letters, epistles 手紙・書簡

Sunday, 17 March 2013

Letter from Napoleon to Joséphine (December 1795) ナポレオンからジョゼフィーヌへの手紙(1795年12月)

        目次 Table of Contents

■はじめに Introduction
 Theatre  2014年 宝塚公演 Takarazuka Revue, 2014
 Video 1  The greatest heroes in/ of history: Napoleon (2002)
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 草場 2012
  (J2) 北澤 2004
  (J3) 鹿島 2003, 2009
  (J4) 川島 1995
  (J5) 堀田 1994
  (J6) 安達 1989, 2001
  (J7) 長塚 1986, 1996
  (J8) 大塚 1983
  (J9) 瀧川 1982, 1987
  (J10) 吉原 1981, 1984
  (J11) 金澤(金沢) 1961, 1966
  (J12) 中岡+松室 1941
  (J13) 菊池 1931, 1995
  (J14) 長瀬+榎本 1913
■英訳 Translations into English
  (E1) Turquan, 2005
  (E2) Fraser, 1976, 1977, etc.
  (E3) Paul & Paul, 1953, 1957, etc.
■ドイツ語訳 Translations into German
  (D1) Kircheisen, 2012
  (D2) Ludwig, 1925
 Video 2  朗読CD: Lettres d'amour de Napoleon à Joséphine
■フランス語原文 The original text in French
 Video 3  そっけない結婚式 The simple, swift and prosaic wedding ceremony
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


■はじめに Introduction

ナポレオンはジョゼフィーヌに出会って一目ぼれしてしまった(いや、そうではないという説もあるが)。男女の機微に通じていないコルシカ島生まれの、このうぶで武骨な青年は、すかさず求愛攻撃を開始した。恋文の集中砲火だ。奮闘の甲斐あって、二人はめでたく結ばれた。

結ばれた翌日に彼が彼女に宛てて送ったとされる手紙が残っている。平安時代風に言えば後朝の文(きぬぎぬのふみ)だね。のちにフランス皇帝となるこの英雄の頭に、どれぐらい血がのぼっていたかが想像できる。

古今東西のラブレターのなかでも、とくに有名な一通で、恋文を集めたアンソロジーによく収録されている。


 Theatre  2014年 宝塚公演 Takarazuka Revue, 2014

  • 宝塚歌劇 星組公演 『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に―』
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Takarazuka_napoleon_poster_2
Image source: (c) 宝塚歌劇団


 Video 1 
The greatest heroes in/ of history: Napoleon (2002)

ジョゼフィーヌは 03:24 あたりから登場する。 Josephine is introduced around 03:24. A Wark Clements production for Channel 5 Broadcasting (UK). Narrator: Bob Docherty. Director: Jane Quigley.


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 草場 2012
 女性市民ボーアルネへ。
 私は君のことで思いあふれて目が覚めました。君の肖像と昨夜の陶酔が、私の官能に休息のいとまを与えなかったのです。
 やさしくたぐいなきジョゼフィーヌよ、あなたはなんという奇妙な力を私に及ぼすのでしょう。あなたが腹を立てたり、寂しそうだったり、心配事がありそうな時、私の魂は苦しみでくじけてしまいます。そしてあなたの友には心の休息がなくなるのです。しかし、私を支配している深い感情に身を任せ、あなたの唇の上、あなたの胸の上から、私を焼きつくす炎をむさぼっている時ですら、さらに休息はなくなってしまいます。ああ! 昨夜こそ私は気づきました。あなたの肖像画はあなたそのものではないことに!
 君は正午に出発するのですね。三時間うちには君に会えるのですね。
 それまで、ミオ・ドルチェ・アモーレ(私の優しい恋人)、千の接吻を送ります。私には接吻を送らないでください。君の接吻は私の血を燃え立たせるからです。

   第2章 最初の妻ジョゼフィーヌ


(J2) 北澤 2004
 君のことで頭がいっぱいになって目覚めた。君の肖像画が、酔い痴(し)れるような夕べのことが、僕の心を掻き乱す! 優しく類い稀なジョゼフィーヌ、なんと奇怪(きっかい)な心持ちにさせるのだ、貴女という人は! 怒っているのでは、悲しんでいるのでは、悩み事でもあるのでは…… あなたは不安を感じているのだろうか? 僕の心は苦しみに引き裂かれ、あなたの恋人には一時(いっとき)の休息もない……。けれども、僕を支配する深い感情に身をゆだね、あなたの唇と心から身を焼く炎を汲み取っている時には、それ以上なのだ。ああ、昨夜、僕にははっきりとわかった。あなたの肖像画はあなたではないのだ、ということが。君は正午に外出する。三時間後に会おう。それまでの間、わが愛しき人よ、千回のキスを受けてくれ。けれども、僕にはキスをよこさないでくれ。それは僕の血を燃え上がらせるから。

   第一章 孤島——誕生からジョゼフィーヌとの結婚まで


(J3) 鹿島 2003, 2009
朝の七時です。目が覚めたとき、私は体のすみずみまであなたで一杯でした。いただいたあなたのポートレイトと昨日の心をとろかすような夜の思い出のおかげで、私の官能はうずいてやみませんでした。やさしく、なにものにもたとえようのないジョゼフィーヌ、あなたは私の心になんという不思議な力を与えたのでしょうか? 怒っておられるのでしょうか、それとも悲しんでおられるのでしょうか? 不安に駆られてはいないでしょうか? 私の魂は苦悶に引き裂かれています。あなたの友には片時も心休まる時間がないのです……。でも、私を思いのままに引き回すこの深い思いに身をまかせ、あなたの唇から、あなたの心から、あの身を焼きつくすような炎をむさぼり求めるとき、私の心はもっともっと切なくなります。ああ、あなたのポートレイトが本物のあなたとどれほどちがっているのか、やっと昨夜になって知りました。正午にはお出かけの予定でしたね。では、これから三時間後にそちらに伺います。ミオ・ドルチェ・アモーレ[私の最愛のひと]、幾千もの口づけを受けてください。でも、くれぐれも私には口づけを返さぬように。私の血潮は燃えあがってしまうでしょうから。

   『ナポレオン—ジョゼフィーヌ往復書簡』
   第二章 情念が歴史を変えた
   バラスという結節点

   引用は a. 講談社学術文庫版に拠りました。


(J4) 川島 1995
やさしく比類なきジョゼフィーヌよ。私の心に何という不思議な影響をふりまいていることか。君は怒っているのでしょうか、悲しんでいるのでしょうか、心配事でもあるのでしょうか。私の魂は苦悩に引き裂かれるばかりです。安まる暇もありません。ああ、あと三時間もすれば君に会える! それまで君に千の口づけを贈ろう。でも私には贈らないで。君の口づけは私の血を燃やしてしまうから!

   ジョゼフィーヌ 最高位の女——自由奔放に生きたマルメゾンの薔薇(ローズ)


(J5) 堀田 1994
                                一七九五年十二月、パリ
 あなたのことで頭がいっぱいになり、目が覚めました。あなたの姿と昨日の素晴しい夜会が、休息を与えてくれなかったのです。
 優しくて、比べるものとてないジョゼフィーヌ。あなたは、何という不思議な気持ちにさせてくれるのでしょうか。あなたは怒っているのですか、悲しいのですか、不安なのですか。私の心は苦悩で引き裂かれています。あなたの恋人には休息などないのです。でも、それがあるとすれば、私を奥深いところで捕えている気持ちに身を委ねて、あなたの唇から、あなたの心から、私を燃え立たせる炎を吸い取るときなのです。ああ、でも今夜、夢に見るあなたの姿があなたそのものではないと気付いてしまったのです。
 あなたが正午に家を出るなら、三時間後には逢えるでしょう。あなたを待ちつつ、限りない口づけを。でも、それを私には与えないで下さい。血潮が燃え上がるのです。

   ナポレオン・ボナパルトからジョゼフィーヌ・ド・ボーアルネへ

  • ダニエル・ヴォル=編 堀田敏幸(ほった・としゆき)=訳 『愛の手紙』 小沢書店 1994-08-20
  • 原書: Danielle Volle Mots d'Amour Jean-Claude Lattès, 1991

(J6) 安達 1989, 2001
 朝の七時に
 僕は君への思いに満ちて目を覚ました。君の肖像画と心をとろけさせる昨夜の思い出が、僕の感覚にすこしの休息も許さないのだ。やさしく、比類なきジョゼフィーヌよ、あなたは僕の心になんという不思議な感銘を与えたことか! あなたは怒っているのだろうか? あなたが悲しんでいるのを見ることになるのだろうか? あなたは不安を感じているのだろうか? 僕の心は苦しみに引き裂かれ、あなたの恋人には一時(いっとき)の休息もない……。けれども、僕を支配する深い感情に身をゆだね、あなたの唇と心から身を焼く炎を汲み取っている時には、それ以上なのだ。ああ、昨夜、僕にははっきりとわかった。あなたの肖像画はあなたではないのだ、ということが。君は正午に外出する。三時間後に会おう。それまでの間、わが愛しき人よ、千回のキスを受けてくれ。けれども、僕にはキスをよこさないでくれ。それは僕の血を燃え上がらせるから。

  • 第二部 ナポレオンの運命は女性たちによって大きく左右された/第二章 勝利の女神、ジョゼフィーヌ 安達正勝(あだち・まさかつ)=著 『ナポレオンを創った女たち』 集英社新書 2001-10-22
    • 上掲引用箇所の出典: Lettres d'amour à Joséphine de Napoléon. Première édition intégrale établie par Chantal de Tourtier-Bonazzi, présentation de Jean Tulard, Fayard, 1981.
  • 第二章 陽気な未亡人 安達正勝=著 『ジョゼフィーヌ—革命が生んだ皇后』 白水社 1989-06-30

   a. と b. とでは用語と表記がすこし異なります。引用は a. に拠りました。


(J7) 長塚 1986, 1996
目がさめたら、きみのことしか頭にない。きみの顔と、陶然とするようなゆうべの思い出が私の官能を休ませてくれなかった。やさしくてたぐいまれなジョゼフィーヌよ。あなたは私の心になんて奇妙な効果をおよぼしたのでしょう

   第一部 開かれた運命の扉
   第五章 歴史への登場

   引用は b. 読売新聞社版に拠りました。


(J8) 大塚 1983
 市民(シトワイエヌ)ボーアルネへ
                                パリ、一七九五年十二月。
 私は君のことで一杯になって目を覚ました。君の肖像と酔わせるような昨夜とが私の官能に休息のいとまを与えなかったのだ。
 やさしくもたぐいなきジョゼフィーヌよ、何という奇怪な力をあなたは私の心に及ぼすのでしょう! あなたが腹を立てたり、さびしそうだったり、心配そうだったりすると、私の魂は苦しさに打ちくじけ、あなたの友には心の休らいはないのです。けれども、私を支配している深い感情に身を任せて、あなたの唇の上や、あなたの胸の上から、私を灼く焔を汲みとる時には、心が休まるかというと、その時でさえ私には心の休らいはないのです。ああ! 昨夜こそ私は気がつきました。あなたの肖像はあなたではないということを!
 君は正午に出発するのですね。三時間うちには君に会えるのですね。
 それまで、ミオ・ドルチェ・アモーレ(私の優しい恋人)、千の接吻を送ります。私には接吻を送らないでください。君の接吻は私の血を燃え立たせるからです。

   1 若き日


(J9) 瀧川 1982, 1987
私は今朝、満足し切って目醒めました。あなたの姿と、昨夜のあのとろけるような思いが、私の身と心を疼かせてやみません。甘く、類い稀なジョゼフィーヌ、あなたは私の心になんと不思議な力をふるったのでしょう。怒っておいでですか。悲しんでおいでですか。ばかなことをしたと思っておいででしょうか。私の心は切ない思いで引き裂かれ、あなたを思うこの友の心は、片時の休らぎも得られません……。でも、私をとらえて離さない深い愛情に身を委ね、あなたの唇に、あなたの胸に、あの身を焼きつくす焔をむさぼり求めると、私の心はもっと切なくなります。肖像画のあなたと、実際のあなたがどれほど違うか、昨夜という夜に知りました! 正午にお出かけでしたね。では三時間後にお会いいたしましょう。私のいとしい人(ミオ・ドルチェ・アモール)よ、私の千回の口づけを受けてください。でも、私には返してくださいますな、かっと燃えてしまいますから。

   IV 激しくうぶな恋

   a. は b. を改題し文庫化したもの。引用は b. 中央公論社(単行本) 1982-07-20
   に拠りました。


(J10) 吉原 1981, 1984
                                一七九五年十二月、パリ
 あなたのことが次から次へと思い起こされて眠れない。あなたの肖像画と、共に過ごした昨夜(ゆうべ)のあの昂った陶酔のひと時が、いまだにわたしの感覚を騒がせているのだ。麗しく、比類なきジョゼフィーヌよ、 あなたがわが心に刻みつける残像の、なんたる不可思議さであろう! あなたは今頃、怒っているだろうか? 悲しげな顔をしているだろうか? 悩みに打ち震えているだろうか?……思えば、わが魂は哀しみに疼(うず)く。そもそもあなたの恋人に心の平安などあり得よう筈もないのだ。だが、——押しひしがれんばかりの深い感動に身を委ねつつ、あなたの唇から、 またその心から、わたしを炎で焼きつくすかの如き愛を汲み上げる時、いったい心の平安などというものがわが身のためにいささかなりと保てるものか!
 ああ! あなたの肖像画がいかにあなたの現(うつ)し身の姿に似ても似つかぬものであったか、わたしがまことに悟ったのは昨夜のことだ!
 正午にそちらを発つということだったから、三時間後には逢えるものと思う。
 その時まで、わがやさしき恋人(ミオ・ドルチェ・アモール)よ、あなたに千回の接吻(くちづけ)を送ろう。だが、そのお返しは残念ながら無しにして貰わねばならぬ。きっとわたしの血がまたまた燃え上がり、荒れ狂うことだろうから。

   ●情熱
   3 ナポレオンよりジョゼフィーヌ・ボアルネへ

  • アントニア・フレイザー=編 吉原幸子(よしはら・さちこ)=訳 『恋文』 三笠書房 1984
  • アントニア・フレイザー=編 吉原幸子=訳 『恋文』 三笠書房 1981-01-25
  • 原書: 下掲 (E2) Love Letters, compiled by Antonia Fraser

   引用は b. 三笠書房 1981年版に拠りました。原書は英語で書かれています。
   吉原氏は「訳者あとがき」で、つぎのようにあっさりと白状しています。
   「仏語のものも独語のものも(日本語のものさえ)、英訳された文からの
   重訳なので、原文のニュアンスをどの程度伝え得ているかは心許ない。」


(J11) 金澤(金沢) 1961, 1966
私はあなたを待っています。私はあなたのことで心がいっぱいです。あなたの面影と、人を惑わせるあの夕べとは、私の肉体をしびれさせ、心をかき乱さずにはおきません。いとしく、かけがえのないジョゼフィーヌ。あなたは、私の心臓を、どうするつもりなのでしょう? 私のことでおこっておられるのでしょうか? 何か、悲しいことでもあったのですか? それとも、病気にでもかかられたのか?……私は、あなたの唇(くちびる)に、あなたの胸に、この燃える思い注ぎつくすとき、はじめて気持ちが落ち着くのです。あなたの肖像画は、実物のあなたと比べものにならないと昨夜いったのは、私の偽らないほんとうの気持ちです。午後にはお目ざめになるでしょう。三時間もたたないうちに、またお目にかかれますね。それまで、では愛するあなたに、千回のくちづけを。でも、あなたは私に接吻(せっぷん)しようなどと思ってはいけない。そんなことをされると、私の血は沸騰してしまいます。

   1 孤島

  • E・ルードウィッヒ=著 金沢誠(かなざわ・まこと)=訳 『ナポレオン伝』 角川文庫 1966-01-30
  • エミール・ルードウィッヒ=著 金澤誠=訳 『ナポレオン伝』 東京創元社 1961-04-05

   a. と b. は完訳ではありません。「訳者はドイツ文学にはまったく暗いので
   (この翻訳にしても、英訳本に頼るほかなかったことを付記しておく)」と
   b. の「訳者あとがき」にあります。引用は b. 東京創元社版に拠りました。


(J12) 中岡+松室 1941
僕は貴女をお待ちしてゐます、僕は貴女で一杯です、貴女の肖像と、人を醉はせるあの夕は、僕の感覺をうばひ、靜心もありません。いとしい、かけ代へのないジョゼフィーヌ、貴女は僕の心をどうしようと思つてゐるんです? 僕を怒つてゐるんですか? 悲しい目に會つたのですか? 病氣で寢んでゐるのですか? ……しかし、僕は貴女の唇の上に、貴女の胸に、僕の情熱を捧げ我を忘れたときに、却つて平穏な氣分になることを發見しました、僕は僕を燃やすこの炎を煽るでせう。貴女の肖像は決して現實の貴女には及ばないと申し上げた、先夜の言葉は、僕の僞らざる本心です。お午にはお起きになるでせう、三時間以内にはお目にかゝれますね、それまでは、いとしの君よ、千度でも接吻! しかし貴女は僕に接吻してはなりませんよ、そんなことをなされば、大事な接吻が僕の血汐で燃えてしまひます!

   第一編 孤島

  • エミル・ルドイッヒ=著 中岡宏夫(なかおか・ひろお)+松室重行(まつむろ・しげゆき)=譯 『ナポレオン(上)』 鱒書房(ますしょぼう) 1941-05-31(昭和16)

   肖・情・平・穏の旧字はそれぞれ新字で置き換えました。


(J13) 菊池 1931, 1995
貴女(あなた)の事で一杯で目が覚めた。貴女の姿、昨夜(ゆうべ)の酔うた様な一夜、私はすつかり感覚がいこふひまがなかつた。優しい美しい類ひ難いジョゼフィヌよ、貴女は何といふ不思議な働きを私の心に及ぼすのだ! 貴女は不安さうだつた、悲しさうだつた、けれ共、私は私を征服するふかい情熱に身を委せて、貴女の唇に、貴女の胸に、私を焼きつくす様な炎をくむとき、私とて、どうして安らかでゐられよう。この夜こそ貴女の姿が貴女でない事を私はよく知つた。私は南方へ出発することになつてゐる。私の優しい女神よ、心の限り貴女に接吻します。でも私にしてはいけない。私の血を燃やして了ふだらうから……。

   「ナポレオン伝」 I 地中海篇 魔霽れ

   上掲 a の底本は b。上掲 c は b の全ページのスキャン画像。引用は a.
   菊池寛全集版に拠りました。


(J14) 長瀬+榎本 1913
予は御身を思ひて夢寐にだに忘る能はず、御身の美しき面影と、疇昔の歡樂を思へば、予は心の安き暇もなし。世に比ふものも無く美しきジョセフィヌよ、御身は予の心を捉へぬ、御身が予の心の上に如何に大いなる力を振へるかは、御身はよも知り給ふまじ。御身に懊惱ありや、御身に悲哀ありや、あるは又御身は事無きに苦しみ給ふや。予の心は哀傷に閉されて身も心も安からず。されど燃ゆるばかりの予の熱情のまゝに予が魂の焔を御身の上に呼吸きかけなん時、予が心の轟きぞ果して如何なるべき——あはれ予は斯く思ひて、予が心に描ける御身の姿は、遂に御身其者に非ざるを見出でたり。予は一餉時の後御身と相會はんとす、御身は其時、予が熱き心の息吹を幾千度か受け給ふべし。さはれ予は、御身よりは何物をも受けざらんことを希ふ。如何にとなれば予は此上御身に熱き火を注がれて自らの身を傷ふの煩悶に堪へざれば——

   第二章 初婚時代の愛
   ナポレオンの結婚

   b は a の全ページのスキャン画像: 引用は a. に拠りました。情・館の
   旧字はそれぞれ新字で置き換えました。原文は総ルビですが、引用
   ではこれを省略しました。


■英訳 Translations into English

(E1) Turquan, 2005
I awake and my thoughts are all of you. Your portrait and the intoxicating evening spent in your company yesterday have left my senses in a curious state of unrest. Sweet and incomparable Josephine, what a strange effect you produce upon my heart ! Are you angry, do I see you sad, are you anxious? — then my heart straightway feels as if it would break, and your friend cannot rest. But am I in better plight when, abandoning myself to the passion which throbs in my breast, I endeavour to awaken in your heart and on your lips the flame of love ? Ah ! I saw full well last night that your portrait was not like the original. You are starting at midday, so I shall see you before three hours have elapsed. Meanwhile, mio dolce amor, I send a million kisses ; but do not kiss me, for your kisses set my blood on fire.

   Letter from Napoleon to Josephine


(E2) Fraser, 1976, 1977, etc.
I wake filled with thoughts of you. Your portrait and the intoxicating evening which we spent yesterday have left my senses in turmoil. Sweet, incomparable Josephine, what a strange effect you have on my heart! Are you angry? Do I see you looking sad? Are you worried? ... My soul aches with sorrow, and there can be no rest for your lover; but is there still more in store for me when, yielding to the profound feelings which overwhelm me, I draw from your lips, from your heart a love which consumes me with fire? Ah! it was last night that I fully realized how false an image of you your portrait gives! You are leaving at noon; I shall see you in three hours. Until then, mio dolce amor, a thousand kisses; but give me none in return, for they set my blood on fire.

   Napoleon Bonaparte to Josephine De Beauharnais
   Paris, December 1795


(E3) Paul & Paul, 1953, 1957, etc.
I am waiting for you; I am wholly filled with you: your picture and the intoxicating evening leave my senses no peace. Sweet, incomparable Josephine, what have you done to my heart? Are you angry with me? Do you look sad? Are you ill at ease?.... But I find calm when I give myself up to my passion, that on your lips, at your heart, I may fan the flames which burn me. How plain it was to me last night that your picture can never replace the real you. At noon you will start; in three hours I shall see you; till then, mio dolce amor, a thousand kisses! But you must not give me kisses, for they burn my blood!

   Book One: The Island


■ドイツ語訳 Translations into German

(D1) Kircheisen, 2012
Ich erwache ganz erfüllt von dem Gedanken an Dich. Dein Bild und der bezaubernde Abend von gestern haben mir meine Ruhe geraubt. Liebe, unvergleichliche Josephine, welch einen seltsamen Eindruck machen Sie auf mein Herz! Sind Sie böse, betrübt oder besorgt, so leidet mein Herz . . . es gibt keine Ruhe mehr für Ihren Freund. . . ist es denn aber anders, wenn Sie meine Gefühle teilen? Wenn ich von Ihren Lippen, an Ihrem Herzen die Flamme trinke, die mich verzehrt? Ach! in dieser Nacht habe ich wohl gemerkt, daß Ihr Bild Sie mir nicht ersetzt! . . . Gegen Mittag brichst Du auf, und in drei Stunden werde ich Dich wiedersehen. Einstweilen, mio dolce amor, tausend Küsse, aber erwidere sie nicht, denn sie versengen mir das Blut.


(D2) Ludwig, 1925
Ich erwarte Dich, ich bin ganz voll von Dir, Dein Bild und der berauschende Abend lassen meine Sinne nicht ruhen. Süße, unvergleichliche Josephine, was machen Sie aus meinem Herzen ! Sind Sie mir böse ? Seh' ich Sie traurig ? Sind Sie unruhig ? . . Aber finde ich denn selber Ruhe, wenn ich mich der Leidenschaft zuwerfe, um an Ihren Lippen, an Ihrem Herzen die Flamme zu schlürfen, die mich verbrennt ! Ah, in dieser Nacht habe ich gemerkt, daß Ihr Bild Sie nie und nimmer ersetzen kann. Du reisest mittags, in drei Stunden sehe ich Dich, bis dahin, mio dolce amor, tausend Küsse ! Du aber gieb mir keinen, sie verbrennen mein Blut!" Seine Pläne sagt er ihr nicht, doch sagt er ihr mehr.


 Video 2 
朗読CD: ナポレオンからジョゼフィーヌへのラブレター
Audio CD: Lettres d'amour de Napoleon à Joséphine

発売: 2011-01-07。朗読: ピエール・フレネー (1897-1975)。アマゾン(仏)アマゾン(英)に記載あり。 Read by Pierre Fresnay (1897-1975). Video clip uploaded to YouTube by Editionseponymes on 7 Jan 2011. Released on 10 Jan 2011, the CD is listed on Amazon.fr and Amazon.co.uk


■フランス語原文 The original text in French

A Madame Beauharnais.

Sept heures du matin.

Je me réveille plein de toi. Ton portrait et l'enivrante soirée d'hier n'ont point laissé de repos à mes sens. Douce et incomparable Joséphine , quel effet bizarre faites-vous sur mon cœur ! Vous fâchez-vous ? Vous vois-je triste? Êtes-vous inquiète ? Mon ame est brisée de douleur et il n'est point de repos pour votre ami, mais en est-il donc davantage pour moi , lorsque vous livrant au sentiment profond qui me maîtrise , je puise sur vos lèvres, sur votre cœur, une flamme qui me brûle? Ah! c'est cette nuit que je me suis bien aperçu que votre portrait n'est pas vous. Tu pars à midi , je te verrai dans trois » heures. En attendant mio dolce amor, reçois » un millier de baisers; mais ne m'en donne » pas, car ils brûlent mon sang.


 Video 3 
ナポレオンとジョゼフィーヌの速くて簡単でそっけない結婚式
The simple, swift and prosaic wedding ceremony between Napoleon and Joséphine

式は 0:28 あたりから。新婦は年齢を若く書き換え (1:21)、新郎はぎゃくに年長に書き換えている (1:26)。これで書類上は〝姉さん女房〟でなくなった。式の所要時間は正味5分。この婚姻は法律的にみて有効でないという説もある。証人としてジョゼフィーヌの隣に立つ男は、なんにんかいる彼女の愛人のうちの一人だ。

French TV mini-series Joséphine ou la comédie des ambitions (1979– ) starring Danièle Lebrun and Daniel Mesguich. Uploaded to YouTube by Nelly91263 on 30 Nov 2011. Watch both the bride and bridegroom falsely change their age on the paper. The ceremony took 5 minutes at most. Some contest the legal validity of this marriage. The witness standing next to Joséphine is one of her lovers.


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-11-18 宝塚歌劇公演についての情報を追加しました。
  • 2013-07-16 目次を新設しました。
  • 2013-05-11 堀田敏幸=訳 1994-08-20 を追加しました。
  • 2013-05-07 吉原幸子=訳 1981-01-25 を追加しました。
  • 2013-03-25 瀧川好庸=訳 1982-07-20 を追加しました。
  • 2013-03-23 金澤誠=訳 1961-04-05 を追加しました。また、安達正勝=著の書誌情報を補足しました。
  • 2013-03-22 鹿島茂=著 2009-08-10、中岡宏夫+松室重行=譯 1941-05-31、菊池寛=著 1995-05-15、および長瀬鳳輔+榎本恒太郎=著 1913-09-10 を追加しました。
  • 2013-03-20 長塚隆二=著 1986-11-10 を追加しました。

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Sunday, 23 December 2012

Letter from Albert Einstein to President Franklin D. Roosevelt (August 2, 1939) アインシュタインからローズヴェルト大統領への手紙(1939年8月2日)

■はじめに Introduction

ドイツ生まれでアメリカに亡命したユダヤ人物理学者アルバート・アインシュタインが、合衆国大統領フランクリン・D・ローズヴェルト(別表記: ローズベルト、ルーズベルト)に宛てて送った、歴史的に重要な手紙。この手紙のなかで、アインシュタインは米国がナチス・ドイツに遅れることなく原子爆弾を開発するようローズヴェルトに勧告した。

差出人の名はアインシュタインであるが、実際の文面は、おもにハンガリー出身でやはりアメリカに亡命したユダヤ人物理学者レオ・シラードが執筆した。アインシュタインの名が使われたのは、もちろん彼のほうが、より有名で、より影響力があったからである。アインシュタインは、手紙の内容を承知したうえで署名した。以上のような経緯から、この手紙はアインシュタイン=シラードの手紙 (The Einstein–Szilárd letter) とも呼ばれる。

以下には、この手紙のなかから文を3つだけ取り上げて、その原文と訳文とを比べる。


 Images 
手紙の原文——複写画像、PDFファイル、電子テキスト
The letter: Facscimile images, PDF file, and E-texts

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

Einsteinrooseveltletter

アインシュタイン=シラードの手紙は便箋2枚にタイプ打ちされている。その全文は、いくつかのサイトで閲覧することができる。


 Video 1 
アインシュタインと原爆開発 Einstein & Atomic Bomb Development

Uploaded by KurdstanPlanetarium on Mar 5, 2009


 Video 2 
BBC番組 「生と死」について ― アインシュタインの方程式 (2005) 1/5
BBC documentary - Horizon: Einstein's Equation of Life and Death (2005): Part 1/5

Uploaded by EMC2Documentaries on Jun 10, 2011. Directors: Johanna Gibbon, Aidan Laverty. More info at the BBC website.


■原文の抜粋とその翻訳 Excerpts from the original text and their translations

 抜粋 Excerpt 1 

  • [en] 英語原文
    • Some recent work by E. Fermi and L. Szilard, which has been communicated to me in manuscript, leads me to expect that the element uranium may be turned into a new and important source of energy in the immediate future.
  • [fr] フランス語訳
    • Certains travaux récents d'E. Fermi et L. Szilárd, dont les manuscrits m'ont été communiqués, me conduisent à prévoir que l'élément uranium peut devenir une source nouvelle et importante d'énergie dans un futur immédiat.
  • [sk] スロバキア語訳
    • Niektoré nedávne práce E. Fermiho a L. Szilarda, s ktorými som sa oboznámil v rukopise, ma vedú k očakávaniu, že prvok urán sa môže v najbližšej budúcnosti stať novým a významným zdrojom energie.
  • [sq] アルバニア語訳
    • Disa punime të fundit nga E. Fermi dhe L. Szilard, të cilat më janë komunikuar me anë të një manuskripti, më bëjnë të mendoj se elementi uranium mund të shëndrrohet në një burim të ri dhe të rëndësishëm energjie në një të ardhme jo shumë të largët.
  • [hu] ハンガリー語訳
    • E. Fermi és L. Szilárd utóbbi idők folyamán végzett munkájának kéziratban hozzám eljuttatott eredményei arra következtetnek, hogy az urán a közeljövőben fontos új energiaforrássá válhat.
  • [ru] ロシア語訳
    • Некоторые недавние работы Ферми и Силарда, которые были сообщены мне в рукописи, заставляют меня ожидать, что уран может быть в ближайшем будущем превращен в новый и важный источник энергии.
  • [ko] 韓国語訳
    • 최근 엔리코 페르미와 레온 실라르드가 저와 주고 받은 연구 필사본들을 살펴본 결과, 저는 우라늄을 재료로 새롭고 중요한 에너지원이 머지 않아 사용될 수 있다고 예측하게 되었습니다.
  • [ja] 日本語訳
     
  • [ja]-1 北川 2014
    • 私のもとに原稿の形で送られてきたE・フェルミとL・シラードの最近の研究を読み、私はウラン元素が近い将来には重要な新エネルギー源となるのではないかと予感しております。
  • [ja]-2 ウィキペディア 2012
    • 原稿として私のところへ送られてきましたE・フェルミとL・シラードによる最近の研究は、ウラン元素が近い将来、新しい重要なエネルギー源となるかもしれないという期待を私に抱かせます。
  • [ja]-3 寺町 2011
    • E・フェルミとL・シラードによる最近の研究成果が、原稿で私のもとに送られてきました。それを読み、近い将来、ウラン元素が新しい重要なエネルギー源になるかもしれないと期待しております。
  • [ja]-4 松浦 2011
    • 私の許に草稿で届いたE・フェルミとL・シラードによる最新の研究を見て、私はウランという元素が近い将来、新しい重要なエネルギー源にされるかもしれないと予想するに至りました。
  • [ja]-5 林+林 2006
    • E・フェルミとL・シラードの最近の研究が草稿の形で送られてきました。これにもとづいて私は、近い将来にウラン元素が新しい重要なエネルギー源になるかもしれないと期待しております。
  • [ja]-6 林 1997
    • E・フェルミとL・シラードによる最近の研究を草稿で知らされて、ウラニウム元素を新しい重要なエネルギー源に変えることが、ごく近い将来可能になるかしれないと予想するにいたりました。
  • [ja]-7 金子 1975
    • E・フェルミとL・シラードの最近の仕事が、原稿のまま私に送られて参りましたが、それを読みまして私は、ウラン原子が新しい重要なエネルギー源になるのも、ごく間近いと期待するに至りました。
  • [ja]-8 広重 1974
    • E・フェルミおよびシラードが原稿を送ってわたくしに知らせてくれた最近の研究によれば、ウラニウムがごく近い将来、新しい重要なエネルギー源になることが期待されるに至りました。
  • [ja]-9 印南 1964
    • フェルミとシラードの新しい研究に関する原稿が私のところへ送られて来ましたが、それによって私は、ウラン原素が近い将来に新しい巨大なエネルギー源に転化されうるという希望をいだくようになりました。
  • [ja]-10 矢野 1951, 2005
    • 私に報告されたE・フェルミとL・シラードの最近の研究は、元素ウランが近い将来新しいしかも重要なエネルギーの源となるであろうという期待を私に抱せます。

 抜粋 Excerpt 2 

  • [en]
    • A single bomb of this type, carried by boat and exploded in a port, might very well destroy the whole port together with some of the surrounding territory.
  • [fr]
    • Une seule bombe de ce type, transportée par bateau et explosant dans un port, pourrait très bien détruire l'ensemble du port ainsi qu'une partie de la zone aux alentours.
  • [pt]
    • Uma única bomba desse tipo, levada por um barco e detonada num porto poderia muito bem destruir todo o porto e alguma parte da sua área adjacente.
  • [it]
    • Una singola bomba di questo tipo, trasportata da una imbarcazione e fatta esplodere in un porto, potrebbe distruggere molto agevolmente l'intero porto insieme a una parte del territorio circostante.
  • [no]
    • Et enkelt bombe av denne typen, båret av båt og eksploderte i en havn, kan godt ødelegge hele havnen sammen med noe av det omkringliggende området.
  • [sk]
    • Jediná bomba takéhoto typu, dopravená loďou a privedená k výbuchu v prístave, by mohla zničiť celý prístav spolu s časťou priľahlého územia.
  • [hu]
    • Ha egyetlen ilyen bombát egy hajó egy kikötőbe szállítana és az ott felrobbanna, az az ottani teljes hajóállománnyal együtt a kikötő környékét is teljesen elpusztítaná.
  • [ru]
    • Одна бомба этого типа, доставленная на корабле и взорванная в порту, полностью разрушит весь порт с прилегающей территорией.
  • [ko]
    • 이런 종류의 폭탄 단 한 개를 보트에 실어 폭발시킨다면, 보트가 있던 항구 전체와 인근 지역 모두를 일순간에 파괴할 수 있습니다.
  • [ja]-1 北川
    • このタイプの爆弾が船で運ばれ港で爆発すると、わずか一発で港全体はおろか周囲地域をも壊滅することになるかもしれません。
  • [ja]-2 ウィキペディア
    • 船で運ばれ港で爆発すれば、この種の爆弾ひとつで、港全体ならびにその周囲の領域を優に破壊するでしょう。
  • [ja]-3 寺町
    • この種の爆弾は、船で輸送して港で爆発させれば、1個で港全体を周囲の地域もろとも破壊するでしょう。
  • [ja]-4 松浦
    • この新型爆弾一発を船で運び、港で爆発させれば、港全体と付近の一帯が破壊されるのではないかと思われます。
  • [ja]-5 林+林
    • この種の爆弾1個をボートで運び、港で爆発させれば、港がまるまる、周辺地域の一部とともに破壊される見込みはたいへん大きなものです。
  • [ja]-6 林 1997
    • このタイプの爆弾1個をボートで運び、港で爆発させれば、港がまるまる、さらに周辺区域もいくらか破壊されることも大いにありえます。
  • [ja]-7 金子
    • この型の唯一個の爆弾が船で運ばれ港で爆発しますと、港は全部、それを巡る地域の幾部分をも含めて、完全に破壊し去るでありましょう。
  • [ja]-8 広重
    • この型の一個の爆弾は小型舟艇で運ぶことができ、港湾で爆発させるならば、近接区域とともに全港湾を破壊することは容易でありましょう。
  • [ja]-9 印南
    • この型の爆弾がただ一箇だけ船で一つの港に運ばれ、そこで爆発させられたとすれば、その港全部と隣接地の一部分を十分に破壊できるでしょう。
  • [ja]-10 矢野
    • この型の爆弾がたった一つ港で爆発したとすれば、……それは港全体を破壊するばかりでなく、その周辺を全部打ち壊してしまうでしょう。……

 抜粋 Excerpt 3 

  • [en]
    • In view of the situation you may think it desirable to have more permanent contact maintained between the Administration and the group of physicists working on chain reactions in America.
  • [fr]
    • Eu égard à ces éléments, vous pouvez penser qu'il serait désirable d'avoir un contact permanent entre l'Administration et l'équipe de physiciens qui travaillent sur les réactions en chaîne en Amérique.
  • [sk]
    • Vzhľadom na situáciu budete môžno pokladať za želateľné udržiavať trvalejší kontakt medzi Administratívou a skupinou fyzikov, ktorí v Amerike pracujú na reťazovej reakcii.
  • [hu]
    • Ennek a helyzetnek az ismeretében kívánatos lenne, ha az állami adminisztráció állandó kapcsolatot létesítene a láncreakción az USA-ban dolgozó fizikusokkal.
  • [ru]
    • Ввиду этого не сочтёте ли Вы желательным установление постоянного контакта между правительством и группой физиков, исследующих в Америке проблемы цепной реакции.
  • [ko]
    • 지금의 상황을 볼 때, 귀하는 미국내의 관료들과 물리학자 그룹이 함께 일하도록 연쇄 반응을 일으키는 게 바람직하다고 생각하실 것입니다.
  • [ja]-1 
    • こうした状況をかんがみると、米国で連鎖反応を研究している物理学者と政府との間になんらかの継続的な接点を設けることが望ましいと閣下はお考えになるのではないでしょうか。
  • [ja]-2 
    • この状況に照らして、閣下は、政府と、アメリカにおいて連鎖反応を研究している物理学者のグループとのより継続的な接触を保つことが望ましいとお考えになるかもしれません。
  • [ja]-3 
    • このような状況に鑑み、政府と、アメリカで核分裂連鎖反応を研究している物理学者たちとが、常時接触を保つことが望ましいとお考えいただければよろしいかと存じます。
  • [ja]-4 
    • この状況に鑑みれば、閣下は、行政府と、アメリカで連鎖反応を研究する物理学者の集団との間に何らかの恒久的な連絡を維持することが望ましいと思われるでしょう。
  • [ja]-5 
    • この状況を見れば、行政府と、米国で連鎖反応に取り組んでいる物理学者のグループの間の恒常的な接触を維持するのが望ましいと思われます。
  • [ja]-6 
    • [訳出なし]
  • [ja]-7 
    • このような事情でございますから、政府とアメリカで連鎖反応を研究している物理学者の集団との間に、何等かの永続する接触を保たしめることは、望ましいとお考えになると存じます。
  • [ja]-8 
    • この事情にかんがみて、閣下は、アメリカにおいて行政と、連鎖反応の研究をおこなっている物理学者とのあいだになんらかの恒久的接触を計ることが望ましいとお考えと思います。
  • [ja]-9 
    • このような事態に鑑みるとき、恐らく閣下は、アメリカで核連鎖反応の研究に従事している物理学者たちの一団と政府とが絶えず連絡を保つことが望ましいとお考えになることでしょう。
  • [ja]-10 
    • [訳出なし]

■訳文の出典 Sources of the translations


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  • 2015-02-12 北川玲=訳 2014/12/10 を追加しました。

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Thursday, 04 February 2010

芥川龍之介から愛児宛ての遺書 Suicide note from Ryunosuke Akutagawa to his children

■はじめに Introduction

芥川龍之介は1927(昭和2)年7月24日日曜日早朝に自殺した。妻や子どもや友人たちに宛てて遺書を残している。先日このブログでは妻・芥川文子宛ての遺書をとりあげた。今回下に引用するのは、3人の幼い息子たちに宛てた遺書である。


 Video 1 
Ryunosuke Akutagawa's 121st Birthday - Google Doodle (2013-03-01)

Published by AaAbabyvideo on 3 Mar 2013


 Video 2 
芥川龍之介の遺書——直筆原稿見つかる
Novelist Akutagawa's suicide notes found

2008-07-18 NHKニュース 芥川龍之介の遺書 直筆原稿見つかる
Source: 動画共有サイト - zoome


■愛児宛て遺書 Suicide note from Ryunosuke Akutagawa to his children

(1) やぶちゃん翻刻版 2009

 わが子等に。

 一人生は〔死に至る〕戰ひなることを忘るべからず。
 二從つて汝等の力を恃むことを勿れ。 汝
等の力を養ふを旨とせよ。
 三 小穴隆一を父と思へ。 從つて小穴の教
訓に從ふべし。
 四若しこの人生の戰ひに破れし時には汝等
の父の如く自殺せよ。 但し汝等の父の如く他
に不幸を及ぼすを避けよ。
 四五茫々たる天命は知り難しと雖も、努めて
あらゆる〔汝等の家〕族に恃まず、 汝等の欲望を抛棄せ
よ。 是反つて汝等をして後年汝等を幸福にす〔平和ならし〕
〔む〕る途なり。
 六汝等の母を憐憫せよ。 然れどもその憐
憫に爲に汝等の意志を抂ぐべからず。 是亦却
つて汝等をして後年〔年〕汝等の母を■〔を〕幸福ならしむ
べし。
 七汝等は皆汝等の父の如く神經質なるを免
れざるべし。 殊にその事実に注意せよ。 若し
 八汝等の父は汝等を愛す。 (若し汝等を愛せ
ざら〔ん〕乎、 或は汝等を棄てて顧みざる〔べ〕し。 汝
等を棄てて顧みざる能はらん乎、]〔る能は〕ば、 生路も亦なきに
しもあらず)
            芥川龍之介

  • 芥川龍之介遺書全6通 他 関連資料1通 ≪2008年に新たに見出されたる遺書原本 やぶちゃん翻刻版 附やぶちゃん注≫ 翻刻電子テクスト及び注・解釈 2009 Yabtyan
  • tomoki y. 注
    上掲テキストは、やぶちゃん氏が『芥川龍之介の書画』所収の写真図版を丹念に凝視して、直筆の改行箇所や字空けや芥川による推敲の跡までも忠実に克明に再現しようとしたもの。翻刻の際に採られた原則のさらなる詳細については、上掲やぶちゃん氏サイトの注や後注をご参照ください。

(2) 日本近代文学館版 2009

1枚目
わが子等に。
一人生は死に至る戦ひなることを忘るべからず。
二従つて汝等の力を恃むことを勿れ。汝等の力を養ふを旨とせよ。
三 小穴隆一を父と思へ。従つて小穴の教訓に従ふべし。
四若しこの人生の戦ひに破れし時には汝等の父の如く自殺せよ。但し汝等の父の如く他に不幸を及ぼすを避けよ。

2枚目
五茫々たる天命は知り難しと雖も、努めて汝等の家族に恃まず、汝等の欲望を抛棄せよ。是反つて汝等をして後年汝等を平和ならしむる途なり。
六汝等の母を憐憫せよ。然れどもその憐憫の為に汝等の意志を抂ぐべからず。是亦却つて汝等をして後年汝等の母を幸福ならしむべし。
七汝等は皆汝等の父の如く神経質なるを免れざるべし。殊にその事実に注意せよ。

3枚目
八汝等の父は汝等を愛す。(若し汝等を愛せざらん乎、或は汝等を棄てて顧みざるべし。汝等を棄てて顧みざる能はば、生路も亦なきにしもあらず)
芥川龍之介

  • 遺書「わが子等に」
    図版解題: 石割透 二百字詰め原稿用紙3枚・ペン書き 各24.5x17.5cm 昭和2年
  • 「遺書篇」
    財団法人 日本近代文学館=編 池内輝雄(いけうち・てるお)=編集・解説 石割透(いしわり・とおる)=編集・解題 『芥川龍之介の書画』 二玄社 2009-10-20

(3) 岩波全集版 1998
わが子等に
 一人生は死に至る戦ひなることを忘るべからず。
 二従つて汝等の力を恃むことを勿れ。汝等の力を養ふを旨とせよ。
 三小穴隆一を父と思へ。従つて小穴の教訓に従ふべし。
 四若しこの人生の戦ひに破れし時には汝等の父の如く自殺せよ。但し汝等の父の如く 他に不幸を及ぼすを避けよ。
 五茫々たる天命は知り難しと雖も、努めて汝等の家族に恃まず、汝等の欲望を抛棄せよ。是反つて汝等をして後年汝等を平和ならしむる途なり。
 六汝等の母を憐憫せよ。然れどもその憐憫の為に汝等の意志を抂ぐべからず。是亦却つて汝等をして後年汝等の母を幸福ならしむべし。
 七汝等は皆汝等の父の如く神経質なるを免れざるべし。殊にその事実に注意せよ。
 八汝等の父は汝等を愛す。(若し汝等を愛せざらん乎、或は汝等を棄てて顧みざるべし。汝等を棄てて顧みざる能はば、生路も亦なきにしもあらず)

                              芥川龍之介


■tomoki y. によるコメント Comments by tomoki y.

人生の戦いに負けたら、オレが自殺するように、おまえたちも自殺しろ。

こんなふうにわが子に命じる親は、めったにいないと思う。しかも、この親は子供たちを愛していると言い、母親を哀れと思いやれとも命じている。さらに、おまえたちは親に似て神経質なはずだから注意しろとも。

明敏すぎる人は、生命体としては種の保存や繁栄にあまり向いていないようだ。透徹した精神は、地上にいて衆生を富ませるよりは、夜空の星となって輝きつづける。


■外部リンク External links


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  • 2013-03-08 Ryunosuke Akutagawa's 121st Birthday の YouTube 動画を追加しました。

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(3) 芥川龍之介+遺書

(4) 芥川龍之介+手紙

(5) 芥川龍之介+書簡

  

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Monday, 01 February 2010

芥川龍之介から妻・芥川文子宛ての遺書 Suicide note from Ryunosuke Akutagawa to Fumiko Akutagawa

 Video 
菊池寛、35歳の芥川龍之介、芥川の息子(比呂志・多加志)らの映像(昭和2年)
Akutagawa, aged 35, two of his sons, Kikuchi Kan, et al. in 1927

Uploaded by goulfully on Nov 27, 2011. 改造社の『現代日本文学全集』、いわゆる円本全集の宣伝のため、昭和2年6月に撮影された映画フィルム。いまならさしずめプロモーション・ビデオといったところ。芥川の死の1、2か月まえ。場所は東京・田端の芥川宅らしい。


 Image gallery 1 
「羅生門」——表紙画像 Rashomon: Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

it It_rashomon_e_altri_racconti pt Pt_akutagawa_rashomon es Es_rashomon_y_otros_relatos_3

fr Fr_rashomonautrescontes_2 de De_akutagawa_rashomon_2 en En_akutagawa_murakami

ru Ru_akutagawa_rashomon he He_akutagawa_rashomon zh Zh_rashomon_akutagawa

ko Ko_rashomon_akutagawa_3 ja Ja_akutagawa_zenshu1


■「羅生門」——言語と書誌情報
 Rashomon: Linguistic and bibliographic information

[it] イタリア語
タイトル: Rashomon e altri racconti
著者: Akutagawa Ryunosuke 訳者: Ghio K.
出版社: TEA
出版年: 2002
ISBN-10 : 8850202083
ISBN-13 : 9788850202089


[pt] ポルトガル語
タイトル: Rashômon e Outros Contos
著者: Akutagawa 訳者: Madalena Hashimoto e Junko Ota
出版社: Hedra
出版年: 2002
ISBN-10 :
ISBN-13 : 9788577150946
More info at Americanas.com


[es] スペイン語
タイトル: Rashomon y Otros Relatos (Clasicos Elegidos)
著者: Ryunosuke Akutagawa 
ハードカバー
出版社: Errepar
出版年: 2003-07
ISBN-10 : 9875503118
ISBN-13 : 9789875503113


[fr] フランス語
タイトル: Rashômon et autres contes (Poche)
著者: Ryûnosuke Akutagawa (Auteur), Arimasa Mori (Traduction)
出版社: Gallimard
出版年: 2003-10-09
ISBN-10: 2070304051
ISBN-13: 9782070304059


[de] ドイツ語
タイトル: Rashomon
著者: Ryunosuke Akutagawa 
ペーパーバック
出版社: Luchterhand Literaturvlg
出版年: 2001-09
ISBN-10 : 3630620124
ISBN-13 : 9783630620121


[en] 英語
タイトル: Rashomon and Seventeen Other Stories
著者: Ryunosuke Akutagawa Translation by Jay Rubin
    Introduction by Haruki Murakami  Cover illustration by Yoshihiro Tatsumi
    翻訳: ジェイ・ルービン 序文: 村上春樹 表紙絵: 辰巳ヨシヒロ
ペーパーバック
出版社: Penguin Classics Deluxe Edition
出版年: 2006-10-31
ISBN-10 : 0143039849
ISBN-13 : 9780143039846


[ru] ロシア語
タイトル: Ворота Расемон. Новеллы
著者: Акутагава Рюноскэ (Akutagawa Ryunosuke)
ハードカバー
出版社: Эксмо (Eksmo)
出版年: 2007
ISBN-10 : 5699207775
ISBN-13 : 9785699207770


[he] ヘブライ語
タイトル: ראשומון
著者: אקוטגווה ריונוסקה (Akutagawa Ryunosuke)
出版社: הוצאת גוונים - עלים
出版年: 2002
ISBN-10:
ISBN-13:


[zh] 中國語(繁體字)
タイトル: 羅生門—芥川龍之介全集1
著者: 芥川龍之介 訳者: 文潔若
平裝
出版社: 格林
出版年: 2001-05-24
ISBN-10: 9577454399
ISBN-13: 9789577454393


[ko] 韓国語
タイトル: 라쇼몽
著者: 아쿠타가와 류노스케 (Ryunosuke Akutagawa) 訳者: 김영식
出版社: 문예출판사
出版年: 2008-04-20
ISBN-10 : 8931005911
ISBN-13 : 9788931005912


[ja] 日本語
タイトル: 芥川龍之介全集〈第1巻〉羅生門 鼻
著者:芥川 龍之介 
出版社: 単行本 岩波書店
出版年: 1995-11
ISBN-10 : 4000919717
ISBN-13 : 9784000919715


■芥川龍之介の「遺書」 Ryunosuke Akutagawa's suicide notes

芥川龍之介は1927(昭和2)年7月24日日曜日早朝に自殺した。つぎのとおり複数の「遺書」を残している。

   a. 妻・芥川文子 宛て(原稿用紙2枚)
   b. 妻・芥川文子宛て断片1(同1枚)
   c. 妻・芥川文子宛て断片2(同1枚)
   d. 「わが子等に」 比呂志多加志也寸志 の息子3人がいた(同3枚)
   e. 友人・菊池寛 宛て(同2枚)
   f. 友人・小穴隆一 宛て(同5枚) そして
   g.或旧友へ送る手記」(友人・久米正雄 宛てだとされる)

「将来に対するぼんやりした不安」という、あの有名な文句が書かれているのは g. である。「遺書」とも「作品」ともとれるこの文章は7月24日、芥川の亡くなったその日の午後9時、久米正雄の朗読によって報道機関のまえで発表された。全文は翌25日月曜の『東京日日新聞』朝刊に掲載された。


■遺書の「発見」 The "discovery" of the suicide notes

下に引用するのは、上記 a. 妻・文子宛て遺書の全文である。a. は、それが存在したことが以前から知られていた。全文が過去数回編まれた芥川全集にも収録されている。しかし、末尾に「直ちに焼棄せよ」という芥川の文言があるため、その指示どおり、ある時期に処分されたものと一般には信じられていた。

原本が現存することが明らかになったのは2008年5月のこと。芥川の孫にあたる 芥川耿子(あくたがわ・てるこ)氏が他の遺書などとともにこれを財団法人 日本近代文学館 に寄贈した結果、初めて一般に公開されるにいたった。

a.f. は今ではその全葉の写真画像を2009年10月刊行の大型本『芥川龍之介の書画』で見ることができる。この書画集によって「初公開」された遺書は、上記のうち a. b. d. および e. の4通である。


■妻・芥川文子宛遺書 Suicide note to Fumiko Akutagawa, his wife

(1) やぶちゃん翻刻版 2009

 一、 生かす工夫絶對に無用
 二、 絶命後小穴君に知らすべし。 絶命前に
は小穴君を苦しますこ〔め并せて世間を騷がす〕惧れあり。
 三、 絶命すまでは來客には「暑さあたり」と披露
すべし。
 四、 下島先生と〔御〕相談の上、 自殺とする
]〔病〕殺とするも可。 若し自殺と定まりし時
は遺書(菊地宛)を菊地に与ふべし。 然らざれ

---------------------------------------------------

ば燒き棄てよ。 他の遺書(文子宛)は如何に関ら
ず披見し、 出來るだけ遺志に從ふやうにせよ。
 五、 遺物には小穴君に蓬平の蘭を贈るべし。
又義敏に松花硯(小硯)を進贈贈るべし。
 六この遺書は直ちに燒棄せよ。

[やぶちゃん注:全2枚。松屋20×20=200字詰原稿用紙。25㎝×17.5㎝(底本は画像に縮小が施されているため、底本の石割透氏の図版解題の数値を示す)。罫色は画像では暗い藍色に見える。下欄外右方に製造社内の原稿用紙規格を示すものと思われる『(SM印 B…1  10…20)』の印刷、左欄外下方に独特の書体活字の『松屋製』の印刷。ペン書き(私にはブラックに見える)。冒頭2行空き。「燒き棄てよ。……」以下は2枚目。原稿用紙仕様は同一。]

   芥川龍之介遺書全6通 他 関連資料1通
   ≪2008年に新たに見出されたる遺書原本
   やぶちゃん翻刻版 附やぶちゃん注≫
   翻刻電子テクスト及び注・解釈 2009 Yabtyan

   tomoki y. 注
   上掲テキストは、やぶちゃん氏が『芥川龍之介の書画』所収の
   写真図版を丹念に凝視して、直筆の改行箇所や芥川による
   推敲の跡までも忠実に克明に再現しようとしたもの。翻刻の際に
   採られた原則のさらなる詳細については、上掲やぶちゃん氏
   サイトの注や後注をご参照ください。


(2) 日本近代文学館版 2009

1枚目
一、生かす工夫絶対に無用。
二、絶命後小穴君に知らすべし。絶命前には小穴君を苦しめ并せて世間を騷がす惧れあり。
三、絶命すまで来客には「暑さあたり」と披露すべし。
四、下島先生と御相談の上、自殺とするも病殺とするも可。若し自殺と定まりし時は遺書(菊池宛)を菊池に与ふべし。然らざれ

2枚目
ば燒き捨てよ。他の遺書(文子宛)は如何に関らず披見し、出来るだけ遺志に従ふやうにせよ。
五、遺物には小穴君に蓬平の蘭を贈るべし。又義敏に松花硯(小硯)を贈るべし。
六この遺書は直ちに燒棄せよ。

   芥川文子宛遺書
   図版解題: 石割透
   二百字詰め原稿用紙2枚・ペン書き 各25x17.5cm 昭和2年

   「遺書篇」
   財団法人 日本近代文学館=編
   池内輝雄(いけうち・てるお)=編集・解説
   石割透(いしわり・とおる)=編集・解題
   『芥川龍之介の書画』 二玄社 2009-10-20

   tomoki y. 注
   上掲やぶちゃん氏サイトでも指摘されているが、写真図版と見くらべると、
   句読点、旧字・新字の別など細部が芥川の直筆とは異なることがわかる。


(3) 岩波全集版 1998
 一、生かす工夫絶対に無用。
 二、絶命後小穴君に知らすべし。絶命前には小穴君を苦しめ幷せて世間を騷がす惧れあり。
 三、絶命すまで来客には「暑さあたり」と披露すべし。
 四、下島先生と御相談の上、自殺とするも病殺とするも可。若し自殺と定まりし時は遺書(菊池宛)を菊池に与ふべし。然らざれば燒き棄てよ。他の遺書(文子宛)は如何に関らず披見し、出来るだけ遺志に従ふやうにせよ。
 五、遺物には小穴君に蓬平の蘭を贈るべし。又義敏に松花硯(小硯)を贈るべし。
 六、この遺書は直ちに燒棄せよ。

   芥川龍之介=著 「遺書」
    『芥川龍之介全集〈第23巻〉日録・講演メモ 他』(全24巻)
   岩波書店 1998-01-29
   E-text at 青空文庫


 Image gallery 2 
芥川龍之介——フォトアルバム
Akutagawa_photo_album_2
日本近代文学館 資料写真検索 の簡易検索画面に「芥川龍之介」と入力すると、上の6枚を含む全部で171枚の写真が得られる。芥川本人の写真のほか、家族や友人の写真、書影などを含む。


■外部リンク External links

 [ja] 日本語
  (1) 遺書見つかる
   * 芥川龍之介:妻子らにあてた幻の遺書4通見つかる
      - 文芸同志会通信(毎日新聞 2008-07-18 記事を転載)
   * 【文壇】芥川龍之介の“幻の”遺書が見つかる…
     「わが子等に」と題して妻子に宛てた4通(実物写真あり)
      - ニュース速報+@2ch (読売新聞 2008-07-18 記事を転載)
   * 芥川龍之介の遺書4通公開
      - 観劇レビュー&旅行記 (朝日新聞 2008-07-18 記事を転載)
   * ニュース写真特集 - 毎日新聞 2008-07-19
   * 芥川龍之介の遺書 - 84歳の人間の考えること/ウェブリブログ 2008-07-20
     芥川の自殺を報じた東京日日新聞 1927-07-25 記事の複製を掲載
  (2) 人と作品
   * 芥川龍之介 - Wikipedia (1892-1927)
   * 芥川竜之介 - 青空文庫
   * 芥川竜之介 - 近代デジタルライブラリー - 国立国会図書館
   * 芥川龍之介私的データベース

 [en] English
   * Ryūnosuke Akutagawa - Wikipedia (1892-1927)
   * Ryunosuke Akutagawa - Project Gutenberg
   * Akutagawa Ryunosuke (1892-1927) - Biography by Petri Liukkonen


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(3) 芥川龍之介+手紙

(4) 芥川龍之介+書簡

  

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Sunday, 17 January 2010

Franz Kafka's testament カフカの「遺言」または「遺書」

■Max Brod: Paradies (words written by Franz Kafka)

Max Brod: Paradies - Encyclopedia.com
映し出されるスケッチはカフカ自身が描いたもの。マックス・ブロートがその友カフカの「遺言」にそむき、いわばカフカを裏切ったために、わたしたちは現在こうして目にすることができる。だが、カフカの真意はどうだったか?


■はじめに Introduction

死が近いことを予感していた病身のフランツ・カフカは、自分の既刊・未刊の著作について、どのようにしてほしいと思っていたか? 友人マックス・ブロート宛てに書き残した2枚の紙片が、カフカの死後、彼の机のなかから見つかった。1枚はペン書きで、もう1枚は鉛筆書き。このうち、ペン書きの紙片のほうから下に引用する。


■言語と書誌情報 Linguistic and bibliographic information

[zh] 中国語(簡体字)
タイトル: 城堡 (名著译林) 第1版
著者: 作者: (奥地利)弗朗茨·卡夫卡  译者:米尚志
平装
出版社: 译林出版社
出版年: 2009-01
ISBN-10 : 7544708802
ISBN-13 : 9787544708807
目次


[ja] 日本語
タイトル: ロストブックス—未刊の世界文学案内
著者:スチュアート・ケリー 
単行本
出版社: 晶文社
出版年: 2009-08-22
ISBN-10 : 4794967454
ISBN-13 : 9784794967459
出版社による この本の紹介


[ja] 日本語
タイトル: カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと (理想の教室)
著者:三原 弟平 
単行本
出版社: みすず書房
出版年: 2005-12
ISBN-10 : 4622083159
ISBN-13 : 9784622083153
出版社による この本の紹介


[fr] フランス語
タイトル: Franz Kafka ou le cauchemar de la raison
著者: Ernst Pawel 
Mass Market Paperback
出版社: Seuil
出版年: 1998-01-01
ISBN-10 : 2020257327
ISBN-13 : 9782020257329


[en] 英語
タイトル:The Basic Kafka
著者: Franz Kafka 
マスマーケット
出版社: Pocket
出版年: 1984-06-03
ISBN-10 : 067153145X
ISBN-13 : 9780671531454
目次


[de] ドイツ語
タイトル: Eine Freundschaft. II. Briefwechsel
著者: Max Brod Franz Kafka 
ハードカバー
出版社: Fischer S. Verlag
出版年: 1989-03
ISBN-10 : 3100083067
ISBN-13 : 9783100083067


■表紙画像 Cover photos

↓ Click to enlarge ↓

zh Zh_kafka_castle_3 ja Ja_lost_books ja Ja_mihara_kafka_danjiki

fr Fr_le_cauchemar_de_la_raison en En_the_basic_kafka de De_eine_freundschaft_briefwechsel


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 金原+野沢+築地 2009
親愛なるマックス、最後のお願いだ。ぼくが残したもの(つまり、自宅と仕事場の本棚、整理ダンス、机のなか、その他どこにせよ、きみがみつけたもの)はすべて、ノート、原稿、手紙(ぼくが書いたものも、ぼく宛のものも)、スケッチ等、どんなものであれ、一ページも読まずに燃やしてほしい。また、ぼくの書いた原稿やメモなどで、きみが持っているものはもちろん、他の人々が持っているものもぼくに代わってもらい受け、燃やしてほしい。[以下略]

   第22章 フランツ・カフカ
   スチュアート・ケリー=著
   金原瑞人(かねはら・みずひと)+野沢佳織(のざわ・かおり)
   +築地誠子(つきじ・せいこ)=訳
   『ロストブックス—未刊の世界文学案内
   晶文社 2009-08-25 【目次


(J2) 三原 2005
ぼくの遺品中に日記、原稿、自他を問わず手紙類、素描画(スケッチ)などが見つかったら、残らず、読まずに、焼いてしまってくれ。また、君やほかの人(彼らにはぼくの名で君からたのんでくれ)が持っているすべての書きものや素描画(スケッチ)類も同様だ

   第2回 〈わたし〉の寓話
   三原弟平(みはら・おとひら)=著
   『カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと』 理想の教室
   みすず書房 2005-12-10


(J3) 明星 2002
親愛なるマックス、最後のお願いだ。僕の遺品中に(つまり、本棚、戸棚、自宅と事務所の机、その他どこでも何かがしまわれているところ、君の気づいたところで)、日記、原稿、自他を問わず手紙、スケッチなどがみつかったら、残らず、読まずに焼いてくれ。また、君やほかの人がもっている原稿やスケッチも——ほかの人の分は僕の名で君から頼んで手に入れて——同様に焼いてほしい。[以下略]

   第一章 カフカの「遺書」
   明星聖子(みょうじょう・きよこ)=著
   『新しいカフカ——「編集」が変えるテクスト
   慶應義塾大学出版会 2002-02-15


(J4) 辻 1966
親愛なマックス、私の最後の頼みだ。私の遺品のなかに(つまり本箱や、下着のたんすや、家と事務所の机のなかや、あるいはそのほかどこなりと、なにかを入れ忘れてあって、君が思いつくようなところすべてだが)、日記、原稿、人から来たのと私が人にあてて書いた手紙、 絵に描いたもの等々で見つかるものは、一つも残らず読まないで焼きすててくれたまえ。僕の書いたもの描いたもので、君が持っていたり、ほかの人の手中にあるものについても、おなじことだ。ほかの人たちには僕の名前で君から頼んでほしい。[以下略]

   「あとがき」(訳者による)
   カフカ=作 辻瑆(つじ・ひかる)=訳
   『審判』 岩波文庫 1966-09-10


(J5) 中野 1981, 1992
愛するマックス、最後の頼みだ。ぼくの遺品中に(つまり、本箱、戸棚、自宅と事務所の机、その他どこでも何かがしまわれているところ、きみの気づいたところで)、日記、原稿、自他を問わず手紙、スケッチ、等々が見つかったら、残らず、読まずに焼いてしまってくれ。またきみやほかの人が(彼らにはぼくの名できみから頼んでください)持っている手紙やスケッチも同様に焼いてくれたまえ。[以下略]

   マックス・ブロート=筆 中野孝次(なかの・こうじ)=訳 「最初の版のあとがき」
     マックス・ブロート=編 フランツ・カフカ=著 中野孝次=訳
   a.決定版 カフカ全集5 審判』(全12冊セット)
     新潮社 1992-10-10
   b.決定版 カフカ全集5 審判
     新潮社 1981-01 【詳細
   引用は a. に拠りました。


(J6) 大山 1954
マックス君、ぼくの最後のねがいだ。ぼくの遺稿の全部(というのは、本棚や整理ダンスや机のなか、家のなかと事務所のなかを問わず、およそ何かがどこかに持つてゆかれ、それが君の眼にとまるかぎり)日記、原稿、自他の手紙、覺え書の類(たぐい)は、一つのこらず、中味を讀まずに、焼却してくれたまえ。ぼくが書いたもの、ぼくがメモしたもので、君の手もとにあるものはもちろん、君以外の人間の持つているものを、いつさい焼き棄ててほしいのだ。他人の手にあるものは、君がぼくに代つて請求してよろしい。[以下略]

   大山定一=筆 「解説」
   『現代世界文學全集7 審判・變身・流刑地にて
   新潮社 1954-07-20


(J7) 原田+渡邊+石中 1954
最も親愛なマックス、僕の最後の賴みだ。私の遺品中に、(つまり、本箱、下着戸棚、家や事務所の机、そういつたものの中、或いはそのほかの何かを入れてありそうなところとか君の氣についた場所とかで)日記、原稿、他人のでも僕のでも手紙類、 描いたもの、その他あるものはなんでも、殘らず、讀まないで、焼いてくれたまえ。同樣に、君や、君が僕の名の下に賴んでくれるようお願いするが、ほかの人々が持つている書き物やスケッチ類は、すべて焼いてくれたまえ。[以下略]

   マックス・ブロート=筆 原田義人(はらだ・よしと)
   +渡邊格司(わたなべ・かくじ)+石中象治(いしなか・しょうじ)=譯
   「初版の跋文」
   マックス・ブロート=編 カフカ=著 原田+渡邊+石中=譯
   『カフカ全集2 審判・アメリカ
   新潮社 1953-04-30
   一人称が「僕」だったり「私」だったり不統一だが原文のまま。

■フランス語訳 Translation into French

(F1) Pawel, 1988
Mon cher Max Brod, voici mon dernier souhait : tout ce qui peut se trouver dans les papiers que je laisse (dans l'armoire à livres, les placards à linge, les tiroirs de la table de travail à la maison et au bureau, et tout ce qui aurait pu s'égarer ailleurs et que tu pourrais remarquer), journaux, manuscrits, lettres écrites, ou revues, dessins etc..., je te prie de les brûler, sans rien en laisser et sans le lire, comme aussi tous mes écrits ou dessins qui peuvent se trouver chez toi ou chez d'autres auxquels je te demande de les réclamer en mon nom.

   Franz Kafka ou le cauchemar de la raison by Ernst Pawel
   Points Ed. du Seuil, 1988
   E-text at Jacqueline Sudaka-Bénazéraf [PDF]
   Excerpt at Vers une affaire Kafka? - NouvelObs.com


(F2)
Mon très cher Max, ma dernière volonté: tout ce qui se trouve dans ce que je laisse derrière moi (donc dans la bibliothèque, l'armoire à linge, la table de travail, chez moi et au bureau ou bien dans quelque lieu où cela aurait été transporté et tomberait sous tes yeux), tout, qu'il s'agisse de journaux intimes, de manuscrits, de lettres (écrites par moi ou par d'autres), de dessins, etc., doit être totalement brûlé sans être lu, de même tous les textes et tous les dessins que toi ou toute autre personne à qui tu devras les demander en mon nom pouvez détenir.

   Premier testament
   E-text at Kafka: testaments - Minotaure


■英訳 Translation into English

Dearest Max, My last request: Everything I leave behind me (in my bookcase, linen-cupboard, and my desk both at home and in the office, or anywhere else where anything may have got to and meets your eye), in the way of diaries, manuscripts, letters (my own and others'), sketches, and so on, [is] to be burned unread; also all writings and sketches which you or others may possess; and ask those others for them in my name. [Omission}

   Publisher's Note
   The Castle by Franz Kafka, translated by Mark Harman
   Schocken Books, 1998-12-31
   E-text at:  Nabokov's Attempted Murder - Vladimir Nabokov Forum
   Excerpt at:
   * Wikipedia > Book burning > In literature and film
   * Scribd


■ドイツ語原文 The original text in German

Liebster Max, meine letzte Bitte: alles was sich in meinem Nachlass (also im Bücherkasten, Wäscheschrank, Schreibtisch zuhause und im Bureau, oder wohin sonst irgendetwas vertragen worden sein sollte und Dir auffällt) an Tagebüchern, Manuscripten, Briefen, fremden und eigenen, Gezeichnetem u.s.w. findet restlos und ungelesen zu verbrennen, ebenso alles Geschriebene oder Gezeichnete, das Du oder andere, die Du in meinem Namen darum bitten sollst, haben. [Omission]

   Kafkas Testamente
   Max Brod und Franz Kafka : Eine Freundschaft. II. Briefwechsel
   Hrsg. von Malcolm Pasley,
   Frankfurt am Main : S. Fischer, 1989-03-01
   上掲 明星氏著書の日本語表記によれば、
   1989年に出版されたマルコム・ペィスリー編集の手紙集
   『マックス・ブロートとフランツ・カフカ、友情の記録、第二巻、手紙篇』
   E-text at Franz Kafka (www.franzkafka.de)
   Excerpt at Wikipedia


■外部リンク External links

 [de] Deutsch
   * Franz Kafka - Wikipedia (1883-1924)

 [en] English
   * Franz Kafka - Wikipedia (1883-1924)
   * The Complete Stories of Franz Kafka - Wikipedia
   * Joseph K.'s Franz Kafka Homepage
   * Piotr Dumala - AWN Famous Animator Gallery Series

 [ja] 日本語
   * フランツ・カフカ - Wikipedia (1883-1924)
   * フランツ・カフカ - 青空文庫


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(2) カフカ

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Monday, 04 January 2010

Letter from Johann Wolfgang von Goethe to Charlotte von Stein ゲーテからシャルロッテ・フォン・シュタインへの手紙

■はじめに Introduction

シャルロッテ・フォン・シュタインは、ゲーテの親友だった女性。ゲーテの芸術と人生に大きな影響を与えたとされる。


■切手と本の表紙 A postal stamp and book covers

↓ Click to enlarge ↓

a. Charlotte_von_stein_timbre b. Ja_goethe_zenshu_15 c. De_briefe_von_goethe_schiller

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 堀田 1994
 そうなんです、ロッテ。今やっとあなたが私の半身で、これからもそうだということが、よく分かったのです。私だけでは何者でもありませんし、一人立ちした存在でもありません。あなたに私の弱さのすべてを支えてもらい、私のひ弱な部分を守ってもらい、私の足りなさを補うのです。だから、あなたと離れているとき、私はとても奇妙な状態に陥ることになります。一方で武装し、しっかりと鍛えるのですが、他方で生卵のようにもろいのです。というのも、あなたが私の防御であり隠れ屋となってくれているために、鎧を着けるのを怠っていたからです。ああ、完全にあなたのものとなって、もうすぐあなたに逢えるのは、どんなにうれしいことでしょうか。
 私はあなたのすべてを愛しておりますし、どんなことからでも更にあなたを愛するようになるのです。[略]

   ゲーテからシャルロッテ・フォン・シュタインへ
   一七八四年六月二十八日、アイゼナハ

   ダニエル・ヴォル=編 堀田敏幸(ほった・としゆき)=訳
   『愛の手紙』 小沢書店 1994-08-20
   原書: Mots d'Amour by Danielle Volle. Jean-Claude Lattès, 1991.


(J2) 小栗 1981, 2003
 まことに、愛するロッテよ、君こそはぼくの半身であることを、いつまでもそうであることを、いまにしていよいよはっきり感じる。ぼくは一人の、自立した存在ではない。ぼくの弱点はことごとく君によせかけてしまった。軟弱な面は君によって守り、欠陥は君によってふさいだ。こうしてはなれていると、ぼくの状態はすこぶる妙なものになってしまう。一面ではぼくの装備は万全だが、他面では生卵のようなものだ。君が楯とも覆いともなっているのをいいことにして武装を怠ったからだ。ことごとく君のものとなるのはなんという喜びだろう。もうすぐお会いできる。
 君のすべてを愛する。すべてが君をいやましに愛させずにはおかない。[略]

   シャルロッテ・フォン・シュタインあて
   アイゼナハ、一七八四年六月二十八日

   小栗浩(おぐり・ひろし)=訳 「書簡」
   a.ゲーテ全集15 書簡 年譜 他』 潮出版社 新装普及版 2003-11
   b.ゲーテ全集15』 潮出版社 1981-11-25
   引用は b. に拠りました。


(J3) 木村 1937, 1948
 まことに、愛するロツテよ、今こそ初めておんみが僕自身の半身であり、且いつ迄もさうであることが明かになる。僕は個立的存在でもなければ、獨立的存在でもない。僕は弱點の全部をあげておんみに凭せかけ、おんみによつて僕の薄弱な側面を防護し、おんみによつて僕の缺陷を充塡した。ところが僕がおんみから遠く離れると、僕の狀態は極めて不思議なものとなる。一面に於て僕は物の具にきびしく身を堅めてはゐるが、他面ではまるでなまの玉子の樣なものだ。その譯は僕は、おんみが僕の掩護物とも楯ともなつてくれるところでは、わが身に物の具を裝ふのを怠つたからである。全くおんみのものとなりきり、近々のうちに再會できるのを、僕はいかばかり愉しいことに思つてゐるだらう!
 僕はおんみに關はる一切を愛する。而して一切が僕をしていよ/\おんみを愛させるのだ。[略]

   シヤルロツテ・フオン・シユタイン宛
   〔アイゼナハ〕 八四年六月廿八日

   a. ゲーテ=著 木村謹治(きむら・きんじ)=譯 
     『人間創造の記録(上) ゲーテ書簡・日記2』 櫻井書店 1948-11-20
   b. ゲーテ=著 木村謹治(きむら・きんじ)=譯 
     『ゲーテ全集30 書簡及び日記第2冊』 改造社 1936-09-19(昭和11)
   引用は a. に拠りました。


(J4) 舟木 1928
 今初めて、あなたが私自身の半身であることがはつきり分りました。私は一つの、獨立した存在ではないのです。私は總ての私の弱點をあなたによつて支へ、私の缺點をあなたによつて護り、私の缺陷をあなたによつて滿たしてゐるのです。あなたと離れてゐると、私の狀態は非常に不思議なものになります。一方面は武裝し、鍛へられてゐますが、他方面は生玉子のやうなのです。あなたが私を護つて下さる所を、私は武裝するのを怠つてゐたからです。すつかりあなたのものとなつて、ぢきに又あなたにお目にかかることを、私はどんなに悦んでゐることでせう。

   シャルロッテ・フォン・シュタインに
   (アイゼナハ) 八十四年六月二十八日

   ゲーテ=著 舟木重信(ふなき・しげのぶ)=譯 
   『ゲーテ全集18 書簡』 大村書店 1928-02-18(昭和3)


■英訳 Translation into English

  Yes, dear Lotte, now is it first plain how thou hast become and remainest my own half. I am no individual, independent being. All my weaknesses have I hung upon thee, have protected my vulnerable points by thee, have supplied by thee all my defects. When I am far from thee my condition is a strange one. On one side I am armored and weaponed, on the other like a raw egg, for I have neglected to harness myself where thou art shield and shelter. I delight in belonging entirely to thee, and in soon seeing thee again.
  I love everything about thee, and everything makes me love thee more.

   Letter from Johann Wolfgang von Goethe to Charlotte von Stein.
   28 June 1784
   in Unhappy loves of men of genius
   by Thomas Hitchcock
   New York : Harper & Brothers, 1891
   E-text at Internet Archive


■ドイツ語原文 The original text in German

  Ja liebe Lotte ietzt wird es mir erst deutlich wie du meine eigne Hälfte bist und bleibst. Ich bin kein einzelnes kein selbstständiges Wesen. Alle meine Schwächen habe ich an dich angelehnt, meine weichen Seiten durch dich beschützt, meine Lücken durch dich ausgefüllt. Wenn ich nun entfernt von dir bin so wird mein Zustand höchst seltsam. Auf einer Seite bin ich gewaffnet und gestählt, auf der andern wie ein rohes Ey, weil ich da versäumt habe mich zu harnischen wo du mir Schild und Schirm bist. Wie freue ich mich dir ganz anzugehören. Und dich nächstens wieder zu sehen.
  Alles lieb' ich an dir und alles macht mich dich mehr lieben.

   Goethes Verhältnis zu Charlotte von Stein
   [Montag] d 28 Jun 84.
   by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at:
   * Druckansicht - Projekt Gutenberg-DE
   * www.wissen-im-Netz.info
   * Astronomen.net


■外部リンク External links

 [de] Deutsch
   * Johann Wolfgang von Goethe - Wikipedia (1749-1832)
   * Charlotte von Stein - Wikipedia (1742-1827)
 [en] English
   * Johann Wolfgang von Goethe - Wikipedia (1749-1832)
   * Charlotte von Stein - Wikipedia (1742-1827)
 [ja] 日本語
   * ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ - Wikipedia (1749-1832)
   * シャルロッテ・フォン・シュタイン - Wikipedia (1742-1827)


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Tuesday, 18 August 2009

Die Leiden des jungen Werther / The Sorrows of Young Werther by Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ 『若いウェルテルの悩み』『若きウェルテルの悩み』『若きヴェルテルの悩み』『若きヴェルターの悩み』

        目次 Table of Contents

 Video 1  ゲーテの恋: 君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」(2010) 予告篇
 Video 2  Young Goethe in Love (2010) Official Trailer
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■韓国語訳 Translation into Korean
 Video 3  Werther, a short film directed by Caro S
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 大宮 2015
  (J2) 神品 1979, 2003
  (J3) 柴田 1976, 1979, etc.
  (J4) 滝内 1969
  (J5) 斎藤 1968, 1971, etc.
  (J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
  (J7) 佐藤(晃) 1966, 1970
  (J8) 井上 1965, 1984
  (J9) 内垣 1964, 1994
  (J10) 片岡 1962, 1973
  (J11) 手塚 1960, 1965, etc.
  (J12) 前田 1960, 1964
  (J13) 竹山 1951. 1978
  (J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
  (J15) 川崎 1950, 1952, etc.
  (J16) 芳賀 1949, 1952, etc.
  (J17) 国松/國松 1948, 1949, etc.
  (J18) 友成 1948
  (J19) 木村 1948
  (J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
  (J21) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
  (J22) 澤西/沢西 1943, 1949, etc.
  (J23) 阿部 1935-40, 1948
  (J24) 茅野 1928
  (J25) 鼓 1925, 1942, etc.
  (J26) 村上 1917
  (J27) 秦 1914, 1917, etc.
  (J28) 久保 1904
  (J29) 高山 1891, 1916, etc.
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian
 Audio 1  ポーランド語版オーディオブック Audiobook in Polish
■ポーランド語訳 Translation into Polish
■チェコ語訳 Translation into Czech
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
 Audio 2  スペイン語版オーディオブック Audiobook in Spanish
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translation into French
 Audio 3  英語版オーディオブック Audiobook in English
■英訳 Translations into English
  (E1) Pike, 2004
  (E2) Hulse, 1989
  (E3) Mayer & Bogan, 1971, 1990
  (E4) Steinhauer, 1970
  (E5) Hutter, 1962
  (E6) Carlyle & Boylan, 1902, 2002
 Video 4  Die Leiden des jungen Werther to go (Goethe in 10 Minuten)
 Audio 4  ドイツ語原文オーディオブック Audiobook in German
■ドイツ語原文 The original text in German
■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations
 (J1) 大宮 2015        (J2) 神品 1979, 2003
 (J3) 柴田 1976, 1979, etc.  (J4) 滝内 1969
 (J5) 斎藤 1968, 1971, etc.  (J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
 (J7) 佐藤(晃) 1966, 1970  (J8) 井上 1965, 1984
 (J9) 内垣 1964, 1994     (J10) 片岡 1962, 1973
 (J11) 手塚 1960, 1965, etc.  (J12) 前田 1960, 1964
 (J13) 竹山 1951. 1978
 (J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
 (J15) 川崎 1950, 1952, etc.  (J16) 芳賀 1949, 1952, etc.
 (J17) 国松(國松) 1948, 1949, etc.
 (J18) 友成 1948        (J19) 木村 1948
 (J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
 (J21) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
 (J22) 沢西/澤西 1943, 1949, etc.
 (J23) 阿部 1935, 1948     (J24) 茅野 1928
 (J25) 鼓 1926, 1942, etc.   (J26) 村上 1917
 (J27) 秦 1914, 1917, etc.   (J28) 久保 1904
 (J29) 高山 1891, 1916, etc.

■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


 Video 1 
ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜 (2010) 予告篇
Trailer for release in Japan

ドイツ語原題は、Goethe! 監督: フィリップ・シュテルツェル 主演: アレクサンダー・フェーリング ドイツ語音声 日本語字幕


 Video 2 
Young Goethe in Love (2010) - Official Trailer

The original title in German: Goethe!  Directed by Philipp Stölzl. Starring Alexander Fehling. Sound in German. Subtitles in English.


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

  有关可怜维特的故事,凡是我能搜集到的,我都尽力汇集在这里,供你们翻阅
[Omission]
  善良的人呀,你正体验着他那样的烦恼,那就从他的痛苦中汲取慰藉吧,倘若由于命运的播弄或自身的过错而觅不到知音,那就让这本小书做你的朋友吧。

   《少年维特之烦恼》 作者:歌德 译者:韩耀成
   E-text at 语文备课大师


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

  有關可怜維特的故事,凡是我能搜集到的,我都盡力匯集在這里,供你們翻閲 [Omission]
  善良的人呀,你正体驗著他那樣的煩惱,那就從他的痛苦中汲取慰藉吧,倘若由于命運的播弄或自身的過錯而覓不到知音,那就讓這本小書做你的朋友吧。

   《少年維特的煩惱》 著者:歌德 譯者:韓耀成
   E-text at:
   * 龍騰世紀 (millionbook.net)
   * 雲台書屋 (b111.net)
   Printed editions include:
   a.少年維特的煩惱》 人民文學
   b.少年維特的煩惱》 商務(香港) 2008-06-01
   c.少年維特的煩惱》 譯者:楊武能 中國書籍出版社 2005-05-01
   d.少年維特的煩惱》 譯者:侯浚吉 桂冠圖書股份有限公司 1994


■韓国語訳 Translation into Korean

  가엾은 베르테르에 관한 이야기 중에서 찾아 낼 수 있는 자료들을 전부 모아 보았습니다. 그리하여 이렇게 여러분에게 보여 드립니다.
[Omission]
  그리고 베르테르와 같은 상념에 사로잡힌 다정스러운 분들이 만일 당신이 불우한 환경이나 혹은 당신의 허물로 말미암아 친근한 벗과 사귈 수가 없는 처지라면, 이 작은 책자를 당신의 벗으로 삼아 주시기 바랍니다.

   요한 볼프강 폰 괴테 - 젊은 베르테르의 슬픔
   E-text at cfile213.uf.daum.net


 Video 3 
Werther, a short film directed by Caro S,
inspired by Goethe's Die Leiden des jungen Werther


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 大宮 2015
 かわいそうなヴェルターの奴(やつ)の話を探せるだけ探し集めるのは骨が折れた。まあ読んでみてくれ。[略]
 心優しいあんたなら、あいつとおんなじように衝き動かされる感じがするだろう。あいつが散々苦しんだことから慰めを汲みとってくれ。ちっぽけな本だけど、あんたの友達にしてやってほしい。運命の巡り合わせかあんた自身のせいか、ほかに親友が見当たらないっていうならね。
   ゲーテ=作 大宮勘一郎=訳 「若きヴェルターの悩み」


(J2) 神品 1979, 2003
 かわいそうなヴェルターのことについて調べのつく限りのことを調べてみた。それをここにお目にかけたい。[略]
 ヴェルターと同じ情熱に悶えている人なら、彼の苦悩を知って、そこから慰めを汲んでくれるとうれしい。このささやかな書物をあなたの友だちにしていただきたい、もし運命のせいか、あるいはご自分の不手際で、ほかにもっと親しい友をおもちになれないのだったら。
   ゲーテ=作 神品芳夫=訳 「若きヴェルターの悩み」


(J3) 柴田 1976, 1979, etc.
 あわれなヴェルテルの生涯について探せる限りのすべてを、ここに余すことなく集め、あなた方にお読み頂くべく、まとめました。[略]
 そして、善良なる魂を持つ君、彼と同じく激しく求めるものをわがうちに感じている君よ。どうか彼の苦悩の日々から自らの慰めを汲み、そしてこの小さな一冊の本を君の心の友として下さい、もし君が、境遇の故にせよ自らの至らなさの故にせよ、心親しき友を見出せずにいるのなら――。
   ゲーテ著 柴田翔=訳 「若きヴェルテルの悩み」


(J4) 滝内 1969


(J5) 斎藤 1968, 1971, etc.
 哀れなウェルテルの身の上について、さがしだせるかぎりのものは丹念に集めて、それをここにお目にかけるのです。[略]
 そして、心ばえのすぐれて高き人よ、かのウェルテルとおなじく、抑えがたい胸の高まりを感じたもう人よ、願わくば、彼の悩みから慰みを汲みとりたまえ。もし君が、めぐりあわせにもせよ、自分自身のせいにもせよ、親しい友を見いだしえないでいるならば、このささやかなる本をよき友となしたまえ。
   ゲーテ=作 斎藤栄治=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
 わたしは、あわれなウェルテルの身の上について、さがしだせるだけのものをさがしだして、ここにみなさんにお目にかけます。[略]
 そして心やさしい人よ、もしもあなたが、かれと同じように、おさえきれない心のもだえを持っておいでなら、かれの悩みからなぐさめをくみとり、そしてもしも、宿命からでも、自分のせいからでも、親しい友を見つけだすことができないでいるのでしたら、この小さな本を、あなたの友として下さい。
   ゲーテ=原作 塩谷太郎=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J7) 佐藤(晃) 1966, 1970


(J8) 井上 1965, 1984
 あわれなウェルテルについての話を、見つけられるかぎりさがして、できるだけ集めました。ここに、お目にかけます。[略]
 心やさしい読者よ、もしあなたが、ウェルテルと同じようにせっぱつまった思いを胸に抱いておられるなら、ウェルテルの受けた苦しみからどうか慰みを汲みとって下さい。また、運命のまわりあわせか、あるいはご自身のせいでか、あなたが親しい友だちを見つけられないでおられるなら、どうか、このささやかな本をあなたの伴侶(はんりよ)にして下さい。
   ゲーテ=著 井上正蔵=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J9) 内垣 1964, 1994
 かわいそうなウェルテルの身の上に関して見つけだせるかぎりのものを、私は熱心に集めてきたのだが、それをいまお目にかけるにあたって[略]
 さらに、彼と同じような促しを感じている善良な魂の持主は、どうか彼の受難から慰めを汲(く)みとっていただきたい。そして宿業(しゆくごう)からか自分の罪障からか、近しい友だちを見つけることができないならば、このささやかな書物を友だちと思っていただきたい。
   ゲーテ=著 内垣啓一=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J10) 片岡 1962, 1973


(J11) 手塚 1960, 1965, etc.
 不仕合わせなウェルテルの身のうえについて探しだせるだけのものを集めてみました。こうしてみなさんにお目にかけます。[略]
 それから、ウェルテルと同じような思いにかられているやさしいかたよ。あなたは、どうかウェルテルの悲しみから慰めを汲みとってください。そしてこの小さい書物をあなたの友だちとしてくださるように。もしも、あなたが境遇にめぐまれないために、それともあなた自身のせいで、親しい友だちをみつけることができないでいるのでしたら。
   ゲーテ=作 手塚富雄=訳 「若いウェルテルの悩み」


(J12) 前田 1960, 1964
 あわれなウェルテルの身の上について、見つけだせるかぎりのものを、熱心にさがし集めました。それをここにお目にかけるのですが[略]
 そして、ちょうどウェルテルとおなじように、あなたも胸に悶えるものを感じていらっしゃるならば、どうかかれの悩みから慰めを汲みとり、また、運命のせいや自分の咎(とが)でほかに親しい友が見つからなければ、このささやかな書物をあなたの伴侶にしてやってください。
   ゲーテ=著 前田敬作=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J13) 竹山 1951. 1978
 薄倖(はつこう)なウェルテルの身の上について、捜しだせるかぎりのものを集めました。ここにそれをお目にかけます。[略]
 さらに、よき心の人よ。もしあなたにもウェルテルとおなじく胸にせまる思いの抑えがたいものがあるなら、彼の悩みから慰めを汲みとってください。また、宿命にもせよ、おのが罪からにもせよ、あなたが親しい友をみいでることができないでいるなら、この小さな本をとってあなたの伴侶としてください。
   ゲーテ=作 竹山道雄=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
 哀れなウェルテルの身の上についてさがせるだけのものは熱心にさがしあつめ、ここにこうしてお目にかけてみる。[略]
 また、ちょうどウェルテルと同じように胸に悶(もだ)えを持つやさしい心の人がおられるならば、ウェルテルの悩みを顧みて自らを慰め、そうしてこの小さな書物を心の友とされるがよい、もし運命のめぐり合せや、あるいは自分の落度から、親しい友を見つけられずにいるのなら。
   ゲーテ=作 高橋義孝=訳 「若きウェルテルの悩み」


(J15) 川崎 1950, 1952, etc.
(J16) 芳賀 1949, 1952, etc.


(J17) 国松/國松 1948, 1949, etc.
 きのどくなヴェルテルの身の上について、自分の目にふれたかぎりのものを根気よく収集し、ここにそれを諸君のお目にかけることにする。[略]
 さらに、ヴェルテルとちょうど同じような胸のたぎちを感じている、やさしい心根のひとよ、きみはヴェルテルの悩みからなぐさめをくみとりたまえ。そうして、もしもなにかのめぐりあわせかわが身のおちどから、親しい友を見いだしえないときには、この小冊子をきみが友としたまえ。
   ゲーテ=著 国松孝二/國松孝二=訳 「若きヴェルテルの悩み」


(J18) 友成 1948


(J19) 木村 1948
 憐れなウェルテルの身の上に就いて見出し得る限りのものを努めて蒐輯し、これを茲に諸君の一覽に供する。[略]
 更に、彼と均しき衝動を感ずるよき魂に云はん。乞ふ彼の苦惱より慰安を酌まれよ。おんみ若し宿命により、乃至は自らの招げる責によつて、親しき友を見出し得ざる時は、此の小冊を以ておんみの友とせられるがよい。
   ゲーテ=著 木村謹治=譯 「若きウェルテルの惱み」


(J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
 哀れなヴェルテルの身の上について見つけだせるだけは、努めて集めました。そしてこゝにそれを皆さんの前に出します。[略]
 そして、彼と同じように胸に迫る思いを感ずるやさしい心ねの方よ、彼の惱みから慰めを汲みとり、このさゝやかな本を君の友だちにしてください。もし、君が運命または自分の罪で、より近しい友を見いだすことができないのでしたら。
   ゲーテ=著 高橋健二=譯 「若きヴェルテルの惱み」


(J20) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
 あわれなヴェールテルの物語について見つけだせるかぎりを、わたくしは精だして集めてきた。そして、今ここにみなさんの前に供える。[略]
 それから、かれのようにちょうど迫る思いを胸に感ずるよき魂よ、おんみは、かれの悩みから慰みを汲(く)むがよい、そしてこの小冊子をおんみの友とするがよい、もし、おんみが、運命のゆえに、またはみずからの罪責のゆえに、身近い友を見つけることができずにおるならば。
   ゲーテ=作 佐藤通次=訳 「若きヴェールテルの悩み」


(J21) 澤西/沢西 1943, 1949, etc.
 あはれなヴェルテルの話について、見つけだせるかぎり私は熱心にあつめて、ここに諸君におめにかける。[略]
 また、切ない思ひをおなじくするやさしい魂よ、かれの惱みからなぐさめを汲み、この小さな本を友とするがいい。運命のせゐか、また、自分のせゐで、もつと親しい友が見つからないならば。
   ゲーテ=作 澤西健=譯 「若きヴェルテルの惱み」


(J22) 阿部 1935-40, 1948


(J23) 茅野 1928
 憐れなヹルテルの話について、見つけ出すことの出來ただけのものを、私は勉強して集輯した。さうしてそれを此處に諸君に提供する。[略]
 それから丁度彼と同じ逼迫を感じてゐる善い魂よ、お前は彼の惱みから慰藉を汲むがよい。さうして運命のためか、或は自分の罪のためかで、より親しい一人の友人をも見つけることが出來ないやうなら、この小冊子をお前の友とするがいい。
   ゲョエテ=著 茅野蕭々(ちの・しょうしょう)=譯 「若いヹルテルの惱み」


(J24) 鼓 1925, 1942, etc.
 私は、憐れなヹルテルの實話を、見付かるだけ、勉めて集めた。これを茲に皆樣に提供します、[略]
 また、ヹルテルと同じ心のせまりを感じる善良な魂よ、お前は彼の惱みから氣休めを汲め、さうして運命か自分の罪かで、他に親しい友が見付からぬなら、この小冊子を友として呉れ。
   ゲーテ=著 鼓常良=譯 「若きヹルテルの惱み」


(J25) 村上 1917
 憐れなヹルテルの物語に就(つ)いて、求め得られるだけの材料(ざいれう)を、努(つと)めて蒐集した。そしてそれを今ここで、諸君の前に列(なら)べようと思ふのであるが[略]
 もし讀者がヹルテルのやうな煩悶を、胸に秘(ひ)めて居られるならば、讀者(どくしや)は、この憐(あは)れな物語の憐れな主人公の悲哀(かなしみ)から、慰藉(なぐさめ)を得て貰ひ度い。もし、さうでなくして、これを讀(よ)まるる讀者にして、主人公と同一運命(うんめい)、もしくは同一罪障(ざいしやう)とに泣かず、その間に何の似寄(によ)りもないやうであつたならば、どうかこの物語は、ただ諸君の伴侶(はんりよ)として愛讀して頂(いたゞ)き度い。
   ゲェテ=著 村上靜人=譯 「ヹルテルの悲哀」


(J26) 秦 1914, 1917, etc.
 哀れなヱルテルの物語について、探し得られるものだけを私は勉めて蒐めた。ここにそれを諸君の前にさし出さうとするのですが[略]
 また若しあなたが今彼のやうな苦悶を胸に抱いておいでならば、彼の悲しみからある慰藉を求めて戴きたい。もしあなたの運命やあなたの罪業のうちに、これと似たやうなものがお目に止まらないならば、この小さな書物は唯お友達として戴きたいのです。
   ギヨオテ=作 秦豊吉=譯  「若きヱルテルの悲み」


(J27) 久保 1904
 あはれなるエルテルの生涯に就いて、苟くも尋ね得べかりものを、予は、こゝに勉めて蒐集し、今や之を卿等に示さむとはするなり。[略]
 加之彼と均しく胸中に苦悶を覺ゆる、やさしき心の人々は、彼の悲哀より慰藉を汲み得べく、翻つて又、運命と業因と、兩つながら毫も似通ひしところなき人々も、この小冊子を以て、希くは、その好伴侶となすを得む。
   ゲーテ=著 久保天隨(久保得二)=譯 「うえるてる」


(J28) 高山 1891, 1916, etc.
[該当箇所は訳出されていないようです - tomoki y.]
   高山樗牛=譯 「淮亭郎の悲哀」


■ロシア語訳 Translation into Russian

  Я бережно собрал все, что удалось мне разузнать об истории бедного Вертера, предлагаю ее вашему вниманию [Omission]
  А ты, бедняга, подпавший тому же искушению, почерпни силы в его страданиях, и пусть эта книжка будет тебе другом, если по воле судьбы или по собственной вине ты не найдешь себе друга более близкого.

   Иоганн Вольфганг Гете. Страдания юного Вертера
   Translated by Н. Касаткиной
   E-text at Небесное Искусство (sky-art.com)


■ウクライナ語訳 Translation into Ukrainian

  Все, що тільки можна було дізнатися про долю бідолашного Вертера, я ретельно зібрав і ось кладу перед вами, [Omission]
  Ти ж, юначе, коли потрапиш у таку скруту, як він, знаходь собі втіхи в його стражданнях, і хай тобі ця книжечка стане другом, якщо ти з своєї вини чи з вини примхливої долі не знайдеш ближчого приятеля.

   Йоганн Вольфганг Гете. Страждання молодого Вертера
   Translated by Сидір Сакидон
   E-text at:
   * Зарубіжна література - бібліотека (ukrlib.com.ua)
   * Український Центр (ukrcenter.com)


 Audio 1 
ポーランド語版オーディオブック Audiobook in Polish

Uploaded to YouTube by ThePietruchowski on 29 Nov 2012.


■ポーランド語訳 Translation into Polish

  Wszystkie szczegóły dziejów biednego Wertera, jakie tylko zebrać zdołałem, zgromadziłem skrzętnie i podaję wam tutaj [Omission]
  Zacna duszo, odczuwająca też same, co on tęsknoty, niechże ci z cierpień jego spłynie w duszę pociecha i jeśli los zawistny, lub wina własna nie pozwoliły ci pozyskać przyjaciela bliższego, niechże ci książka ta przyjacielem się stanie.

   Cierpienia młodego Wertera by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at WolneLektury.pl
   Cf. Cierpienia młodego Wertera - A very comprehensive site in Polish
   specifically focused on The Sorrows of Young Werther


■チェコ語訳 Translation into Czech

  Vše, čeho jsem se o ubohém Wertherovi mohl dopídit, sebral jsem pečlivě a zde vám to podávám [Omission]
  A ty, dobrá duše, která jsi strhována týmž vírem jako on, naber útěchy z jeho utrpení a učiň tuto knížku svým přítelem, nedovedeš-li si sudbou nebo vlastní vinou nalézti bližšího.

   Utrpení mladého Werthera by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Knihy na netu


■イタリア語訳 Translation into Italian

  Ho raccolto con cura e qui espongo quanto ho potuto trovare intorno alla storia del povero Werther [Omission]
  E tu, anima buona, che come lui senti l'interno tormento, attingi conforto dal suo dolore, e fai che questo scritto sia il tuo amico, se per colpa tua o della sorte non puoi trovarne di più intimi.

   I dolori del giovane Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Wikiquote


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

  Com o maior desvelo recolhi todas as memórias que encontrei relativas à história do infeliz Werther e eu as exponho aqui à vossa vista [Omission]
  E tu, ó alma sensível e terna, se igual paixão te arrastar, sirva-te de amigo este escrito — se porventura o rigor da sorte ou a tua própria culpa não te permitir encontrar mais facilmente outro.

   Os sofrimentos do jovem Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   Published by São Paulo: Hedra, 1988.
   ISBN : 8577150208
   E-book at Google Books
   For other editions, see this page.


 Audio 1 
スペイン語版オーディオブック Audiobook in Spanish

Uploaded to YouTube by frank serrano rodriguez on 6 Oct 2015.


■スペイン語訳 Translation into Spanish

  He reunido con cautela todo lo que he podido acerca del sufrido Werther y aquí se los ofrezco, [Omission]
  ¡Y tú, alma sensible y piadosa, oprimida y afligida por iguales quebrantos, aprende a consolarte en sus padecimientos! Si el destino o tus errores no te permiten tener cerca a un amigo, que este libro pueda suplir su ausencia.

   Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Ciudad Seva


■フランス語訳 Translation into French

  J'ai rassemblé avec soin tout ce que j'ai pu recueillir de l'histoire du malheureux Werther, et je vous l'offre ici. [Omission]
  Et toi, homme bon, qui souffres du même mal que lui, puise de la consolation dans ses douleurs, et permets que ce petit livre devienne pour toi un ami, si le destin ou ta propre faute ne t'en ont pas laissé un qui soit plus près de ton cœur.

   Les Souffrances du jeune Werther by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Wikisource


 Audio 2 
英語版オーディオブック Audiobook in English

Read by Rob De Lorenzo. Uploaded to YouTube by pogopogopogo3 on 5 Mar 2012. Audio courtesy of LibriVox.


■英訳 Translations into English

(E1) Pike, 2004
  I have conscientiously gathered everything I have been able to find about the story of poor Werther and here lay it before you [Omission]
  And you, good soul, that feels the same pressures as he, take comfort from his sufferings and let this little book be your friend, if through fate or your own fault, you can find no closer one.

   The Sorrows of Young Werther
   Translated by Burton Pike. Modern Library, 2004


(E2) Hulse, 1989
  I have diligently collected everything I have been able to discover concerning the story of poor Werther, and here present it to you [Omission].
  And you, good soul, who feels a compulsive longing such as his, draw consolation from his sorrows, and let this little book be your friend whenever through fate or through your own fault you can find no closer companion.

   The Sorrows of Young Werther
   Translated by Michael Hulse. Penguin Classics, 1989
   Preview at Amazon.co.jp


(E3) Mayer & Bogan, 1971, 1990
  I have carefully collected and here present to you whatever facts I have been able to discover concerning the history of poor Werther [Omission]. 
  And you, noble soul who feels the same longing that he felt, take comfort from his suffering, and let this little book be your friend, when, because of destiny or some fault of your own, you cannot find a nearer and dearer one.

   The Sorrows of Young Werther, and Novella
   Translated by Elizabeth Mayer and Louise Bogan.
   Poems translated and foreword by W. H. Auden.
   * Vintage Books, 1990
   * Random House, 1971


(E4) Steinhauer, 1970
[Omission]
  And you, good soul, who feel the same anguish as he, derive comfort from his sufferings, and let this little book be your friend, if your destiny or your own fault should prevent you from finding a more intimate one.

   The Sufferings of Young Werther
   Translated by Harry Steinhauer. W. W. Norton & Company, 1970


(E5) Hutter, 1962
  Whatever I could find concerning the story of poor Werther I have collected and present it to you herewith [Omission]
  And you, my good man, who may feel a similar urge--take comfort in his suffering and let this book be your friend if, through fate or your own fault, you can find none better.

   The Sorrows of Young Werther
   in The Sorrows of Young Werther and Selected Writings
   Translated by Catherine Hutter
   Signet Classic, 1962-08-01   
   Scanned book at Google Books


(E6) Carlyle & Boylan, 1902, 2002
  I have carefully collected whatever I have been able to learn of the story of poor Werther, and here present it to you, [Omission]
  And thou, good soul, who sufferest the same distress as he endured once, draw comfort from his sorrows; and let this little book be thy friend, if, owing to fortune or through thine own fault, thou canst not find a dearer companion.

   The Sorrows of Young Werther
   Translated by R. Dillon Boylan. Edited by Nathen Haskell Dole.
   * Dodo Press, 2008-02-15
   * Dover Thrift Editions Dover Publications, 2002
   * F. A. Nicolls & Company, 1902
   E-text at Project Gutenberg
   Scanned book at Google Books


 Video 4 
Die Leiden des jungen Werther to go (Goethe in 10 Minuten)

Uploaded to YouTube by Sommers Weltliteratur to go on 10 Mar 2015.


 Audio 3 
ドイツ語原文オーディオブック Audiobook in German

Uploaded to YouTube by Headline Sounds Production on 10 Sep 2015.


■ドイツ語原文 The original text in German

  Was ich von der Geschichte des armen Werther nur habe auffinden können, habe ich mit Fleiß gesammelt und lege es euch hier vor [Omission]
  Und du gute Seele, die du eben den Drang fühlst wie er, schöpfe Trost aus seinem Leiden, und laß das Büchlein deinen Freund sein, wenn du aus Geschick oder eigener Schuld keinen näheren finden kannst.

   Die Leiden des jungen Werthers by Johann Wolfgang von Goethe
   E-text at Projekt Gutenberg-DE


■日本語訳の書誌情報 Bibliography on Japanese translations

(J1) 大宮 2015
   ゲーテ=作 大宮勘一郎=訳 「若きヴェルターの悩み」
   大宮勘一郎(おおみや・かんいちろう)=編 
   『ポケットマスターピース02 ゲーテ
   集英社文庫ヘリテージシリーズ 2015-10-27


(J2) 神品 1979, 2003
   ゲーテ=作 神品芳夫(こうしな・よしお)=訳 「若きヴェルターの悩み」
   a.ゲーテ全集6』 潮出版社 新装普及版 2003-11
 ★ b.ゲーテ全集6』 潮出版社 1979-05-25
   引用は b. に拠りました。


(J3) 柴田 1976, 1979, etc.
   ゲーテ著 柴田翔(しばた・しょう)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 筑摩書房 ちくま文庫 2002-10
   b.集英社ギャラリー [世界の文学] 10 ドイツ1』 集英社 1991-05
 ★ c.世界文学全集15』 綜合社=編 集英社=発行 1979-09-25
   d.世界文学全集7』 綜合社=編 集英社=発行 愛蔵版 1976
   引用は c. に拠りました。


(J4) 滝内 1969
   ゲーテ=著 滝内槙雄(たきうち・まきお)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   『世界文学全集5』 綜合社=編 集英社=発行 デュエット版 1969


(J5) 斎藤 1968, 1971, etc.
   ゲーテ=作 斎藤栄治(さいとう・えいじ)=訳 「若きウェルテルの悩み」
 ★ a.豪華版 世界文学全集2』 講談社 1976-10-20
   b.世界文学全集18 ゲーテ1』 講談社 1974
   c.若きウェルテルの悩み』 講談社 講談社文庫 1971
   d.世界文学ライブラリー2』 講談社 1971
   b.世界文学全集3 ゲーテ』 講談社 1968
   引用は a. に拠りました。


(J6) 塩谷 1967, 1976, etc.
   ゲーテ=原作 塩谷太郎(しおや・たろう)=訳 「若きウェルテルの悩み」
 ★ a.若きウェルテルの悩み』 世界の名作文学20 岩崎書店 1985-01-30
   b.若きウェルテルの悩み』 世界の名作文学20 岩崎書店 1976
   c.若きウェルテルの悩み』 ジュニア版世界の文学20 岩崎書店 1967
   引用は a. に拠りました。


(J7) 佐藤(晃) 1966, 1970
   ゲーテ=著 佐藤晃一=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.ドイツの名作10 ゲーテ』 三修社 1970
   b.ドイツの文学1』 三修社 1966


(J8) 井上 1965, 1984
   ゲーテ=著 井上正蔵=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.若きウェルテルの悩み』 旺文社文庫 1984-04
 ★ b.若きウェルテルの悩み』 旺文社文庫 1965-07-10
   引用は b. に拠りました。


(J9) 内垣 1964, 1994
   ゲーテ=著 内垣啓一(うちがき・けいいち)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.新装 世界の文学セレクション36 ゲーテ』 中央公論社 1994-09
 ★ b.世界の文学5 ゲーテ』 中央公論社 1964-07-12
   引用は b. に拠りました。


(J10) 片岡 1962, 1973
   ゲーテ=著 片岡啓治(かたおか・けいじ)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.世界青春文学館2』 立風書房編集部=編 立風書房 1973
   b.世界青春文学名作選1』(全3冊) 学習研究社出版局=編
     学習研究社 学研新書 1962


(J11) 手塚 1960, 1965, etc.
   ゲーテ=作 手塚富雄(てづか・とみお)=訳 「若いウェルテルの悩み」
 ★ a.河出世界文学全集3 ゲーテ』 河出書房新社 1989-10-10
   b.河出世界文学大系11 ゲーテ1』 河出書房新社 1980-11
   c.ポケット版 世界の文学18』 河出書房 1968
   d.世界名作全集2 ファウスト、若いウェルテルの悩み』 河出書房新社 1967
   e.カラー版 世界文学全集6 ゲーテ』 河出書房新社 1966
   f.世界文学全集2 ファウスト、若いウェルテルの悩み』 河出書房新社 1965
   g.世界文学全集2 ゲーテ』 河出書房新社 1960-07
   引用は a. に拠りました。


(J12) 前田 1960, 1964
   ゲーテ=著 前田敬作(まえだ・けいさく)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.若きウェルテルの悩み』 人文書院 1964
 ★ b.ゲーテ全集7』 人文書院 1960-01-15
   引用は b. に拠りました。


(J13) 竹山 1951. 1978
   ゲーテ=作 竹山道雄(たけやま・みちお)=訳
 ★ a.若きウェルテルの悩み』 岩波文庫 改版 1978-12-18
   b.若きヱルテルの悩み』 岩波文庫 1951-04-25
   引用は a. に拠りました。


(J14) 高橋(義) 1950, 1951, etc.
   ゲーテ=作 高橋義孝(たかはし・よしたか)=訳 「若きウェルテルの悩み」
   a.グラフィック版 世界の文学9』 世界文化社 1978
   b.世界文学全集21』 学習研究社 1978-01
 ★ c.若きウェルテルの悩み』 新潮文庫 改版 1972-08-10
   d.新潮世界文学3 ゲーテ1』 新潮社 1970-12-20
   e.世界文学全集1』 新潮社 1962
   f.新版世界文学全集2』 新潮社 1959
   g.若きウェルテルの悩み』 新潮社 新潮青春文学叢書 1954
   h.若きウェルテルの悩み』 新潮文庫 1951-02-28
   i.ゲーテ名作選3』 中央公論社 1950
   引用は c. に拠りました。


(J15) 川崎 1950, 1952, etc.
   ゲーテ=著 川崎芳隆=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 近代文庫 1956
   b.若きヴェルテルの悩み』 創芸社 1952
   c.若きヴェルテルの悩み』 創芸社 1950


(J16) 芳賀 1949, 1952, etc.
   ゲーテ=著 芳賀檀(はが・まゆみ)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 潮出版社 潮文庫  1971
   b.若きヴェルテルの悩み』 創元社 創元文庫 1952
   c.若きヴェルテルの悩み』 創元社 創元選書 1949


(J17) 国松(國松) 1948, 1949, etc.
   ゲーテ=著 国松孝二/國松孝二(くにまつ・こうじ)=訳
   1. 「若きヴェルテルの悩み」
     a.若きヴェルテルの悩み・マルテの手記・変身
       筑摩書房 Chikuma classics 1977-12
     b.近代世界文学6 ゲーテ』 筑摩書房 1975-09
   ★ c.筑摩世界文学大系24 ゲーテ1』 筑摩書房 1972-01-25
     d.世界文学全集13』 筑摩書房 1969
     e.世界名作全集11』 筑摩書房 1961-10-25
     f.若きヴェルテルの悩み』 白水社 1960
     g.世界文学大系19 ゲーテ1』 筑摩書房 1960-06-30
       2. 「若きウェルテルの惱み」
     h.若きウェルテルの惱み・ヘルマンとドロテーア
       三笠書房 若草文庫 1954
     i.若きウェルテルの惱み・ヘルマンとドロテーア』 養德社 1950-06-05
     j.ゲーテ全集8』 育生社 再版 1949
     k.ゲーテ全集8』 育生社 1948-06-25
   引用は c. に拠りました。


(J18) 友成 1948
   ゲーテ=著 友成行吉(ともなり・こうきち)=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   『若きヴェルテルの悩み』 晃文社 ドイツ文学選集3 1948


(J19) 木村 1948
   ゲーテ=著 木村謹治(きむら・きんじ)=譯 「若きウェルテルの惱み」
   『若きウェルテルの悩み』 第三書房 1948-06-20


(J20) 高橋(健) 1947, 1948, etc.
   ゲーテ=著 高橋健二(たかはし・けんじ)=譯
   「若きヴェルテルの惱み」
   a.世界名作全集6 若きヴェルテルの悩み・女の一生
     平凡社 1959-02-20
 ★ b.世界文學全集(第1期)2 ゲーテ』 河出書房 1954-04-20
   c.世界文豪名作全集2』 河出書房 1953
   d.若きヴェルテルの悩み』 河出書房 市民文庫 1953
   e.詩集・若きヴェルテルの悩み・ヘルマンとドロテーア・ファウスト(第1部)
     河出書房 世界文学全集学生版 1952
   f.ゲーテ作品集5』 創元社 1951
   g.若きヴェルテルの悩み』 郁文堂出版 独和対訳叢書1 1951
   h.世界文學全集(第1期)8 19世紀篇 ゲーテ集』 河出書房 1949-08-10
   i.ゲーテ名作集5 若きヴェルテルの悩み』 郁文堂 再版 1949
   j.若きヴェルテルの悩み』 郁文堂書店 独和対訳叢書7 1948
   k.若きヴェルテルの悩み』 郁文堂 1947
   引用は b. に拠りました。


(J21) 佐藤(通) 1947, 1950, etc.
   ゲーテ=作 佐藤通次(さとう・つうじ)=訳 「若きヴェールテルの悩み」
 ★ a.若きヴェールテルの悩み』 角川文庫 改訳新版 1964-06-10
   b.若きヴェールテルの悩み』 角川文庫 1950-08-15
   c.ゲーテ全集1 小説集1』 丁子屋書店 1947-08-18
   引用は a. に拠りました。


(J22) 沢西/澤西 1943, 1949, etc.
   ゲーテ=作 沢西健/澤西健=譯 「若きヴェルテルの惱み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 白水社世界名作選 1953
   b.若きヴェルテルの悩み』 白水社 1949
 ★ c. 澤西健=譯 『若きヴェルテルの惱み』 白水社 1943-01-22(昭和18) 
     国立国会図書館デジタル化資料
   引用は c. 白水社 1943-01-22 に拠りました。
   運の旧字は新字で置き換えました。


(J23) 阿部 1935, 1948
   ゲーテ=著 阿部六郎=訳 「若きヴェルテルの悩み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 改造社 改造選書 1948
   b.ゲーテ全集15』(全36冊) 改造社 1935(昭和10)


(J24) 茅野 1928
   ゲョエテ=著 茅野蕭々(ちの・しょうしょう)=譯 「若いヹルテルの惱み」
   『若いヹルテルの惱み』 岩波書店 岩波文庫 1928-01-05(昭和3)


(J25) 鼓 1926, 1942, etc.
   ゲーテ=著 鼓常良(つづみ・つねよし)=譯  「若きヹルテルの惱み」
   a.若きヴェルテルの悩み』 桃山書林 1947
   b. 「若きヴェルテルの惱み」 『ゲーテ全集 第7卷』 大東出版社 
     1942(昭和17)
 ★ c. 「若きヹルテルの惱み」 『ゲーテ全集 第6卷』 大村書店 非賣品 
     1925-05-10(大正14) 国立国会図書館デジタル化資料
   引用は c. 大村書店版に拠りました。呉の旧字は新字で置き換えました。


(J26) 村上 1917
   ゲェテ=著 村上靜人(むらかみ・せいじん)=譯 「ヹルテルの悲哀」
   村上靜人=譯編 『ゲェテ傑作集』 泰西傑作集3
   佐藤出版部 1917-11-10(大正6) 国立国会図書館デジタル化資料


(J27) 秦 1914, 1917, etc.
   a. ゲーテ=作 秦豊吉(はた・とよきち)=譯  「若きエルテルの悲み」
     『若きエルテルの悲み・ヘルマンとドロテア・兄と妹
     小山書店 ポケット・ブック・コレクション第7-8(全10冊) 1955
   b. ゲーテ=著 秦豊吉=訳  「若きエルテルの悲み」
     『若きエルテルの悲み・ヘルマンとドロテア・兄と妹』 
     小山書店 小山文庫 1949
   c. ゲエテ=著 秦豐吉=譯  「若きエルテルの悲み」
     『若きエルテルの悲み・ヘルマンとドロテア・兄と妹』 聚英閣 1927(昭和2)
   d. ゲエテ=著 秦豐吉=譯 「若きヱルテルの悲み」
     『世界文學全集9 フアウスト其他』 新潮社 1927-09-15(昭和2)
 ★ e. ギヨオテ=作 秦豐吉=譯
     『若きヱルテルの悲み』 定價八拾錢 新潮社 1917-01-28(大正6)
   f. ギヨオテ=作 秦豐吉=譯
     『若きヱルテルの悲み』 定價貳拾五錢 新潮社 新潮文庫 第2編
     1914-09-18(大正3)
   引用は e. (tomoki y. 個人蔵書)に拠りました。


(J28) 久保 1904
   ゲーテ=著 久保天隨(くぼ・てんずい)、またの名を久保得二(くぼ・とくじ)=譯
   「うえるてる」
 ★ a.うえるてる』 国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
   b.うえるてる』 金港堂 1904-07(明治37)
   a.b. の全ページのスキャン画像を収めた電子アーカイブ資料。
   b. が『ウェルテル』の日本語への初の完訳だとされる。引用は a. に拠りました。


(J29) 高山 1891, 1916, etc.
   高山樗牛(たかやま・ちょぎゅう)=譯 「淮亭郎の悲哀」
   a.改訂註釋 樗牛全集 第6卷 想華及感激』 博文館
     正價金參圓貳拾錢 1931-11(昭和6)
     国立国会図書館デジタル化資料
   b.増補縮刷 樗牛全集 第6巻』 博文館 1916(大正5)
   c. 『増補縮刷 樗牛全集 第5巻』 博文館 1916(大正5)
   d. 『山形日報』 1891年(明治24)7月23日から9月30日にかけて連載
   b.c. の脱漏三編を収録。
   d. は厳密な意味での『ウェルテル』の本邦初訳ではない。しかし、
   『ウェルテル』の日本における「初めての本格的な紹介」だとされる。
   原作の5分の4ほどを訳出したもの。


■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese

  「ヹルテルの悲哀」………………村上 1917
  「うえるてる」……………………久保 1904
  「若いヹルテルの惱み」…………茅野 1928
  「若いウェルテルの悩み」………手塚 1960, 1965, etc.
  「若きウェルテルの悩み」………竹山 1978
  「若きウェルテルの悩み」………斎藤 1968, 1971, etc.
  「若きウェルテルの悩み」………塩谷 1967, 1976, etc.
  「若きウェルテルの悩み」………佐藤(晃) 1966, 1970
  「若きウェルテルの悩み」………井上 1965, 1984
  「若きウェルテルの悩み」………内垣 1964, 1994
  「若きウェルテルの悩み」………片岡 1962, 1973
  「若きウェルテルの悩み」………前田 1960, 1964
  「若きウェルテルの悩み」………高橋(義) 1950, 1951, etc.
  「若きウェルテルの惱み」………國松 1948, 1949, etc.
  「若きウェルテルの惱み」………木村 1948
  「若きエルテルの悲み」…………秦 1927, 1949, etc.
  「若きヱルテルの悩み」…………竹山 1951
  「若きヹルテルの惱み」…………鼓 1926
  「若きヱルテルの悲み」…………秦 1914, 1917, etc.
  「若きヴェールテルの悩み」……佐藤(次) 1950, 1952
  「若きヴェルターの悩み」………大宮 2015
  「若きヴェルターの悩み」………神品 1979, 2003
  「若きヴェルテルの悩み」………柴田 1976, 1979, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………滝内 1969
  「若きヴェルテルの悩み」………国松 1960, 1961, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………川崎 1950, 1952, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………沢西 1949, 1953
  「若きヴェルテルの悩み」………芳賀 1949, 1952, etc.
  「若きヴェルテルの悩み」………友成 1948
  「若きヴェルテルの悩み」………鼓 1947
  「若きヴェルテルの悩み」………阿部 1935-40, 1948
  「若きヴェルテルの惱み」………高橋(健) 1947, 1948, etc.
  「若きヴェルテルの惱み」………鼓 1942
  「淮亭郎の悲哀」…………………高山 1891, 1916, etc.


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2015-11-29 大宮勘一郎=訳 2015-10-27 と、ポーランド語版・スペイン語版・英語版・ドイツ語原文の各オーディオブックを追加しました。
  • 2013-07-25 澤西健=譯 1943-01-22 と鼓常良=譯 1925-05-10 を追加し、澤西譯と鼓譯の書誌情報を修正・補足しました。また、高山樗牛=訳の書誌情報と外部リンクを修正・補足しました。
  • 2013-04-11 つぎの3種類の英訳の訳文を挿入しました。
    1. Michael Hulse, 1989
    2. Elizabeth Mayer and Louise Bogan, 1971, 1990
    3. Harry Steinhauer, 1970
  • 2013-02-15 チェコ語訳を追加しました。
  • 2013-02-05 韓国語訳、ロシア語訳、ウクライナ語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2012-01-30 塩谷太郎=訳 1985-01-30 と、Burton Pike による英訳の訳文を追加しました。
  • 2011-11-03 『ゲーテの恋』 Young Goethe in Love 予告篇の日本語版と英語版の YouTube 動画を追加しました。
  • 2011-04-01 中国語訳(簡体字)を追加しました。
  • 2009-11-13 茅野蕭々=譯 1928-01-05 の書誌情報を修正しました。また、その訳文を挿入しました。
  • 2009-08-18 国松孝二=訳 1972-01-25、井上正蔵=訳 1965-07-10、内垣啓一=訳 1964-07-12、佐藤通次=訳 1964-06-10、木村謹治=譯 1948-06-20、村上靜人=譯 1917-11-10 を追加しました。

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Tuesday, 14 July 2009

Unbeaten Tracks in Japan by Isabella L. Bird (4) イザベラ・バード/イサベラ・バード 『日本奥地紀行』『イザベラ・バードの日本紀行』 (4)

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■表紙画像 Cover photos

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a. Isabella_bird_nihon_kikou_yushodo b. De_bird_unbetretene_pfade_in_japan c. Isabella_bird_unbeaten_tracks_book_

■はじめに Introduction

 なぜ彼女は日本へ来たか?
 なにを期待してやってきたのか? 結果はどうだったか? なにに惹かれ、なににがっかりしたか?
 幕末から明治期のイギリス人女性旅行家・紀行作家イザベラ・バード (1831-1904) は、1878年(明治11年)に来日した理由について、その著書『日本奥地紀行』の「まえがき」で下のように語る。引用したのは第一パラグラフの全文。彼女の筆致には遠慮がない。なにが気に入り、なにが気に入らなかったか? 冒頭からズケズケと書き始める。


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 金坂 2012
 はしがき
 母国を離れて、以前に効果的だった方法で健康を回復するよう勧められた私は、一八七八年[明治一一年]四月、日本を訪れることにした。気候がすばらしいという評判に惹かれたというよりは、日本には目新しいことや興味をひくものが特別に多くあり、これらが健康になりたいと思う孤独な旅人に大きな楽しみと元気を与えてくれると確信したからである。気候には失望したが、この国が私を有頂天にさせるというより、調査研究の対象になる国であることがわかった。その興味深さには予測をはるかに超えるものがあった。

   イザベラ・バード=著 金坂清則=訳注
   『完訳 日本奥地紀行 1——横浜—日光—会津—越後
   東洋文庫 平凡社 2012


(J2) 時岡 2008
 まえがき
 一八七八年四月、わたしは母国を離れて前にも効果のあった方法で健康を回復するよう勧められ、日本を訪れることにした。気候のすばらしさよりも、日本には新奇なものがとびきり多くあり、興味がつきないはずだという確信に惹かれてのことである。ひとりぼっちで療養する身にはこれがとても本質的なところで、楽しさと健康の回復をもたらしてくれるのである。気候にはがっかりした。とはいえ、日本はうっとりと見とれる国ではなく研究の対象となってしまったものの、興味は予想をはるかに超えた。

   イザベラ・バード=著 時岡敬子=訳
   『イザベラ・バードの日本紀行(上)』 (全2冊)
   講談社学術文庫 2008


(J3) 楠家+橋本+宮崎 2002
 まえがき
 母国を離れて外国に旅行するよう勧められたのは、一八七八(明治十一)年四月のことである。以前にも効果があった健康回復の手段としてであった。私が日本を訪れる決意を固めたのは、気候がすばらしいという評判に魅力を感じたからではない。それよりも、新奇で珍しく、いつまでも関心を引くものが日本にはかなりあるはずだ、と思ったからだ。そのことが健康を求める孤独な旅行者の心を喜ばせ、体をいやすのに役立つのである。日本の気候には失望を禁じえなかった。日本という国は、喜びで有頂天になる場所ではなく、あくまでも研究の対象であると悟った。それでも私のこの国に対する関心は来日以前の期待以上のものだった。

   I・L・バード=著
   楠家重敏+橋本かほる+宮崎路子=訳
   『バード 日本紀行』 雄松堂出版 2002


(J4) 高梨 1973, 2000, etc.
 はしがき
 一八七八年(明治十一年)四月に、以前にも健康回復の手段として効き目のあった外国旅行をすることを勧められたので、私は日本を訪れてみようと思った。それは、日本の気候がすばらしく良いという評判に魅かれたからではなく、日本には新奇な興味をいつまでも感じさせるものが特に多くて、健康になりたいと願う孤独な旅人の心を慰め、身体をいやすのに役立つものがきっとあるだろうと考えたからである。日本に行って、その気候には失望したが、しかし私は、日本の国土が、夢のように美しいものではなく、ただ研究調査に値するものであることを悟ったものの、日本に対する興味は私の期待を大きく上まわるものであった。

   イサベラ・バード=著 高梨健吉=訳
   『日本奥地紀行』 平凡社 1973, 2000, 2006


■英語原文(二巻本1880年初版に拠る)
 The original text in English (based on the 1880 first edition in two volumes)

PREFACE
Having been recommended to leave home, in April 1878, in order to recruit my health by means which had proved serviceable before, I decided to visit Japan, attracted less by the reputed excellence of its climate, than by the certainty that it possessed in an especial degree those sources of novel and sustained interest, which conduce so essentially to the enjoyment and restoration of a solitary health-seeker. The climate disappointed me, but though I found the country a study rather than a rapture, its interest exceeded my largest expectations.


■日本語訳についての詳しい書誌情報
 Detailed bibliography on Japanese translations

(J1) 金坂 2012
   イザベラ・バード=著 金坂清則(かなさか・きよのり)=訳注
   『完訳 日本奥地紀行 1——横浜—日光—会津—越後』 (全4巻)
   東洋文庫 平凡社 2012-03-21

(J2) 時岡 2008
   イザベラ・バード=著 時岡敬子(ときおか・けいこ)=訳
   『イザベラ・バードの日本紀行(上)』 (全2冊)
   講談社学術文庫 2008-04-10

(J3) 楠家+橋本+宮崎 2002
   I・L・バード=著
   楠家重敏(くすや・しげとし)+橋本かほる+宮崎路子=訳
   『バード 日本紀行』 新異国叢書 第3輯 3
   雄松堂出版 2002-08-20 この本の詳細は ここ

(J4) 高梨 1973, 2000, etc.
   a. イサベラ・バード=著 高梨健吉(たかなし・けんきち)=訳
     『日本奥地紀行』 オンデマンド ワイド版東洋文庫 平凡社 2006-11
   b. イザベラ・バード=著 高梨健吉=訳
     『日本奥地紀行』 平凡社ライブラリー 平凡社 2000-02
   c. イサベラ・バード=著 高梨健吉=訳
     『日本奥地紀行』 東洋文庫 平凡社 1973-01
   a.c. では著者のファーストネームを濁らないで「イサベラ」と
   表記してある。引用は c. 東洋文庫版に拠りました。


■2種類の英語原書について On the two editions of the English text

(E1) 1880年刊二巻本初版 1880 edition in two volumes
   Unbeaten Tracks in Japan: An Account of Travels in the Interior,
   Including Visits to the Aborigines of Yezo and the Shrines of Nikkô and Isé
   First edition in two volumes
   by Isabella L. Bird
   London : John Murray, 1880.

(E2) 1885年刊一巻本「普及版」 1885 'Popular edition' in one volume
   Unbeaten Tracks in Japan
   Abridged popular edition in one volume
   by Isabella L. Bird
   London : John Murray, 1885.


■4つの邦訳版の底本の違いについて
 On the differences of the source text of the four Japanese editions

バード著 Unbeaten Tracks in Japan の原著は、上記 (E1) のとおり、1880年に初版が二巻本で出版された。その後、上記 (E2) のとおり、1885年に一巻本の Popular Edition 「普及版」が出た。すなわち短縮版ないし簡略本である。

引用した4種類の邦訳のうち、(J4) 高梨訳は (E2) 「普及版」の全訳。(J3) 楠家+橋本+宮崎訳は (E1) 初版二巻本のうち (J4) に収録されている部分を除いた抄訳。(J2) 時岡訳は (E1) 初版を原書と同様2分冊にして全訳したもの。(J1) 金坂訳は (E1) 初版の2巻をそれぞれ2分割して全4巻とし、さらに (J2) 時岡訳などで省かれていた部分などを補った文字どおりの「完訳」を期したものである。詳しくは平凡社ブログをご覧ねがいたい。


■原書の書誌情報 Bibliography on the original text in English


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-09-21 金坂清則=訳注 2012-03-21 を追加しました。また、これまで1911年普及版に拠っていた英語原文を二巻本1880年初版のテキストに改めました。


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Wednesday, 03 June 2009

Letter from Franz Kafka to Milena Jesenská (9 August 1920) カフカからミレナへの手紙 (1920年8月9日)

■はじめに Introduction

ああ見えても、なかなかスケベなカフカ。


 Image gallery 
本の表紙とDVDのジャケット Book and DVD covers

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
a. Alt_kafka_und_der_film b. Zischler_kafka_goes_to_the_movies c. Kafka_anthony_hopkins_the_trial

d. Steven_soderbergh_jeremy_irons_kafk e. Los_amores_de_kafka_1988 f. Welles_perkins_

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 池内 2013
ぼくはきみを愛しているから(そうともぼくはきみを愛している。きみ、わからず屋さん、いいね海が海底の小石を愛しているようにまさにそのようにぼくの愛情がきみにあふれかえっている——きみといると、ぼくこそが天の貝となれず小石というもの)この全世界を愛し、そこにきみのための肩も含まれている。いや、まずは右肩だった。気に入ったのでそこにキスをした。(きみはやさしく、ブラウスのそこを下げてくれた)。左の肩も同じ、森の中でぼくの上にあったきみの顔、森の中でぼくの下にあったきみの顔。ほとんど剥き出しになったきみの乳房のそばのやすらぎ。

  • [一九二○年八月九日、プラハ]
    フランツ・カフカ=著 池内紀(いけうち・おさむ)=訳 『ミレナへの手紙』 白水社 2013-06-25
  • 底本: Franz Kafka. Briefe an Milena. Erweiterte und neu geordnete Ausgabe. Herausgegeben von Jürgen Born und Michael Müller. S. Fischer Verlag, Frankfurt am Main. 1983. この原書はいわゆる『ミレナへの手紙』新版。手稿版『カフカ全集』編纂チームの主要メンバーとして知られるユルゲン・ボルンとミヒャエル・ミュラーによって「増補され、新しく配列された版」。
  • 文中の傍点を下線で置き換えました。

(J2) 池内 1998
ぼくはきみを愛している(海が海底の小石を愛している、まさにそのように。ぼくの愛はきみに洗われる。きみに対して、ぼくはやはり天が投げ落とした小石だ)。ぼくはこの世を愛しており、きみの左の肩が全世界だ。いや、まずは右の肩だった。ぼくは気に入ったのでキスをした(きみはやさしく、ブラウスのそこをひらいてくれた)、それから左の肩であり、それから森の中のきみの顔とぼくの顔であり、森の中でかさなり合った顔であり、それからきみのほとんどむき出しになった胸の上の安らぎだった。


(J3) 田中 1976, 1993
わたしはあなたを愛しているので(わたしはあなたを愛しています。わからないのですか、鈍いひと。海が海底のとても小さな石ころを愛しているのとおなじように、わたしの愛はあなたのうえにみなぎりあふれているのです――そしてまた、わたしはあなたのそばにいて、小石でいられたらと思います。神様がそれを許してくださるならば)、世界全体を愛しているのです。そしてその世界にはあなたの左の肩、いや最初は右の肩でした、その右肩も属しているのです。それゆえ、気にいれば(あなたがブラウスをずらしてくださるなら)わたしはあなたの右肩にキスをします。それからあなたの左肩も、森のなかでわたしの上になっていたあなたの顔も、森の中でわたしの下になっていたあなたの顔も、それからまた、ほとんどあらわになったあなたの胸で静かに眠ることも、みんなわたしの愛する世界に属しているのです。

  • マルガレーテ・ブーバー=ノイマン=著 田中昌子(たなか・まさこ)=訳
  • 引用は a. 平凡社ライブラリーに拠りました。文中の傍点を下線で置き換えました。

(J4) 辻 1959, 1981, etc.
私はあなたを愛していますから(ですから私はあなたのことを、分らずやさん、海が海底のちっぽけな小石一つを愛しているように愛しているのです。私の愛情があなたの上に溢れ漲るのも、これと寸分ちがわぬ有様です――そしてあなたの傍らでは私がまた小石でありたいものです、もし天の神々がそれを許してくれるならばですが)、全世界をも私は愛しており、その世界にはあなたの左の肩、いや最初は右の肩でした、あなたの右の肩も属しており、私の愛する世界にあなたの右肩が属しているからこそ、気に入れば(そしてあなたがやさしくブラウスをずらして下されば)私はそのあなたの右肩にキスし、こうして私の愛する世界には、あなたの左肩も、森の中で私の上になっていたあなたの顔も、森の中で私の下になっていたあなたの顔も、それからまた、ほとんど裸になったあなたの胸にもたれての憩いも、みんなそこに属しているのです。


■英訳 Translations into English

(E1) Boehm, 1990
Because I love you (you see, I do love you, you dimwit, my love engulfs you the way the sea loves a tiny pebble on its bed--and may I be the pebble with you, heaven permitting) I love the whole world and that includes your left shoulder--no, the right one was first and so I'll kiss it whenever I want to (and whenever you're kind enough to pull down your blouse a little) and that also includes your left shoulder and your face above me in the forest and your face below me in the forest and my resting on your almost naked breast.


(E2) Stern & Stern, 1953
Since I love you (and I do love you, you stupid one, as the sea loves a pebble in its depths, this is just how my love engulfs you—and may I in turn be the pebble with you ... ) I love the whole world and this includes your left shoulder, no, it was first the right one, so I kiss it if I feel like it (and if you are nice enough to pull the blouse away from it) and this also includes your left shoulder and your face above me in the forest and my resting on your almost bare breast.


■ドイツ語原文 The original text in German

Da ich Dich liebe (und ich liebe Dich also, Du Begriffsstutzige, so wie das Meer einen winzigen Kieselstein auf seinem Grunde lieb hat, genau so überschwemmt Dich mein Liebhaben - und bei Dir sei ich wieder der Kieselstein, wenn es die Himmel zulassen) liebe ich die ganze Welt und dazu gehört auch Deine linke Schulter, nein es war zuerst die rechte und darum küsse ich sie, wenn es mir gefällt (und Du so lieb bist die Bluse dort wegzuziehn) und dazu gehört auch die linke Schulter und Dein Gesicht über mir im Wald und Dein Gesicht unter mir im Wald und das Ruhn an Deiner fast entblößten Brust.


 Video 
KAFKA/迷宮の悪夢 (1991) Kafka (1991)

Uploaded to YouTube by Young Shatterhand on 21 Feb 2012


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-09-12 2種類ある英訳からの引用に混乱があったのを修正しました。 
  • 2013-09-11 池内紀=訳 2013-06-25 を追加しました。また、辻瑆=訳の書誌情報を修正・補足しました。
  • 2013-03-24 KAFKA/迷宮の悪夢 (1991) の YouTube 動画を追加しました。
  • 2009-09-24 池内紀=訳 1998-04-01 を追加しました。

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Tuesday, 02 June 2009

U.S. President Fillmore's letter to the Emperor of Japan フィルモア米大統領から日本国皇帝への国書

        目次 Table of Contents

■はじめに―「外圧」のかけぐあい Exactly how much pressure would be appropriate?
 Video  ペリーの開国要求
■原文と翻訳と翻訳者 The original text, the translations and the translators
  (1) 翻訳版の必要性 The necessity of translations
  (2) 翻訳者たち The translators
■ウィリアムズによる中国語訳 Translation into Chinese
■中国語訳の日本語重訳 Retranslation of Chinese translation into Japanese
■ポートマンによるオランダ語訳 Translation into Dutch
■オランダ語訳の日本語重訳 Retranslation of the Dutch translation into Japanese
■現代日本語訳 Translations into contemporary Japanese
  (1) 中野 2008
  (2) NHK取材班 2003
  (3) 三方 1999
  (4) オフィス宮崎 1997
  (5) 金井 1985
  (6) 印南 1964
  (7) 大羽 1947, 1953
  (8) 土屋+玉城 1935, 1948, etc.
  (9) 鈴木 1912, 1937
■英語原文 The original text in English
■国書を収録するネット上の二次文献 Secondary online sources containing the letter
 Image  ペリー日本遠征記の複写画像 The pages containing the President's letter
■2003年:ペリー来航150周年 150th anniversary of Perry's visit to Japan
■2004年:日米和親条約調印150周年 150th anniversary of the Treaty of Kanagawa
■2009年:横浜開港150周年 150th anniversary of the Port of Yokohama
■日本語訳の書誌情報詳細 Detailed bibliography on Japanese translations
  (1) 中野 2008
  (2) NHK取材班 2003
  (3) 三方 1999
  (4) オフィス宮崎 1997
  (5) 金井 1985
  (6) 印南 1964
  (7) 大羽 1947, 1953
  (8) 土屋+玉城 1935, 1948, etc.
  (9) 鈴木 1912, 1937
■NHK総合テレビ「その時歴史が動いた
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log


■はじめに―「外圧」のかけぐあい
 Introduction: How much pressure should be put on Japan to open up trade?

下に引用するのは、第13代アメリカ合衆国大統領ミラード・フィルモアから日本国皇帝宛ての手紙の一節。原文は国務長官エドワード・エヴァレットが代筆した。国家元首がその職名のもとに書いた手紙という意味で「国書」と呼ばれる。ここで「皇帝」とは、京都にいた天皇ではなく、江戸にいた徳川将軍を指す。

フィルモアは、この国書を送るために、合衆国海軍東インド艦隊司令長官マシュー・C・ペリーを日本へ派遣した。手紙の日付から8か月を経てようやく届けられたときには、大統領は第14代のフランクリン・ピアースに交替していた。

引用箇所で、フィルモアは日本の開国を容易にするために、譲歩ないし留保の条件を述べている。「ためしに開国してみて、不都合なら後でやめたらよい」のだと。ペリーの黒船といえば、近代日本の政治外交史における元祖「外圧」だ。けれども、その外圧はゴリ押し一辺倒ではなく、柔軟な対応をする含みも持たせてあった――たとえそれがジェスチャー(うわべ、見せかけ)に過ぎなかったとしても。


■ペリーの開国要求

なつかしい! 初めてこれを聴いたのは何年前だろう? 「pya! 中村屋」とならんで、おもしろフラッシュネタの双璧として一世を風靡したという印象がある。YouTubeにも上がって生きのびているとは知らなかった。テキスト付きの版は、砂糖水フラッシュ「ペリーの肉声」 および「ペリーの肉声(文章つき)~華麗な交渉術」。


■原文と翻訳と翻訳者について
 On the original in English, its translations and the translators

(1) 翻訳版の必要性 The necessity of translations

大統領国書の原文は、もちろん英語で書かれている。だが、ペリーは日本側が英文を読みこなせるとは予想も期待もしていなかった。むしろ「英語はわからない」というのを口実にして、幕府が開国交渉自体を拒むのではないかと恐れていた。なぜならば、清朝中国と欧米諸国との交渉が「ことばの壁」のせいで難航している例を知っていたから。

そこで、ペリーはあらかじめ2種類の翻訳版を用意した。中国語(漢文)訳とオランダ語訳である。本来なら日本語訳を用意したかったのだが、適任者が得られなかった。


(2) 翻訳者たち The translators

中国語訳を作ったのはサミュエル・ウェルズ・ウィリアムズ (Samuel Wells Williams)。長年、中国にいたアメリカ人宣教師だ。本人は嫌がったのだが、ペリーが広州に出向いてしつこく説得し、ペリー艦隊の主席通訳官に任命して日本へ同行させた。ウィリアムズは、のちに米中交渉にも携わり、帰国後はイェール大学の中国語学・中国文学の初代教授となった。

オランダ語訳を作ったのは若いオランダ人通訳アントン・ポートマン(またはポルトマン)。どんな人物か詳細は知らないが、上海で雇われた。

2種類の訳を受け取った幕府は、それぞれを日本語に訳させた。中国語版を和訳したのは 林壮軒(はやし・そうけん)、すなわち林大学頭(健)。オランダ語版を和訳したのは天文方手附の 杉田成卿(すぎた・せいけい)と 箕作阮甫(みつくり・げんぽ)。


■ウィリアムズによる中国語(漢文)訳
 Translation into Chinese by Samuel Wells Williams

如若 君主只准古例、禁止別國船入埠、是照依國法、不妨先試數年、或五年十年之間、能知有利否、或因賣買無益、然後仍復古例可也、夫本國與別國立約、亦定數年之尾、若因兩國不願、再不照新約、且我兩國各試暫開港口、嗣後可知何樣也 [略]

西國紀年之一千八百五十二年十一月十三日、即壬子年十月初六日封、
[後(石朱)筆]
大學士依斐烈奉勅書  [國璽]


■上掲中国語訳の林壮軒による日本語重訳
 Retranslation of the above Chinese translation into Japanese by Hayashi Soken

若古来の仕来を改められ、我両国の者共が売買を御免とならば、双方共に大利益を得る事ならん、若哉夫とも、君主には只々古例に従はれ、異国船は漫りに入津を免されすとならば、是は御国法に照り合せ、先数年ためしに取行ひ給へ、又は五年十年之間に及ぶも、差支候儀は有まじ、扨篤と利益の有無御承知被成、或は売買共一向無益に被思召候はは、又候古例に被引戻候ても宜敷からんか、元来本国の外国と約定相立候節は数年を経候末、若しや両国共志願不致時は、又々新約を取用ひ可申候、さすれば我両国共に、暫時港口を開らき試み候はは、向後始何の模様に成行候も知れ申べし[略]

西洋の紀年一千八百五十二年十一月十三日にて、即ち壬子の年十月初六日に封す、
大学士依斐烈勅を奉して封す、


■ポートマンによるオランダ語訳 Translation into Dutch by Anton Portman

[テキストは未見 - tomoki y.]


■オランダ語訳の杉田成卿と箕作阮甫による日本語重訳
 Retranslation of the Dutch translation into Japanese
 by Sugita Seikei and Mitsukuri Gempo

然れとも殿下若し外邦の交易を禁停せる古来の定律を、全く廃棄するを欲せざるときは、五年或は十年を限りて允準し、以て其利害を察し、若し果して貴国に利なきに於ては、再ひ旧律を回復して可なり、凡合衆国他邦と盟約を行ふには常に数年を限りて約定す、而して其事便宜なるを知るときは、再び其盟約を尋ぐこととす[略]

時に千八百五十二年十一月十三日、我嘉永五年壬子十月二日
ミルラルド ヒルモオレ 親筆
伯理璽天徳の命を受けて
外国事務宰相 エドワルド エヘレツト 親筆


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 中野 2008
もし皇帝陛下が外国貿易を禁じる祖法を完全に廃止することに不安があれば、五年から十年に限り、試みに祖法を一時中止することも出来る。もし期待の通りに有利でなければ、また祖法に戻ればよい。合衆国もよく外国との条約に数年の期限を設け、その後更新するか棄却するか意のままにしている。[略]

1852年11月13日。
(印璽)
陛下の善き友、ミラード・フィルモア。
大統領に侍して、エドワード・エベレット、国務長官。


(2) NHK取材班 2003
日本皇帝陛下が外国との通商は危険であるとお考えなら、五年か一○年、実験期間を設けることを提案いたします。もし、期待されたほどの利益が上がらなかった場合は、通商を禁じた貴国の従来の法を復活させることが可能です

アメリカ合衆国大統領
ミラード・フィルモア


(3) 三方 1999
外国との交易を禁じる祖法を廃止することが安全ではないと皇帝がお考えになるなら、五年か十年、実験期間をおいてもいい。期待されたほどの利益があがらなかったなら、祖法にもどせばいいのだ。アメリカはこれまでも他国との条約を数年に限って、期限になったら更新するか廃棄するかを任せてきた。[略]

一八五二年十一月十三日
親しき友 ミラード・フィルモア
大統領の命により
国務長官 エドワード・エベレット


(4) オフィス宮崎 1997
もし陛下が、外国貿易を禁じている古い法律を廃してもなんの支障もないということに同意しないのなら、その法律を5年ないし10年間は保留して、実験を試みることを勧めたい。もし所期の利益が得られないことが明らかになれば、古い法律を復活すればよい。合衆国はしばしば諸外国との条約を2、3年に制限し、相手の意向により、更新することもしないこともある。[略]

1852年の第11月13日。
陛下の良き友 ミラード・フィルモア
大統領の命により副署
国務長官 エドワード・エヴァレット


(5) 金井 1985
もし貴皇帝陛下が、外国貿易を禁止している古来の諸法律を廃止することが、総じて安全であるとの考えに甘んじないのでしたら、人びとは、実験を試みるため五年ないし十年間は保留しておいてもよろしいのです。もしそれが望まれたほどの利益のないことが判ったら、古来の諸法律は再興されることができるのです。合衆国はしばしばその諸外国との条約を二、三年に限っており、そしてその後に、諸外国の好むところに従って、更新したりしなかったりするのです。[略]

一千八百五十二年十一月十三日。
貴下の良き友 ミラード・フィルモア Millard Fillmore
大統領の命により副署、
国務長官エドワード・エヴェレット Edward Everett


(6) 印南 1964
外国貿易を禁止している古い法律を全く撤廃することが安全であろうということについて、もし陛下が納得されないのでしたら、この法律を五年ないし十年間停止して試験をしてみることも可能でありましょう。そして期待したほど有利でないと解ったときは、古い法律を復活させることができます。 合衆国はしばしば外国との条約を数年間と限定し、それから自由に更新したり、しなかったりしております。[略]

一八五二年十一月。
あなたの良き友であるミラード・フィルモア
副署、国務長官エドワード・エヴァレット

  • アメリカ合衆国大統領からの国書 『世界史を語る手紙』 K・H・ペーター=著 印南博吉=訳 筑摩書房 1964

(7) 大羽 1947, 1953
陛下、外交通商を禁止せる旧法を全然廃棄するも危険なしとの確信を持ち得ざる場合においては、実験を試むるべく、五年乃至十年の間、これを仮に允准するも差支えなかるべし。而して所期の利益を示さざる場合は、旧法を維持せらるゝも苦しからざるべし。合衆国はしばしば外国との条約を数年に限定し、これを改めて継続するや否やは彼らの意のまゝに任すことゝせり。[略]

一八五二年十一月十三日(嘉永五年十月二日)
親しき友 ミラード・フィルモア
大統領の命を受け
国務大臣、エドワード・エヴェレット


(8) 土屋+玉城 1935, 1948, etc.
もし陛下が、外國貿易を禁ずる古き法律の癈棄を全く安全なるものと首肯せられざる時には、實驗を試みるために五年又は十年を限るをよしとす。もし所期の如く利益あることが明とならざりしときは、古き法律に復するを得べし。合衆國は、屡〃外國諸國との條約を二三年に限りて、望に從つて更にそれを更新し、或は更新せざることあり。[略]

時に第一千八百五十二年第十一月十三日 敬具
ミラード・フイルモーア
副署 國務卿 エドワード・エヴアレット


(9) 鈴木 1912, 1937
然れども陛下若し外邦の交易を禁停せる古來の定律を全く癈棄するを欲せざる時は、五年或は十年を限りて許可し、以て其の利害を察し、若し果して貴國に利なきに於ては、再び舊律を回復して可なり。凡そ合衆國は他邦と盟約を行ふには、屡々幾年を限りて約定す。而して其の事便宜なるを知る時は、再び其盟約を尋ぐこととす。[略]

時に千八百五十二年第十一月十三日。
ミラード、フィルモーア親書
大統領の命を受けて
國務卿エドワード・エベレット親書

[原文は次のとおり総ルビ - tomoki y.]

然(しか)れども陛下(へいか)若(も)し外邦(ぐわいぱう)の交易(かうえき)を禁停(きんてい)せる古來(こらい)の定律(ていりつ)を全(まった)く癈棄(はいき)するを欲(ほつ)せざる時(とき)は、五年(ねん)或(あるひ)は十年(ねん)を限(かぎ)りて許可(きよか)し、以(もつ)て其(そ)の利害(りがい)を察(さつ)し、若(も)し果(はた)して貴國(きこく)に利(り)なきに於(おい)ては、再(ふたゝ)び舊律(きうりつ)を回復(くわいふく)して可(か)なり。凡(およ)そ合衆國(がつしうこく)は他邦(たぱう)と盟約(めいやく)を行(おこな)ふには、屡々(しば/゛\幾年(いくねん)を限(かぎ)りて約定(やくてい)す。而(しか)して其(そ)の事(こと)便宜(べんぎ)なるを知(し)る時(とき)は、再(ふたゝ)び其(その)盟約(めいやく)を尋(つ)ぐこととす。[略]

時(とき)に千八百五十二年(ねん)第(だい)十一月(ぐわつ)十三日(にち)。
ミラード、フィルモーア親書(しんしよ)
大統領(だいとうりやう)の命(めい)を受(う)けて
國務卿(こくむきやう)エドワード・エベレット親書(しんしよ)


■英語原文 The original text in English

President Millard Fillmore’s letter to the Emperor of Japan
(presented by Commodore Perry on July 14, 1853)

[Omission]

If your imperial majesty is not satisfied that it would be safe altogether to abrogate the ancient laws which forbid foreign trade, they might be suspended for five or ten years, so as to try the experiment. If it does not prove as beneficial as was hoped, the ancient laws can be restored. The United States often limit their treaties with foreign States to a few years, and then renew them or not, as they please.

[Omission] on the thirteenth day of the month of November, in the year one thousand eight hundred and fifty-two.

[Seal attached.]

Your good friend,
Millard Fillmore.

By the President:
Edward Everett, Secretary of State.

  • [Ref.: U.S. Sen., 33rd, 2nd, Exec. Docs. #34 (1854-5), Vol. 6, pp. 9-11]
  • As quoted on pp. 256-257, Chapter 13, Narrative of the Expedition of an American Squadron to the China Seas and Japan, performed in the years 1852, 1853, and 1854. Volume 1. 1856.

■上の手紙を収録するネット上の二次文献
 Secondary sources on the Internet that contain the above letter


 Image gallery 
大統領国書の全文を収録した『ペリー提督日本遠征記』のページの複写画像
Scanned image of the pages containing the President's letter above

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
Pp_256257_perry_narrative_2
  • [en] English
    • Volume 1, Chapter 13, pp. 256-257. Narrative of the Expedition of an American Squadron to the China Seas and Japan, 1856.
    • Image source: here at The Otis Cary Collection, Digital archive of rare materials, Doshisha University Academic Repository.
    • Scanned page containing the above excerpt is here.
  • [ja] 日本語
    • 『アメリカ艦隊による中国海域および日本への遠征記』 1856
    • 電子複写本の第1巻は、同志社大学学術リポジトリ 貴重書デジタル・アーカイブ ケーリ文庫のなかの ここ にある。
    • 上に引用した箇所を含むページは ここ にある。

■2003年:ペリー来航150周年
 関連書・関連文書、または、それらの翻訳・写しなどを展示した催し
 Exhibition at the Kyoto University of Foreign Studies, commemorating
 the 150th anniversary of Commodore Perry's visit to Japan


■2004年:日米和親条約(別名:神奈川条約)調印150周年
 Events commemorating the 150th anniversary of the conclusion of
 the Treaty of Kanagawa


■2009年6月2日:横浜開港150周年(150年前のきょう横浜港がオープンした)
 2 June 2009: The 150th anniversary of the opening of the Port of Yokohama

      Yokohama150_banner_2


■日本語訳 の書誌情報詳細 Bibliographic details of translations into Japanese

(1) 中野 2008
   「フィルモア大統領の国書
   中野昌彦=訳 2008-05-29 アップロード
   ウェブサイト 日米交流 Japan-US Encounters > 2、和親条約と開国 


(2) NHK取材班 2003
   ニッポン開国(第一部) なぜアメリカだったのか?―ペリーの知られざる外交戦略
   アメリカの硬軟外交
   編者:NHK取材班 編集:株式会社エディット 発行:KTC中央出版
   『その時歴史が動いた19』 2003-06-12 発行元による 紹介ページ


(3) 三方 1999
   第十三章 浦賀の役人との交渉・大統領国書を呈上
   猪口孝(いのぐち・たかし)=監修 三方洋子(みかた・ようこ)=訳
   『猪口孝が読み解く「ペリー提督日本遠征記」』 NTT出版 1999-10-07 部分訳。


(4) オフィス宮崎 1997
   第13章
   加藤祐三=序文 オフィス宮崎=翻訳・構成 宮崎寿子=制作責任者
   『ペリー艦隊日本遠征記 Vol.1』 (全3巻)
   栄光教育文化研究所 1997-10-10
   原書:アメリカ合衆国議会公文書:第1巻US(S)771-79
   オフィス宮崎による紹介ページは ここ


(5) 金井 1985
   金井圓(かない・まどか)=訳
   『ペリー日本遠征日記』 新異国叢書 第2輯1 雄松堂出版 1985-10-25


(6) 印南 1964
   ペリー来朝のときの手紙 (その四)アメリカ合衆国大統領からの国書
   『世界史を語る手紙
   K・H・ペーター=著 印南博吉(いんなみ・ひろよし)=訳
   グリーンベルト・シリーズ 筑摩書房 1964-10-05
   この本は、つぎの原書からの抄訳。
   原書:
   Briefe zur Weltgeschichte by Karl Heinrich Peter. Cotta Verlag, 1961


(7) 大羽 1947, 1953
   第一部 最初の訪日―― 一八五三年(嘉永六年)
   第七章 ペリー提督日本上陸、国書奉呈
   合衆国海軍省=編 大羽綾子(おおば・あやこ)=訳
   a.ペリー提督日本遠征記』 法政大学出版局 1953-07-15 定価390円
   b.ペルリ提督遠征記』 酣灯社(かんとうしゃ)1947-02-10 定價三十五圓
   引用は a. に拠りました。


(8) 土屋+玉城 1935, 1948, etc.
   第十三章 國書受渡
   土屋喬雄(つちや・たかお)+玉城肇(たまき・はじめ)=訳
   a.ペルリ提督日本遠征記(上)』(全2冊)臨川書店 1988-01
   b. 第七章 『ペルリ提督日本遠征記2』(全4冊)岩波文庫 1948-08-15
   c.ペルリ提督日本遠征記(上)』(全2冊)弘文荘 1935-03-10(昭和10)
     發行者:反町茂雄 定價十五圓 五百部印行
   a. c. の複製。引用は b. に拠りました。


(9) 鈴木 1912, 1937
   第三編 浦賀の卷 上 一五 大統領の親簡 其の一(使節派遣の趣旨)
   櫻井省三=校閲 鈴木周作=抄譯
   a.ペルリ提督日本遠征記』 大同館書店 1937-10-20(昭和12)
     定價金貳圓
   b.ペルリ提督日本遠征記』 大同館 1912-06-15(明治45)
     定價金壹圓貳拾錢
   引用は a. に拠りました。


■NHK総合テレビ「その時歴史が動いた

  • 2000(平成12)年7月26日(水)放送
    • 第17回 黒船来航 日米交渉ここに始まる
  • 2003(平成15)年1月8日(水)放送
    • 第119回 「その時歴史が動いたスペシャル」 ニッポン開国
      • 第一部:なぜアメリカだったのか? ~ペリーの知られざる外交戦略~
    • 第120回 「その時歴史が動いたスペシャル」 ニッポン開国
      • 第二部: 通商か、亡国か? ~日本全権、決死の通商条約締結~
  • 2004(平成16)年6月23日(水)放送
    • 第183回 大江戸発至急便 黒船あらわる ~幕末日本の情報ネットワーク~
  • 詳細は知りませんが、これらの番組は近い将来すべて、NHKオンデマンド で見たいときに好きなだけ繰り返し見られるようになるのでしょう。

■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-09-11 目次を新設しました。
  • 2012-11-21 印南博吉=訳 1964-10-05 を追加しました。
  • 2012-11-20 中野昌彦=訳 2008-05-29 を追加しました。
  • 2009-06-16 つぎの3つの訳に関する書誌情報を補足修正しました。
    1. ウィリアムズによる中国語(漢文)訳
    2. 同中国語訳の林壮軒による日本語重訳
    3. オランダ語訳の杉田成卿と箕作阮甫による日本語重訳

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(2) ペリー+開国

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(4) ペリー+日本遠征

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