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May 2008

Saturday, 31 May 2008

Le Calmant / Calming Reflection by Marie Laurencin マリー・ローランサン 「鎮静剤」「鎭靜劑」「鎮痛剤」

          目次 Table of Contents

    ■はじめに Introduction
     Images  表紙画像と肖像写真 Cover photos and a portrait
    ■韓国語訳 Translation into Korean
    ■日本語訳 Translations into Japanese
      (J1) 窪田 1996, 2003
      (J2) 石邨 1987
      (J3) 大島 1977
      (J4) 堀口 1925, 1955, etc.
     Video 1  「鎮静剤」 歌: 夏木マリ Mari Natsuki sings Le Calmant
     Video 2  「鎮静剤」 歌: 高田渡 Wataru Takada sings Le Calmant
    ■英訳 Translations into English
      (E1) Translator unconfirmed
      (E2) Camille S
    ■スペイン語訳 Translation into Spanish
     Video 3  「マリー」 歌: レオ・フェレ Léo Ferré sings "Marie"
    ■フランス語原文 The original text in French
    ■tomoki y. によるコメント Comments by tomoki y.
    ■外部リンク External links
    ■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

「死んだ女より もつと哀れなのは 忘られた女です」
この一節を耳にしたことはある。しかし、だれの、なんという詩かは知らない。そうおっしゃるかたもいるかもしれません。フランスの女性画家・版画家マリー・ローランサンの書いた「ル・カルマン」という詩の最後の部分です。訳者は堀口大學。下にご覧のとおり、ほかの人の訳もありますが、いちばん有名なのは堀口訳です。


 Images  表紙画像と肖像写真 Cover photos and a portrait

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. Yoru_no_techo b. Marie_laurencin_by_marchesseau_dani c. Marie_laurencin_18831956

■韓国語訳 Translation into Korean

권태로운 여인보다 더 불쌍한 여인은
슬픔에 젖은 여인입니다.

슬픔에 젖은 여인보다 더 불쌍한 여인은
불행을 격고 있는 여인입니다.

불행을 격고 있는 여인보다 더 불쌍한 여인은
병을 앓는 여인입니다.

병을 앓는 여인보다 더 불쌍한 여인은
버림받은 여인입니다

버림받은 여인보다 더 불쌍한 여인은
쫓겨난 여인입니다.

쫓겨난 여인보다 더 불쌍한 여인은
죽은 여인입니다.

그러나 죽은 여인보다 더 불쌍한 여인은
잊혀진 여인입니다.

   마리 로랑생 / 마리 로랑상 〈잊혀진 여인〉
   E-text at:

  • 동양공전 벤처경영과 RM반
  • 아름답고 멋진 중년의 쉼터
  • Fun & Joy beautynury.com
  • 마리의 방
     
  • 下に引用する他の言語への訳と比べて、行数が足りません。不審に思い、確かめたところ、上の韓国語訳では、原詩の第9行と第10行が訳出されていません。

    つまり "Plus qu'abandonnée / Seule au monde." に相当する部分、堀口大學訳でいうと「捨てられた女より/もつと哀れなのは/よるべない女です。」にあたる部分が抜けているのです。

    上にリンクを張ったサイトを含め10以上の韓国語サイトを参照しましたが、いずれも同様にこの箇所が抜けています。単なる訳し漏れでしょうか。原因は存じません。

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 窪田 1996, 2003
退屈した女よりも哀れなのは悲しい女
  悲しい女よりも哀れなのは
    不幸な女
不幸な女よりも哀れなのは
  病める女
病める女よりも哀れなのは
  棄てられた女
棄てられた女よりも哀れなのは
  この世で一人ぽっちの女
この世で一人ぽっちの女よりも哀れなのは
  遠ざけられた女
遠ざけられた女よりも哀れなのは
  死んだ女
死んだ女よりも哀れなのは
   忘れさられた女

   マリー・ローランサン=作 窪田般彌(くぼた・はんや)=訳 「鎮静剤」

   引用は b. 白水社版 1996/10 に拠りました。


(J2) 石邨 1987
わびしいというより悲しい
 悲しいというより
   ふしあわせ
ふしあわせというより
 苦しい
苦しいというより
 見すてられて
見すてられたというより
 ひとりぼつち
ひとりぼつちというより
 追放されて
追放されたというより
 死んでいる
死んでいるよりも
忘れられた女(もの)。

   ローランサン=作 石邨幹子(いしむら・みきこ)=訳 「鎮痛剤」
   平井照敏=編 『愛の詩集—世界の名詩』 永田書房 1987/12 所収


(J3) 大島 1977
もの憂いよりは悲しくて
悲しいよりは不仕合わせ
不仕合わせよりは苦しくて
苦しいよりは捨てられて
捨てられたよりは天涯孤独
孤独の身よりは流浪の身
流浪の身よりは死んだ者
死んでるよりは忘れられて。

   マリー・ローランサン=著 大島辰雄(おおしま・たつお)=訳 「鎮静剤」
   『夜の手帖—マリーローランサン詩文集』 六興出版 1977 所収


(J4) 堀口 1925, 1955, etc.
退屈な女より
もつと哀れなのは
かなしい女です。

かなしい女より
もつと哀れなのは
不幸な女です。

不幸な女より
もつと哀れなのは
病氣の女です。

病氣の女より
もつと哀れなのは
捨てられた女です。

捨てられた女より
もつと哀れなのは
よるべない女です。

よるべない女より
もつと哀れなのは
追はれた女です。

追はれた女より
もつと哀れなのは
死んだ女です。

死んだ女より
もつと哀れなのは
忘られた女です。

   マリイ・ロオランサン=作 堀口大學=訳 「鎭靜劑」
   堀口大學=訳「月下の一群」より

   その他多数の版に収録。a. は c. の復刻版。引用は d. 角川書店版 1971 に
   拠りました。


 Video 1 
夏木マリ、「鎮静剤」を歌う——歌詞は堀口大學訳 (J4) による
Mari Natsuki sings Le Calmant. Lyrics by Horiguchi (J4)
Natsuki_mari_sings_le_calment
ビデオの埋め込みは禁じられているので、ご覧になるには  ここをクリック  してください。 Uploaded to YouTube by Frikki d'Izmir on 23 May 2012. Embedding disabled by request. To watch the video  CLICK HERE 


 Video 2 
高田渡、「鎮静剤」を歌う——歌詞は堀口大學訳 (J4) による
Wataru Takada sings Le Calmant. Lyrics by Horiguchi (J4)

アルバム 『日本に来た外国詩・・・。』と『系図』に収録


■英訳 Translations into English

(E1) Translator unconfirmed
More than bored sad
  More than sad
    Unhappy
More than unhappy
  Suffering
More than suffering
  Abandoned
More than abandoned
  Alone in the world
More than alone in the world
  In exile
More than in exile
  Dead
More than dead
  Forgotten


(E2) Camille S
More than annoyed
Sad.
More than sad
Miserable.
More than miserable
Suffering.
More than suffering
Abandonned.
More than abandonned
Alone in the world.
More than alone in the world
Exiled.
More than exiled
Dead.
More than dead
Forgotten.

  • Sad by Marie Laurencin. Translated by Camille S. E-text at Yahoo! Answers

■スペイン語訳 Translation into Spanish

Más que abrumada,
triste.
Más que triste,
desdichada.
Más que desdichada,
doliente.
Más que doliente,
abandonada.
Más que abandonada,
sola en el mundo.
Más que sola en el mundo,
exiliada
Más que exiliada,
muerta.
Más que muerta,
Olvidada.

  • El calmante by Marie Laurencin. Translated by Roxana Elvridge-Thomas. E-text on page 15, La Palanca 23 - Issuu

 Video 3 
「マリー」 詞: ギョーム・アポリネール 歌: レオ・フェレ
Marie - Lyrics: Guillaume Apollinaire. Vocal: Léo Ferré

実人生においては、マリー・ローランサンは「捨てられた女」というよりむしろ「捨てた女」だったかもしれません。彼女はパブロ・ピカソの紹介で知り合った詩人アポリネールと波乱に満ちた恋愛をしたあと、彼のもとを去りました。捨てられたアポリネールは、かつての恋人をうたって「マリー」という詩を書きました。

「マリー」は有名な「ミラボー橋」と同様、詩集『アルコール』 (1913) に収められています。フランス語原詩は Wikisource で、その日本語訳(飯島耕一訳)は 子どものための美しい庭 というサイトで読めます。また、アポリネール自身が朗読した雑音まじりの録音も残っていて、UbuWeb Sound というサイトで聴けます。

Uploaded to YouTube by Ange-Marie Mucel on 4 Nov 2009. The original lyrics in French can be found at Wikisource. Apollinaire's own recording can be heard at UbuWeb Sound.


■フランス語原文 The original text in French

Plus qu'ennuyée
Triste.
Plus que triste
Malheureuse.
Plus que malheureuse
Souffrante.
Plus que souffrante
Abandonnée.
Plus qu'abandonnée
Seule au monde.
Plus que seule au monde
Exilée.
Plus qu'exilée
Morte.
Plus que morte
Oubliée.

   E-text at:


■tomoki y. によるコメント Comments by tomoki y.

この詩は、本国フランスよりも日本での人気・知名度のほうが高いかもしれません。フランス語原文を掲載しているサイトを探したら、大半は日本のサイトでした。日本のサイトとは、日本人(と思われる人)が日本語で本文を書いたサイトという意味です。たぶん堀口大學氏の平明な訳が、原詩にも親しむ日本の読者を獲得するのに寄与したのでしょう。

興味深いのは、原詩には主語がないということ。よくヨーロッパ系言語とくらべて、日本語には主語があるとかないとかいうことが議論になります。ところが、この詩の場合、「哀れな忘れられた者」が誰であるかを、よりはっきり言葉にしているのは、むしろ日本語の訳詩のほうです(注)。原詩からは、形容詞が女性形であることから、哀れなのが女の人であるということが読み取れるだけ。その女性は、だれか? 詩人本人か? 詩人の知る、ある特定の女性か? それとも、女性全般か?

シェイクスピアの『ハムレット』第1幕第2場に "Frailty, thy name is woman!" という有名なセリフがあります。比較的あたらしい 河合祥一郎さんの訳 だと「弱き者、汝の名は女」。王子ハムレットは、父王の死後、日も浅いのに父の弟、つまりハムレットの叔父と再婚してしまった母ガートルードを責めている。ですから、具体的なひとりの女性を指していると、いちおう言えます。しかし、このセリフは一人立ちして有名になり、女の人全般について言っているかのように、受け取られることもある。

個別的具体的なことがらを描きながら、普遍的な何かを提示するのが、すぐれた文学の役目である——というのが本当ならば、ローランサンのこの詩も、そういう方向で捉えたらいいのでしょう。

   注:
   石邨幹子氏の訳は、やや例外的で、主語を訳出することを避けています。
   最後に1回だけ「女」という言葉を出している。けれど、それも「おん
   な」とは読ませず「もの」とルビを振っています。

なお、上の2種類の英訳では、どちらも主語/性を訳出していません。おそらく素人のかたの訳だと思います。


■外部リンク External links

   [fr] Marie Laurencin - Wikipédia (1883-1956)
   [en] Marie Laurencin - Wikipedia (1883-1956)
   [ja] マリー・ローランサン - Wikipedia (1883-1956)


■更新履歴 Change log

  • 2013-05-10 韓国語訳とレオ・フェレの歌う「マリー・ローランサン」の YouTube 動画を追加しました。
  • 2013-03-18 スペイン語訳と夏木マリ「鎮静剤」の YouTube 動画へのリンクを追加しました。
  • 2012-10-20 目次と「はじめに」の項を新設しました。また、これまで Astre的Blog による訳として挙げていた英訳 (E1) を、これと非常によく似ているけれども、出典がより確かな、エリザベス・ルイーズ・カーンの著書に引用されている、別の訳と差し替えました。
  • 2012-07-05 大島辰雄=訳 1977 を追加しました。
  • 2010-05-10 高田渡「鎮静剤」の YouTube 動画を追加しました。

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Friday, 30 May 2008

Madame Curie: A Biography by Ève Curie エーヴ・キュリー 『キュリー夫人伝』

          目次 Table of Contents

   Video 1  映画 Maria Sklodowskya-Curie
   Video 2  アニメ Marie Curie - Animated Hero Classics (2005)
   Images   表紙画像 Cover photos
  ■日本語訳 Translations into Japanese
    (J1) 河野 2006
    (J2) 訳者未確認 1960
    (J3) 川口〔ほか〕1958, 1968, etc.
    (J4) 川口〔ほか〕1938
  ■ドイツ語訳 Translation into German
  ■英訳 Translation into English
  ■フランス語原文 The original text in French
    Audio   エーヴ・キュリー、家族を語る Ève Curie talks about her family
  ■ノーベル賞科学者の娘 Nobel laureate scientists' daughter
   Video 3  映画 キュリー夫人 (1943) Film Madame Curie (1943)
  ■外部リンク External links
  ■更新履歴 Change log


 Video 1 
映画 Maria Sklodowskya-Curie 製作の様子

「理系女子」の闘いも浮き彫りに、キュリー夫人の新作伝記映画 - AFPBB News, 2015-06-22 New Marie Curie Film To Shed Light On Women's Struggles In Science - News First, 2015-06-19


 Video 2 
アニメ Marie Curie - Animated Hero Classics (2005)

Uploaded to YouTube by Nest Learning Videos on 8 Mar 2012. DVD from Amazon.com


  Images  
表紙画像 Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. 41xzy2yac9l b. 51rngdyszml c. 41w80rhcm5l

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 河野 2006
 もっともピエールは、このときはまだ無傷で無事だった。さけびもせず、ほとんど動きもしないまま、体はまず馬たちの足のあいだを、それから荷馬車のふたつの前輪のあいだをすりぬけて、どちらにもかすめることさえなかった。奇跡は起こり得たのだ。ところが六トンもの重量があった荷馬車は、その質量による慣性(かんせい)で、なおも何メートルか止まることができなかったのである。そしてなにかに触れた左の後輪が、それをそのまま轢(ひ)いてしまった。人の頭だった。頭蓋骨(ずがいこつ)が割れ、赤いねっとりしたものが、あたり一面の泥のなかに飛び散った。ピエール・キュリーの脳だった——。

  • エーヴ・キュリー=著 河野万里子(こうの・まりこ)=訳 『キュリー夫人伝』 白水社 2006/04

(J2) 訳者未確認 1960
 ピエールは倒れているが、生きており、無事である。彼は叫ばなかった。ほとんど動きもしなかった。彼のからだは、かすり傷ひとつうけず、馬の足の間を、それから馬車の二つの前輪の間を通った。奇蹟というものはありうる。しかし六トンの重さで引っぱられた巨大な質量が、なお数メートル乗りこえて進んだ。左後の輪が何かちょっとした障害物にぶつかり、通りがかりにこれをひき砕いていった。一つの額、人間の頭だ。頭蓋が破れ、赤いねっとりした物質が、そこら一面に、泥のなかをはねとんだ。ピエール・キュリーの脳髄が。

  • エーヴ・キュリー=著 訳者未確認 『キュリー夫人伝』 出典: 筑摩書房=編 『世界ノンフィクション全集8』 筑摩書房 1960/10 所収のイレーヌ・キュリー=著 内山敏=訳 「わが母マリー・キュリーの思い出」234ページ注に引用されている箇所から。
  • この訳文は、内山氏自身によるものかもしれません。が、たぶん下の (J3) の c. 川口篤〔ほか〕=訳 1958/08(未見)からの転載ではないかと推測します。
  • なお、「わが母マリー・キュリーの思い出」の原書はつぎの通り。 Ma Mère Marie Curie by Irène Joliot-Curie. Originally copyrighted by "Europe."

(J3) 川口〔ほか〕1958, 1968, etc.
 ピエールは倒れているが、生きており、無事である。叫びもしなかった。ほとんど動きもしなかった。からだは、かすり傷一つ受けず、馬の足のあいだを、それから馬車の二つの前輪のあいだを通り抜けた。奇跡が起こるかもしれないぞ。だが、だめだ。六トンもの自重の惰性で引きずられてきた、巨大な質量が、なお数メートル突進した。左うしろの輪がなにかちょっとした障害にぶつかり、通りがかりにそれをひき砕いた。一つの額だ、人間の頭だ。ずがいが破裂し、赤いねっとりした物質が、そこらじゅう、泥のなかにはね飛んだ。ピエール・キュリーの脳髄だ。

  • エーヴ・キュリー(またはエーブ・キュリー)=著 川口篤(かわぐち・あつし)+河盛好蔵(かわもり・よしぞう)+杉捷夫(すぎ・としお)+本田喜代治(ほんだ・きよじ)=共訳
  • 引用は b. 白水社 第4版 に拠りました。

(J4) 川口〔ほか〕1938
[未見 - tomoki y.]

  • エーヴ・キュリー=著 川口篤〔ほか〕=訳 『キュリー夫人伝』 白水社 1938/10(昭和13)
  • 川口氏らによる訳の初版。2006年に河野万里子氏による新訳が出るまで、上掲 (3) にご覧のとおり、たびたび改訂版が出ました。

■ドイツ語訳 Translation into German

Pierre liegt auf dem Boden, lebend, unbeschädigt. Er hat nicht geschrien, sich kaum bewegt. Die Pferde und die vorderen Räder gehen über ihn hinweg, ohne ihn auch nur zu streifen. Noch ist ein Wunder möglich. Doch die schwere Last rollt durch ihre eigenes Gewicht noch einige Meter weiter. Das linke Hinterrad stößt an ein unbeträchtliches Hindernis und zermalmt es, es ist eine Stirn, der Kopf eines Menschen. Die Schädeldecke bricht auf, eine rote, klebrige Masse quillt hervor und vermengt sich mit dem Straßenschmutz: das Gehirn Pierre Curies.


■英訳 Translation into English

Pierre was down, but alive and unhurt. He did not cry out and hardly moved. His body passed between the feet of the horses without even being touched, and then between the two front wheels of the wagon. A miracle was possible. But the enormous mass, dragged on by its weight of six tons, continued for several yards more. The left back wheel encountered a feeble obstacle which it crushed in passing: a forehead, a human head. The cranium was shattered and a red, viscous matter trickled in all directions in the mud : the brain of Pierre Curie.

  • Madame Curie: A Biography by Ève Curie Labouisse. Translated by Vincent Sheean. First published 1937.
  • Paperback: Da Capo Press, 2001/03. Preview at Google Books

■フランス語原文 The original text in French

Pierre est à terre, vivant, indemne. Il n’a pas crié, il n’a presque pas bougé. Son corps passe, sans même être effleuré, entre les pieds des chevaux, puis entre les deux roues avant du camion. Un miracle est possible. Mais l’énorme masse , entraînée par son poids de six tonnes, franchit plusieurs mètres encore. La roue roue arrière gauche heurte un faible obstacle qu’elle broie au passage. Un front, une tête humaine. La boîte crânienne éclate, une matière rouge et visqueuse gicle de toutes part, dans la boue : le cerveau de Pierre Curie.


  Audio  
エーヴ・キュリー・ラブイス(マリー・キュリーの娘)、家族を語る
Ève Curie Labouisse (daughter of Marie Curie) talks about her family

Uploaded to YouTube by OrcoDevelopment on 29 Nov 2012.


■ノーベル賞科学者の娘 Nobel laureate scientists' daughter

著者エーヴ・キュリーの母はマリー・キュリー、いわゆるキュリー夫人。父はピエール・キュリー。姉はイレーヌ・ジョリオ=キュリー。姉の夫はフレデリック・ジョリオ=キュリー。エーヴの夫はヘンリー・リチャードソン・ラブイス・ジュニア。

マリーとピエールは、1903年に夫婦でノーベル物理学賞を受賞。マリーは女性初のノーベル賞受賞者となった。ピエールは1906年、上に引用したとおり、馬に轢かれて死亡。その後、マリーは1911年に単独でノーベル化学賞を受賞した。エーヴの姉イレーヌと、その夫フレデリックは1935年に夫婦でノーベル化学賞を受賞。エーヴの夫ヘンリーも、ユニセフ事務局長時代の1965年にユニセフがノーベル平和賞を受賞。

要するに、エーヴは、父母、姉夫婦、夫が全員ノーベル賞受賞者もしくはノーベル賞受賞団体関係者。母は2回も受賞している。「一家で受賞してないのは私だけよ」と語っている。すごいことだが事実だ。自分の父が命を落とす場面を、上のように感情を交えないで、客観的に詳細に分析的に生々しく描写する筆致に、科学者の血を感じる。

母や姉が放射能被爆によるとみられる白血病で早世したのに、自分だけが放射能を浴びる科学者の道を選ばずに、作家の道を選んで長生きした。そのことに、エーヴは強い罪悪感を抱いていたそうだ。

エーヴ・キュリーは、2007年10月22日、マンハッタン、アッパー・イースト・サイドのアパートメントの自室で亡くなった。102歳だった。


 Video 3 
映画 キュリー夫人 (1943) 監督: マーヴィン・ルロイ 出演: グリア・ガースン
Film Madame Curie (1943) Directed by Mervyn LeRoy. Starring Greer Garson

Uploaded to YouTube by HECTOR VISAYA on 7 Oct 2013.


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2015/06/23 映画 Maria Sklodowskya-Curie 製作の様子の YouTube 画面を追加しました。
  • 2014/06/03 エーヴ・キュリーへのインタビュー録音の YouTube 画面を追加しました。
  • 2010/12/14 ドイツ語訳を追加しました。
  • 2010/10/30 フランス語原文のテキストを挿入しました。
  • 2010/10/29 Vincent Sheean による英訳の訳文を追加しました。
  • 2010/04/27 アニメ版 Marie Curie とグリア・ガースン主演の映画『キュリー夫人』の計2本の YouTube 動画を追加しました。

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Sunday, 25 May 2008

Антон Чехов - О любви (O lyubvi) (3) About Love / Concerning Love by Anton Pavlovich Chekhov (3) チェーホフ「恋について」(3)

« 1 2 About Love
« 1 2 恋について

■表紙画像 Cover photos

Leftチェーホフ・ユモレスカ2』 新潮社 (2007)
Centre 牧原純著 『北ホテル48号室—チェーホフと女性たち』 未知谷 (2006)
Right リジヤ・アヴィーロワ著 『私のなかのチェーホフ』 群像社 (2005)

↓ Click to enlarge ↓

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■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 中村(喜) 2009
こんなことわざがあります——《苦労が消えると、女は自分で苦労をしょい込む》。ルガノーヴィチ夫妻には心配ごとがありませんでした。そこで私と親しい付き合いがはじまったのでした。

   アントン・P・チェーホフ=作 イリーナ・ザトゥロフスカヤ=絵
   中村喜和(なかむら・よしかず)=訳
   『恋について』 チェーホフ・コレクション 未知谷 2009/02/01
   版元による この本の紹介


(J2) 松下 1987, 1993, etc.
ことわざにあるでしょう——『女が余計な仕事をしょいこんであたふたする』って。ルガノーヴィチ夫妻もわたしに親切にして余計な心配をしたのですよ。

   アントン・チェーホフ=著 松下裕(まつした・ゆたか)=訳 「恋について」
   2a. 北村薫=編 『謎のギャラリー—愛の部屋』 新潮文庫 2002/03 所収
   2b.チェーホフ全集8』 ちくま文庫 1993/05 所収
   2c.チェーホフ全集9 百姓たち・恋について』 筑摩書房 1987/09 所収
   2a. の底本は 2b.。引用は 2c. に拠りました。


(J3) 原 1978, 1988, etc.
百姓女は苦労がなくなると子豚を買う、という諺(ことわざ)があるでしょう。ルガノーウィチ夫妻は苦労がなかったので、わたしとあんなに親しくしてくれたんです。

   チェーホフ=作 原卓也=訳 「恋について」
   3a.集英社ギャラリー [世界の文学]13 ロシア1』 集英社 1991/03 所収
   3b.チェーホフ短篇集』 福武文庫 1988/11 所収
   3c. 集英社版 世界文学全集59』 綜合社=編集 集英社=発行
      1978/04 所収
   引用は 3a. に拠りました。


(J4) 木村 1971, 1975, etc.
《女は苦労がないと、豚の子を買う》という諺(ことわざ)がありますね。ルガノーヴィチ夫婦もなにひとつ苦労がなかったので、わたしと親しく交わるようになったのです。

   チェーホフ=作 木村彰一=訳 「恋について」
   4a.豪華版 世界文学全集22 チェーホフ』 講談社 1976/10 所収
   4b.世界文学全集60 チェーホフ』 講談社 1975/05 所収
   4c.筑摩世界文學大系51 チェーホフ』 筑摩書房 1971/11 所収
   引用は 4a. に拠りました。


(J5) 中村(白) 1964, 1970
女が苦労がないと、子豚を買う——こういう諺がありますね。ルガノーヴィッチ夫婦は苦労がなかったので、わたしと友誼を結んだのですよ。

   チェーホフ=作 中村白葉=訳 「恋について」
   5a.決定版 ロシア文学全集15 チェーホフ 可愛い女ほか
      日本ブック・クラブ 1970/09 所収
   5b.ロシア・ソビエト文学全集22 三人姉妹・桜の園ほか
      平凡社 1964/05 所収
   引用は 5b. に拠りました。


(J6) 池田 1960
《女は苦労がないと豚の子を買う》という諺があります。ルガノーヴィチ夫妻も何ひとつ苦労の種がなかったので、それでわたしと親身な付合いをはじめた。

   チェーホフ=作 池田健太郎=訳 「恋について」
   『チェーホフ全集11 小説 (1897-1903) 戯曲1
   中央公論社 1960/03 所収


(J7) 中村(白) 1939
女は苦勞がないと、仔豚を買ふ——かう言ふ諺がありますね。ルガノーヸッチ夫婦は苦勞がなかつたので、わたしと友誼を結んだのですよ。

   チェーホフ=作 中村白葉=譯 「戀に就いて」
   『チェーホフ小説選集7 風刺小説篇 公爵夫人
   金星堂 1939/05(昭和14)所収


■フランス語訳 Translation into French

Une femme qui n'avait pas de soucis, dit un proverbe, s'acheta un porc. Les Louganôvitch, qui n'avaient pas de soucis, lièlent amitié avec moi.

   D'amour by Anton Pavlovitch Tchekhov
   in L'homme à létui, 1883-1902 Paris, Plon, 1929
   Translation by Denis Roche
   E-text at:
   * ibiblio.org (pdf)
   * Scribd.com
   Free scanned book at Ebooks Libres et Gratuits (pdf) 


■英訳 Translations into English

(E1) Hingley, 2000
It was a bit like the farmer's wife in the story, the one who had no troubles -- not, that is, until she went and bought herself a pig! The Luganoviches had no troubles -- so they went and chummed up with me!

   Concerning Love by Anton Pavlovich Chekhov 
   Translated by Ronald Hingley
   in The Russian Master and Other Stories (Oxford World's Classics)
   Oxford University Press, 2000/03
   Scanned book at Google Book Search


(E2) Garnett, 1918
There is a proverb that if a peasant woman has no troubles she will buy a pig. The Luganovitchs had no troubles, so they made friends with me.

   About Love
   in The Wife and Other Stories by Anton Chekhov
   Translated by Constance Garnett
   The Chatto & Windus edition of
   The Tales of Chekhov, Volume 5 (1918)

   E-text at:
   * Classic Reader
   * Project Gutenberg
   * 201 Stories by Anton Chekhov
   * eBooks@Adelaide, The University of Adelaide Library


■ロシア語原文 The original text in Russian

Есть пословица: не было у бабы хлопот, так купила порося. Не было у Лугановичей хлопот, так подружились они со мной.

   Антон Чехов - О любви (O lyubvi)
   Concerning Love / About Love (1898) by Anton Pavlovich Chekhov
   E-text at ilibrary.ru


■ロシアのことわざ——その意味は?
 The Russian proverb: What does it mean anyway?

こんなことわざがあります——《苦労が消えると、女は自分で苦労をしょい込む》。中村(喜) 2009

ことわざにあるでしょう——『女が余計な仕事をしょいこんであたふたする』って。松下 1987, 1993, etc.

百姓女は苦労がなくなると子豚を買う、という諺があるでしょう。原 1978, 1988, etc.

《女は苦労がないと、豚の子を買う》という諺がありますね。木村 1971, 1975, etc.

女が苦労がないと、子豚を買う——こういう諺がありますね。中村(白) 1964, 1970

《女は苦労がないと豚の子を買う》という諺があります。池田 1960

女は苦勞がないと、仔豚を買ふ——かう言ふ諺がありますね。中村(白) 1939

Une femme qui n'avait pas de soucis, dit un proverbe, s'acheta un porc. - Roche, 1929
 
It was a bit like the farmer's wife in the story, the one who had no troubles--not, that is, until she went and bought herself a pig! - Hingley, 2000

There is a proverb that if a peasant woman has no troubles she will buy a pig. - Garnett, 1918

どなたかこのロシアのことわざの意味を説明していただけませんか?
Can anyone explain the meaning of this Russian proverb?


■Bibliography on translations into English

   * Anton Chekhov Biography
    (Andreas Teuber Home Page)


■外部リンク External links

   * Bibliography of Anton Chekhov - Wikipedia (Short stories)
   * Anton Chekhov - Wikipedia (1860-1904)
   * アントン・チェーホフ - Wikipedia


■更新履歴 Change log

2011/04/25 原卓也=訳の書誌情報を補足しました。
2010/03/26 中村喜和=訳 2009/02/01 を追加しました。


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« 1 2 恋について

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Monday, 19 May 2008

Pictures you can't miss

 
A good friend of mine in London sent me these photos.
 
 
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If this made you smile, pass it on! Or give your friends the link to this page: http://tomoki.tea-nifty.com/tomokilog/2008/05/pictures_you_ca.html.  
 

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Sunday, 18 May 2008

募金/義援金/救援金/救援物資—ミャンマー/中国 Donations for Burma (Myanmar) and China

サイクロンのビルマ(ミャンマー)と、大地震の四川省。
どちらが、より緊急に支援を必要としているか?

答えは両方だと思う。

コンビニに行くと、レジの脇に募金箱が置いてある。
大災害が起きるたびに、気をつけて見るのだけれど、
毎回対応がいちばん速く、しかも的確であると思われるのは、
業界最大手のチェーンだ。きのう見たら、ミャンマーのサイクロン
被災者向けという紙が募金箱の表に貼ってあった。

アメリカにくらべると、日本ではクレジットカードでの募金を
受け付けている団体は少ない。駅前などの街頭で募金箱を持って
大きな声で募金を呼びかけている人たちを見かけると、
えらいなあと敬意を覚える一方で、能率悪そうだなとも思う。

ぼく自身は、コンビニの募金箱におつりの細かいのを入れる以外は、
おもに赤十字を通じて募金するようにしています。
 
  
■義援金などの受け付け情報:

* 日本赤十字社
 http://www.jrc.or.jp/index.html

* NHK
 http://pid.nhk.or.jp/event/category4_1.html

* NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン
 クレジットカードでの募金を受け付けている。
 http://www.worldvision.jp/news/news_0230.html

* 中国大使館(東京)
 http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/xwdt/t434982.htm
 
 
■米国在住のかたへ:

* The National Committee on US-China Relations
中国向けの支援については、まずつぎのページからご覧ください。関係先へのリンクが張られています。
 http://www.ncuscr.org/aid-victims-may-12-sichuan-earthquake

* 中国大使館(ワシントン)
緊急に必要な物資のリストが載っています。薬品の名前、医療器具の種類、生命探知機など、きわめて具体的に書かれています。
 http://www.ncuscr.org/files/Items%20of%20Need2.pdf

米国にお友だち、お知り合いがあるかたは、この情報を伝えてあげてください。
 
 
■To those who are in the US:

The National Committee on US-China Relations has a special web page showing organizations receiving donations for earthquake relief, with hyperlinks to each organization. One link is to the Chinese Embassy in Washington; that site provides a list of specific items needed, from simple hand tools to medical instrumentation and other life-saving devices. Please have a look and tell your friends and colleagues. The initial URL is:

 http://www.ncuscr.org/aid-victims-may-12-sichuan-earthquake
 
 

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Saturday, 17 May 2008

The Mark of the Beast by Rudyard Kipling (2) キプリング「獣のしるし」「けものの印」「獣の痕跡」(2)

< 1 The Mark of the Beast
< 1 獣のしるし/けものの印

■表紙画像 Book covers

Left恐怖と怪奇名作集4 猿の手』岩崎書店 (1998)
Centre The Mark of the Beast and Other Fantastical Tales. Gollancz (2007)
Right Rudyard Kipling's Tales of Horror and Fantasy: With an Introduction by Neil Gaiman, Pegasus Books (2008)

↓ Click to enlarge ↓

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■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 矢野 1998
「(……)ほら、フリート、立てよ。こんなところにいたら、風邪をひいてしまうぞ。家に入って、食事にしよう。明かりをつけて、みんなで夕食だ」
 フリートは、しぶしぶ立ちあがった。
「明かりはいらない——明かりなんて、つけることないよ。ここのほうが、ずっといい。野外で食おう。ステーキがいいな——生焼けの肉のね。骨つきの、血のしたたるような肉がいい」
 インド北部の冬の夜は、凍りつくほど寒いのだ。野外で食事をするなんて、とんでもない話だった。

   ラドヤード・キップリング=作 矢野浩三郎=訳「獣のしるし」
   W・W・ジェイコブズ〔ほか〕=作
   『猿の手』恐怖と怪奇名作集4(全10巻)
   岩崎書店 1998/12 所収
   [原文にあるルビは省略しました - tomoki y.]
 
 
(2) 椋田 1989
「さあ、立てよ、フリート。こんなところにいたら、風邪(かぜ)をひく。晩(ばん)めしだ。ランプをつけよう。今日は家で食事だ」
 フリートはしぶしぶ立ちあがって、言った。
「ランプはいらないよ。ここのほうが気持ちがいい。外で食べようぜ。ステーキをたらふくな。血のしたたる、歯ごたえのあるやつを、なま焼けでたらふく食うんだ」
 インド北部の十二月といえば、なみたいていの寒さではない。外で食事をするなど、正気のさたではなかった。

   ラドヤード・キプリング=作 椋田直子=訳「けものの印」
   江河徹(えがわ・とおる)=編
   『奇妙な動物の話』幻想文学館3 くもん出版 1989/08 所収
 
 
(3) 竹生 1986
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   ラドヤード・キップリング=著 竹生淑子(ちくぶ・よしこ)=訳
   「魔獣のしるし」
   ロッド・サーリング=選 ジョー・L・ヘンズリー〔ほか〕=著
   『魔女・魔道士・魔狼』ソノラマ文庫 海外シリーズ33
   朝日ソノラマ 1986/11 所収

   原書:
   Triple W: Witches, Warlocks and Werewolves
   Edited by Rod Serling (1924-)
   Written by Joe L. Hensley (1926-), et al.
   First published by Bantam Books, 1963.
 
 
(4) 伊藤 1985
「おい、フリート、立てよ。そんなところにいては病気になる。なかへはいって、食事にしよう。まずランプをつけて、今夜はみんなして家で晩餐ということにしよう。」
 フリートはしぶしぶ立ちあがりながら——「ランプはいらん——ランプは。ここのほうがずっと気持がいい。戸外(そと)で食事にしよう。もっと厚切り(チョップ)をたべよう——生焼けのを、たらふく——筋(すじ)の柔らかくて血のたれるやつを。」
 北インドの十二月の晩といえば、戸外の寒さは身にしみる。フリートの提案はどうみても気狂いじみていた。

   ラドヤード・キプリング=作 伊藤欣二=訳「獣の印」
   由良君美(ゆら・きみよし)=編
   『イギリス幻想小説傑作集』白水Uブックス 1985/10 所収
 
 
(5) 橋本 1980
「おい、フリート、立てよ。ここにいると熱を出すぞ。家に入って夕食をたべよう、明りをつけさせてな。さあ、みんなで家で夕食だ」
 フリートはしぶしぶ立ち上がって言った。
「ランプはごめんだ。ここのほうがずっといい。ここで夕食をしよう。もっと肉を食べるんだ。生焼けの軟骨のある血のしたたるようなやつを」
 北部インドのこの時節の夕方は肌を刺すように寒い。フリートの提案は気ちがいじみていた。

   R・キプリング=著 橋本槇矩(はしもと・まきのり)=訳「獣の印」
   『夜光死体—イギリス怪奇小説集
   旺文社文庫 1980/04 所収
 
 
(6) 三枝 1971
「さあ、フリート、たてよ。そんなところにいると、風邪ひいちゃうぞ。夕食にくれば、灯火(ランプ)をつけるよ。みんな、家で食事するんだ」
 フリートは、しぶしぶ起き上がっていった。「灯火なんていらない——灯火はいらない。ここのほうがずっといいや。外で食べようよ、もっと肉をね——肉をいっぱい、生焼きでね——軟骨のついた血のしたたるやつをね」
 ところで北部インドの十二月の晩というのは、きわめて寒いのだから、フリートの提案は、まったく気が狂っているとしかいいようがない。

   ラドヤード・キップリング=作 三枝裕士(さえぐさ・ゆうじ)=訳
   「獣の痕跡」
   『アンソロジー・恐怖と幻想3』月刊ペン社 1971/07 所収


■ロシア語訳 Translation into Russian

— Флит, а ну вставай.

Простудишься. Пошли, сядем за стол, зажжем лампы. Мы все обедаем дома. Флит нехотя поднялся и сказал:

— Не надо ламп... не надо. Здесь гораздо приятнее. Давайте обедать во дворе, поедим отбивных... побольше... с хрящами, с кровью.

Но январские вечера в северной Индии очень холодные, и предложение Флита было безумием.

   Редьярд Киплинг. Начертание зверя
   E-text at Вокруг Света


■ドイツ語訳 Translation into German

»Heda, Fleete! Steh auf, du holst dir das Fieber. Komm hinein zum Essen. Wir wollen Licht machen lassen; wir essen heute zu Hause.«

Fleete stand unwillig auf und knurrte: »Keine Lampen! Es ist viel schöner hier draußen. Essen wir doch hier! Mehr Koteletts – haufenweise, und – blutig und zäh!«

Ein Dezemberabend im Norden Indiens ist schneidend kalt, und der Vorschlag Fleetes war der eines Wahnsinnigen.

   Das Stigma des Tieres by Rudyard Kipling
   E-text at Projekt Gutenberg-DE


■スペイン語訳 Translation into Spanish

-Vamos, Fleete, levántate. Cogerás fiebre aquí fuera. Ven a cenar, y encendamos las luces. Cenaremos todos en casa.

Fleete se levantó de mala gana y dijo:

-Nada de lámparas... nada de lámparas. Es mucho mejor aquí. Cenemos en el exterior, y pidamos algunas chuletas más... muchas chuletas, y poco hechas... sangrientas y con cartílago.

Una noche de diciembre en el norte de la India es implacablemente fría, y la proposición de Fleete era la de un demente.

   La Marca de la Bestia by Rudyard Kipling
   E-text at El Espejo Gótico


■英語原文 The original text in English

'Here, Fleete, get up. You'll catch fever there. Come in to dinner and let's have the lamps lit. We'll all dine at home.'

Fleete stood up unwillingly, and said, 'No lamps - no lamps. It's much nicer here. Let's dine outside and have some more chops - lots of 'em and underdone - bloody ones with gristle.'

Now a December evening in Northern India is bitterly cold, and Fleete's suggestion was that of a maniac.

   The Mark of the Beast by Rudyard Kipling
   This story was first published in the Pioneer on 12 and 14 July
   1890, in the Pioneer Mail on 16 July and the New York Journal
   in July of the same year.
   It was collected in Life's Handicap in 1891.

   Recent paperback editions include:
   * The Mark of the Beast and Other Fantastical Tales
    Gollancz, 2007/01
   * The Mark of the Beast and Other Horror Tales
    Dover Horror Classics, 2000/12

   E-text at:
   * World Public Library Consortia
   * whitewolf.newcastle.edu.au
   * Kipling Society Homepage
   * east of the web
   * Bibliomania
 
 
■外部リンク External links

   * Rudyard Kipling - Wikipedia (1865-1936)
   * Rudyard Kipling - Wikiquote
   * ラドヤード・キップリング - Wikipedia (1865-1936)
   * ラドヤード・キップリング - 翻訳作品集成
 
 
■更新履歴 Change log

2012/08/26 ロシア語訳、ドイツ語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
2008/05/31 橋本槇矩=訳 1980/04 を追加しました。


< 1 The Mark of the Beast
< 1 獣のしるし/けものの印

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Thursday, 15 May 2008

Florence Nightingale (from Eminent Victorians) by Lytton Strachey (1) リットン・ストレイチー 「フローレンス・ナイチンゲール」(『ヴィクトリア朝偉人伝』より) (1)

« Florence Nightingale 2 »
« ナイチンゲール 2 »

■はじめに Introduction

イギリスの作家リットン・ストレイチーの著書『ヴィクトリア朝偉人伝』のなかの1編「フローレンス・ナイチンゲール」。印象深い一節を下に引用します。


 Video 1 
Animated Hero Classics: Florence Nightingale (1993)


 Video 2 
Florence Nightingale (1985)

Daryl Duke (director), Jaclyn Smith (Florence Nightingale), Timothy Dalton (Richard Milnes)


 Gallery 
表紙画像、映画のスチール写真、スナップ写真
Book covers, a still image from a movie, and a snapshot photo

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. 41pppu2bbql_2 b. 41nx0neqvhl c. 51ea3u5wt0l

d. Carrington_3 e. Woolfstrachey_3


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 中野 2008
「彼女が声を張り上げるのを聞いたことがありません」と看護婦のひとりが言っている。彼女が何か言えば、誰もがそれに従わざるを得ないかのようだった。一度こんなことがあった。彼女がある指示を出したところ、ある軍医が、そんなことはできないと答えた。
「でも、そうしなくてはなりません」とミス・ナイチンゲールは言った。たまたまそばにいてその言葉を聞いた人は、従わざるを得ないその威厳の響きを一生忘れられなかったそうだ。しかもその言葉は静かに、ほんとうに静かに言われたのである。

  • リットン・ストレイチー=著 中野康司(なかの・こうじ)=訳 「フローレンス・ナイチンゲール」 『ヴィクトリア朝偉人伝』 みすず書房 2008/02
  • 原文にない改行を追加しました。

(J2) 橋口 1993
 「彼女が声を大きくするのを聞いたことがない」と、彼女と一緒に来た看護婦の一人が語っている。彼女が口をききさえすれば、必ず言うとおりになるかのようであった。一度、彼女が指令を出したにもかかわらず、医者がそれはできないと大胆にも言ったことがある。
 「しかし、そうしなければなりません」とミス・ナイティンゲールは言った。その言葉をわきにいてたまたま聞いた者は、抵抗を許さぬ権威のひびきを一生忘れなかった。もの静かに、まったくもの静かに口にされた言葉であった。


(J3) 日高 1952, 1966
同僚のひとりは、「彼女が聲はりあげて話すのをきいたおぼえはありません」といつてゐる。彼女が口をひらけば、なんとなく從はざるをえないやうになるのだつた。一度こんなことがあつた。彼女がある指圖をしたとき、ひとりの軍醫が、さうはできませんと意見をのべた。
「だが、しなければなりません。」とナイチンゲールはこたへた。たまたまそこに居あはせてそのことばをきいたひとは、生涯、彼女のことばのもつ威嚴をわすれえなかつた。しかも、そのことばは、しづかに——まつたく、實にしづかにいはれたのだつた。


(J4) 岩崎 1939
「私は彼女が聲を張りあげるのを聞いた事がありません。」と仲間の一人が言つてゐる。唯、彼女が何か言ふと、どうしても從はねばならぬやうな氣がした。ある時彼女がある指圖をすると、醫者は恐る恐るそんなことは不可能だと言つた。「然しせねばなりません。」とナイティンゲールは言つた。その言葉を聞いた偶然の傍觀者は、一生涯その言葉の抵坑し難い權威を忘れることができなかつた。しかもそれは靜かに、實際いとも靜かに言はれたのであつた。

  • リツトン・ストレーチイ=著 岩崎民平(いわさき・たみへい)=譯 『ナイティンゲール評傳』 實業之日本社 定價八○錢 1939/11/06(昭和14)

■イタリア語訳 Translation into Italian

  • Eminenti Vittoriani: Il Cardinale Manning; Florence Nightingale; Il Dr. Arnold; Il Generale Gordon by Lytton Strachey. Translated by Maria Teresa Pieraccini.
    • Milano: Rizzoli, 1988, ISBN 88-17-16651-0
    • Milano: Rizzoli, 1973.

■スペイン語訳 Translation into Spanish

Aquel timbre tan claro no necesitaba énfasis: "Nunca la oí levantar la voz" dijo una de sus compañeras. Una vez que decía algo parecía como que sólo restaba obedecer. Una vez, habiendo dado una orden, un médico se atrevió a comentar  que eso no podría hacerse. "Pero debe hacerse" dijo la señorita Nightingale. Un testigo de esta conversación se acordó durante el resto de su vida de la irresistible autoridad de sus palabras. Y eso que fueron dichas de manera muy pero muy queda.


■フランス語訳 Translation into French

  • Victoriens éminents by Lytton Strachey. Paperback: Gallimard 1980/10

 Audio 1 
お宝録音! ナイチンゲールの声 (Rare!) Voice of Florence Nightingale (1890)

Florence Nightingale (1820-1910) recorded some words on Edison Parafine Wax Cylinder, on July 30th, 1890. This is a 1933 dubbing from the original cylinder, made by Edison-Bell Company from England, released as "19th Century Celebrities Series No.1."


 Audio 2 
英語原文のオーディオブック 朗読: マーガレット・エスパヤット
Audiobook in English read by Margaret Espaillat

下に引用する箇所の朗読は 5:19:11 から始まります。 Uploaded to YouTube by Altanesta on 12 Nov 2016. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 5:19:11.


■英語原文 The original text in English

'I never heard her raise her voice', said one of her companions. 'Only when she had spoken, it seemed as if nothing could follow but obedience.' Once, when she had given some direction, a doctor ventured to remark that the thing could not be done. 'But it must be done,' said Miss Nightingale. A chance bystander, who heard the words, never forgot through all his life the irresistible authority of them. And they were spoken quietly-- very quietly indeed.


■関連映画 Film related to Lytton Strachey's life

  • [en] Carrington (1995)
    • See the photo d. above. Directed by Christopher Hampton. Starring Emma Thompson as Dora Carrington and Jonathan Pryce as Lytton Strachey. 1995 Cannes Film Festival: Jury Special Prize, Best Actor for Jonathan Pryce.
  • [ja] キャリントン (1995)
    • 上の写真 d. を参照。イギリス・フランス合作。監督・脚本:クリストファー・ハンプトン。出演:エマ・トンプソン(ドーラ・キャリントン役)、ジョナサン・プライス(リットン・ストレイチー役)。詳細情報:allcinema Variety Japan キネマ旬報DB/ Walkerplus.com

■著者名の日本語表記の異同
 Variation of the author's name transliterated into Japanese

  • ストレーチイ …… 岩崎 1939
  • ストレイチー …… 中野 2008
  • ストレイチー …… 橋口 1993
  • ストレイチ ……… 日高 1952
  • ストレチー ……… 日高 1966

■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2016/11/27 英語原文オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/05/06 スペイン語訳を追加しました。
  • 2010/07/13 つぎの3本の YouTube 画面を追加しました。
    1. お宝録音! ナイチンゲールの声
    2. Animated Hero Classics: Florence Nightingale (1993)
    3. Florence Nightingale (1985)
  • 2009/10/15 岩崎民平=譯 1939/11/06 を追加しました。また、「著者名の日本語表記の異同」の項を新設しました。

 

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Monday, 12 May 2008

Антон Чехов - О любви (O lyubvi) (2) About Love / Concerning Love by Anton Pavlovich Chekhov (2) チェーホフ「恋について」(2)

« 1 About Love 3 »
« 1 恋について 3 »

■表紙画像 Cover photos

Left昭和初期世界名作翻訳全集106 犬を連れた奥さん 外九篇』 ゆまに書房 オンデマンド版 (2007)
Centre結婚、結婚、結婚!—熊・結婚申込・結婚披露宴』 群像社 (2006)
Right リディア・アヴィーロワ作 『チェーホフとの恋』 未知谷 (2005)

↓ Click to enlarge ↓

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■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 中村(喜) 2009
恋愛について今まで語られた言葉の中で反論のしようのないものはただ一つ——《そは大いなる神秘なり》[*訳註 新約聖書「エフェソの信徒への手紙」]という言葉だけです。それ以外に恋愛について書かれたり語られたりしたことは、すべて問題提起で、解決はついていません。

   アントン・P・チェーホフ=作 イリーナ・ザトゥロフスカヤ=絵
   中村喜和(なかむら・よしかず)=訳
   『恋について』 チェーホフ・コレクション 未知谷 2009/02/01
   版元による この本の紹介


(J2) 松下 1987, 1993, etc.
これまで恋について言われたことで文句なしに真実なのはただ一つ、『そは大なる不可思議(ふかしぎ)なり』ということだけで、そのほかの恋について言ったり書いたりされたことはみな答えではなくて、いまだにわからないことの問題提起にすぎませんよ。

   アントン・チェーホフ=著 松下裕(まつした・ゆたか)=訳 「恋について」
   2a. 北村薫=編 『謎のギャラリー—愛の部屋』 新潮文庫 2002/03 所収
   2b. チェーホフ全集8』 ちくま文庫 1993/05 所収
   2c.チェーホフ全集9 百姓たち・恋について』 筑摩書房 1987/09 所収
   2a. の底本は 2b.。引用は 2a. に拠りました。


(J3) 原 1978, 1988, etc.
これまで恋について語られた争う余地のない真理はただ一つだけです。つまり、『そは偉大なる神秘なり』というやつだけで、それ以外の、恋について書かれたり語られたりしてきたことはすべて、問題の解決ではなく、結局は未解決のままで残された問題提起にすぎないんですよ。

   チェーホフ=作 原卓也=訳 「恋について」
   3a.集英社ギャラリー [世界の文学]13 ロシア1』 集英社 1991/03 所収
   3b.チェーホフ短篇集』 福武文庫 1988/11 所収
   3c.集英社版 世界文学全集59』 綜合社=編集 集英社=発行
      1978/04 所収
   引用は 3a. に拠りました。


(J4) 木村 1975, 1976
いままでに、恋について言われた争いがたい真理はたったひとつしかありませんよ。《こは偉大なる神秘なり》というのがそれです。これ以外に、人が恋について言ったり書いたりしてきたことは、どれもこれも、問題を解決したのではなくて、たんに提起したにすぎない。だから問題そのものは、いぜんとして未解決のまま残っているわけです。

   チェーホフ=作 木村彰一=訳「恋について」
   4a. 豪華版 世界文学全集22 チェーホフ』 講談社 1976/10 所収
   4b.世界文学全集60 チェーホフ』 講談社 1975/05 所収
   引用は 4a. に拠りました。


(J5) 木村 1971
今までに、恋について言われた争いがたい真理はたったひとつしかありませんよ。《こは偉大なる神秘なり》というのがそれです。これ以外に、ひとが恋について言ったり書いたりしてきたことは、どれもこれも、問題を解決したのではなくて、単に提起したにすぎない。だから問題そのものは、依然として未解決のまま残っているわけです。

   チェーホフ=作 木村彰一=訳 「恋について」
   『筑摩世界文學大系51 チェーホフ』 筑摩書房 1971/11 所収
   [用字の違いを除けば (J4) と同文です - tomoki y.]


(J6) 中村(白) 1964, 1970
今日まで、恋については、ただ一つ争いがたい真理が語られていました、即ち「これは大きな神秘である。」というので、恋について書かれたり語られたりしたこれ以外のことは、いずれもみな解決ではなくて、依然として未解決のままに残された問題の設定にすぎません。

   チェーホフ=作 中村白葉=訳 「恋について」
   6a.決定版 ロシア文学全集15 チェーホフ 可愛い女ほか
      日本ブック・クラブ 1970/09 所収
   6b.ロシア・ソビエト文学全集22 三人姉妹・桜の園ほか
      平凡社 1964/05 所収
   引用は 6b. に拠りました。


(J7) 池田 1960
今まで恋について言われたことで文句なしに真実なのはただ一つ、《こは大いなる神秘なり》という言葉だけで、その他の、恋について書かれたり言われたりしたことはすべて、問題の解決ではなくて、今だに解決のつかない問題の単なる提起にすぎません。

   チェーホフ=作 池田健太郎=訳 「恋について」
   『チェーホフ全集11 小説 (1897-1903) 戯曲1
   中央公論社 1960/03 所収


(J8) 中村(白) 1939
今日まで戀に就いては、たゞ一つ爭ひ難い眞理が語られてゐました、即ち「これは大きな神秘である。」と言ふので、戀に就いて書かれたり語られたりしたこれ以外のことは、何れも皆解決ではなくて、依然として未解決のまゝに殘された問題の組立てに過ぎない。

   チェーホフ=作 中村白葉=譯 「戀に就いて」
   『チェーホフ小説選集7 風刺小説篇 公爵夫人
   金星堂 1939/05(昭和14)所収


■フランス語訳 Translation into French

Il n’a été dit jusqu’à présent sur l’amour qu’une seule vérité indiscutable : à savoir que « ce mystère est grand ». Tout le reste, que l’on ait dit et écrit, n’est pas une solution, mais le simple énoncé de problèmes non encore résolus.

   De l'amour by Anton Pavlovitch Tchekhov
   in L'Homme à l'étui, 1883 – 1902 Paris, Plon, 1929
   Translation by Denis Roche
   E-text at Scribd.com
   Free scanned book at Ebooks Libres et Gratuits (pdf)


■英訳 Translations into English

(E1) Hingley, 2000
So far we've only heard one incontrovertible truth about love: the biblical "this is a great mystery." Everything else written and spoken about love has offered no solution, but has just posed questions which have simply remained unanswered.

   Concerning Love by Anton Pavlovich Chekhov 
   Translated by Ronald Hingley
   in The Russian Master and Other Stories (Oxford World's Classics)
   Oxford University Press, 2000/03
   Scanned book at Google Book Search


(E2) Garnett, 1918
So far only one incontestable truth has been uttered about love: 'This is a great mystery.' Everything else that has been written or said about love is not a conclusion, but only a statement of questions which have remained unanswered.

   About Love
   in The Wife and Other Stories by Anton Chekhov
   Translated by Constance Garnett
   The Chatto & Windus edition of
   The Tales of Chekhov, Volume 5 (1918)

   E-text at:
   * eBooks@Adelaide, The University of Adelaide Library
   * 201 Stories by Anton Chekhov
   * Project Gutenberg
   * Classic Reader


■ロシア語原文 The original text in Russian

До сих пор о любви была сказана только одна неоспоримая правда, а именно, что «тайна сия велика есть», всё же остальное, что писали и говорили о любви, было не решением, а только постановкой вопросов, которые так и оставались неразрешенными.

   А. П. Чехов. О любви
   Concerning Love / About Love (1898)
   by Anton Pavlovich Chekhov
   E-text at ilibrary.ru


■「偉大なる神秘なり」 "This is a great mystery."

   こは偉大なる神秘なり………木村 1971, 1975, etc.
   こは大いなる神秘なり………池田 1960
   これは大きな神秘である。 …中村(白) 1939, 1964, etc.
   そは偉大なる神秘なり………原  1978, 1988, etc.
   そは大いなる神秘なり………中村(喜) 2009
   そは大なる不可思議なり……松下 1987, 1993, etc.
   This is a great mystery.  ……Garnett, 1918
   This is a great mystery.  ……Hingley, 2000

わたしは聖書のことをよく知りません。が、上掲中村喜和訳の訳註にもあるように、これらの文言は、新約聖書の一節に由来するようです。日本の翻訳家諸氏は、それぞれ特定の日本語訳聖書に拠っているのか? それとも、既存の日本語訳にはとらわれずに、自由に訳しているのか? そのへんのところは存じません。どなたかご教示くだされば幸いです。

2種類の英訳については、両方とも、いわゆる欽定英訳聖書の字句とぴったり一致するので、これに拠るのだろうと推測します。まちがっていたら、ご指摘ください。

◎この神秘は偉大です。わたしは、キリストと教会について述べているのです。
   エフェソの信徒への手紙 5章32節 新共同訳

◎この奥義は偉大です.私は,キリストと教会とをさして言っているのです.
   エペソ人への手紙 5章32節 新改訳

◎この奥義は大きい。それは、キリストと教会とをさしている。
   エペソ人への手紙 5章32節 口語訳

◎ This is a great mystery: but I speak concerning Christ and the church.
   Ephesians 5:32
   King James Version


■Bibliography on translations into English

   * Anton Chekhov Biography
    (Andreas Teuber Home Page)


■外部リンク External links

   * Bibliography of Anton Chekhov - Wikipedia (Short stories)
   * Anton Chekhov - Wikipedia (1860-1904)
   * アントン・チェーホフ - Wikipedia


■更新履歴 Change log

2011/04/25 原卓也=訳の書誌情報を補足しました。
2010/03/26 中村喜和=訳 2009/02/01 を追加しました。

 

« 1 About Love 3 »
« 1 恋について 3 »

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Sunday, 11 May 2008

川崎洋 「ウソ」 Uso by Hiroshi Kawasaki

 Cover photos 
表紙画像

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. Kagayaku_nihongo_no_aokutai b. Ooi_poponta c. Kawasaki_uta_no_kyoukasho


■日本語原文 The original text in Japanese


         ウソという鳥がいます
         ウソではありません
         ホントです
         ホントという鳥はいませんが


         ウソをつくと
         エンマさまに舌を抜かれる
         なんてウソ
         まっかなウソ


         ウソをつかない人はいない
         というのはホントであり
         ホントだ
         というのはえてしてウソであり


         冗談のようなホントがあり
         涙ながらのウソがあって
         なにがホントで
         どれがウソやら


         [以下略]


■出典 Source

   川崎洋 「ウソ」

  • 遠藤豊吉(えんどう・とよきち)=編著 『日本の詩—いきる』 小峰書店 1978/03 所収
  • 』 思潮社 1976 所収

   引用は a. 小峰書店版に拠りました。


■この詩の全文を掲載しているサイト/ブログ
 Blogs or websites that incorporate the poem in its entirety


■外部リンク External links


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Friday, 09 May 2008

Антон Чехов - О любви (O lyubvi) (1) About Love / Concerning Love by Anton Pavlovich Chekhov (1) チェーホフ 「恋について」 (1)

About Love 2 3 »
恋について 2 3 »

 Images 
表紙と扉 Book covers and a title page

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. 31btcjqshsl b. Tchekhov_french c. 516y866ja9l


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 中村(喜) 2009
明くる日の朝食には、とてもおいしいピロシキとエビガニと羊のカツレツが出た。食事しているあいだに、コックのニカノールが二階へ上がってきて、お客さんたちの昼食は何にしましょうか、と尋ねた。

   アントン・P・チェーホフ=作 イリーナ・ザトゥロフスカヤ=絵
   中村喜和(なかむら・よしかず)=訳
   『恋について』 チェーホフ・コレクション 未知谷 2009/02/01
   版元による この本の紹介


(J2) 松下 1987, 1993, etc.
あくる日の朝食には、とてもおいしいピロシキとえびと羊のカツレツが出た。それを食べていると、料理番のニカノールが二階へあがって来て、お客さまは午餐に何をご所望ですかとたずねた。

   アントン・チェーホフ=著 松下裕(まつした・ゆたか)=訳 「恋について」
   2a. 北村薫=編 『謎のギャラリー—愛の部屋』 新潮文庫 2002/03 所収
   2b.チェーホフ全集8』 ちくま文庫 1993/05 所収
   2c.チェーホフ全集9 百姓たち・恋について』 筑摩書房 1987/09 所収
   2a. の底本は 2b.。引用は 2a. に拠りました。


(J3) 原 1978, 1988, etc.
翌日の朝食には大そうおいしいピロシキと、ざりがにと羊のハンバーグがでた。食事をしている間に、コックのニカノールが、お客さまは昼食に何をご希望ですかとたずねに上がってきた。

   チェーホフ=作 原卓也=訳 「恋について」
   3a.集英社ギャラリー [世界の文学]13 ロシア1』 集英社 1991/03 所収
   3b.チェーホフ短篇集』 福武文庫 1988/11 所収
   3c.集英社版 世界文学全集59』 綜合社=編集 集英社=発行
     1978/04 所収
   引用は 3a. に拠りました。


(J4) 木村 1975, 1976
翌日の朝食には、とびきりうまいピロシキ、それにエビと、羊のカツレツが出た。彼らがそれを食べていると、コックのニカノールが午餐(ディナー)になにが所望かを客たちにたずねるために二階へあがってきた。

   チェーホフ=作 木村彰一=訳 「恋について」
   4a. 豪華版 世界文学全集22 チェーホフ』 講談社 1976/10 所収
   4b.世界文学全集60 チェーホフ』 講談社 1975/05 所収
   引用は 4a. に拠りました。


(J5) 木村 1971
翌日の朝食には、とびきりうまいピローグ、それにエビや、羊のカツレツなどが出た。彼らがそれを食べていると、コックのニカノールが午餐(ごさん)になにが所望かを客たちにたずねるために二階へあがってきた。

   チェーホフ=作 木村彰一=訳 「恋について」
   『筑摩世界文學大系51 チェーホフ』 筑摩書房 1971/11 所収


(J6) 中村(白) 1964, 1970
翌日のランチには、とてもうまいパイや、蝦や、羊のカツレツが出された。彼らがそれをやっているあいだに、コックのニカノールが階上へ、お客さまは晩餐に何をお望みかと尋ねに来た。

   チェーホフ=作 中村白葉=訳 「恋について」
   6a.決定版 ロシア文学全集15 チェーホフ 可愛い女ほか
     日本ブック・クラブ 1970/09 所収
   6b.ロシア・ソビエト文学全集22 三人姉妹・桜の園ほか
     平凡社 1964/05 所収
   引用は 6b. に拠りました。


(J7) 池田 1960
あくる日の朝食には、とてもおいしいピロシキとえびと羊のカツレツが出た。それを食べていると、料理番のニカノールが二階へあがって来て、お客さまは午餐に何をご所望ですかとたずねた。

   チェーホフ=作 池田健太郎=訳 「恋について」
   『チェーホフ全集11 小説 (1897-1903) 戯曲1
   中央公論社 1960/03 所収


(J8) 中村(白) 1939
翌日のランチには、とてもうまいパイや、蝦や、羊のカツレツが出された。彼等がそれをやつてゐる間に、コックのニカノールが階上へ、お客樣は晩餐に何をお望みかと訊ねに來た。

   チェーホフ=作 中村白葉=譯 「戀に就いて」
   『チェーホフ小説選集7 風刺小説篇 公爵夫人
   金星堂 1939/05(昭和14)所収


 

■スペイン語訳 Translation into Spanish

En el desayuno del día siguiente sirvieron unas tortitas deliciosas, cangrejos de río y chuletas de carnero, y mientras desayunábamos subió Nikanor, el cocinero, a preguntar qué deseaban los visitantes para la comida.

   Sobre el amor by Antón Chéjov
   E-text at AlbaLearning

■フランス語訳 Translation into French

Le lendemain, au déjeuner, on servit d’excellents pâtés, des écrevisses et des côtelettes de mouton, et, tandis que l’on mangeait, le cuisinier vint s’informer de ce que l’on désirait pour le dîner.

   De l’amour by Anton Tchekhov
   in L'homme à l'étui, 1883-1902 Paris, Plon, 1929
   Translated from Russian by Denis Roche
   E-text at Scribd.com
   Free scanned book at Ebooks Libres et Gratuits (pdf)


■英訳 Translations into English

(E1) Hingley, 2000
For lunch next day delicious pasties, crayfish and mutton rissoles were served. During the meal Nikanor the cook came upstairs to ask what the guests wanted for dinner.

   Concerning Love by Anton Pavlovich Chekhov 
   Translated by Ronald Hingley
   in The Russian Master and Other Stories (Oxford World's Classics)
   Oxford University Press, 2000/03
   Scanned book at Google Book Search


(E2) Garnett, 1918
At lunch next day there were very nice pies, crayfish, and mutton cutlets; and while we were eating, Nikanor, the cook, came up to ask what the visitors would like for dinner.

   About Love
   in The Wife and Other Stories by Anton Chekhov
   Translated by Constance Garnett
   The Chatto & Windus edition of
   The Tales of Chekhov, Volume 5 (1918)

   E-text at:
   * eBooks@Adelaide, The University of Adelaide Library
   * 201 Stories by Anton Chekhov
   * Project Gutenberg
   * Classic Reader


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

На другия ден поднесоха за закуска много вкусни пирожки, раци и овнешки кюфтета; и докато ядяха, готвачът Никанор дойде горе да се осведоми какво желаят гостите за обед.

   Антон Павлович Чехов - За любовта
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


 Audio 
ロシア語原文のオーディオブック(朗読) Audiobook in Russian

Uploaded to YouTube by Георгий Дирюгин on 15 Oct 2013


■ロシア語原文 The original text in Russian

На другой день к завтраку подавали очень вкусные пирожки, раков и бараньи котлеты; и пока ели, приходил наверх повар Никанор справиться, что гости желают к обеду.

   Антон Чехов - О любви (1898)
   Concerning Love / About Love (1898) by Anton Pavlovich Chekhov
   E-text at ilibrary.ru


■この連中はいったい何を食っておるのか? What are these guys eating anyway?

  • 朝食, ランチ or lunch?
  • ピロシキ, ピローグ, パイ, pasties or pies?
  • エビガニ、えび, ざりがに, エビ, 蝦 or crayfish?(表記のちがいはともかく)
  • 羊のカツレツ, 羊のハンバーグ, mutton rissoles or mutton cutlets?
  • ニカノールがリクエストを取りに来たのは、
    • 午餐, 昼食, 午餐(ディナー), 午餐(ごさん), 晩餐 or dinner?

■Bibliography on translations into English


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2014/11/05 スペイン語訳とブルガリア語訳の訳文、ならびにロシア語原文のオーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2011/04/25 原卓也=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2010/03/26 中村喜和=訳 2009/02/01 の訳文を挿入しました。
  • 2010/03/09 中村喜和=訳 2009/02/01 の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。
About Love 2 3 »
恋について 2 3 »

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Wednesday, 07 May 2008

樋口一葉 『たけくらべ』 Takekurabe / Child's Play / Growing Up by Higuchi Ichiyo

この記事は以前に掲載した 樋口一葉『たけくらべ』 2006/05/01 の増補改訂版です。
This is a revised and enlarged edition of Takekurabe by Higuchi Ichiyo, 2006/05/01.


        目次 Table of Contents

 Video 1  市來玲奈 樋口一葉 たけくらべ Rena Ichiki introduces Takekurabe
 Video 2  ガラスの仮面 (2005) 第10話 Glass Mask (2005) Episode 10
 Image Gallery 1  翻訳版各種表紙 Cover photos of translations
■英訳 Translations into English
  (E1) Treyvaud
  (E2) Danly, 1981, 1992
  (E3) Seidensticker, 1956
■ドイツ語訳 Translation into German
■ロシア語訳 Translation into Russian
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
 Image Gallery 2  自筆原稿、掲載誌、DVDなど Manuscript, magazine, DVD, etc.
■現代日本語訳 Translations into contemporary Japanese
  (J1) 川上 2015
  (J2) 山口 2012
  (J3) 角川書店 2005
  (J4) 松浦 2004
  (J5) 円地 1981, 1986, etc.
 Video 3  樋口一葉「たけくらべ」(朗読:藤本やよひ)ー名作名文ハイライト
■日本語原文 The original text in late 19th century Japanese
  (1) ルビなし Without rubi/furigana
  (2) ルビ付き With rubi/furigana
■日本語原文の出典:その一部分
 Partial list of sources for the original text in Japanese
  (1) 電子資料 E-texts
  (2) 複写本画像 Scanned book
  (3) 初出誌など Primary sources such as the original periodicals
  (4) 全集など Books such as the complete works of Higuchi Ichiyo
  (5) おもな文庫 Bunko paperbacks
  (6) 上記資料についての注記 Notes on the sources listed above
■映画/テレビ化作品 Film and TV adaptations
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


 Video 1 
市來玲奈 樋口一葉 たけくらべ Rena Ichiki introduces Takekurabe

Uploaded to YouTube by Uribe Phil on 22 May 2014. 女性アイドルグループ 乃木坂46 のメンバー市來玲奈(いちき・れな)が紹介する『たけくらべ』の世界。


 Video 2 
[ja] 東京ムービー版 ガラスの仮面 (2005) 第10話 たけくらべ 二人の美登利(後半)
[en] TV anime Glass Mask (2005) Episode 10 "Takekurabe" The Two Midoris, 2/2
[it] Il grande sogno di Maya (2005) Episodio 10 "Takekurabe: Le Due Midori" 2/2

オリジナル放映: 2005-06-07 日本語音声 イタリア語字幕 テレビ東京・あにてれ ガラスの仮面 ガラスの仮面/TMS トムス・エンタテインメント Uploaded to YouTube by GlassNoKamen2005 on 14 Oct 2012. Original air date: 7 Jun 2005. Voice in Japanese, Subtitles in Italian. Glass Mask - Crunchyroll


 Image Gallery 1 
翻訳版各種表紙 Cover photos of translations

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

en En_in_the_shade_of_spring_leaves_2 en En_keene_modern_japanese_literatu_2 fr Fr_qui_est_le_plus_grand_2

de De_ichiyo_9783717521624 de De_die_liebe_der_kleinen_midori_b00 ru Ru_1000225201_2

zh Zh_simp__9787547012086_2 zh Zh_trad_9789576742507_2


■英訳 Translations into English

(E1) Treyvaud
The way around to the Grand Gates and the turn-back willow is rather long, but in Toothblack Ditch the lamplight shimmers from third-floor revelries that seem so close you could reach out and hold them; and heeding neither dawn nor dusk, the carriages come and go bearing tidings of boundless prosperity. Daion Temple Way: a Buddha-musty name, but a bright and cheerful neighborhood—that's what those who live there say.

   Takekurabe by Higuchi Ichiyo
   Translated by Matt Treyvaud
   No-sword.jp, the personal website of Matt Treyvaud


(E2) Danly, 1981, 1992
It's a long way round to the front of the quarter, where the trailing branches of the willow tree bid farewell to the nighttime revellers and the bawdyhouse lights flicker in the moat, dark as the dye that blackens the smiles of the Yoshiwara beauties. From the third-floor rooms of the lofty houses the all but palpable music and laughter spill down into the side street. Who knows how these great establishments prosper? The rickshaws pull up night and day. They call this part of town beyond the quarter "in front of Daion Temple." The name may sound a little saintly, but those who live in the area will tell you it's a lively place.

   Child's Play by Higuchi Ichiyo
   Translated by Robert Lyons Danly
   in In the Shade of Spring Leaves: The Life and Writings of
   Higuchi Ichiyo, a Woman of Letters in Meiji Japan.
   Written by Robert Lyons Danly.
   Paperback: W W Norton & Co Inc; Reprint edition, 1992/09
   Hardcover: New Haven: Yale University Press, 1981/07
   Preview at Amazon.com


(E3) Seidensticker, 1956
It is a long way around to the main gate of the Yoshiwara, the licensed quarter, to the willows with their trailing branches; but the Yoshiwara moat, dark like the smiles of the black-toothed beauties, reflects the lights and the sport in the three-storied houses near enough to touch. Day and night the rickshaws come and go--who can guess what riches they tell of? The section is named for the Daionji Temple, but for all that its name reeks of Buddhism, it is a lively enough spot, people who live there say. ( . . . )

   Growing Up by Higuchi Ichiyo
   Translated by Edward Seidensticker
   in Modern Japanese Literature: An Anthology.
   Compiled and edited by Donald Keene.
   Paperbacks:
   * Charles E. Tuttle Company, Inc., 1957.
   * New York: Grove Press, 1956.


■ドイツ語訳 Translation into German

Bis zum großen Eingangstor des Vergnügungsviertels Yoshiwara und der Weide davor, die mit ihren langen Zweigsträhnen die Zecher verabschiedet, ist es noch weit, aber der Lärm von den Trinkgelagen in den Obergeschossen der Gasthauser, deren Lichtschein sich im schwarzen Ohaguro-Graben spiegelt, tont hier schon beinahe so laut wie aus unmittelbarer Nahe. Am ununterbrochenen Kommen und Gehen der Rikschas mag man ermessen, wie die Geschäfte in diesem Viertel zu seiner besten Zeit florieren. Die Leute, die in der Nachbarschaft wohnen, spotten: «Der Name ‹Viertel vor dem Tempel Daionji›, der riecht stark nach Buddhismus - dabei geht es dort arg weltlich zu!»

   Kirschblüten in der Finsternis
   in Mond überm Dachfirst: Erzählungen by Ichiyo Higuchi
   Translated by Michael Stein. Manesse Verlag, 2008
   Preview at Amazon.de


■ロシア語訳 Translation into Russian

Двинешься по кругу - возле ворот тянут свои длинные ветви-руки ивы прощания; вода во рву Черненых зубов1 отражает огни третьих этажей, откуда доносятся голоса; день и ночь без устали снуют рикши; - сразу и не поймешь, с чего это так бурлит здесь жизнь; места эти принято называть «У храма Дайондзи», вроде бы со священной серьезностью, но здешние жители считают свой район веселым и оживленным; [Omission]

   Итие Хигути. Сверстники
   Translated by Дьяконова
   E-text at Большая онлайн библиотека (e-reading.org.ua)


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

这条胡同名叫大音寺前巷。这个名称虽然带点佛教气味,但居民都说这儿真是个红尘闹市。要绕过这儿,才能走到吉原大门,门前的回顾柳,枝条如丝,长长地下垂着。三层妓楼的灯影映射在黑浆沟里,楼上一片喧哗的声音一直传到这胡同来。路上车水马龙,从早到晚络绎不绝。在这儿, 灯红酒绿的盛况是数也数不清的。

   樋口一叶 《青梅竹马》 萧萧/译
   万卷出版公司 2010
   E-text at 小说馆 - boshunzhi - 和讯博客


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

從大街拐個彎兒,到大門回望柳那一帶的路程雖然挺長,但燈火映入黑齒溝的三樓裡頭喧囂不已,卻是清晰如在眼前手邊,而人力車不分晝夜地來來往往,更教人想見無可測度的繁華盛況‘大音寺前,這名稱雖然嫌佛味兒重些,實際上可真是很熱鬧的街哦!’

   樋口一葉 〈比肩〉 《十三夜-樋口一葉小說選》 林文月譯 洪範 2004
   Excerpt at:
   * 結髮為誰君豈詳--樋口一葉《青梅竹馬》書評 – 人人网
   * 萧萧版的《青梅竹马》 (评论: 十三夜)


 Image Gallery 2 
自筆原稿、掲載誌、DVDなど Manuscript, magazine, DVD, etc.

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
a. Takekurabe_manuscript b. Takekurabe_bungei_club_2

c. Dvd_bungei_club d. Iwanami_bunko_nigorie_takekurabe


■現代日本語訳 Translations into contemporary Japanese

(J1) 川上 2015
 廻(まわ)ってゆけば、吉原(よしわら)のたったひとつしかない大門(おおもん)の、見返り柳までの道のりはかなりな長さになるけれど、そのぐるりを囲むお歯黒どぶ、そう、遊女が厭(いや)になっても何があっても逃げられないようにと掘られたどぶには、三階建ての廓(くるわ)の灯(あか)りがこうこうと映って、どんちゃん騒ぎも手にとるように感じられるし、朝も夜もおかまいなしにやってくる車の行き来を見ていたら、ああ、あのなかはどれぐらい繁盛してるんだろう、きっとものすごいんだろうなって、あれこれ想像してしまう。それにくらべてこのあたりは大音寺前(だいおんじまえ)って名前がついていていかにも陰気な感じがするけど、ほんとは陽気なところなのよと住んでいる人はみんな言う。

   樋口一葉=著 川上未映子(かわかみ・みえこ)=訳 「たけくらべ」
   池澤夏樹(いけざわ・なつき)=個人編集 『日本文学全集 13
   河出書房新社 2015/02/28


(J2) 山口 2012
 ここから表通りを回っていけば、吉原遊郭(よしわらゆうかく)の大門(おおもん)にある見返り柳(やなぎ)までは遠い。しかし、吉原(よしわら)を囲む真っ黒などぶ川には、芸者(げいしゃ)を揚(あ)げて騒(さわ)ぐ三階の灯りが手に取るように映(うつ)っている。人力車(じんりきしゃ)の行き来はひっきりなしで、はかりしれないほどの吉原(よしわら)の繁盛(はんじょう)ぶりが想像(そうぞう)できる。
「大恩寺(だいおんじ)前という地名は仏(ほとけ)くさいけれど、陽気な町だ」
 と住んでいる人は言う。(……)

   樋口一葉=著 山口照美(やまぐち・てるみ)=現代語訳
   『現代語で読むたけくらべ
   現代語で読む名作シリーズ 2 理論社 2012/08


(J3) 角川書店 2005
 私の住むこの辺りから吉原入口の大門(おおもん)までは、表通りを東へぐるりと長く回ることになる。その道筋は、名残惜しんで客が振り返るという見返り柳の枝のように長い。
 けれど、そんなに離れていても、お歯黒溝(はぐろどぶ)と呼ばれる下水に火影姿(ほかげすがた)を映す最上の三階のどんちゃん騒ぎが、まるで手に取るようにわかる。遊び客を乗せた人力車が、通りを昼も夜も行き来するので、とてつもない繁盛ぶりはここからでも想像できた。
 この町も、名前こそ大音寺前(だいおんじまえ)といって坊さん臭いが、吉原の繁栄にあやかって底抜けに明るい、と住む人々は口を揃える。(……)

   角川書店=通釈文 「たけくらべ」
   角川書店=編 『一葉の「たけくらべ」
   ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 角川ソフィア文庫 2005/04 所収
   ルビを一部省略しました。


(J4) 松浦 2004
 回ってみれば大門(おおもん)の見返り柳までの道程(みちのり)はとても長いけれど、お歯ぐろ溝(どぶ)に燈火のうつる廓(くるわ)三階の騒ぎも手に取るように聞こえ、明け暮れなしの人力車(くるま)の往来ははかり知れない繁盛を思わせて、大音寺前と名前は仏臭いけれど、それはそれは陽気な町と住んでいる人は言ったもの(……)

   樋口一葉=作 松浦理英子=訳 「たけくらべ」
   『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 河出文庫 2004/12 所収


(J5) 円地 1981, 1986, etc.
 表通りをまわって行けば、大門(おおもん)の見返り柳はかなりな道になるけれども、お歯ぐろ溝(どぶ)に吉原の大店(おおみせ)の灯(ひ)が映って三階(がい)の騒ぎ、歌は手に取るように聞こえるし、夜昼なしの人力車(くるま)の往来(ゆきき)に、はかりしれないほどの繁盛が窺(うかが)えて、
「大音寺前といえば、名こそ仏くさいが、さりとは陽気な町」と住みついている人々は言っていた。(……)

   樋口一葉=作 円地文子(えんち・ふみこ)=訳 「たけくらべ」   
   a. 樋口一葉、森鴎外=著
     『ポケット日本文学館5 たけくらべ・山椒大夫』 講談社 1995/05 所収
   b. 樋口一葉、森鴎外、小泉八雲=著
     『少年少女日本文学館1 たけくらべ・山椒大夫』 講談社 1986/12 所収
   c. 円地文子、田中澄江=訳
     『カラーグラフィック 明治の古典3 たけくらべ・にごりえ
     学習研究社(学研) 1981 所収
   a.b. は、どちらも c. を底本とし、訳者が加筆修正を
   行なったもの。引用は a. に拠りました。ルビを一部省略しました。


 Video 2 
樋口一葉「たけくらべ」(朗読:藤本やよひ)ー名作名文ハイライト

音源: お話しPodの広場 Uploaded to YouTube by teabreakt on 6 May 2011. 


■日本語原文 The original text in late 19th century Japanese

(1) ルビなし Without rubi/furigana
 廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お齒ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行來にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は佛くさけれど、さりとは陽氣の町と住みたる人の申き(……)
 
   樋口一葉=作 『たけくらべ』(一)
   Source: 京都大学電子図書館 樋口一葉小説集 [html] 
 
  
(2) ルビ付き With rubi/furigana
 廻(まわ)れば大門(おほもん)の見返(みかへ)り柳(やなぎ)いと長(なが)けれど、お齒(は)ぐろ溝(どぶ)に燈火(ともしび)うつる三階(がい)の騒(さわ)ぎも手(て)に取(と)る如(ごと)く、明(あ)けくれなしの車(くるま)の行來(ゆきゝ)にはかり知(し)られぬ全盛(ぜんせい)をうらなひて、大音寺前(だいおんじまへ)と名(な)は佛(ほとけ)くさけれど、さりとは陽氣(ようき)の町(まち)と住(す)みたる人(ひと)の申(まをし)き(……)
 
   樋口一葉=作 『たけくらべ』(一)
   Source: 京都大学電子図書館 樋口一葉小説集 [PDF] 


■日本語原文の出典:その一部分
 Partial list of sources for the original text in Japanese

(1) 電子資料 E-texts
a. 京都大学電子図書館 樋口一葉小説集 (html, pdf) データ作成者:万波通彦。掲載(=アップロード)の年月は未確認。  
b. 日本近代文学館=編 『DVD版 文芸倶楽部 明治篇』 DVD版近代文学館 7 日本近代文学館=発行 八木書店=発売 2005 サンプル画像 [PDF] は ここ
c. 青空文庫 『たけくらべ』 入力:青空文庫 校正:小林繁雄、米田進。初登録(=アップロード)の年月はファイル種別により 1997/10 など。


(2) 複写本画像 Scanned book
d. 樋口夏子=著 『一葉全集』 国立国会図書館 近代デジタルライブラリー


(3) 初出誌など Primary sources such as the original periodicals
e. 「文学界」 複製版 1〜58号 1893/01号〜1898/01号(明治26〜31) 東京:日本近代文学研究所 京都:臨川書店 (発売) 1979
f. 「文学界」 複製版 1〜58号 1893/01号〜1898/01号(明治26〜31) 日本近代文学研究所 1963
g. 「文藝倶樂部」 博文館 第2巻第5編 1896/04(明治29)収載
h. 「文學界」 文學界雑誌社 25号 1895/01(明治28)収載


(4) 全集など Books such as the complete works of Higuchi Ichiyo
i. 樋口一葉集』 新 日本古典文学大系 明治編24 岩波書店 2001/10 所収
j.全集 樋口一葉2 小説編2[復刻版]』 小学館 1996/11 所収
k. 木村真砂幸(きむら・まさゆき)=編著『樋口一葉』 桜楓社 1980/02 所収
l.全集 樋口一葉2 小説編2』 小学館 1979/10 所収
m. 樋口一葉全集1』 筑摩書房 1974/03 所収
n.明治文學全集30 樋口一葉集』 筑摩書房 1972/05 所収
o.日本現代文學全集10 樋口一葉集 附 明治女流文學』 講談社 1962/11 所収
p. 樋口夏子=著『一葉全集』 博文館 1897/01(明治30)所収


(5) おもな文庫 Bunko paperbacks
ちくま日本文学 角川文庫ソフィア 河出文庫(現代語訳) ワイド版岩波文庫 
岩波文庫 ちくま文庫 集英社文庫 ちくま日本文学全集 角川文庫 旺文社文庫 
岩波文庫(旧版) 新潮文庫, etc. 


(6) 上記資料についての注記 Notes on the sources listed above

  • a. の底本は h.
  • b. の底本は g.
  • c. の底本は o.。ただし、入力に使用されたのは 1969/10 第5刷。
  • d.p. の複写画像をインターネット上で公開したもの。
  • e.h. を収録した複製版。
  • f.h. を収録した複製版。
  • g. は全文を初めて一括掲載した印刷物。
  • h. は初出誌。つまり、この号に連載第1回ぶんが掲載された。

■映画/テレビ化作品 Film and TV adaptations


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2015/05/20 川上未映子=訳 2015/02/28 を追加しました。
  • 2013/07/30 ドイツ語訳の訳文と各種翻訳版の表紙画像、およびTVアニメ ガラスの仮面 (2005) の YouTube 動画を追加しました。また、Web版日本近代文学館についての記述を更新しました。
  • 2013/07/29 目次を新設し、中國語譯(繁體字)を追加しました。また、一葉真筆の原稿画像の拝借元サイトが改訂され、出典に関する情報へのリンクがリンク切れになっていたので、修正しました。
  • 2012/11/22 山口照美=現代語訳 2012/08 を追加しました。
  • 2012/10/05 つぎの2本の YouTube 画面を追加しました。
    1. 市來玲奈 樋口一葉 たけくらべ
    2. 「たけくらべ」(朗読:藤本やよひ)ー名作名文ハイライト
  • 2012/08/09 ロシア語訳を追加しました。また、Robert Lyons Danly による英訳の訳文を挿入しました。
  • 2012/07/10 簡体字中国語訳を追加しました。
  • 2009/03/04 Matt Treyvaud による英訳を追加しました。
  • 2008/09/10 英訳 Seidensticker, 1956 を追加しました。
  • 2008/05/07 「日本語原文の出典」の欄に「複写本画像」の項を新設しました。
  • 2008/05/07 アップロード。この記事は、樋口一葉『たけくらべ』2006/05/01 を大幅に増補改訂したものです。

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Sunday, 04 May 2008

Jan Morris on disastrous travels ジャン・モリス「悪いことなんか起こりっこない」

[ja]『お気をつけて、いい旅を。—異国で出会った悲しくも可笑しい51の体験』アスペクト (1995)
[nl] Was ik maar thuisgebleven. Rainbow Pocketboek (2002) ISBN: 9041703500 オランダ語版
[en] I Should Have Stayed Home: The Worst Trips of Great Writers. RDR Books, US (1995)

              ↓ Click to enlarge ↓
 
ja 4893663836 nl Was_ik_maar_thuis_gebleven en I_should_have_stayed_home
 
 
■日本語訳 Translation into Japanese

スーダンの国家指導大臣がいつだったかこういう話をしてくれた。プロとしてのあなたの義務は、できるかぎり真実を踏まえて、スリリングで、衆目を集める、よいニュースを書くことである、と。わたしはこの忠告をとても真剣に受け止めた。不愉快な出来事に出くわす才能についてふさわしい言葉があるかどうかは知らないが、掘出し物を見つけ出す才能、つまり楽しい出来事にめぐりあう才能こそ、物書きを職業に選んだ人間にとって、神からのこのうえなく幸運な贈物だということだけはわかる。

   ジャン・モリス=著 古屋美登里+中俣真知子=訳
   「悪いことなんか起こりっこない」
   メアリー・モリス、ポール・セロー〔ほか〕=著
   古屋美登里+中俣真知子=訳
   『お気をつけて、いい旅を。—異国で出会った悲しくも可笑しい51の体験
   アスペクト 1995/07 所収

   原書:
   I Should Have Stayed Home: The Worst Trips of Great Writers
   Edited by Roger Rapoport & Marguerita Castanera.
   First published by Berkeley, CA : Book Passage Press, 1994.
 
 
■上の日本語訳にほぼ相当する英語原文
 A close English approximation of the translation above

   下の英文は、上の日本語訳の原文ではなくて、あるシンポジウムでの
   ジャン・モリスの発言からの抜粋です。けれど、内容は上記とほとんど
   文字どおり同じです。原書は家のどこかにあるはずなのですが、あいにく
   いま見あたりません。
   The following is not the original source text of the Japanese
   quotation above, but the content is almost verbatim the same.
   I own the original book, "I Should Have Stayed Home," somewhere
   at my home but cannot locate it at the moment. - tomoki y.

Jan Morris: I remember in the Sudan once, I was there on assignment, and the Minister of National Guidance, a rather severe man, told me how I ought to be approaching the subject, which was some rebellion or other, and he said the duty of the foreign correspondent is to present thrilling, attractive and good news -- corresponding, where possible, with the truth. And he was my best mentor for the kind of writing I did. I learned more from him than from anybody else.

   Itchy Feet and Pencils: A Symposium
   Date: August 18, 1991, Sunday, Late Edition - Final
   The New York Times on the Web
 
 
■収録本じたいの評価 On the book as a whole

Amazon.com の星の数を見ると、この原書 "I Should Have Stayed Home" は、おおむね不評のようです。わたし自身は最初から最後まで読んだわけではないので、良いとも悪いとも言えません。ただ、ジャン・モリスの書くもの(/言うこと)は好きなので、その箇所を抜き出しました。

ちょっとだけ注釈を。この本全体は、悪夢のような旅のエピソードを面白おかしく書いたのを、ずらっと並べて読者を楽しませようという魂胆だったようです。で、そのトリを務める大御所のジャン・モリス一人だけは、反証を試みるのです。——いや、私にとっては悪い旅なんて、ありえない。楽しい出来事を伝えて読者を喜ばせてこそ作家冥利に尽きるのだし、じっさい私はこの何十年ものあいだ、紀行作家として世界中をたのしく巡ってきたのだ、と。

本がけなされたのは、モリス以外の作家たちのレベルが低かったせいかもしれません。かりに、彼女のいうことが間違いで、地獄のごとき道中が楽しい読み物になりうるとしましょうか。でも、それがたとえば、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』のようなヒステリカルな(←ほめ言葉です)境地に到達するのは、並み大抵でないことは確かでしょう。あれはフィクション作品ですが、いまとっさに他にいい例を思い出せなかったので。

というわけで、わたしとしては、他人の経験した最悪の旅について、サディスティックに腹をかかえて笑える紀行ノンフィクション大傑作の出現をおおいに期待します。て、全然まとめになってませんが。
 
 
■外部リンク External links

   * Jan Morris - Wikipedia (1926- )
   * ジャン・モリス - 関心空間 by tomoki y.
 
 
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Breakfast at Tiffany's by Truman Capote (3) カポーティ 『ティファニーで朝食を』 (3)

« 1 2 Breakfast at Tiffany's »
« 1 2 ティファニーで朝食を »

           目次 Table of Contents

    Images  映画ポスター・看板  Movie posters & billboard
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (1) 村上 2008
     (2) 龍口 1968
   ■トルコ語訳 Translation into Turkish
   ■ロシア語訳 Translation into Russian
   ■フィンランド語訳 Translation into Finnish
   ■ドイツ語訳 Translation into German
   ■イタリア語訳 Translation into Italian
   ■スペイン語訳 Translation into Spanish
   ■英語原文 The original text in English
   ■tomoki y. のコメント Comments by tomoki y.
   ■外部リンク External link
   ■更新履歴 Change log


 Images 
映画ポスター・看板  Movie posters & billboard

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a. Breakfastattiffanys1964rjap_2 b. Jp_breakfast_tiffanys61jap2

c. Pht_09_01


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 村上 2008
「(……)リッチな有名人になりたくないってわけじゃないんだよ。私としてもいちおうそのへんを目指しているし、いつかそれにもとりかかるつもりでいる。でももしそうなっても、私はなおかつ自分のエゴをしっかり引き連れていたいわけ。いつの日か目覚めて、ティファニーで朝ごはんを食べるときにも、この自分のままでいたいの。(……)」

   トルーマン・カポーティ=著 村上春樹=訳
   『ティファニーで朝食を』 新潮社 2008/02


(2) 龍口 1968
「(……)といっても、あたしがお金持になり、有名になることを望まないというんじゃないの。むしろ、そうなることがあたしの大きな目的で、いつかはまわり道をしてでも、そこまで達するようにつとめるつもり。ただ、たとえそうなっても、あたしの自我だけはあくまで捨てたくないのよ。ある晴れた朝、目をさまし、ティファニー(訳注 ニューヨーク五番街にある有名な宝石屋で、食堂はない)で朝食を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね。(……)」

   カポーティ=著 龍口直太郎(たつのくち・なおたろう)=訳
   『ティファニーで朝食を』 新潮文庫 1968/07


■トルコ語訳 Translation into Turkish

"( . . . ) Zengin ve ünlü bir kişi olmak istemem demek istemiyorum. Bu benim planlarımda var ve günün birinde buna erişeceğimi umuyorum. Fakat böyle olsa bile, benliğimin peşi sıra gelmesini isterdim. Güzel bir sabah uyanıp da Tiffany'de kahvaltı ettiğim zaman bile yine kendim olmak isterim. ( . . . )"

   Tiffany’de Kahvaltı by Truman Capote
   Excerpt at Caner'in Evreni


■ロシア語訳 Translation into Russian

"( . . . ) Не думай, что  я  не  хочу  разбогатеть  или стать знаменитой. Это очень даже входит в мои планы, когда-нибудь, даст бог, я до этого дорвусь, но только пусть мое "Я" останется при мне. Я  хочу  быть собой, когда в одно прекрасное утро проснусь и пойду завтракать  к  Тиффани. ( . . . )"

   Трумен Капоте. Завтрак у Тиффани
   E-text at lib.ru


■フィンランド語訳 Translation into Finnish

"( . . . ) En tarkoita, etten haluaisi olla rikas ja kuuluisa. Se kuuluu suurimmassa määrin ohjelmaani ja jonakin päivänä yritän tulla ... Haluan yhä olla oma itseni, kun jonakin kauniina päivänä herään ja syön aamiaistani Tiffanyllä. ( . . . )"

   Aamiainen Tiffanylla by Truman Capote
   Excerpt at Hiirenkorvia ja muita merkintöjä


■ドイツ語訳 Translation into German

"( . . . ) Ich meine [...] nicht, dass ich was dagegen hätte, reich und berühmt zu sein. Das liegt durchaus auf meiner Marschroute, und eines Tages werd ich versuchen, dahin zu kommen; aber wenn das passiert, hätt ich gern mein Ego mit dabei. Ich möchte immer noch ich selbst sein, wenn ich eines schönen Morgens aufwache zu einem Frühstück bei Tiffany. ( . . . )"

   Frühstück bei Tiffany by Truman Capote
   Excerpt at Dieter Wunderlich: Buchtipps & Filmtipps


■イタリア語訳 Translation into Italian

"( . . . ) Non voglio dire che non mi interessi diventare ricca e celebre. Sono cose che ho in programma, e un giorno o l’altro cercherò di raggiungerle; ma, se dovesse succedere, il mio ego me lo voglio portare appresso. Voglio essere ancora io quando mi sveglierò una bella mattina e andrò a fare la prima colazione da Tiffany. ( . . . )"

   Colazione da Tiffany by Truman Capote, 1959; 
   edizione Garzanti, collana Gli elefanti, 1992
   Excerpt at:


■スペイン語訳 Translation into Spanish

"( . . . ) No quiero decir que el ser rica y famosa fuera a fastidiarme. Esas son cosas que ocupan un lugar importante en mis planes, y algún día trataré de conseguirlas; pero, si las consigo, querría seguir gustándome a mí misma. Quiero seguir siendo yo cuando una mañana, al despertar, recuerde que tengo que desayunar en Tiffany’s. ( . . . )"

   Dasayuno en Tiffany's by Truman Capote
   Excerpt at:


■英語原文 The original text in English

"( . . . ) I don't mean I'd mind being rich and famous. That's very much on my schedule, and someday I'll try to get around to it; but if it happens, I'd like to have my ego tagging along. I want to still be me when I wake up one fine morning and have breakfast at Tiffany's. ( . . . )"

   Breakfast at Tiffany's (1958) by Truman Capote


■tomoki y. のコメント Comments by tomoki y.

村上春樹さん訳のホリー・ゴライトリーは、ちょっと、はすっぱな話し方になってますね。ヘプバーンのイメージからはズレてしまうでしょうが、たぶんこういう訳し方のほうが、カポーティの原文には近いのでしょう。

龍口氏の訳では、ティファニーに「食堂はない」と、わざわざ注を加えているところがおかしい。いまとなっては笑えるのですが、1960年代の平均的日本人読者にとっては、必要で適切で親切な解説だったのでしょうね。


■外部リンク External link


■更新履歴 Change log

  • 2013/08/08 目次を新設しました。
  • 2012/08/14 トルコ語訳、フィンランド語訳、およびドイツ語訳を追加しました。
  • 2011/02/15 ロシア語訳を追加しました。

 

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Saturday, 03 May 2008

Gabriel-Ernest by Saki (1) サキ 「狼少年」「おおかみ男」「ガブリエル-アーネスト」「ゲイブリエル-アーネスト」 (1)

« Gabriel-Ernest 2 »
« ガブリエル-アーネスト 2 »

        目次 Table of Contents

 Images  表紙画像ギャラリー Cover photo gallery
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 和田 1999
  (J2) 倉阪 1998
  (J3) 木村 1985
  (J4) 山主 1984
  (J5) 中西 1982, 1988, etc.
  (J6) 河田 1981
  (J7) 田内 1979, 2001
  (J8) 三田村 1967
  (J9) 中村 1958, 1969
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translation into Spanish
  Audio 1   朗読: デイヴィッド・リチャードソン Audiobook read by David Richardson
  Audio 2   朗読: マイク・ベネット Audiobook read by Mike Bennett
  Audio 3   朗読: リチャード・ミッチリー Audiobook read by Richard Mitchley
  Audio 4   朗読: ロイ・マクレディ Audiobook read by Roy Macready
■英語原文 The original text in English
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


 Images 
表紙画像ギャラリー Cover photo gallery

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. Heibonsha_gay_short_stories b. Sakiharuki_bunko c. Best_of_saki_chikuma_bunko

d. Saki_shincho_bunko_new e. Saki_shincho_bunko_old f. Unbearable_saki_oxford


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 和田 1999
 「君の家はどこなんだい?」
 「ここさ、森のなかだよ」
[略]
 「君はいつもなにを食べているのかな」ヴァン・チールはたずねた。
 「肉」と少年はこたえた。あたかもいま、その味をかみしめているかのように嬉しそうに、その言葉を口にした。
 「肉って、なんの肉なんだい」
 「知りたければおしえてやるよ。ペットのウサギ、野ウサギ、野鳥の肉、鶏の肉、ちょうど食べ頃の子羊の肉、それからうまく手に入ればの話だけど、人間の子どもの肉だな。子どもは、おれが狩りをする夜中には、家のなかにしっかりかくまわれているから、めったに手にはいらない。もう、ふた月も最後に子どもの肉とは縁がない」
 少年が最後にからかうように触れた話題は、ひとまず聞かなかったことにして(……)

   サキ=著 和田唯(わだ・ただし)=訳 「ゲイブリエル-アーネスト」
   O・ワイルド〔ほか〕=著 大橋洋一=監訳
   『ゲイ短編小説集』 平凡社ライブラリー 1999/12 所収


(J2) 倉阪 1998
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki-y.]

   サキ=著 倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)=訳 南條武則=解説
   「ガブリエル・アーネスト」  
   『小説すばる』 集英社 1998年2号収載


(J3) 木村 1985
「どこにすんでる?」
「この森の中。」
[略]
「なにを食って生きてるんだ?」
「なま肉。」
 少年はこたえた。そのことばをあじわうように、ゆっくりと、さもうまそうにいったのだった。
「なま肉だと! なんの肉だ。」
「知りたいんならいうけど、ウサギ、野鳥、野ウサギ、ニワトリ、しゅんの子羊、手に入ったら人間の子どもも、食うよ。でも子どもって、おれが狩りにでる夜中には、たいてい家にしっかりとじこめられてるからな。こないだ子どもの肉を食ったのは、もう二か月も前さ。」
 さいごのことばには、からかうようなひびきがあった。バン・チールはそれをむしした。(……)
[ルビは省略しました - tomoki y.]

   サキ〔ほか〕=作 木村由利子=文
   『おおかみ男』 怪奇シリーズ ポプラ社文庫 1985/08


(J4) 山主 1984
「どこに住んでいるんだ?」
「森の中さ」
[略]
「毎日何を食べてるんだ?」
 そう聞いてみた。
「肉だよ」
 まるで舌なめずりしそうに答えた。
「肉だって! なんの肉だ?」
「聞きたいのかい。ウサギ、野鳥、野ウサギ、ニワトリの肉、食べごろの子ヒツジの肉なんかだよ。手にはいれば人間の子どもも食うよ。夜、狩りをするが、あいつらはいつもかぎのかかっている中にいるからとりにくいよ。子どもの肉を食ってから二か月はたつな。」
 最後にいったことは、じょう談だろうと、気にもかけなかったが(……)
[ルビは省略しました - tomoki y.]

   サキ=作 山主敏子=訳 「オオカミ少年」
   ブラックウッド〔ほか〕=原作
   『世界こわい話ふしぎな話傑作集3 イギリス編 呪いの魔法人形
   金の星社 1984/01 所収


(J5) 中西 1982, 1988, etc.
「どこに住んでる?」
「この森の中」
[略]
「何を食べてる?」と聞いてみた。
「肉だよ」と返事した。ニクというとき、いま現に肉を食べてでもいるようにゆっくりとうまそうな口つきをした。
「肉! 何の肉だ?」
「聞きたいのか。ウサギの肉、野鳥の肉、野ウサギの肉、ニワトリの肉、旬(しゅん)になればコヒツジの肉、それに手に入れば人間の子供も食うな。たいがい夜になってから猟に出るんだが、人間の子供はいつも日が暮れるとちゃんと錠が下りていて困るんだ。かれこれもう二カ月にも食べてないな、子供の肉は」
 最後の文句はからかい半分らしい。それは聞き流した。(……)

   サキ=著 中西秀男=訳
   5a. 「ガブリエル-アーネスト」
     電子書籍 『ザ・ベスト・オブ・サキ1』 ちくま文庫 2004/09/17 配本
     リンク先サイト Timebook Town で立ち読み可能。
   5b. 「ガブリエル-アーネスト」
     『ザ・ベスト・オブ・サキ1』 ちくま文庫 1988/05 所収
   5c. 「ゲイブリエル-ア-ネスト」
     『無口になったアン夫人』 バベルの図書館 国書刊行会 1988/02 所収
   5d. 「ガブリエル-アーネスト」
     『ザ・ベスト・オブ・サキ2』 サンリオSF文庫 1982/08 所収
   5a. の底本は 5b.。引用は 5c. に拠りました。


(J6) 河田 1981
 「どこに住んでるんだい」
 「この森の中だよ」
[略]
 「いつも何を食べてるんだい」
 「肉だよ」と少年は今その肉を口にしているかのように、ゆっくりと、かみしめるように言った。
 「肉! 何の肉だ」
 「知りたけりゃ、教えてやる。兎に、野鳥に、野兎に、飼鳥に、食べ頃の子羊などだ。うまくつかまれば、人間の子供を食うこともある。何しろ、おれの書き入れ時の夜には、人間の子供はたいてい家の中にとじこめられているんでね。最後に子供の肉を食ったのは丸二月前だよ」
 人を愚弄するような最後の言葉は無視し(……)

   サキ=著 河田智雄(かわだ・ともお)=訳 「狼少年」
   『サキ傑作集』 岩波文庫 1981/11 所収


(J7) 田内 1979, 2001
「どこに住んでるんだい?」
「この森の中さ」
[略]
「毎日何を食ってるんだい?」
「肉だよ」と少年は、あたかもいまそれを味わってでもいるかのように、ゆっくりと舌なめずりしながら答えた。
「肉だって? どんな肉だい?」
「そんなに知りたいの? うさぎ、ふくろう、野兎、にわとり、食べごろの仔羊、それから、手に入れば人間の子供などだよ。だけどぼくが夜中にうろつきまわるころは、大抵人間の子供は家の中に入ってるからね。前に子供の肉を食ってから、もう二た月にはなるよ」
 最後の言葉のからかうような調子は無視して(……)

   サキ=著 田内初義(たうち・はつよし)=訳 「狼少年」
   7a. 電子書籍 『サキ短編集』 グーテンベルク21 2001/12
     電子書店パピレスでも販売。  TXT版XMDF版無料サンプル
   7b. サキ短編集』 講談社文庫 1979/06 所収
   7a. の底本は 7b.。引用は 7b. に拠りました。


(J8) 三田村 1967
「どこにすんでるんだい?」
「森のなかだよ」
「でも、なにをたべてくらしてるんだい?」
「肉さ。ウサギや、鳥や、子ヒツジ、それに小さな人間の子供などさ」
 ぼくは、男の子がじょうだんをいって、ぼくをからかっているのだと思いました。(……)

   三田村信行=再話 「オオカミ少年」(サキ=作「狼少年」より)
   山中恒+佐野美津男=編 現代子どもセンター=監修
   『母と子のお話図書館1 とってもおもしろい話 ちょっとこわい話
   三一書房 1967/02 所収


(J9) 中村 1958, 1969
「どこに住んでるんだい。」
「この森の中だよ。」
[略]
「なにを食べて暮してるんだい。」
「肉だよ」と少年は云ったが、さながら今その肉をあじわってでもいるように、舌なめずりせんばかりにその言葉を云った。
「肉! なんの肉だい。」
「聞きたけりゃ云うがね、家兎、野鳥、野兎、鶏、旬(しゅん)の仔羊、人間の子供などさ、こいつはうまく手に入ればの話だがね。夜はおれの書き入れ時なんだけど、人間の子供は、たいてい夜になると、家の中にとじこめておくんでね。最後に子供の肉を食ってから、もう二カ月にもなるよ。」
 最後の言葉のからかうような調子は無視して(……)

   サキ(ヘクター・ヒュー・マンロウ)=著
   中村能三(なかむら・よしみ)=訳 「狼少年」
   9a.サキ選集』 創土社 1969/10 所収
   9b.サキ短篇集』 新潮文庫 1958/03 所収
   引用は 9b. に拠りました。


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

  — Къде живееш?
  — Тук, в тази гора.
[Omission]
  — А с какво се храниш? — попита той.
  — С месо — отвърна момчето, произнасяйки думата с бавна наслада, сякаш я опитваше на вкус.
  — Месо ли? Какво месо?
  — Щом като искаш да знаеш — диви и питомни зайци, горски птици, домашни пилета, агнета, когато им е сезонът, а също и деца, ако успея да докопам някое. Нощем, когато ловувам, те обикновено са заключени на сигурно място. Трябва да са минали два месеца, откак за последно вкусих детска плът.
  Пренебрегвайки закачливото естество на тази забележка, [Omission]

   Саки. Гейбриъл-Ърнест
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

  — Onde mora?
  — Aqui...neste bosque.
[Omission]
  — Do que se alimenta? — indagou-lhe.
  — De carne — respondeu o rapaz, e pronunciou a palavra com tal gosto que parecia que a estava assando naquele momento.
  — Carne! Que tipo de carne?
  — Depende do meu interesse no momento: coelhos, pássaros, lebres, galinhas, cordeiros e, oportunamente, crianças... quando me arrisco a apanhar uma. Em geral, são mantidas em casa à noite, que é o período em que caço. Há quase dois meses que não provo carne de criança.
  Ignorando o gracejo contido naquela última observação [Omission]

   Gabriel-Ernest by Henry Hector Munro (Saki)
   Homens, Lobos e Lobisomens as Histórias Mais Fascinantes Marco Zero, 2004
   Preview at Google Books


■スペイン語訳 Translation into Spanish

  -¿Dónde vives?
  -Aquí en estos bosques.
[Omission]
  -¿De qué te alimentas? -preguntó.
  -Carne -dijo el muchacho.
  Y pronunció la palabra con una lenta delicia, como si estuviera saboreándola.
  -¡Carne! ¿Qué carne?
  -Ya que le interesa, conejos, perdices, liebres, aves de corral, corderitos recién nacidos, y niños cuando consigo alguno; en general están encerrados con llave por la noche, cuando yo hago la mayor parte de la cacería. Hace ya dos meses que no pruebo carne de niño.
  Haciendo caso omiso de la irritante naturaleza de la última frase, [Omission]

   Gabriel-Ernesto by Saki
   E-text at Ciudad Seva


  Audio 1  
朗読: デイヴィッド・リチャードソン Audiobook read by David Richardson

下に引用する箇所の朗読は 2:34 から。 Uploaded to YouTube by FULL audio books for everyone on 27 Feb 2013. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 2:34.


  Audio 2  
朗読: マイク・ベネット Audiobook read by Mike Bennett

下に引用する箇所の朗読は 3:19 から。 Uploaded to YouTube by Mike Bennett on 19 Nov 2011. Reading of the excerpt below starts at 3:19.


  Audio 3  
朗読: リチャード・ミッチリー Audiobook read by Richard Mitchley

下に引用する箇所の朗読は 2:29 から。 Uploaded to YouTube by AudiobooksMP3 on 1 Sep 2009. Reading of the excerpt below starts at 2:29.


  Audio 4  
朗読: ロイ・マクレディ Audiobook read by Roy Macready

下に引用する箇所の朗読は 2:29 から。 Uploaded to YouTube by SpidersHouseAudio on 6 Jun 2009. Reading of the excerpt below starts at 2:29.


■英語原文 The original text in English

  "Where do you live?"
  "Here, in these woods."
[Omission]
  "What do you feed on?" he asked.
  "Flesh," said the boy, and he pronounced the word with slow relish, as though he were tasting it.
  "Flesh!  What Flesh?"
  "Since it interests you, rabbits, wild-fowl, hares, poultry, lambs in their season, children when I can get any; they're usually too well locked in at night, when I do most of my hunting.  It's quite two months since I tasted child-flesh."
  Ignoring the chaffing nature of the last remark [Omission]


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2014/09/25 ブルガリア語訳とポルトガル語訳を追加しました。
  • 2013/09/24 デイヴィッド・リチャードソンによる朗読、リチャード・ミッチリーによる朗読、およびマイク・ベネットによる朗読の3本の YouTube 画面を追加しました。
  • 2013/08/08 目次を新設しました。
  • 2010/04/18 英語原文の朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2009/01/31 田内初義=訳 1979/06 を追加しました。

« Gabriel-Ernest 2 »
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■和書 Books in Japanese

  

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Thursday, 01 May 2008

Breakfast at Tiffany's by Truman Capote (2) カポーティ 『ティファニーで朝食を』 (2)

« 1 Breakfast at Tiffany's 3 »
« 1 ティファニーで朝食を 3 »

 Video 
ティファニーで朝食を (1961) 冒頭のシーン
Breakfast at Tiffany's (1961) Opening Scene

監督: ブレイク・エドワーズ 主演: オードリー・ヘプバーン Uploaded by deepsandwich on Dec 17, 2010. Directed by Blake Edwards. Starring Audrey Hepburn.


 Images 
本の表紙、ポスター、DVDジャケットなど Book and DVD covers, film posters, etc.

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

zh Zh_trad_breakfast_at_tiffanys ko Ko_breakfast_at_tiffanys jp Jp_breakfast_tiffanys61jap2

tr Tr_tiffanyde_kahvalt_capote_bilgi_2 el El_tiffanys_progeuma_ hu Hu_breakfast_tiffanys_alom_luxuskiv

ru Ru_breakfast_at_tiffanys_9820_1 uk Uk___breakfast_at_tiffanys pl Pl_sniadanie_u_tiffanyego

cs Cs_snidane_u_tiffanyho ro Ro_micul_dejun_la_tiffany_dd144 fi Fi_aamiainen_tiffanyll

no No_9788205330337_frokost_pa_tiffany se Se_frukost_pa_tiffanys_video_on_dem da Da_pigen_holly_lot70858

de De_fruhstuck_bei_tiffany_11062_big be Flemish_diamanten_bij_het_ontbijt_k br Br_bonequinhadeluxoaudreyhepburngeo

pt Pt_boneca_de_luxo es Es_desayunocondiamantes1961 it It_breakfast_at_tiffanys

fr Fr_diamants_sur_canape en En_breakfast_at_tiffanys

[zh] 第凡內早餐 Image source: 佳佳唱片 臺灣版(繁體字中國語)
[ko] 티파니에서 아침을 Image source: Daum view 韓国版
[jp] ティファニーで朝食を 1961年、日本公開時のオリジナル・ポスター。
   注意: 下記「ポスターの年代表示の誤りについてのご指摘」の項を参照。
   売価£2,200。Image source: At The Movies Ltd.
[tr] Tiffany'de Kahvaltı Image source: Vikipedi トルコ版
[el] Πρόγευμα στο Τίφανις Image source: Seven Spots ギリシャ版
[hr] Álom luxuskivitelben Image source: books.hu ハンガリー版
[ru] Завтрак у Тиффани Image source: Kinopoisk.ru ロシア版
[uk] Сніданок у Тіффані Image source: NextFilm ウクライナ版
[fi] Śniadanie u Tiffany`ego Image source: Wikipedia ポーランド版
[cs] Álom luxuskivitelben Image source: Books.hu チェコ版
[hu] Álom luxuskivitelben Image source: Books.hu ハンガリー版
[ro] Micul dejun la Tiffany Image source: Ioan Baicu ルーマニア版
[fi] Aamiainen Tiffanylla Image source: Wikipedia フィンランド版
[no] Frokost på Tiffany Image source: db Bokhandel ノルウェー版
[se] Frukost på Tiffany's Image source: Discshop.se スウェーデン版
[da] Pigen Holly Image source: Julien's Auctions デンマーク版
[de] Frühstück bei Tiffany Image source: dvdone.ch ドイツ版
[be] Diamanten bij het ontbijt Image source: crime.nl ベルギー版(フラマン語)
[br] Bonequinha de Luxo Image source: MercadoLivre ブラジル版
[pt] Boneca de Luxo Image source: Bookworms ポルトガル版
[es] Desayuno con diamantes Image source: Videoclub Madison スペイン版
[it] Colazione da Tiffany Image source: Blockbuster.it イタリア版
[fr] Diamants sur canapé Image source: MoviePosterDB.com フランス版
[en] Breakfast at Tiffany's Image source: Wikipedia


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 村上 2008
 そのアパートメントに移ってきて一週間ばかりたった頃、二号室の郵便受けの名札入れにいささか風変りなカードが入っているのが目にとまった。社交用の名刺みたいにあらたまった書体で印刷されており、「ミス・ホリデー・ゴライトリー」、その下の隅に「旅行中(トラヴェリング)」とあった。それはまるで歌の文句みたいに僕の耳に残った。「ミス・ホリデー・ゴライトリー、トラヴェリング」

   トルーマン・カポーティ=著 村上春樹=訳
   『ティファニーで朝食を』 新潮社 2008/02


(2) 龍口 1968
 私がその家に移ってから一週間ばかりたったある日のこと、二号室に属する郵便箱の名札さしに、奇妙な名刺がさしこんであった。しゃれた字体で印刷してある文字を読むと、「ミス・ホリデイ・ゴライトリー」とあり、その下の隅(すみ)っこに、「旅行中(トラヴェリング)」と記してあった。それは何かの曲みたいに、私の頭にうるさくこびりついた——ミス・ホリデイ・ゴライトリー、トラヴェリング。

   カポーティ=著 龍口直太郎(たつのくち・なおたろう)=訳
   『ティファニーで朝食を』 新潮文庫 1968/07


■ロシア語訳 Translation into Russian

Я прожил в этом доме около недели, прежде чем заметил, что на  почтовом ящике квартиры э 2  прикреплена  странная  карточка,  напечатанная  красивым строгим шрифтом. Она гласила: "Мисс Холидей  Голайтли",  и  в  нижнем  углу: "Путешествует". Эта надпись привязалась ко мне,  как  мотив:  "Мисс  Холидей Голайтли. Путешествует ".

   Трумен Капоте. Завтрак у Тиффани
   E-text at lib.ru


■イタリア語訳 Translation into Italian

Abitavo nella casa da circa una settimana quando notai che la casella dell'appartamento numero due era contrassegnata da un bigliettino perlomeno strano. Stampato con una certa eleganza formale, il biglietto diceva: Signorina Holiday Golightly, e sotto, in un angolo: in transito. Cominciò a perseguitarmi come una canzonetta: Signorina Holiday Golightly, in transito.

   Colazione da Tiffany by Truman Capote, 1959; 
   edizione Garzanti, collana Gli elefanti, 1992
   Excerpt at:
   * Forum personale di Filippo Timi
   * a video spento


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Llevaba más o menos una semana viviendo en esa casa cuando me fijé en la curiosa tarjeta colocada en el buzón del apartamento 2. Las letras impresas, tan elegantes como si fuese una tarjeta de Cartier, decían: Miss Holiday Golightly, y, debajo, en una esquina, Viajera. Sonaba tan fastidioso como una canción. Miss Holiday Golihgtly, Viajera.

   Desayuno en Tiffany's by Truman Capote
   Excerpt at:
   * ELTRAFICODEINFLUENCIAS
   * Apueste su vida
   * Scribd.com
   * Blogalaxia


 Audio 
カポーティ本人による朗読 Capote reads the book himself

下の引用箇所の朗読は 36:00 から始まります。 Uploaded to YouTube by 92Y Plus on 12 Dec 2013. Reading of the excerpt below starts at 36:00.


■英語原文 The original text in English

I'd been living in the house about a week when I noticed that the mail-box belonging to Apt. 2 had a name-slot fitted with a curious card. Printed, rather Cartier-formal, it read: Miss Holiday Golightly; and, underneath, in the corner, Traveling. It nagged me like a tune: Miss Holiday Golightly, Traveling.

   Breakfast at Tiffany's (1958) by Truman Capote
   * Paperback: Penguin Modern Classics, 2000/07
   * Free eBook at New York Times (pdf) 


■ポスターの年代表示の誤りについてのご指摘
 A possible corrigendum: The year of printing of the Japanese poster

上掲日本版ポスターについて「1961年、日本公開時」のものと表示したのは誤りであるとのご指摘を、匿名掲示板「2ちゃんねる」で見かけました。正しくは1969年版なのだそうです。私自身は画像の出処であるポスター販売サイトの英文表示を鵜呑みにしたまでで、正誤を確認するすべを知りません。以下に、そのご指摘をそのままコピー&ペーストしておきます。ご参考まで。

      ---↓ ここから引用 ↓---

494 :名無しのコレクター[sage]:2008/06/04(水) 03:26:59
>>493
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e4458.html
これが初公開時です。
ポスター本に多く掲載されて、コレクターにとって馴染みの図柄です。
もう1種類作られていますが、サイトが見当たりませんでした。
69年再公開版と同じく、頬杖をついてパイプを持っている写真で題字はピンク色、
総天然色表示です。
このポスターは、専門店の赤坂シネマテイクが出版した本にだけ掲載されています。
長い事ポスターの収集をしていますが、現物を見たことがないです。

http://tomoki.tea-nifty.com/tomokilog/2008/05/breakfast_at_ti_9ef0.html
こちらが69年版です。
公開当時とありますが間違いです。
映倫マークが下部にあるのが判ると思いますが、映倫マークの表示は66年頃以降です。
この年代になると、総天然色でななく、テクニカラー表示です。

      ---↑ 引用ここまで ↑---

   Source: ※■■■映画ポスターコレクターの自慢話■■■※ 


■外部リンク External link

   * Breakfast at Tiffany's Homepage


■更新履歴 Change log

2015/01/27 カポーティ本人による朗読の YouTube 画面を追加しました。
2012/09/01 ギリシャ版の画像を追加しました。
2012/11/09 映画 ティファニーで朝食を (1961) の YouTube 動画を追加しました。
2012/09/01 トルコ版、ハンガリー版、ポーランド版、ルーマニア版、ノルウェー版、
         デンマーク版、 ベルギー版(フラマン語)、ブラジル版、およびイタリア
         版の画像を追加しました。
2011/02/15 ロシア版の画像を追加しました。
2010/06/16 フィンランド版とポルトガル版の画像を追加しました。
2010/01/05 ロシア語訳を追加しました。
2008/07/12 「ポスターの年代表示の誤りについてのご指摘」の項を新設しました。


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