« Super positions: Une histoire des techniques amoureuses by Anna Alter & Perrine Cherchève アンナ・アルテール+ペリーヌ・シェルシェーヴ 『体位の文化史』 | Main | Ukridge's Accident Syndicate by P. G. Wodehouse P・G・ウッドハウス 「ユークリッジの事故シンジケート」「ユークリッジの傷害同盟」「傷害組合」「怪我をする会」 »

Thursday, 08 February 2007

A Clean, Well-Lighted Place by Ernest Hemingway ヘミングウェイ 「清潔な、明かりのちょうどいい場所」「清潔で明るい場所」「清潔な、明かりの心地よい場所」「清潔で、とても明るいところ」「清潔な、照明のよい場所」「清潔で明るい所」

        目次 Table of Contents

■はじめに Introduction
 Images  表紙画像 Cover photos
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 上田 2016
  (J2) 西崎 2010
  (J3) 柴田 2009, 2012
  (J4) 高見 1996
  (J5) 志村 1982
  (J6) 井上 1982
  (J7) 沼沢 1977
  (J8) 谷口 1972
  (J9) 大久保 1970
  (J10) 龍口 1969
  (J11) 谷口 1964b
  (J12) 佐伯 1961, 1970, etc.
  (J13) 高村 1957, 1966, etc.
  (J14) 龍口 1957
  (J15) 谷口 1955, 1964a
■邦題の異同 Variations of the title in Japanese
 Video 1  A Clean, Well-lighted Place (2005) by Peter Hastie
 Video 2  A Clean, Well-lighted Place, a school project
■その他の映画化作品 Other film adaptations
■ロシア語訳 Translaton into Russian
■イタリア語訳 Translaton into Italian
■ポルトガル語訳 Translaton into Portuguese
■スペイン語訳 Translaton into Spanish
 Audio 1  英語朗読: ステイシー・キーチ Audiobook read by Stacy Keach
 Audio 2  英語朗読: デアリング・バロンズ Audiobook read by Daring Barons
■英語原文 The original text in English
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

A Clean, Well-Lighted Place はヘミングウェイが書いた短編小説。スクリブナーズ・マガジン1933年3月号に掲載され、おなじ年に短編集 Winner Take Nothing に収録された。


 Images 
表紙画像 Cover photos

a. 410210011309 b. Winnertsktgkg_1
↑ クリックして拡大 Click to enlarge ↑
 

■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

  "我是属于那种喜欢在餐馆呆得很晚的人,"那个年纪大些的侍者说。"我同情那种不想睡觉的人,同情那种夜里要有亮光的人。"
  "我要回家睡觉去了。"
  "我们是不一样的,"那个年纪大些的侍者说。(……)"(……)我每天晚上都很不愿意打烊,因为可能有人要上餐馆。"
  "老兄,开通宵的酒店有的是。"
  "你不懂。这儿是个干净愉快的餐馆。十分明亮。而且这会儿,灯光很亮,还有飘渺的树影。"

   作者:海明威 《一个干净明亮的地方》
   E-text at:
   * 我愛英語网 (52en.com)
   * 文学博客网 (readnovel.com)


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

  "我是屬於那種喜歡在餐館呆得很晩晚的人,"那個年紀大些的侍者説說。"我同情那種不想睡覺的人,同情那種夜裡要有亮光的人。"
  "我要回家睡覺去了。"
  "我們是不一樣的,"那個年紀大些的侍者說説。(……)"(……)我每毎天晚晩上都很不願意打烊,因為可能有人要上餐館。"
  "老兄,開通宵的酒店有的是。"
  "你不懂。這兒是個乾淨愉快的餐館。十分明亮。而且這會兒,燈光很亮,還有飄渺的樹影。"

   作者: 海明威 譯者: 曹庸 「一個乾淨明亮的地方」
   E-text at:
   * 龍騰世紀 (millionbook.net)
   * 雲臺書屋 (b111.net)


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 上田 2016

 「俺だって夜遅くまでカフェにいたいほうの人間なんだ」と年上のウェイターが言った。「ベッドに入りたくないやつらと同類なんだよ。夜を照らす明かりが欲しいやつらと」

 「俺は家に帰って眠りたい」

 「俺たちは違う種類の人間なんだ」と年上のウェイターが言った。(……)「(……)毎晩、店を閉めるのが嫌なんだよ。カフェが必要な人がまだいるかもしれないから」

 「なら、一晩じゅう開いてる酒場があるだろ」

 「わかってないなあ。ここは清潔で気持ちのいいカフェだ。明かりもちょうどいい。すごくいい感じの明かりだし、それに今は葉っぱの陰もある」

   アーネスト・ヘミングウェイ=著 上田麻由子(うえだ・まゆこ)=訳

   「清潔な、明かりのちょうどいい場所」

   石塚久郎(いしづか・ひさお)=監訳 『病短編小説集』

   平凡社ライブラリー 2016/09/09 所収


(J2) 西崎 2010
 「おれは夜遅くまでカフェにいたいほうの人間なんだ」年長のウェイターが言った。
 「ベッドに入りたくない奴はみんなおれと同じ人間だ。夜に照明が欲しいと思う人間もそうだ」
 「おれは家に帰ってベッドに入りたい」
 「二種類の人間がいて、おれたちは種類が違う」年長のほうが言った。(……)「(……)おれは毎晩時間がきて店を閉めるのがいやだ。カフェを必要とする人間がいるかもしれないから」
 「なあ(オンブレ)、酒屋は一日中開いてる」
 「分かってないな。ここは清潔で感じがいいカフェだ。照明も申しぶんない。照明が素晴しい上にいまは葉陰もある」

   アーネスト・ヘミングウェイ=著 西崎憲(にしざき・けん)=訳
   「清潔で明るい場所」
   西崎憲=編訳 『ヘミングウェイ短篇集
   ちくま文庫 2010/03/10 所収


(J3) 柴田 2009, 2012
 「わたしはね、カフェに夜更けまでいたい人間の仲間なんだよ」と年上のウェイターは言った。「寝床に入りたくない人間みんなの仲間なんだ。夜の明かりが必要な人間みんなの」
 「おれは家に帰って寝たいよ」
 「君とわたしは違う人間なんだ」と年上のウェイターは言った。(……)「(……)毎晩わたしは店を閉めるのが嫌なんだ。誰かカフェが必要な人がいるかもしれないから」
 「だって、一晩じゅう空いてる[ママ]酒場とか、あるじゃないか」
 「わかってないな。ここは清潔な、気持ちのいいカフェなんだ。明かりも心地よい。明かりがすごくいいし、それにいまは木の葉陰もある」

   アーネスト・ヘミングウェイ=作 柴田元幸(しばた・もとゆき)=訳
   「清潔な、明かりの心地よい場所」
   a.こころ朗らなれ、誰もみな』 柴田元幸翻訳叢書 
     スイッチパブリッシング 2012/11/27 所収
   b.Coyote (コヨーテ) No.38 特集: 山郷の暮らし[夏、山人に聞いた]
     スイッチ・パブリッシング 2009/08/10 所収
   初出は b. の雑誌掲載稿。a.b. に加筆・修正して単行本化したもの。
   引用は a. に拠りました。引用箇所中の修正点はつぎの4点。

  1. きみとわたしは → 君とわたしは
  2. カフェを必要としてる人が → カフェが必要な人が
  3. すごいくいいし → すごくいいし
  4. 木の葉の影もある → 木の葉陰もある

(J4) 高見 1996
「おれも、どちらかといや、カフェに遅くまで粘りたがるほうでね」年上のウェイターは言った。「いつまでもベッドに近寄りたくない連中の同類なんだ。夜には明りが必要な連中の同類なんだよ」
「おれは一刻も早く家に帰って、ベッドにもぐりこみてえや」
「まったく別の種類の人間なのさ、おれたちは」年上のウェイターは言った。(……)「(……)おれが毎晩店を閉めるのをためらうのは、だれか、このカフェを必要とする人間がいるかもしれない、って気がするからなのさ」
「だって、一晩中やってる酒場がいくらでもあるんだぜ、相棒(オンブレ)」
「わかってないな。ここは清潔で、気持のいいカフェだ。照明もゆきとどいている。とても明るい上に、いまじゃ木の葉の投げる影もある」

   アーネスト・ヘミングウェイ=作 高見浩=訳
   「清潔で、とても明るいところ」
   『勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪 —ヘミングウェイ全短篇2—
   新潮文庫 1996/07 所収


(J5) 志村 1982
「おれはカフェ・テラスに晩くまでいたい人間の仲間だ」と年上のウェイターは言った。「寝たいと思わない人間の仲間だ。夜に対して照明が必要な人間の仲間だ」
「おれは家に行って寝たい」
「おれたちは二種類の別々な人間だ」と年上のウェイターが言った。(……)「(……)毎晩おれは店をしまうのに気がすすまない。なぜならカフェを必要とする人間がいるかもしれないんだから」
「おまえ(オンブレ)、一晩中あけている居酒屋(ボデガ)があるんだぜ」
「わかっていないな。ここは清潔で気持のよいカフェだ。照明もよい。照明がとてもいいし、それに、いまは木の葉の影がある」

   アーネスト・ヘミングウェイ=作 志村正雄=訳 
   「清潔な、照明のよい場所」
   志村正雄=編 『米国ゴシック作品集』 ゴシック叢書22
   国書刊行会 1982/12 所収


(J6) 井上 1982
「おれはカフェで夜更かししていたいほうの人間なんだ」年上の給仕が言った。「寝たくない人間と一緒にな。夜は明かりが必要な人間と一緒にな」
「家へ帰って寝たいよ」
「あんたとおれとはちがった種類の人間なんだ」年上の給仕は言った。(……)「(……)毎晩おれは店を閉めるのが嫌なんだ。カフェを必要とする人間がいるかもしれないからな」
「あんた(オンブレ)、酒屋(ボデガ)は一晩中開いているよ」
「あんたはわかっていないな。ここは清潔で気持ちのいいカフェなんだ。明るいんだ。照明はとてもいいし、それに、今は、木の葉の蔭もある」

   ヘミングウェイ=作 井上謙治=訳 「清潔な照明のよいところ」
   『勝者には何もやるな ヘミングウェイ短編集3
   荒地出版社 1982/10/20 所収


(J7) 沼沢 1977
「俺もカフェで夜更ししたい人間の一人でな」年上の給仕は言う。「寝床に入りたくない連中、それに夜に明りの欲しい連中と一緒になってな」
「俺は家に帰って寝床に入りたいよ」
「あんたと俺は人種が違うのさ」年上の給仕は言った。(……)「(……)毎夜毎夜、俺は店をしまうのがどうも気が進まん。誰かこのカフェを必要としてる人がいるような気がしてね」
「夜通しやってる酒屋(ボデーガ)がいくらもあるじゃねえか」
「あんたには分ってない。ここは清潔で気持のいい店だ。電燈も明るいしな。明りが特にいいんだよ。それに、この頃だと木の葉の影がまたいい」

   ヘミングウェイ=作 沼沢洽治(ぬまさわ・こうじ)=訳
   「清潔で明るい所」
   『集英社版 世界文学全集77 ヘミングウェイ 老人と海 他
   集英社 1977/10 所収


(J8) 谷口 1972
 「俺は夜遅くまでカフェにすわっていたいほうの人間さ」年上の給仕が言う。「寝床にはいりたくないほうの仲間だ。夜にはあかりを必要とするほうに仲間入りだ」
 「俺は家に帰って、寝床にはいりたい」
 「君とおれは別の種類に属する人間さ」年上の給仕が言う。(……)「(……)おれは毎晩、店を閉めるのがいやなんだ、カフェがないと困るような男がいるかも知れんからな」
 「あんた、そりゃ、夜通しやってる酒場(ボデガ)ってものがあるよ」
 「大ちがいさ。ここは清潔で気持のいいカフェだ。照明が十分だ。この照明がとてもいいし、いま時分になると木の葉の陰もある」

   アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ=作 谷口陸男=訳
   「清潔な照明の好いところ」
   『ヘミングウェイ短編集(下)』 岩波文庫 1972/12 所収


(J9) 大久保 1970
「おれは、夜おそくまでカフェにねばっていたい型の人間なんだ」年上の給仕は言った。「寝床にはいりたがらない人間の仲間なんだ。夜は明りが必要な人間の仲間なんだ」
「おれは家へ帰って寝たいよ」
「おまえとおれは、別の種類の人間なんだ」年上の給仕は言った。(……)「(……)おれは毎晩、店をしめるのが気が進まないんだ。カフェがないと困る人がいるんじゃないかと思うとね」
「終夜営業の酒場があるじゃないか」
「おまえにはわからないんだ。このカフェは清潔で感じがいい。電燈も明るいしな。照明がすばらしいし、それに、いまは木の葉の影もある」

   ヘミングウェイ=作 大久保康雄=訳 「清潔な明るい店」
   『ヘミングウェイ短編集(二)』 新潮文庫 1970/06 所収


(J10) 龍口 1969
「わしはおそくまでキャフェに留まっていたいほうの仲間なんだ」と年上のボーイ。「床にはいりたいと思わん連中といっしょなんだね。夜には光を必要とするような人間どもの仲間なんだ」
「おれは、うちへ帰って寝たいよ」
「わしらは二つの違った種類に属する人間なんだね」年上のボーイは言った。(……)「(……)毎晩、わしは店をしめるのにどうも気が進まんでね——誰か、キャフェを必要とする人間が来るんじゃないかと思われてさ」
「そりゃあんた、夜どおし開いてる酒場(ボデガ)ってやつもあるぜ」
「どうもきみにはよくわからんらしいね。ここは清潔で気持ちのいいキャフェなんだ。十分に明るくってね。その明るさがたいへんにいいし、それに今ごろだと、木の葉の陰もあるしさ」

   ヘミングウェイ=作 龍口直太郎=訳 「清潔な明るい場所」
   『キリマンジャロの雪』 角川文庫 1969/12 所収


(J11) 谷口 1964b
「おれは夜遅くまでカフェにすわっていたいほうの人間さ」と年上の給仕が言った。「寝床にはいりたくないほうの仲間だ。夜にはあかりを必要とするほうに仲間入りだ」
「おれは家に帰って、寝床にはいりたい」
「君とおれは別の種類に属する人間さ」年上の給仕は言った。(……)「(……)おれは毎晩、店を閉めるのがいやなんだ、カフェがないと困るような男がいるかもしれんからな」
「あんた、そりゃ、夜通しやってる酒場(ボデガ)ってものがあるよ」
「大ちがいさ。ここは清潔で気持ちのいいカフェだ。照明が十分だ、この照明がとてもいいし、いま時分になると木の葉の蔭もある」

   アーネスト・ヘミングウェイ=作 谷口陸男=訳
   「清潔な照明のよいところ」
   『世界の文学44 ヘミングウェイ』 中央公論社 1964/04 所収


(J12) 佐伯 1961, 1970, etc.
 「俺は、おそく迄カフェにいたい方のくちなのさ」年上の給仕がいった。帰る身支度はすませたばかりだ。「(……)毎晩、店をしめる度に、何か気が進まん。カフェが入用な人間がどこかにいるだろうと思うとね」
 「あんた、オールナイト酒場はいくらもあるぜ」
 「あんたにぁ判らん。清潔で気持のいいカフェなんだ。明るい灯りがあってさ。灯も大へんいいし、それに、ほら、葉の影があるよ」

   ヘミングウェイ=作 佐伯彰一=訳 「清潔な明るい場所」
   a. 鶴見俊輔=編 『新・ちくま文学の森6 いのちのかたち
     筑摩書房 1995/02 底本は下の1974年 講談社全集版
   b.世界文学全集77 ヘミングウェイ』 集英社 1977/10
   c.世界文学全集90 ヘミングウェイ』 講談社 1974
   d.世界文学全集63 ヘミングウェイ』 集英社 1970
   e. 大橋健三郎=編 『アメリカ短篇名作集』 学生社 1961/09 所収
   用字や送り仮名、ルビの有無など、細部は版によって異なります。
   引用は e. に拠りました。


(J13) 高村 1957, 1966, etc.
 「おれは遅くまでカフェにいたいほうの人間さ」と年上の給仕がいった。「ベッドに行きたがらない連中の仲間さ。夜、あかりが必要な連中の仲間さ。」
 「おれは家に帰って、ベッドにもぐりこみたいよ。」
 「おれたちはお互い違った種類の人間なんだな」と年上の給仕がいった。(……)「(……)毎晩、おれは店を閉(し)める気にならないんだ。カフェが必要な者がいるんじゃないかと思ってね」
 「ねえ、あんた(オンブレ)、終夜営業の酒場(ボディーガ)があるよ。」
 「いや、そうじゃないんだ。ここは清潔で気持ちのいいカフェなんだ。それに、明るいしね。照明がすごくいいし、それに、木の葉の影もある。」

   アーネスト・ヘミングウェイ=作 高村勝治=訳 「清潔で明るいところ」
   a. 勝者には何もやるな』 講談社文庫 1977/11 所収
   b.キリマンジャロの雪』 旺文社文庫 1966/11 所収
   c.ヘミングウェイ傑作選』 ミリオン・ブックス
     大日本雄弁会講談社 1957 所収
   a.c. の訳文の異同は未確認。引用は b. に拠りました。


(J14) 龍口 1957
「おれはカフェ・テラスに晩くまでいたい人間の仲間だ」と年上のウェイターは言った。「寝たいと思わない人間の仲間だ。夜に対して照明が必要な人間の仲間だ」
「おれは家に行って寝たい」
「おれたちは二種類の別々な人間だ」と年上のウェイターが言った。(……)「(……)毎晩おれは店をしまうのに気がすすまない。なぜならカフェを必要とする人間がいるかもしれないんだから」
「おまえ(オンブレ)、一晩中あけている居酒屋(ボデガ)があるんだぜ」
「わかっていないな。ここは清潔で気持のよいカフェだ。照明もよい。照明がとてもいいし、それに、いまは木の葉の影がある」

   ヘミングウェイ=作 龍口直太郎=訳 「清潔な明るい場所」
   刈田元司〔ほか〕=編 『現代アメリカ文学全集7 ヘミングウェイ
   武器よさらば・われらの時代に・女のいない男たち他
   荒地出版社 1957 所収


(J15) 谷口 1955, 1964a
 「俺は夜遲くまでカフェに坐つていたい方の人間さ」と年上の給仕がいつた。「寢床にはいりたくない方の仲間だ。夜にはあかりを必要とする方に仲間入りだ」
 「俺は家に歸つて、寢床にはいりたい」
 「君と俺は別の種類に屬する人間さ」年上の給仕はいつた。(……)「(……)俺は毎晩、店を閉めるのがいやなんだ、カフェがないと困るような男がいるかも知れんからな」
 「あんた、そりや夜通しやつてる酒場(ボデガ)つてものがあるよ」
 「大ちがいさ。ここは淸潔で氣持のいいカフェだ。照明が十分だ、この照明がとてもいいし、今時分になると木の葉の蔭もある」

   ヘミングウェイ=作 谷口陸男=譯 「淸潔な照明の好いところ」
   a.ヘミングウェイ全集1 短篇集』 三笠書房 1964/09/30 所収
   b.ヘミングウェイ全集1 男だけの世界・勝者には何もやるな
     三笠書房 1955/10/10 所収
   引用は b. に拠りました。要の旧字は新字で置き換えました。


■邦題の異同 Variations of the title in Japanese

  「清潔で、とても明るいところ」………高見 1996
  「清潔で明るいところ」………………
…高村 1977, 1966, 1957
  「清潔で明るい場所」………………
……西崎 2010
  「清潔で明るい所」………………
………沼沢 1977
  「清潔な、明かりのちょうどいい場所」…上田 2016
  「清潔な、明かりの心地よい場所」…
…柴田 2009, 2012
  「清潔な、照明のよい場所」…………
…志村 1982
  「清潔な明るい場所」…………………
…佐伯 1974, 1961
  「清潔な明るい場所」…………………
…龍口 1969, 1957
  「清潔な明るい店」……………………
…大久保 1970
  「清潔な照明のよいところ」…………
…井上 1982
  「清潔な照明のよいところ」…………
…谷口 1964b
  「清潔な照明の好いところ」………
……谷口 1972
  「淸潔な照明の好いところ」……
………谷口 1964a, 1955


 Video 1 
A Clean, Well-lighted Place (2005) - Part 1 of 2
A short film adaptation by Peter Hastie (Striplight Productions)

Uploaded to YouTube by Peter Hastie on 16 Nov 2009. For more information on Hastie, visit Shooting People and IMDb.


 Video 2 
A Clean, Well-lighted Place, a school project

Uploaded to YouTube by Ash Blodgett on 13 May 2008. A film adaptation for a class at Brooks Institute of Photography. Filmed in a sound stage at Brooks, starring Tara Jayn, Gene Beery, and Chris M.


■その他の映画化作品 Other film adaptations

Other film adaptations of the story include:
   * A Clean, Well-Lighted Place (2008) directed by Joe Ciaravino
   * A Clean, Well-Lighted Place (2002) directed by William Tyler Alspaugh.


■ロシア語訳 Translaton into Russian

  - Я из тех, кто не спешит в постель. Из тех, кому ночью нужен свет.
  - Я хочу домой, спать.
  -  Разные мы люди, -  сказал официант  постарше. [Omission] Каждую ночь мне не хочется закрывать кафе потому, что  кому-нибудь оно очень нужно.
  - Ну что ты, ведь кабаки всю ночь открыты.
  - Не понимаешь  ты ничего. Здесь, в кафе.  Чисто и опрятно. Свет яркий. Свет - это большое дело, а тут вот еще и тень от дерева.

   Эрнест Хемингуэй. Там, где светло и чисто
   E-text at Lib.Ru


■イタリア語訳 Translaton into Italian

"Io sono uno di quelli a cui piace restare al caffè fino a tardi." disse il cameriere più vecchio.
"Con tutti quelli che non vogliono andare a letto."
"Io voglio andare a casa ed infilarmi a letto."
"Siamo di due tipi differenti," disse il cameriere più vecchio. "[Omission] Ogni notte sono riluttante a chiudere perché potrebbe arrivare qualcuno che ha bisogno del caffè."
"Hombre, ci sono bodegas aperte tutta la notte."
"Tu non capisci. Questo è un caffè pulito e piacevole. E' illuminato bene. La luce è molto buona e poi, adesso, c'è l'ombra delle foglie."

   Un posto pulito, illuminato bene by Ernest Hemingway
   Translated by Marco Roberto Capelli
   E-text at Progetto Babele Rivista Letteraria by Marco R. Capelli


■ポルトガル語訳 Translaton into Portuguese

“Eu sou daqueles que gostam de ficar nos cafés até mais tarde”, disse o garçom mais velho. “Junto com aqueles que não querem dormir. Com todos aqueles que precisam de uma luz para a sua noite.”

“Eu só quero ir pra casa dormir.”

“Nós somos bem diferentes”, disse o garçom mais velho. [Omission] Toda noite, eu hesito em fechar porque pode haver alguém que precise do café.”

“Hombre, há bodegas abertas a noite toda.”

“Você não entende. Este é um café limpo e agradável. É bem iluminado. A iluminação é boa e, inclusive, tem até a sombra das folhas.”

   Um Lugar Limpo e Bem Iluminado - Ernest Hemingway
   Translated by Washington Hemmes
   E-text at projeto cadafalso


■スペイン語訳 Translaton into Spanish

-Soy de aquellos a quienes les gusta quedarse hasta tarde en el café -dijo el camarero de más edad-, con todos aquellos que no desean irse a la cama; con todos los que necesitan luz por la noche.

-Yo quiero irme a casa y a la cama.

-Somos muy diferentes -dijo el camarero de más edad. [Omission] -. [Omission] Todas las noches me resisto a cerrar porque puede haber alguien que necesite el café.

-¡Hombre! Hay bodegas abiertas toda la noche.

-Tú no entiendes. Este es un café limpio y agradable. Está bien iluminado. La luz es muy buena y también, ahora, las hojas hacen sombra.

   Un lugar limpio y bien iluminado
   by Ernest Hemingway
   E-text at Ciudad Seva


 Audio 1 
英語原文のオーディオブック 朗読: ステイシー・キーチ
Audiobook in English read by Stacy Keach

下に引用する箇所の朗読は 5:33 から始まります。 Uploaded to YouTube by Best Audio Books on 20 Oct 2014. Reading of the excerpt below starts at 5:33.


 Audio 2 
英語原文のオーディオブック 朗読: デアリング・バロンズ
Audiobook in English read by Daring Barons

下に引用する箇所の朗読は 6:08 から始まります。 Uploaded to YouTube by daringbarons on 20 Nov 2012. Reading of the excerpt below starts at 6:08.


■英語原文 The original text in English

"I am one of those who like to stay late at the cafe," the older waiter said. "With all those who do not want to go to bed. With all those who need a light for the night."

"I want to go home and into bed."

"We are of two different kinds," the older waiter said. [Omission] "[Omission] Each night I am reluctant to close up because there may be some one who needs the cafe."

"Hombre, there are bodegas open all night long."

"You do not understand. This is a clean and pleasant cafe. It is well lighted. The light is very good and also, now, there are shadows of the leaves."


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2017/02/22 上田麻由子=訳 2016/09/09 を追加しました。
  • 2014/12/23 もう1種類の英語原文オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/07/26 柴田元幸=訳を修正・補足しました。
  • 2013/05/11 目次を新設しました。また、つぎの2本の YouTube 画面を追加しました。
    1. Brooks Institute of Photography の学生のための課題映画
    2. 英語原文のオーディオブック(朗読)
  • 2013/05/02 ポルトガル語訳を追加しました。
  • 2012/07/16 ロシア語訳を追加しました。
  • 2010/06/12 谷口陸男=譯の書誌情報を修正・補足しました。
  • 2010/05/20 井上謙治=訳 1982/10/20 の訳文を追加しました。
  • 2010/05/18 西崎憲=訳 2010/03/10 を追加しました。また、書誌情報と訳例の配列とブログ記事のタイトルを、それぞれ一部修正しました。
  • 2010/03/27 短編映画 A Clean, Well-lighted Place の YouTube 動画、およびイタリア語訳を追加しました。また、外部リンクの項を新設しました。
  • 2009/10/15 柴田元幸=訳 2009/08/10 を追加しました。また、この新訳の邦題を加えて、ブログ記事のタイトルをつぎのように変更しました。 
    • 旧題:
      A Clean, Well-Lighted Place by Ernest Hemingway ヘミングウェイ「清潔で、とても明るいところ」「清潔な、照明のよい場所」「清潔で明るい所」
    • 新題:
      A Clean, Well-Lighted Place by Ernest Hemingway ヘミングウェイ 「清潔な、明かりの心地よい場所」「清潔で、とても明るいところ」「清潔な、照明のよい場所」「清潔で明るい所」 
  • 2007/05/20 谷口陸男=訳 1964/09 を追加しました。
  • 2007/03/15 佐伯彰一=訳 1961/09 を追加しました。

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 英語ブログへにほんブログ村 外国語ブログへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 本ブログ 洋書へにほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へにほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ84595840v1308102456

↓ 以下の本・CD・DVDのタイトルはブラウザ画面を更新すると入れ替ります。
↓ Refresh the window to display alternate titles of books, CDs and DVDs.

■洋書 Books in non-Japanese languages
(1) "Winner Take Nothing"

(2) "Hemingway" + "short stories"

■和書 Books in Japanese

  

保存

保存

|

« Super positions: Une histoire des techniques amoureuses by Anna Alter & Perrine Cherchève アンナ・アルテール+ペリーヌ・シェルシェーヴ 『体位の文化史』 | Main | Ukridge's Accident Syndicate by P. G. Wodehouse P・G・ウッドハウス 「ユークリッジの事故シンジケート」「ユークリッジの傷害同盟」「傷害組合」「怪我をする会」 »

Comments

I every time emailed this webpage post page to all my friends, as if like to read it then my friends will too.

Posted by: rifle targets stands | Wednesday, 26 June 2013 01:06 am

Hence, hire iPhone use developer is the ultimate option for people who want optimum and customized use of ones own latest communicative musical instrument called "iPhone".. Opt for some sort of dual-core Mac to get some amazing information.

Posted by: hay day hack | Tuesday, 10 December 2013 02:09 pm

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference A Clean, Well-Lighted Place by Ernest Hemingway ヘミングウェイ 「清潔な、明かりのちょうどいい場所」「清潔で明るい場所」「清潔な、明かりの心地よい場所」「清潔で、とても明るいところ」「清潔な、照明のよい場所」「清潔で明るい所」:

« Super positions: Une histoire des techniques amoureuses by Anna Alter & Perrine Cherchève アンナ・アルテール+ペリーヌ・シェルシェーヴ 『体位の文化史』 | Main | Ukridge's Accident Syndicate by P. G. Wodehouse P・G・ウッドハウス 「ユークリッジの事故シンジケート」「ユークリッジの傷害同盟」「傷害組合」「怪我をする会」 »