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Sunday, 24 May 2009

How to Be an Alien by George Mikes ジョルジ・ミケス / ジョージ・ミケシュ 『異邦人のための心得』『英国人入門』『外人処世訓』

           目次 Table of Contents

   ■はじめに Introduction
    Images  挿絵と表紙 An illustration and book covers
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (J1) 島 1994
     (J2) 浅倉 1980, 1991
     (J3) 倉谷 1978
     (J4) いわさき 1958
   ■英語原文 The original text in English
    Video  George Mikes Quotes
   ■電子テキストと抜粋 E-text and excerpts
   ■外部リンク External links
   ■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

原書の初版は1946年。ユーモラスな英国人論として、現代の古典ともいうべき地位を確立しているロングセラー。著者ジョージ・ミケシュ (1912-1987) はハンガリー生まれでイギリスに移住したジャーナリスト。しかし、ニコラス・ベントレーによる挿絵がなかったら、ここまで楽しめる本にはならなかっただろう。


 Images 
挿絵と表紙 An illustration and book covers

↓ Click to enlarge ↓

a. Good_afternoon  b. How_to_be_an_alien_penguin  c. How_to_be_an_alien_1st_ed

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 島 1994
大陸の名だたる演説者はよどみなく、なめらかに話そうと心がけているんですが、片やイギリスの演説者はオックスフォード風にどもるあの特別弁説法というやつでぶちまくるんですよ。それに大陸では学識者たちは、やれアリストテレスだ、ホラチウスだ、モンテー二ュだのとやたら引用しては、知識をひけらかすのが好きですが、イギリスでは無学の人々だけが、知識をひけらかしているんです。一度でも読んだことがあれば、会話の中でラテン語やギリシャ語の作家を口にすることは御法度なのですね。

   一章 一般異邦人のための心得 初心者への警告(所変われば品変わる)
   ジョルジ・ミケス=著 島竜子(しま・りゅうこ)=訳
   『異邦人のための心得』 近代文芸社 1994-09-01


(J2) 浅倉 1980, 1991
大陸では、演説家は立て板に水でしゃべれるように勉強をする。英国では、演説家はオックスフォード式吃音法の特訓をうける。大陸では、学問のある人間が好んでアリストテレスやホラティウスやモンテー二ュを引用し、教養をひけらかす。英国では、教養をひけらかすのは無学な人間だけである。会話の中に、ギリシア・ローマの古典を引用したりするものは、だれもいない――古典を読んだことのない人間を除いて。

   ジョージ・ミケシュ=著 「英国人入門」 初心者への注意
   a. フランク・サリヴァン〔ほか〕=著 浅倉久志(あさくら・ひさし)=編訳
     『忘れられたバッハ』 ユーモア・スケッチ 絶倒篇
     ハヤカワ文庫NV 早川書房 1991-11-30
   b. 浅倉久志=編訳 『ユーモア・スケッチ傑作展2』 早川書房 1980-09
   引用は a. に拠りました。


(J3) 倉谷 1978
ヨーロッパ諸国では、流暢に円滑にしゃべるのが演説であるが、英国では、弁士を志す者は特別コースに通ってオックスフォード流のドモリかたを学ぶ。アリストテレス、ホラチウス、モンテーヌを引用して学のあるところを見せびらかすのが、ヨーロッパ風。英国では、教養をひけらかすのは無教養のしるしとされ、会話の中でギリシャ・ラテンの文人をもち出す者はいない。もっとも、そういった文人の作品を一度も読んだことのない人間は、よく引用するものだが。

   英国人の教養
   G・ミケシュ=著 倉谷直臣(くらたに・なおおみ)=編訳
   『没落のすすめ―「英国病」讃歌』 講談社現代新書 1978-12-20


(J4) いわさき 1958
大陸では公開弁士は流暢に円滑にしゃべる術を身につけようと骨折るが、イギリスでは特別課程(コース)を取ってオックスフォド流のどもりかたを稽古する。大陸では学者は喜んでアリス トテレス、ホラチウス、モンテーヌを引用して学のあるところをひけらかすが、イギリスでは学問を見せびらかすのは無教育な連中だけで、談話の中でラテンやギリシアの作家をもち出すものはいない。もっとも、そういう作家を読んだことのない人はやることがある。

   一 外人処世訓 ―― 一般論  初学者への警告
   「外人処世訓―初学者および上級生用便覧」
   ジョージ・ミケシュ=著 ニコラス・ベントレー=画
   いわさき・たみへい(岩崎民平)=訳
   『おかめ八もく英米拝見』 研究社出版 1958-03-25

   このいわさき訳は How to Be an Alien (1946) と How to Scrape Skies (1948)
   という、もとは2冊の本を、邦訳して1冊に収めたもの。How to Be an Alien の
   邦題が「外人処世訓」。How to Scrape Skies の邦題は「天空摩擦の法」。
   後者の原書は次のとおり:
   How to Scrape Skies: The United States Explored, Rediscovered
   and Explained (1948)


■英語原文 The original text in English

On the Continent public orators try to learn to speak fluently and smoothly; in England they take a special course in Oxonian stuttering. On the Continent learned persons love to quote Aristotle, Horace, Montaigne and show off their knowledge; in England only uneducated people show off their knowledge, nobody quotes Latin and Greek authors in the course of a conversation, unless he has never read them.

   Chapter 1 - How to be a General Alien
   A Warning to Beginners
   How to Be an Alien by George Mikes


 Video 
George Mikes Quotes

Uploaded to YouTube by quotetank on 26 Mar 2012


■電子テキストと抜粋 E-text and excerpts

  E-text at:

  Excerpts at:


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013/07/09 目次を新設しました。
  • 2013/03/25 George Mikes Quotes の YouTube 動画を追加しました。
  • 2009/05/31 島竜子=訳 1994-09-01 といわさき・たみへい=訳 1958-03-25 を追加しました。また、このブログ記事の題をつぎのとおり変更しました。
    • 旧題: How to Be an Alien by George Mikes ジョルジ・ミケス/ジョージ・ミケシュ『異邦人のための心得』『英国人入門』『おかめ八もく英米拝見』
    • 新題: How to Be an Alien by George Mikes ジョルジ・ミケス/ジョージ・ミケシュ『異邦人のための心得』『英国人入門』『外人処世訓』

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Comments

英国の方とたいへん親密に接したことはありませんので、よくは存じませんが、
>アリストテレス、ホラチウス、モンテーヌを引用して学のあるところを見せびらかすのが、ヨーロッパ風。英国では、教養をひけらかすのは無教養のしるしとされ、会話の中でギリシャ・ラテンの文人をもち出す者はいない。

これ、とても納得します。
もう1つ、英国人らしい思う逸話としては、フセイン元大統領の親近感を演出するため、いろんな国の子供たちが元大統領と一緒に仲睦まじくTVに出演していましたが、英国人の男の子だけは、終始、元大統領に媚を売るような態度をとらなかったことでしょうか。あっぱれ。

Posted by: y_flores_o | Wednesday, 27 May 2009 10:41 pm

y_flores_oさん

いつもコメントありがとうございます。

ギリシャ・ラテンの教養のことも、フセイン元大統領と一緒に出演した男の子のことも、僕自身は知りませんでした。ロンドンにいた頃の友達も、イギリス人以外の人が圧倒的に多かったですし、本当のイギリス人がどんな人たちかは、実はそんなによく知りません。

ただおもしろいなと思うのは、東欧から移り住んだ人が愛情と皮肉をこめて、ひねりを効かせて書いたこういう本が、当のイギリス人たち(そして他の英語圏の人たち)に何十年も愛読されていることです。こういうセンスというのは好きです。

Posted by: tomoki y. | Wednesday, 27 May 2009 11:00 pm

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