Goethe, Johann Wolfgang von

Monday, 26 March 2012

Gespräche mit Goethe by Johann Peter Eckermann / Conversations of Goethe by Johann Peter Eckermann エッカーマン / エッケルマン / エツケルマン 『ゲーテとの対話』『ゲエテとの對話』

■はじめに Introduction

社交的とは、人と上手につきあえること。社交性は、とりわけ自分の嫌いな人、自分と性格の合わない人とつきあうときに、その真価を発揮する。性(しょう)の合わない人とつきあうと、自分自身が成長できる。

そう、あるドイツ人のおじいさんが若者に語った。おじいさんの名前はゲーテ。若者の名前はエッカーマン。


■表紙画像コレクション Cover photo collection

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zh Zh_simp_9787020066728 ja Ja_9784003240915 ru Ru_eckermann_razgovory_s_goethe_198

it It_conversazioni_con_goethe es Es_9788496489295 fr Fr_9782070712434

en En_9781108040914 nl Nl_9029514884 de De_9783150020029_2


■言語と書誌情報 Linguistic and bibliographic information

[zh] 中国語(簡体字)
歌德谈话录 [平装]
著者: 爱克曼 (作者), 朱光潜 (译者)  
文庫 人民文学出版社
発売日:1978-09-01
ISBN-10 : 7020066720
ISBN-13 : 9787020066728


[ja] 日本語
ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)
著者:エッカーマン 
文庫 岩波書店
発売日:1968-11-16
ISBN-10 : 400324091X
ISBN-13 : 9784003240915


[ru] ロシア語
Разговоры с Гёте в последние годы его жизни
著者:Иоганн Петер Эккерман
Художественная литература
発売日:1986
ISBN-10 :
ISBN-13 :


[it] イタリア語
Conversazioni con Goethe negli ultimi anni della sua vita
著者: Johann P. Eckermann 
ハードカバー
出版社:Einaudi
発売日:2008-05
ISBN-10 : 8806168665
ISBN-13 : 9788806168667


[es] スペイン語
Conversaciones con Goethe
著者: Johann Peter Eckermann 
ペーパーバック
出版社:El Acantilado
発売日:2005-06-30
ISBN-10 : 8496489299
ISBN-13 : 9788496489295


[fr] フランス語
Conversations de Goethe avec Eckermann
著者: Johann Peter Eckermann Claude Ro?ls 
Paperback
出版社:Gallimard
発売日:1988-03-22
ISBN-10 : 2070712435
ISBN-13 : 9782070712434


[en] 英語
Conversations of Goethe with Eckermann and Soret, Volume 1 (Cambridge Library Collection - Philosophy)
著者: Johann Peter Eckermann 
ペーパーバック
出版社:Cambridge University Press
発売日:2011-12-08
ISBN-10 : 1108040918
ISBN-13 : 9781108040914


[nl] オランダ語
Gesprekken met Goethe
著者: Johann Peter Eckermann 
pbk
出版社: Amsterdam : De Arbeiderspers
発売日:1990
ISBN-10 : 9029514884
ISBN-13 : 9789029514880


[de] ドイツ語
Gespraeche mit Goethe in den letzten Jahren seines Lebens
著者: Johann Peter Eckermann 
ペーパーバック
出版社:Reclam Philipp Jun.
発売日:1994-06
ISBN-10 : 3150020026
ISBN-13 : 9783150020029


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 山下 1968, 1982, etc.
[……]性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならないし、それを通して、われわれの心の中にあるいろいろちがった側面が刺激されて、発展し完成するのであって、やがて、誰とぶつかってもびくともしないようになるわけだ。

   a. III. 出合う 16. 性(しょう)に合わない人ともつきあう
     齋藤孝(さいとう・たかし)=著
     『座右のゲーテ—壁に突き当たったとき開く本
     光文社新書 2004-05-15
   b. 潮出版社=編 エッカーマン=著 山下肇(やました・はじめ)=訳
     「ゲーテとの対話(抄)」 『ゲーテ読本』 潮出版社 1982-08-25
   c. エッカーマン=著 山下肇=訳
     『ゲーテとの対話(上)』 岩波文庫 1968-11-16
   a. の訳文は c. から引用したもの。b. も c. からの抜粋を編んだもの。
   引用は b. に拠りました。


(J2) 秋山 1966
[……]自分と相反する性質の人にぶつかった時こそ、われわれはそういう相手と折れあってゆくために、自分を抑える必要があるからだ。そして、それによって、自分のなかのさまざまな面が刺激を受け、発展し、円熟して、やがてどんな人と差し向かいになっても大丈夫という自信がつく。

   第一部 人生の指針
   交際と自我 (一八二四年五月二日)
   エッカーマン=著 秋山英夫(あきやま・ひでお)=訳編
   『ゲーテとの対話—名言珠玉集』 現代教養文庫 1966-09-15


(J3) 神保 1965
[……]性質がまるで反対な人にあった場合は努めてこの人たちとよく行くように心がける。その為には自分の中のいっさいのさまざまな方面が動員されるので発展ともなり生長にもなる。それでどんな人に対しても即座に身を処して誤りなくなった。

   第一部(一八二三年ー一八二七年)
   一八二四年 五月二日 日曜
   エッカーマン=著 神保光太郎(じんぼ・こうたろう)=訳
   『ゲーテとの対話(上)』 (全2冊) 角川文庫 1965-01-30


(J4) 伊藤 1961
[……]気の合わない人間を相手にしてこそ、調和をはかるために自分を抑えることが必要になってくる、そうすればわれわれの内にあるいろいろな面が刺戟をうけて、発展し完成していって、じきに誰とでも差向いになれる自信ができてくる。

   一八二四年五月二日、日曜日
   エッカーマン=著 伊藤武雄(いとう・たけお)=訳
   ゲーテとの対話抄 第一部
   『ゲーテ全集 11』(全12巻) 人文書院 1961-04-30


(J5) 奥津 1948, 1953
[……]反對の性質の人の場合には、彼等を相手に何とかやつて行くためには、勇を鼓して當らねばならないし、またそれによつてわれわれのさまざまな方面がすべて刺戟されて、發展し完成するやうになるので、間もなく如何なる相手にも遜色のないといふ自信を感ずるやうになるからだ。

   千八百二十四年五月二日 日曜日
   a. エッケルマン=著 奥津彦重(おくつ・ひこしげ)=譯
     ゲーテ 「エッケルマンとの対話(抄)」
     『世界大思想全集 22 哲学・文芸思想篇
     河出書房 1953-09-30
   b. エッケルマン=著 奥津彦重=譯
     『決定訳 ゲーテ全集 59 ゲーテとの對話 第一部
     第七輯 談話・畫集1 丁子屋書店 1948-01-20
   引用は b. に拠りました。遜・彦の旧字はそれぞれ新字で置き換えました。


(J6) 小口 1947
[……]性質が相反する相手の場合にこそ、彼等と一緒にやつて行くためには、全力をさなければならない。そしてそれによつて我々のうちのあらゆる違った面が刺戟せられ、啓發せられ、完成せられる。その結果やがて何んな應待でもできるやうに感ずる。

   千八百二十四年五月二日 日曜日
   エッケルマン=著 小口優(おぐち・まさる)=譯
   『ゲーテとの對話』 思想選書 春秋社 1947-09-20
   違・遜・彦・選・社の旧字はそれぞれ新字で置き換えました。


(J7) 龜尾 1927
[……]自分と相反した性質の人々と衝突する際に、それを切り拔けるためにを集中しなければならぬ、かうして自己の中にある樣々な性質が刺戟され、發達し完成するやうになる、その結果間もなく何んな人の相手にもなれる自信が生ずる。

   千八百二十四年五月二日、日曜
   エツケルマン=著 龜尾英四郎(かめを・えいしらう)=譯
   『ゲエテとの對話抄』 岩波文庫 1927-10-20(昭和2)
   突・達の旧字はそれぞれ新字で置き換えました。


■英訳 Translation into English

[Omission] For it is in a conflict with natures opposed to his own that a man must collect his strength to fight his way through, and thus all our different sides are brought out and developed, so that we soon feel ourselves a match for every foe.

   Sun., May 2. 1824
   Conversations of Goethe by Johann Peter Eckermann
   Translated by John Oxenford, 1906
   E-text at HXA7241


■ドイツ語原文 The original text in German

[Omission] Denn gerade bei widerstrebenden Naturen muss man sich zusammennehmen, um mit ihnen durchzukommen, und dadurch werden alle die verschiedenen Seiten in uns angeregt und zur Entwicklung und Ausbildung gebracht, sodass man sich denn bald jedem vis-a-vis gewachsen fühlt.

   Sonntag, den 2. Mai 1824
   Gespräche mit Goethe by Johann Peter Eckermann
   E-text at Johann Peter Eckermann


■外部リンク External links

 [en] English
   * Gespräche mit Goethe - Wikipedia
   * Johann Peter Eckermann - Wikipedia (1792-1854)

 [ja] 日本語
   * ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ - Wikipedia (1749-1832)


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Monday, 04 January 2010

Letter from Johann Wolfgang von Goethe to Charlotte von Stein ゲーテからシャルロッテ・フォン・シュタインへの手紙

■はじめに Introduction

シャルロッテ・フォン・シュタインは、ゲーテの親友だった女性。ゲーテの芸術と人生に大きな影響を与えたとされる。


■切手と本の表紙 A postal stamp and book covers

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a. Charlotte_von_stein_timbre b. Ja_goethe_zenshu_15 c. De_briefe_von_goethe_schiller

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 堀田 1994
 そうなんです、ロッテ。今やっとあなたが私の半身で、これからもそうだということが、よく分かったのです。私だけでは何者でもありませんし、一人立ちした存在でもありません。あなたに私の弱さのすべてを支えてもらい、私のひ弱な部分を守ってもらい、私の足りなさを補うのです。だから、あなたと離れているとき、私はとても奇妙な状態に陥ることになります。一方で武装し、しっかりと鍛えるのですが、他方で生卵のようにもろいのです。というのも、あなたが私の防御であり隠れ屋となってくれているために、鎧を着けるのを怠っていたからです。ああ、完全にあなたのものとなって、もうすぐあなたに逢えるのは、どんなにうれしいことでしょうか。
 私はあなたのすべてを愛しておりますし、どんなことからでも更にあなたを愛するようになるのです。[略]

   ゲーテからシャルロッテ・フォン・シュタインへ
   一七八四年六月二十八日、アイゼナハ

   ダニエル・ヴォル=編 堀田敏幸(ほった・としゆき)=訳
   『愛の手紙』 小沢書店 1994-08-20
   原書: Mots d'Amour by Danielle Volle. Jean-Claude Lattès, 1991.


(J2) 小栗 1981, 2003
 まことに、愛するロッテよ、君こそはぼくの半身であることを、いつまでもそうであることを、いまにしていよいよはっきり感じる。ぼくは一人の、自立した存在ではない。ぼくの弱点はことごとく君によせかけてしまった。軟弱な面は君によって守り、欠陥は君によってふさいだ。こうしてはなれていると、ぼくの状態はすこぶる妙なものになってしまう。一面ではぼくの装備は万全だが、他面では生卵のようなものだ。君が楯とも覆いともなっているのをいいことにして武装を怠ったからだ。ことごとく君のものとなるのはなんという喜びだろう。もうすぐお会いできる。
 君のすべてを愛する。すべてが君をいやましに愛させずにはおかない。[略]

   シャルロッテ・フォン・シュタインあて
   アイゼナハ、一七八四年六月二十八日

   小栗浩(おぐり・ひろし)=訳 「書簡」
   a.ゲーテ全集15 書簡 年譜 他』 潮出版社 新装普及版 2003-11
   b.ゲーテ全集15』 潮出版社 1981-11-25
   引用は b. に拠りました。


(J3) 木村 1937, 1948
 まことに、愛するロツテよ、今こそ初めておんみが僕自身の半身であり、且いつ迄もさうであることが明かになる。僕は個立的存在でもなければ、獨立的存在でもない。僕は弱點の全部をあげておんみに凭せかけ、おんみによつて僕の薄弱な側面を防護し、おんみによつて僕の缺陷を充塡した。ところが僕がおんみから遠く離れると、僕の狀態は極めて不思議なものとなる。一面に於て僕は物の具にきびしく身を堅めてはゐるが、他面ではまるでなまの玉子の樣なものだ。その譯は僕は、おんみが僕の掩護物とも楯ともなつてくれるところでは、わが身に物の具を裝ふのを怠つたからである。全くおんみのものとなりきり、近々のうちに再會できるのを、僕はいかばかり愉しいことに思つてゐるだらう!
 僕はおんみに關はる一切を愛する。而して一切が僕をしていよ/\おんみを愛させるのだ。[略]

   シヤルロツテ・フオン・シユタイン宛
   〔アイゼナハ〕 八四年六月廿八日

   a. ゲーテ=著 木村謹治(きむら・きんじ)=譯 
     『人間創造の記録(上) ゲーテ書簡・日記2』 櫻井書店 1948-11-20
   b. ゲーテ=著 木村謹治(きむら・きんじ)=譯 
     『ゲーテ全集30 書簡及び日記第2冊』 改造社 1936-09-19(昭和11)
   引用は a. に拠りました。


(J4) 舟木 1928
 今初めて、あなたが私自身の半身であることがはつきり分りました。私は一つの、獨立した存在ではないのです。私は總ての私の弱點をあなたによつて支へ、私の缺點をあなたによつて護り、私の缺陷をあなたによつて滿たしてゐるのです。あなたと離れてゐると、私の狀態は非常に不思議なものになります。一方面は武裝し、鍛へられてゐますが、他方面は生玉子のやうなのです。あなたが私を護つて下さる所を、私は武裝するのを怠つてゐたからです。すつかりあなたのものとなつて、ぢきに又あなたにお目にかかることを、私はどんなに悦んでゐることでせう。

   シャルロッテ・フォン・シュタインに
   (アイゼナハ) 八十四年六月二十八日

   ゲーテ=著 舟木重信(ふなき・しげのぶ)=譯 
   『ゲーテ全集18 書簡』 大村書店 1928-02-18(昭和3)


■英訳 Translation into English

  Yes, dear Lotte, now is it first plain how thou hast become and remainest my own half. I am no individual, independent being. All my weaknesses have I hung upon thee, have protected my vulnerable points by thee, have supplied by thee all my defects. When I am far from thee my condition is a strange one. On one side I am armored and weaponed, on the other like a raw egg, for I have neglected to harness myself where thou art shield and shelter. I delight in belonging entirely to thee, and in soon seeing thee again.
  I love everything about thee, and everything makes me love thee more.

   Letter from Johann Wolfgang von Goethe to Charlotte von Stein.
   28 June 1784
   in Unhappy loves of men of genius
   by Thomas Hitchcock
   New York : Harper & Brothers, 1891
   E-text at Internet Archive


■ドイツ語原文 The original text in German

  Ja liebe Lotte ietzt wird es mir erst deutlich wie du meine eigne Hälfte bist und bleibst. Ich bin kein einzelnes kein selbstständiges Wesen. Alle meine Schwächen habe ich an dich angelehnt, meine weichen Seiten durch dich beschützt, meine Lücken durch dich ausgefüllt. Wenn ich nun entfernt von dir bin so wird mein Zustand höchst seltsam. Auf einer Seite bin ich gewaffnet und gestählt, auf der andern wie ein rohes Ey, weil ich da versäumt habe mich zu harnischen wo du mir Schild und Schirm bist. Wie freue ich mich dir ganz anzugehören. Und dich nächstens wieder zu sehen.
  Alles lieb' ich an dir und alles macht mich dich mehr lieben.

   Goethes Verhältnis zu Charlotte von Stein
   [Montag] d 28 Jun 84.
   by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at:
   * Druckansicht - Projekt Gutenberg-DE
   * www.wissen-im-Netz.info
   * Astronomen.net


■外部リンク External links

 [de] Deutsch
   * Johann Wolfgang von Goethe - Wikipedia (1749-1832)
   * Charlotte von Stein - Wikipedia (1742-1827)
 [en] English
   * Johann Wolfgang von Goethe - Wikipedia (1749-1832)
   * Charlotte von Stein - Wikipedia (1742-1827)
 [ja] 日本語
   * ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ - Wikipedia (1749-1832)
   * シャルロッテ・フォン・シュタイン - Wikipedia (1742-1827)


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Wednesday, 02 September 2009

Behandelt die Frauen mit Nachsicht / For Woman by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ「女の扱い方」「注意ぶかく女をあつかえ」「女を扱うには……」

■本の表紙とCDのジャケット Book and CD covers

a.ゲーテさん こんばんは』 集英社文庫 2005 立ち読みは こちら
b.ゲーテ全集2』 潮出版社 新装普及版 2003 詳細は ここ
c.ハンス・フーバー(1852-1921):合唱&四重唱作品集』 CD アカントゥス ACM-001 ゲーテの「西東詩集」による10の四重唱曲 Op.69 を収録。バルバラ・ロッハー(ソプラノ)、リリアーネ・チュルヒャー(アルト)、アロイス・コッホ(指揮)、ルツェルン・アカデミー合唱団ほか。録音:1994年6月17-18日、スイス、アールガウ州、ボスヴィル旧教会、1994年9月1日、スイス・ドイツ語放送局、スタジオ・バーゼル。詳細は ここここ にも。
Hans Huber, Choral works Audio CD. Acanthus ACM 001. Recorded in 1994 in co-operation with Swiss Radio DRS. Artists: Barbara Locher (soprano), Liliane Zürcher (alto), Luzerner Klavierduo. Akademiechor Luzern, Alois Koch (director), et al.

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a. Ikeuchi_goethesan_konbanwa_4 b. Goethe_zenshu_2_ushio_shuppansha_20 c. Hans_huber_acm_001

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 池内 2001, 2005
女の扱いには用心がいる
曲がったあばら骨でつくって
神は曲がりを直さなかった
矯(た)めれば折れる
放っておけば、ますます曲がる
アダム殿もお手上げだ
だからして女の扱いには用心がいる
あばら骨が折れて一巻の終り

   ゲーテ=作 池内紀(いけうち・おさむ)=訳 「女の扱い方」 西東詩集
   a.ゲーテさん こんばんは』 集英社文庫 2005-11-18
   b.ゲーテさん こんばんは』 綜合社=編集 集英社=発行 2001-09-10
   引用は b. に拠りました。


(J2) 井上 1991
注意ぶかく女をあつかえ
女は曲がった肋骨でつくられたもの
神はそれをまっすぐにつくれなかった
伸ばそうとすれば折れてしまう
そっとしておけば ますます曲がる
善良なアダムよ これほど始末の悪いものがあろうか
注意ぶかく女をあつかえ
肋骨が折れるのはよくない

   ゲーテ=作 井上正蔵(いのうえ・しょうぞう)=訳 「注意ぶかく女をあつかえ」
   西東詩集(全) 観察の書
   『筑摩世界文学大系88 名詩集』 筑摩書房 1991-09-25


(J3) 平井 1989
女性は寛大に扱わねばいかん
女は曲った肋(あばら)から創られておって
神さまもまっすぐには伸ばせんかった
矯(た)め直そうとすると折れてしまうぞ
放(ほう)っておけばもっと曲ってしまう
アダム君よ こんな難儀なことってあるかな――
女性は寛大に扱わねばいかん
肋(あばら)が折れてみろ 困るぞ

   ゲーテ=作 平井俊夫(ひらい・としお)=訳
   『ゲーテ 西東詩集―翻訳と注釈』 郁文堂 1989-10


(J4) 生野 1980, 2003
女を扱うにはご用心!
女は曲がった肋(あばら)から創られた。
神さまもまっすぐにはできなかったのだ。
撓(た)めて直そうとすれば、折れてしまう。
かまわずおけば、いっそう曲がる
おい、アダム殿、これよりひどいことがあるか?――
女を扱うには用心せよ。
うっかり肋(あばら)を折れば、ひどいことだぜ。

   ゲーテ=作 生野幸吉(しょうの・こうきち)=訳 「女を扱うには……」
   西東詩集 観察の書
   a.ゲーテ全集2 詩集―西東詩集』 潮出版社 新装普及版 2003-09-05
   b.ゲーテ全集2』 潮出版社 1980-09-25
   引用は b. に拠りました。


(J5) 高橋 1969, 1990, etc.
女を遇するには寛大になせ!
女は曲がった肋骨で作られた。
神もそれを真直ぐにはなし得なかった。
それを曲げようとすれば、折れ、
捨ておけば、なお曲がる。
アダムよ、これより悪いことがあろうか。
つまづき倒れるものがあっても、
ひとりとして振り返るものもない。

   ゲーテ=作 高橋健二(たかはし・けんじ)=訳
   西東詩編 「観察の書」
   a.ゲーテの言葉』 新装版 人生の知恵 4 彌生書房 1997-04-30
   b.ゲーテの言葉』 新装版 人生の知恵 彌生書房 1990-05
   c.ゲーテの言葉』 人生の知恵 6 彌生書房 1969
   引用は a. に拠りました。


(J6) 小牧 1962
婦人たちを寛大に扱え
かれらは曲(ゆが)んだ肋骨から作られた
神もそれをまっすぐになし得なかった
君がそれを曲げようとすれば 折れる
君がそれを棄てておくといよいよゆがむ
よきアーダムよ これよりわるいことがあろうか
女たちを寛大に扱え
きみたちの肋骨が折れるのはよくない

   ゲーテ=作 小牧健夫(こまき・たけお)=訳 観照の巻
   『西東詩集』 岩波書店 岩波文庫 1962-06-16


(J7) 茅野 1937
寛大に女をば扱へ。
曲れる肋骨より女は作られたり。
神はそを眞直にはなし得ざりき。
曲げんとせば折る。
任せ置けば、尚ほ曲りゆかむ。
よきアアダムよ、何れかより惡き。――
寛大に女を扱へ、
汝等に肋骨一つ折るるは、よからじ。

   ゲーテ=作 茅野蕭々(ちの・しょうしょう)=譯 西東詩集 考察の書
   『ゲーテ全集3』 改造社 1937-05-22(昭和12)


■英訳 Translation into English

(E1) Dowden, 1914
With woman deal forbearingly !
Shapen from a crooked rib was she;
Exactly straight God could not make her,
If you would bend, you break her;
Leave her in peace and crookeder she grows ;
Worse thing than this, good Adam, say who knows;
With woman deal f orbearingly:
To break your rib small gain can be !

   With woman deal forbearingly !
   Tefkir Nameh (Book of Reflections)
   West-Eastern Divan, in twelve books
   by Johann Wolfgang von Goethe
   Translated by Edward Dowden (1843-1913)
   London and Toronto : J. M. Dent & Sons Ltd, 1914.
   E-text at Internet Archive


(E2) Bowring, 1883, 1885
For woman due allowance make!               a
Form'd of a crooked rib was she,--             b
By Heaven she could not straight'ned be.         b
Attempt to bend her, and she'll break;           a
If left alone, more crooked grows madam;         c
What well could be worse, my good friend, Adam?—   c
For woman due allowance make;               d
'Twere grievous, if thy rib should break!          d

 

   For Woman
   Tefkir Nameh. Book of Contemplation, Western-Eastern Divan
   by Johann Wolfgang von Goethe
   Incorporated in the following books:
   * The Poems of Goethe by Johann Wolfgang von Goethe
    Translated in the original metres by Edgar Alfred Bowring
    London : G. Bell and Sons, 1885.
   * Goethe's Works, vol. 1 (Poems). Part of: Goethe's Works, 5 vols.
    Edited by Hjalmar Hjorth Boyesen
    Philadelphia : G. Barrie, 1885.
   * The Poems of Goethe by Johann Wolfgang von Goethe
    Translated by Edgar Alfred Bowring.
    New York : John B. Alden, 1883
   E-text at:
   * Online Library of Liberty
   * Project Gutenberg
   * PoemHunter.com
   * Questia


■ドイツ語原文 The original text in German

Behandelt die Frauen mit Nachsicht!           a
Aus krummer Rippe ward sie erschaffen,         b
Gott konnte sie nicht ganz grade machen.        b
Willst du sie biegen, sie bricht;               a
Läßt du sie ruhig, sie wird noch krümmer;        c
Du guter Adam, was ist denn schlimmer?         c
Behandelt die Frauen mit Nachsicht:           d
Es ist nicht gut, daß euch eine Rippe bricht.      d

   Behandelt die Frauen mit Nachsicht
   Tefkir Nameh. Buch der Betrachtungen
   West-östlicher Divan
   by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at:
   * Project Gutenberg
   * textlog.de
   * Zeno.org
   * Kalliope


■韻律と詩の作り方 Metrical composition of a poem

ドイツ語の詩の約束事は何も存じません。上に挙げた池内紀氏の著書『ゲーテさん こんばんは』によれば、こうです。つまり、ゲーテの時代の詩は、現代の詩とはかなり異なる作法で作られた。詩の形が先にあって、あとからそれに合う素材をあてはめて詩を作った。

上の「曲がったあばら骨」についての詩をみると、全8行の脚韻が a b b - a c c - d d という三部構成になっている。ドイツ語の原文を忠実に再現しようとした Bowring の英訳でも、この構成が保たれている。

神はアダムの肋骨の一つをとって女をつくったという旧約聖書『創世紀』の文言――あれを下敷きにして、ゲーテはこのちょっとふざけた、女性からお叱りを受けそうな詩を思いついたということらしいです。


■外部リンク External links

 [de] Deutsch
   * West-östlicher Divan - Wikipedia
   * Johann Wolfgang von Goethe - Wikipedia (1749-1832)
 [en] English
   * West-östlicher Diwan - Wikipedia
   * Johann Wolfgang von Goethe - Wikipedia (1749-1832)
 [ja] 日本語
   * 西東詩集 - Wikipedia
   * ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ - Wikipedia (1749-1832)


■更新履歴 Change log

2011-11-07 高橋健二=訳 1997-04-30 を追加しました。
2009-09-12 平井俊夫=訳 1989-10 を追加しました。


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(1) Johann Wolfgang von Goethe

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Monday, 31 August 2009

Lebensregel / The Rule of Life by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ「人生の原則」「生活の知恵」「処世のおきて」「わが座右の銘」「處世法」

■表紙画像 Book covers

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. _9784759310788 b. Shibata_kappo_suru_goethe c. Goethe_maxim_and_reflections_peng_2


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 木原 2009
すばらしい人生を送りたいと思ったら、
過ぎ去ったことは気にせず、
腹をたてないよう努め
いつも現在をたのしみ、
とりわけ誰も憎まず、
先のことは神様にまかせること。

   141ページ
   ゲーテ=作 木原武一(きはら・ぶいち)=訳 人生の原則 詩「格言風に」
   『ゲーテ一日一言』 海竜社 2009-07-14


(2) 内藤 1979
すてきな人生をきずきたければ
過ぎたことに拘泥(こうでい)せぬこと
つねに 現在をたのしむこと
腹をたてぬよう努力すること
とくに人間を憎んだりせぬこと
そして先のことは神様に任せること

   ゲーテ=作 内藤道雄=訳 「人生の原則」 エピグラム風に
   a.ゲーテ全集1』 潮出版社 新装普及版 2003-09
 ★ b.ゲーテ全集1』 潮出版社 1979-06-25
   引用は b. に拠りました。


(3) 関 1961, 1983
楽しい生活がしたいなら、
すんだことにくよくよせぬこと、
めったなことに腹をたてるな。
いつも現在をたのしみ味わい、
とりわけ、人を憎まぬこと。
そして未来は神にまかせておけ。

   ゲーテ=作 関泰祐(せき・たいすけ)=訳 生活の知恵(「警句的短詩」)
 ★ a. 関泰祐=訳編 『人生について―ゲーテの言葉
     社会思想社 1983-12-30
   b. 関泰祐=訳編 『人生について―ゲーテの言葉
     社会思想研究会出版部 現代教養文庫 1961
   a.b. をそのまま拡大し、装幀を新たにして愛蔵版としたもの。
   引用は a. に拠りました。


(4) 高橋 1951, 1952, etc.
気もちよい生活を作ろうと思ったら、
済んだことをくよくよせぬこと、
滅多なことに腹を立てぬこと、
いつも現在を楽しむこと、
とりわけ、人を憎まぬこと、
未来は神にまかせること。

   ゲーテ=作 高橋健二=訳 「処世のおきて」(「警句的」から)
 ★ a.ゲーテ格言集』 新潮文庫 改版 1991-09-30
   b.ゲーテ詩集』   新潮文庫 改版 1989-08-10
   c.ゲーテ詩集』   世界の詩集9 彌生書房 1964-01-20
   d.世界文學全集(第一期)2 ゲーテ』 河出書房 1954-04-20
   e.ゲーテ格言集』 新潮文庫 1952-06-25
   f.ゲーテ詩集』   新潮文庫 1951-04-25
   引用は a. に拠りました。


(5) 芳賀 1937
善き生を建てんとならば、
過ぎ去りしものを歎くな。
例へ失ひしものの偉なりとも、
己新しく生れ出でしがごとく生きよ。
其の日其の日の営みこそ、いかにあらんと心用ひよ。
其の日其の日の必需こそ、日々に君にうつたへむ。
己が行ひを、愉しとせよ。
ひとの行ひを貴しと思へ。
特に、又いかなる人なりとも憎むべからず。
余のものは神に委ぬるぞよし。

   ゲーテ=作 芳賀檀(はが・まゆみ)=譯 「わが座右の銘」 警句集
   『ゲーテ全集2』 改造社 1937-08-20(昭和12)


(6) 生田 1919
生き甲斐のある生活をしようと思ふなら
過ぎ去つた事に屈托してはならない
極くつまらない事さへ腹立たしくするから
始終現在を樂んで行くがよい
とりわけ何人をも憎んではならない
そして未來は神にまかしておけ

   ウォルフガング・ゲエテ=著 生田春月(いくた・しゅんげつ)=譯
   「處世法」 エピグラム
   『ゲエテ詩集』 改造社 1919-05-23(大正8)
   E-text at 物語倶楽部


■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese

   「わが座右の銘」……芳賀 1937
   「人生の原則」………木原 2009
   「人生の原則」………内藤 1979
   「処世のおきて」 ……高橋 1951, 1952, etc.
   「生活の知恵」………関 1961, 1983
   「處世法」……………生田 1919


■英訳 Translation into English

If thou wouldst live unruffled by care,
Let not the past torment thee e'er;
As little as possible be thou annoy'd,
And let the present be ever enjoy'd;
Ne'er let thy breast with hate be supplied,
And to God the future confide.

   The Rule of Life -- Epigrams
   by Johann Wolfgang von Goethe
   Translated by Edgar Alfred Bowring (1826-1911)
   E-text at:


■ドイツ語原文 The original text in German

Willst du dir ein hübsch Leben zimmern,
Mußt dich um's Vergangne nicht bekümmern;
Das Wenigste muß dich verdrießen;
Mußt stets die Gegenwart genießen,
Besonders keinen Menschen hassen
Und die Zukunft Gott überlassen.

   Lebensregel (1815) by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at:


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2010-06-16 生田春月=譯 1919-05-23 を追加しました。また、「邦題の異同」の項を新設しました。
  • 2009-10-02 木原武一=訳 2009-07-14 を追加しました。
  • 2009-09-01 芳賀檀=譯 1937-08-20 を追加しました。

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Tuesday, 18 August 2009

Die Leiden des jungen Werther / The Sorrows of Young Werther by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ 『若いウェルテルの悩み』『若きウェルテルの悩み』『若きヴェルテルの悩み』『若きヴェルターの悩み』

        目次 Table of Contents

 Video 1  ゲーテの恋: 君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」(2010) 予告篇
 Video 2  Young Goethe in Love (2010) Official Trailer
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■韓国語訳 Translation into Korean
 Video 3  Werther, a short film directed by Caro S
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 大宮 2015
  (J2) 神品 1979, 2003
  (J3) 柴田 1976, 1979, etc.
  (J4) 滝内 1969
  (J5) 斎藤 1968, 1971, etc.
  (J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
  (J7) 佐藤(晃) 1966, 1970
  (J8) 井上 1965, 1984
  (J9) 内垣 1964, 1994
  (J10) 片岡 1962, 1973
  (J11) 手塚 1960, 1965, etc.
  (J12) 前田 1960, 1964
  (J13) 竹山 1951. 1978
  (J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
  (J15) 川崎 1950, 1952, etc.
  (J16) 芳賀 1949, 1952, etc.
  (J17) 国松/國松 1948, 1949, etc.
  (J18) 友成 1948
  (J19) 木村 1948
  (J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
  (J21) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
  (J22) 澤西/沢西 1943, 1949, etc.
  (J23) 阿部 1935-40, 1948
  (J24) 茅野 1928
  (J25) 鼓 1925, 1942, etc.
  (J26) 村上 1917
  (J27) 秦 1914, 1917, etc.
  (J28) 久保 1904
  (J29) 高山 1891, 1916, etc.
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian
 Audio 1  ポーランド語版オーディオブック Audiobook in Polish
■ポーランド語訳 Translation into Polish
■チェコ語訳 Translation into Czech
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
 Audio 2  スペイン語版オーディオブック Audiobook in Spanish
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translation into French
 Audio 3  英語版オーディオブック Audiobook in English
■英訳 Translations into English
  (E1) Pike, 2004
  (E2) Hulse, 1989
  (E3) Mayer & Bogan, 1971, 1990
  (E4) Steinhauer, 1970
  (E5) Hutter, 1962
  (E6) Carlyle & Boylan, 1902, 2002
 Video 4  Die Leiden des jungen Werther to go (Goethe in 10 Minuten)
 Audio 4  ドイツ語原文オーディオブック Audiobook in German
■ドイツ語原文 The original text in German
■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations
 (J1) 大宮 2015        (J2) 神品 1979, 2003
 (J3) 柴田 1976, 1979, etc.  (J4) 滝内 1969
 (J5) 斎藤 1968, 1971, etc.  (J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
 (J7) 佐藤(晃) 1966, 1970  (J8) 井上 1965, 1984
 (J9) 内垣 1964, 1994     (J10) 片岡 1962, 1973
 (J11) 手塚 1960, 1965, etc.  (J12) 前田 1960, 1964
 (J13) 竹山 1951. 1978
 (J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
 (J15) 川崎 1950, 1952, etc.  (J16) 芳賀 1949, 1952, etc.
 (J17) 国松(國松) 1948, 1949, etc.
 (J18) 友成 1948        (J19) 木村 1948
 (J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
 (J21) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
 (J22) 沢西/澤西 1943, 1949, etc.
 (J23) 阿部 1935, 1948     (J24) 茅野 1928
 (J25) 鼓 1926, 1942, etc.   (J26) 村上 1917
 (J27) 秦 1914, 1917, etc.   (J28) 久保 1904
 (J29) 高山 1891, 1916, etc.

■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


 Video 1 
ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜 (2010) 予告篇
Trailer for release in Japan

ドイツ語原題は、Goethe! 監督: フィリップ・シュテルツェル 主演: アレクサンダー・フェーリング ドイツ語音声 日本語字幕


 Video 2 
Young Goethe in Love (2010) - Official Trailer

The original title in German: Goethe!  Directed by Philipp Stölzl. Starring Alexander Fehling. Sound in German. Subtitles in English.


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

  有关可怜维特的故事,凡是我能搜集到的,我都尽力汇集在这里,供你们翻阅
[Omission]
  善良的人呀,你正体验着他那样的烦恼,那就从他的痛苦中汲取慰藉吧,倘若由于命运的播弄或自身的过错而觅不到知音,那就让这本小书做你的朋友吧。

   《少年维特之烦恼》 作者:歌德 译者:韩耀成
   E-text at 语文备课大师


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

  有關可怜維特的故事,凡是我能搜集到的,我都盡力匯集在這里,供你們翻閲 [Omission]
  善良的人呀,你正体驗著他那樣的煩惱,那就從他的痛苦中汲取慰藉吧,倘若由于命運的播弄或自身的過錯而覓不到知音,那就讓這本小書做你的朋友吧。

   《少年維特的煩惱》 著者:歌德 譯者:韓耀成
   E-text at:
   * 龍騰世紀 (millionbook.net)
   * 雲台書屋 (b111.net)
   Printed editions include:
   a.少年維特的煩惱》 人民文學
   b.少年維特的煩惱》 商務(香港) 2008-06-01
   c.少年維特的煩惱》 譯者:楊武能 中國書籍出版社 2005-05-01
   d.少年維特的煩惱》 譯者:侯浚吉 桂冠圖書股份有限公司 1994


■韓国語訳 Translation into Korean

  가엾은 베르테르에 관한 이야기 중에서 찾아 낼 수 있는 자료들을 전부 모아 보았습니다. 그리하여 이렇게 여러분에게 보여 드립니다.
[Omission]
  그리고 베르테르와 같은 상념에 사로잡힌 다정스러운 분들이 만일 당신이 불우한 환경이나 혹은 당신의 허물로 말미암아 친근한 벗과 사귈 수가 없는 처지라면, 이 작은 책자를 당신의 벗으로 삼아 주시기 바랍니다.

   요한 볼프강 폰 괴테 - 젊은 베르테르의 슬픔
   E-text at cfile213.uf.daum.net


 Video 3 
Werther, a short film directed by Caro S,
inspired by Goethe's Die Leiden des jungen Werther


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 大宮 2015
 かわいそうなヴェルターの奴(やつ)の話を探せるだけ探し集めるのは骨が折れた。まあ読んでみてくれ。[略]
 心優しいあんたなら、あいつとおんなじように衝き動かされる感じがするだろう。あいつが散々苦しんだことから慰めを汲みとってくれ。ちっぽけな本だけど、あんたの友達にしてやってほしい。運命の巡り合わせかあんた自身のせいか、ほかに親友が見当たらないっていうならね。
   ゲーテ=作 大宮勘一郎=訳 「若きヴェルターの悩み」


(J2) 神品 1979, 2003
 かわいそうなヴェルターのことについて調べのつく限りのことを調べてみた。それをここにお目にかけたい。[略]
 ヴェルターと同じ情熱に悶えている人なら、彼の苦悩を知って、そこから慰めを汲んでくれるとうれしい。このささやかな書物をあなたの友だちにしていただきたい、もし運命のせいか、あるいはご自分の不手際で、ほかにもっと親しい友をおもちになれないのだったら。
   ゲーテ=作 神品芳夫=訳 「若きヴェルターの悩み」


(J3) 柴田 1976, 1979, etc.
 あわれなヴェルテルの生涯について探せる限りのすべてを、ここに余すことなく集め、あなた方にお読み頂くべく、まとめました。[略]
 そして、善良なる魂を持つ君、彼と同じく激しく求めるものをわがうちに感じている君よ。どうか彼の苦悩の日々から自らの慰めを汲み、そしてこの小さな一冊の本を君の心の友として下さい、もし君が、境遇の故にせよ自らの至らなさの故にせよ、心親しき友を見出せずにいるのなら――。
   ゲーテ著 柴田翔=訳 「若きヴェルテルの悩み」


(J4) 滝内 1969


(J5) 斎藤 1968, 1971, etc.
 哀れなウェルテルの身の上について、さがしだせるかぎりのものは丹念に集めて、それをここにお目にかけるのです。[略]
 そして、心ばえのすぐれて高き人よ、かのウェルテルとおなじく、抑えがたい胸の高まりを感じたもう人よ、願わくば、彼の悩みから慰みを汲みとりたまえ。もし君が、めぐりあわせにもせよ、自分自身のせいにもせよ、親しい友を見いだしえないでいるならば、このささやかなる本をよき友となしたまえ。
   ゲーテ=作 斎藤栄治=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
 わたしは、あわれなウェルテルの身の上について、さがしだせるだけのものをさがしだして、ここにみなさんにお目にかけます。[略]
 そして心やさしい人よ、もしもあなたが、かれと同じように、おさえきれない心のもだえを持っておいでなら、かれの悩みからなぐさめをくみとり、そしてもしも、宿命からでも、自分のせいからでも、親しい友を見つけだすことができないでいるのでしたら、この小さな本を、あなたの友として下さい。
   ゲーテ=原作 塩谷太郎=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J7) 佐藤(晃) 1966, 1970


(J8) 井上 1965, 1984
 あわれなウェルテルについての話を、見つけられるかぎりさがして、できるだけ集めました。ここに、お目にかけます。[略]
 心やさしい読者よ、もしあなたが、ウェルテルと同じようにせっぱつまった思いを胸に抱いておられるなら、ウェルテルの受けた苦しみからどうか慰みを汲みとって下さい。また、運命のまわりあわせか、あるいはご自身のせいでか、あなたが親しい友だちを見つけられないでおられるなら、どうか、このささやかな本をあなたの伴侶(はんりよ)にして下さい。
   ゲーテ=著 井上正蔵=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J9) 内垣 1964, 1994
 かわいそうなウェルテルの身の上に関して見つけだせるかぎりのものを、私は熱心に集めてきたのだが、それをいまお目にかけるにあたって[略]
 さらに、彼と同じような促しを感じている善良な魂の持主は、どうか彼の受難から慰めを汲(く)みとっていただきたい。そして宿業(しゆくごう)からか自分の罪障からか、近しい友だちを見つけることができないならば、このささやかな書物を友だちと思っていただきたい。
   ゲーテ=著 内垣啓一=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J10) 片岡 1962, 1973


(J11) 手塚 1960, 1965, etc.
 不仕合わせなウェルテルの身のうえについて探しだせるだけのものを集めてみました。こうしてみなさんにお目にかけます。[略]
 それから、ウェルテルと同じような思いにかられているやさしいかたよ。あなたは、どうかウェルテルの悲しみから慰めを汲みとってください。そしてこの小さい書物をあなたの友だちとしてくださるように。もしも、あなたが境遇にめぐまれないために、それともあなた自身のせいで、親しい友だちをみつけることができないでいるのでしたら。
   ゲーテ=作 手塚富雄=訳 「若いウェルテルの悩み」


(J12) 前田 1960, 1964
 あわれなウェルテルの身の上について、見つけだせるかぎりのものを、熱心にさがし集めました。それをここにお目にかけるのですが[略]
 そして、ちょうどウェルテルとおなじように、あなたも胸に悶えるものを感じていらっしゃるならば、どうかかれの悩みから慰めを汲みとり、また、運命のせいや自分の咎(とが)でほかに親しい友が見つからなければ、このささやかな書物をあなたの伴侶にしてやってください。
   ゲーテ=著 前田敬作=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J13) 竹山 1951. 1978
 薄倖(はつこう)なウェルテルの身の上について、捜しだせるかぎりのものを集めました。ここにそれをお目にかけます。[略]
 さらに、よき心の人よ。もしあなたにもウェルテルとおなじく胸にせまる思いの抑えがたいものがあるなら、彼の悩みから慰めを汲みとってください。また、宿命にもせよ、おのが罪からにもせよ、あなたが親しい友をみいでることができないでいるなら、この小さな本をとってあなたの伴侶としてください。
   ゲーテ=作 竹山道雄=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
 哀れなウェルテルの身の上についてさがせるだけのものは熱心にさがしあつめ、ここにこうしてお目にかけてみる。[略]
 また、ちょうどウェルテルと同じように胸に悶(もだ)えを持つやさしい心の人がおられるならば、ウェルテルの悩みを顧みて自らを慰め、そうしてこの小さな書物を心の友とされるがよい、もし運命のめぐり合せや、あるいは自分の落度から、親しい友を見つけられずにいるのなら。
   ゲーテ=作 高橋義孝=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J15) 川崎 1950, 1952, etc.
(J16) 芳賀 1949, 1952, etc.


(J17) 国松/國松 1948, 1949, etc.
 きのどくなヴェルテルの身の上について、自分の目にふれたかぎりのものを根気よく収集し、ここにそれを諸君のお目にかけることにする。[略]
 さらに、ヴェルテルとちょうど同じような胸のたぎちを感じている、やさしい心根のひとよ、きみはヴェルテルの悩みからなぐさめをくみとりたまえ。そうして、もしもなにかのめぐりあわせかわが身のおちどから、親しい友を見いだしえないときには、この小冊子をきみが友としたまえ。
   ゲーテ=著 国松孝二/國松孝二=訳 「若きヴェルテルの悩み」


(J18) 友成 1948


(J19) 木村 1948
 憐れなウェルテルの身の上に就いて見出し得る限りのものを努めて蒐輯し、これを茲に諸君の一覽に供する。[略]
 更に、彼と均しき衝動を感ずるよき魂に云はん。乞ふ彼の苦惱より慰安を酌まれよ。おんみ若し宿命により、乃至は自らの招げる責によつて、親しき友を見出し得ざる時は、此の小冊を以ておんみの友とせられるがよい。
   ゲーテ=著 木村謹治=譯 「若きウェルテルの惱み」


(J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
 哀れなヴェルテルの身の上について見つけだせるだけは、努めて集めました。そしてこゝにそれを皆さんの前に出します。[略]
 そして、彼と同じように胸に迫る思いを感ずるやさしい心ねの方よ、彼の惱みから慰めを汲みとり、このさゝやかな本を君の友だちにしてください。もし、君が運命または自分の罪で、より近しい友を見いだすことができないのでしたら。
   ゲーテ=著 高橋健二=譯 「若きヴェルテルの惱み」


(J20) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
 あわれなヴェールテルの物語について見つけだせるかぎりを、わたくしは精だして集めてきた。そして、今ここにみなさんの前に供える。[略]
 それから、かれのようにちょうど迫る思いを胸に感ずるよき魂よ、おんみは、かれの悩みから慰みを汲(く)むがよい、そしてこの小冊子をおんみの友とするがよい、もし、おんみが、運命のゆえに、またはみずからの罪責のゆえに、身近い友を見つけることができずにおるならば。
   ゲーテ=作 佐藤通次=訳 「若きヴェールテルの悩み」


(J21) 澤西/沢西 1943, 1949, etc.
 あはれなヴェルテルの話について、見つけだせるかぎり私は熱心にあつめて、ここに諸君におめにかける。[略]
 また、切ない思ひをおなじくするやさしい魂よ、かれの惱みからなぐさめを汲み、この小さな本を友とするがいい。運命のせゐか、また、自分のせゐで、もつと親しい友が見つからないならば。
   ゲーテ=作 澤西健=譯 「若きヴェルテルの惱み」


(J22) 阿部 1935-40, 1948


(J23) 茅野 1928
 憐れなヹルテルの話について、見つけ出すことの出來ただけのものを、私は勉強して集輯した。さうしてそれを此處に諸君に提供する。[略]
 それから丁度彼と同じ逼迫を感じてゐる善い魂よ、お前は彼の惱みから慰藉を汲むがよい。さうして運命のためか、或は自分の罪のためかで、より親しい一人の友人をも見つけることが出來ないやうなら、この小冊子をお前の友とするがいい。
   ゲョエテ=著 茅野蕭々(ちの・しょうしょう)=譯 「若いヹルテルの惱み」


(J24) 鼓 1925, 1942, etc.
 私は、憐れなヹルテルの實話を、見付かるだけ、勉めて集めた。これを茲に皆樣に提供します、[略]
 また、ヹルテルと同じ心のせまりを感じる善良な魂よ、お前は彼の惱みから氣休めを汲め、さうして運命か自分の罪かで、他に親しい友が見付からぬなら、この小冊子を友として呉れ。
   ゲーテ=著 鼓常良=譯 「若きヹルテルの惱み」


(J25) 村上 1917
 憐れなヹルテルの物語に就(つ)いて、求め得られるだけの材料(ざいれう)を、努(つと)めて蒐集した。そしてそれを今ここで、諸君の前に列(なら)べようと思ふのであるが[略]
 もし讀者がヹルテルのやうな煩悶を、胸に秘(ひ)めて居られるならば、讀者(どくしや)は、この憐(あは)れな物語の憐れな主人公の悲哀(かなしみ)から、慰藉(なぐさめ)を得て貰ひ度い。もし、さうでなくして、これを讀(よ)まるる讀者にして、主人公と同一運命(うんめい)、もしくは同一罪障(ざいしやう)とに泣かず、その間に何の似寄(によ)りもないやうであつたならば、どうかこの物語は、ただ諸君の伴侶(はんりよ)として愛讀して頂(いたゞ)き度い。
   ゲェテ=著 村上靜人=譯 「ヹルテルの悲哀」


(J26) 秦 1914, 1917, etc.
 哀れなヱルテルの物語について、探し得られるものだけを私は勉めて蒐めた。ここにそれを諸君の前にさし出さうとするのですが[略]
 また若しあなたが今彼のやうな苦悶を胸に抱いておいでならば、彼の悲しみからある慰藉を求めて戴きたい。もしあなたの運命やあなたの罪業のうちに、これと似たやうなものがお目に止まらないならば、この小さな書物は唯お友達として戴きたいのです。
   ギヨオテ=作 秦豊吉=譯  「若きヱルテルの悲み」


(J27) 久保 1904
 あはれなるエルテルの生涯に就いて、苟くも尋ね得べかりものを、予は、こゝに勉めて蒐集し、今や之を卿等に示さむとはするなり。[略]
 加之彼と均しく胸中に苦悶を覺ゆる、やさしき心の人々は、彼の悲哀より慰藉を汲み得べく、翻つて又、運命と業因と、兩つながら毫も似通ひしところなき人々も、この小冊子を以て、希くは、その好伴侶となすを得む。
   ゲーテ=著 久保天隨(久保得二)=譯 「うえるてる」


(J28) 高山 1891, 1916, etc.
[該当箇所は訳出されていないようです - tomoki y.]
   高山樗牛=譯 「淮亭郎の悲哀」


■ロシア語訳 Translation into Russian

  Я бережно собрал все, что удалось мне разузнать об истории бедного Вертера, предлагаю ее вашему вниманию [Omission]
  А ты, бедняга, подпавший тому же искушению, почерпни силы в его страданиях, и пусть эта книжка будет тебе другом, если по воле судьбы или по собственной вине ты не найдешь себе друга более близкого.

   Иоганн Вольфганг Гете. Страдания юного Вертера
   Translated by Н. Касаткиной
   E-text at Небесное Искусство (sky-art.com)


■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian

  Все, що тільки можна було дізнатися про долю бідолашного Вертера, я ретельно зібрав і ось кладу перед вами, [Omission]
  Ти ж, юначе, коли потрапиш у таку скруту, як він, знаходь собі втіхи в його стражданнях, і хай тобі ця книжечка стане другом, якщо ти з своєї вини чи з вини примхливої долі не знайдеш ближчого приятеля.

   Йоганн Вольфганг Гете. Страждання молодого Вертера
   Translated by Сидір Сакидон
   E-text at:
   * Зарубіжна література - бібліотека (ukrlib.com.ua)
   * Український Центр (ukrcenter.com)


 Audio 1 
ポーランド語版オーディオブック Audiobook in Polish

Uploaded to YouTube by ThePietruchowski on 29 Nov 2012.


■ポーランド語訳 Translation into Polish

  Wszystkie szczegóły dziejów biednego Wertera, jakie tylko zebrać zdołałem, zgromadziłem skrzętnie i podaję wam tutaj [Omission]
  Zacna duszo, odczuwająca też same, co on tęsknoty, niechże ci z cierpień jego spłynie w duszę pociecha i jeśli los zawistny, lub wina własna nie pozwoliły ci pozyskać przyjaciela bliższego, niechże ci książka ta przyjacielem się stanie.

   Cierpienia młodego Wertera by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at WolneLektury.pl
   Cf. Cierpienia młodego Wertera - A very comprehensive site in Polish
   specifically focused on The Sorrows of Young Werther


■チェコ語訳 Translation into Czech

  Vše, čeho jsem se o ubohém Wertherovi mohl dopídit, sebral jsem pečlivě a zde vám to podávám [Omission]
  A ty, dobrá duše, která jsi strhována týmž vírem jako on, naber útěchy z jeho utrpení a učiň tuto knížku svým přítelem, nedovedeš-li si sudbou nebo vlastní vinou nalézti bližšího.

   Utrpení mladého Werthera by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Knihy na netu


■イタリア語訳 Translation into Italian

  Ho raccolto con cura e qui espongo quanto ho potuto trovare intorno alla storia del povero Werther [Omission]
  E tu, anima buona, che come lui senti l'interno tormento, attingi conforto dal suo dolore, e fai che questo scritto sia il tuo amico, se per colpa tua o della sorte non puoi trovarne di più intimi.

   I dolori del giovane Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Wikiquote


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

  Com o maior desvelo recolhi todas as memórias que encontrei relativas à história do infeliz Werther e eu as exponho aqui à vossa vista [Omission]
  E tu, ó alma sensível e terna, se igual paixão te arrastar, sirva-te de amigo este escrito — se porventura o rigor da sorte ou a tua própria culpa não te permitir encontrar mais facilmente outro.

   Os sofrimentos do jovem Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   Published by São Paulo: Hedra, 1988.
   ISBN : 8577150208
   E-book at Google Books
   For other editions, see this page.


 Audio 1 
スペイン語版オーディオブック Audiobook in Spanish

Uploaded to YouTube by frank serrano rodriguez on 6 Oct 2015.


■スペイン語訳 Translation into Spanish

  He reunido con cautela todo lo que he podido acerca del sufrido Werther y aquí se los ofrezco, [Omission]
  ¡Y tú, alma sensible y piadosa, oprimida y afligida por iguales quebrantos, aprende a consolarte en sus padecimientos! Si el destino o tus errores no te permiten tener cerca a un amigo, que este libro pueda suplir su ausencia.

   Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Ciudad Seva


■フランス語訳 Translation into French

  J'ai rassemblé avec soin tout ce que j'ai pu recueillir de l'histoire du malheureux Werther, et je vous l'offre ici. [Omission]
  Et toi, homme bon, qui souffres du même mal que lui, puise de la consolation dans ses douleurs, et permets que ce petit livre devienne pour toi un ami, si le destin ou ta propre faute ne t'en ont pas laissé un qui soit plus près de ton cœur.

   Les Souffrances du jeune Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Wikisource


 Audio 2 
英語版オーディオブック Audiobook in English

Read by Rob De Lorenzo. Uploaded to YouTube by pogopogopogo3 on 5 Mar 2012. Audio courtesy of LibriVox.


■英訳 Translations into English

(E1) Pike, 2004
  I have conscientiously gathered everything I have been able to find about the story of poor Werther and here lay it before you [Omission]
  And you, good soul, that feels the same pressures as he, take comfort from his sufferings and let this little book be your friend, if through fate or your own fault, you can find no closer one.

   The Sorrows of Young Werther
   Translated by Burton Pike. Modern Library, 2004


(E2) Hulse, 1989
  I have diligently collected everything I have been able to discover concerning the story of poor Werther, and here present it to you [Omission].
  And you, good soul, who feels a compulsive longing such as his, draw consolation from his sorrows, and let this little book be your friend whenever through fate or through your own fault you can find no closer companion.

   The Sorrows of Young Werther
   Translated by Michael Hulse. Penguin Classics, 1989
   Preview at Amazon.co.jp


(E3) Mayer & Bogan, 1971, 1990
  I have carefully collected and here present to you whatever facts I have been able to discover concerning the history of poor Werther [Omission]. 
  And you, noble soul who feels the same longing that he felt, take comfort from his suffering, and let this little book be your friend, when, because of destiny or some fault of your own, you cannot find a nearer and dearer one.

   The Sorrows of Young Werther, and Novella
   Translated by Elizabeth Mayer and Louise Bogan.
   Poems translated and foreword by W. H. Auden.
   * Vintage Books, 1990
   * Random House, 1971


(E4) Steinhauer, 1970
[Omission]
  And you, good soul, who feel the same anguish as he, derive comfort from his sufferings, and let this little book be your friend, if your destiny or your own fault should prevent you from finding a more intimate one.

   The Sufferings of Young Werther
   Translated by Harry Steinhauer. W. W. Norton & Company, 1970


(E5) Hutter, 1962
  Whatever I could find concerning the story of poor Werther I have collected and present it to you herewith [Omission]
  And you, my good man, who may feel a similar urge--take comfort in his suffering and let this book be your friend if, through fate or your own fault, you can find none better.

   The Sorrows of Young Werther
   in The Sorrows of Young Werther and Selected Writings
   Translated by Catherine Hutter
   Signet Classic, 1962-08-01   
   Scanned book at Google Books


(E6) Carlyle & Boylan, 1902, 2002
  I have carefully collected whatever I have been able to learn of the story of poor Werther, and here present it to you, [Omission]
  And thou, good soul, who sufferest the same distress as he endured once, draw comfort from his sorrows; and let this little book be thy friend, if, owing to fortune or through thine own fault, thou canst not find a dearer companion.

   The Sorrows of Young Werther
   Translated by R. Dillon Boylan. Edited by Nathen Haskell Dole.
   * Dodo Press, 2008-02-15
   * Dover Thrift Editions Dover Publications, 2002
   * F. A. Nicolls & Company, 1902
   E-text at Project Gutenberg
   Scanned book at Google Books


 Video 4 
Die Leiden des jungen Werther to go (Goethe in 10 Minuten)

Uploaded to YouTube by Sommers Weltliteratur to go on 10 Mar 2015.


 Audio 3 
ドイツ語原文オーディオブック Audiobook in German

Uploaded to YouTube by Headline Sounds Production on 10 Sep 2015.


■ドイツ語原文 The original text in German

  Was ich von der Geschichte des armen Werther nur habe auffinden können, habe ich mit Fleiß gesammelt und lege es euch hier vor [Omission]
  Und du gute Seele, die du eben den Drang fühlst wie er, schöpfe Trost aus seinem Leiden, und laß das Büchlein deinen Freund sein, wenn du aus Geschick oder eigener Schuld keinen näheren finden kannst.

   Die Leiden des jungen Werthers by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Projekt Gutenberg-DE


■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations

(J1) 大宮 2015
   ゲーテ=作 大宮勘一郎=訳 「若きヴェルターの悩み」
   大宮勘一郎(おおみや・かんいちろう)=編 
   『ポケットマスターピース02 ゲーテ
   集英社文庫ヘリテージシリーズ 2015-10-27


(J2) 神品 1979, 2003
   ゲーテ=作 神品芳夫(こうしな・よしお)=訳 「若きヴェルターの悩み」
   a.ゲーテ全集6』 潮出版社 新装普及版 2003-11
 ★ b.ゲーテ全集6』 潮出版社 1979-05-25
   引用は b. に拠りました。


(J3) 柴田 1976, 1979, etc.
   ゲーテ著 柴田翔(しばた・しょう)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 筑摩書房 ちくま文庫 2002-10
   b.集英社ギャラリー [世界の文学] 10 ドイツ1』 集英社 1991-05
 ★ c.世界文学全集15』 綜合社=編 集英社=発行 1979-09-25
   d.世界文学全集7』 綜合社=編 集英社=発行 愛蔵版 1976
   引用は c. に拠りました。


(J4) 滝内 1969
   ゲーテ=著 滝内槙雄(たきうち・まきお)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   『世界文学全集5』 綜合社=編 集英社=発行 デュエット版 1969


(J5) 斎藤 1968, 1971, etc.
   ゲーテ=作 斎藤栄治(さいとう・えいじ)=訳 「若きウェルテルの悩み」
 ★ a.豪華版 世界文学全集2』 講談社 1976-10-20
   b.世界文学全集18 ゲーテ1』 講談社 1974
   c.若きウェルテルの悩み』 講談社 講談社文庫 1971
   d.世界文学ライブラリー2』 講談社 1971
   b.世界文学全集3 ゲーテ』 講談社 1968
   引用は a. に拠りました。


(J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
   ゲーテ=原作 塩谷太郎(しおや・たろう)=訳 「若きウェルテルの悩み」
 ★ a.若きウェルテルの悩み』 世界の名作文学20 岩崎書店 1985-01-30
   b.若きウェルテルの悩み』 世界の名作文学20 岩崎書店 1976
   c.若きウェルテルの悩み』 ジュニア版世界の文学20 岩崎書店 1967
   引用は a. に拠りました。


(J7) 佐藤(晃) 1966, 1970
   ゲーテ=著 佐藤晃一=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.ドイツの名作10 ゲーテ』 三修社 1970
   b.ドイツの文学1』 三修社 1966


(J8) 井上 1965, 1984
   ゲーテ=著 井上正蔵=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.若きウェルテルの悩み』 旺文社文庫 1984-04
 ★ b.若きウェルテルの悩み』 旺文社文庫 1965-07-10
   引用は b. に拠りました。


(J9) 内垣 1964, 1994
   ゲーテ=著 内垣啓一(うちがき・けいいち)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.新装 世界の文学セレクション36 ゲーテ』 中央公論社 1994-09
 ★ b.世界の文学5 ゲーテ』 中央公論社 1964-07-12
   引用は b. に拠りました。


(J10) 片岡 1962, 1973
   ゲーテ=著 片岡啓治(かたおか・けいじ)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.世界青春文学館2』 立風書房編集部=編 立風書房 1973
   b.世界青春文学名作選1』(全3冊) 学習研究社出版局=編
     学習研究社 学研新書 1962


(J11) 手塚 1960, 1965, etc.
   ゲーテ=作 手塚富雄(てづか・とみお)=訳 「若いウェルテルの悩み」
 ★ a.河出世界文学全集3 ゲーテ』 河出書房新社 1989-10-10
   b.河出世界文学大系11 ゲーテ1』 河出書房新社 1980-11
   c.ポケット版 世界の文学18』 河出書房 1968
   d.世界名作全集2 ファウスト、若いウェルテルの悩み』 河出書房新社 1967
   e.カラー版 世界文学全集6 ゲーテ』 河出書房新社 1966
   f.世界文学全集2 ファウスト、若いウェルテルの悩み』 河出書房新社 1965
   g.世界文学全集2 ゲーテ』 河出書房新社 1960-07
   引用は a. に拠りました。


(J12) 前田 1960, 1964
   ゲーテ=著 前田敬作(まえだ・けいさく)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.若きウェルテルの悩み』 人文書院 1964
 ★ b.ゲーテ全集7』 人文書院 1960-01-15
   引用は b. に拠りました。


(J13) 竹山 1951. 1978
   ゲーテ=作 竹山道雄(たけやま・みちお)=訳
 ★ a.若きウェルテルの悩み』 岩波文庫 改版 1978-12-18
   b.若きヱルテルの悩み』 岩波文庫 1951-04-25
   引用は a. に拠りました。


(J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
   ゲーテ=作 高橋義孝(たかはし・よしたか)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.グラフィック版 世界の文学9』 世界文化社 1978
   b.世界文学全集21』 学習研究社 1978-01
 ★ c.若きウェルテルの悩み』 新潮文庫 改版 1972-08-10
   d.新潮世界文学3 ゲーテ1』 新潮社 1970-12-20
   e.世界文学全集1』 新潮社 1962
   f.新版世界文学全集2』 新潮社 1959
   g.若きウェルテルの悩み』 新潮社 新潮青春文学叢書 1954
   h.若きウェルテルの悩み』 新潮文庫 1951-02-28
   i.ゲーテ名作選3』 中央公論社 1950
   引用は c. に拠りました。


(J15) 川崎 1950, 1952, etc.
   ゲーテ=著 川崎芳隆=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 近代文庫 1956
   b.若きヴェルテルの悩み』 創芸社 1952
   c.若きヴェルテルの悩み』 創芸社 1950


(J16) 芳賀 1949, 1952, etc.
   ゲーテ=著 芳賀檀(はが・まゆみ)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 潮出版社 潮文庫  1971
   b.若きヴェルテルの悩み』 創元社 創元文庫 1952
   c.若きヴェルテルの悩み』 創元社 創元選書 1949


(J17) 国松(國松) 1948, 1949, etc.
   ゲーテ=著 国松孝二/國松孝二(くにまつ・こうじ)=訳
   1. 「若きヴェルテルの悩み」
     a.若きヴェルテルの悩み・マルテの手記・変身
       筑摩書房 Chikuma classics 1977-12
     b.近代世界文学6 ゲーテ』 筑摩書房 1975-09
   ★ c.筑摩世界文学大系24 ゲーテ1』 筑摩書房 1972-01-25
     d.世界文学全集13』 筑摩書房 1969
     e.世界名作全集11』 筑摩書房 1961-10-25
     f.若きヴェルテルの悩み』 白水社 1960
     g.世界文学大系19 ゲーテ1』 筑摩書房 1960-06-30
       2. 「若きウェルテルの惱み」
     h.若きウェルテルの惱み・ヘルマンとドロテーア
       三笠書房 若草文庫 1954
     i.若きウェルテルの惱み・ヘルマンとドロテーア』 養德社 1950-06-05
     j.ゲーテ全集8』 育生社 再版 1949
     k.ゲーテ全集8』 育生社 1948-06-25
   引用は c. に拠りました。


(J18) 友成 1948
   ゲーテ=著 友成行吉(ともなり・こうきち)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   『若きヴェルテルの悩み』 晃文社 ドイツ文学選集3 1948


(J19) 木村 1948
   ゲーテ=著 木村謹治(きむら・きんじ)=譯 「若きウェルテルの惱み」
   『若きウェルテルの悩み』 第三書房 1948-06-20


(J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
   ゲーテ=著 高橋健二(たかはし・けんじ)=譯
   「若きヴェルテルの惱み」
   a.世界名作全集6 若きヴェルテルの悩み・女の一生
     平凡社 1959-02-20
 ★ b.世界文學全集(第1期)2 ゲーテ』 河出書房 1954-04-20
   c.世界文豪名作全集2』 河出書房 1953
   d.若きヴェルテルの悩み』 河出書房 市民文庫 1953
   e.詩集・若きヴェルテルの悩み・ヘルマンとドロテーア・ファウスト(第1部)
     河出書房 世界文学全集学生版 1952
   f.ゲーテ作品集5』 創元社 1951
   g.若きヴェルテルの悩み』 郁文堂出版 独和対訳叢書1 1951
   h.世界文學全集(第1期)8 19世紀篇 ゲーテ集』 河出書房 1949-08-10
   i.ゲーテ名作集5 若きヴェルテルの悩み』 郁文堂 再版 1949
   j.若きヴェルテルの悩み』 郁文堂書店 独和対訳叢書7 1948
   k.若きヴェルテルの悩み』 郁文堂 1947
   引用は b. に拠りました。


(J21) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
   ゲーテ=作 佐藤通次(さとう・つうじ)=訳 「若きヴェールテルの悩み」
 ★ a.若きヴェールテルの悩み』 角川文庫 改訳新版 1964-06-10
   b.若きヴェールテルの悩み』 角川文庫 1950-08-15
   c.ゲーテ全集1 小説集1』 丁子屋書店 1947-08-18
   引用は a. に拠りました。


(J22) 沢西/澤西 1943, 1949, etc.
   ゲーテ=作 沢西健/澤西健=譯 「若きヴェルテルの惱み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 白水社世界名作選 1953
   b.若きヴェルテルの悩み』 白水社 1949
 ★ c. 澤西健=譯 『若きヴェルテルの惱み』 白水社 1943-01-22(昭和18) 
     国立国会図書館デジタル化資料
   引用は c. 白水社 1943-01-22 に拠りました。
   運の旧字は新字で置き換えました。


(J23) 阿部 1935, 1948
   ゲーテ=著 阿部六郎=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 改造社 改造選書 1948
   b.ゲーテ全集15』(全36冊) 改造社 1935(昭和10)


(J24) 茅野 1928
   ゲョエテ=著 茅野蕭々(ちの・しょうしょう)=譯 「若いヹルテルの惱み」
   『若いヹルテルの惱み』 岩波書店 岩波文庫 1928-01-05(昭和3)


(J25) 鼓 1926, 1942, etc.
   ゲーテ=著 鼓常良(つづみ・つねよし)=譯  「若きヹルテルの惱み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 桃山書林 1947
   b. 「若きヴェルテルの惱み」 『ゲーテ全集 第7卷』 大東出版社 
     1942(昭和17)
 ★ c. 「若きヹルテルの惱み」 『ゲーテ全集 第6卷』 大村書店 非賣品 
     1925-05-10(大正14) 国立国会図書館デジタル化資料
   引用は c. 大村書店版に拠りました。呉の旧字は新字で置き換えました。


(J26) 村上 1917
   ゲェテ=著 村上靜人(むらかみ・せいじん)=譯 「ヹルテルの悲哀」
   村上靜人=譯編 『ゲェテ傑作集』 泰西傑作集3
   佐藤出版部 1917-11-10(大正6) 国立国会図書館デジタル化資料


(J27) 秦 1914, 1917, etc.
   a. ゲーテ=作 秦豊吉(はた・とよきち)=譯  「若きエルテルの悲み」
     『若きエルテルの悲み・ヘルマンとドロテア・兄と妹
     小山書店 ポケット・ブック・コレクション第7-8(全10冊) 1955
   b. ゲーテ=著 秦豊吉=訳  「若きエルテルの悲み」
     『若きエルテルの悲み・ヘルマンとドロテア・兄と妹』 
     小山書店 小山文庫 1949
   c. ゲエテ=著 秦豐吉=譯  「若きエルテルの悲み」
     『若きエルテルの悲み・ヘルマンとドロテア・兄と妹』 聚英閣 1927(昭和2)
   d. ゲエテ=著 秦豐吉=譯 「若きヱルテルの悲み」
     『世界文學全集9 フアウスト其他』 新潮社 1927-09-15(昭和2)
 ★ e. ギヨオテ=作 秦豐吉=譯
     『若きヱルテルの悲み』 定價八拾錢 新潮社 1917-01-28(大正6)
   f. ギヨオテ=作 秦豐吉=譯
     『若きヱルテルの悲み』 定價貳拾五錢 新潮社 新潮文庫 第2編
     1914-09-18(大正3)
   引用は e. (tomoki y. 個人蔵書)に拠りました。


(J28) 久保 1904
   ゲーテ=著 久保天隨(くぼ・てんずい)、またの名を久保得二(くぼ・とくじ)=譯
   「うえるてる」
 ★ a.うえるてる』 国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
   b.うえるてる』 金港堂 1904-07(明治37)
   a.b. の全ページのスキャン画像を収めた電子アーカイブ資料。
   b. が『ウェルテル』の日本語への初の完訳だとされる。引用は a. に拠りました。


(J29) 高山 1891, 1916, etc.
   高山樗牛(たかやま・ちょぎゅう)=譯 「淮亭郎の悲哀」
   a.改訂註釋 樗牛全集 第6卷 想華及感激』 博文館
     正價金參圓貳拾錢 1931-11(昭和6)
     国立国会図書館デジタル化資料
   b.増補縮刷 樗牛全集 第6巻』 博文館 1916(大正5)
   c. 『増補縮刷 樗牛全集 第5巻』 博文館 1916(大正5)
   d. 『山形日報』 1891年(明治24)7月23日から9月30日にかけて連載
   b.c. の脱漏三編を収録。
   d. は厳密な意味での『ウェルテル』の本邦初訳ではない。しかし、
   『ウェルテル』の日本における「初めての本格的な紹介」だとされる。
   原作の5分の4ほどを訳出したもの。


■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese

  「ヹルテルの悲哀」………………村上 1917
  「うえるてる」……………………久保 1904
  「若いヹルテルの惱み」…………茅野 1928
  「若いウェルテルの悩み」………手塚 1960, 1965, etc.
  「若きウェルテルの悩み」………竹山 1978
  「若きウェルテルの悩み」………斎藤 1968, 1971, etc.
  「若きウェルテルの悩み」………塩谷 1967, 1976, etc.
  「若きウェルテルの悩み」………佐藤(晃) 1966, 1970
  「若きウェルテルの悩み」………井上 1965, 1984
  「若きウェルテルの悩み」………内垣 1964, 1994
  「若きウェルテルの悩み」………片岡 1962, 1973
  「若きウェルテルの悩み」………前田 1960, 1964
  「若きウェルテルの悩み」………高橋(義) 1950, 1951, etc.
  「若きウェルテルの惱み」………國松 1948, 1949, etc.
  「若きウェルテルの惱み」………木村 1948
  「若きエルテルの悲み」…………秦 1927, 1949, etc.
  「若きヱルテルの悩み」…………竹山 1951
  「若きヹルテルの惱み」…………鼓 1926
  「若きヱルテルの悲み」…………秦 1914, 1917, etc.
  「若きヴェールテルの悩み」……佐藤(次) 1950, 1952
  「若きヴェルターの悩み」………大宮 2015
  「若きヴェルターの悩み」………神品 1979, 2003
  「若きヴェルテルの悩み」………柴田 1976, 1979, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………滝内 1969
  「若きヴェルテルの悩み」………国松 1960, 1961, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………川崎 1950, 1952, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………沢西 1949, 1953
  「若きヴェルテルの悩み」………芳賀 1949, 1952, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………友成 1948
  「若きヴェルテルの悩み」………鼓 1947
  「若きヴェルテルの悩み」………阿部 1935-40, 1948
  「若きヴェルテルの惱み」………高橋(健) 1947, 1948, etc.
  「若きヴェルテルの惱み」………鼓 1942
  「淮亭郎の悲哀」…………………高山 1891, 1916, etc.


■外部リンク External links


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  • 2015-11-29 大宮勘一郎=訳 2015-10-27 と、ポーランド語版・スペイン語版・英語版・ドイツ語原文の各オーディオブックを追加しました。
  • 2013-07-25 澤西健=譯 1943-01-22 と鼓常良=譯 1925-05-10 を追加し、澤西譯と鼓譯の書誌情報を修正・補足しました。また、高山樗牛=訳の書誌情報と外部リンクを修正・補足しました。
  • 2013-04-11 つぎの3種類の英訳の訳文を挿入しました。
    1. Michael Hulse, 1989
    2. Elizabeth Mayer and Louise Bogan, 1971, 1990
    3. Harry Steinhauer, 1970
  • 2013-02-15 チェコ語訳を追加しました。
  • 2013-02-05 韓国語訳、ロシア語訳、ウクライナ語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2012-01-30 塩谷太郎=訳 1985-01-30 と、Burton Pike による英訳の訳文を追加しました。
  • 2011-11-03 『ゲーテの恋』 Young Goethe in Love 予告篇の日本語版と英語版の YouTube 動画を追加しました。
  • 2011-04-01 中国語訳(簡体字)を追加しました。
  • 2009-11-13 茅野蕭々=譯 1928-01-05 の書誌情報を修正しました。また、その訳文を挿入しました。
  • 2009-08-18 国松孝二=訳 1972-01-25、井上正蔵=訳 1965-07-10、内垣啓一=訳 1964-07-12、佐藤通次=訳 1964-06-10、木村謹治=譯 1948-06-20、村上靜人=譯 1917-11-10 を追加しました。

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Wednesday, 05 August 2009

Christel by Johann Wolfgang von Goethe ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 「クリステル」

        目次 Table of Contents

 Video 1  Johann Wolfgang von Goethe - Speedpainting by Martin Missfeldt
 Images   本の表紙 Book covers
■日本語訳 Translations into Japanese
  (1) 大山 1967, 1975, etc.
  (2) 加納 1966, 1967
  (3) 山口 1958, 1967, etc.
  (4) 星野 1951, 1954, etc.
  (5) 手塚 1949, 1951, etc.
  (6) 高橋 1948, 1949, etc.
  (7) 片山 1936
  (8) 松山 1925, 1926, etc.
  (9) 三浦 1925
  (10) 生田 1919
■ロシア語訳 Translation into Russian
■英訳 Translation into English
 Video 2  Christel sung by Raphael Grosch
■ドイツ語原文 The original text in German
■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations
  (1) 大山 1967, 1975, etc.
  (2) 加納 1966, 1967
  (3) 山口 1958, 1967, etc.
  (4) 星野 1951, 1954, etc.
  (5) 手塚 1949, 1951, etc.
  (6) 高橋 1948, 1949, etc.
  (7) 片山 1936
  (8) 松山 1925, 1926, etc.
  (9) 三浦 1925
  (10) 生田 1919
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


 Video 1 
Johann Wolfgang von Goethe - Speedpainting by Martin Missfeldt

Speed-Painting.  Photoshop, 1 hour 30 min.  Martin Missfeldt


 Images 
本の表紙 Book covers

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. Ushio_shuppansha_goethe_zenshu1 b. Goethe_kakugenshu c. Goethe_erotic_poems


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 大山 1967, 1975, etc.
ぼくは気がめいってしまって
しばしばく憂鬱におそわれる。
しかし、クリステルの傍(そば)にいると、
たちまちそんな気持がふっとんでしまう。
ぼくの目はただあちらへ、こちらへ、
たえずかの女の姿を追うばかり。
かいもくぼくにはわからないのだ。なぜ、いつ、どこで、
かの女がこんなにも好きになったのか。
[以下略]

   ゲーテ=作 大山定一=訳
   「クリステル」 詩と小曲


(2) 加納 1966, 1967
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]
   ゲーテ=著 加納健=訳


(3) 山口 1958, 1967, etc.
何かというと重く鈍く気が鬱して
恐ろしく沈鬱になってしまう!
でもクリステルの傍にさえいれば
すっかり気持が立ちなおる
何処(どこ)に眼をやってもちらつくあの娘(こ)の姿
いったいどんな事情から いつ 何処で
どうしてこんなにあの娘(こ)が好きになったやら
いっこうにぼくにはわからない
[以下略]

   ゲーテ=作 山口四郎=訳 「クリステル」 小曲集


(4) 星野 1951, 1954, etc.
[訳文は追って挿入するつもりです - tomoki y.]
   ゲーテ=著 星野慎一=訳


(5) 手塚 1949, 1951, etc.
ともすれば なぜかは知らず
気がふさぐ。
クリステルといっしょにおれば
からりと晴れる。
いつもちらつくその姿、
いったい、どうして どこで
いつから なぜ
こんなに好きになったのか。
[以下略]

   ゲーテ=作 手塚富雄=訳 「クリステル」


(6) 高橋 1948, 1949, etc.
そこはかとなくうらぶれて暗く
重い氣もちになることがよくあるが、
わたしのクリステルのそばにいると、
なにもかもまたよくなる。
どこにいてもあの人の姿が見える。
どうして、どこで、いつ、
なぜ、あの人がわたしの氣に入ったのか、
わたしには皆目わからない。
[以下略]

   ゲーテ=作 高橋健二=訳 「クリステル」


(7) 片山 1936
莫然とした愁ごころ、
沈欝な氣分にたびたび襲はれるが、
慕はしいクリステルといつしよに居れば
何もかも良くなるのだ
どこに居てもあの姿が見えて來る。
どうして、どこで、いつクリステルが
好きになつたのか自分にも判らない。
[以下略]

   ゲーテ=著 片山敏彦=譯 「クリステル」 小曲


(8) 松山 1925, 1926, etc.
私の氣持は何うかするとふさぎ込み、
私の元氣は全くなくなつてしまふ、
しかしクリステルの愛に接すると、
また私は健かな氣分になつてくる、
何處に行つても彼女の姿がちらつく、
そしてほんとにこんな廣い世間で、
何處で何時まあ何うしてあの女を、
私は慕ふやうになつたらう。
[以下略]

   ゲーテ=著 松山敏=訳


(9) 三浦 1925
時々寂しい陰欝な心と
重い血をさへもつことがある
それでもクリステルの側に行くと
すべては再び恢復する
ここで見、かしこで見、しかも
なぜ、いつ、どこでまたどうして
彼女が私の氣に入つたか
それが少しもわからない
[以下略]

   ゲーテ=著 三浦吉兵衞=譯 「クリステル」


(10) 生田 1919
どうかすると暗い沈んだ氣持になつて
わたしはすつかり滅入りこんでしまふ
けれどかあいいクリステルのところへ行くと
またすつかりいい氣持になつて來る
何處へ行つてもあの人の姿がはなれない
さうしてなぜまたこんなに廣い世の中で
どんなに、何處で、何時あの人が
わたしの氣に入つたのかわからない
[以下略]

   ゲエテ=著 生田春月=譯 「クリステル」


■ロシア語訳 Translation into Russian

Порой уныло я брожу,
Измученный тоской,
А вот на Кристель погляжу —
Все снимет как рукой.
И отчего, я не пойму.
Сильней день ото дня,
За что, зачем и почему
Она влечет меня?

[Omission]

   Кристель
   Иоганн Вольфганг фон Гете
   E-text at lingvisto.org


■英訳 Translation into English

My senses ofttimes are oppress'd,
Oft stagnant is my blood;
But when by Christel's sight I'm blest,
I feel my strength renew'd.
I see her here, I see her there,
And really cannot tell
The manner how, the when, the where,
The why I love her well.
[Omission]

   Christel
   The Poems of Goethe
   Translated in the original metres
   Translated by Edgar Alfred Bowring, 1826-1911
   E-text at:
   * The Literature Network
   * Project Gutenberg
   * Internet Archive


 Video 2 
Christel sung by Raphael Grosch

Uploaded to YouTube by Raphael Grosch on 4 Jul 2011. Ein Song aus dem Repertoire der Band KRANZER. Musik und Komposition: Raphael Grosch. Gesang: Raphael Grosch. Text: Johann Wolfgang von Goethe


■ドイツ語原文 The original text in German

Hab oft einen dampfen, düstern Sinn,
Ein gar so schweres Blut!
Wenn ich bei meiner Christel bin,
Ist alles wieder gut.
Ich seh sie dort, ich seh sie hier
Und weiß nicht auf der Welt,
Und wie und wo und wann sie mir,
Warum sie mir gefällt.
[Omission]

   Christel
   by Johann Wolfgang von Goethe
   Entstanden 1773/74, Erstdruck 1776.
   E-text at:
   * Deutsche Gedichte, eine Anthologie
   * Poems Quotes and Poets
   * textlog.de
   * Zeno.org


■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations

(1) 大山 1967, 1975, etc.
   ゲーテ=作 大山定一(おおやま・ていいち)=訳
   「クリステル」 詩と小曲
   a.ゲーテ詩集―世界詩人選1』 小沢クラシックス「世界の詩」
     小沢書店 1996-05
   b.ゲーテ詩集』 新潮社 1975
 c.世界詩人全集1 ゲーテ詩集』 新潮社 1967-10-20
     収録作品一覧は ここ
   引用は c. に拠りました。なお、大山定一訳ゲーテ全詩篇 という、
   日独併記の便利でありがたい書誌情報ページがあります。


(2) 加納 1966, 1967
   ゲーテ=著 加納健=訳
  a.ゲーテ詩集』 金園社 世界名詩選 1967
   b.ゲーテ詩集』 金園社 世界名詩選 1966
   引用は a. に拠るつもりです。


(3) 山口 1958, 1967, etc.
   ゲーテ=作 山口四郎(やまぐち・しろう)=訳 「クリステル」 小曲集
   a.口誦 ゲーテ詩集』 中央大学出版部 2004-07
   b.ゲーテ全集1』 潮出版社 新装普及版 2003-09
  c.ゲーテ全集1』 潮出版社 1979-06-25
   d.ゲーテ詩集』 三修社 1967
   e.ゲーテ詩集』 三修社 ドイツ語文庫 1958
   引用は c. に拠りました。


(4) 星野 1951, 1954, etc.
   ゲーテ=著 星野慎一(ほしの・しんいち)=訳
  a.ゲーテ詩集』 潮出版社 潮文庫 1973
   b.ゲーテ詩集』 三笠書房 1971
   c.ゲーテ詩集』 三笠書房 世界の名詩集1 1967
   d.ゲーテ詩集』 河出書房 河出文庫 1954
   e.ゲーテ詩集』 河出書房 市民文庫 1951
   引用は a. に拠るつもりです。


(5) 手塚 1949, 1951, etc.
   ゲーテ=作 手塚富雄(てづか・とみお)=訳 「クリステル」
  a. 筑摩世界文学大系24 ゲーテ1』 筑摩書房 1972-01-27
   b. ゲーテ詩集』 角川文庫 改版 1966
   c.世界名詩集大成6 ドイツ篇1』 平凡社 1960-02-10
   d.世界文学大系19 ゲーテ1』 筑摩書房 1960
   e.ゲーテ詩集』 角川文庫 1951-04-20
   f. ゲーテ詩集』 筑摩書房 1949
   引用は a. に拠りました。


(6) 高橋 1948, 1949, etc.
   ゲーテ=作 高橋健二(たかはし・けんじ)=訳 「クリステル」
  a. ゲーテ 愛の詩集』 人文書院 改訂版 1973
   b.ゲーテ詩集』 弥生書房 世界の詩 1964
   c.ファウスト 若きヴェルテルの惱み 他
     河出書房 世界文学全集(第一期)2 1954-04-20
   d.ゲーテ 愛の詩集』 人文書院 1953-06-20
   e.ゲーテ詩集』 新潮社 世界名詩選集 1953
   f.ゲーテ詩集』 新潮社 新潮文庫 1951
   g.ゲーテ恋愛詩集』 郁文堂書店 5版 1949
   h.ゲーテ詩集』  新潮社 14版 1948
   引用は a. に拠りました。


(7) 片山 1936
   ゲーテ=著 片山敏彦(かたやま・としひこ)=譯 「クリステル」 小曲
   『改造社版 ゲーテ全集1』 改造社 1936-02-19(昭和11)


(8) 松山 1925, 1926, etc.
   ゲーテ=著 松山敏(まつやま・さとし)=訳
   a.ゲーテ詩集』 人生社 世界詩人文庫 1951
  b. 『ゲーテ詩集』 文英堂書店 改訂 1926-10-05(大正15)
     国立国会図書館デジタル化資料
   c.ゲーテ詩集』 文英堂書店 世界名詩選5 1925(大正14)
   引用は b. に拠りました。込・姿の旧字は新字で置き換えました。


(9) 三浦 1925
   ゲーテ=著 三浦吉兵衞(みうら・きちべえ)=譯 「クリステル」
   『ゲーテ全集1 詩集』 大村書店 1925-08-20(大正14)


(10) 生田 1919
   ウォルフガング・ゲエテ=著 生田春月=譯 「クリステル」 小曲
   『ゲエテ詩集』 新潮社 1919-05-23(大正8)
   E-text at 物語倶楽部


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-09-12 目次を新設し、Raphael Grosch による歌の YouTube 画面を追加し、松山敏=譯 1926-10-05 の訳文を挿入しました。
  • 2010-06-16 生田春月=譯 1919-05-23 を追加しました。

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Thursday, 30 November 2006

Faust: Der Tragödie Erster Teil / Faust: A Tragedy, Part 1, by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ 『ファウスト 第1部』

Faust_und_margarete_1
Image source: Online-Didaktik Deutsch (www.fachdidaktik-einecke.de)


        目次 Table of Contents

■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 和田 2012
  (J2) 荒俣 2011
  (J3) 池内 1999, 2004
  (J4) 柴田 1999, 2003
  (J5) 小西 1998
  (J6) 山下 1992, 2003
  (J7) 井上 1976, 1991
  (J8) 手塚 1964, 1971, etc.
  (J9) 高橋(義)1962, 1967, etc.
  (J10) 久保 1962
  (J11) 大山 1960, 1964, etc.
  (J12) 相良 1958, 1960, etc.
  (J13) 高橋(健)1951, 1989
  (J14) 阿部 1937, 1947
  (J15) 文藝社編輯部 1929
  (J16) 森 1913, 1928, etc.
  (J17) 高橋(五)1904
  (J18) その他
■ゲーテ作品の北東アジアにおける受容
■ロシア語訳 Translation into Russian
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translation into French
 Audio 1  英語版朗読 Audiobook of the English translation by Bayard Taylor
■英訳 Translations into English
  (E1) Taylor, 1935, 2012
  (E2) Swanwick, 1913
  (E3) Brooks, 1868
 Audio 2  ドイツ語原文朗読 Audiobook of the original German text
■ドイツ語原文 The original text in German
■更新履歴 Change log


■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

浮士德:
  唉,真是难熬,
  难道一小时也不能安逸地偎在你的怀抱,
  使咱们的胸口相连,心灵相照?

玛嘉丽特:
  哦,但愿我是一个人独寝!
  今夜我定为你打开房门;
  可是我妈妈睡眠不稳,
  要是我们被她碰见,
  我立即没有性命!

浮士德:
  我的天使,这没啥要紧。
  我这儿有个小瓶!
  你只消拌和三滴让她倾饮,
  她便一觉睡到天明。

玛嘉丽特:
  我为你还有什么不依?
  但愿这药水不致于伤她的身体!

浮士德:
  我的爱人,难道有害的东西我敢奉进?

  • 歌德 《浮士德》 悲剧 第一部 玛尔特的花园
  • E-text at 歌德作品集

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 和田 2012
ファウスト:
  ああ僕には、ほんの1時間でもいいから時間を気にせずに、君をこの胸に
  抱きしめて、胸と胸、心と心をぶつけあうことが許されないのか?
     ☆要するにセックスしたいと言っているのである。

マルガレーテ:
  私が一人で寝るのならいいのだけど! 出来れば今夜にでも、寝室を
  閉めないでおきたいのだけど、私の母の眠りは深くないのよ。若し私達が
  二人でいるところを母に見つかってしまったら、私はその場で死んで
  しまいたいわ。
     ☆マルガレーテも母さえいなければファウストを受け入れると言う。

ファウスト:
  ねえ、君、そんなことは難しくないよ。ここに小壜がある*。お母さんの
  飲み物にほんの3滴**もたらせば、彼女はぐっすりと眠ってしまうよ。
     * 小壜がある  ファウストは母親を眠らせて、マルガレーテと密会すべく、予め用意して
         いたことを示す。
     ** ほんの3滴  母親を眠らせるには3滴で十分であるという意味であるが、3滴以上は
         いけないという警告の意味もある。このことは後で母親を死なせてしまうことに
         繋がる。

マルガレーテ:
  あなたの為ならなんでもするわ。でも毒になるようなことはないのでしょうね?

ファウスト:
  そうでなければ、これを使えなどと言わないよ。

  • J.W.v.ゲーテ=作 和田孝三(わだ・こうぞう)=訳 『ファウスト』 創英社/三省堂書店 2012/10/29
  • ☆は訳者による解説。*は訳者による注。

(J2) 荒俣 2011
ファウスト:
  せめてあと小一時間でも——そのくらいの時間すらないのかい——いま
  いちど、きみの乳房を喜びとともに愛撫し、ぼくの心と気味の心とを
  繋ぎたいよ。

マーガレット:
  ああ、わたしに自分の寝室があったなら! ひとりでベッドに寝る
  ことができるなら、今夜も、喜んでドアを開けたままにしておくわ。
  でも今はダメね。母はすぐに起きてしまうのよ。あなたを見つけたら、
  その場でわたし、殺されちゃうかも。

ファウスト:
  親愛なる天使よ、おびえることはないさ。このガラスの小ビンをもって
  おいき。三滴だけ、おかあさんの飲み物にたらしてみるんだ——たちまち
  深い眠りの世界におちてしまうよ。

マーガレット:
  わたしに、あなたを拒むことなんてできないわ。何でもおっしゃる
  とおりにします。でも、まさか、身体に毒になるようなことは?

ファウスト:
  まさか。もしそんな恐れが少しでもあれば、ぼくがすすめるはずがないだろう?

  • ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ=作 ハリー・クラーク=挿画 荒俣宏(あらまた・ひろし)=訳 『ファウスト』 新書館 2011/10/01
  • この本は次の英訳版からの重訳: Faust. From the German of John Anster. Illustrated by Harry Clarke. George G. Harrap, London. 1925. Quoto.

(J3) 池内 1999, 2004
ファウスト:
  もうちょっと、この乳房(おちち)を抱いていたいよ。胸と胸と、心と心を
  ぶつけていたいじゃないか。

マルガレーテ:
  自分の部屋があったらいいのに! ひとりで寝ているんだったら今夜だって
  戸口の鍵をあけておくわ。でも、母さんがわきで寝ている。母さんはすぐに
  目をさますの。見つかったら、その場でわたし殺されるわ!

ファウスト:
  簡単だ。いいね、この小瓶から三滴ばかり、飲物に垂らしておく。すると
  ぐっすりおやすみだ。

マルガレーテ:
  あなたのためなら何だってするわ。でも、からだに悪いことはないんで
  しょうね。

ファウスト:
  それなら、すすめるものか。

  • ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ=作 池内紀=訳 『ファウスト 第1部』 集英社(単行本 1999/10|文庫 2004/05)

(J4) 柴田 1999, 2003
ファウスト:
  ああ いったい いつになったら
  ただの一時間でいい 時間を気にせずお前と寄り添い
  胸と胸 心と心とで求め合えるのだろう?

マルガレーテ:
  ああ 私がひとりで寝るのだったらねえ!
  本当はあなたのために 今晩にだって閂(かんぬき)を開けて置きたい
  けれど母さんは眠りが浅いたちなの
  もし あなたと一緒のところを見つかりでもしたら
  私その場で死んでしまうわ!

ファウスト:
  ねえお前 そんなこと何でもありはしない。
  ほら、この小さな瓶から たった三滴
  母さんのお飲物にたらして置きさえすれば
  気持よくぐっすり眠って 決してお眼を覚ましたりなど されはしない。

マルガレーテ:
  私 あなたのためになら何だってすることよ。
  これ 母さんに毒にならないといいのだけれど。

ファウスト:
  毒をお前に使わせると思うのかい?

  • J・W・ゲーテ=作 柴田翔(しばた・しょう)=訳 『ファウスト』 講談社(単行本1999/09|文庫(上) 2003/01)

(J5) 小西 1998
ファウスト:
  ああ、せめて
  ひと時、ゆっくりきみを抱きしめて
  胸と胸、心と心を思いっきりぶっつけ合えないかね?

マルガレーテ:
  ああ 寝るときだけでも、あたし一人でいられたら!
  今夜にでも掛け金をはずしておけますのに。
  母は、とても目ざといほうですの、
  もし、見つかったりしたら
  あたし、その場で死んでしまうわ、きっと!

ファウスト:
  かわいい人、そんなことなら心配はいらない。
  この小瓶をあげる! ほんの少滴ほど
  飲み物に混ぜてさしあげれば
  お母さんは、気持ちよくぐっすりお眠りになれるんだ。

マルガレーテ:
  あなたのために、何かいやだと言ったことありまして?
  もしかして、からだに障るようなことっは、まさか!

ファウスト:
  そんなものをぼくが奨(すす)めると思うかい?

  • ゲーテ=作  小西悟(こにし・さとる)=訳 『ファウスト』 大月書店 1998/08

(J6) 山下 1992, 2003
ファウスト:
  ああ、ぼくはほんの小一時間でも
  君のやさしい胸ふところに身も心も休めて、
  胸と胸、心と心を触れあわすことができないのか?

マルガレーテ:
  ああ あたしがいつも一人きりで寝(やす)むのでしたらね!
  でしたら、今夜にも錠をあけっぱなしにしておくんですけど。
  でも、うちの母は眠りが浅くて、目ざといんですの。
  万一母に見つかりでもしたら、
  あたし、その場ですぐ死んでしまいます!

ファウスト:
  ねえ君、そんなことなら別に苦労はないさ。
  ここに小壜があるんだ! これをほんの三滴でも
  母さんの飲みつけのものにたらしておけば、
  いい気持でぐっすり眠って、何も気がつきはしないよ。

マルガレーテ:
  あたし、あなたのためなら、何だって。
  でも、まさか毒にはならないんでしょうね!

ファウスト:
  そんな、ぼくがそんなもの君に勧めるものか。


(J7) 井上 1976, 1991
ファウスト:
  ああ、せめてほんのちょっとの時間でも、
  ゆっくり、きみのふところに寄り添って、
  胸と胸、心と心をぴったり合わせることができないものだろうか?

マルガレーテ:
  ああ あたくしがひとりだけで寝(やす)むんでしたら!
  今夜、掛金をはずしておきたいんですけれど。
  でも、母がすぐ目をさますんですの。
  もし、見つかりでもしたら
  あたくし、もう生きていられません!

ファウスト:
  ねえ、そんなことなら心配はないよ。
  ここに瓶がある! ほんの三滴ばかり
  お母さんの飲物のなかに垂らせば、
  気持よく、ぐっすり眠り込んでしまうよ。

マルガレーテ:
  あなたのためですもの、あたくし、なんでもしますわ!
  でも、まさか毒にはならないでしょうね?

ファウスト:
  毒になるものを、ぼくがすすめたりするだろうか?


(J8) 手塚 1964, 1971, etc.
ファウスト:
  ああ、ただの一時間も、
  やさしいおまえのふところにやすらって、
  胸と胸、心と心を触れあわすことはできないのか。

マルガレーテ:
  ああ、わたし、いつもひとりで寝(やす)むのだったら!
  それなら、わたし今夜錠をかけないでおくのだけれど。
  でも、お母さんは眼ざといんですの。
  もし見つかりでもしようものなら、
  わたし、その場で死んでしまうわ。

ファウスト:
  おまえ、そのことならわけはないよ。
  さあ、この小壜(こびん)だ。ほんの三滴、
  お母さんが飲みつけているものの中へたらしておけば、
  いい気持にぐっすり寝こんで、なにもかもわからなくなるんだ。

マルガレーテ:
  あなたのためなら、わたしどんなことでもします。
  けれど、毒にはならないでしょうね。

ファウスト:
  毒になるようなものを、ぼくがおまえにすすめると思うの。


(J9) 高橋(義)1962, 1967, etc.
ファウスト:
  なんだ、ただの一時間でも、
  ゆっくりと君の胸に縋って、
  胸と胸、心と心を触れ合せていられないのか。

マルガレーテ:
  ほんとにねえ、あたし、ひとりで寝るのならいいんだけれど。
  そうしたら今夜だって錠を下ろさずにおくんだけれど。
  でも、お母さんはすぐ目を覚ますんですもの。
  もしあたしたちが一緒にいるところを見つかったら、
  あたし、その場で死んでしまうわ。

ファウスト:
  そのことなら大丈夫だ。
  この瓶(びん)の中の薬、たった三滴、
  お母さんの飲み物の中へたらしておけば、
  いい気持でぐっすり眠ってしまうのだ。

マルガレーテ:
  やれとおっしゃれば、あたし、なんでもします。
  だけれど、もしものことでもあったら。

ファウスト:
  障(さわ)りになるようなものを誰がすすめるものか。


(J10) 久保 1962
ファウスト:
  ああ、せめて
  一時間でもおまえのそばを離れずに、
  胸と胸を、心と心を通わせてはいられないのか?

マルガレーテ:
  ああ、あたしが、独りで寝るんだったら!
  今夜、鍵をかけずに置くんだけれど、
  でもお母さんが眼ざといんですもの、
  お母さんにみつかりでもしたら、
  あたし、その場で死んでしまうわ!

ファウスト:
  ねえ、おまえ、そんなことなら訳はないよ。
  ここに小さな壜がある! これを三滴(みた)らし
  飲みもののなかに垂らしておけば
  正体もなく深い眠(ねむ)りに落ちてしまうさ。

マルガレーテ:
  あなたのためなら、あたし何んでもしますわ。
  このお薬、まさか毒ではないでしょうね?

ファウスト:
  毒なら、おまえに勧めるものか。


(J11) 大山 1960, 1964, etc.
ファウスト:
  ああ、ただの一時間も
  ゆっくりとおまえのふところに寄りすがって、
  胸と胸、心と心をふれあわすことができないのか。

マルガレーテ:
  ええ、わたしがひとりで休むのでしたら、
  今夜にもそっと掛け金をはずしておくわ。
  でも、母はすぐと目をさますんですもの。
  ひょっとして母にでも見つかったら、
  わたし、とても生きていられないわ。

ファウスト:
  それは、おまえ、べつに造作はないよ。
  この薬びんを持ってゆきたまえ。お母さんの飲むものに
  そっと三滴だけ落しておけば、
  おかあさんの飲み物の中にたらすと、
  いい気持でぐっすり寝てしまうのだ。

マルガレーテ:
  あんたのためですもの、どんなことでもしてよ。
  でも、毒にはならないわね。

ファウスト:
  毒になるなら、どうしてぼくがすすめるものか。


(J12) 相良 1958, 1960, etc.
ファウスト:
  ああ、ただの小(こ)一時間でもいい、
  ゆっくりとお前のふところに寄り縋(すが)って、
  胸と胸、心と心を触(ふ)れ合わせることはできないのかな。

マルガレーテ:
  わたし、たったひとりでやすむんだといいんだけれど。
  そうすれば今夜掛金(かけがね)をはずしておいてあげるのに。
  お母さんは眠りが浅いでしょう、
  見つけられでもしたら、
  わたしその場で死んでしまうわ。

ファウスト:
  それはお前、別にむずかしいことはないよ。
  ここに小さな瓶(びん)がある。ただ三滴(さんてき)だけ、
  お母さんの飲物の中へたらすと、
  いい気持でぐっすりと眠ってしまうんだがね。

マルガレーテ:
  あなたのためなら、わたし何だってしてよ。
  まさかお母さんの毒にはならないでしょう。

ファウスト:
  そりゃ、毒になるようなことを勧(すす)めるものか。


(J13) 高橋(健)1951, 1989
ファウスト:
  ああ、ほんの小一時間でも
  落ち着いておまえの胸にすがり、
  胸と胸、心と心をかよわせることはできないかなあ?

マルガレーテ:
  ああ、わたしひとりだけで寝るのですと!
  今晩かけがねをはずしておくんですけど。
  うちのおかあさんはぐっすりは眠りませんの。
  おかあさんに、見つけられでもしたら、
  わたしその場で死んでしまいますわ!

ファウスト:
  ねえ、おまえ、それはなんでもないよ。
  ここに小さいビンがあるがね、これを三滴だけ、
  おかあさんの飲み物の中にたらすと、
  いい気もちでぐっすり眠りこんでしまうんだよ。

マルガレーテ:
  あんたのためなら、わたしなんでもしますわ。
  毒にはならないでしょうね!

ファウスト:
  毒になるようなら、おまえにすすめなんかしないよ。


(J14) 阿部 1937, 1947
フアウスト:
  あゝ。ほんの一時間でも
  落着いてお前の胸に縋って、
  胸と胸、魂と魂とを寄せ合ふ出來ないのかなあ?

マルガレーテ:
  あゝ、私が一人で寢むのでさへあったら!
  私は貴君のために、今夜、喜んで掛金を外して置くのだけれど。
  かあさんはすぐ眼を醒ますせう——
  私達がかあさんに見附かりでもしようもんなら、
  私、すぐその場で死んでしまふわ!

フアウスト:
  天使さん。それはなんでももないことだ。
  此處に小さい瓶がある! たった三滴だけ
  飲みなさる物の中に入れゝば、
  いゝ心持に、正體なく、熟睡なさるのだ。

マルガレーテ:
  貴君のためなら、何だっていやといふものですか?
  どうぞかあさんの毒になりませんやうに!

フアウスト:
  可哀い子よ、毒になるやうなことを僕がお前にさせるものか。

  • 阿部次郎=訳 「ファウスト(第1部)」
  • 引用は b. 改造社版 1937 に拠りました。a. 國立書院版も仮名遣いの細部などを除けば b. とほぼ同文。

(J15) 文藝社編輯部 1929
フアウスト:
  あゝ暫らくの間でいゝから、心置きなくお前の側へ寢かしてくれないか。
  心と心、胸と胸とを着けたいものだ。

マルガレエテ
  まあ、妾(わたし)獨(ひと)りですと、今夜戸締(とじま)りをしないでおく
  ことは御安いことですが。女は夜中うと/\してゐますから、目付かつたら
  大變(たいへん)ですわ。

フアウスト
  それなら心配(しんぱい)はいらないよ。此の瓶(びん)を御覧(ごらん)。
  二三滴(てき)お母さんの御飯に落しておけば、うまくぐつすり寢(ね)て
  起きつこなしだよ。

[以下の数行は訳出されていません]

  • ゲーテ=著 文藝社編輯部=編著 『フアウスト』 世界文藝叢書 3 文藝社 定價參拾錢 1929/10/05(昭和4) 国立国会図書館デジタル化資料 
  • 原文にはない「フアウスト」「マルガレエテ」などの話者の表示を追加しました。また、起の旧字を新字で置き換えました。

(J16) 森 1913, 1928, etc.
フアウスト:
  あゝ。只の一時間も
  落ち著いてお前と一しよになつてゐて、
  胸と胸、心と心の通ふやうには出来ないのかなあ。

マルガレエテ:
  えゝ。それはわたくし一人で休むのですと、
  今晩錠を掛けないで置くのですが、
  母(か)あ様がすぐ目を醒ますんですもの。
  ひよつとに、母(か)あ様に見附からうもんなら、
  わたくしその場で死んでしまつてよ。

フアウスト:
  それか。それは造做もない事だ。
  こゝに瓶(びん)があるがな、此藥を三滴
  不斷飲みなさる物の中へ入れゝば、
  好い心持に寐て、何も分からなくなるのだ。

マルガレエテ:
  それはあなたの爲(ため)ですもの、なんでもしてよ。
  毒になりやしませんでせうね。

フアウスト:
  毒になるやうなものなら、己がしろと云うものか。

  • 森林太郎 / 森鴎外=訳 「ファウスト」 「フアウスト」
  • 引用は b. 岩波書店版全集 1972 に拠りました。

(J17) 高橋(五)1904
(ファウ、)
  嗚呼我は一小時間だも、
  卿(きみ)が懐(ふところ)に安んじ温まる能はざる乎、
  胸と胸、心と心、暫く相接するを得ざる乎!

(マーガ、)
  嗚呼わらは唯獨り寐(いね)たらば〔嬉しからんに〕!
  今夜わらは君が爲に肯て鎖(じよう)を開(あけ)れかん、
  然(しか)し妾(わらは)が母は甚だ目ざとし、
  若し我々母に看つけられたらんには、
  妾は即座に忽ち死せん而已!

(ファウ、)
  〓は毫も困難事にあらず、天女よ!
  茲に小藥瓶あり—僅かに之が三滴は、
  彼女の飲物(のみもの)の中にありてや、
  熟睡を以って快よく彼女の身體(からだ)を包まん。

(マーガ、)
  君の爲とし云えば妾何事をか爲(なさ)ざらんや、
  是(こ)れ望むらくは母に害を及ぼさゞるべき乎。

(ファウ、)
  最愛者よ! 然らずば卿に开を我勸むべけんや。

  • ゲーテ=著 高橋五郎=訳
  • b. はファウスト第1部の訳としては本邦初訳。a. は b. の全ページのスキャン画像を掲載したもの。上の引用は a. を私 tomoki y. が見ながら打ち出したしたものです。誤読など、お気づきの点がありましたらご指摘ください。

(J18) その他
以上のほかにも、おびただしい数の「ファウスト」邦訳版が出ています。上に引用した箇所を収載する「第1部」に限って挙げると、たとえばつぎのようなものがあります。


■日本語による注釈書

「ファウスト」については、訳書のほかに注釈書も多数出ています。うち、とくに1冊だけを挙げておきます。青木昌吉氏による下の本は「ファウスト」1作品だけを取りあげて、日本語で書かれた注釈書のうち、今日まで伝わるものの中では、最も古い部類に属するようです。

   青木昌吉=編『ファウスト註解』郁文堂書店 1946(初版は1928年か?)
   京都府立図書館蔵書 三康図書館蔵書


■ゲーテ作品の北東アジアにおける受容

日本語・韓国語・中国語におけるゲーテの翻訳・紹介・研究の文献に関する詳細な
リストが、上智大学文学部ドイツ文学科 名誉教授・上智大学ドイツ語圏文化研究所
名誉所員・木村直司氏による、つぎのサイトに掲載されています。

   I.ゲーテの日本語訳作品
   (Goethes Werke in japanischer Uebersetzung)
   木村直司+今村武=編
   Zusammengestellt von Prof. Naoji Kimura und Dr. Takeshi Imamura
   アジアにおけるゲーテ受容
   Goethe-Rezeption in Asien
   --日本語・韓国語・中国語のゲーテ文献--
   - Goethe-Literatur in japanischer, koreanischer und chinesicher
   Sprache -
   (Stand: Oktober 1999)


■ロシア語訳 Translation into Russian

Фауст
  Хоть раз нельзя ли без боязни
  Побыть часочек мне с тобой
  Грудь с грудью и душа с душой?

Маргарита
  Ax, если б я спала одна,
  Сегодня ночью, веришь слову,
  Я б не задвинула засова.
  Но рядом дремлет мать вполсна.
  Когда бы нас она застала,
  Я б тут же замертво упала!

Фауст
  О, вздор! Вот с каплями флакон.
  Немного их накапай в воду,
  Дай выпить ей, и до восхода
  Ее охватит крепкий сон.

Маргарита
  Ты у меня не знал отказа.
  А эти капли без вреда?

Фауст
  Я б не дал их тебе тогда.

   Иоганн Гете. Фауст
   Translated by Борис Пастернак (Boris Pasternak)
   М.: Государственное издательство художественной литературы, 1960.
   E-text at Lib.Ru


■イタリア語訳 Translation into Italian

FAUST.
  Deh, non potrò io mai riposarmi una breve ora con te; stringere
  il mio cuore al tuo cuore; mescere anima con anima?

MARGHERITA.
  Ah, s'io dormissi pur sola, io ti vorrei lasciar aperto l'uscio stanotte.
  Ma mia madre ha il sonno sì sottile; e s'ella ci avesse a cogliere,
  io cascherei morta sul fatto.

FAUST.
  Non vi è pericolo, mio bell'angelo! Togli quest'ampolletta;
  e sol tre gocciole che gliene mesci nella sua bevanda,
  la sommergeranno in un placido e profondo sonno.

MARGHERITA.
  Che non farei per l'amor tuo! Non le può far danno, non è vero?

FAUST.
  Cuor mio, vorrei io proportelo se potesse?

   Faust by Johann Wolfgang von Goethe
   Translated by Scalvini, Giovita e Gazzino, Giuseppe
   E-text at www.liberliber.it [pdf]


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

FAUSTO
  O que eu dera, Margarida,
  por poder, uma hora, uma só hora,
  passar contigo descansado! unidos
  peito a peito! alma a alma!

MARGARIDA
  Tu bem sabes
  que não durmo sozinha. Eu, por meu gosto,
  deixava-te ficar já hoje a porta
  fechada em falso, e então... Mas a mãezinha
  tem o sono tão leve! E se ela fosse
  dar connosco, eu morria de repente.

FAUSTO
  Para isso, meu anjo, há bom remédio.
  Toma este vidro! basta que lhe lances
  três gotas na bebida, e adormeceu-ta
  a bom levar: nenhum rumor ta esperta.

MARGARIDA
  Desejas, cumpro. Esta água, já se sabe,
  não pode fazer mal...

FAUSTO
  Pois, se o pudesse,
  eu dava-ta, querida?

   Fausto by Johann Wolfgang von Goethe
   Translated by António Feliciano de Castilho
   E-text at eBookLibris


■スペイン語訳 Translation into Spanish

FAUSTO
  ¡Ah! ¿No podré yo jamás, durante una horita, reposar, tranquilo
  en tu seno, oprimir pecho contra pecho y penetrar el alma en el alma?

MARGARITA
  ¡Ah! ¡si tan siquiera durmiese sola! De buen grado te dejaría
  descorrido el cerrojo esta noche, pero mi madre tiene el sueño ligero,
  y si nos sorprendiese, yo moriría al punto allí mismo.

FAUSTO
  No hay cuidado, ángel mío. Toma este pomito. Tres gotas tan sólo
  en su bebida sumen plácidamente la naturaleza en profundo sueño.

MARGARITA
  ¿Qué no haría yo por ti? Espero que eso no la dañará.

FAUSTO
  De no ser así, ¿te lo aconsejara yo, amor mío?

   Fausto, El Jardin de Marta
   by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Scribd


■フランス語訳 Translation into French

FAUST:
  Ah! ne pourrai-je jamais reposer une seule heure contre ton sein...
  presser mon cœur contre ton cœur, et mêler mon âme à ton âme ? '

MARGUERITE:
  Si seulement je couchais seule, je laisserais volontiers ce soir les
  verrous ouverts ; mais ma mère ne dort point profondément ; et si
  elle nous surprenait, je tomberais morte à l'instant.

FAUST:
  Mon ange, cela n'arrivera point. Voici Un petit flacon; deux gouttes
  seulement versées dans sa boisson l'endormiront aisément d'un
  profond sommeil.

MARGUERITE:
  Que ne fais-je pas pour toi! Il n'y a rien là qui puisse lui faire mal ?

FAUST:
  Sans cela, te le conseillerais-je, ma bien-aimée ?

   Faust, Première partie, by Johann Wolfgang von Goethe
   Translation by Gérard de Nerval
   Édition de 1877 (Garnier)
   E-text at Wikisource

疑問:「三滴」のはずが、「二滴」deux gouttes に減っている。のこりの一滴は、どこへいってしまったのだろう。マルガレーテが自分で飲む? まさか。このフランス語版だけ薬の分量が変えて訳してある、なにか特別の理由があるのかしら。ご存じの方、お教えください。- tomoki y.


 Audio 1 
英語版オーディオブック(ベイヤード・テイラー訳)
Audiobook of the English translation by Bayard Taylor

下に引用する箇所の朗読は 3:14:01 から始まります。 Uploaded to YouTube by GreatestAudioBooks on 20 Aug 2013. Audio courtesy of LibriVox. Reading of the excerpt below starts at 3:14:01.


■英訳 Translations into English

(E1) Taylor, 1935, 2012
FAUST
  Ah, shall there never be
  A quiet hour, to see us fondly plighted,
  With breast to breast, and soul to soul united?

MARGARET
  Ah, if I only slept alone!
  I'd draw the bolts to-night, for thy desire;
  But mother's sleep so light has grown,
  And if we were discovered by her,
  'Twould be my death upon the spot!

FAUST
  Thou angel, fear it not!
  Here is a phial: in her drink
  But three drops of it measure,
  And deepest sleep will on her senses sink.

MARGARET
  What would I not, to give thee pleasure?
  It will not harm her, when one tries it?

FAUST
  If 'twould, my love, would I advise it?

   Faust by Johann Wolfgang Von Goethe
   Illustrated by Harry Clarke. Translated by Bayard Taylor
   Three Sirens Press, 1935. Free Kindle edition, 2012
   E-text at Project Gutenberg


(E2) Swanwick, 1913
FAUST:
  For one brief hour then may I never rest,
  And heart to heart, and soul to soul be pressed?

MARGARET:
  Ah, if I slept alone! Tonight
  The bolt I fain would leave undrawn for thee;
  But then my mother's sleep is light,
  Were we surprised by her, ah me!
  Upon the spot I should be dead.

FAUST:
  Dear angel! there's no cause for dread.
  Here is a little phial--if she take
  Mixed in her drink three drops, 'twill steep
  Her nature in a deep and soothing sleep.

MARGARET:
  What do I not for thy dear sake!
  To her it will not harmful prove?

FAUST:
  Should I advise it else, sweet love?


(E3) Brooks, 1868
Faust.
  Ah, can I ne'er recline One little hour upon thy bosom,
  pressing My heart to thine and all my soul confessing?

Margaret.
  Ah, if my chamber were alone,
  This night the bolt should give thee free admission;
  But mother wakes at every tone,
  And if she had the least suspicion,
  Heavens! I should die upon the spot!

Faust.
  Thou angel, need of that there's not.
  Here is a flask! Three drops alone
  Mix with her drink, and nature
  Into a deep and pleasant sleep is thrown.

Margaret.
  Refuse thee, what can I, poor creature? I hope, of course, it will not harm her!

Faust.
  Would I advise it then, my charmer?

  • Martha's Garden. Faust, A Tragedy, by Johann Wolfgang von Goethe. Translated by Charles T. Brooks. Seventh Edition. Boston Ticknor and Fields, 1868.
  • E-text at:

 Audio 2 
ドイツ語原文朗読 Audiobook of the original German text

下に引用する箇所の朗読は 1:24:58 から始まります。 Uploaded to YouTube by AnchisHSP on 4 May 2012. Reading of the excerpt below starts at 1:24:58.


■ドイツ語原文 The original text in German

Faust:
  Ach kann ich nie Ein Stündchen ruhig dir am Busen hängen
  Und Brust an Brust und Seel in Seele drängen?

Margarete:
  Ach wenn ich nur alleine schlief!
  Ich ließ dir gern heut nacht den Riegel offen;
  Doch meine Mutter schläft nicht tief,
  Und würden wir von ihr betroffen,
  Ich wär gleich auf der Stelle tot!

Faust:
  Du Engel, das hat keine Not.
  Hier ist ein Fläschchen!
  Drei Tropfen nur In ihren Trank umhüllen
  Mit tiefem Schlaf gefällig die Natur.

Margarete:
  Was tu ich nicht um deinetwillen?
  Es wird ihr hoffentlich nicht schaden!

Faust:
  Würd ich sonst, Liebchen, dir es raten?


■更新履歴 Change log

  • 2015/02/23 和田孝三=訳 2012/10/29 を追加しました。
  • 2013/08/25 目次を新設し、文藝社編輯部=訳 1929 と Bayard Taylor による英訳を追加しました。また、Taylor 訳に基づく英語版オーディオブックとドイツ語原文オーディオブックの2つの YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/06/09 ロシア語訳、ポルトガル語訳、イタリア語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2011/11/05 荒俣宏=訳 2011/10/01 を追加しました。また、高橋五郎=訳 1904/08 の文中の、これまで入力方法がわからなかった漢字「开」を入力しました。
  • 2011/06/22 Charles T. Brooks による英訳を追加しました。また、ブログ記事のタイトルにドイツ語表記を挿入するなどして、つぎのとおり変更しました。
    • 旧題: Faust, Part 1, by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ『ファウスト 第1部』
    • 新題: Faust: Der Tragödie Erster Teil / Faust: A Tragedy, Part 1, by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ 『ファウスト 第1部』
  • 2008/06/27 小西悟=訳 1998/08 を追加しました。
  • 2007/03/02 阿部次郎=訳 1937/11 を追加しました。また、 これまで日本語訳の項に含めていた「日本語による注釈書」を、別立ての項として新設しました。
  • 2006/12/13 邦訳版の一つとして、これまで挙げておりました次の本ををリストから削除しました。
    • 越塚信行(こしづか・のぶゆき)=訳 『ゲーテ・ファウスト第1部—解説と注釈』 郁文堂(初版 1974/09|再版(?) 1981)
    • この本が邦訳だと思っていたのは私の勘違いでした。実物にあたるまで、副題を知らなかったのですが、上の副題から察せられるように、この本は訳書ではなく、解説書/注釈書です。
  • 2006/12/08 久保栄=訳 1962/04/25 を追加しました。また、日本語訳の配列を修正しました。おおむね出版年月の新しい→古いの順に並べたつもりです。けれども、初訳の版を確認できていないものも、いくつか含まれているので、完全に新→旧の順には、なっていないかもしれません。
  • 2006/12/05 手塚富雄=訳 1960/07 を追加し、書誌情報を修正・補足しました。
  • 2006/12/03 フランス語訳についての「疑問」を追記しました。
  • 2006/12/02 山下肇=訳 1992/06、森林太郎=訳 1972/10、大山定一=訳 1972/01、高橋義孝=訳 1971/03、および相良守峯=訳 1958/01 を追加しました。また、書誌情報を修正・補足しました。

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