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Sunday, 03 August 2008

Rubaiyat of Omar Khayyam. Translation by Edward FitzGerald, etc. オマル・ハイヤーム『ルバーイヤート』『ルバイヤート』『ルバイヤット』 エドワード・フィッツジェラルドによる英訳ほか

          目次 Table of Contents

   ■はじめに Introduction
   ■凡例 Legend
    Cover photos  表紙画像
   ■台湾語訳(繁體字) Translation into Taiwanese
   ■中国語訳 (C) Translations into Chinese
      (C1) 張, (C2) 黃, (C3) 郭
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     ◎ペルシア語原典から (P)
       (P1) 岡田, (P2) 陳, (P3) 黒柳, (P4) 黒柳, (P5) 黒柳, (P6) 沢, (P7) 小川
     ◎フィッツジェラルド英訳から (F)
       初版から:(F11) 秋國, (F12) 井田, (F13) 尾形, (F14) 森 1969,
            (F15) 森, (F16) 矢野
       第2版から:(F21) 竹友
       第3版から:--
       第4版から:(F41) 長谷川, (F42) 矢野, (F43) 蒲原
       第5版から:(F51) 矢野
     ◎マッカーシー英訳から (M)
       (M1) 片野
     ◎その他の日本語訳 (J)
       (J1) 金子, (J2) 安斎, (J3) 山主
   ■ロシア語訳 Translation into Russian
   ■フランス語訳 Translation into French
    Video 1  フィッツジェラルドによる英訳の朗読-1 Audiobook 1
    Video 2  フィッツジェラルドによる英訳の朗読-2 Audiobook 2
   ■英訳 Translations into English
     ◎フィッツジェラルドによる英訳 (E)
       (E1) 初版 (1859)
       (E2) 第2版 (1868), 第3版 (1872)
       (E3) 第4版 (1879), 第5版 (1889)
     ◎散文訳と韻文訳:Heron-Allen vs Talbot
   ■ペルシア語原文(現代音に拠る音訳) Phonetic transcription in Persian
   ■『ルバイヤート』日本語訳の翻訳小史
     A short history of Rubaiyat in Japanese translation
   ■表記の異同 Transliteration variations in Japanese
   ■外部リンク External links
   ■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

『ルバイヤート』の数々の歌のうち、とくに有名な一編があります。フィッツジェラルド英訳の初版では28番、第2版と第3版では31番の番号が振られている作品です。この作品の、さまざまな訳と原文を下に掲載します。


■凡例 Legend

以下の各引用文冒頭の数字は詩篇の通し番号。版により、収録詩篇の総数や配列が異なるので、番号は一致しません。番号の付いていない版もあります。


 Cover photos  表紙画像

↓  Click to enlarge  ↓

a. Zh_en_rubaiyat b. Ja_51x42qsvvbl c. En_rubaiyat_of_omar_khayyam


■台湾語訳(繁體字)
 Translation into Taiwanese (in traditional Chinese characters)

   沙卡布拉揚 (A. D. Sakabulajo)=訳 《露杯夜陶 (Rubaiyat)》 緑蔭社 1996
   初の台湾語訳。


■中国語訳 (C) Translations into Chinese (C)

(C1) 張 2002
   作者:歐瑪爾・海亞姆 譯者:張鴻年
   『魯拜集』 木馬文化 2002/01
   繁體中文 ISBN: 9574697592


(C2) 黃 1956, 1987
   2a. Rubaiyat of Omar Khayyam.
     Bookman Publishing, Taiwan, 1987. 詳細は ここ
   2b. 譯者:黃克孫 『魯拜集』 啓明書局(台北) 1956
     Published by Taipei: Chi Ming Books, 1956.
     七言絶句体を用いて唐詩のような雰囲気を出している由。
   フィッツジェラルド英訳からの重訳。2a.2b. を復刊し、英語の原詩を
   付したもの。


(C3) 郭 1924, 2003
   作者:莪默・伽亞謨 譯者:郭沫若
   3a. 魯拜集』 中國社科 ISBN: 7500438273. 2003/09
   3b. 『魯拜集』 泰東圖書局 1924
   フィッツジェラルド英訳と中国語訳を対照したもの。
   初版は 3b.。中国語訳の方は自由詩体。


■ペルシア語原典からの日本語訳 (P)
 Translations into Japanese from the original Persian (P)

(P1) 岡田 2009
31.
少年の頃、しばらくは師のもとに通い、
やがて学識を誇らしく思ったもの。
だが、そうして辿(たど)りついた結末を見るがいい。
水のようにながれ来て、風のように去るだけ。

   オマル・ハイヤーム=著 岡田恵美子(おかだ・えみこ)=編訳
   『ルバーイヤート』 平凡社ライブラリー 2009/09/10


(P2) 陳 2004
30.
年幼く師につきし時
かつて学びに心足りたり
されど終りに臨みて聞ける言葉は
われら土より来(きた)り風の如く去ると

   オマル・ハイヤーム=原著 陳舜臣(ちん・しゅんしん)=著
   『ルバイヤート』 集英社 2004/02


(P3) 黒柳 1983
134.
幼い頃にはしばし師の許に通い
しばし己が学識を喜んだ
言葉の結びを聞け われらはどうなったか
土から現われて 風のごとく去る

   オマル・ハイヤーム=著 黒柳恒男(くろやなぎ・つねお)=訳注
   『ルバーイヤート』 大学書林 1983/09


(P4) 黒柳 1980
幼い頃にはしばし師の許に通い
長じてはしばし己が学識を誇った
だがわれらが達した結論を聞け
水のごとく来て、風のごとく去る

   オマル・ハイヤーム=著 黒柳恒男(くろやなぎ・つねお)=訳
   『ペルシアの詩人たち』 オリエント選書2 東京新聞出版局 1980/06 所収


(P5) 黒柳 1964, 1974
[該当する詩篇は見あたりません - tomoki y.]

   オマル・ハイヤーム=著 黒柳恒男(くろやなぎ・つねお)=訳
   5a. 「ルバイヤート」 『筑摩世界文學大系9 インド・アラビア・ペルシア集
      筑摩書房 1974/03 所収
   5b. 「ルバイヤート」 『世界文學大系68 アラビア・ペルシア集
      筑摩書房 1964/08 所収


(P6) 沢 1960
[該当する詩篇は見あたりません - tomoki y.]

   オマル・ハイヤーム=著 沢英三=訳 「ルバイヤート」
   『世界名詩集大成18 東洋』 平凡社 1960/05 所収


(P7) 小川 1948, 1979, etc.
37.
幼い頃には師について学んだもの、
長じては自ら学識を誇ったもの。
だが今にして胸に宿る辞世の言葉は——
 水のごとくも来り、風のごとくも去る身よ!
 
   オマル・ハイヤーム=作 小川亮作(おがわ・りょうさく)=訳
   7a.ルバイヤート』 青空文庫電子テキスト
     入力: 土屋隆 校正: 高柳典子 2006/07 アップロード
   7b.ルバイヤート』 ワイド版岩波文庫 1993/04
   7c.ルバイヤート』 岩波クラシックス 1983/01
   7d.ルバイヤート』 岩波文庫(改版)1979/09
   7e.ルバイヤート』 岩波文庫(初版)1949/01
   7a. の底本は 7d.。引用は 7b. に拠りました。


■フィッツジェラルド初版 (1859) からの重訳 (F1)
 Translation from FitzGerald's first edition (1859) into Japanese (F1)
 
(F11) 秋國 1996
28.
彼らといっしょに知恵の種子をまいて、
手間をかけて育ててみたが、
 刈り取った収穫はただこの一事——
「わしは水のようにやって来た、そして風のように去る。」

   オーマー・カイヤーム=原著 エドワード・フィッツジェラルド=英訳
   秋國忠教(あきくに・ただのり)=訳注
   『新釈 ルーバイヤート』 開拓社 1996/10


(F12) 井田 1989
28.
彼らにならって 私も知恵の種を播き
労をおしまず この手でそれを育てたもの。
かくして 私の収穫は——
「水のごとく生れきて風のごとく去る この定め。」

   オウマ・カイヤム=著 エドワード・フィッツジェラルド=英訳
   井田俊隆(いだ・としたか)=訳
   『ルバイヤート—オウマ・カイヤム四行詩集』 南雲堂 1989/04
   英訳詩併載


(F13) 尾形 1984, 1987
知恵の実を 教への道に われ蒔きて
すべてを忘れ 心より いそしみつとめ
育てしに 刈り入れたるは この教へのみ
「流るる水よ 飛ぶ雲よ この生命(いのち)とは」

   ウマル・ハイヤアム=原著 尾形敏彦(おがた・としひこ)=訳
   13a. ルバイヤアト—ペルシアの詩』 あぽろん社 改訂版 1987/10
   13b.ルバイヤアト—ペルシアの詩』 あぽろん社 1984


(F14) 森 1969(口語訳)
28.
わたしも人にまじって知恵の種をまき、
労をいとわずつちかって育てもしたが、
わたしの取り入れたものは一掴(つか)みの言葉だった、
「水のようにおれは来て、風のように去ってゆく。」

   オーマー・カイヤム=著(ハイヤーム=作) 森亮=訳 「ルバイヤット」
   『カラー版 世界文学全集 別巻1 世界名詩集』 河出書房新社 1969/05 所収


(F15) 森 1939, 1941, etc.(文語訳)
28.
人の蒔くなる智慧の種、我も交(まじ)りて蒔きにけり。
われ自らの手を勞(らう)しそを伸ばさんとつとめしが、
終(つひ)の日にわが刈り得てしこれや唯一の取入れぞ、
『水のごと我は來たりて風のごと我はゆくなり。』

   15a. フィッツジェラルド=作 森亮=訳
      「ルバイヤット—オーマー・カイヤムの四行詩」
      篠田一士=編 『世界文学全集66 世界名詩集』 筑摩書房 1970/11 所収
   15b. フィツヂェラルド=作 森亮=譯
      「ルバイヤット—オーマー・カイヤムの四行詩」
      『ルバイヤット』 新ぐろりあ叢書 ぐろりあ・そさえて
      定價一圓四十錢 1941/06(昭和16)
   15c. フィツヂェラルド=作 森亮=譯 「ルバイヤット」
      雑誌『コギト』 1939(昭和14)年2月號〜4月號収載。詳細は ここ
   初出は 15c.。引用は 15b. に拠りました。


(F16) 矢野 1937, 1938, etc.
28.
われ自らも智慧の種子(たね)
蒔き培(つちか)ひて知り得しは
ただ「水のごと生れ来て
風のごと去る」運命(さだめ)のみ。

   16a. オマル・カイヤーム=著 矢野峰人(やの・ほうじん)=訳
      「四行詩集」
      『ルバイヤート集成』 国書刊行会 2005/01 所収
      朝日新聞 (2005/03/20) 書評
   16b. 奥瑪開儼=作 矢野峰人=譯 『四行詩集—古代波斯
      日孝山房(臺北)限定版 非賣品 1938/05(昭和13)
   16c.「波斯四行詩集」 『媽祖』(台湾の西川満が主宰した文芸雑誌)
      1937-1938(昭和12〜13)収載
   初出は 16c.。引用は 16a. に拠りました。


■フィッツジェラルド第2版 (1868) からの重訳 (F2)
 Translation from FitzGerald's second edition (1868) into Japanese (F2)
 
(F21) 竹友 1921, 1930, etc.
31.
智慧の實をかれらとともにわれ蒔(ま)きぬ。
わが手もてこれを培ひ、およすげぬ。
かりいれにわが刈(か)り獲(え)しはこれなりき、——
『水ごとわれ來り、風ごと逝(ゆ)く。』

   21a. オマル・ハイヤーム=著 エドワード・フィッツジェラルド=英訳
      竹友藻風(たけとも・そうふう)=訳
      『ルバイヤート—中世ペルシアで生まれた四行詩集
      英語併記 マール社 2005/11
   21b. オマア・カイヤム=原詩 エドワァド・フィツジェラルド=英譯
      竹友藻風=譯 『世界文學全集37 近代詩人集
      新潮社 非賣品 1930/05(昭和5)所収
   21c. オオマア・カイアム=著 竹友藻風=譯
      『アルス泰西名詩選 ルバイヤット』 アルス 1921/03(大正10) 
   引用は 21b. に拠りました。


■フィッツジェラルド第3版 (1872) からの重訳 (F3)
 Translation from FitzGerald's third edition (1872) into Japanese (F3)
 
[第3版はつぎの第4版とほぼ同じです - tomoki y.]
 
 
■フィッツジェラルド第4版 (1879) からの重訳 (F4)
 Translation from FitzGerald's fourth edition (1879) into Japanese (F4)
 
(F41) 長谷川 1957, 1967
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   41a. 長谷川朝暮(はせがわ・ちょうぼ)=著 『留盃夜兎衍義
      吾妻書房 1967
   41b. 長谷川朝暮=著『赤き酒』 吾妻書房 1957


(F42) 矢野 1925, 1926, etc.
28.
われ自らも智慧の種子(たね)
蒔き培(つちか)ひて知り得しは
ただ「水のごと生れ来て
風のごと去る」運命(さだめ)のみ。

   42a. オマル・カイヤーム=著 矢野峰人=訳 訳詩集『黒き猟人』より
      『ルバイヤート集成』 国書刊行会 2005/01 所収
   42b.黒き猟人—矢野峰人譯詩集』 大木書房(台北)
      1943/09(昭和18)
   42c. 矢野峰人=著 『近代英詩評釈』 三省堂 1935/02(昭和10)所収
   42d. 『四行詩集』 三省堂 100部限定 1935(昭和10)
   42e. オオマア・カイヤアム「四行詩集」
      雑誌『英語青年』1925/10(大正14)〜1926/05(大正15)
   初出は 42e.。引用は 42a. に拠りました。


(F43) 蒲原 1908, 1957, etc.
賢し教に智慧の種子播きそめしより
われとわが手もておふしぬ、さていかに、
収穫どきの足穂はと問はばかくのみ——
『水の如われは來ぬ、風の如われぞ逝く。』

[原典はつぎのとおり総ルビ]
賢(さが)し教(をしへ)に智慧(ちゑ)の種子(たね)播(ま)きそめしより
われとわが手(て)もておふしぬ、さていかに、
収穫(とりいれ)どきの足穂(たりほ)はと問(と)はばかくのみ——
『水(みづ)の如(ごと)われは來(き)ぬ、風(かぜ)の如(ごと)われぞ逝(ゆ)く。』

   オマアカイアム=作 フィッツジェラルド=英訳
   蒲原有明=日本語訳 『ルバイヤツト』より
   43a.精選名著複刻全集近代文学館5 有明集
      日本近代文学館=発行 図書月販=発売 1972/06 所収
   43b. 日本近代文学大系18 土井晩翠・薄田泣菫・蒲原有明集
      (全60巻)角川書店 1972/03 所収
   43c.現代日本文學大系12
      土井晩翠・薄田泣董・蒲原有明・伊良子清白・横瀬夜雨・河井醉茗・
      三木露風・日夏耿之介集
      筑摩書房 1971/11 所収
   43d. 矢野峰人=編 『明治文學全集58 土井晩翠・薄田泣董・蒲原有明集
      筑摩書房 1967/04 所収
   43e.定本 蒲原有明全詩集』 河出書房 1957/02 所収
   43f.有明集』 易風社 1908/01(明治41)所収
      スキャン画像を国立国会図書館 近代デジタルライブラリー『有明集』で
      閲覧することができる。
   43g.文章世界』や『芸苑』に、1907(明治40)年、収録された数篇の訳。
   収録本は、以上のほか多数。43a.43f. の復刻版。単行本初出は
   43f.。雑誌初出は 43g. 。引用は 43b. に拠りました。


■フィッツジェラルド第5版 (1889) からの重訳 (F5)
 Translation from FitzGerald's fifth edition (1889) into Japanese (F5)
 
(F51) 矢野 1959, 1966, etc.
28.
博士賢者ともろともに、智慧の種子(たね)蒔き
みづからの手もて培(つちか)ひそだてしが、
わが刈り取りし智慧の実は、ただ人の世の
水のごと流れ来りて、風のごと去るてふ一事。

   5a. オマル・カイヤーム=著 矢野峰人=訳 「波斯古詩 現世経」
     『ルバイヤート集成』 国書刊行会 2005/01 所収
   5b. オーマー・カイヤーム=作 矢野峰人=訳
     『るぅばぁいやぁと—波斯古詩』 大雅洞 125部限定 1966
   5c. オマル・カイヤーム=著 矢野峰人=訳 「波斯古詩 現世経」
     『波斯古詩 現世経』(全2巻) 大雅洞 110部限定 1959


■マッカーシー英訳 (初版 1889) からの重訳 (M)
 Translation from McCarthy's English translation (1889) into Japanese (M)
 
上に引用した篇に相当する訳文があるかどうかは未確認。

(M1) 片野 1914, 1936, etc.
   1a. オマル・ハイヤーム=原著
     ジャスティン・ハントリー・マッカーシー=英訳
     片野文吉(かたの・ぶんきち)=訳
     『ルバイヤット』 ちくま学芸文庫 2008/12
     読売新聞 (2009/01/14) の関連記事
   1b. オオマア・カイアム=原著 片野文吉=訳
     『ルバイヤット』 龍星閣 1936/06 (昭和11)
   1c. オオマア・ケエヤム=原著 マツカシイ=英訳 片野文吉=訳
     『ルバイヤツト』 開文館 1914/03 (大正3)


■その他の日本語訳(抄訳、原典未確認のものなど) (J)

(J1) 金子2003
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   オマル・ハイヤーム=作
   ムハムマド・アリ・フルギー(Furughi, Muhammad 'Ali)
   +カシム・ガニ(Ghani, Qasim)=撰
   金子民雄(かねこ・たみお)=訳 『ルバイヤート
   胡桃書房 非売品 2003/12


(J2) 安斎 1973
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   安斎七之介(あんざい・しちのすけ)=著 『ルバイヤート
   太玄書房 1973
   上記書名は背表紙による。表紙の書名は:
   Rubaiyat of Omar khayyam as rendered into English verse
   by Edward FitzGerald


(J3) 山主 1967
[児童向け抄訳。10篇を収録。この記事でとりあげた篇は含まれていません - tomoki y.]

   オマル・ハイヤーム=原作 山主敏子(やまぬし・としこ)=訳・文
   「ルバイヤート」
   川端康成〔ほか〕=監修 『少年少女世界の名作文学42 東洋編1
   小学館 1967 所収


■ロシア語訳 Translation into Russian

Завел я грядку Мудрости в саду.
Ее лелеял, поливал -- и жду...
Подходит жатва, а из грядки голос:
"Дождем пришла и ветерком уйду".

   Рубаи [tho-0081]
   автор Омар Хайам
   Translated by Иван Тхоржевский (Ivan Tkhorzhevsky)
   E-text at Wikilivres


■フランス語訳 Translation into French

J'ai eu des maitres éminents.
Je me suis réjoui de mes progrès, de mes triomphes.
Quand j'évoque le savant que j'étais,
Je le compare à l'eau qui prend la forme du vase
Et à la fumée que le vent dissipe.

   Robaiyat de Omar Khayyam
   Translated from Persian by Franz Toussaint, Paris, L'Édition d'art H. Piazza, 1925
   Quoted in Mélanges Roland Fietier by François Lassus
   Presses Univ. Franche-Comté, 1984/01/01


 Video 1 
フィッツジェラルドによる英訳の朗読-1
The Rubaiyat of Omar Khayyam as Translated by Edward Fitzgerald - 1
Read by Lloyd James

下に引用した篇は 6:07 あたりから。 Uploaded by poetictouch2012 on Feb 29, 2012. The stanza quoted below starts around 6:07.


 Video 2 
フィッツジェラルドによる英訳の朗読-2
The Rubaiyat of Omar Khayyam as Translated by Edward Fitzgerald - 2
Read by Tom O'Bedlam

下に引用した篇は 1:33 あたりから。 Uploaded by SpokenVerse on Nov 5, 2008. The stanza quoted below starts around 1:33.


■フィッツジェラルドによる英訳 (E)
 Translations into English by Edward FitzGerald (E)

(E1) 初版 First edition (1859)
28.
With them the Seed of Wisdom did I sow,
And with my own hand labour'd it to grow:
And this was all the Harvest that I reap'd-
"I came like Water, and like Wind I go."


(E2) 第2版および第3版 Second edition (1868) and Third edition (1872)
31. (2nd ed.) or 28 (3rd ed.)
With them the seed of Wisdom did I sow,
And with my own hand wrought to make it grow:
And this was all the Harvest that I reap'd--
"I came like Water, and like Wind I go."


(E3) 第4版および第5版 Fourth edition (1879) and Fifth edition (1889)
28.
With them the seed of Wisdom did I sow,
And with mine own hand wrought to make it grow;
And this was all the Harvest that I reap'd--
"I came like Water, and like Wind I go."

   Rubaiyat of Omar Khayyam
   by Omar Khayyam (1048-1122)
   Rendered into English Verse by Edward FitzGerald (1809-1883)

   E-texts of all of the above five editions found at:


■ヘロン=アレンによる散文訳とタルボットによる韻文訳
 The prose translation by Heron-Allen and the poetic version by Talbot

(E4) エドワード・ヘロン=アレンによる散文訳
  The prose translation by Edward Heron-Allen
121.
A teacher once we sought, when young, to find
Wisdom that for a while contents the mind;
And from the whole discourse what did we learn? -
We come like water and depart like wind.


(E5) アーサー・B・タルボットによる韻文訳
  The poetic version by Arthur B Talbot
121.
For a while, when young, we frequented a teacher,
for a while we were contented with our proficiency;
behold the foundation of the discourse: - what happened to us?
we came in like water and we depart like wind.
 
   Source: Minerva's Page - Rubaiyat Prose Translation


■ペルシア語原文の現代音に拠る音訳
 Transliteration of the original Persian text based on the
 contemporary pronunciation

134.
yek chand be-kudaki be-ostad shodim
yek chand be-ostadiye khod shad shodim
payane sokhan shenou ke ma ra che rasid
az khak dar-amadim o bar bad shodim

   Source:
   オマル・ハイヤーム=著 黒柳恒男(くろやなぎ・つねお)=訳
   『ルバーイヤート』 大学書林 1983/09
   Accent marks are omitted.


■『ルバイヤート』日本語訳の翻訳小史
 A short history of Rubaiyat translated into Japanese

南條武則によれば、エドワード・フィッツジェラルドによる『ルバイヤート』英訳の本邦への紹介は、ラフカディオ・ハーンの東京帝国大学における講義が、もっとも早いものだろうとされている由。そのあと、1899(明治32)年には上田敏が "The Victorian Lyre" という教科書用のアンソロジーに、フィッツジェラルドの第4版を原文で全文収録した。

本邦初訳、つまり日本語訳としての最初のものは、1908(明治41)年に出版された詩集『有明集』に収録された6篇だとされる。これら6篇は、いずれも蒲原有明がフィッツジェラルドの第4版を底本として訳出したもの。すなわち、重訳かつ抄訳。そのうちの最後の1篇が、上に引用した (F43) である。

日本語の全訳として最初のものは、1910(明治43)年に出た蠣瀬彦蔵による『Rubaiyat of Omar Khayyam 英国ふいつぜらるど波斯天文家私人おまあかいやむ四行歌百句』。これにつづく初期のまとまった邦訳としては、1913 (大正2)年の大住訳、マッカーシー英訳からの重訳である、1914(大正3)年の片野文吉訳 (M1) などがある。その後の重要な全訳としては、1921(大正10)年の竹友藻風によるもの (J21)、昭和期の代表的な訳としては、森亮によるものがある。森氏の訳には、いくつかの版があり、文語訳 (F15) も口語訳 (F14) も出ている。

ペルシア語の原典から直接翻訳したものとしては、1920(大正9)年の荒木茂による訳が最初。その後、小川亮作訳 (P6)、澤英三訳、黒柳恒男訳 (P2, P3) などが続いた。近年、陳舜臣による訳 (P1) も出た。

フィッツジェラルドによる英訳版『ルバイヤート』をこんにち翻訳するとは、どういうことか? これはすなわち、11〜12世紀のペルシア人が書いたペルシア語作品を19世紀半ばのイギリス人が英訳したものを、さらに20〜21世紀の日本人が日本語に移すという作業である。そのような作業の意義については、秋国忠教が『新釈 ルーバイヤート』で詳しく論じている。(文中敬称略)

   以上は、おもにつぎの文献に拠って tomoki y. がまとめました。

  • 南條竹則 「ルバイヤートと矢野峰人」 『ルバイヤート集成』 国書刊行会 2005/01
  • 南條竹則 「解説」 オマル・ハイヤーム=原著 ジャスティン・ハントリー・マッカーシー=英訳 片野文吉=訳 『ルバイヤット』 ちくま学芸文庫 2008/12
  • 高遠弘美 「幸福なる少数者のために——矢野峰人讃」 『ルバイヤート集成』 国書刊行会 2005/01
  • 「邦訳書抄覧」 井田俊隆=訳 『ルバイヤート—オウマ・カイヤム四行詩集』 南雲堂 1989/04
  • 秋國忠教 「『ルーバイヤート』を翻訳するということ——覚え書き」 『新釈 ルーバイヤート』 開拓社 1996/10
  • 矢野峰人 「オーマー・カイヤムの翻訳」 『矢野峰人選集1』 国書刊行会 2007/06

■表記の異同 Transliteration variations in Japanese

 A) Omar Khayyam
  ウマル・ハイヤアム……尾形 1984, 1987
  オーマー・カイヤーム…秋国 1996
  オーマー・カイヤム……森 1969(口語訳)
  オーマー・カイヤム……森 1939, 1941, etc.(文語訳)
  オウマ・カイヤム………井田 1989
  オオマア・カイアム……片野 1936
  オオマア・カイアム……竹友 1921
  オマア・カイヤム………竹友 1930
  オマアカイアム…………蒲原 1908
  オオマア・ケエヤム……片野 1914
  オマル・カイヤーム……矢野 2005
  オマル・ハイヤーム……岡田 2009
  オマル・ハイヤーム……片野 2008
  オマル・ハイヤーム……陳 2004
  オマル・ハイヤーム……金子 2003
  オマル・ハイヤーム……山主 1967
  オマル・ハイヤーム……黒柳 1964, 1974, etc.
  オマル・ハイヤーム……小川 1948, 1979, etc.
    [未確認]     安斎 1973
    [未確認]     長谷川 1967

 
 B) Rubaiyat
  ルーバイヤート…………秋国 1996(英語の発音に準拠した由)
  ルバーイヤート…………岡田 2009
  ルバーイヤート…………黒柳 1983
  ルバーイヤート…………長谷川 1967
  ルバイヤート……………竹友 2005
  ルバイヤート……………矢野 2005
  ルバイヤート……………陳 2004
  ルバイヤート……………金子 2003
  ルバイヤート……………井田 1989
  ルバイヤート……………安斎 1973
  ルバイヤート……………山主 1967
  ルバイヤート……………黒柳 1964, 1974
  ルバイヤート……………小川 1948, 1979, etc.
  ルバイヤアト……………尾形 1984, 1987
  ルバイヤット……………森 1969
  ルバイヤット……………森 1939, 1941, etc.
  ルバイヤット……………片野 1936, 2008
  ルバイヤット……………竹友 1921, 1930
  ルバイヤツト……………片野 1914
  ルバイヤツト……………蒲原 1908


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013/04/04 ロシア語訳とフランス語訳を追加しました。
  • 2012/07/10 フィッツジェラルドによる英訳の朗読の、もうひとつの YouTube 動画を追加しました。
  • 2010/05/15 フィッツジェラルドによる英訳の朗読の YouTube 動画を追加しました。
  • 2009/09/22 岡田恵美子=編訳 2009/09/10 を追加しました。
  • 2009/02/14 ジャスティン・ハントリー・マッカーシー=英訳(初版 1889) の片野文吉による日本語への重訳 2008/12 に関する書誌情報を追加しました。また、『ルバイヤート』日本語訳の翻訳小史の項を加筆修正しました。
  • 2008/08/27 尾形敏彦=訳 1987/10 を追加しました。
  • 2008/08/06 井田俊隆=訳 1989/04 および3種類の矢野峰人=訳を追加しました。また、全文にわたって、大幅に加筆修正しました。
  • 2008/08/03 黒柳恒男=訳 1983/09 およびペルシア語原文の現代音に拠る音訳を追加しました。

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