« April 2014 | Main | July 2014 »

June 2014

Wednesday, 25 June 2014

The Wish (from Someone Like You) by Roald Dahl ロアルド・ダール(『あなたに似た人』から) 「願い」「お願い」

■はじめに Introduction

「願い」はロアルド・ダールが書いた短篇小説。ダールの有名な短編集『あなたに似た人』(原書初版は1953年)の10番目に収められている。邦訳では、わずか6ページあまりの小品。下に引用する訳文と原文は、その冒頭から第4段落の途中まで。


 Audio 1 
短編集『あなたに似た人』新訳版を日本語の語りで紹介する
The new translation of Someone Like You introduced in Japanese

北村浩子さんによる語りで田口俊樹氏の『あなたに似た人[新訳版]』を紹介する。 Uploaded to YouTube by takarada housaku on 2 Jun 2014. Ms Hiroko Kitamura introduces the new translation of Someone Like You translated by Mr Toshiki Taguchi.


 Images 
表紙画像 Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

ja Ja_9784150712594 ja Ja_9784001146028 ja Ja_9784150712518

ja Ja_ it It_9788830426849_roald_dahl_tutti_i fr Fr_bizarre_bizarre_2070363953

no No_9788205275447_et_hode_kortere_og en En_b00333ncme_kindle en En_someone_like_you


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 田口 2013
 膝小僧の傷がもうかさぶたになっているのが手のひらに感じられる。少年は膝に顔を寄せ、かさぶたをとくと眺める。かさぶたにはいつも心を惹きつけられる——絶対に逆らうことのできない特別な誘惑。
 うん、と少年は思う。剝がそう。まだ剝がせる状態じゃなくても、真ん中がくっついていても、ものすごく痛くても。
 指先でかさぶたのへりを慎重に探る。かさぶたの下に爪を入れる。ほんの少し持ち上げただけで、一気にすんなりと剝がれる。褐色の硬いかさぶたがきれいに剝がれ、そこに小さくて赤くて丸くてつるつるした奇妙な皮膚が現れる。
 うまくいった。実際、とてもうまくいった。その赤い丸をこすってみる。少しも痛くない。かさぶたをつまんで大腿の上に置き、指で弾く。かさぶたは絨毯の端まで飛んでいって落ちる。赤と黒と黄のばかでかい絨毯。[以下略]

  • ロアルド・ダール=作 田口俊樹(たぐち・としき)=訳 「願い」 『あなたに似た人[新訳版] 1』 全2冊 ハヤカワ・ミステリ文庫 早川書房 2013-05-15

(J2) 金原 2010
 手のひらがかさぶたにさわった。ひざ頭(がしら)のところ、ずいぶんまえに切ったあとだ。男の子は前かがみになって目をこらした。かさぶたをみると、いつも気になってしょうがない。つい、いじってみたくなる。
 ようし、はがしちゃおう。まだ早いかもしれないけど、まん中のところがくっついてるかもしれないけど、すごく痛(いた)いかもしれないけど、かまうもんか。
 男の子は指先でそろそろとかさぶたのまわりをさわってみた。それから爪(つめ)の先を差しこんで上げてみた。ほんの少ししか力を入れなかったのに、かさぶたはぱりっとはがれた。茶色のかたいかさぶたがきれいにとれたあとには、小さなてつるつるした赤い丸が残っていた。
 やった。赤いところをこすってみたけど、痛(いた)くはなかった。男の子はかさぶたをひろってひざの上にのせると、指先ではじいた。かさぶたは飛んでいって、絨毯(じゅうたん)の端(はし)に落ちた。赤と黒と黄の大きな絨毯は、[以下略]


(J3) 訳者未確認 2008
 子供は手のひらでひざ小僧の傷のかさぶたをさわってみた。かがみこんでもっとよく調べてみた。かさぶたって面白い。はがしてみようって誘惑に打ち勝てたためしがない。
 うん、はがそう。まだ傷が治ってなくても、まだ真ん中のところはくっついてても、まだ痛くても、かまうもんか。
 つめで、注意深くかさぶたの周りをさぐって、かさぶたの下につめを入れ、すこしもちあげると、ほんの少しだったんだけど、かさぶたははがれた。パリッとしている、赤茶けたかさぶたがきれいにとれて、あとには真っ赤な傷跡が小さな円になっているだけ。
 すごい、これはすごいや。小さな円をこすってもぜんぜん痛くなかった。かさぶたを拾い上げて、腿の上におき、指ではじきとばすと、かさぶたはカーペットの端のところまでとんでいった。とても大きな赤と黒と黄色のカーペットで、[以下略]

  • 作者 Roald Dahl 訳者未確認 「願い」 出典: Translation Note 2008-09-22
  • 他の訳と比較しやすいよう、原文にない改行を追加しました。

(J4) 田村 1957, 1967, etc.
 片手のてのひらに、少年は膝小僧の上にある古い傷のかさぶたを感じた。もっとよく調べてみようと、少年はうつむいてみた。かさぶたはいつでも面白いものだと思う。おさえることのできない、へんてこな誘惑にかられるのだ。
 そうさ、と彼は思った。ぼくはそいつをむしっちまうんだ。そいつがはがれかけてなかろうが、まだ半分くらいくっついていようが、痛かろうがさ。
 爪の先で、注意深く、かさぶたのまわりをさぐってみた。爪をその下にいれ、そうっと、そうっとあげてみたら、それは急にはがれた。かたくて褐色のかさぶたは、なめらかな赤肌を、ちいさな円の形に残して、きれいにはがれた。
 すごい、とってもすごいや。少年はその円の形をこすってみた。痛くはなかった。かさぶたをつまみあげると、ももの上にのせ、指ではじきとばした。すると、それは飛んでいって、絨毯の上に着陸した。大きな、赤と黒と黄色の絨毯だ。[以下略]

  • ロアルド・ダール=作 田村隆一(たむら・りゅういち)=訳 「お願い」
  • 引用は a. ハヤカワ・ミステリ文庫版 1976 に拠りました。

■ロシア語訳 Translation into Russian

    Мальчик ладонью нащупал на коленке коросту, которая покрыла давнишнюю ранку. Он нагнулся, чтобы повнимательнее рассмотреть ее. Короста -- это всегда интересно: она обладала какой-то особой притягательностью, и он не мог удержаться от того, чтобы время or времени не разглядывать ее.
    Да, решил он, я отковыряю ее, даже если она еще не созрела, даже если в середине она крепко держится, даже если будет страшно больно.
    Он принялся осторожно подсовывать ноготь под край коросты. Ему это удалось, и, когда он поддел ее, почти не приложив к тому усилия, она неожиданно отвалилась, вся твердая коричневая короста просто-напросто отвалилась, оставив любопытный маленький кружок гладкой красной кожи.
    Здорово. Просто здорово. Он потер кружочек и боля при этом не почувствовал. Потом взял коросту, положил на бедро и щелчком сбил ее, так что она отлетела в сторону и приземлилась на краю ковра, огромного красно-черно-желтого ковра, [Omission]

  • Даль Роальд - Фантазер. E-text at RoyalLib.ru

 Audio 2 
英語原文のオーディオブック Audiobook in English

Uploaded to YouTube by Jancy Sebastian on 10 May 2015.


■英語原文 The original text in English

    Under the palm of one hand the child became aware of the scab of an old cut on his kneecap. He bent forward to examine it closely. A scab was always a fascinating thing; it presented a special challenge he was never able to resist.
    Yes, he thought, I will pick it off, even if it isn't ready, even if the middle of it sticks, even if it hurts like anything.
    With a fingernail he began to explore cautiously around the edges of the scab. He got a nail underneath it, and when he raised it, but ever so slightly, it suddenly came off, the whole hard brown scab came off beautifully, leaving an interesting little circle of smooth red skin.
    Nice. Very nice indeed. He rubbed the circle and it didn't hurt. He picked up the scab, put it on his thigh and flipped it with a finger so that it flew away and landed on the edge of the carpet, the enormous red and black and yellow carpet [Omission]


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2015-09-27 新訳版『あなたに似た人』を紹介する日本語音声の YouTube 画面を追加しました。
  • 2014-06-27 訳者未確認 2008 の日本語訳に改行を追加しました。
  • 2014-06-26 ロシア語訳を追加しました。

にほんブログ村 
本ブログへにほんブログ村 英語ブログへにほんブログ村 外国語ブログへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 本ブログ 洋書へにほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へにほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ84595840v1308102456

  
  

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 13 June 2014

The Thirteenth Floor by Frank Gruber フランク・グルーバー 「十三階の女」「十三階」

           目次 Table of Contents

   ■はじめに Introduction
    Gallery 1  表紙画像 Cover photos
   ■日本語訳 Translations into Japanese
     (J1) 金原 2010
     (J2) 矢野 1999
     (J3) 東谷 1988, 1991
     (J4) 北村 1975
     (J5) 福島 1961, 1963, etc.
    Gallery 2  表紙画像と肖像写真 Cover photo and a portrait
   ■英語原文 The original text in English
   ■外部リンク External links
   ■更新履歴 Change log

■はじめに Introduction

「十三階」はアメリカの作家フランク・グルーバーが書いた短編ホラー小説。雑誌ウィアード・テールズ1949年1月号に掲載された。舞台は禁酒法廃止後のシカゴ。その目抜き通りステート・ストリートに店を構えるボナンザ百貨店。

主人公リチャード・ジャヴリンは人類学者で、アマゾンの探検に持っていくのに必要な蒸留器を探している。ほうぼうの店をあたったが見つからない。ジャヴリンは最後の望みを託してこの大手デパートを訪れる。


 Gallery 1 
表紙画像 Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. Ja_9784001146028 b. Ja_9784265032600 c. Weird_4

d. Ja__4 e. Ja_b000jbq39m_ f. 2

g. Ja_b000j98u7c h. 1963


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 金原 2010
 「で、何が目的ですか、お客さん?」
 「べつに目的なんかない」ジャヴリンはいらいらしていった。「払(はら)い戻(もど)しを求めているんじゃない。この店から金をだまし取るつもりもない。ただ、それを売った売り子に会いたいんだ。それを禁止する法律(ほうりつ)なんかないだろう?」
 「なぜ、会いたいんです?」
 「デートの約束をしたんだ。ところが、やってこなかった。よくあることかもしれないが、ぼくは一度もそんな目にあったことはない。なぜこなかったかききたいんだ」
 「ほう。それで、店が、その手伝いをしなくちゃいけないって? まあ、お客第一だからな。しかし、ジョベリンさんだかだれだか知らないが、このボナンザ百貨店には決まりがあってね——売り子は客をデートに誘(さそ)っちゃならないし、誘われたら断るってことになってる。つまり売り子と客はデートできないってことだ」
 「ベイリーさん、そのとおりですが」アンガーマンが口をはさんだ。「今回の件は、それとは話がいささか、ずれているように思えます。そもそも伝票が十六年も前のものです。ジャヴリンさんがどうやって、これを手に入れたんでしょう?」
 「だから、いったじゃないか」ジャヴリンが奥歯(おくば)をかみしめるようにしていった。「昨日もらったんだ。十三階で買ったんだよ——」
 「当店に十三階はございません」
 「何度もそういわれたよ。だけど……」ジャヴリンは言葉をのみこんだ。ベイリーが額を軽くたたいて、ウィンクしてみせたのだ。
 「頭がおかしいと思っているのか?」ジャヴリンはふとわれに返ってたずねた。


(J2) 矢野 1999
 「あんた、いったいなんのつもりなんだね?」
 「なんのつもりもないさ。ぼくは、払い戻しを要求しているわけじゃない。詐欺をはたらこうというわけでもない。きのう、これをぼくに売った、女店員に会わせてくれ、と頼んでるだけじゃないか!」
 「うちの女店員に、なんの用がある?」
 「デートの約束をしたんだ。そしたらとうとう来なかった。よくあることだというが、ぼくはいままでそんな目にあったことはなかった。会って、待ちぼうけをくわした理由をききたい」
 「なるほど、なるほど。それで店が、あんたの手助けをするべきだ、というんだな。よろしい、お客はいつも王様だ。ジェブリンさん、ボナンザ・デパートには規則があって、従業員が、お客とデートすることは、禁じられてるんだ」
 「そのとおりです」アンガーマンが口をはさんだ。「でも、問題はそのことじゃない。このお客さんが、どうして、十六年前の伝票を手に入れたかがききたいね、わたしは」
 「なんべんいったら、わかるんだ——きのう、十三階で蒸留器を買ったとき——」
 「だから、十三階はないと、なんべんいったら、わかるんです?」
 「たしかに、なんべんもいわれたよ。しかし、じっさいこのぼくが……」
 いいかけて、ジェブリンは言葉を切った。ベイリーが指先で、頭をトントンとたたいて、ウィンクして見せたからだ。
 「ぼくの頭がおかしい、とでも思ってるのか?」

  • フランク・グルーバー=作 矢野浩三郎(やの・こうざぶろう)=訳 「十三階の女」 『けむりのお化け』 恐怖と怪奇名作集 10 岩崎書店 1999
  • 児童向けの再話。完訳ではありません。ルビは省略しました。

(J3) 東谷 1988, 1991
 「いったいどういうおつもりなんですかね」
 「誤解してもらっちゃこまるな」ジャヴァリンはきっぱりといった。「ぼくは払いもどしを要求しようとしているわけじゃない。この店を相手に詐欺(さぎ)をはたらこうとしてるわけでもない。これをぼくに売った店員に会いたいだけだ。それが法に反するとでもいうのか」
 「どうして会いたいんです」
 「デイトの約束をしたんだ。彼女はあらわれなかった。よくあることだそうだが、ぼくにとってははじめてのことだ。だから彼女に会って、約束をすっぽかした理由を聞きたいんだよ」
 「なるほどね。それで店のほうが手助けをしてくれると思ってるわけですか。お客さまは神さまといいますからな。ねえ、ジャヴァリンさん、それが本名かどうか知りませんが、ボナンザ・ストアーには規則がありましてね——女店員はお客さまとデイトすることは禁止されてるんですよ。もちろん男の店員もおなじことですがね」
 「そのとおりだ」アンガーマンが口をはさんだ。「しかし問題はそんなことじゃない。その伝票は十六年まえのものなんだよ。ジャヴァリンさんがどうやって伝票を手にいれたかを、わたしは知りたいんだ」
 「いっただろう」ジャヴァリンは歯をくいしばっていった。「昨日手にいれたんだ。十三階で……」
 「この店には十三階はありませんがね」
 「何度もそういわれたよ。それでもぼくは……」ジャヴァリンは口をつぐんだ。ベイリーが片手で額をたたいて、片目をつぶったのだった。
 「ぼくが狂ってると思ってるんだな」ジャヴァリンは急に興奮をしずめてたずねた。

  • フランク・グルーバー=作 東谷真知子(ひがしたに・まちこ)=訳 「十三階」
  • 引用は b. 青心社版 1988-06-10 に拠りました。

(J4) 北村 1975
 「[略]おい、あんたいったい、なんのつもりだよ?」
 ベイリーがすごんでみせた。
 「なんのつもりもあるものか! ぼくは、払いもどしをしてくれなんていってない。詐欺をしようというわけでもない。昨日、これをぼくに売った女店員に会わせてくれと頼んでるだけじゃないか!」
 ジェブリンは、やっと用件をいえた。
 「うちの女店員に、なんの用がある?」
 「昨日、デートの約束をしたんだ。そしたら、とうとうこなかった。どうしてこなかったのか、会って理由をききたいんだ。」
 ジェブリンは、やけになってどなった。
 ベイリーが、アンガーマンのほうを見て、片目をちょっとつぶってみせてから、
 「おれが代理で答えてやるよ。」
 と、いった。
 「ボナンザ・ストアには社則があって、社員は、お客さまとのデートは禁じられているんだ。」
 「そのとおりです。」
 アンガーマンが口をはさんだ。
 「でも、問題はそのことではない。このお客さんが、どうして、十六年前の伝票を手に入れたかを、わたしはききたい。」
 「何度いったらわかるんだ!」
 ジェブリンは歯をくいしばった。
 「昨日、十三階で蒸留器を買ったとき——。」
 「だから十三階はないと、何度いったらわかるんです。」
 フロア・マネジャーがいった。
 「ああ、たしかに十三階はないと、何度もいわれたよ。しかし、実際にこのぼくが……。」
 と、いいかけて、ジェブリンは言葉をきった。
 ベイリーが、アンガーマンに、指先で頭をトントンと叩いて、クルクルと、その指先をまわしてみせたからだ。
 「このぼくが、気ちがいだとでも思っているのか?」

  • フランク・グルーバー=原作 北村良三(きたむら・りょうぞう)=訳 「十三階の女」 アガサ・クリスティー他=作 『幽霊』 怪奇の世界 5 朝日ソノラマ 1975
  • 児童向けの再話。完訳ではありません。ルビは省略しました。

(J5) 福島 1961, 1963, etc.
 「あんた、いったいなんのつもりなんだね?」
 「なんのつもりもくそもあるか? ぼくは、払い戻しを要求しているわけじゃない。詐欺を働こうというわけでもない。昨日これをぼくに売った女店員に会わせてくれと頼んでるだけじゃないか!」
 「うちの女店員に、なんの用がある?」
 「デートの約束をしたんだ。そしたらとうとう来なかった。よくあることだというが、ぼくはいままでそんな目にあったことはなかった。会って、待ちぼうけ食くわした理由がききたいんだ」
 「なるほど、なるほど。それで店があんたのお手助いをするべきだというんだな。よろしい、お客はいつも王様だ。ジェヴリンさん、ボナンザ・ストアには社則があって、社員は、お客さまとのデートはご法度なんだ」
 「そのとおりです」アンガーマンが口を挟んだ。「でも、問題はそのことじゃない。このお客さんが、どうして、十六年前の伝票を手に入れたかがききたいね、わたしは」
 「何度いったらわかるんだ——」ジェヴリンは食いしばった歯の間から、「昨日十三階で蒸留器を買ったとき——」
 「だから十三階はないと、何度いったらわかるんです」
 「ああ、確かに何度もいわれたよ。しかし実際このぼくが……」といいかけてジェヴリンは言葉を切った。ベイリイが指先で頭をトントンと叩いてウインクして見せたからだ。「このぼくが、気ちがいだとでも思ってるのか?」

  • フランク・グルーバー=作 福島正実(ふくしま・まさみ)=訳 「十三階の女」

 Gallery 2 
表紙画像と肖像写真 Cover photo and a portrait

a. B0006br33a_the_pulp_jungle b. Weird_tales_jan_1949_vol_41_no_2 c. Frankgruber


■英語原文 The original text in English

  "Just what's the game, Mister?"
  "There isn't any game," Javelin said, tautly. "I'm not trying to get a refund. I'm not trying to swindle the store. I want to see the sales clerk who sold me this outfit. Is there any law against that?"
  "Why do you want to see her?"
  "I made a date with her. She didn't show up. They tell me it happens right along, but it's never happened to me before. I want to ask her why she stood me up."
  "Oh, do you, now? And you figure the store should help you, eh? The customer's always right.' Well, Mr. Jav'lin, or whatever your name is, The Bonanza Store has a rule—salesgirls can't make dates with customers and visy-versy. I mean, salesmen can't make dates with customers."
  "You're quite right, Mr. Bailey," Mr. Ungerman interposed. "But this matter is, ah, shall we say, beside the point. That sales slip is sixteen years old. I would like to know how Mr. Javelin got it."
  "I told you," Javelin said, through bared teeth. "I got it yesterday. "On the thirteenth floor, where I—"
  "There is no thirteenth floor in this store."
  "So I've been told. Nevertheless . . ." Javelin stopped. The store detective was tapping his forehead and winking.
  "You thinlk I'm crazy?" Javelin asked, suddenly sober.

  • The Thirteenth Floor by Frank Gruber. This story first appeared in Weird Tales, January 1949, pp. 34-42.
  • E-text at UNZ.org [PDF]

■外部リンク External links


■更新履歴 Change log


にほんブログ村 
本ブログへにほんブログ村 英語ブログへにほんブログ村 外国語ブログへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 本ブログ 洋書へにほんブログ村 英語ブログ 通訳・翻訳へにほんブログ村 外国語ブログ マルチリンガルへ84595840v1308102456

↓ 以下の本・CD・DVDのタイトルはブラウザ画面を更新すると入れ替ります。
↓ Refresh the window to display alternate titles of books, CDs and DVDs.

■洋書 Books in non-Japanese languages

■和書 Books in Japanese
  
 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« April 2014 | Main | July 2014 »