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Tuesday, 28 November 2006

Cannibalism in the Cars by Mark Twain マーク・トウェイン 「列車内の人食い事件」「人喰い列車」「車中人肉を喰ふ話」「雪に埋もれた汽車」

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Biography of Mark Twain (1835-1910) Part 1 of 5

Uploaded to YouTube by dizzo95 on 5 Feb 2008


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

(……)
  “你打算给我讲——”
  “请不要打断我的话。早饭后我们推选了一个从底特律来的名叫沃克的人当晚餐。他很不错,我后来给他老婆写信就是这么说的。怎么夸他都不过份,我将永远怀念沃克。他煮得嫩了点儿,可是非常好。第二天早上,我们又把亚拉巴马州的摩尔根当早餐。他是我们享用过的最好的人之——仪表堂堂,很有教养,文质彬彬,能流利地讲几种语言——一个十全十美的绅士——他是个十全十美的绅士,油水多得出奇。晚饭我们选的是那个俄勒冈的老头儿,他的确是个骗人的货色,这一点毫无疑问——又老又瘦又粗,谁也无法形容那种状况。(……)”

   《火车上的嗜人事件》  马克·吐温 译者:蒲隆
   E-text at 语文备课大师


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

(……)
  “你打算給我講——”
  “請不要打斷我的話。早飯后我們推選了一個從底特律來的名叫沃克的人當晚餐。他很不錯,我后來給他老婆寫信就是這么說的。怎么夸他都不過份,我將永遠怀念沃克。他煮得嫩了點儿,可是非常好。第二天早上,我們又把亞拉巴馬州的摩爾根當早餐。他是我們享用過的最好的人之——儀表堂堂,很有教養,文質彬彬,能流利地講几种語言——一個十全十美的紳士——他是個十全十美的紳士,油水多得出奇。晚飯我們選的是那個俄勒岡的老頭儿,他的确是個騙人的貨色,這一點毫無疑問——又老又瘦又粗,誰也無法形容那种狀況。(……)”

   《火車上的嗜人事件》 作者:馬克·吐溫 譯者:蒲隆
   E-text at 龍騰世紀 (millionbook.net)


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 勝浦 1993
(……)
 「あなたが話そうとなさるのは——」
 「どうか口を出さないで下さい。朝食後わたしたちは、デトロイトから来たウォーカーという男を夕食に選びました。この人はとてもおいしかったです。わたしは後で、この男の奥さんにそう書いておきました。彼は絶賛するだけの値打はありました。ウォーカーは決して忘れません。少々生(なま)焼けだったが、実においしかった。それから翌朝は、アラバマのモーガンを朝食にしました。これまでじゃ最高のご馳走の一人でした——ハンサムで、教養もあり、洗練されていて、数カ国語をペラペラ——全く申し分のない紳士でした——確かに完璧な紳士で、珍しいほど汁っけの多い人でした。夕食には、オレゴンのあの長老をやりましたが、奴は確かに(#原文は太字でなく傍点)ペテン師で、この点についちゃ疑問の余地はありません——年をとっていて、痩せこけて、硬くて、何とも想像のしようもありません(……)」

   マーク・トウェイン=著 勝浦吉雄(かつうら・よしお)=訳
   「列車内の人食い事件」
   『マーク・トウェイン短編全集(上)』 文化書房博文社 1993/11 所収


(2) 坂下 1977
(……)
 「まさか、あなた、そんな馬鹿な——」
 「話の腰を折らんでくれよ、まあ。朝飯の次は、おいらは、デトロイトのウォーカーを昼飯用に選出したな。こいつがまた、とってもうめえんでよ。おれは後で奴の細君に手紙を書いちゃってさ。奴はあらゆる賞讃に値する人間よな。ウォーカーの味は生涯忘れるもんじゃねえ。ちょっぴり生焼(なまやけ)だったけどさ、それがとってもうめえんだぜ。それから翌る朝は、アラバマのモーガンを食っちまった。おれが箸(はし)をつけたもんで、あんな最高の美味は存在しないっていう人間の一人だろうぜ——美男で、教育があって、洗練されてて、数カ国語をぺらぺらやれて——完全な紳士ってとこよな——そうさ、完全な紳士で、汁もたっぷりあらあな。昼飯には、例のオレゴンのおっさんを食っちまったけどよ、こいつが詐欺師だってことはもう疑問の余地はねえや——おいぼれの、骨と皮だらけ、ごついのなんのって、この現実感を描ける文学者がいるもんかってんだ!(……)」

   マーク・トウェイン=作 坂下昇(さかした・のぼる)=訳
   「人喰い列車」
   『バック・ファンショーの葬式 他十三篇』 岩波文庫 1977/06 所収


(3) 鍋島 1976
(……)
 「あなたが話そうとなさるのは——?」
 「どうか口を出さないで下さい。朝飯の後、われわれは、デトロイトからきたウォーカーという名前の男を、夕飯の食物に選んだのだった。奴はなかなかうまかったのです。私は後で、女房へそう手紙に書いてやったんですがね。奴はどんなに褒めてもいいくらいだ。ウォーカーは決して忘れない。奴は少し珍しい方だったが、とてもうまかったのだ。それから次の朝、われわれはアラバマ州のモーガンを朝飯に食った。奴のような立派な男に向かったことはない。——男っぷりもよく、教育もあり、洗練されていて、二三カ国語もぺらぺら喋る——申し分のない紳士だった——たしかに申し分のない紳士であって、珍しいほど汁っ気も多かったのです。夕飯の食物には、あのオレゴン州の長老をやっつけた。奴は確かに(#「確かに」に傍点)まやかしものであった。これは疑いもないことだ。——年とって、痩せこけて、固くって、本当に何といってよいやら分らない。(……)」

   マーク・トウェーン=作 鍋島能弘(なべしま・のりひろ)=訳
   「列車内の人食い事件」
   『マーク・トウェーン短篇全集1』 出版協同社 1976/05 所収

   原文の "rare" を「レア=生焼け」でなく「珍しい」と誤訳しているのは、
   いまとなってみれば、ご愛嬌か?(笑) - tomoki y.


(4) 杉木 1932
(……)
 「ぢや、どうでせう、一つお話して下さらないでせうか——」
 まあ、默つて聽いてゐて下さい、どうぞ。朝食後、私たちは、デトロイトのウォーカーといふ人を夕食に選びました。この人は素的でしたね。後になつて、私はその人の奥さんにそのことを書き送つて上げました。あの人は實に賞讃に値した人でしたよ。私はウォーカーといふ名前はいつも忘れないことゝ思ひます。少し生燒けでしたが、實に素的でした。それから翌朝はアラバマのモーガンを朝食にしました。その人は私が御馳走になつた人のうちでは一等素的な人でした——美男で、教育があり、洗練されてゐて、數ヶ國の言葉を流暢に喋り——何といひますか、まあ完全な紳士ですね——全く完全な紳士で、而も非常に汁氣(つゆけ)の多い人でした。夕食にはあのオレゴンの大長老を御馳走になりましたが、あの人はぺてん師でしたよ。それはたしかです——年を老つてゐて、骨張つてゐて、硬くつて、誰もその本當の姿を想像しかねますね。(……)

   Mark Twain 著 杉木喬(すぎき・たかし)=譯註 「車中人肉を喰ふ話」
   『ユーモア・小説集』 英學生文庫 第16卷
   春陽堂 1932/10(昭和7)所収
   (奥付の譯註者表示は、末弘淺次郎)


(5) 梅田=編 1928
 朝の食事がすんでから、私たちは夕食のためにデトロイド州のウォーカといふ男を選出いたしました。この男は非常に結構でした私はこの男の細君に、そのことを後日報告してやりましたよ。實にその味ひは賞讃に値するものがありましたからね。私はウォーカを永久に忘れません。ちよつと風變りな味ひではあつたが、なか/\うまかつたです。
 さて、又、その翌朝はアラバマのモルガンを採用しました。モルガンは今までのうちで最も美味でした。彼は美男で、上品で、數ヶ國語を自由にあやつる、完全な紳士でした。しかもたつぷりと汁氣(しるけ)がありました。
 その夕食には、あのオリガンの長老ドエイビスが選に當つたといふわけです。この人はあの議會討論の時に、ごまかしものだと云はれましたが、なる程やつぱりその通りでしたね。老ぼれてゐて、骨と皮ばかりで、硬(かた)くて、全く齒のたゝない代物(しろもの)でしたよ。それも貴方がたの想像も及ばぬ程度の代物なんです。(……)

   原作: マーク・トウェイン(目次の表記)
       マーク・トゥウェイン(本文13ページの表記)
    「二、ユーモラスな話五篇」 雪に埋もれた汽車
   梅田寛=編 『諧謔文學 外國後篇』 名作物語
   文敎書院 1928/08/01(昭和3)所収
   雪・選・又・採・通の旧字は新字で置き換えました。


■Sketches New and Old

Cannibalism_1
↑Click to enlarge↑

Cannibalism in the Cars in Sketches New and Old, Part 7, by Mark Twain. Image source: Project Gutenberg


■スペイン語訳 Translation into Spanish

  —¿Me quiere usted decir que realmente usted...?
  —No me interrumpa, se lo ruego.
  «Después de aquel frugal almuerzo, había que pensar en la comida; elegimos a un talWalker, oriundo de Detroit. Era excelente; se lo escribí a su mujer algo después. Noolvidaré en mi vida a Walker. ¡Qué plato tan delicioso! Algo delgado, pero suculento a pesar de todo. Al día siguiente, nos regalamos con Morgan, de Alabama, para almorzar.Era uno de los hombres más atractivos que yo haya visto nunca; apuesto, elegante, demodales distinguidos; hablaba corrientemente varios idiomas; en suma, un muchachocompleto, que nos proporcionó un jugo muy gustoso. Para la comida, nos prepararon elviejo patriarca del Oregón. Con él recibimos un buen «escopetazo»: viejo, seco, coriáceo,fue imposible de comer.

   Canibalismo en los vagones
   in Narraciones by Mark Twain
   E-text at Scribd


 Audio 1 
フランス語訳のオーディオブック(朗読) Audiobook in French

下に引用する箇所は 20:05 あたりから。 The excerpt below starts around 20:05.


■フランス語訳 Translation into French

— Me donnez-vous à entendre que réellement vous... ?
— Ne m'interrompez pas, je vous en prie.
« Après ce frugal déjeuner, il fallait songer au dîner ; nous portâmes notre choix sur un nommé Walker, originaire de Détroit. Il était excellent ; je l'ai d'ailleurs écrit à sa femme un peu plus tard. Ce Walker ! je ne l'oublierai de ma vie ! Quel délicieux morceau ! Un peu maigre, mais succulent malgré cela. Le lendemain, nous nous offrîmes Morgan de l'Alabama pour déjeuner. C'était un des plus beaux hommes que j'aie jamais vus, bien tourné, élégant, distingué de manières ; il parlait couramment plusieurs langues ; bref un garçon accompli, qui nous a fourni un jus plein de saveur. Pour le dîner, on nous prépara ce vieux patriarche de l'Orégon. Là, nous reçûmes un superbe « coup de fusil » ; — vieux, desséché, coriace, il fut impossible à manger. Quelle navrante surprise pour tous !

   Cannibalisme en voyage
   in Plus fort que Sherlock Holmès by Mark Twain
   E-text at Project Gutenberg


 Audio 2 
英語原文のオーディオブック(朗読: マイク・ベネット)
The Cannibalism in the Cars. Audiobook in English. Read by Mike Bennett.

下に引用する箇所は 20:16 あたりから。 Uploaded to YouTube by angrypyjamas on 12 Nov 2011. The excerpt below starts around 20:16.


■英語原文 The original text in English

(......)
"Do you mean to tell me that--"
"Do not interrupt me, please. After breakfast we elected a man by the name of Walker, from Detroit, for supper. He was very good. I wrote his wife so afterward. He was worthy of all praise. I shall always remember Walker. He was a little rare, but very good. And then the next morning we had Morgan of Alabama for breakfast. He was one of the finest men I ever sat down to handsome, educated, refined, spoke several languages fluently a perfect gentleman he was a perfect gentleman, and singularly juicy. For supper we had that Oregon patriarch, and he was a fraud, there is no question about it--old, scraggy, tough, nobody can picture the reality. (......)"

   Cannibalism in the Cars
   Written circa 1867 by Mark Twain
   Sketches New and Old, Part 7
   E-text at Project Gutenberg


■更新履歴 Change log

2013/07/16 スペイン語訳を追加しました。
2013/07/15 フランス語版朗読の YouTube 画面とフランス語訳を追加しました。
2012/09/02 梅田寛=編 1928/08/01 とマイク・ベネットによる朗読の YouTube
         動画を追加しました。
2011/04/01 中国語訳(簡体字)を追加しました。
2010/05/20 Biography of Mark Twain (1835-1910 part 1 of 5) の
         YouTube 動画を追加しました。
2007/09/04 杉木喬=譯註 1932/10 を追加しました。
2007/07/27 勝浦吉雄=訳 1993/11 を追加しました。


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