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Friday, 14 August 2009

Green Tea by Joseph Sheridan Le Fanu シェリダン・レ・ファニュ 「緑茶」

■はじめに Introduction

西洋怪談の古典。20世紀後半以降のホラー小説やホラー映画に慣れた人には、はたしてどれだけアピールするか分からない。怖いというより雰囲気のある作品。


 Images 
表紙画像 Cover photos

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a. 2006_kaiki_shousetsu_kessakushu1 b. 2005_green_tea_and_other_strange_ta c. 1999_le_fanu_in_a_glass_darkly_oxfo


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 横山 1985
本質的人間とは一個の精神であり、その精神は有機的物質なのだが、光や電気のような要素として通常われわれが理解しているものとは異なる物質でもあるのだと信じる。そして、物質的肉体とは、文字通りの意味で、衣裳であり、したがって、死とは生きている人間の生存中止でなく自然的肉体からの脱出にほかならず、それはわれわれが死と名づけるものの瞬間にはじまる一過程であり、それが完了するのは、遅くとも数日後の「実質的」復活なのだ。

  • 第一章
    ジョセフ・シェリダン・レ・ファニュ=著 横山潤(よこやま・じゅん)=訳 「緑茶」 由良君美(ゆら・きみよし)=編 『イギリス幻想小説傑作集』 白水社 白水Uブックス 1985-10-10

(J2) 平井 1969, 2006
人間の本質は霊である。霊は有機物だ。ただし、有機物といっても、われわれがふつう物質を考えているものとはちがう。ちょうど、光や電気が物質とちがうようにちがう。肉体は文字通り衣(ころも)であり、したがって死とは、生きている人間の存在の中断ではなくして、単なる肉体からの離脱にすぎない。――これがわれわれが「死」と名づける瞬間にはじまる過程であって、この過程は、死後数日たつと完了する。それが「神」への復活なのだと、こう自分は信じている。

  • 1. ヘッセリウス博士、ジェニングズ師と会う
    J・S・レ・ファニュ=著 平井呈一(ひらい・ていいち)=訳 「緑茶」
  • 引用は a. 創元推理文庫 新版に拠りました。

(J3) 砧 1956
人間は、本質的に、霊であります。霊は、有機化された存在であります。ただ、その具体性の点では、われわれのふつうに物質と呼んでいるものと、あたかも、光または電気が、物質とことなる如く、ことなつています。形のある具体的な肉体、それは、まさに文字通りの意味において、一種の衣裳であります。したがつて、死は、決して、生命ある人間の存在の中断ではなく、自然的肉体からの離脱(りだつ)にすぎません――これは、われわれの死と名づけるその瞬間にはじまる過程(プロセス)であります。遅くとも数日後の、この過程の完結こそは、『未生(みしよう)以前の世界』への復活なのです。

  • 1. ヘッセリウス博士、ジェニングズ師と邂逅の顛末を語ること
    シェリダン・レ・ファニュ=著 砧一郎(きぬた・いちろう)=訳 「緑茶」 早川書房編集部=編 『幻想と怪奇1 英米怪談集』 早川書房 ハヤカワ・ミステリ 1956-08-15

 Audio 1 
英語原文の朗読 Audiobook in English

下に引用する箇所は 7:58 から始まります。 Uploaded to YouTube by FULL audio books for everyone on 1 Oct 2012. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 7:58.


 Audio 2 
英語原文の朗読 Audiobook in English

  • もう1種類の朗読録音が次のリンク先にあります。
    Another edition of audiobook can be found at:

■英語原文 The original text in English

I believe that the essential man is a spirit, that the spirit is an organised substance, but as different in point of material from what we ordinarily understand by matter, as light or electricity is; that the material body is, in the most literal sense, a vesture, and death consequently no interruption of the living man's existence, but simply his extrication from the natural body—a process which commences at the moment of what we term death, and the completion of which, at furthest a few days later, is the resurrection "in power."


 Video 
レ・ファニュ文学散歩 Le Fanu Pilgrimage

シェリダン・レ・ファニュゆかりの地、アイルランドのダブリンを探訪する。撮影者/ナレーターが素人っぽくて、カメラのぶれと雑音が気になる。だが作家レ・ファニュに興味のあるかたには、現地の雰囲気がいくらかは伝わるだろう。


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-04-11 英語原文のオーディオブックの画面を追加しました。

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Posted by: ugg スリッパ | Sunday, 24 November 2013 01:33 am

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Tracked on Saturday, 22 August 2009 05:36 am

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