The Time Machine by H. G. Wells (2) H・G・ウェルズ『タイム・マシン』『タイムマシン』(2)
■映画『タイムマシン』(2002) The 2002 film adaptation of the novel
[ru] Машина врмени. Image source: DataCD ロシア版
[hu] Az id?ge´p. Image source: DIVIDO.hu ハンガリー版
[cz] Stroj Casu. Image source: SMS.cz チェコ版
[ja]『タイムマシン』角川文庫 (2002) 映画タイアップ版
[es] La Ma´quina del Tiempo. Image source: Biblioteca Sedice スペイン版
[fr] La Machine a` explorer le temps. Image source: AlloCine´ フランス版
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■日本語訳 Translations into Japanese
(1) 山形 2003
でも時間旅行者の性格は、気まぐれぶりが少々などというものではなかったので、みんなかれを信用しなかった。もっと賢さの劣る人物なら動かぬ証拠に思えることですら、かれの手にかかると小細工に見えた。何かを簡単にやってしまうのはまちがいだ。
(2) 金原 2000
ところがTTときたら、ずいぶん気まぐれなところがあって、どうも信用ならないという評判が立っていた。頭の悪い人間がやったら拍手喝采ということを、TTがやるとインチキにしかみえない。なんでもたやすくできるということは、損なのかもしれない。
(3) 雨沢 1998
しかしタイムトラベラーは、あやしげに見えて、信じられなかった。もっと頭のわるい人間がすれば、ほめられるようなことでも、彼の手にかかるとイカサマに見えた。なにごとも、あんまりかんたんにやってのけるのは、よくないのだ。
(4) 眉村 1997
しかしながらタイムトラベラー相手では、そうはいかなかった。(……)彼ほどには頭の切れない人間がやれば、たちまち評判になり有名になるであろうことでも、彼がやるとトリックに見えてしまうのだ。これは私の感想だが、彼のようになにごとも楽々とやってのけるというのは、むしろマイナスのほうが大きいのではないだろうか。
(5) 橋本 1991
(……)時間飛行家を信用する者はほとんどいなかった。彼より愚かな人がやったことなら名声の種になることも、彼の場合にはトリックに見える。一般的に、何でも容易にできるというのは損だ。
(6) 新庄 1978, etc.
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]
(7) 瀬尾 1976
しかし、タイム・トラベラーの性格的特徴は気まぐれなのでわれわれは彼に不信感をいだいたのだ。彼ほど賢(かしこ)くない人がやったことなら、その名声の種になるようなことでも、彼がやるとトリックのように思われてしまうのだ。ものごとをあまり簡単にやってしまうのは損だ。
(8) 塩谷 1972, 1979, etc.
ところが、時間旅行家には、いろいろとつかみにくいところがあって、どうも信用できなかったのだ。もっと頭のよくない人間がやったのなら、あたりまえに思えたようなことでも、かれがやると、トリックのように見えたのだ。なにごともあんまりやすやすとやってのけるのは、考えものだ。
(9) 石川 1966, 2002
ところが、タイム・トラヴェラーは、一ひねりも二ひねりもある性格だから、信用しがたいのだ。彼ほど利口でない男がやれば称賛されるようなことも、彼の手にかかるとトリックに見えてしまう。とかくものごとをあまり易々とやるのは考えものだ。
(10) 阿部 1965
ところが、タイム・トラヴェラーには、一癖も二癖もあってひねったところがあるので、信用できなかった。彼ほど利口でない人間がやれば称賛されるようなことも、彼がやると、トリックにみえた。ものごとをあまりやすやすとやってのけるのはまちがいだ。
(11) 宇野 1962, 1978
ところが、時間航行家(タイム・トラベラー)ときては、性格が気まぐれどころのさわぎでなく、なにをやり出すのかわかったものでないのである。(……)ほかの連中なら、一生けんめい研究して、世間の賞賛を克ち得るものも、彼の場合だと、トリックではないかと疑いたくなる。あまりにも容易に仕事をやってのけるのも考えものである。
■英語原文 The original text in English
But the Time Traveller had more than a touch of whim among his elements, and we distrusted him. Things that would have made the fame of a less clever man seemed tricks in his hands. It is a mistake to do things too easily.
The Time Machine (1895) by H. G. Wells
Recent editions include:
* The Time Machine, Phoenix Pick, 2008/06
* The Time Machine, Penguin Classics, 2006/08
* The Time Machine, Signet Classics, 2002/10
E-text at:
* Project Gutenberg Australia
* PublicLiterature.Org
* Project Gutenberg
* eBooks@Adelaide
* 4Literature.net
* Fourmilab.ch
■表記・翻訳の異同 Variations of translation and transliteration
A) 著者名:Wells
ウェルズ 山形 2003
〃 金原 2000
〃 雨沢 1998
〃 眉村 1997
〃 新庄 1978, etc.
〃 塩谷 1972, 1979, etc.
〃 阿部 1970
〃 石川 1966, 2002
〃 宇野 1962
ウエルズ 橋本 1980, 1990, etc.
〃 宇野 1978
〃 瀬尾 1976
B) 表題:The Time Machine
「タイム・マシーン」 瀬尾 1976
「タイム・マシン」 橋本 1991
〃 新庄 1978, etc.
〃 石川 1966
〃 阿部 1965
〃 宇野 1962, 1978
「タイムマシン」 山形 2003
〃 石川 2002
〃 金原 2000
〃 雨沢 1998
〃 眉村 1997
〃 塩谷 1972, 1979, etc.
■外部リンク External links
[en] English
* List of H.G. Wells works currently in print
in the United Kingdom and abroad (updated through February 2005)
by The H.G. Wells Society (UK)
* The Time Machine - Wikipedia
* Spacetime - Wikipedia
* The Time Machine - Wikiquote
* The H.G. Wells Society
[ja] 日本語
* ハーバート・ジョージ・ウェルズ - Wikipedia (1866-1946)
* H・G・ウェルズ - 翻訳作品集成
* H・G・ウェルズ - MISDAS ミスダス
* H・G・ウェルズ - PIPITTO (BiblioStyle)
■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations
(1) 山形 2003
ハーバート・ジョージ・ウェルズ 著 山形浩生(やまがた・ひろお)=訳
『タイムマシン』プロジェクト杉田玄白 正式参加作品 2003
(2) 金原 2000
H・G・ウェルズ=作 金原瑞人(かねはら・みずひと)=訳
『タイムマシン』岩波少年文庫 2000/11
上掲引用文中では、ルビを省略しました。
(3) 雨沢 1998
H・G・ウェルズ=作 雨沢泰(あめざわ・やすし)=訳
『タイムマシン』偕成社文庫 1998/07
上掲引用文中では、ルビを省略しました。
(4) 眉村 1997
H・G・ウェルズ=原作 眉村卓(まゆむら・たく)=文(再話)
『タイムマシン』痛快 世界の冒険文学2 講談社 1997/11
原文は総ルビですが、上掲引用文中では、これを省略しました。
(5) 橋本 1991
H・G・ウエルズ=作 橋本槙矩(はしもと・まきのり)=訳
『タイム・マシン 他九篇』岩波文庫 1991/05
原書:
The Short Stories of H. G. Wells. London, Ernest Benn, 1952.
(6) 新庄 1978, etc.
H・G・ウェルズ=著 新庄哲夫=訳「タイム・マシン」
6a.『タイム・マシン』グーテンベルク21 電子テキスト
6b. 五木寛之〔ほか〕=編『世界文学全集47 世界SF傑作集』
学習研究社 1978/11 所収
引用は 6b. に拠る予定です。
(7) 瀬尾 1976
H・G・ウエルズ=著 瀬尾裕(せお・ゆたか)=訳
「タイム・マシーン」
木村彰一〔ほか〕=編集委員
『世界文学全集84 ウエルズ, ハックスリー』講談社 1976/03 所収
(8) 塩谷 1972, 1979, etc.
H・G・ウェルズ=著 塩谷太郎(しおや・たろう)=訳
8a.『タイムマシン』今井修司=さし絵 SF名作コレクション2 岩崎書店 2005/10
8b.『タイムマシン』SFロマン文庫 岩崎書店 1986/01
8c.『タイムマシン』岩淵慶造(いわぶち・けいぞう)=画 フォア文庫
岩崎書店 1979/10
8d.『タイム・マシン』岩淵慶造=絵 SF少年文庫21 岩崎書店 1972
8a. の底本は 8d.。引用は 8a. に拠りました。
(9) 石川 1966, 2002
H・G・ウェルズ=著 石川年(いしかわ・ねん)=訳「くぐり戸」
9a.『タイムマシン』角川文庫 2002/06
9b.『タイム・マシン 他六篇』角川文庫 1966/12
9a. は 9b. を一部改題し、再文庫化したもの。引用は 9a. に拠りました。
(10) 阿部 1965
H・G・ウェルズ=著 阿部知二=訳
『ウェルズSF傑作集1 タイム・マシン』創元SF文庫 1965/12
詳細は ここ。
(11) 宇野 1962, 1978
11a. H・G・ウエルズ=著 宇野利泰(うの・としやす)=訳
『H・G・ウエルズ傑作集2 タイム・マシン』
ハヤカワ文庫SF 1978/01 著者名の表記は「ウエルズ」
11b. H・G・ウェルズ=著 宇野利泰=訳
早川書房編集部=編『H・G・ウェルズ短篇集2 タイム・マシン』
ハヤカワ・SF・シリーズ 早川書房 1962/05 著者名の表記は「ウェルズ」
引用は 11a. に拠りました。
■更新履歴 Change log
2008/12/04 山形浩生=訳 2003 を追加しました。
2008/11/09 塩谷太郎=訳 2005/10 を追加しました。
2008/08/27 新庄哲夫=訳 1978/11 の書誌情報を追加しました。訳文は追って挿入するつもりです。
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