赤瀬川原平『ふしぎなお金』The Wonder of Money by Genpei Akasegawa
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Left:『ふしぎなお金』こどもの哲学 大人の絵本1 毎日新聞社 (2005)
Centre:『自分の謎』こどもの哲学 大人の絵本2 毎日新聞社 (2005)
Right: 赤瀬川原平「大日本零円札」The great Japanese zero-yen note, by Genpei Akasegawa (1967) Image source: Artnet
■日本語原文 The original text in Japanese
人間の頭の中にはいろいろな疑問がある。誰かに訊いてみたい疑問もあるし、訊いてもしょうがないと思っている疑問もある。
疑問というのは、解決すると科学になるが、解決しない疑問は哲学となる。
訊いてもしょうがないと思っている疑問は、ほとんど哲学なのだ。人間は死んだらどうなるか。この世の果てはどうなっているのか。時間というのは無限につづいていくのか。
そういうことを、みんな子供のころに考えていた。でも考えても答はみつからないので、あきらめて大人になった。大人になって、解決の道のある科学でやることにしたのである。
だから哲学というのは、本当は子供の学問だと思う。自分は何故ここにいるのか。自分はどこから来たのか。友だちと夢中になって遊んでいるときにはそんなことを考えないが、一人でぼんやりしているとき、おねしょをして起きてしまったときなど、そういう哲学に頭を占領された。
「あとがき」
赤瀬川原平=著『ふしぎなお金』
赤瀬川原平のこどもの哲学 大人の絵本1 毎日新聞社 2005/09
■外部リンク External links
* 赤瀬川原平 - Wikipedia
* Genpei Akasegawa - Wikipedia
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■和書 Books in Japanese
(1) 赤瀬川原平
(2) 尾辻克彦
(3) 赤瀬川原平の「こどもの哲学 大人の絵本」シリーズ
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