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Wednesday, 22 July 2009

Count Magnus by M. R. James / Montague Rhodes James (1) M・R・ジェイムズ/M・R・ジェイムス/モンタギュー・ローズ・ジェイムズ「マグナス伯爵」(1)

■はじめに Introduction

ラクソールという名の男がいた。オックスフォード出で、ヒマと教養と多少のカネがあり、独り者で知りたがりの男だった。スウェーデンの歴史を探るうちに、かつて初代マグナス・ド・ラ・ガルディ伯爵という人物がいたことを知った。英語でよく、"Curiosity killled the cat."(好奇心は身の毒)という。九つ命があり、しぶとい生き物だとされる猫でも、好奇心が旺盛すぎて命を落とすことがある。そんな意味らしい。ラクソールも詮索好きが災いすることになる。


 Images 
表紙画像 Book covers

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a. M_r_james_kaidan_zenshu_1 b. 1998_saru_no_te c. 1980_dracula_no_rival_tachi
d. 2006_ghost_stories_of_an_antiquary e. 2005_count_magnus_and_other_ghost_s f. 1978_the_rivals_of_dracula_severn_h

■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 矢野 1998
そして、わかったのは、伯爵の評判がきわめて悪かった、ということだった。[略]
 しかし、それよりも、宿屋の亭主がひどく気にかけていたのは、伯爵が悪魔礼拝の旅に出たことがあって、そのときに、なにか正体のわからないものを、つれて帰ってきたということだった。
 たぶん読者は、ラクソールとおなじように、その悪魔礼拝の旅というのは、どんなものだったのか、という疑問をもたれるにちがいない。だが、その点については[略]

  • モンタギュ・ローズ・ジェイムズ=作 矢野浩三郎(やの・こうざぶろう)=訳 「マグナス伯爵」 『猿の手―恐怖と怪奇名作集4』 岩崎書店 1998-12-30
  • 児童向け再話。ルビは省略しました。

(2)小倉 1980
そして伯爵がすこしも好意を持たれていなかったことがわかった。[略] しかし宿のあるじの心にこびりついて離れないらしいのは……一再ならず話題がそこへ戻ったところからみて……伯爵が〈悪魔の遍歴〉の旅に出て、何かを持ち帰るか、誰かを連れ帰るかしたことだった。
 読者のみなさんはラクソールと同様に、〈悪魔の遍歴〉とは何だという疑問を当然お持ちになるだろう。が、その点に対するみなさんの関心は[略]

  • M・R・ジェイムズ=著 小倉多加志(おぐら・たかし)=訳 「マグナス伯爵」 マイケル・パリー=編 小倉多加志=訳 『ドラキュラのライヴァルたち』 ハヤカワ文庫 1980-09-15
  • 原書: The Rivals of Dracula Edited by Michel Parry. Corgi, 1977.

(3) 紀田 1973, 1978, etc.
その結果、伯爵はまったく人気のない人物であったことが判明した。[略] しかし、そんな話よりも宿の主人がこだわっているのは――というのは、彼の話が一再ならずそこに戻っていったからだが――伯爵が悪魔礼拝の旅に出て、何物か、あるいは何者かを伴って帰ったということだった。
 当然ながら、読者はラクソール氏と同様その悪魔礼拝の旅とは何かを知りたがるだろう。しかし、この点は[略]


(4) 各務 1971, 1975
そして、わかったことは、伯爵の評判がきわめて悪かったということだった。[略] だが宿の亭主がひどく気にかけていたのは――というのも亭主の話がたびたびもどることからわかるように――伯爵が悪魔の遍歴に旅だったことがあり、帰路何かを持ち帰ったか、あるいは何者かを連れ帰ってきた、ということだった。
 ラクソール氏同様、読者がこの悪魔の遍歴とは何か? と疑問を抱かれても不思議はない。しかし、その疑問は[略]

  • M・R・ジェイムズ=著 各務三郎(かがみ・さぶろう)=訳 「マグナス伯爵」
  • 引用は a. 角川文庫 1975 に拠りました。文中の傍点を下線で置き換えました。

(5) 丸本 1961
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]

  • M・R・ジェイムズ=著 丸本聰明(まるもと・としあき)=訳 「マグナス伯爵」 『別冊宝石』 1961-09-15 No.108

(6) 平井 1959
ところが、いろいろ探ってみたところ、この土地の人達は、伯爵にぜんぜん好意を持っていないことが分った。[略] ラクソールは、話をなんどもそこへ引き戻しては、根掘り葉掘り訊いてみたのであるが、ところが宿のあるじのいちばん気にしている取って置きの話というのは、そんな話ではなくて、伯爵があるとき「悪魔の巡礼」に出たことがあり、その時何物だかよく分らないが、なにか怪しいものを連れて領地へ戻ってきたという話のほうだったらしいのである。
 「悪魔の巡礼」とは、一体なんのことだろう? ラクソールがその時そういって尋ねたように、当然、諸君もこの疑問をおこされるにちがいないと思うが、しかし[略]


■ロシア語訳 Translations into Russian

Выяснилось, что граф пользовался недоброй славой. [Omission] Но самое худшее — во всяком случае так считал не раз повторивший данное утверждение содержатель гостиницы — заключалось в том, что граф совершил Черное Паломничество и доставил оттуда нечто или кого-то. Вы, конечно же, заинтересуетесь тем, что же это за Паломничество. Но [Omission]

  • «Граф Магнус», Монтегю Джеймс
  • E-text at ПРОЗАиК (Prozaik.in)

 Audio 1 
英語原文のオーディオブック Audiobook in English

下の引用箇所の朗読は 8:56 から始まります。 Uploaded to YouTube by Jonny Sims on 27 Apr 2012. Reading of the excerpt below starts at 8:56.


 Audio 2 
英語原文のオーディオブック 朗読: アンソニー・ライアン
Audiobook in English read by Anthony Ryan

下の引用箇所の朗読は 8:56 から始まります。 Uploaded to YouTube by FULL audio books for everyone on 16 Oct 2012. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 8:56.


 Audio 3 
『好古家の怪談集』全巻のオーディオブック 朗読: ピーター・イヤーズリー
Ghost Stories of an Antiquary. Complete audiobook read by Peter Yearsley

下に引用する箇所の朗読は 6. Count Magnus の11:30から始まります。 Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 11:30 of Track 6.


■英語原文 The original text in English

He found that the Count was decidedly not a favourite. [Omission] But what seemed to dwell on the innkeeper's mind most--for he returned to the subject more than once--was that the Count had been on the Black Pilgrimage, and had brought something or someone back with him. You will naturally inquire, as Mr Wraxall did, what the Black Pilgrimage may have been. But [Omission]


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2014-05-22 オーディオブックへのリンクを、より操作のしやすい YouTube の画面で置き換えました。
  • 2012-07-15 ロシア語訳を追加しました。
  • 2009-07-26 小倉多加志=訳 1980-09-15 を追加しました。

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■洋書 Books in non-Japanese languages



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