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Monday, 02 February 2009

Two Blue Birds by D. H. Lawrence D・H・ロレンス/D・H・ローレンス「二羽の青い鳥」

■ペーパーバック表紙画像 Paperback cover photos

Left The Woman Who Rode Away and Other Stories. The Cambridge Edition of the Works of D. H. Lawrence (2002)
Centre The Woman Who Rode Away and Other Stories. Fredonia Books (2002)
Right The Woman Who Rode Away and Other Stories. Penguin Twentieth-Century Classics (1997)

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■はじめに Introduction

愛しあい、理解しあっている妻と夫。だが二人は遠く離れて別居生活を続けている……。


■Two Blue Birds の日本語訳を収録した本の一覧
 List of books containing a Japanese translation of Two Blue Birds

    1. 石川 D.H.ロレンス短篇全集. 第4巻 / D.H.ロレンス[他]. -- 大阪教育図書, 2005.2
    2. 上田 ロレンス短編集 / D.H.ロレンス[他]. -- 新版. -- 新潮社, 2000.9.
    -- (新潮文庫)
    3. 水嶋 ローレンス短篇集 / 上村哲彦. -- 太陽社, 1975.9 -- (太陽選書)
    4. 名原 二羽の青い鳥 / D.H.ロレンス[他]. -- 三笠書房, 1955. -- (三笠新書)
    5. 木下 処女とジプシー / D.H.ロレンス[他]. -- 角川書店, 1952.
    -- (角川文庫 ; 第517)


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 石川 2005
 一人の女がいた。彼女は夫を愛していたが、夫と一緒に暮らすことはできなかった。夫の側も妻を真剣に愛していたが、彼女と暮らすことはできなかった。夫婦と もに四十歳に満たず、どちらも美男美女で魅力的だった。彼らは心の底から互いにほかのだれよりも相手のことがよくわかっていたし、ほかのだれにもまして相手に自分をわかってもらっているように感じていた。
 しかし、一緒に暮らすことはできなかった。彼らはたいてい、地理的に千マイルも離れていた。妻は南国の太陽の下で情事にふけっていたが、それでも夫にたいして忠実で貞節であろうとする不思議な欲求を持っていた。夫は灰色の英国にいるときも、ある種の厳格な貞操観から、心の底でこのことに気づいていた。妻は(……)

   D.H.ロレンス=著 石川慎一郎(いしかわ・しんいちろう)=訳「二羽の青い鳥」
   西村孝次, 鉄村春生, 上村哲彦, 戸田仁=監訳
   『D.H.ロレンス短篇全集4』大阪教育図書 2005.2


(2) 上田 2000
 夫を愛してはいるが、いっしょに暮らせない女がいた。夫のほうも、心から妻に愛情を抱いていたが、それでいていっしょに暮らそうとはしなかった。二人とも四十前で、どちらも顔立ちがよく、どちらも魅力的だった。たがいに心から尊敬し合っていて、何となく奇妙なことに、自分たちが永遠にかたく結ばれているように感じていた。かれらはたがいに相手を他のだれよりも深く理解し、たがいに相手に他のどんな人間よりも理解されていると感じていた。
 しかしそれでもかれらはいっしょに暮らす気になれなかった。いつも、地理的に、千マイルも離れて住んでいた。しかし、夫はイングランドの灰色の中でじっとしているときでも、心の奥で、ある厳しい貞操観から、自分の妻が、遠い南国の、太陽のもとで情事にふけりながら、ふしぎに貞節で忠実でありたいと願っていることを意識していた。そして妻のほうは(……)

   D.H.ロレンス=著 上田和夫(うえだ・かずお)=訳「二羽の青い鳥」
   『新版 ロレンス短編集』新潮文庫 2000.9


(3) 水嶋 1975
 夫を愛しているのに、いっしょに暮らせない女がいた。夫のほうも心から妻に気持を寄せているのに、いっしょに暮らせなかった。美男美女の夫婦で、どちらも魅力的で、たがいに尊敬し、たがいに奇しくも永遠に結ばれた仲という気があり、たがいに誰よりも親しく知っているし、誰よりもよく知ってもらっているという気持であった。
 それなのに、いっしょに暮らすことができないでいた。それで、いつも、地理的には一千マイル離れて別居していた。灰色の英国で夫は、心の片隅に、陰気で誠実な気持をもって坐り、妻は今頃、はるか南国の太陽の光のなかで、夫に誠実でありたいという変な憧れをいだきながら情事にふけっているのだ、と考えていた。妻のほうは(……)

   ローレンス=著 水嶋正路(みずしま・まさみち)=訳「二羽の青い鳥」
   上村哲彦(かみむら・てつひこ)〔ほか〕訳 『ローレンス短篇集
   太陽選書 太陽社 1975


(4) 名原 1955
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   D.H.ロレンス=著 名原広三郎(なばら・ひろさぶろう)=訳
   『二羽の青い鳥』三笠新書 三笠書房 1955


(5) 木下 1952
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

   D.H.ロレンス=著 木下常太郎(きのした・つねたろう)=訳
   「二羽の青い鳥」
   『処女とジプシー 他三篇』角川文庫 1952


■英語原文 The original text in English

There was a woman who loved her husband, but she could not live with him. The husband, on his side, was sincerely attached to his wife, yet he could not live with her. They were both under forty, both handsome and both attractive. They had the most sincere regard for one another, and felt, in some odd way, eternally married to one another. They knew one another more intimately than they knew anybody else, they felt more known to one another than to any other person.

Yet they could not live together. Usually, they kept a thousand miles apart, geographically. But when he sat in the greyness of England, at the back of his mind, with a certain grim fidelity, he was aware of his wife, her strange yearning to be loyal and faithful, having her gallant affairs away in the sun, in the south. And she ( . . . )

   Two Blue Birds
   from The Woman Who Rode Away and other stories (1928) by D. H. Lawrence
   E-text at:
   * Project Gutenberg Australia
   * Short Story Classics
   * Internet Archive
   * Literature.org


■外部リンク External links

 [en] English
   * Two Blue Birds Summary - D. H. Lawrence - eNotes.com
   * D. H. Lawrence - Wikipedia (1885-1930)
   * D.H. Lawrence: A Reference Companion by Paul Poplawski, John Worthen

 [ja] 日本語
   * 翻訳作品集成|D・H・ロレンス
   * 翻訳アンソロジー/雑誌リスト|D・H・ローレンス
   * D.H.ロレンスとは - はてなキーワード
   * D・H・ロレンス事典 鷹書房弓プレス 2002.4
   * 日本ロレンス協会


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