリイの湖島」………山宮 1946
  「イニスフリーの島へ」………加島 2007
  「イニスフリーの湖島」………荒俣 2010
  「イニスフリーの湖島」………Tad 2004
  「イニスフリーの湖島」………出口+齋藤 2002
  「イニスフリーの湖島」………大森 2000
  「イニスフリーの湖島」………松浦 2000
  「イニスフリーの湖島」………平井 1990
  「イニスフリーの湖島」………石井 1976
  「イニスフリー湖の島」………須賀 1994, 1998, 2000, 2001, 2007
  「イニスフリー湖島」…………鈴木 1982
  「イニスフリー湖島」…………尾島 1958, 1966, 1969, 1972, 1976, 1999
  「湖のなかの島」………………加島 1997
  「湖の島イニスフリー」………高松 2009
  「湖の島イニスフリーへ」……成田 1936
  「湖島イニスフリィ」…………中林 1990


■更新履歴 Change log

  • 2014/11/02 ギリシャ語訳を追加しました。
  • 2014/10/22 ブルガリア語訳を追加しました。
  • 2014/09/16 カタルーニャ語訳を追加しました。
  • 2013/09/23 トルコ語訳を追加しました。
  • 2013/05/30 矢野峰人=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2013/05/14 目次を新設し、イニスフリーの地図を追加しました。
  • 2013/04/05 成田一夫=譯 1936/09/15 を追加しました。
  • 2012/07/31 ベトナム語訳、ハンガリー語訳、スウェーデン語訳、およびアンソニー・ホプキンスによる朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/07/09 エマ・フィールディングによる朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/04/25 2種類のイタリア語訳を追加しました。
  • 2012/04/10 韓国語訳とオランダ語訳を追加しました。
  • 2012/01/19 中国語訳(簡体字)を追加しました。
  • 2012/01/18 高松雄一=訳 2009/07/16 を追加しました。
  • 2011/03/14 Tad=訳 2004/08 とポルトガル語訳を追加しました。
  • 2011/03/12 中國語譯(繁體字)、荒俣宏=訳 2010/12/05、ロシア語訳、ドイツ語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2010/04/18 イェイツ自身による詩の朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2010/01/23 加島祥造=訳 2007/07/07 を追加しました。また、ブログ記事のタイトルに、この加島氏訳の邦題「イニスフリーの島へ」を挿入しました。
  • 2009/07/04 須賀敦子=抜粋訳 2000/07 を追加しました。
  • 2009/04/18 尾島庄太郎=訳 1958, 1966, etc. に誤字がありましたので、次のとおり訂正しました。 粘士→粘土
  • 2009/04/17 尾島庄太郎=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2008/09/18 大森惠子=訳 2000/08 を追加しました。また、尾島庄太郎=訳の書誌情報を補足修正しました。
  • 2008/08/28 新井明=訳 1973/01 を追加しました。また、「詩人の名の日本語表記の異同」の項、および「邦題の異同」の項を新設しました。
  • 2007/10/23 検索の便を考慮して、記事のタイトルに邦題を加えました。
  • 2006/12/09 鈴木弘=訳 1982/09 を追加しました。
  • 2006/11/16 松浦暢=訳 2000/10 を追加しました。
  • 2006/11/12 石井正之助=訳 1976/11 を追加しました。

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(1)「イェイツ」詩集

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Friday, 20 October 2006

The Meaning of Everything: The Story of the Oxford English Dictionary by Simon Winchester

Photo_13  Meaning
 
 
■日本語訳 Translation into Japanese

第一章 英語のすべてを計測する

一.英語の成立

 英語は、非常に膨大で、あちこちに広がり、驚くほど扱いにくく、微妙で、今では限りなく充実して壮観なのだが、本来は侵略に関わる言語なのである。常にそうならざるを得なかった。地質学も海洋学も認めているように、英国諸島は人が住むずっと以前から、実際ほとんど常に島だったし、そこで暮らしたすべての人の祖先たちは、まず海の向こうから、その習慣や風貌、そして言語を携えて到来したのだった。

 英語の根幹をなす単語の巨大な集積であり、この物語の主題である大辞典の一九二八年初版の出版までに識別され発見され収録された四一万四八二五語——これはウェブスターの大成功を収めた米語辞典にすでに収録されていた数十万語とそれ以後の数十年間に見つけられたり造られたりした数万語を合わせたものだが——その大部分は外部者、訪問者、侵略者のおかげで生まれたというか、十全なものにされたのだった。

   サイモン・ウィンチェスター=著
   苅部恒徳(かりべ・つねのり)=訳
   『オックスフォード英語大辞典物語
   研究社 2004/08
 
 
■英語原文 The original text in English

Chapter I
Taking the Measure of It All

I. The Making

The English language - so vast, so sprawling, so wonderfully unwieldy, so subtle, and now in its never-ending fullness so undeniably magnificent - is in its essence the language of invasion. It was always bound to be so: geology and oceanography saw to it that the British Isles, since long before their populated time, were indeed almost always islands, and the ancestors of all who ever lived there first arrived by sea from beyond, bringing with them their customs, their looks - and their languages.

Of the gigantic amassment of words that make up the stock of the English language - the 414,825 that were discerned and discovered and catalogued in time for publication in 1928 of the first edition of the great Dictionary that is the subject of this story, the hundreds of thousands that had already been listed in Webster's wildly successful American dictionary, together with the scores of thousands that have been found or created in the decades since - the huge majority were conceived or otherwise made whole through the good offices of outsiders, visitors, or invaders.

   The Meaning of Everything: The Story of the Oxford English Dictionary
   by Simon Winchester
   Hardcover: Oxford University Press, Oct 2003
   Paperback: Oxford University Press, Oct 2004
   Excerpt at BookBrowse.com
 
 
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Tuesday, 10 October 2006

国連憲章第7章 Chapter 7 of the UN Charter

 
Unflag1

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Image source: Charter of the United Nations
  
 
■中国語(簡体字)正文 Authentic Chinese text (in simplified characters)

Charter_chinese_1
    E-text is here.
 
  
■フランス語正文 Authentic French text

Charterfrench

   Charte des Nations Unies
   E-text is here.
  
 
■ロシア語正文 Authentic Russian text

Charter_russian
    E-text is here.
 
  
■英語正文 Authentic English text

CHAPTER VII
ACTION WITH RESPECT TO THREATS TO THE PEACE, BREACHES OF THE PEACE, AND ACTS OF AGGRESSION

Article 42
Should the Security Council consider that measures provided for in Article 41 would be inadequate or have proved to be inadequate, it may take such action by air, sea, or land forces as may be necessary to maintain or restore international peace and security. Such action may include demonstrations, blockade, and other operations by air, sea, or land forces of Members of the United Nations.

   Charter of the United Nations
   E-text is here.
 
  
■スペイン語正文 Authentic Spanish text

Charter_spanish

   Carta de las Naciones Unidas
   E-text is here.
 
  
■アラビア語 Arabic text

アラビア語テキストも載せたかったのですが、あいにく吾輩のパソコンの言語環境が、まだ整っていなかったらしく、いますぐは載せられませんでした。後日、時間と気力があればやってみます。 
 
 
■日本語訳 Japanese translation

tomoki y. による注:日本語は国連の公用語ではないので、以下の条文は正文——つまり、解釈の基準となる正式な原文——ではありません。
 
 
第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動

第42条
 安全保障理事会は、第41条に定める措置では不充分であろうと認め、又は不充分なことが判明したと認めるときは国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍または陸軍の行動をとることができる。この行動は、国際連合加盟国の空軍、海軍又は陸軍による示威、封鎖その他の行動を含むことができる。

   国際連合憲章(国連憲章)
   E-text is here at the UNIC On Line
   The United Nations Information Center (UNIC), Tokyo
   (国際連合広報センター, 国連広報センター)
  
 
This article is not endorsed or otherwise supported by the United Nations. ;-)
 
 
↓以下の各書籍のタイトルは、ブラウザの画面を更新すると入れ替わります。

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(1) "United Nations"

(2) "Nations Unies"

(3) "Naciones Unidas"

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Saturday, 07 October 2006

Chasing the Sun: Dictionary Makers and the Dictionaries They Made by Jonathon Green

Photo_12  Chasing_the_sun
 
 
■日本語訳 Translation into Japanese

マレーは言語学を独学で身につけた。彼は大学に通ったことはない。もっとも、ユニヴァ−シティ・カレッジ以外には言語学を学べるところはなかったのだが。スコットランド低地地方の方言に魅せられて言語学の道を歩むようになり、生涯そこから外れることはなかった。言語はそれが話されている国とは異なり、地理的・政治的な境界線で分けられるものではないことにマレーは気づいた。イングランドとスコットランドの境のすぐ北のホーイクの人々は、その南の人々と同じ言葉を使っていて、境界線は言語的には意味のないものだった。言語は切れ目のない連続体であって、全体でひとつのものとして研究するべきなのだ。

   ジョナサン・グリーン=著 三川基好(みかわ・きよし)=訳
   『辞書の世界史』朝日新聞社 1999/09
 
 
■英語原文 The original text in English

As far as philology was concerned Murray was an autodidact. He had not attended university -- and in any case only University College would have been much use even had he done so -- but his fascination with the dialects of lowland Scotland set him on a path from which he never deviated. Murray perceived that language, unlike the nations that used it, was not tied to physical, political boundaries. The people of Hawrick, just north of the border, spoke in the same way as did those to the south of that linguistically arbitrary line. Language was a whole thing, a continuum, and should be studied as such.

   Chasing the Sun: Dictionary Makers and the Dictionaries They Made
   by Jonathon Green
   * Hardcover: Henry Holt (USA), 1996
   * Hardcover: Jonathan Cape (UK), 1996
   * Paperback: Pimlico (UK), 1997 
 
 
■洋書 Books in non-Japanese languages

■和書 Books in Japanese

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Friday, 06 October 2006

The Professor and the Madman by Simon Winchester

Photo_11 Us_edition
 ↑ハヤカワ文庫        ↑US edition

Uk_edition _
 ↑UK edition        ↑早川書房 - 単行本 
                 オビ広告に注目 
 
■日本語訳 Translation into Japanese

(……)マレー博士は改まって一礼し、何度も練習を重ねた短い挨拶の言葉を口にしはじめた。
「はじめまして。ロンドン言語協会のジェームズ・マレーと申します。『オックスフォード英語大辞典』の編纂主幹をつとめている者です。ようやくお目にかかれまして、まことに光栄に存じます。かねがねご協力いただいているW・C・マイナー博士でいらっしゃいますね?」
 相手はすぐには答えず、二人のあいだに一瞬気まずい空気が流れた。時計の音が妙に大きく聞こえる。廊下をそっと歩く足音。遠くでいくつもの鍵が触れ合う音。そのとき、机のうしろの男が咳払いをして、こう言った。
「まことに残念ですが、それは違います。誤解なさっているようです。私はブロードムア刑事犯精神病院の院長をつとめる者です。マイナー博士は間違いなくここにおりますが、彼は入院患者であります。二◯年以上前からここに入院している、最も古い患者なのです」

   サイモン・ウィンチェスター=著 鈴木主税(すずき・ちから)=訳
   『博士と狂人—世界最高の辞書OEDの誕生秘話』
   早川書房(単行本 1999/04|文庫 2006/03)
 
 
■英語原文 The original text in English

(......) Dr. Murray bowed gravely, and launched into the brief speech of greeting that he had so long rehearsed:

"A very good afternoon to you, sir. I am Dr. James Murray of the London Philological Society, and Editor of the Oxford English Dictionary. It is indeed an honour and a pleasure to at long last make your acquaintance -- for you must be, kind sir, my most assiduous helpmeet, Dr. W.C. Minor?"

There was a brief pause, a momentary air of mutual embarrassment. A clock ticked loudly. There were muffled footsteps in the hall. A distant clank of keys. And then the man behind the desk cleared his throat, and he spoke:

"I regret, kind sir, that I am not. It is not at all as you suppose. I am in fact the Governor of the Broadmoor Criminal Lunatic Asylum. Dr. Minor is most certainly here. But he is an inmate. He has been a patient here for more than twenty years. He is our longest-staying resident."

   The Professor and the Madman: A Tale of Murder, Insanity,
   and the Making of the Oxford English Dictionary
   by Simon Winchester
   * Hardcover: Harper Collins, 1998/09
   * Paperback: Perennial, 2005/07
   * Excerpt at SimonWinchester.com
 
 
■別題 "The Surgeon of Crowthorne" - An alternative title for this book

"The Professor and the Madman" has been published in the UK under a different title. The British title is:

   The Surgeon of Crowthorne: A Tale of Murder, Madness
   and the Oxford English Dictionary
   by Simon Winchester
   * Paperback: Penguin Books, New edition, 1999/06
 
 
■「メル・ギブソン主演で映画化」の話はどうなった?
 What happened with the film project starring Mel Gibson? 

上の画像のうち、右下「早川書房 - 単行本」のオビ広告の部分をよくご覧ください。
「メル・ギブソン主演映画化 全米ベストセラー記録中!」
という字が、ぼやけてますけど、読み取れますか?

そう、あのメル・ギブソン。この、実話にもとづいた物語(ノンフィクション小説?)がニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストに挙がり、邦訳も刊行されて間もなかった、世紀の変わりめごろのこと。『マッドマックス』、『リーサル・ウェポン』シリーズ、『ブレイブハート』などで知られる、あのハリウッド・スターが、この作品の映画化権を獲得したという報道がありました。ほほう、と吾輩は思いました。

医者や数学者や生物学者が主人公の映画は、前にもあります。準主役としてなら、言語学者が登場する映画もありました(ジョージ・バーナード・ショー原作の『ピグマリオン』、そして、そのミュージカル版『マイ・フェア・レディ』)。

ですが、辞書編纂者が主人公の映画なんて、聞いたことがありません。なにしろ、途方もなく地味で単調で、およそドラマチックとはいいがたい仕事です。どないにして映画にすんねん? と思いながらも、辞書マニアのはしくれである吾輩としては、公開を楽しみにしておりました。

ところが、その後、いっこうにプロジェクト進行の話を耳にしません。どないなってん? ぽしゃったんかいな? どなたかご存知の方、おられますか?
 
 
■洋書 Books in non-Japanese languages
(1) US title

(2) UK title

(3) Also by Simon Winchester

■和書 Books in Japanese

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Thursday, 05 October 2006

Caught in the Web of Words by K.M. Elisabeth Murray

OedMurray
 
  
■日本語訳 Translation into Japanese

七歳のとき、彼はわくわくするような発見をした。両親が取っていた定期刊行物の一八四四年版『児童のための伝道雑誌』に載った、中国語訳のヨハネ伝の一ページがそれである。彼は金釘流でこれを何度も写し取っているうちに、各欄に繰り返し出て来るのを見たり英文と比べたりして、しまいには「太初(はじめ)」、「神」、「言(ことば)」「光」、「命」、「証(あかし)」、「人」等々の英語に当たる漢字を見分けられるようになった。何年もの後、彼は依然としてこれらの漢字をそらで書けたが、聖書と出来れば文法書を入手して外国語を勉強する方法は、彼の常套手段だった。

   K・M・エリザベス・マレー=著 R・W・バーチフィールド=序
   加藤知己(かとう・ともみ)=訳
   『ことばへの情熱—ジェイムズ・マレーとオクスフォード英語大辞典
   三省堂 1980/02
 
 
■英語原文 The original text in English

At seven he made an exciting discovery, a page of the Gospel of St John in Chinese reproduced in the Juvenile Missionary Magazine for 1844, a periodical taken by his parents. He copied this many times in a scrawly hand until he had indentified the characters for such words as beginning, God, word, light, life, witness, man and so on, by observing their recurrence in the columns and comparing them with the English text. Years afterwards he could still write these characters from memory, and this method of learning a foreign language by acquiring a Bible, and if possible a grammar, was the one he always followed.

   Caught in the Web of Words: James Murray and the Oxford English
   Dictionary by K.M. Elisabeth Murray
   Yale University Press, 1977
   Paperback edition 1995
 
 
■ General information

* Who is James Murray?
 James Murray (lexicographer) - Wikipedia
* What is the Oxford English Dictionary (OED)?
 Oxford English Dictionary - Wikipedia
* The official OED website
 Oxford English Dictionary
 
 
■基礎知識

* オックスフォード英語辞典とは?
 オックスフォード英語辞典 - Wikipedia
 
 
■洋書 Books in non-Japanese languages

■和書 Books in Japanese

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Tuesday, 03 October 2006

The Tyger by William Blake ウィリアム・ブレイク 「タイガー」「とら」「トラ」「虎」「猛虎」

              目次 Table of Contents

   ■はじめに Introduction
    Video 1  Channel 4 Arrows of Desire - "Tyger"
    Video 2  朗読: ヘレン・ミレン Helen Mirren reads The Tyger
    Video 3  朗読: パールズ・オブ・ウィズダム Pearls of Wisdom presents
    Video 4  朗読: スポークン・ヴァース SpokenVerse presents The Tyger
    Video 5  朗読: イタリア語訳2種 Two translations into Italian
    Video 6  朗読: サミュエル・ウエスト Samuel West reads The Tyger
    Video 7  歌: パティ・スミス Patti Smith sings The Tyger
    Video 8  歌: 初音ミク Hatsune Miku sings The Tyger
    Video 9  歌: スペイン語訳 The Tyger sung in Spanish
     Audio    テート・オンラインにある朗読 Recording at the Tate Online
   ■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
   ■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (J1) 福田 2014
     (J2) 川本 2011
     (J3) 和田 2010
     (J4) 壺齋散人 2007
     (J5) 松島 2004
     (J6) 伊藤 2002 (監訳: 池田)
     (J7) 長尾 1996
     (J8) 平井 1990
     (J9) 梅津 1989
     (J10) 石井 1976
     (J11) 高島 1976
     (J12) 寿岳 1968
     (J13) 土居 1967, 1995, etc.
     (J14) 山宮 1956
     (J15) 寿岳 1931, 1940
     (J16) 竹友 1930
     (J17) 幡谷 1927
     (J18) 日夏 1922
   ■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese
   ■トルコ語訳 Translations into Turkish
     (Tr1) Özpalabıyıklar
     (Tr1) Selimoğlu
     (Tr2)
   ■ギリシャ語訳 Translation into Greek
   ■ロシア語訳 Translations into Russian
     (R1) Бальмонта
     (R2) Маршака
   ■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian
   ■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
   ■ポーランド語訳 Translation into Polish
   ■エスペラント語訳 Translation into Esperanto
   ■スロバキア語訳 Translation into Slovak
   ■チェコ語訳 Translation into Czech
   ■ノルウェー語訳 Translation into Norwegian
   ■スウェーデン語訳 Translations into Swedish
     (Se1) Heyman
     (Se2) DiCamillo
   ■オランダ語訳 Translation into Dutch
   ■ルーマニア語訳 Translation into Romanian
   ■イタリア語訳 Translations into Italian
     (It1)
     (It2) Conserva, 2012
     (It3) Ungaretti, 1965, 1968, etc.
   ■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
   ■ガリシア語訳 Translation into Galician
   ■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan
   ■スペイン語訳 Translations into Spanish
     (Es1)
     (Es2)
   ■フランス語訳 Translations into French
     (F1) Raffel
     (F2) Rose
   ■英語原詩の全文 The complete original text in English
   ■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

ロンドンに生まれ、ロンドンで死んだ詩人・画家・銅版画職人ウィリアム・ブレイク (1757-1827)。彼の代表的な詩集『無垢と経験の歌』のなかでも特に知られた一篇「虎」をとりあげます。まず、朗読のビデオなどを紹介し、つぎに世界の諸言語への翻訳からそれぞれ冒頭の一節を引用し、最後に英語の原詩全文を掲載します。

荒俣宏さんによると、西洋ではトラには「非人間的で破壊的な宇宙の力」と結びついたイメージがあるそうです。ブレイクは、この詩で「甘やかしや偽善をはねつける真の愛のきびしさをトラにたとえている」とのことです(平凡社大百科事典 第10巻 1985 「トラ(虎)」の項)。

初音ミク版の歌は一種のお遊びとして(?)お楽しみください。


 Video 1 
Channel 4 Arrows of Desire - Program 1.1: "Tyger" by William Blake

Published on May 12, 2012 by SonyFMAM


 Video 2 
ヘレン・ミレンが朗読する「タイガー」 The Tyger by William Blake. Read by Helen Mirren

Published on May 12, 2012 by poetictouch2012


 Video 3 
The Tyger by William Blake. Presented by Pearls of Wisdom

Published on Dec 12, 2011 by PearlsofWisdom


 Video 4 
The Tyger by William Blake. Presented by SpokenVerse

Published on Jul 4, 2010 by SpokenVerse


 Video 5 
2種類のイタリア語訳の朗読 Reading of two versions of translation into Italian
Uploaded by Progettopoesia on Jun 2, 2011


 Video 6 
「虎」 原詩朗読: サミュエル・ウエスト The Tyger read by Samuel West

The Product Exchange Ltd. Recorded at AudioProductions London.
Studio direction by David Ansdell. Sound production by Robert Nichol.
Full CD is downloadable at iTunes. More info at Ipodity.


 Video 7 
パティ・スミスが歌う「タイガー」 The Tyger sung by Patti Smith

歌は 1:40 あたりから始まります。 Published on Dec 12, 2011 by WadsworthAtheneum. Patti's singing starts around 1:40.


 Video 8 
「虎 (The Tyger)」
原詩: ウィリアム・ブレイク、訳詞: 肩、作曲: yu_ku 歌: 初音ミク 絵: 岸連山「虎図」 動画: 肩


 Video 9 
スペイン語訳にメロディを付けた歌 El tigre: Singing in Spanish

Published on Oct 20, 2011 by Andrew Dimitrelis


 Audio 
テート・オンラインにある、もう一つの朗読 Another recording at the Tate Online
Tate_william_blake_online


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

老虎!老虎!火一样辉煌,
烧穿了黑夜的森林和草莽,
什么样非凡的手和眼睛
能塑造你一身惊人的匀称?
(……)

   《老虎》 文/布雷克 译/卞之琳
   E-text at 白云黄鶴——文章閲読 [討論区:  Foreign Language]


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

老虎!老虎!火一樣輝煌,
燒穿了黑夜的森林和草莽,
什麼樣非凡的手和眼睛
能塑造你一身驚人的勻稱?
(……)

   《老虎》 布來克
   E-text at 中華網 (china.com)


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 福田 2014
虎よ虎 爛々(らんらん)と燃え
夜の静寂(しじま)の森の中、
いかな不滅の腕が眼が
創(つく)り得(う)るのかその恐るべき均整を。
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 福田昇八(ふくだ・しょうはち)=訳 「虎」
   福田昇八=著 『英詩のこころ』 岩波ジュニア新書 2014/01/21


(J2) 川本 2011
虎よ! 虎! 夜中の森に
ぎらぎらと燃えさかる。
どんな不滅の手や眼が
お前の恐るべき均斉を組み上げたのか。
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 川本皓嗣(かわもと・こうじ)=訳 「虎」
   テリー・イーグルトン=著 川本皓嗣=訳 『詩をどう読むか』 岩波書店 
   2011/07/12
   原書:
   How to Read a Poem by Terry Eagleton, Blackwell, 2006


(J3) 和田 2010
おおとらよ あかあかと もえあがる なんじにとう
まよなかの くろきもり ただなかで もえるとら
しぬるなき いかような めのひかり てのわざが
そのおそるべき なんじのすがた つりあうちから つくりえたのか

(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 和田義博=訳 「とら」
   からっぽ旅団 2010/09/19


(J4) 壺齋散人 2007
トラよ、夜の森に
火のように輝くトラよ
如何なる手 如何なる目が
汝の恐ろしき躯体を作ったか
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 壺齋散人=訳 「トラ」 (詩集「経験の歌」から)
   壺齋閑話 2007/10/21


(J5) 松島 2004
虎よ虎よ、輝き燃える
夜の森のなかで、
いかなる不滅の手、あるいは眼が、
汝(なんじ)の恐ろしい均斉を形作り得たのか。
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 松島正一=訳 「虎」
   『対訳 ブレイク詩集』 イギリス詩人選4 岩波文庫 2004/06


(J6) 伊藤 2002 (監訳: 池田)
タイガー、タイガー、燃えるように輝いている、
夜の森の中で、
どんな不死の手なのか、眼なのか、
お前の恐ろしい均整を作ったのは
(……)

   14 怒りの眼
   P・アクロイド=著 池田雅之(いけだ・まさゆき)=監訳
   蜂巣泉(はちす・いずみ)+伊藤茂(いとう・しげる)
   +高倉正行(たかくら・まさゆき)=共訳
   『ブレイク伝』 みすず書房 2002/02/08
   「監訳者あとがき」によれば、上掲の訳詩をふくむ第十四章の担当は
   伊藤茂氏。


(J7) 長尾 1996
虎。それは夜の深い森に
燃え輝くシンメトリ。
この恐怖のかたちをあえて作った
不死の手、不死の眼はいかなる存在なのか?
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 長尾高弘(ながお・たかひろ)=訳 「
   オンラインオリジナル 1996
   E-text at:
   a.無垢と経験のうた』 青空文庫
   b.無垢と経験のうた』 Longtail html版
   c.無垢と経験のうた』 Longtail エキスパンドブック版
   原書:
   The Complete Poetry & Prose of William Blake
   Edited by David V. Erdman, 1988


(J8) 平井 1990
虎よ! 夜の森かげで
赫々(あかあか)と燃えている虎よ!
死を知らざる者のいかなる手が、眼が、
お前の畏(おそ)るべき均整を造り得たのであるか?
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 平井正穂(ひらい・まさお)=訳 「虎」
   平井正穂=編 『イギリス名詩選』 岩波文庫 1990/02


(J9) 梅津 1989
虎よ虎よ、夜の森の中で、
らんらんと燃ゆる、
如何なる不死の手または目(まなこ)の、
おんみの恐ろしき均整をつくり得たのか。
(……)

   ブレイク=作 梅津濟美(うめつ・なるみ)=訳 「虎。」
   『ブレイク全著作』(全2巻) 名古屋大学出版会 1989/07


(J10) 石井 1976
虎(とら)よ、虎よ、夜の森に
輝き燃えるものよ、
いかなる不滅の手と目とが
おまえの恐ろしい均整を造(つく)り得たのか。
(……)

   ブレイク=作 石井正之助(いしい・しょうのすけ)=訳 「虎」
   石井正之助=著 『英詩の世界—理解と鑑賞』 大修館書店 1976/11


(J11) 高島 1976
猛然たる虎よ。深夜 森の奥ふかく
ぎらぎらと燃え輝ける虎よ
おまえの恐ろしい姿を創り出したのは
いかなる永劫の手、眼なのだろうか
(……)

   ウィリアム・ブレィク=作 高島誠=訳 「猛虎」
   『豪華版 世界文学全集38 世界詩集』 講談社 1976/10


(J12) 寿岳 1968
虎よ! 虎よ! あかあかと燃える
闇くろぐろの 夜の森に
どんな不死の手 または目が
おまえの怖ろしい均整を つくり得たか?
(……)

   ブレイク=著 寿岳文章(じゅがく・ぶんしょう)=訳 「虎」
   『ブレイク詩集』 世界の詩55 彌生書房 1968/06


(J13) 土居 1967, 1995, etc.
虎よ、虎、輝き燃える、
夜(よる)の森のなかで、
どんな神の手、あるいは眼(め)が
汝(なんじ)の怖(おそ)ろしい均整をつくり得たのか。
(……)

   ウィリアム・ブレイク=作 土居光知(どい・こうち)=訳 「虎」
   a.名訳詩集』 青春の詩集/外国篇11 白凰社 新装版 2003/10
   b.ブレイク詩集』 平凡社ライブラリー 1995/10
   c.名訳詩集』 青春の詩集/外国篇11 白凰社 1967/10


(J14) 山宮 1956
夜(よる)の林に焔のごとく、
焔のごとくに輝く虎よ、
いかなる神の技工(たくみ)に成れる
どんな不死の手 または目が
その怖しくもよろしき貌(かたち)。
(……)

   第十七講
   ウィルヤム・ブレイク=著 山宮允(さんぐう・まこと)=訳 「虎」
   山宮允=著 『英詩詳釈—学生版』 吾妻書房 1956/10/31
   著者の筆になる「はしがき」によれば、この本は山宮氏の旧著『英詩十講
   (1928)、『英詩十二講』 (1933) の2冊に改訂増補を施し、編集の体裁を
   すこし改めて一冊にまとめた「更正本」だそうです。神の旧字は新字で
   置き換えました。


(J15) 寿岳 1931, 1940
虎よ虎よ、ぬばたまの、
夜の林に燃ゆる虎よ。
いかなる不死の眼または腕の、
よくも作りしながゆゆしき均整を?
(……)

   ウィリャム・ブレイク=作 寿岳文章=訳 「虎」
   a.改訳 ブレイク抒情詩抄』 岩波文庫 改版 1940/08(昭和15)所収
   b.ブレイク抒情詩抄』 岩波文庫 初版 1931/06(昭和6)
   引用は a. に拠りました。


(J16) 竹友 1930
虎よ、虎よ、爛爛と
夜半(よは)の森にぞ燃えさかる。
いかなる神手靈眼(しんしゅれいがん)の
汝が肅整(しゅくせい)を作り得し。
(……)

   ヰリヤム・ブレイク=作 竹友藻風(たけとも・そうふう)=譯 「虎」
   『近代詩人集』 世界文學全集37 新潮社 1930/05(昭和5) (非賣品)所収


(J17) 幡谷 1927
虎よ、虎よ、夜の森に
焔え輝く虎よ!
いかなる神の手か、また眼が
汝の怖ろしい姿を均整(とゝの)へたか?
(……)

   ブレイク=著 幡谷正雄(はたや・まさお)=譯 「虎」
   『ブレイク詩集』 新潮社 1927/10(昭和2) 定價壹圓七拾錢


(J18) 日夏 1922
虎よ——
夜闇(よやみ)の森林(しんりん)に燃ゑ昌(さか)りかがやく、虎よ!
そも如何(いか)なる御神(おほんかみ)の御手(みて)また御眼(みめ)の
斯(こ)の怕ろしき對齊(たいせい)を手組(たく)みけるぞや?
(……)

   ヰリアム・ブレエク=著 日夏耿之介(ひなつ・こうのすけ)=譯 「虎」
   日夏耿之介=著 『英國神秘詩鈔
   アルス 1922/05/10(大正11) 定價壹圓六拾錢
   神の旧字は新字で置き換えました。

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William_blake_the_tyger
William Blake - The Tyger
Image source: Romanticism - Art History Archive
The Lilith Gallery of Toronto

■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese

Kaplan! Kaplan! gecenin ormanında
Işıl ışıl yanan parlak yalaza,
Hangi ölümsüz el ya da göz, hangi,
Kurabildi o korkunç simetrini?
(......)

   Kaplan by William Blake
   Translated by Nguyễn Hoàng Ái
   E-text at Wikipedia


■トルコ語訳 Translations into Turkish

(Tr1) Özpalabıyıklar
Kaplan! Kaplan! gecenin ormanında
Işıl ışıl yanan parlak yalaza,
Hangi ölümsüz el ya da göz, hangi,
Kurabildi o korkunç simetrini?
(......)

   Kaplan by William Blake
   Translated by Selahattin Özpalabıyıklar
   E-text at deviantART


(Tr2) Selimoğlu
Kaplan, kaplan, yanan kor
Gecenin fundalığında,
Hangi Tanrı’nın tutuşuyla bakışı
Yaratmış bu korkunç harikayı?
(......)

   Kaplan by William Blake
   Translated by Zeyyat Selimoğlu
   E-text at nirvanayayolculuk


(Tr3)
Kaplan! Kaplan! Işıldayarak yanan
Ormanlarında gecenin
Hangi ölümsüz el ya da göz
Çerçeveliyebilirdi korkunç simetrini senin?
(......)

   Kaplan by William Blake
   E-text at İngiliz Şiiri - Mevsimsiz Forum


■ギリシャ語訳 Translation into Greek

Τίγρη, τίγρη, φλόγας λάμψη
μέσα στης νυχτιάς τα δάση,
ποιου η αιώνια μαεστρία
σ’ έκαμε με μαεστρία;
(......)

   Ουίλλιαμ Μπλέηκ. Η Τίγρη
   E-text at Willlam Blake (1) « pteroen


■ロシア語訳 Translations into Russian

(R1) Бальмонта
Тигр, тигр, жгучий страх,
Ты горишь в ночных лесах.
Чей бессмертный взор, любя,
Создал страшного тебя?
(......)

   Вильям Блейк. Тигр
   Перевод К. Бальмонта
   (В кн.: Из мировой поэзии. Берлин, 1921.)
   E-text at Lib.Ru


(R2) Маршака
Тигр, о тигр, светло горящий
В глубине полночной чащи,
Кем задуман огневой
Соразмерный образ твой?
(......)

   Вильям Блейк. Тигр
   Translated by С.Я. Маршака
   E-text at Антология английской поэзии


■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian

Тигр! Тигр! палаючий вогонь
У лісах ночі,
Чия безсмертна рука або очей
Може обрамити твою страшну симетрію?
(......)

   Вільям Блейк. Тигр
   Excerpt at SYSAdmins.ru


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

Тигър, тигър, лумнал с мощ
като факла в черна нощ,
кой безсмъртен взор, коя ръка
те вгради в таз дива красота?
(......)

   Уилям Блейк. Тигърът
   Превод на Кръстан Дянков
   E-text at Уикиизточник (Wikisource)


■ポーランド語訳 Translation into Polish

Tygrys! Tygrys! jasno płoniesz
W puszczach nocy - czyje dłonie
Czyje oczy nieśmiertelne
Mogły stworzyć twą symetrię.
(......)

   La tigro de William Blake
   Translated by K. Puławskiego
   E-text at Co czytam? William Blake: Tygrys


■エスペラント語訳 Translation into Esperanto

Tigro, tigro, brile brula
En arbaro nokt-obskura,
Forg^is kia man' eterna
Vin je simetri' konsterna?
(......)

   La tigro de William Blake
   E-text at Arkivo de la familio Harlow (donh.best.vwh.net)


■スロバキア語訳 Translation into Slovak

Tiger, tiger, plam a švih
v lesoch nocí hlbokých,
kto mal moc, kto večný vid
tvoj strašný súlad vytvoriť?
(......)

   Tiger by William Blake
   Excerpt at HLAS - Divadlo LUDUS [DOC]


■チェコ語訳 Translation into Czech

Tygře, tygře, žhavě žhneš
v noci, jíž jak lesem jdeš!
Kdo vzal smrti její moc
a dal ti strašnou souměrnost?
(......)

   Tygr by William Blake
   Translated by Zdeňka Hrona
   E-text at pracovni_list_blake [PDF]


■ノルウェー語訳 Translation into Norwegian

Tiger Tiger brennende lys,
I skogene på natten,
Hva udødelig hånd eller øye.
Kunne rammen din redd symmetri?

   Tiger by William Blake
   E-text at Exposix


■スウェーデン語訳 Translations into Swedish

(Se1) Heyman
Tiger, tiger, stod av eld,
mitt i nattens djungel ställd!
Vilken odödlig blick och hand
skapade dig ur brinnande brand?

   Tiger by William Blake
   Translated by Viveca Heyman
   E-text at Berwald 021019 (pdf) - Sveriges Radio [PDF]
   Excerpt at SvD


(Se2) DiCamillo
Tiger, tiger, brinner klart
i skogens dunkla natt
Vilken odödlig hand eller blick
kunde väl forma din skrämmande symmetri?

   Tiger by William Blake
   Translated by Kate DiCamillo
   E-text at Kate DiCamillo: Tigern


■オランダ語訳 Translation into Dutch

Tiger, Tiger, Burning Bright
In de bossen van de nacht,
Wat onsterfelijke hand of oog
Kan frame uw angstig symmetrie?
(......)

   The Tiger, Songs of Experience, by William Blake
   E-text at Tiger Jewelry


■ルーマニア語訳 Translation into Romanian

Tigru, Tigru, foc de febre,
Între negrele tenebre,
Ce urgie-ţi dete ţie
Cea cumplită simetrie?
(......)

   Tigrul by William Blake
   Translated by Paul Abucean
   E-text at Citatepedia.ro


■イタリア語訳 Translations into Italian

(It1)
Tigre, Tigre, fiamma iridescente
nelle foreste della notte,
quale immortale occhio o mano
ha potuto forgiare la tua paurosa perfezione?
(......)

   La Tigre by William Blake
   E-text at:


(It2) Conserva, 2012
Tigre, Tigre, che bruci luminosa
nelle foreste della notte,
quale immortale mano o occhio
ha potuto foggiare la tua orribile simmetria?
(......)

   La Tigre
   in Poesie by William Blake. Translated by Giacomo Conserva
   Newton Compton Editori, 2012/01/13. Preview at Google Books


(It3) Ungaretti, 1965, 1968, etc.
Tigre! Tigre! Divampante fulgore
Nelle foreste della notte,
Quale fu l’immortale mano o l’occhio
Ch’ebbe la forza di formare la tua agghiacciante simmetria?
(......)

   La Tigre
   William Blake - Da Songs of Experience
   Translated by Giuseppe Ungaretti
   Incorporated into publications such as the following:


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Tigre, tigre que flamejas
Nas florestas da noite.
Que mão que olho imortal
Se atreveu a plasmar tua terrível simetria ?
(......)

   O Tigre by William Blake
   Translated by Ângelo Monteiro
   E-text at Hotel Dilluns


■ガリシア語訳 Translation into Galician

Tigre, tigre, que ardes brillante
nos bosques da noite,
que man ou ollo inmortal
puido concebir a túa temíbel simetría?
(......)

   O tigre by William Blake
   E-text at XIV Ciclo de Lied - Compostela Cultura [PDF]


■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan

Tigre, oh tigre, esclat de llum
en els boscos de la nit,
¿quina mà immortal, quin ull
va ordenar la teva terrible simetria?
(......)

   Tigre by William Blake
   E-text at:


■スペイン語訳 Translations into Spanish

(Es1)
Tigre, oh tigre, luz brillante
en los bosques de la noche,
¿qué mano inmortal o qué ojo
creó tu terrible simetría?
(......)

   El Tigre by William Blake
   E-text at:


(Es2)
¡Tigre! ¡Tigre! ardiendo brillante
En los bosques de la noche,
¿Qué ojo o mano inmortal
Pudo idear tu terrible simetría?
(......)

   El Tigre by William Blake
   E-text at Poéticas


■フランス語訳 Translations into French

(F1) Raffel
Tigre, tigre, tout brûlant
Dans la forêt, noir géant,
À qui les doigts, de dieu, déesse,
Ont fait ce tremblant habillesse?
(......)

   Le Tigre by William Blake
   Translated by Burton Raffel
   E-text at:


(F2) Rose
Tigre, tigre flamboyant d'ardeur
Dans les forêts de la nuit;
Quel pouvoir immortel, inouï,
Forma ta parfaite terreur?
(......)

   Le Tigre de William Blake
   Translated by Félix Rose
   E-text at Arkivo de la familio Harlow (donh.best.vwh.net)


■英語原詩の全文 The complete original text in English

Tyger! Tyger! burning bright
In the forests of the night
What immortal hand or eye
Could frame thy fearful symmetry?

In what distant deeps or skies
Burnt the fire of thine eyes?
On what wings dare he aspire?
What the hand dare seize thy fire?

And what shoulder, & what art,
Could twist the sinews of thy heart?
And why thy heart began to beat,
What dread hand? & what dread feet?

What the hammer? what the chain?
In what furnace was thy brain?
What the anvil? what dread grasp
Dare its deadly terrors grasp?

When the stars threw down their spears
And water'd heaven with their tears,
Did he smile his work to see?
Did he who made the Lamb make thee?

Tyger! Tyger! burning bright
In the forests of the night,
What immortal hand or eye
Dare frame thy fearful symmetry?

   The Tyger by William Blake
   E-text at:


■更新履歴 Change log

  • 2014/11/03 ベトナム語訳とガリシア語訳を追加しました。
  • 2014/09/01 福田昇八=訳 2014/01/21 を追加しました。
  • 2013/05/06 Channel 4 Arrows of Desire の YouTube 動画を追加しました。
  • 2013/04/11 山宮允=訳 1956/10/31 と、もう1種類のイタリア語訳を追加しました。
  • 2013/04/05 日夏耿之介=譯 1922/05/10 を追加しました。
  • 2013/01/29 和田義博=訳 2010/09/19 とノルウェー語訳を追加しました。
  • 2013/01/12 記事の配列を変更しました。また、つぎの各項を追加しました。
    1. 「はじめに」
    2. YouTube 動画を2本
      パティ・スミスによる歌とスペイン語訳の歌
    3. 訳文を多数
      トルコ語訳、ギリシャ語訳、ウクライナ語訳、ブルガリア語訳、スロバキア語訳、スウェーデン語訳、ルーマニア語訳、カタルーニャ語訳、もう一種類のスペイン語訳
  • 2012/08/28 ヘレン・ミレンによる朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/08/05 もうひとつのロシア語訳を追加しました。
  • 2012/08/01 川本皓嗣=訳 2011-07-12 を追加しました。
  • 2012/07/12 伊藤茂=訳(池田雅之=監訳) 2002/02/08、ポーランド語訳、チェコ語訳、およびオランダ語訳を追加しました。また、SpokenVerse による英語原詩朗読の YouTube 動画を追加しました。
  • 2012/06/18 ロシア語訳、スペイン語訳、およびポルトガル語訳を追加しました。また、朗読の YouTube 画面も追加しました。
  • 2010/06/05 訳詞: 肩、作曲: yu_ku 「虎 (The Tyger)」の YouTube 動画を追加しました。
  • 2010/05/07 壺齋散人=訳 2007/10/21 を追加しました。また、ブログ記事のタイトルに邦題「トラ」を挿入しました。
  • 2010/04/30 サミュエル・ウエストによる原詩朗読の YouTube 画面と、テート・オンラインにある別の録音へのリンクを追加しました。
  • 2008/11/17 長尾高弘=訳 1996 を追加しました。
  • 2008/02/28 関連サイトへのリンクを補足修正しました。
  • 2007/11/10 土居光知=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2007/11/06 寿岳文章=訳 1968/06および幡谷正雄=譯 1927/10 を追加しました。
  • 2006/11/19 梅津濟美=訳 1989/07 を追加しました。
  • 2006/11/12 石井正之助=訳 1976/11 を追加しました。

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Monday, 02 October 2006

Who Killed Cock Robin? - Mother Goose Nursery Rhymes マザーグース「だれがこまどり ころしたの?」

           目次 Table of Contents

     Image  
    Video 1  Swansea Museum's Cabinet of Curiosities
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (1) 中山 2006
     (2) 鳥山 2002 (?)
     (3) 河野 1998
     (4) 和田 1989
     (5) 藤野 1987
     (6) 宮川+篠塚+三好 1986
     (7) 渡辺 1986
     (8) 寺山 1984
     (9) 石川 1981
     (10) 岸田 1976
     (11) 谷川 1975
     (12) 内野 1973
     (13) 北原 1925, 1976, etc.
     (14) 竹友 1925, 1988
     (15) 竹久 1910, 1985
    Video 2  Death and Burial of Poor Cock Robin by H. L. Stephens
   ■英語原詩 The original song in English
   ■北原白秋=訳『まざあ・ぐうす』の版の異同について
   ■オススメのサイト Recommended website
   ■更新履歴 Change log


 Image 
Cock_robin_1
Title -- The death and burial of Cock Robin
Publisher -- William S. Fortey : 2 and 3 Monmouth Court,
the premises of CATNACH Press, London (UK)
Image source: Elizabeth Nesbitt Room Chapbook Collection,
Information Sciences Library, University of Pittsburgh


 Video 1 
Swansea Museum's Cabinet of Curiosities
"Who Killed Cock Robin?" - Swansea Heritage


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 中山 2006
ロビンころした  げしゅにんは?
すずめがいうには このおれさ
ほら このゆみと やでもって
おれが ロビンを やったのさ
(……)

   中山克郎=訳 「ロビンころした」
   平野敬一=序 中山克郎=訳 古橋美保+川村栄子=絵
   『もうひとつのマザー・グース』 小学館スクウェア 2006/09 所収


(2) 鳥山 2002 (?)
だれがころした コック・ロビン
わたし と すずめ
わたしの弓と矢で
わたしがころした コック・ロビン
(……)

   鳥山淳子(とりやま・じゅんこ)=訳
   Who killed Cock Robin (邦題は見あたりません)
   鳥山氏の運営するサイト 大好き!マザーグース 内に掲載。
   トップページから行く場合は、左側フレームの「MG辞書(唄の訳と
   解説)」をクリック。上の訳文のアップロード年月日は「更新履歴」欄の
   記述から推測して、2002/01/13 か(詳細未確認)


(3) 河野 1998
コマドリ殺したのはどこのだれ?
 そりゃぼくさ、とスズメが言った——
 ぼくの弓矢で
ぼくがコマドリ殺したのさ
(……)

   河野一郎(こうの・いちろう)=訳
   「コマドリの死と埋葬をいたむ挽歌——マザーグース」
   河野一郎=編訳 『対訳 英米童謡集』 岩波文庫 1998/08 所収


(4) 和田 1989
誰が殺した? コマドリを
私、と答えたのはスズメ
私が人の目をかすめ
弓矢で殺した コマドリを
(……)

   和田誠=訳 「コマドリの死」
   『オフ・オフ・マザー・グース』 筑摩書房 1989/10 所収


(5) 藤野 1987
だれがコック・ロビンを殺したのだ?
わたしです とスズメが言った
この弓と矢でもって
コック・ロビンを殺しました
(……)

   藤野紀男=訳(著) 「だれがコック・ロビンを殺したのだ?」
   『マザーグース案内
   大修館書店 1987/04 所収


(6) 宮川+篠塚+三好 1986
コック ロビンを殺したのは 誰や?
わいや、とスズメが いった
わいの弓と矢で
コック ロビンを殺したんや
(……)

   「Who Killed Cock Robin? コック ロビンを殺したのは誰や」
   宮川幸久+篠塚久美子+三好みゆき=共編 『マザーグース童謡集
   財団法人 日本英語教育協会 1986/08 所収


(7) 渡辺 1986
だれがこまどりのおにいさんを殺したの?
ぼくだよ、とすずめが言った、
ぼくの弓と矢でさ、
ぼくがこまどりのおにいさんを殺したんだ。
(……)

   渡辺茂=訳 「コック・ロビン (Cock Robin) 」
   渡辺茂=編著 『マザー・グース事典』 北星堂書店 1986/03 所収


(8) 寺山 1984
だれが殺した 駒鳥を
わたしがやったと
雀が言った
わたしが弓矢で 殺したの
(……)

   寺山修司=訳 アーサー・ラッカム=イラストレーション
   「だれが殺した 駒鳥を」
   『マザー・グース』 新書館 1984/03 所収


(9) 石川 1981
だれだ こまどりをやったのは
おれだ 雀が名のりでた
この弓にこう矢をつがえ
ひょうと放ってやっつけた
(……)
   
   W・S・ベアリングールド+C・ベアリングールド=解説と注
   石川澄子=訳 「だれだ こまどりをやったのは」
   『マザー・グース1』 東京図書 1981/07 所収


(10) 岸田 1976
だれが 殺したの こまどりを?
わたし って 雀が言ったわ
わたしの弓で わたしの矢で
わたしが殺したのよ
こまどりを
(……)

   岸田理生(きしだ・りお)=訳 ケイト・グリーナウェイ=絵
   「だれが殺したの こまどりを」
   『マザーグースの絵本2=アップルパイは食べないで
   新書館 1976/07 所収


(11) 谷川 1975
だれがこまどり ころしたの?
わたし とすずめがいいました
わたしのゆみやで、
わたしがころした
(……)

   谷川俊太郎=訳 堀内誠一=イラストレイション
   「だれがこまどり ころしたの?」
   『マザー・グースのうた3 だれがこまどり ころしたの
   草思社 1975/12 所収


(12) 内野 1973
だれが こまどりをころしたの?
ぼくが と すずめがいったとさ
ぼくの弓矢(ゆみや)で ひょうといて
ぼくが こまどりころしたの
(……)

   内野富男(うちの・とみお)=訳・文  「こまどり」 マザーグース
   名作選定委員会=編 『少年少女世界の名作文学 2 イギリス編1・2
   小学館 1973/10 所収


(13) 北原 1925, 1976, etc.
「だァれがころした、こまどりのおすを」
「そォれはわたしよ」すずめがこういった。
「わたしの弓で、わたしの矢羽(やば)で、
わたしがころした、こまどりのおすを」
(……)

   北原白秋=訳「こまどりのお葬式(ともらい)」
   * 『世界童謡集』 復刻版 日本児童文庫25 名著普及会 1981 所収
   * 『まざあ・ぐうす』 角川文庫 1976/05 所収
   * E-text at 青空文庫(底本は、上の角川文庫版)
   * 『世界童謡集』 日本兒童文庫25 アルス 非賣品 1929/08(昭和4)所収
   * なお、角川文庫版の親本は 『白秋全集10 童謡集2』 初版
    アルス 1925(大正14)
   引用は角川文庫版に拠りました。


(14) 竹友 1925, 1988
誰(だれ)が駒鳥(ロビン)を殺(ころ)したか。
 わし、と雀(すゞめ)が申し候(そろ)。
 わしの弓矢(ゆみや)でひようと射て、
わしが駒鳥(ロビン)を殺し候。
(……)

   竹友藻風(たけとも・そうふう)=訳 「駒鳥(ロビン)」
   『世界童話大系17 世界童謡集1』 諸国童謡集 翻訳篇
   * 世界童話大系刊行会 初版 1925/06(大正14)(非売品)所収
   * 名著普及会 復刻版 1988/12(昭和63)に復刻


(15) 竹久 1910, 1985
『誰(た)そ、駒鳥(こまどり)を殺(ころ)せしは?』
 雀(すゞめ)はいひぬ、『我(われ)こそ!』と、
『わがこの弓(ゆみ)と矢(や)とをもて、
 我(わ)れ駒鳥(こまどり)を殺(ころ)しけり』
(……)

   竹久夢二=訳 「誰そ、駒鳥を殺せしは?」
   * 「少年と春1」 『さよなら』 洛陽堂 1910(明治43)所収
   * 『さよなら』 初版本復刻 竹久夢二全集 第二期
    ほるぷ出版 1985/05 に復刻


 Video 2 
Death and Burial of Poor Cock Robin by H. L. Stephens

Uploaded by CCProseKids on Jan 25, 2012. Children's Classic Literature VideoBook with synchronized text, interactive transcript, and closed captions in multiple languages. Audio courtesy of Librivox. Read by Phil Chenevert.


■英語原詩 The original song in English

Who killed Cock Robin?
I, said the Sparrow,
with my bow and arrow,
I killed Cock Robin.

Who saw him die?
I, said the Fly,
with my little eye,
I saw him die.

 [Omission]

All the birds of the air
fell a-sighing and a-sobbing,
when they heard the bell toll
for poor Cock Robin.

   The full text can be found at:
   * Cock Robin - Wikipedia
   * Project Gutenberg


■北原白秋=訳『まざあ・ぐうす』の版の異同について

上に引用した角川文庫版に先行する白秋訳『まざあ・ぐうす』としては、

* 初版単行本 『まざあ・ぐうす』 アルス 1921/12(大正10年)
 (『まざあ・ぐうす 英国童謡集』 叢書日本の童謡 大空社 1997/03 に復刻)
* アルス版全集本 1930(昭和5年)
* 春陽堂少年文庫版 1933(昭和8年)

などがあります。

以下、角川文庫版巻末の平野敬一さんによる「解説」から引用:
——上記各版のあいだには「若干の字句の異同や改訂がある。」
——「角川文庫版は、アルス版全集本を底本とし、その中の明らかに誤植と思われるものを初版単行本によって訂正して、さらにかなづかいや漢字等を現代表記に改めたものである。」


■オススメのサイト Recommended website

* 「大好き!マザーグース

マザー・グースについて日本語で書かれたサイトを1つだけ挙げるとしたら、ズバリこれ。サイト運営者は、『映画の中のマザーグース』 (1996/10)、『もっと知りたいマザーグース』 (2002/10) などの著書がある、鳥山淳子(とりやま・じゅんこ)さん。上に引用したとおり、鳥山さんご自身の訳の一部も同サイトに掲載されています。


■更新履歴 Change log

2013/05/26 目次を新設しました。
2012/06/27 内野富男=訳・文 1973/10 を追加しました。
2011/11/25 CCProse による Death and Burial of Poor Cock Robin の朗読の
         YouTube 動画を追加しました。
2010/07/22 鳥山淳子=訳 2002/01/13(公開年月日未確認)を追加しました。
2010/07/21 Swansea Museum's Cabinet of Curiosities - "Who Killed Cock Robin?"
         - Swansea Heritage の YouTube 動画を追加しました。また、
         リンク切れになっていたリンクを張り直すなど細部に修正を
         ほどこしました。
2009/06/25 ブログ記事のタイトルに日本語表記を追加して、次のように変更
         しました。

         旧題: Who Killed Cock Robin? - Mother Goose Nursery Rhymes
         新題: Who Killed Cock Robin? - Mother Goose Nursery Rhymes
              マザーグース「だれがこまどり ころしたの?」

2007/07/11 中山克郎=訳 2006/09 を追加しました。
2006/11/04 石川澄子=訳 1981/07 を追加しました。
2006/10/22 竹友藻風=訳 1925/06 を追加しました。
2006/10/21 岸田理生=訳 1976/07 を追加しました。
2006/10/14 藤野紀男=訳 1987/04 と寺山修司=訳 1984/03 を追加しました。
2006/10/03 「オススメのサイト」の項を追加しました。また、英語原詩の
         全文を閲読できるサイトへのリンクを張りました。


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卫慧 《上海宝贝》 衛慧 『上海寶貝』『上海ベイビー』 Zhou Weihui "Shanghai Baby"

 Video 
ドイツ映画 上海ベイビー (2007)  German film Shanghai Baby (2007)

監督: ベレンガー・プファール 出演: バイ・リン、ルーク・ゴス、グレゴリー・ウォン、松田聖子 Uploaded to YouTube by Zhang Quan on 5 Jun 2007. Directed by Berengar Pfahl. Starring Bai Ling, Luke Goss, Gregory Wong, Seiko Matsuda.


■ポーランド語訳 Translation into Polish

Na imię mam Nikki, ale przyjaciele mówią do mnie Coco, na cześć Coco Chanel, francuskiej damy, która dożyła dziewięćdziesiątki. Na liście moich idoli jest druga, zaraz po Henrym Millerze. Codziennie rano, kiedy otwieram oczy, zastanawiam się, co mogę zrobić, żeby zyskać sławę. Moją ambicją, prawie raison d’étre, stało się zabłysnąć nad miastem niczym fajerwerk.

   Szanghajska kochanka by Zhou Weihui
   Excerpt at:
   * Kultura w Onet
   * Onet


■イタリア語訳 Translation into Italian

Il mio nome e Ni Ke, ma gli amici mi chiamano Coco. Che coincidenza! Anche il mio idolo si chiama Coco (Chanel di cognome): e una signora francese conosciuta in tutto il mondo, morta all'età di novant'anni. Nel mio cuore lei è seconda solo a Henry Miller. Ogni mattina, quando apro gli occhi, penso subito che dovrei fare qualcosa di straordinario, per attirare l'attenzione della gente. Desidero compiere una metamorfosi, trasformarmi un giorno o l'altro in uno sfavillante fuoco d'artificio che si lancia fragorosamente in altro, al di sopra della città.

   Shanghai Baby by Zhou Weihui
   BUR Biblioteca Univ. Rizzoli, 2002
   Preview at Google Books


■フランス語訳 Translation into French

Mon nom est Ni Ke, mes amis m'appellent Coco (du nom de Coco Chanel. Une grande dame française qui mourut à l'âge de quatre-vingt-dix ans. Mon idole après Henry Miller). Tous les matins au réveil, je me demande que faire d'original pour attirer l'attention des gens. Et maintenant, m'élever dans le ciel de la ville en pétaradant comme un bouquet de feux d'artifice est devenu mon unique ambition, la seule raison valable que j'ai de m'accrocher à la vie.

   Shanghai Baby by Zhou Weihui
   Editions Philippe Picquier, 2001
   Excerpt at La Bibliothèque d'Alexandrie


■ドイツ語訳 Translation into German

Ich heiße Ni Ke, aber meine Freunde nennen mich Coco. (Die berühmte Französin Coco Chanel, die fast neunzig Jahre alt wurde, ist zufällig mein zweitgrößtes Idol, das Größte ist natürlich Henry Miller.) Kaum schlage ich morgens die Augen auf, denke ich, dass ich etwas Aufsehenerregendes, Gigantisches tun möchte, und die Vorstellung, eines Tages wie ein farbenprächtiges Feuerwerk mit lautem Getöse in den Himmel über der Stadt aufzusteigen, ist so etwas wie ein Ideal von mir geworden, ein Grund, weiterzuleben.

   Shanghai Baby by Zhou Weihui
   Ullstein Hc, 2001
   E-text at Wei Hui - Shanghai Baby (Buchtipp/Rezension/lesen)


■英訳 Translation into English

My name is Nikki but my friends all call me Coco after Coco Chanel, a French lady who lived to be almost ninety. She's my idol, after Henry Miller. Every morning when I open my eyes I wonder what I can do to make myself famous. It's become my ambition, almost my raison d'etre, to burst upon the city like fireworks.

   Shanghai Baby
   Copyright © 1999 by Zhou Weihui
   * Hardcover: Atria Books, 2001/09
   * Paperback: Constable and Robinson, 2003/02
   * Excerpt at eReader.com


■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese

Tôi tên là Nikki, nhưng bạn bè đều gọi tôi là Coco theo tên bà Coco Chanel, nhà thiết kế thời trang nổi tiếng của Pháp sống đến chín mươi tuổi. Bà là thần tượng của tôi, sau Henry Miller. Mỗi sáng khi mở mắt tôi tự hỏi có thể làm gì để mình thành nổi tiếng. Khát vọng của tôi, gần như lý do tồn tại của tôi, đó là làm cho thành phố nổ tung lên như một trận pháo hoa.

   Baby Thượng Hải by Zhou Weihui
   Excerpt at talawas


■日本語訳 Translation into Japanese

私の名前は倪可(ニーコー)、でも友達はみんな、私のことをココって呼んでる。きっかり九十まで生きたココ・シャネルが、私の二番目に崇拝する人だから。一番目は、もちろんヘンリー・ミラー。毎朝目を覚まして最初に考えるのは、誰かに注目されるようなことはないかしらってこと。絢爛(けんらん)たる花火みたいに、自分が都会の空へぱちぱち打ち上げられる日が来ることを想像して。それが、ほとんど理想の人生だし、私が生きていく理由。

   衛慧(ウェイ・ホェイ)=作 桑島道夫=訳
   『上海ベイビー』 文春文庫 2001/03


■中国語原文(簡体字) The original text in simplified Chinese

我叫倪可,朋友们都叫我CoCo(恰好活到90岁的法国名女人可可·夏奈尔CoCo.Chanel正是我心目中排名第二的偶像,第一当然是亨利·米勒喽)。每天早晨睁开眼睛,我就想能做点什么惹人注目的了不起的事,想象自己有朝一日如绚烂的烟花噼里啪啦升起在城市上空,几乎成了我的一种生活理想,一种值得活下去的理由。

   《上海宝贝》 作者:卫慧
   E-text at:
   * 逸海書庫 (www.EasySea.com)
   * 中國大全 (ChinaSite.com)
   * seariver.tripod.com
   * 中華小説網 (cn-novel.com)


■中國語原文(繁體字) The original text in traditional Chinese

我叫倪可,朋友們都叫我CoCo(恰好活到90歲的法國名女人可可?夏奈爾CoCo. Chanel正是我心目中排名第二的偶像,第一當然是亨利·米勒嘍)。每天早晨睜開眼睛,我就想能做點什麼惹人注目的了不起的事,想像自己有朝一日如絢爛的煙花辟裡啪啦升起在城市上空,幾乎成了我的一種生活理想,一種值得活下去的理由。

   《上海寶貝》 作者: 衛慧
   天地圖書有限公司
   ISBN: 9629932237
   Publisher's web page on this book is here
   Available at online bookshops such as 香港書城 (hkbookcity.com)
   E-text at E书联盟


 Image gallery 
表紙画像 Cover photos
Shanghai_babyPhoto_8Photo_10


■更新履歴 Change log

  • 2013-08-29 映画『上海ベイビー』 (2007) の YouTube 動画、ポーランド語訳、イタリア語訳、フランス語訳、ドイツ語訳、およびベトナム語訳を追加しました。

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