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Thursday, 28 June 2007

Le train 081 by Marcel Schwob マルセル・シュウォッブ 「〇八一号列車」

■表紙画像 Cover photos

 

a. Vies_imaginaires b. Le_roi_au_masque_dor_1 c. Lhomme_au_masque_dor_1

 

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a. Vies imaginaires Flammarion (2004)
b. Le Roi au masque d'or Livre de Poche (1999)
c. Marcel Schwob: L'homme au masque d'or Editions Gallimard (2006)


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 多田 1990, 1998
 その列車は赤っぽい霧に包まれていた。機関の銅はピカピカ光っていた。蒸気は音もなく警笛から噴き出していた。霧の中二つの黒い人影が運転台の上で動いていた。彼らはわたしらと向かい合って、わたしらの身振りに応えて同じしぐさをしていた。わたしらの列車番号は石盤の上に白墨で一八〇号と書いてあった。こちらに相対して、ちょうど同じ場所に大きな白い板がかけてあり、黒字で〇八一号と記してあった。(……)

   マルセル・シュウォッブ=著 多田智満子(ただ・ちまこ)=訳
   「〇八一号列車」
   1a.少年十字軍』海外ライブラリー 王国社 1998/07 所収 
   1b.少年十字軍』王国社 1990/09 所収


(2) 榊原 1984
 その列車は、赤味がかった霧のようなもので、つつまれていた。蒸気は音もなく汽笛の上に吹きだしている。もやの中で、二つの黒い影が、運転台で動いていた。
 かれらは、われわれとむかいあって、われわれとそっくり同じことをしているのだ。
 われわれの列車は、石盤の上に、チョークで〈一八〇〉と番号が書いてある。それが、むこうの列車にも、こちらにむかいあって、そっくり同じ場所に、大きな白い板がかかっていて、それに黒い字で〈〇八一〉と書いてあるのだ。(……)
[ルビは省略しました - tomoki y.]

   ショッブ=作 榊原晃三(さかきばら・こうぞう)=訳・文
   「〇八一号列車」
   アルフォンス・ドーデ〔ほか〕=原作『黄金の脳を持つ男
   世界こわい話ふしぎな話傑作集8 フランス編 金の星社 1984/03 所収


(3) 青柳 1959, 1960, etc.
 その列車は赤味を帯びた霧のようなもので包まれていた。蒸気は音を出さずに汽笛の上に噴き出している。靄の中で二人の黒い人影が、運転台で動いている。彼らはわれわれと向かい合って、われわれがすることと同じことをする。われわれの列車の番号は、180と石盤の上にチョークで印してある。——われわれと向かい合って、ちょうど同じ場所に、大きな白い板がかかっていて、081と黒く数字が書いてある。(……)

   マルセル・シュオッブ=著 青柳瑞穂=訳「列車〇八一」
   3a. G・アポリネール〔ほか〕=著『怪奇小説傑作集4 フランス編』新版
    創元推理文庫 2006/07   
   3b. 小池滋=編『鉄道諸国物語』弥生書房 1985/02 所収
   3c. 平井呈一=編『怪奇小説傑作集4』創元推理文庫 1969/06 所収
   3d.世界恐怖小説全集9 列車〇八一』東京創元社 1959 所収

   上の引用は 3b. に依拠しました。


(4) 矢野目 1924, 1925, etc.
 その列車は赤味を帶びた霧のやうなもので包まれてゐた。機關の銅はピカピカしてゐた。
 蒸汽は音も立てずに警笛の上に噴き出してゐた。黒い一人の人影が靄の中で運轉臺の上を動いてゐた。彼等はわれわれと對ひ合つてわれわれと同じ身振をしてゐた。われわれの列車には石盤の上に白墨で180と番號が書いてあつた。——われわれに相面して丁度同じ位置に大きな白い板がかかつてゐて黒字で081と書いてあつた。(……)

   4a. マルセル・シュウオッブ=著 矢野目源一=訳「〇八一号列車」
    『黄金仮面の王』南柯叢書(なんか そうしょ)コーベブックス 1975 所収
   4b. シユウオツブ=著 矢野目源一=譯「〇八一号列車」
    近代社=編『世界短篇小説大系 佛蘭西篇(下)』(全2冊)
    近代社 1925-1926(大正14-15)
   4c. マルセル・シュウオツブ=作 矢野目源一=譯「〇八一号列車」
    『佛蘭西近代傑作集』世界短篇小説大系10 近代社 1925(大正14)所収
   4d. マルセル・シュウオッブ=作 矢野目源一=譯「081號列車」
    『吸血鬼』海外文學新選11 新潮社 價六拾錢 1924/07(大正13)所収

   上の引用は 4d. に依拠しました。各版の訳文の異同は未確認。


(5) 鈴木 1923
 その列車は赤味を帶びた霧で裹まれてゐた。機關の銅はピカ/\光つてゐた。蒸汽は音も立てずに警笛の上に噴き上(あが)つてゐた。二人の眞黒な男が靄の中で、機關手臺の上に動いてゐた。彼等は私達と面を向ひ合せて、私達の擧動と同じことをしてゐた。私達は石盤板の上に、白墨で、180と記(しる)された、列車番號をもつてゐた。——私達の面前には、同じ場所に、大きな白い板に、黒い數字で、081と書かれてあつた。(……)

   マルセル・シュヲッブ=著 鈴木信太郎=譯「081號列車」
   『近代フランス小説集』春陽堂 定價金貮圓 1923/07(大正12)所収


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Estaba envuelto en una niebla rojiza. Los cobres de la máquina brillaban. El vapor surgía por encima de la campana silenciosamente. En la neblina se agitaban dos figuras negras sobre la plataforma. Estaban de cara y respondían a nuestros gestos. Llevábamos el número del tren escrito en una pizarra, con tiza: 180. Justo enfrente, en el mismo sitio, había un gran tablero blanco con cifras en negro: 081.

   El tren 081 by Marcel Schwob
   Translated by Clara Pastor
   E-text at Saltana


■フランス語原文 The original text in French

Il était tout enveloppé d’un brouillard rougeâtre. Les cuivres de la machine brillaient. La vapeur fusait sans bruit sur le timbre. Deux hommes noirs dans la brume s’agitaient sur la plate-forme. Ils nous faisaient face et répondaient à nos gestes. Nous avions sur une ardoise le numéro du train, marqué à la craie : 180. – Vis-à-vis de nous, à la même place, un grand tableau blanc s’étalait, avec ces chiffres en noir : 081.

   Le train 081 by Marcel Schwob
   E-text at:
   * marcel-schwob.org
   * Le Rayon Litteraire
   * Lettres-Histoire, Academie de Caen (DOC)


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Really like the blog, appreciate the share!

Posted by: lauren | Friday, 27 April 2012 10:36 am

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