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Sunday, 17 December 2006

Ijime in Kyoto, circa 11th century - Tale of Genji 11世紀ごろの京都における「いじめ」 - 『源氏物語』

■源氏物語千年紀 Genji Millennium

   * 源氏物語千年紀委員会公式サイト
   * Genji Millennium Committee

     Ctype
 
   Image source: 源氏物語千年紀委員会


■表紙画像:『源氏物語』英訳各種
 Cover photos: English translations of The Tale of Genji

a. Tuttle Classics (2006) by Kencho Suematsu
b. Dover Thrift Edition (2000) by Arthur Waley
c. Penguin Books (1980) by Edward G. Seidensticker
d. Everyman's Library (1992) by Edward G. Seidensticker
e. Penguin Classics USA [Unabridged] (2002) by Royall Tyler
f. Penguin Classics [Abridged] (2006) by Royall Tyler

a. A_genji_suematsu_2 b. B_genji_waley_dover_2 c. C_genji_seidensticker_pengu_2
d. D_genji_seidensticker_every_2 e. E_genji_tyler_unabridged_2 f. F_genji_tyler_abridged_2


■英訳 Translations into English

(E1) Tyler, 2001, 2002, etc.
On the far too frequent occasions when she went to him, there might be a nasty surprise awaiting her along the crossbridges and bridgeways, one that horribly fouled the skirts of the gentlewomen who accompanied her or who came forward to receive her ( . . . ).

   The Tale of Genji by Murasaki Shikibu
   Edited and translated by Royall Tyler
   First published by Viking Penguin, 2001
   Penguin Books, 2002
   Penguin Classics abridged edition, 2006


(E2) Seidensticker, 1976, 2007, etc.
Her visits to the royal chambers were equally frequent. The robes of her women were in a scandalous state from trash strewn along bridges and galleries.

   The Tale of Genji, Volume 1 by Murasaki Shikibu
   Translated with an Introduction by
   Edward G. Seidensticker
   Tuttle Publishing, 2007/06, ISBN: 4805309199
   New York : Knopf, 1976, ISBN: 0394483286


(E3) Arthur Waley, 1926-1933, etc.
( . . . ) and sometimes when these comings and goings became frequent beyond measure, it would happen that on bridges and in corridors, here or there along the way that she must go, strange tricks were played to frighten her or unpleasant things were lying about which spoiled the dresses of the ladies who accompanied her.

   The Tale of Genji by Murasaki Shikibu
   First published 1926-1933
   London: George Allen & Unwin
   Recent editions include:

   * The Tale of Genji, by Lady Murasaki
    Translated by Arthur Waley
    Modern Library, 1993


(E4) Suematsu, 1882, 2000, etc.
And again, when it was her turn to attend upon the Emperor, it often happened that they played off mischievous pranks upon her, at different points in the corridor, which leads to the Imperial quarters. Sometimes they would soil the skirts of her attendants, (....)

   The Tale of Genj by Kencho Suematsu
   First published by London: Trubner, 1882.
   Recent editions include:

   * The Tale of Genji, by Lady Murasaki Shikibu
    Translated by Kencho Suematsu
    Tuttle Publishing, 2006

   * The Tale of Genji, by Murasaki Shikibu
    Translated by Kencho Suematsu
    Tuttle Publishing, 2000 


■英訳についての詳しい書誌情報
 Detailed bibliography on English translations

   * Genji links by Michael Watson, Meiji Gakuin University
   * The Tale of Genji | English translations - Wikipedia


■中国語訳(簡体字)Translations into simplified Chinese

(Zh1) 林 2011
有时候,更衣承恩召见的次数太多,也会遭受大家的恶作剧。时常有人故意在挂桥啦,长廊上啦,到处撒些秽物,想弄脏迎送更衣的宫女们的裙摆。(……)

   第一帖 桐壶
   紫式部 (作者), 林文月 (译者) 《源氏物语》 (套装共4册)
   凤凰出版传媒集团,译林出版社; 第1版 2011-06-01
   Preview at Amazon.cn


(Zh2)
有时来往得太过频繁,这些妃嫔就恶意作弄她,在板桥上或过廊里放些龌龊污秽的东西,使得迎送桐壶更衣的宫女们经过时,衣裙被弄得龌龊不堪(……)

   紫式部 《源氏物语》 第一章 桐壶
   E-text at 酷网 (kuwang.com)


■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese

有時來往得太過頻繁,這些妃嬪就惡意作弄她,在板橋上或過廊裡放些齷齪污穢的東西,使得迎送桐壺更衣的宮女們經過時,衣裙被弄得齷齪不堪(……)

   紫式部 《源氏物語》 第一章 桐壺
   E-text at 寫心網 (writesprite.com)
   Excerpt at 新华书店.COM (xinhuabookstore.com)


■アニメ映画『源氏物語』 (1987) 監督: 杉井ギサブロー 声の出演: 風間杜夫
 Genji Monogatari (1987) Directed by Gisaburo Sugii, Voice: Morio Kazama


■現代日本語訳/翻案
 Adaptations and translations in contemporary Japanese

(J1) 林 2010
また反対に、帝のお召しに応じて桐壺の更衣のほうから参上する、それもあまりにも度重なるという折々には、架け渡した板の橋のところやら、あるいはそこを通らずには行かれない渡殿(わたどの)(渡り廊下)のところやら、ともかくそこかしこに、とんでもない汚物がまき散らしてあったりして、更衣を送り迎えする女房たちの裾(すそ)が、堪(た)え難い悪臭にまみれるというようなことすらあった。(……)

   紫式部=著 林望(はやし・のぞむ)=訳
   『謹訳 源氏物語1』(全10巻刊行予定) 祥伝社 2010/03/25


(J2) 大塚 2008
桐壺更衣のほうからミカドのもとに参上する際も、あまりたび重なる折々は、殿舎(でんしゃ)と殿舎を結ぶ打橋(うちはし)や渡殿(わたどの)のあちこちに、何度も〝あやしきわざ〟…とんでもなく異常なこと…をされ、送り迎えの女房の着物の裾(すそ)が我慢し難い有様になるという理不尽な目に遭うこともあります。(……)

   紫式部=著 大塚ひかり=訳
   『源氏物語1 桐壺〜賢木』 (全6巻) ちくま文庫 2008/11


(J3) 上野 2008
また一方、桐壺更衣のお召しが度重なると、中庭へ出入りする廊下や、殿舎から殿舎への渡り廊下のあちこちの通路に、女御や更衣たちが、不都合にも糞や尿のような汚物をまきちらして、お送り迎えをする女房たちの着物の裾が一度で台無しに汚れてしまうような、人聞き悪くみっともないいたずらがなされているのである。

   上野榮子=訳
   『源氏物語1』(全8巻)  日本経済新聞出版社 2008/10


(J4) 佐復 2008——ウェイリー英訳(上掲E3)からの重訳
そして時どき、こうした行き来が度をこしてかさなるようになると、建物のあいだに渡した板橋だの廊下だので、通らなければならない道筋のあちこちにぎょっとするような異様ないたずらが仕掛けられていたり、不快なものがまき散らされていたりして、従う者たちの衣服をだいなしにしてしまうようなことが起こった。(注)

   紫式部=著 アーサー・ウェイリー=英語訳
   佐復秀樹(さまた・ひでき)=日本語訳
   『ウェイリー版 源氏物語1』(全4巻) 平凡社ライブラリー 2008/09
   注:彼女自身はもちろん輿で運ばれたのである。


(J5) 渋谷 2003
参上なさるにつけても、あまり度重なる時々には、打橋や、渡殿のあちこちの通路に、けしからぬことをたびたびして、送り迎えの女房の着物の裾が、がまんできないような、とんでもないことがある。

   紫式部=著 渋谷栄一=訳(C)
   『源氏物語』(ver.1-4-1)Last updated 2003/06/25


(J6) 吉屋 2001
更衣が御寝所に召されて上り下りする度に、いつもほかの女御や更衣達の住む部屋の前を通るわけで、それをいつも見ていなければならぬほかの人達の怨みが重なるのも無理はないわけなのです。つい女らしい意地悪を考え出して桐壺の通る廊下の戸に鍵がかかって開かなくなったり、廊下に汚物をまき散らして、送り迎えの女房達の裾をよごさせたりする。

   吉屋信子(よしや・のぶこ)=著
   『源氏物語(上) 』(全3巻)国書刊行会 2001/12
   ルビは省略しました。


(J7) 週刊光源氏 1998, 1999
追悼・桐壺の更衣(23)
“いじめ”の末の凄絶死!
愛されすぎたがための嫉妬を一身に受けて……

〔鬼畜汚物いじめも!〕
「それはもう、端から見ておりましても恐ろしいようないじめでしたのよ」と語るのは、ある女御のお付き女房(21)。「例えば、桐壺の更衣様が帝のところへお上がりになるとわかったら、廊下に汚物など巻き散らかせて、どうにも通れないようにしてしまいますの。そうすると、更衣のお付きの女房たちの着物の裾に汚れがついて、もう、臭いやら汚いやら……。それを見て、女君方はこっそり笑っていらっしゃいました」。何ともすさまじい話だ。

図:
いじめ現場ルートマップ
これが陰湿な「汚物」いじめ街道だ!
(注:桐壺から清涼殿までの通路が平面図で示してある - tomoki y.)

   紫式部=原作 週刊光源氏編集部=編
   * 『週刊光源氏総集編―源氏物語を女性週刊誌風に読む』新装版
    なあぷる 1999/09
   * 『週刊光源氏総集編―源氏物語を女性週刊誌風に読む
    なあぷる 1998/11


(J8) 尾崎 1997
桐壺更衣が帝からお召しをうけて清涼殿へ通うのには、どうしてもいくつもの局の前を通らなければならないのです。目の前の打橋(うちはし)や渡殿(わたどの)を通っていく桐壺更衣を見るだけでも心おだやかでなく、遂には、お通り路(みち)の渡殿に汚物をなすりつけて裾(すそ)を汚させたり(……)

   紫式部=著 尾崎左永子(おざき・さえこ)=訳
   『新訳 源氏物語1』 (全4巻) 小学館 1997/10


(J9) 瀬戸内 1996, 2001, etc.
また、更衣が召されて清涼殿へ上がる時も、あまりそれが度重なる折々には、打橋(うちはし)や渡り廊下の通り道のあちこちに、汚いものなどを撒き散らし怪(け)しからぬしかけをして、送り迎えのお供の女房たちの衣装の裾が我慢できないほど汚され、予想も出来ないような、あくどい妨害をしかけたりします。

   紫式部=著 瀬戸内寂聴=訳
   * 『源氏物語 巻1』(全10巻)講談社文庫 2007/01
   * 『源氏物語 巻1』新装版(全10巻)講談社 2001/09
   * 『源氏物語 巻1』(全10巻)講談社 1996/12


(J10) 瀬戸内 1992, 2009
桐壷の更衣ばかりが毎夜帝のお部屋によばれて愛されるので、ほかのお妃たちはくやしくてたまりません。みんなで意地悪して、あるときは更衣の通る長い廊下に、おまるの中のうんちやおしっこをまきちらし、更衣やお供の女房たちのきれいな衣装がよごれてくさくなり、帝のところへいけないようにしました。更衣たちが、すごすご引きかえすのをのぞいて、手を打っていい気味と笑ったりします。

   瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)=著 天野喜孝(よしたか)=さし絵
   * 『源氏物語(上)』 21世紀版少年少女古典文学館5 講談社 2009/11/18
   * 『源氏物語(上)』 少年少女古典文学館5 講談社 1992/12/19
   ルビは省略しました。


(J11) 橋本 1992, 1995
桐壺から清涼殿の御前までへの更衣の参上にしても、あまりにも繁多(はんた)となりぬるその折は、殿舎殿舎の間にかけ渡す仮設の打橋(うちはし)、あるいは通り抜けの殿舎の渡殿(わたどの)のここかしこに不浄(ふじょう)の物を置き仕掛け、送り迎えの者達の衣(ころも)の裾(すそ)に、あまりといえばあまりの耐えがたき事態を出来(しゅったい)せしむることもあったと。

   橋本治=著
   * 『窯変 源氏物語1』(全14巻)中公文庫 1995/11
   * 『窯変 源氏物語1』(全14巻)中央公論社 1991/05


(J12) 中井 1991, 2005
御前にお上りやす時も、あんまりしきりな折には、打橋(うちはし)や渡殿(わたどの)のここやあそこの道に、汚いことがしかけておして、御送り迎えの女房の着物の裾が台なしになる、そんなひどいこともあるのどす。

   紫式部=著 中井和子(なかい・かずこ)=訳
   * 『現代京ことば訳 源氏物語1 桐壺-明石』新装版(全5巻)
    大修館書店 2005/06
   * 『現代京ことば訳 源氏物語1 桐壷-乙女』(全3巻) 大修館書店 1991/06


(J13) 秋山 1982, 2005
また桐壺から清涼殿(せいりょうでん)の帝のもとに参上なさる場合も、あまりに度重なる時は、打橋(うちはし)や渡殿(わたどの)のあちこちの通り路にしばしばけしからぬことをしかけるので、御送り迎えのお供の女房たちの衣装の裾が台なしになって、どうにもがまんならぬ不都合なこともある。

   紫式部=著 秋山虔(あきやま・けん)=訳
   * 『源氏物語―現代語訳』文庫改装版 學燈社 2005/09
   * 『源氏物語―現代語訳』現代語訳学燈文庫 學燈社 1982/08


(J14) 今泉 1978, 2000
更衣が御座所(おましどころ)に参上なさるにも、あまりにも度重なる時々には、打橋(うちはし)とか渡り廊下(ろうか)とか、その外ここやあすこの通り路(みち)に、けしからんことをしいしいして、お見送りやお出迎えの女房連中(れんじゅう)の着物の裾(すそ)が、どうにも我慢(がまん)のできにくいくらい、とんでもないことをすることがあるかと思うと(……)

   紫式部=著 今泉忠義(いまいずみ・ただよし)=訳
   * 『新装版 源氏物語1 全現代語訳』(全7巻)講談社学術文庫 2000/11
   * 『源氏物語1 現代語訳―桐壺・帚木・空蝉』(全20巻)
    講談社学術文庫 1978/01


(J15) 円地 1972, 1980 ほか
桐壺から御息所が清涼殿へ上る折にも、お召しがあまり頻(しき)る時には、打橋(うちはし)や渡殿(わたどの)など、通り道のあちらこちらに不浄なものを撒(ま)き散らして置いたりして、お供の女房たちの袴(はかま)や袿(うちぎ)の裾(すそ)を台なしにしてしまうような怪(け)しからぬ悪戯(わるさ)をしかけたりもする。

   紫式部=著 円地文子(えんち・ふみこ)=訳
   * 『源氏物語 巻1』(全10巻)新潮社 1972/09
   * 『源氏物語 巻1』(全5巻)新潮文庫 1980/02
   など。


(J16) 谷崎(新々訳)1973, 1987, 1991, 1992 ほか
また更衣がお上(あが)りになりますにも、あまり度重なる折々には、打橋(うちはし)(ホ)だの、渡殿(わたどの)(ヘ)など、ここかしこの通り道に、けしからぬものが仕掛けてあって(ト)、送り迎えをする人々の着物の裾(すそ)が台なしになって、始末に悪いことなどもあります。

   ホ、渡り廊下の切れ目にかける板。随時取りはずしができるようになっている
   ヘ、殿舎から殿舎へ渡る廊下。細殿(ほそどの)ともいう
   ト、汚物などを散らしておく

   紫式部=著 谷崎潤一郎=訳
   * 『谷崎潤一郎訳 源氏物語 全』中央公論社 1987/01
   いわゆる「新々訳」の一冊本。ほかに、
   * 『源氏物語』中央公論社(普及版)1992/11
   * 『潤一郎訳 源氏物語 巻1』(全5巻)中公文庫(改版)1991/07
   * 『潤一郎訳 源氏物語 巻1』(全5巻)中公文庫 1973/06
   など。


(J17) 窪田 1947, 1967
更衣のお上(のぼ)りになるにつけても、あまりに打ち続くおりおりには、打橋(うちはし)や、渡殿(わたどの)のここかしこの道に、汚物(おぶつ)をまき散らして、送り迎えをする女房の衣(きぬ)の裾(すそ)を、我慢のできないものにするなどの不法なことなどもある。

   窪田空穂(くぼた・うつぼ)=著
   * 『窪田空穂全集27 現代語譯源氏物語1』角川書店 1967/10
   * 『現代語譯源氏物語1』改造社 1947/05


(J18) 与謝野 1965, 1971 ほか
召されることがあまり続くころは、打橋(うちはし)とか通い廊下のある戸口とかに意地の悪い仕掛けがされて、送り迎えをする女房たちの着物の裾(すそ)が一度で痛んでしまうようなことがあったりする。

   与謝野晶子(よさの・あきこ)=訳
   * 『全訳 源氏物語 上巻』角川文庫 1971/08
   * 『日本文学全集1 源氏物語(上)』河出書房 1965/06
   * E-text at 上田英代「古典総合研究所ホームページ」
   など。


(J19) 村山 1960
更衣が清涼殿へ上る廊下に、きたないものをまきちらして正装の裾がひどいことになるようないたずらをされたり……

   村山リウ=著 『源氏物語(上)』(全3巻)創元社 1960/10


(J20) 与謝野 1929, 2001 ほか
これらの女性に付いている侍女らは、桐壺の更衣にあらゆる意地の悪いことをした。

   与謝野晶子=訳
   『与謝野晶子の新訳源氏物語―ひかる源氏編』角川書店 2001/11
   本書の底本は、河野成光館 1929 刊の再版二冊本(所在未確認)。原文を
   新字・新かなづかいに改めたほか、漢字の一部をひらがなに改めてある。
   「ひかる源氏編」の編名は、本書刊行に際して新たに設けたもの(―編集部)

   なお、多数ある与謝野晶子訳の版の異同については、次のサイトを
   参照なさるのが便利です。
   与謝野晶子 - 源氏物語加工文化データベース


(J21) 鈴木 1926, 1927
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   紫式部=作 鈴木正彦(すずき・まさひこ)=訳
   * 『全訳 源氏物語』内外出版協会 1927 (昭和2)
   * 『全訳 源氏物語(上)』第百書房 1926 (大正15)


■日本語(古語)原文 The original text in 11th-century Japanese

参う上りたまふにも、あまりうちしきる折々は、打橋、渡殿のここかしこの道に、あやしきわざをしつつ、御送り迎への人の衣の裾、堪へがたく、まさなきこともあり。

   渋谷栄一=校訂 (c)『源氏物語』(明融臨模本)ver.1-4-2, 2006/10/18
   「桐壺」[第二段 御子誕生(一歳)]


■源氏物語|派生作品リスト

上に引用したものも含め、源氏物語を現代日本語に翻訳もしくは意訳した作品のうち、おもなものについて、それぞれの初版本を挙げておきます。

(1) 現代語訳(新→旧の順)

『新訳 源氏物語』(1997-98、全4巻、尾崎左永子)
『源氏物語』(1996-98、全10巻、瀬戸内寂聴)
『現代京ことば訳 源氏物語』(1991、全3巻、中井和子)
『源氏物語』(1972-73、全10巻、円地文子)
『潤一郎新々訳 源氏物語』(1964-65、全11巻、谷崎潤一郎)
『潤一郎新訳 源氏物語』(1951-53、全12巻、谷崎潤一郎)
『潤一郎訳 源氏物語』(1939-41、全26巻、谷崎潤一郎)
『全訳 源氏物語』(1926、全1巻、鈴木正彦)
『新訳 源氏物語』(1912-13、全4巻、与謝野晶子)

    参考:源氏物語|現代語訳 - Wikipedia


(2) 意訳小説(新→旧の順)

『窯変 源氏物語』(1991-93、全14巻、橋本治)-光源氏、薫の視点から
『女人源氏物語』(1988-89、全5巻、瀬戸内寂聴)-光源氏の女君たちの視点から
『私本・源氏物語』(1980、全1巻、田辺聖子)-光源氏の従者・惟光の視点から
『新源氏物語』(1978-79、全5巻、田辺聖子)
 
    参考:源氏物語|意訳小説 - Wikipedia


■更新履歴 Change log

2012/01/15 林文月による簡体字中国語訳 2011-06-01 を追加しました。
2010/12/30 瀬戸内寂聴=著 1992/12/19 を追加しました。
2010/04/27 林望=訳 2010/03/25 と杉井ギサブロー監督によるアニメ
         映画『源氏物語』 (1987) の YouTube 動画を追加しました。
2010/01/08 中國語譯(繁體字)を追加しました。
2009/05/01 上野榮子=訳 2008/10 を追加しました。
2009/02/07 大塚ひかり=訳 2008/11 を追加しました。
2008/11/27 尾崎左永子=訳 1997/10 を追加しました。
2008/11/15 佐復秀樹による、アーサー・ウェイリー=英語訳からの
         日本語訳 2008/09 を追加しました。
2008/11/14 渋谷栄一=訳 2003/06/25、および吉屋信子=著 2001/12 を
         追加しました。
2008/07/12 Arthur Waley=訳 1926-1933 を追加しました。
2008/06/26 英訳 Royall Tyler, 2001, 2003, etc. を追加しました。また、
         英訳の配列を、参照した版の刊行年「新→旧」の順から、
         初版の刊行年「新→旧」の順に変更しました。さらに、
         「源氏物語千年紀 Genji Millennium」の項、および「英訳に
         ついての詳しい書誌情報」の項を新設しました。
2008/01/10 窪田空穂=著 1967/10 を追加しました。
2007/09/01 英訳 Kencho Suematsu, 2000, 2006 を追加しました。
         また、エドワード・G・サイデンステッカー
         (Edward Seidensticker, 1921年2月11日 - 2007年8月26日)の
         ご冥福をお祈りします。
2007/08/22 英訳 Edward G. Seidensticker, 2007/06 を追加しました。
2007/06/28 中国語訳(簡体字)を追加しました。
2007/05/29 村山リウ=著 1960/10 を追加しました。
2007/02/09 今泉忠義=訳 2000/11 を追加しました。
2006/12/18 橋本治 1991/05 を追加しました。また、書誌情報を
         修正しました。


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