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Sunday, 07 September 2008

Frankenstein: Or, the Modern Prometheus by Mary Shelley (2) メアリー・シェリー 『フランケンシュタイン』 (2)

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■怪物の最後のことば…… The final words of the monster. . .

怪物は、みにくい、いまわしい身体を持つ自分という存在を生み出した張本人である、フランケンシュタインにたいして憎しみを抱き、追いつめたあげくに殺してしまう。怨念と絶望の果てに、怪物は、自らも死ぬ覚悟であることを告げる。小説の最終ページに記された、怪物の最後の台詞……。
 
 
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マンガ、マンガ・キャラクター、映画
A comic book, a cartoon character and a film adaptation

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■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

"(……)我将以胜利的姿态登上自憤的柴堆,沉醉在烈焰所带来的痛楚中。这熊熊烈火将会慢慢熄灭,我的灰烬将被狂风刮入大海,我的灵魂将永远得到安息。即便到那时它还会思考,但肯定也不会思考现在这些事了。永别了!"

  • (C1) 《活跳尸―弗蘭肯斯坦》 遼寧教育出版社
  • (C2) 《弗蘭肯斯坦》  丁超/訳 中国人民大学出版社 2004 ISBN: 7300053823
  • (C3) E-text at 読叭 (du8.com)
  • 引用は (C3) に拠りました。

 
 
■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese

  • 《科學怪人》 作者: 瑪麗・雪莱/著 譯者: 于而彦 台灣商務印書館 2002 ISBN: 9570515503
  • Available from: 

 
 
■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 長谷川 2006
「(……)俺は誇らしく火葬の山にのぼり、劫火の苦悶に凱歌を挙げよう。炎の明かりが消えれば、俺の灰は風に吹かれて海へと運ばれる。俺の霊は穏やかに眠り、物を思うにしても、今の思いではないはずだ。さらば」


(J2) 廣野 2005
「(……)おれは自分の弔いの薪を意気揚々と積み上げて、喜んで燃えさかる業火(ごうか)の苦しみに耐えよう。大火の明かりもやがて消えてゆくだろう。おれを焼いた灰は、風に運ばれて海に散るだろう。おれの魂は安らかに眠るだろう。もしそのとき考えることができたとしても、きっと、こんなふうではないはずだ。では、さらば」


(J3) 吉田 2004
「(……)私は、勝ち誇って弔いの薪の山に登ろう。そして身を焼く炎の苦しみを喜んで受けよう。炎の輝きが消え、灰は風に飛ばされ海に運ばれるだろう。私の精神は、平安のうちに眠るだろう。あるいは、もし精神が考えるとすれば、きっと今とはちがったふうに考えるだろう。さらばだ!」


(J4) 菅沼 2003
「(……)おれは火葬の薪の上に意気揚揚と上がって、身を焼く炎のなかで苦しみながら、歓喜することだろう。燃え盛る火の明かりは次第に消えていくことだろうし、骨灰は風に吹かれて、海にまき散らされることだろう。おれの霊は安らかに眠るだろうが、もし、おれの霊がものを考えることがあるなら、きっと安らかに眠ろうとは考えまい。さらばだ」


(J5) 加藤 2001
「(……)たき木を積みあげてみずからの体を焼き、自分の葬式を出してやるのさ。死にさえすれば、もう苦しみも悲しみも感じなくてすむ。やがて燃えつきたおれの灰が、風に吹かれて海に散ったとき、はじめておれは安らかに眠ることができるのだ。人間よ、さらばだ!」


(J6) 山中 1997
「(……)向こうの氷原にたきぎを山と積みあげておいた。おれはその上に横たわり、火をつける。おれの体といっしょに、おれの苦しみ、悩みは炎に焼きつくされるだろう。おれの灰は風に吹かれて海に散ってゆく。おれの魂もまた、おだやかに消えてゆくだろう。ふふふふ……、フランケンシュタインの最後の友よ、さようなら。」


(J7) 吉上 1996
「(……)まきを積みあげて、このみじめな体をもやして、はい にしてしまおう。死体がだれかに調べられ、ふたたびおれのようなものがつくられないように、おれは死ぬ。おれをこの世によんだ男は死んだ。おれがいなくなれば、おれたち二人の記おくも消えさるだろう。さらばだ。」


(J8) 森下 1984
「(……)自分は意気揚々と火葬の山に登ってゆき、劫火の苦しみに凱歌をあげよう。大火の明かりはうすれゆき、自分の灰は風に乗り海へとさらわれてゆくだろう。わが魂は安らかに眠る、よしたとえものを思うとも、今のように思いはすまい。さらばだ」


(J9) 山主 1984
「(……)おれはどうどうと、自分を焼くたきぎの山にのぼっていく。おれの灰は風に吹かれ、海に散っていき、おれのたましいは平和に眠ることになるだろう。では、さようなら。」


(J10) 治村 1981
「(……)おれは意気揚々と火葬の薪の山に登っていく。そして責め苛む炎に苦しみながらも、喜びを覚えるだろう。炎の光はやがて薄れていき、灰となったこの身は、風が海の中に吹き飛ばすことだろう。おれの魂は安らかに眠ることだろう。いや、もし魂にものを考える力があるのなら、きっとこんなふうには考えないだろう。さらばだ」


(J11) 臼田 1979
「(……)おれは威風堂々、この身を焼く薪の山に登ってゆく。そして炎の責め苦の中に苦悶の恍惚を覚えるだろう。炎の光はやがて薄れ、おれの灰は風に吹かれ、海の中に散ってゆく。おれの魂は平和に眠ることだろう。あるいはもし、魂にものを考える力があるのなら、その考え方は今とは違ったものになるだろう。さらば。」


(J12) 塩谷 1959
「(……)わたしは、自分を焼くたきぎの山にのぼり、わが身を焼きこがすほのおの中に、よろこびのさけび声をあげるのです。やがてその火も消え、わたしの灰は風に乗って、海へはこばれていく。そしてわたしのたましいは、平和にねむるのです。さようなら!」


(J13) 宍戸 1953
「(……)おれは、火葬の薪の山に意気揚々と登り、苦痛の焔にもだえて勝ち誇るのだ。燃えさかるその火の光も消え去り、おれの灰は風のために海へ吹き飛ばされるだろう。おれの霊は安らかに眠り、それが考えるとしても、きつとこんなふうには考えないだろう。では、さようなら。」


(J14) 山本 1948, 1968, etc.
「(……)おれは自分の火葬の薪の山に勝ち誇って上り、苦しみの焔(ほのお)の苦悶を喜ぶだろう。その火の光も消え去るだろう、おれの灰は風に吹かれて海へはきこまれるだろう。おれの魂は平和に眠るだろう、あるいは魂が考えるとしても、きっとこんなふうな考えかたはしないだろう。さよなら」


■ロシア語訳 Translation into Russian

Я гордо взойду на свой погребальный костер и с ликованием отдамся жадному пламени. Потом костер погаснет; и ветер развеет мой пепел над водными просторами. Мой дух уснет спокойно; а если будет мыслить, то это, конечно, будут совсем иные мысли. Прощай!


■ドイツ語訳 Translation into German

"( . . . ) Triumphierend werde ich meinen Scheiterhaufen besteigen und inmitten der sengenden Flammen frohlocken! Wenn die Feuersbrunst erloschen ist, wird der Wind meine Asche ins Meer wehen. Mein Geist wird in Frieden ruhen; aber sollte er weiterhin denken können, so werden es andere Gedanken sein. Leben Sie wohl!"


■スペイン語訳 Translations into Spanish

(S1) 2004
«( . . . ) Subiré triunfal a mi pira funeraria, y devorado por las llamas, gozaré. Cuando los reflejos del fuego se apaguen, el viento esparcirá mis cenizas por el mar. Entonces, mi espíritu descansará en paz, o si aún piensa, otros serán sus pensamientos. Adiós.»


(S2) 2001
»( . . . ) Subiré triunfante a mi pira funeraria, y exultaré de júbilo en la agonía de las llamas. Se apagará el reflejo del fuego, y el viento esparcirá mis cenizas por el mar. Mi espíritu descansará en paz;  o, si es que puede seguir pensando, no lo hará de esta manera. Adiós.


■フランス語訳 Translation into French

《( . . . ) Je vais monter triomphalement sur mon bûcher funéraire et j’exulterai dans la torture des flammes dévorantes. Puis, leur éclat s’éteindra et mes cendres seront balayées par le vent jusqu’à la mer. Mon esprit dormira en paix, ou, s’il peut penser encore, il pensera sûrement à tout autre chose. Adieu! 》


 Audio 1 
英語原文のオーディオブック 朗読: トマス・A・コープランド
Audiobook in English read by Thomas A. Copeland

下の引用箇所の朗読は 8:33:36 から始まります。 Uploaded to YouTube by Fab Audio Books on 26 Nov 2013. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 8:33:36.


 Audio 2 
英語原文のオーディオブック 朗読: ヒュー・マクガイア
Audiobook in English read by Hugh McGuire

下の引用箇所の朗読は 1:00:05 から始まります。 Uploaded to YouTube by The 16th Cavern on 9 Oct 2012. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 1:00:05.


■英語原文 The original text in English

"( . . . ) I shall ascend my funeral pile triumphantly, and exult in the agony of the torturing flames. The light of that conflagration will fade away ; my ashes will be swept into the sea by the winds. My spirit will sleep in peace ; or if it thinks, it will not surely think thus. Farewell."

  • Chapter 24, Frankenstein: Or, the Modern Prometheus (1831) by Mary Wollstonecraft Shelley

■英語原文のソース Sources of the original text in English


■上掲日本語訳の類別 Classification of the Japanese translations above

  • 上に挙げた日本語訳を、おおまかに分類すると、つぎのとおり。
    • 完訳/全訳または、それに近いもの
      • 菅沼 2003
      • 森下 1984
      • 治村 1981
      • 臼田 1979
      • 宍戸 1953
      • 山本 1948, 1968, etc.
    • 児童向けの抄訳/翻案/再話
      • 加藤 2001
      • 山中 1997
      • 吉上 1996
      • 山主 1984
      • 塩谷 1959
    • 解説書/評論書で、上の引用箇所を含むもの
      • 長谷川 2006
      • 廣野 2005
      • 吉田 2004

■日本語訳の書誌情報
 Bibliography on translations into Japanese

(J1) 長谷川 2006
   メアリ・シェリー=著 長谷川眞理子(はせがわ・まりこ)=抜粋訳
   久森和子(ひさもり・かずこ)+中川僚子(なかがわ・ともこ)=編著
   『フランケンシュタイン』シリーズ もっと知りたい名作の世界7
   ミネルヴァ書房 2006/12

(J2) 廣野 2005
   廣野由美子=著『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義
   中公新書 2005/03

(J3) 吉田 2004
   吉田純子=編
   『身体で読むファンタジー―フランケンシュタインからもののけ姫まで
   人文書院 2004/12

(J4) 菅沼 2003
   メアリー・ウルストンクラーフト・シェリー=作
   菅沼慶一(すがぬま・けいいち)=訳
   『フランケンシュタイン━あるいは現代のプロメシュース
   共同文化社 2003/09

(J5) 加藤 2001
   メアリー=シェリー=作 加藤まさし=訳
   『フランケンシュタイン』講談社 青い鳥文庫 2001/01
   引用文中のルビは省略しました。

(J6) 山中 1997
   M・シェリー=原作 山中恒(やまなか・ひさし)=文
   『痛快世界の冒険文学3 フランケンシュタイン』 講談社 1997/12
   引用文中のルビは省略しました。

(J7) 吉上 1996
   メアリ・シェリー=作 吉上恭太(よしがみ・きょうた)=訳
   『フランケンシュタイン』子どものための世界文学の森32
   集英社 1996
   引用文中の太字箇所は、原文では太字ではなく傍点。ルビは省略しました。

(J8) 森下 1984
   メアリ・シェリー=著 森下弓子(もりした・ゆみこ)=訳
   『フランケンシュタイン』創元推理文庫 1984/02

(J9) 山主 1984
   M・シェリー=原作 山主敏子(やまぬし・としこ)=訳・文
   『フランケンシュタイン』世界こわい話ふしぎな話傑作集1 イギリス編
   金の星社 1984/01
   引用文中のルビは省略しました。

(J10) 治村 1981
   M・W・シェリー=著 治村輝夫(じむら・てるお)=訳
   『フランケンシュタイン
   世界民話童話翻訳シリーズ32 イギリス幻想文学1
   東洋文化社 新版1981/10

(J11) 臼田 1979
   M・W・シェリー=著 臼田昭(うすだ・あきら)=訳
   『フランケンシュタイン』ゴシック叢書6 国書刊行会 1979/01 
   引用文中のルビは省略しました。

(J12) 塩谷 1959
   シェリー夫人=著 塩谷太郎(しおや・たろう)=訳
   『フランケンシュタイン』世界名作全集158 講談社 1959/01
   原文は総ルビですが、上の引用では省略しました。

(J13) 宍戸 1953
   マリー・シェリー=著 宍戸儀一(ししど・ぎいち)=訳
   『フランケンシュタイン』サスペンス・ノベル選集4
   日本出版協同 1953/08

(J14) 山本 1948, 1968, etc.
   14a. メアリー・シェリー=著 山本政喜(やまもと・まさき)=訳
    『フランケンシュタイン』角川文庫 1994/11
   14b. シェリー夫人=著 山本政喜=訳
    『フランケンシュタイン』角川文庫(改版)1968
   14c. シェリー夫人=作 山本政喜=訳
    『巨人の復讐―フランケンシュタイン』世界大衆文学全集11 新人社 1948
    国立国会図書館所蔵マイクロフィッシュ YD5-H-a933-42
   引用は 14a. に拠りました。


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2016/12/12 2種類の英文オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/07/24 ロシア語訳を追加しました。
  • 2009/08/10 ドイツ語訳と2種類のスペイン語訳を追加しました。
  • 2008/10/18 菅沼慶一=訳 2003/09 を追加しました。
  • 2008/09/13 治村輝夫=訳 1981/10および宍戸儀一=訳 1953/08を追加しました。
  • 2008/09/10 フランス語訳を追加しました。
  • 2008/09/09 塩谷太郎=訳 1959/01 を追加しました。

 

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Comments

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Posted by: truth about abs | Monday, 24 December 2012 03:57 am

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