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Saturday, 03 May 2008

Gabriel-Ernest by Saki (1) サキ 「狼少年」「おおかみ男」「ガブリエル-アーネスト」「ゲイブリエル-アーネスト」 (1)

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        目次 Table of Contents

 Images  表紙画像ギャラリー Cover photo gallery
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 和田 1999
  (J2) 倉阪 1998
  (J3) 木村 1985
  (J4) 山主 1984
  (J5) 中西 1982, 1988, etc.
  (J6) 河田 1981
  (J7) 田内 1979, 2001
  (J8) 三田村 1967
  (J9) 中村 1958, 1969
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translation into Spanish
  Audio 1   朗読: デイヴィッド・リチャードソン Audiobook read by David Richardson
  Audio 2   朗読: マイク・ベネット Audiobook read by Mike Bennett
  Audio 3   朗読: リチャード・ミッチリー Audiobook read by Richard Mitchley
  Audio 4   朗読: ロイ・マクレディ Audiobook read by Roy Macready
■英語原文 The original text in English
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


 Images 
表紙画像ギャラリー Cover photo gallery

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a. Heibonsha_gay_short_stories b. Sakiharuki_bunko c. Best_of_saki_chikuma_bunko

d. Saki_shincho_bunko_new e. Saki_shincho_bunko_old f. Unbearable_saki_oxford


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 和田 1999
 「君の家はどこなんだい?」
 「ここさ、森のなかだよ」
[略]
 「君はいつもなにを食べているのかな」ヴァン・チールはたずねた。
 「肉」と少年はこたえた。あたかもいま、その味をかみしめているかのように嬉しそうに、その言葉を口にした。
 「肉って、なんの肉なんだい」
 「知りたければおしえてやるよ。ペットのウサギ、野ウサギ、野鳥の肉、鶏の肉、ちょうど食べ頃の子羊の肉、それからうまく手に入ればの話だけど、人間の子どもの肉だな。子どもは、おれが狩りをする夜中には、家のなかにしっかりかくまわれているから、めったに手にはいらない。もう、ふた月も最後に子どもの肉とは縁がない」
 少年が最後にからかうように触れた話題は、ひとまず聞かなかったことにして(……)

   サキ=著 和田唯(わだ・ただし)=訳 「ゲイブリエル-アーネスト」
   O・ワイルド〔ほか〕=著 大橋洋一=監訳
   『ゲイ短編小説集』 平凡社ライブラリー 1999/12 所収


(J2) 倉阪 1998
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki-y.]

   サキ=著 倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)=訳 南條武則=解説
   「ガブリエル・アーネスト」  
   『小説すばる』 集英社 1998年2号収載


(J3) 木村 1985
「どこにすんでる?」
「この森の中。」
[略]
「なにを食って生きてるんだ?」
「なま肉。」
 少年はこたえた。そのことばをあじわうように、ゆっくりと、さもうまそうにいったのだった。
「なま肉だと! なんの肉だ。」
「知りたいんならいうけど、ウサギ、野鳥、野ウサギ、ニワトリ、しゅんの子羊、手に入ったら人間の子どもも、食うよ。でも子どもって、おれが狩りにでる夜中には、たいてい家にしっかりとじこめられてるからな。こないだ子どもの肉を食ったのは、もう二か月も前さ。」
 さいごのことばには、からかうようなひびきがあった。バン・チールはそれをむしした。(……)
[ルビは省略しました - tomoki y.]

   サキ〔ほか〕=作 木村由利子=文
   『おおかみ男』 怪奇シリーズ ポプラ社文庫 1985/08


(J4) 山主 1984
「どこに住んでいるんだ?」
「森の中さ」
[略]
「毎日何を食べてるんだ?」
 そう聞いてみた。
「肉だよ」
 まるで舌なめずりしそうに答えた。
「肉だって! なんの肉だ?」
「聞きたいのかい。ウサギ、野鳥、野ウサギ、ニワトリの肉、食べごろの子ヒツジの肉なんかだよ。手にはいれば人間の子どもも食うよ。夜、狩りをするが、あいつらはいつもかぎのかかっている中にいるからとりにくいよ。子どもの肉を食ってから二か月はたつな。」
 最後にいったことは、じょう談だろうと、気にもかけなかったが(……)
[ルビは省略しました - tomoki y.]

   サキ=作 山主敏子=訳 「オオカミ少年」
   ブラックウッド〔ほか〕=原作
   『世界こわい話ふしぎな話傑作集3 イギリス編 呪いの魔法人形
   金の星社 1984/01 所収


(J5) 中西 1982, 1988, etc.
「どこに住んでる?」
「この森の中」
[略]
「何を食べてる?」と聞いてみた。
「肉だよ」と返事した。ニクというとき、いま現に肉を食べてでもいるようにゆっくりとうまそうな口つきをした。
「肉! 何の肉だ?」
「聞きたいのか。ウサギの肉、野鳥の肉、野ウサギの肉、ニワトリの肉、旬(しゅん)になればコヒツジの肉、それに手に入れば人間の子供も食うな。たいがい夜になってから猟に出るんだが、人間の子供はいつも日が暮れるとちゃんと錠が下りていて困るんだ。かれこれもう二カ月にも食べてないな、子供の肉は」
 最後の文句はからかい半分らしい。それは聞き流した。(……)

   サキ=著 中西秀男=訳
   5a. 「ガブリエル-アーネスト」
     電子書籍 『ザ・ベスト・オブ・サキ1』 ちくま文庫 2004/09/17 配本
     リンク先サイト Timebook Town で立ち読み可能。
   5b. 「ガブリエル-アーネスト」
     『ザ・ベスト・オブ・サキ1』 ちくま文庫 1988/05 所収
   5c. 「ゲイブリエル-ア-ネスト」
     『無口になったアン夫人』 バベルの図書館 国書刊行会 1988/02 所収
   5d. 「ガブリエル-アーネスト」
     『ザ・ベスト・オブ・サキ2』 サンリオSF文庫 1982/08 所収
   5a. の底本は 5b.。引用は 5c. に拠りました。


(J6) 河田 1981
 「どこに住んでるんだい」
 「この森の中だよ」
[略]
 「いつも何を食べてるんだい」
 「肉だよ」と少年は今その肉を口にしているかのように、ゆっくりと、かみしめるように言った。
 「肉! 何の肉だ」
 「知りたけりゃ、教えてやる。兎に、野鳥に、野兎に、飼鳥に、食べ頃の子羊などだ。うまくつかまれば、人間の子供を食うこともある。何しろ、おれの書き入れ時の夜には、人間の子供はたいてい家の中にとじこめられているんでね。最後に子供の肉を食ったのは丸二月前だよ」
 人を愚弄するような最後の言葉は無視し(……)

   サキ=著 河田智雄(かわだ・ともお)=訳 「狼少年」
   『サキ傑作集』 岩波文庫 1981/11 所収


(J7) 田内 1979, 2001
「どこに住んでるんだい?」
「この森の中さ」
[略]
「毎日何を食ってるんだい?」
「肉だよ」と少年は、あたかもいまそれを味わってでもいるかのように、ゆっくりと舌なめずりしながら答えた。
「肉だって? どんな肉だい?」
「そんなに知りたいの? うさぎ、ふくろう、野兎、にわとり、食べごろの仔羊、それから、手に入れば人間の子供などだよ。だけどぼくが夜中にうろつきまわるころは、大抵人間の子供は家の中に入ってるからね。前に子供の肉を食ってから、もう二た月にはなるよ」
 最後の言葉のからかうような調子は無視して(……)

   サキ=著 田内初義(たうち・はつよし)=訳 「狼少年」
   7a. 電子書籍 『サキ短編集』 グーテンベルク21 2001/12
     電子書店パピレスでも販売。  TXT版XMDF版無料サンプル
   7b. サキ短編集』 講談社文庫 1979/06 所収
   7a. の底本は 7b.。引用は 7b. に拠りました。


(J8) 三田村 1967
「どこにすんでるんだい?」
「森のなかだよ」
「でも、なにをたべてくらしてるんだい?」
「肉さ。ウサギや、鳥や、子ヒツジ、それに小さな人間の子供などさ」
 ぼくは、男の子がじょうだんをいって、ぼくをからかっているのだと思いました。(……)

   三田村信行=再話 「オオカミ少年」(サキ=作「狼少年」より)
   山中恒+佐野美津男=編 現代子どもセンター=監修
   『母と子のお話図書館1 とってもおもしろい話 ちょっとこわい話
   三一書房 1967/02 所収


(J9) 中村 1958, 1969
「どこに住んでるんだい。」
「この森の中だよ。」
[略]
「なにを食べて暮してるんだい。」
「肉だよ」と少年は云ったが、さながら今その肉をあじわってでもいるように、舌なめずりせんばかりにその言葉を云った。
「肉! なんの肉だい。」
「聞きたけりゃ云うがね、家兎、野鳥、野兎、鶏、旬(しゅん)の仔羊、人間の子供などさ、こいつはうまく手に入ればの話だがね。夜はおれの書き入れ時なんだけど、人間の子供は、たいてい夜になると、家の中にとじこめておくんでね。最後に子供の肉を食ってから、もう二カ月にもなるよ。」
 最後の言葉のからかうような調子は無視して(……)

   サキ(ヘクター・ヒュー・マンロウ)=著
   中村能三(なかむら・よしみ)=訳 「狼少年」
   9a.サキ選集』 創土社 1969/10 所収
   9b.サキ短篇集』 新潮文庫 1958/03 所収
   引用は 9b. に拠りました。


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

  — Къде живееш?
  — Тук, в тази гора.
[Omission]
  — А с какво се храниш? — попита той.
  — С месо — отвърна момчето, произнасяйки думата с бавна наслада, сякаш я опитваше на вкус.
  — Месо ли? Какво месо?
  — Щом като искаш да знаеш — диви и питомни зайци, горски птици, домашни пилета, агнета, когато им е сезонът, а също и деца, ако успея да докопам някое. Нощем, когато ловувам, те обикновено са заключени на сигурно място. Трябва да са минали два месеца, откак за последно вкусих детска плът.
  Пренебрегвайки закачливото естество на тази забележка, [Omission]

   Саки. Гейбриъл-Ърнест
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

  — Onde mora?
  — Aqui...neste bosque.
[Omission]
  — Do que se alimenta? — indagou-lhe.
  — De carne — respondeu o rapaz, e pronunciou a palavra com tal gosto que parecia que a estava assando naquele momento.
  — Carne! Que tipo de carne?
  — Depende do meu interesse no momento: coelhos, pássaros, lebres, galinhas, cordeiros e, oportunamente, crianças... quando me arrisco a apanhar uma. Em geral, são mantidas em casa à noite, que é o período em que caço. Há quase dois meses que não provo carne de criança.
  Ignorando o gracejo contido naquela última observação [Omission]

   Gabriel-Ernest by Henry Hector Munro (Saki)
   Homens, Lobos e Lobisomens as Histórias Mais Fascinantes Marco Zero, 2004
   Preview at Google Books


■スペイン語訳 Translation into Spanish

  -¿Dónde vives?
  -Aquí en estos bosques.
[Omission]
  -¿De qué te alimentas? -preguntó.
  -Carne -dijo el muchacho.
  Y pronunció la palabra con una lenta delicia, como si estuviera saboreándola.
  -¡Carne! ¿Qué carne?
  -Ya que le interesa, conejos, perdices, liebres, aves de corral, corderitos recién nacidos, y niños cuando consigo alguno; en general están encerrados con llave por la noche, cuando yo hago la mayor parte de la cacería. Hace ya dos meses que no pruebo carne de niño.
  Haciendo caso omiso de la irritante naturaleza de la última frase, [Omission]

   Gabriel-Ernesto by Saki
   E-text at Ciudad Seva


  Audio 1  
朗読: デイヴィッド・リチャードソン Audiobook read by David Richardson

下に引用する箇所の朗読は 2:34 から。 Uploaded to YouTube by FULL audio books for everyone on 27 Feb 2013. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 2:34.


  Audio 2  
朗読: マイク・ベネット Audiobook read by Mike Bennett

下に引用する箇所の朗読は 3:19 から。 Uploaded to YouTube by Mike Bennett on 19 Nov 2011. Reading of the excerpt below starts at 3:19.


  Audio 3  
朗読: リチャード・ミッチリー Audiobook read by Richard Mitchley

下に引用する箇所の朗読は 2:29 から。 Uploaded to YouTube by AudiobooksMP3 on 1 Sep 2009. Reading of the excerpt below starts at 2:29.


  Audio 4  
朗読: ロイ・マクレディ Audiobook read by Roy Macready

下に引用する箇所の朗読は 2:29 から。 Uploaded to YouTube by SpidersHouseAudio on 6 Jun 2009. Reading of the excerpt below starts at 2:29.


■英語原文 The original text in English

  "Where do you live?"
  "Here, in these woods."
[Omission]
  "What do you feed on?" he asked.
  "Flesh," said the boy, and he pronounced the word with slow relish, as though he were tasting it.
  "Flesh!  What Flesh?"
  "Since it interests you, rabbits, wild-fowl, hares, poultry, lambs in their season, children when I can get any; they're usually too well locked in at night, when I do most of my hunting.  It's quite two months since I tasted child-flesh."
  Ignoring the chaffing nature of the last remark [Omission]


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2014/09/25 ブルガリア語訳とポルトガル語訳を追加しました。
  • 2013/09/24 デイヴィッド・リチャードソンによる朗読、リチャード・ミッチリーによる朗読、およびマイク・ベネットによる朗読の3本の YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/08/08 目次を新設しました。
  • 2010/04/18 英語原文の朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2009/01/31 田内初義=訳 1979/06 を追加しました。

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