Pushkin, Alexander

Monday, 12 November 2007

А. С. Пушкин. Пиковая дама (3) The Queen of Spades by Alexander Pushkin (3) プーシキン 「スペードのクイーン」「スペードの女王」 (3)

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■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

  “(……)向我公开您的秘密吧!您要它有什么用?……也许,它跟滔天大罪与生俱来,也许,它跟永恒的福祉不共戴天,也许,它跟魔鬼结下了不解之缘……请想想,您老了,能活几天?——我要把您一生的罪孽通通抓将过来压在自己的灵魂上!向我公开您那个秘密吧!请想想,我这个人一生的幸福全操在您的掌心;非但我本人,还连同我的孩子、孙子、曾孙,都将对您感恩戴德,对您顶礼膜拜,把您当成人间的圣贤……”
  老太婆没有回答一个字。
  格尔曼站起来。
  “老妖婆!”他说,咬牙切齿,“看来我得强迫你说……”

   普希金 《黑桃皇后》
   E-text at 新时代书城 (mypcera.com)


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 渡辺 1986
「わたしはなんなりと、あなたの心のままにつかえましょう。どうか教えてください。もしも恐ろしい誓いをたてていていえないのでしたら、その罰をわたしの魂がひきうけましょう。それに、あなたはもうご老体です。なにがおしいのでしょうか? 教えてくだされば、わたしは子、孫の代までも、あなたのために祈りをあげて……。」
 老女はひとことも口をきかなかった。ゲルマンはくやしさに血がのぼったのか、ポケットから銃をとりだした。
「おいぼれめ! いやならこっちにもかんがえがあるぞ! さあ、いうんだ!」
[原文にあるルビは省略しました - tomoki y.]

   プーシキン=作 渡辺節子=文(抄訳/再話)「スペードの女王」
   プーシキン〔ほか〕=作『悪魔のトランプ占い
   怪奇・推理シリーズ ポプラ社文庫 1986/07 所収


(J2) 木村 1980
「あなたの秘伝をこの私にお明かしください! もう今のあなたには無用のものではございませんか? ひょっとすると、あなたはそのためにおそろしい罪をきせられて、永遠の至福を失い、悪魔と取引きすることになるかもしれません。でも、考えてごらんなさい。あなたはご老体です。このさきもう長いことはないでしょう。私はあなたの罪をよろこんで自分の魂におひきうけいたしましょう。ただその秘伝だけをこの私に明かしてください。ひとりの人間の幸福があなたの手に握られていることを、どうか考えてみてください。いいえ、私だけではありません。私の子供、孫、曾孫(ひまご)たちまでが、あなたの思い出をどんなに尊び、あなたを聖体のように崇(あが)めたてまつることでしょう……」
 老女はひと言も答えなかった。
 ゲルマンは身を起こした。
「この鬼婆(おにばば)め!」彼は歯ぎしりしながら叫んだ。「それなら、いやでも返事をさせてやるぞ……」

   プーシキン=作 木村浩=訳「スペードの女王」
   『世界文学全集23 プーシキン/レールモントフ
   綜合社=編集 集英社=発行 1980/12 所収


(J3) 高橋 1978
「秘密を教えてください。それがあなたになんでしょう。それは仮に、おそるべき罪と、永遠の幸福の破滅と、悪魔との契約とをともなっていようとですよ、考えてもみてください、あなたはご老体で、あなたのお命はもう長くはないのです。あなたの罪ならば、この私の魂がお引き受けいたします。どうかあの秘密を教えてください。考えてみてください。ひとりの男の幸せがあなたの手中にあるのですよ。そして、それは私だけではない、私の子ども、孫、ひ孫までもが、あなたの思い出に感謝し、聖体のようにあがめるでしょう……」
 老婦人はひとことも答えなかった。
 ゲルマンは不意にたちあがった。
「老いぼれ鬼婆め」と彼は歯ぎしりして言った。「それならいやでも言わせてやる」

   プーシキン=作 高橋包子=訳「スペードの女王」
   五木寛之〔ほか〕=編
   『世界文学全集36 プーシキン/レールモントフ/ツルゲーネフ』(全50巻)
   学習研究社 1978/02 所収


(J4) 小沼 1969
 「(……)あなたの秘伝をお明かしください、あなたにはもう用のないものじゃありませんか?……。ひょっとすると、それは恐ろしい罪、永遠の幸福の喪失、悪魔との取り引きを伴っているものかも知れません……。しかし考えてもごらんなさい、あなたはもうご老体です。もうあまり長くは生きられない身じゃありませんか——あなたの罪障はこの私が喜んで自分の魂にお引き受けいたします。ですからどうぞ秘伝だけはお明かしください。まあよくお考えになってください、一人の人間の幸福が、あなたの手中に握られているのです。いいえ、私ばかりではない、私の子供、孫、曽孫までが、あなたの記憶を尊び、聖体のようにそれをうやまいあがめるのですよ……」
 老婦人は一言も答えなかった。
 ゲルマンはすっくと立ち上がった。
 「老いぼれた鬼婆(ばば)め!」と彼は歯ぎしりをして叫んだ。「それなら、いやでも返事をさせて見せるぞ……」
 
   プーシキン=著 小沼文彦(こぬま・ふみひこ)=訳
   『スペードの女王 他二編』旺文社文庫 1969/05


(J5) 藤井 1967, 1970
 ——(……)どうか秘密を明かしてください!——その秘密があなたにどれほど大事でしょう?……ことによるとその秘密にはおそろしい罪業が、永遠の至福の喪失が、悪魔との約束がついてまわってるのかもしれませんよ……考えてもみてください、あなたはもうお年です、もう老いさき長くはないんです。あなたの罪業はわたしがおひきうけします。どうか秘密を明かしてください。いいですか、ひとりの人間のしあわせがあなたの手ににぎられているんです、このわたしだけでなく、わたしの子供や孫や曽孫まであなたの思い出をたたえ、聖物のようにあがめます……
 老婆はひとことも答えようとしなかった。
 ゲルマンは立ちあがった。
 ——老いぼれの鬼ばばあめ!——彼はそう言って歯ぎしりした——それなら、力ずくで言わせてやる……
 
   プーシキン=著 藤井一行(ふじい・かずゆき)=訳「スペードの女王」
   『世界文学全集20 プーシキン/ツルゲーネフ集
   筑摩書房 1967/09, 1970/11 所収


(J6) 山本+山本=訳・文 1965
「(……)どうぞ、わたしのこの命がけの願いをお聞きとどけください。
 三枚のふだの秘密をお教えくださって、あなたに、どうということもないではありませんか。もし万一、そのために恐ろしい罰をお受けになるとしても、これからさき、もう、長くはお生きになりますまい。あなたの罰は、わたしがお引き受けいたしましょう。ですから、秘密をおあかしください。あなたは、わたしがしあわせになれるかどうかのかぎを、にぎっていらっしゃる。お願いですよ。伯爵婦人。」
 こう、長ながと頼んでも、夫人は、やっぱり黙りつづけています。ゲルマンは、すっくと立ちあがりました。
「このおいぼれの、鬼ばばあめ。」
 怒りにもえて、ゲルマンは叫びました。
「これだけ真心こめて頼んでも、教えないのだな。それなら、いやでも教えさせてやる。」
[原文は総ルビですが、ここでは省略しました - tomoki y.]

   プーシキン=原作 山本さやか=訳 山本和夫=文「スペードの女王」
   川端康成〔ほか〕=監修
   『少年少女世界の名作文学33 ソビエト編1』全50巻
   小学館 1965/05 所収


(J7) 西本 1963
「(……)あなたの秘密をぼくに教えてください! あなたにとっては、その秘密がどうだというのでしょう…… それに、もしかしたらその秘密は、恐ろしい罪業と結びついているのかもわかりませんよ。悪魔と取りひきして、永遠の幸福とひきかえに、悪魔からもらった秘密なのかもわかりませんよ……。考えてもごらんなさい。あなたはもうご老人です。そうながく生きてはおれないでしょう。あなたの罪は、ぼくがかわっておひき受けしてもよいのです。ですからその秘密を教えてください。考えてもごらんなさい、ひとりの人間の幸福が、あなた次第できまるのです。ぼくばかりでなく、ぼくの子も、孫も、ひい孫も、あなたのためにお祈りをささげ、あなたを聖者のようにあがめたてまつることでしょう……」
 老婆はひとことも答えなかった。
 ゲルマンは立ちあがった。
「鬼ばばぁめ!」彼は、歯ぎしりして言った。「どうしても言わせてやるぞ……」

   プーシキン=作 西本昭治(にしもと・しょうじ)=訳「スペードの女王」
   『スペードの女王・大尉の娘』現代教養文庫
   社会思想社 1963/01 所収
   (扉・目次・奥付などでは、タイトルの「女王」に「クイーン」とルビが
   振ってあります)


(J8) 丹辺 1961
 「(……)あなたの秘密をうちあけてください!——この秘密があなたにとって何になるというのです?……きっとその秘密には、おそろしい罪や、永遠の幸わせの破滅や、悪魔の取りきめがつきまとっているのでしょう…… 考えてもごらんなさい、あなたは、お年寄りなのです。もう老い先長い身ではありません——私はあなたの罪をよろこんでわが身にひきうけるつもりです。どうか、私に秘密をうちあけてください。一人の人間の幸わせがあなたの胸三寸にあるということをおかんがえになってください。私ばかりでなく、私の子供も、孫も、ひこ孫もあなたの思い出に感謝し、宝物のようにうやまうことでしょう…」
 老婆はひとこともこたえなかった。
 ゲルマンは立ちあがった。
 「この鬼婆め!」と彼は、歯ぎしりをして言った。「それならおまえにこたえさせてやるぞ!…」

   プーシキン=著 丹辺文彦(にべ・ふみひこ)=訳
   金子幸彦(かねこ・ゆきひこ)=編
   『ロシア短篇名作集』学生社 1961/07 所収


(J9) 中村 1950, 1953, etc.
「(……)あなたの秘伝をお明し下さい! 今さらあなたにそれがなんの役に立ちましょう?……わるくするとそれは、恐ろしい罪、永遠の幸福の破滅、悪魔との取引を伴っているかもしれません……まあ、考えてもごらんなさい——あなたはご老体です。もうそう長くはお生きになりますまい——わたくしは、あなたの罪を自分の魂にお引受けいたします。ですから、どうか秘伝をお授け下さい。まあ考えてもみて下さい、一人の人間の幸福があなたのお手に握られているのですよ。いや、わたくしばかりでなく、わたくしの子供や孫、曾孫までが、あなたの記憶を尊び敬い、聖物のように崇め奉ります……」
 老婆は一言も答えなかった。
 ゲルマンは立ちあがった。
「老いぼれ鬼婆め!」と彼は歯がみをして叫んだ。「それなら無理にも返事をさせるぞ……」
 
   プーシキン=著 中村白葉=訳「スペードの女王」
   『決定版ロシア文学全集2 プーシキン 大尉の娘 ほか
   日本ブック・クラブ 1969/08 所収


(J10) 神西 1933, 1948, etc.
 「秘伝を明かして下さい。それが貴女にとって何でしょう。……たといその為(ため)、怖ろしい罪咎(つみとが)をお着になろうと、永遠の至福とお別れになろうと、悪魔とどんな取引をなさろうと、まあ考えても御覧なさい——貴女はもう御老体です、この先の命もお長くはありますまい。貴女の罪咎は私の魂にお引き受けします。ですから秘伝をお明かし下さい。男一匹のどんな大きな幸運が、貴女のお手に握られているか、考えて見ても下さい。いやこの私だけではなく、子々孫々までも貴女の記念をどんなに敬い尊び、聖体のように崇(あが)めるか……」
 老媼(おうな)は一言も答えなかった。
 ゲルマンはすっくと起(た)った。——
 「老いぼれの鬼婆め」と彼は歯切りして叫んだ、「それなら厭(いや)でも吐かせてやる……」

   プーシキン=作 神西清(じんざい・きよし)=訳「スペードの女王」
   『スペードの女王・ベールキン物語』岩波文庫 改版 2005/04


(J11) 中山 1936, 1937, etc.
 「秘傅をお授け下さい。あなたにとつては、何でもないことではございませんか?……事によると、秘傅をもつてゐるために、怖ろしい罪になるか、永遠の幸福を失ふことになるか、或ひは惡魔との約束を果すことになるか、知れたものではないのですよ……よく考えてごらんなさい。あなたは老年の身で、もうこれからさき永くは生きて居られないのですよ——私はあなたの罪を私の魂にお引きうけしても宜しい。ですから、ただ秘傅だけは授けて下さい。男一匹の幸福があなたの手の中にあつて、私ばかりではなく、子どもや孫、そのまた子どもまでも、あなたが憶へてゐて下すつたことを有難がつて、あなたを聖母のやうに敬まふことになるのを考へてもみて下さい……」
 老媼は一言(こと)も返事をしなかつた。
 ゲルマンは立ちあがつた。
 「老いぼれの鬼婆め!」と彼は齒切りをして言つた、「そんなら否應なしに返事をさして見せる……」

   プウシキン=著 中山省三郎=譯「スペェドの女王」
   『プウシキン全集3』改造社 1936/11(昭和11)所収


(J12) 岡本 1929, 1987, etc.
「どうぞ貴女(あなた)の秘密をわたくしにお洩(も)らし下さい。あなたにはもう何のお入用(いりよう)もないではありませんか。たとひどんな恐ろしい罪を受けやうとも、永遠の神の救ひを失はうとも、惡魔とどんな取引をしようとも、わたくしは決して厭(いと)ひません。……考へて下さい。——あなたはお年を召してをられます。そんなに長くはこの世にはおいでになられないお體(からだ)です——わたくしはあなたの罪を自分の魂に引受ける覺悟でをります。どうぞあなたの秘密をわたくしにお傅(つた)へ下さい。一人の男の幸福が、あなたのお手に握られてゐると言ふことを思ひ出して下さい。いゝえ、わたくし一人ではありません。わたくしの子孫までが貴女を祝福し、あなたを聖者として尊敬するでせう……。」
 夫人は一言(ごん)も答へなかつた。ヘルマンは立上つた。
「老耄(おいぼ)れの鬼婆(おにばヽ)め。」と彼は齒ぎしりしながら叫んだ。「よし。嫌應(いやおう)なしに返事をさせてやらう。」

   プーシキン=著 岡本綺堂=訳「スペードの女王」
   『世界大衆文學全集35 世界怪談名作集
   改造社 1929/08(昭和4)所収


(J13) 山村 1921
「(……)貴女の秘訣を私に打明けて下さい。何でもないぢやありませんか。……そりや、何か恐ろしい罪が伴ひませう、永久のお惠みも消えませう、惡魔と何か契約もしてあるでせう。……だが、まあ、考へてもみて下さい——貴女はお年齡を召していらつしやる。生きておいでになるのも長いことぢやございません——貴女の罪は私の魂が引受ける覺悟をしてゐます。只々私に貴女の秘訣を打明けて下さい。人間ひとりの幸福は貴女の掌中にある事を思つてみて下さい。いゝえ、私一人ぢやあません[ママ]、私の子も孫も貴女の遺徳を賛美して、聖徒のやうに貴女を尊敬するでありませう……」
 伯爵夫人は一言も返事をしなかつた。
 ヘルマンは立ちあがつた。
「この老鬼婆(おにばゝ)め!」と彼は齒ぎしりしながら叫んだ。「ぢや、かうして言はせてやるぞ!」

   プーシュキン=著 山村魏(やまむら・たかし)訳「スペードの女王」
   『プーシュキン小説集』叢文閣 定價金貳圓 1921/04(大正10)所収


(J14) 小宮 1906, 1999
『(……)私に教へて下さいませんか。今あなたが一人知つてらつしやつたとて、何になります。そりや或は恐ろしい罪かも知れません。後の世で、極樂行が出來んかも知れません——言つて見りや魔物(まぶつ)の仲間入りをするやうなもんですからね。ようく考へて御覧ぢませ、あなたはもういくつだと思召す。私があなたの罪を一身に引きうけやう、甘んじて罰を代つて受けやうと云ふんぢやありませんか、どうぞ云つて聞かせて下さいまし。あなたのお蔭で、人間一匹どうともなるんです、私計りぢやないんです、私の忰も、私の孫も、その子も、その孫もみなあなたのお庇を蒙むります。……』
夫人はひと言も云はぬ。
へルマンは立ち上がつた。
『この業突張(ごふつくばり)奴(め)!』齒噛(はがみ)する勢凄じく『云はなきやあ云はして見せる迄のことよ。』

   プーシキン=著 小宮破霄=訳「三枚札」
   14a. 川戸道昭+榊原貴教=編 ナダ出版センター=制作
    『明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》36 プーシキン/レールモントフ集
    (全50巻・別巻2)大空社 1999/12 所収
   14b.『明星』1906/11(明治39)収載

   初出誌は 14b.14a.14b. を複製したもの。
   引用は 14a. に拠りました。


■英訳 Translations into English

(E1) Twitchell
  "You could make my fortune without its costing you anything," pleaded the young man; "only tell me the three cards which are sure to win, and --"
  Herman paused as the old woman opened her lips as if about to speak.
(....)
  "Will you tell me the names of the magic cards, or not?" asked Herman after a pause.
  There was no reply.
  The young man then drew a pistol from his pocket, exclaiming: "You old witch, I'll force you to tell me!"

   The Queen of Spades
   by Aleksandr Sergeevich Pushkin
   Translated by H. Twitchell
   E-text at Project Gutenberg


(E2) Duddington
  '(....) tell me your secret -- what does it matter to you? Perhaps the price of it was some terrible sin, the loss of eternal bliss, a compact with the devil.... Just think: you are old; you haven't long to live -- and I am ready to take your sin upon my soul. Only tell me your secret. Think, a man's happiness is in your hands; not only I, but my children, grandchildren, and great-grandchildren will bless your memory and hold it sacred.' ...
  The old woman did not answer a word.
  Hermann got up.
  'Old witch!' he said, clenching his teeth; 'I 'll make you speak,then....'

   The Queen of Spades
   by Alexander Sergeyevich Pushkin
   Translalated by Natalie Duddington
   Progress Publishers
   E-text at Russica Miscellanea - A Little Page of Russia


(E3) FullBooks.com, etc.
  "(....) Reveal to me your secret. Of what use is it to you? May be it is connected with some terrible sin, with the loss of eternal salvation, with some bargain with the devil. Reflect, you are old, you have not long to live -- I am ready to take your sins upon my soul. Only reveal to me your secret. Remember that the happiness of a man is in your hands, that not only I, but my children and my grandchildren, will bless your memory and reverence you as a saint."
  The old Countess answered not a word.
  Hermann rose to his feet.
  "You old hag!" he exclaimed, grinding his teeth, "then I will make you answer!"

   The Queen of Spades
   by Alexander Sergeievitch Pushkin
   E-text at:
   * FullBooks.com
   * web-books.com
   * words.com.pl
   * Schulers Books
   * FeedBooks.com (PDF)


■ロシア語原文 The original text in Russian

  — откройте мне вашу тайну! — что вам в ней?.. Может быть, она сопряжена с ужасным грехом, с пагубою вечного блаженства, с дьявольским договором... Подумайте: вы стары; жить вам уж недолго, — я готов взять грех ваш на свою душу. Откройте мне только вашу тайну. Подумайте, что счастие человека находится в ваших руках; что не только я, но дети мои, внуки и правнуки благословят вашу память и будут ее чтить, как святыню...
  Старуха не отвечала ни слова.
  Германн встал.
  — Старая ведьма! — сказал он, стиснув зубы, — так я ж заставлю тебя отвечать...

   А.С. Пушкин - Пиковая дама
   E-text at Russian Virtual Library


■ほぼ網羅的な邦訳リスト
 A more or less complete list of translations into Japanese
 
プーシキン「スペードの女王」(1) をご参照ください。
See The Queen of Spades by Alexander Pushkin (1)


■外部リンク External links

   * Alexander Pushkin - Wikipedia
   * The Queen of Spades (story) - Wikipedia
   * アレクサンドル・プーシキン - Wikipedia
   * スペードの女王 - Wikipedia


■更新履歴 Change log

2007/12/01 藤井一行=訳 1967/09, 1970/11 を追加しました。
2007/11/22 山村魏=訳 1921/04 を追加しました。
2007/11/18 西本昭治=訳 1963/01 を追加しました。
2007/11/14 小宮破霄=訳 1999/12、1906/11 を追加しました。


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(1) スペードの女王

(2) プーシキン

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Sunday, 11 November 2007

А. С. Пушкин. Пиковая дама (2) The Queen of Spades by Alexander Pushkin (2) プーシキン 「スペードのクイーン」「スペードの女王」 (2)

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Left Pikovaya dama (1960)  Image source: The Queen of Spades (1960 film) - Wikipedia
Centreスペードの女王・ベールキン物語』 岩波文庫 改版 (2005)
Right アンリ・トロワイヤ 『プーシキン伝』 水声社 (2002)


■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

  但格尔曼并未善罢甘休。丽莎维塔·伊凡诺夫娜每天收到他的信,传递信件有时采用这种方式,有时又改换另外的法门。这些信已经不是从德国言情小说里翻译照抄的了。格尔曼热情奔放地写,行文用的是他自己独特的语言风格。信中表达了他百折不回的意志,天马行空式的狂乱的幻想。丽莎维塔已经不再把它们退回去了。她沉醉于其中,动手回信——而她的信一封封越来越长,越来越动情了。终于,她从窗口扔下去一封信,其内容如下:

   普希金 《黑桃皇后》
   E-text at 新时代书城 (mypcera.com)


■日本語訳 Translations into Japanese
 
(J1) 渡辺 1986
 しかし士官はあきらめなかった。毎日のように、菓子店やぼうしの店の使いが手紙をとどけてきた。その内容も、最初の礼儀正しくやさしいものから、熱くほとばしるように情熱的になっていった。もうおさえきれない、という心のみだれが文字からも伝わってくる。
 しだいにリーザも手紙によわされて、おくりかえすどころか、やがてへんじをかくようになった。そのへんじも、日ごとにやさしく長くなっていき、そしてついに彼の「ほんのつかのまでもかまいません、ことばをかわしてほしい」というねがいにこたえたのだった。
[原文にあるルビは省略しました - tomoki y.]

   プーシキン=作 渡辺節子=文(抄訳/再話) 「スペードの女王」
   プーシキン〔ほか〕=作 『悪魔のトランプ占い
   怪奇・推理シリーズ ポプラ社文庫 1986/07 所収


(J2) 木村 1980
 だが、ゲルマンは少しもひるまなかった。リザヴェータ・イワノーヴナは毎日のように彼から手紙を受けとった。それは手をかえ品をかえて届けられた。それはもはやドイツの小説からの翻訳ではなかった。ゲルマンは燃ゆる思いにかられてそれを書き、その言葉も彼自身のものになっていた。その文面には彼の心の乱れと抑えがたい欲求とがうかがわれた。リザヴェータ・イワノーヴナも、もはやそれを送り返そうとは考えなかった。いや、今ではその手紙に酔わされていた。ついには返事を書くまでになり、この手紙もしだいに長い情のこもったものになっていった。で、ある日、とうとう彼女はつぎのような手紙を窓から投げた。

   プーシキン=作 木村浩=訳 「スペードの女王」
   『世界文学全集23 プーシキン/レールモントフ
   綜合社=編集 集英社=発行 1980/12 所収


(J3) 高橋 1978
 しかし、ゲルマンはあきらめなかった。毎日毎日手をかえ品をかえ、リザヴェータ・イヴァーノヴナに手紙を届けた。それはもうドイツ小説のまる写しではなかった。ゲルマンは情熱のとりことなって、心からあふれる思いを言葉にしてつづった。そこにはおそれを知らぬ彼の願いと、奔放(ほんぽう)な空想の混乱が現われていた。リザヴェータ・イヴァーノヴナは、もうそれを送り返そうとは思わなくなった。彼女はその手紙に酔いしれていた。そして、やがて返事を出すようになった。——返事は回を重ねるごとに長くなってゆき、情のこもったものとなっていった。ついに、彼女はつぎのようにしたためた手紙を、小窓から彼になげ与えた。

   プーシキン=作 高橋包子=訳 「スペードの女王」
   五木寛之〔ほか〕=編
   『世界文学全集36 プーシキン/レールモントフ/ツルゲーネフ』(全50巻)
   学習研究社 1978/02 所収


(J4) 小沼 1969
 しかしゲルマンはすこしもひるまなかった。リザヴィェータ・イワノーヴナはあの手この手で届けられる手紙を毎日のように受け取るのだった。だがそれはもはやドイツ小説からの翻訳ではなかった。ゲルマンは情熱のほとばしるままにそれを書き、ことばも彼自身のものになっていた。そこには、彼の欲求の不屈さと、押えがたい心の乱れが現われていた。リザヴィェータ・イワノーヴナはもはやそれを送り返そうなどとは考えなかった。彼女はそれに酔わされていた。やがて返事を書くようになりその返事も時とともに長い、やさしさにみちたものになっていった。で、結局ある日のこと、彼女は次のような手紙を窓から投げることになった。
 
   プーシキン=著 小沼文彦(こぬま・ふみひこ)=訳
   『スペードの女王 他二編』 旺文社文庫 1969/05


(J5) 藤井 1967, 1970
 それでもゲルマンはあきらめなかった。彼は連日リーザのもとへあの手この手で手紙をとどけた。手紙はもはやドイツ語からの翻訳ではなかった。ゲルマンは情熱に霊感を得て書き、自分自身のことばで語っていた。そこには強引な願望と、とりとめのない気ままな空想とがあらわれていた。リーザはもはや手紙を送りかえそうとは思うわなかった。彼女は手紙に酔っていった。やがて彼女は返事を書きはじめた。それはしだいに優しい心をこめた長い手紙になっていった。ついに彼女は窓からつぎのような手紙を彼に投げた。

   プーシキン=著 藤井一行(ふじい・かずゆき)=訳 「スペードの女王」
   『世界文学全集20 プーシキン/ツルゲーネフ集
   筑摩書房 1967/09, 1970/11 所収


(J6) 山本+山本=訳・文 1965
 しかし、ゲルマンは、あきらめませんでした。毎日、手紙を書きました。
 そのうちに、リーザの心は、だんだんとけてきました。
『こんなに愛してくださっているのだもの。これ以上、冷たくしたら、あのかたに悪いわ。』
 とうとう、リーザは、ペンを持ちました。二度と書くまいと思っていた返事を、リーザは書いてしまったのです。
[原文は総ルビですが、ここでは省略しました - tomoki y.]

   プーシキン=原作 山本さやか=訳 山本和夫=文 「スペードの女王」
   川端康成〔ほか〕=監修
   『少年少女世界の名作文学33 ソビエト編1』 全50巻
   小学館 1965/05 所収


(J7) 西本 1963
 しかしゲルマンはあきらめなかった。彼は毎日リザヴェータ・イワーノヴナに、いろんな手をつかって手紙をとどけた。その文面ももう、ドイツの小説の文句をまる写ししたものではなかった。ゲルマンは情熱のほとばしりをそのまま文字にし、彼自身のことばで語りかけた。その手紙には、彼の揺るぎない欲求とまとまりのない奔放な夢想が、あふれていた。リザヴェータ・イワーノヴナも、もらった手紙をもう返そうとは思わなかった。彼女は手紙にすっかり酔ってしまった。そして返事を書きはじめた。その文面も次第にながくなっていった。とうとう彼女は、つぎのような手紙を小窓から彼に投げた。

   プーシキン=作 西本昭治(にしもと・しょうじ)=訳 「スペードの女王」
   『スペードの女王・大尉の娘』 現代教養文庫
   社会思想社 1963/01 所収
   (扉・目次・奥付などでは、タイトルの「女王」に「クイーン」とルビが
   振ってあります)


(J8) 丹辺 1961
 しかしゲルマンは引きさがらなかった。リザヴェータ・イワーノヴナは、さまざまなやり方で毎日彼から手紙を受けとった。その手紙はもうドイツ語から翻訳したものではなかった。ゲルマンは激情につかれて、それらを書き、彼独特のことばで語った。手紙には、彼の希望の執拗さと、混乱した、ほしいままな想像があらわされていた。リザヴェータ・イワーノヴナは、今では、返送しようという気持はなくなっていた。それらの手紙に有頂天になって、返事を書くようになった——そのうえそのその手紙は、回をかさねるごとに、ますます長文の、やさしいものになっていった。とうとう彼女は、つぎのような手紙を彼にあてて、窓からなげた——

   プーシキン=著 丹辺文彦(にべ・ふみひこ)=訳
   金子幸彦(かねこ・ゆきひこ)=編
   『ロシア短篇名作集』 学生社 1961/07 所収


(J9) 中村 1950, 1953, etc.
 しかしゲルマンは引きさがらなかった。リザヴェータ・イヴァーノヴナは、あの手この手で届けられる手紙を、毎日のように受け取った。それはもはや、ドイツ小説の抜書ではなかった。ゲルマンは情熱に動かされるままにそれを書いたので、言葉も彼自身のものであった。そこには、彼の情熱の不撓(とう)さと、気ままな想像の混乱とが言い現わされていた。リザヴェータ・イヴァーノヴナは、もはやそれを送り返そうとは考えなかった——彼女はそれに酔わされて、返事を書くようになり、その返事も次第に長く優しいものになって行った。遂に、彼女は彼に、窓から次のような手紙を窓から投げた——
 
   プーシキン=著 中村白葉=訳 「スペードの女王」
   『決定版ロシア文学全集2 プーシキン 大尉の娘 ほか
   日本ブック・クラブ 1969/08 所収


(J10) 神西 1933, 1948, etc.
 しかしゲルマンは思い止(とど)まらなかった。一日も欠かさぬ手紙が、手を変え品を変えてリザヴェータに届けられた。それはもうドイツ小説の引き写しではなかった。ゲルマンは激しい情に浮かされて、迸(ほとばし)る思いをそのまま筆にした。文面には、抑えがたい心の乱れと撓(たゆ)まぬ欲望とが跡をとどめた。リザヴェータの方でも、送り返そうと考えるどころか次第に酔わされて、やがては返事を出しはじめた。その返事も時とともに、長く優しくなりまさった。で、或る日、彼女は次のような手紙を窓から投げた。

   プーシキン=作 神西清(じんざい・きよし)=訳 「スペードの女王」
   『スペードの女王・ベールキン物語』 岩波文庫 改版 2005/04


(J11) 中山 1936, 1937, etc.
 しかし、ゲルマンはこれ式のことで止めはなしかつた[ママ]。リザヹータは、手を變へ品を變へてよこす手紙を毎日のやうに受け取つた。それは最早、獨逸の小説の飜譯ではなくなつてゐた。ゲルマンは、やむにやまれぬ愛慾に動かされて書いたのであつて、その言葉も自分自身のものであつた。そこには、抑へ切れない慾望と、氣ままな取りとめもない想像が述べられてゐた。リザヹータも今はそれを送りかへさうなどとは思はなかつた。いつの間にか有頂天になつて返事を書くやうになり、その手紙も時と共に長くなり、やさしい愛情がこもるやうになつた。つひに彼女は次のやうな手紙を窓から投げた。

   プウシキン=著 中山省三郎=譯 「スペェドの女王」
   『プウシキン全集3』 改造社 1936/11(昭和11)所収


(J12) 岡本 1929, 1987, etc.
 併(しか)しヘルマンはそんなことで斷念(だんねん)するやうな男ではなかつた。毎日彼は手を替へ品を替へて、種々(いろ/\)の手紙をリザヴェッタに送つた。それからの手紙はもう獨逸語(ドイツご)の飜譯(ほんやく)ではなかつた。ヘルマンは感情の湧(わ)くがまゝに手紙を書き、彼自身の言葉で話しかけた。そこには彼の剛直な慾望(よくばう)を制(おさ)へがたき空想の亂(みだ)れとが溢(あふ)れてゐた。リザヴェッタはもうそれらの手紙を彼にかへさうとは思はなくなつたばかりか、だん/\にその手紙の文句に醉(よ)はされて、たうとう返事を書きはじめた。さうして、彼女の返事は少しづつ長く且(か)つ愛情が籠(こも)つて行つて、遂には窓から次のやうな手紙を彼になげ與(あた)へるやうにもなつた。
[原文は総ルビ。ここではその一部を省略しました - tomoki y.]

   プーシキン=著 岡本綺堂=訳 「スペードの女王」
   『世界大衆文學全集35 世界怪談名作集
   改造社 1929/08(昭和4)所収


(J13) 山村 1921
 しかしヘルマンはこれ位の事で止めるやうな男ではなかつた。彼女は毎日毎日手を變へ品を變へて届く彼からの手紙を受取つた。それらの手紙はもう獨逸語から譯したのではなかつた。ヘルマンは感情の迸るがまゝに綴り、心からの言葉で話し掛けて、希望の不變である事だの、抑へきれぬ想像の取亂れた状態だのが紙上にありあり表はされてあつた。リザヴェタはもはや手紙を彼に送り返さうとは思はなかつた。彼女は有頂天になつて、返事を書きだした。そして少しづゝその返事も長くなり、情感がこもるやうになつた。到頭彼女は次のやうな手紙を窓から彼に投げた。

   プーシュキン=著 山村魏(やまむら・たかし)訳 「スペードの女王」
   『プーシュキン小説集』 叢文閣 定價金貳圓 1921/04(大正10)所収


(J14) 小宮 1906, 1999
 ヘルマンは猶止(や)めなかつた。日毎日毎女の許に手を換へ品換へて手紙が來る。もうへルマンは夢中になつて、獨逸語で書いてある。本國の言葉を使つて居る。これや正しく棄て難き思ひと、止め難き空想とが亂れ/\て、辨(わか)ち難きしるしである。リザウエタは今となつては返さうとは思はぬ、その言に聞き、その語に答ふるに到たつた。手紙は日に増し長くやさしくなつて行く。
 果てはこんな手紙を提げ下ろすやうになつた。

   プーシキン=著 小宮破霄=訳 「三枚札」
   14a. 川戸道昭+榊原貴教=編 ナダ出版センター=制作
       『明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》36 プーシキン/レールモントフ集
       (全50巻・別巻2)大空社 1999/12 所収
   14b. 『明星』 1906/11(明治39)収載

   初出誌は 14b.14a.14b. を複製したもの。
   引用は 14a. に拠りました。


■英訳 Translations into English

(E1) Twitchell
In no wise daunted by this rebuff, he found the opportunity to send her another note in a few days. He received no reply, but, evidently understanding the female heart, he presevered, begging for an interview. He was rewarded at last by the following:

   The Queen of Spades
   by Aleksandr Sergeevich Pushkin
   Translated by H. Twitchell
   E-text at Project Gutenberg


(E2) Duddington
But Hermann would not give in. Every day Lizaveta Ivanovna received a letter from him by one means or another. They were no longer translated from the German. Hermann wrote them inspired by passion, and in the style natural to him: they reflected the intensity of his desires and the disorder of an unbridled imagination. Lizaveta Ivanovna never thought of returning them now: she drank them in eagerly, and took to answering them -- and her letters grew longer and more tender every hour. At last she threw out of the window the following note to him:

   The Queen of Spades
   by Alexander Sergeyevich Pushkin
   Translalated by Natalie Duddington
   Progress Publishers
   E-text at Russica Miscellanea - A Little Page of Russia


(E3) FullBooks.com, etc.
But Hermann was not the man to be thus put off. Every day Lizaveta received from him a letter, sent now in this way, now in that. They were no longer translated from the German. Hermann wrote them under the inspiration of passion, and spoke in his own language, and they bore full testimony to the inflexibility of his desire, and the disordered condition of his uncontrollable imagination. Lizaveta no longer thought of sending them back to him; she became intoxicated with them, and began to reply to them, and little by little her answers became longer and more affectionate. At last she threw out of the window to him the following letter:

   The Queen of Spades
   by Alexander Sergeievitch Pushkin
   E-text at:
   * FeedBooks.com (PDF)
   * web-books.com
   * Schulers Books
   * FullBooks.com
   * words.com.pl


■ロシア語原文 The original text in Russian

Но Германн не унялся. Лизавета Ивановна каждый день получала от него письма, то тем, то другим образом. Они уже не были переведены с немецкого. Германн их писал, вдохновенный страстию, и говорил языком, ему свойственным: в них выражались и непреклонность его желаний, и беспорядок необузданного воображения. Лизавета Ивановна уже не думала их отсылать: она упивалась ими; стала на них отвечать, — и ее записки час от часу становились длиннее и нежнее. Наконец она бросила ему в окошко следующее письмо:

   А.С. Пушкин - Пиковая дама
   E-text at Russian Virtual Library


■娘の名前の日本語表記
 Variations of the girl's name translated into Japanese

リーザ………………………………渡辺 1986 山本+山本 1965 
               藤井 1967, 1970
リザアヴエタ・イワノーヴナ
(山村 1921)
リザウエタ、イワノウナ
……小宮 1906, 1999
リザヴィェータ・イワノーヴナ
小沼 1969         
リザヴェータ・イワーノヴナ
丹辺 1961 西本 1963
リザヴェータ・イワノーヴナ
木村 1980
リザヴェータ・イヴァーノヴナ
高橋 1978 藤井 1967, 1970
               中村 1950, 1953, etc. 
               神西 1933, 1948, etc.
リザヴェタ・イワノーヴナ
……山村 1921
リザヴェッタ
………………岡本 1929
リザヴエタ・イワノーヴナ
……(山村 1921)
リザヴエタ・イヴノーヴナ
……(山村 1921)
リザヹータ・イワーノヴナ
……中山 1936, 1937, etc.

山村氏 (1921) は、表記を統一しようという意識を、ほとんど、もしくはまったく、お持ちでなかったようです。おかげで、おなじ見開きに3つの異なる表記を見かけることさえあります。


■ほぼ網羅的な邦訳リスト
 A more or less complete list of translations into Japanese
 
プーシキン「スペードの女王」(1) をご参照ください。
See The Queen of Spades by Alexander Pushkin (1)


■映画/テレビ化作品 Filmography

『スペードの女王』は、これまでに少なくとも10回以上——映画の発明以来、ほぼ10年に1本の割合で——映画化もしくはテレビ化されています。ただし、小説から直に映像化したのではなくて、チャイコフスキーによるオペラ版を映像化したものも多く含まれます。そのうちの1本が、冒頭に写真を掲げた1960年のソ連映画。

原作が短篇であるせいか、映像作品には大作と呼べるものは少なく、近年はテレビ化のほうが多いようです。詳しくは The Internet Movie Database (IMDb) の Alexander Pushkin のページ をご覧ください。

According to The Internet Movie Database (IMDb), The Queen of Spades has been made into a film or television drama on at least ten occasions, roughly one in each decade since the invention of the motion picture medium:

 7. The Queen of Spades (1999) (TV) (short story "Pikovaya dama")
14. Pique Dame (1992) (TV) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka The Queen of Spades
24. Pikovaya dama (1982) (TV) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka Пиковая дама (Soviet Union: Russian title)
 ... aka Queen of Spades
42. Dame de pique, La (1965) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka The Queen of Spades (International: English title)
47. Pikovaya dama (1960) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka Пиковая дама (Soviet Union: Russian title)
 ... aka Queen of Spades
58. "The Chevrolet Tele-Theatre" (1 episode, 1950)
 ... aka Chevrolet Television Theatre (USA)
 ... aka The Broadway Playhouse
 - Queen of Spades (1950) TV Episode (short story "Pikovaya dama")
59. The Queen of Spades (1949) (short story "Pikovaya dama")
67. Dame de pique, La (1937) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka Pique Dame
 ... aka Queen of Spades
77. Pikovaya dama (1916) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka The Queen of Spades (International: English title)
83. Pikovaya dama (1910) (short story "Pikovaya dama")
 ... aka Queen of Spades (International: English title: literal title)

   The number at the top of each title denotes what is
   shown on: Alexander Pushkin - IMDb.


■外部リンク External links

   * Alexander Pushkin - Wikipedia
   * The Queen of Spades (story) - Wikipedia
   * アレクサンドル・プーシキン - Wikipedia
   * スペードの女王 - Wikipedia


■更新履歴 Change log

2007/12/01 藤井一行=訳 1967/09, 1970/11 を追加しました。
2007/11/22 山村魏=訳 1921/04 を追加しました。
2007/11/18 西本昭治=訳 1963/01 を追加しました。
2007/11/14 小宮破霄=訳 1999/12、1906/11 を追加しました。


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■洋書 Books in non-Japanese languages
(1) Queen of Spades

(2) Pushkin

■和書 Books in Japanese
(1) スペードの女王

(2) プーシキン

■DVD

  

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Saturday, 03 November 2007

А. С. Пушкин. Пиковая дама (1) The Queen of Spades by Alexander Pushkin (1) プーシキン 「スペードのクイーン」「スペードの女王」 (1)

 Images 
表紙画像と肖像画 Book covers and a portrait

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
a. 41mhs8ys9zl b. Queen_of_spades c. 487pxaleksander_puszkin

■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

从此没有间断过一天,到了一定的时刻,那个年轻军官便准时来到窗下。他和她之间似乎达成了一种无形的默契。她坐在自己位子上做女红,感到他要来了,抬起头便看到了他。看他的时候一天天越来越长。年轻人对她这一点似乎很感激。每一回当他们的目光相遇,她青春锐利的眼睛一瞥就看出他那苍白的面颊一下子羞得通红。过了一个礼拜,她向他微微一笑……


 Audio 
日本語版ラジオドラマ Radio drama in Japanese

Uploaded to YouTube by きくドラ on 22 Aug 2014


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 望月 2015
 このとき以来一日も欠かさず、同じ青年が決まった時間に彼女たちが住む家の窓の下に姿を現すようになった。言わず語らずのうちに、二人の間にはある種の関係ができあがっていた。自分の場所に座って仕事をしているうちに、彼の接近を感じ取って面(おもて)を上げた彼女の、相手を見つめる時間が日増しに長くなっていく。青年もどうやら彼女のそうした振る舞いをうれしく思っているらしく、二人のまなざしが出合うたびに青年の青ざめた頬 にさっと赤味が射すのを、彼女は若い娘らしい目ざとさで見て取っていた。一週間後、彼女は彼にほほえみかけた……。


(J2) 渡辺 1986
 その日からというもの、若い士官のすがたはきまった時間にかならずあらわれた。リーザはうつむいていても、彼の近づいてくるのが気配でわかるようになった。
 士官がいつもの場所にたつと、リーザは顔をあげて彼をみる。二人がみつめあう時間は一日ごとに長くなっていき、彼女のひとみが彼にむけられるたびに、士官の青白い顔がぱっと赤らむのをリーザははっきりとみた。そして七日め、リーザはついに彼にほほえみかけた……。

  • プーシキン=作 渡辺節子=文(抄訳/再話) 「スペードの女王」 プーシキン〔ほか〕=作 『悪魔のトランプ占い』 怪奇・推理シリーズ ポプラ社文庫 1986/07
  • 原文にあるルビは省略しました。

(J3) 木村 1980
 その日から、この青年の姿が決まった時刻に、屋敷の窓の下にあらわれぬ日は一日もなかった。ふたりのあいだには暗黙のうちにひとつの関係が成立した。彼女はいつもの場所で仕事をしながらも、彼の近づいてくる気配をひとりでに悟って——ふと顔をあげて、彼のほうを眺めるのだったが、その眺める時間も日ましに長くなっていった。青年のほうもそうした態度にたいして彼女に感謝しているように思われた。ふたりの視線が合わさるたびに、青年の蒼白(あおじろ)い頬がさっと赤らむのを、彼女は若い女性特有の敏感さで見てとった。一週間後には、彼女も彼に微笑を返した……


(J4) 高橋 1978
 その日から、若い将校がきまった時刻にこの窓の下に現われぬ日はなくなった。彼と彼女のあいだには無言の関係ができあがった。彼女はいつもの場所で刺繍をしながら、彼が近づいてくるのが、勘でわかるようになった。そして、顔をあげて彼を見つめ、面映(おもはゆ)く彼にまなざしをなげかける時間も日ましに長くなった。青年はこのことを感謝しているふうに見えた。ふたりのまなざしが合うたびに、きまって彼の青白い頬(ほお)にさっと赤みのさすのを、若い女の敏感な瞳は見のがさなかった。一週間目には、彼女は彼にほほえみかけた……。


(J5) 小沼 1969
 そのとき以来、その青年の姿が、きまった時刻に、この家の窓の下に現われない日は一日もなかった。彼と彼女とのあいだにあからさまには約束されたことのない交渉が成立した。いつもの場所にすわって仕事をしながらも、彼女は彼の近づいて来る気配を感じ——そっと顔を上げて、彼のほうを眺めるのだが、その眺める時間も日ごとに長くなって行くばかりだった。青年もそれに対して彼女に感謝しているように思われた。二人の視線が合わさるたびに、彼の青白い頬(ほほ)がさっと紅(くれない)におおわれるのを、若い女性の目ざとさで彼女はちゃんと見てとったのである。一週間後には、彼女は彼にほほえみかけるようになった……。


(J6) 藤井 1967, 1970
 それ以来、その若者がきまった時間に屋敷の窓の下にあらわれない日は一日もなかった。若者と彼女とのあいだに暗黙の関係が成立した。いつもの場所で仕事をしていると彼女は若者が近づいてくるのを感じて顔をあげ、相手を見つめた。相手を見つめる時間は日ましに長くなっていった。若者はそのことを彼女に感謝しているように見えた。というのは、ふたりの視線があうたびに相手のあおざめた頬があかくなるのを彼女はおとめの目ざとさで見てとったからだ。一週間後、彼女は若者に向かってほほえみかけた……


(J7) 山本+山本=訳・文 1965
 その日からあと、士官の現われない日はありませんでした。
 リーザは、ししゅうをしていても、あの士官がこちらへ近づいてくるけはいを、しぜんとさとれるようになりました。
『もういらっしゃるじぶんだわ』
 ふと、窓の外へ目をやります。そこには、きっと、士官の姿がありました。
 目と目が合っても、リーザは、はじめのころのように、すぐはずさなくなりました。 見つめ合っている時間が、だんだん長くなりました。気のせいか、目が合ったとき、士官のあおじろい顔に、さっと赤みがさすようでした。
 一週間たちました。
 リーザは、士官に向かって、ほほえみかけるようになっていました。

  • プーシキン=原作 山本さやか=訳 山本和夫=文「スペードの女王」 川端康成〔ほか〕=監修 『少年少女世界の名作文学33 ソビエト編1』全50巻 小学館 1965/05
  • 原文は総ルビですが、ここでは省略しました。

(J8) 西本 1963
 それからというもの、若い士官は毎日一定の時刻に、その家の窓の下にあらわれるようになった。士官とリザヴェータのあいだには、暗黙の間柄が成立した。リザヴェータはいつものところにすわって仕事をしながら、ふと、彼の近づいてくるのを感じる。彼女は顔をあげて、彼を見る。その、彼を見る時間が、日ごとにながくなっていった。青年の方も、彼女がそのように見てくれるのを、感謝しているようだった。視線があうと、青年のあおじろいほほがぱっとあからむのを、彼女は若い娘のめざとさで見てとった。一週間目には、彼女はにこっと彼に笑いかけた……。

  • プーシキン=作 西本昭治(にしもと・しょうじ)=訳 「スペードの女王」 『スペードの女王・大尉の娘』 現代教養文庫 社会思想社 1963/01
  • 扉・目次・奥付などでは、タイトルの「女王」に「クイーン」とルビが振ってあります。

(J9) 丹辺 1961
 その時以来、この若い士官が、きまった時刻に、その家の窓の下にあらわれない日は一日もなかった。彼と彼女のあいだには暗黙の関係ができあがった。いつもの位置で仕事をしていると、彼女は例の男が近づいてくるのを感じた——顔をあげては、一日一日ますます長い時間をかけて彼を見つめるようになった。青年はこのことで彼女に感謝しているようにみえた。というのは、お互いの視線がぶっつかったときにはいつでも、彼の青白いほおにパッと赤味がさす様子を、娘の敏感な眼でとらえたからである。一週間たつと彼にむかってほほえみかけた。

  • プーシキン=著 丹辺文彦(にべ・ふみひこ)=訳 金子幸彦(かねこ・ゆきひこ)=編 『ロシア短篇名作集』 学生社 1961/07

(J10) 中村 1950, 1953, etc.
 その時以来、この青年の姿がきまった時刻にこの家の窓下へ現われぬ日はなかった。彼と彼女との間には、それとは言わぬ交渉が成り立った。いつもの場所に坐って仕事をしながら、彼女は彼の接近を感じ——面を上げては彼の方を見るのだったが、その時間が日ましに長くなるのだった。青年はそれに対して、彼女に感謝の心を抱くかに思われた——彼女は、若い女の眼敏さで、二人の瞳が会うたびに、蒼白い彼の頬にさっと紅(くれな)いのさすのを見逃さなかった。一週間後には、彼女は彼に微笑みかけるようにさえなった……


(J11) 神西 1933, 1948, etc.
 その日からこの方、若い士官の姿が定まった時刻に、窓の下にあらわれぬ日は無かった。二人の間には、言わず語らずの間柄が成り立った。彼女は何時(いつ)もの場所に針仕事をしながら、彼の近づいて来る気配をおのずから悟るようになった。すると彼女は面をあげて、じっと彼を見つめる。見つめる時間も、日ましに長くなりまさった。青年はこの無邪気なもてなしに感謝の心を抱くかに見えた。二人の眸(ひとみ)が合わさるごとに、男の蒼白(あおじろ)い頬をさっと紅の射(さ)すのを、彼女は若い女に特有の眼ざとさで見て取った。七日を経て、彼女は彼に微笑(ほほえ)みかけた。


(J12) 中山 1936, 1937, etc.
 この時からといふもの、青年の姿が、この家の窓下に、いつも一定の時刻にあらはれぬ日とてはなかつた。二人の間には、そこはかとない交渉が出來て來た。いつもの所で仕事をしてゐても、近づいて來る氣配が感ぜられて、頭をあげて、日ましに一そうよく、しみじみと男を見つめるやうになつた。どうやら青年の方では、見られることを有難がつてゐるらしかつた。二人の眸が遭ふ度ごとに、男の青白い頬がさつと赧らむのを、彼女は若い者につきものの鋭い眼ざしをもつて見てとつた。一週間ほどすると、彼女は男に微笑みかけるやうになつた。

  • プウシキン=著 中山省三郎=譯 「スペェドの女王」 『プウシキン全集3』 改造社 1936/11(昭和11)

(J13) 岡本 1929, 1948, etc.
 この時以來、彼の青年士官が一定の時間に、窓の下にあらはれないと言ふ日は一日もなかつた。彼と彼女のあひだには無言のうちに或る親(したし)みを感じて來た。いつもの場所で刺繍(ししう)をしながら、彼女は彼の近づいて來るのをおのづからに感じるやうになつた。さうして顏(かほ)を上げながら、彼女は一日ごとに彼を長く見つめるやうになつた。青年士官は彼女に歡迎(くわんげい)されるやうになつたのである。彼女は青春の鋭い眼で、自分達の眼と眼が合ふ度に、男の青白い頬が俄(にはか)に紅(あか)らむのを見て取つた。それから一週間目ぐらゐになると、彼女は男に微笑(びせう)を送るやうにもなつた。


(J14) 梅田 1925
 その時以來、その若い男がいつもの時刻に彼女等の家の窓下に姿を現はさないで過ぎる日はなかつた。彼と彼女との間にはそれと云はず語らずの相識(ちかづき)が成り立つた。彼女は自分の仕事の場所に腰かけてゐて、彼がやつて來るのを感じた——そしては頭をあげて、一日ましに長く/\彼を眺めた。その若い男は、そのために彼女に對して感謝してゐるかのやうであつた、といふのは、彼女は靑春のい眼で、二人の視線がかちあふその度にいつも彼の蒼白い頬が、忽ちサツと紅を帶びるのを見たからである。一週間ののちには、彼女は彼に頬笑みかけた……

  • プーシュキン=作 梅田寛(うめだ・かん)=譯「スペードの女王」 『世界短篇小大系 露西亞篇(上)』 非賣品 近代社 1925/12/20(大正14)
  • 目次の表記は「スペイドの女王」。章扉と本文の表記は「スペードの女王」。過・視・週・梅の旧字は新字で置き換えました。原文は総ルビですが、ここではその一部を省略しました。

(J15) 山村 1921
 この時以來その若い士官がいつもの時刻に彼女の窓下に現はれない日とては一日もなく、二人の間には一種の無言の馴染が成り立つた。仕事をしてゐながら彼女は、若い士官の近附いて來るのが解るのが常であつた。で彼女は頭を上げて毎日々々長い長い間士官を眺めるのであつた。若い男はそれを非常に感謝してゐるやうに見えた。彼女は若い者の鋭い眼で、二人の視線が出會ふ度毎に男の蒼白い頬がどのやうにすぐ眞赤に染まるかを見て取つた。一週間ばかり經つてから彼女は男に微笑んでみせるやうになつた……。

  • プーシュキン=著 山村魏(やまむら・たかし)訳 「スペードの女王」 『プーシュキン小説集』 叢文閣 定價金貳圓 1921/04(大正10)

(J16) 小宮 1906, 1999
 その後は同じ刻限と覺ぼしき頃、窓の下に、この男の來ぬ日はない。言葉こそ交(かは)さね、二人の關係は日に増し近くなつて來る。例の處に坐つて仕事をして居ると、男の來るのが自然と知れる。——頭を揚げて日毎日毎に見おろす。男の鋭い眼を見おろす。眼と眼とが相合ふとき、男の蒼白い頬にむら/\と湧く濃き紅(くれなゐ)を見おろす。一週過ぎて、二人は相見て互に微笑むやうになつた。


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Desde entonces no había día en que el joven, a la misma hora, no apareciera bajo las ventanas de la casa. Entre ambos se estableció una relación inadvertida. Sentada junto a su labor, ella notaba su llegada, levantaba la cabeza y lo miraba cada vez más largo rato. El joven parecía estarle agradecido por ello: la muchacha, con la aguda mirada de la juventud, veía cómo un repentino rubor cubría las pálidas mejillas del oficial cada vez que sus miradas se encontraban. Al cabo de una semana ella le sonrió...

  • La Dama de Espadas by Alexandr Puchkin
  • E-text at Ciudad Seva

■フランス語訳 Translation into French

Depuis lors, il ne se passa pas de jour que le jeune ingénieur ne vînt rôder sous sa fenêtre. Bientôt, entre elle et lui s’établit une connaissance muette. Assise à son métier, elle avait le sentiment de sa présence ; elle relevait la tête, et chaque jour le regardait plus longtemps. Le jeune homme semblait plein de reconnaissance pour cette innocente faveur : elle voyait avec ce regard profond et rapide de la jeunesse qu’une vive rougeur couvrait les joues pâles de l’officier, chaque fois que leurs yeux se rencontraient. Au bout d’une semaine, elle se prit à lui sourire.

  • La Dame de pique by Alexandre Pouchkine. Translated by Prosper Mérimée
  • E-text at Wikisource

■英訳 Translations into English

(E1) Twitchell
This appearance of the officer had become a daily occurrence. The man was totally unknown to her, and as she was not accustomed to coquetting with the soldiers she saw on the street, she hardly knew how to explain his presence. His persistence finally roused an interest entirely strange to her. One day, she even ventured to smile upon her admirer, for such he seemed to be.

  • The Queen of Spades by Aleksandr Sergeevich Pushkin. Translated by H. Twitchell
  • E-text at Project Gutenberg

(E2) Duddington
Since then not a day had passed without the young man appearing at a certain hour before the windows of their house. A contact had arisen between them of itself, as it were. Sitting in her usual place at work she felt his approach --and, lifting her head, looked at him longer and longer every day. The young man seemed to be grateful to her for it: with the keen eyes of youth she saw a flush overspread his pale cheeks every time their eyes met. Before the end of the week she had smiled at him.


(E3) FullBooks.com, etc.
From that time forward not a day passed without the young officer making his appearance under the window at the customary hour, and between him and her there was established a sort of mute acquaintance. Sitting in her place at work, she used to feel his approach, and raising her head, she would look at him longer and longer each day. The young man seemed to be very grateful to her; she saw with the sharp eye of youth, how a sudden flush covered his pale cheeks each time that their glances met. After about a week she commenced to smile at him...


■ドイツ語訳 Translations into German

Von nun an erschien der junge Mann jeden Tag zur gleichen Stunde vor ihrem Fenster. Zwischen ihm und ihr entwickelte sich ein stummes Verhältnis. Wenn sie an ihrer Arbeit saß und sein Nahen fühlte, hob sie den Kopf und blickte ihn an; von Tag zu Tag wurde dieser Blick länger. Der junge Mann war ihr dafür, wie es schien, sehr dankbar: sie sah mit dem scharfen Blick der Jugend, wie seine blassen Wangen jedesmal rot wurden, wenn sich ihre Blicke trafen. Nach weiteren acht Tagen lächelte sie ihm bereits zu...


 Video 
Pikovaya dama (1982) a TV adaptation directed by Igor Maslennikov
И́горь Фёдорович Ма́сленников - Пиковая Дама (1982)


■ロシア語原文 The original text in Russian

С того времени не проходило дня, чтоб молодой человек, в известный час, не являлся под окнами их дома. Между им и ею учредились неусловленные сношения. Сидя на своем месте за работой, она чувствовала его приближение, — подымала голову, смотрела на него с каждым днем долее и долее. Молодой человек, казалось, был за то ей благодарен: она видела острым взором молодости, как быстрый румянец покрывал его бледные щеки всякий раз, когда взоры их встречались. Через неделю она ему улыбнулась...


■Spelling variations of the author's name in European languages

A. S. Puschkin,
Aleksander S. Pushkin,
Aleksandr Pushkin,
Aleksandr Sergeevich Pushkin,
Aleksandr Sergeyevich Pushkin,
Aleksandr Sergeyevich,
Alexander Puschkin,
Alexander Pushkin,
Alexander Puszkin,
Alexander S. Pushkin,
Alexander Sergeievitch Poushkin,
Alexander Sergeyevich Pushkin,
Alexandr Pushkin,
Alexandr Sergeievitch Pushkin,
Alexandr Sergeyevitch Pushkin,
Alexandre Pushkin,
Pouchekine,
Pouchequine,
Pouchkine,
Puschkin,
Pushkin,
Puszkin.

   Cf. Biography Research Guide


■著者名の日本語表記いろいろ

A・C・プーシキン
A・S・プーシキン
A・プーシキン
アレクサンダー・プーシキン
アレクサンドル・セルゲービッチ・プーシキン
アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン
アレクサンドル・セルゲーヴイチ・プーシキン
アレクサンドル・セルゲェヴィチ・プーシキン
アレクサンドル・セルゲエヴイチ・プーシキン
アレクサンドル・プーシキン
プーシキン
プーシュキン
プゥシキン
プウシキン
プシキン
 
   参考:東京都立図書館 www OPAC 典拠詳細表示


■ほぼ網羅的な邦訳リスト
 A more or less complete list of translations into Japanese

下のリストは、国立国会図書館 NDL-OPAC でタイトル「スペード」、著者・編者「プーシキン」を入力して得られた検索結果に、漏れのあった数タイトルを気がついた範囲で補足したもの。配列は、訳者ごとにまとめて、初版刊行年の新→旧の順。多くのタイトルの前についている数字は、検索結果をコピー&ペーストしたために生じたもので、数字が大きいほど古いことになります。★のついたタイトルは、上にその訳文の抜粋を掲載したものです。

渡辺節子=文(抄訳/再話)
★--.     悪魔のトランプ占い. -- ポプラ社, 1986.07. -- (ポプラ社文庫)

木村浩訳
★ 7.     世界文学全集. 23. -- 集英社, 1980.12

河野多恵子(神西清訳に拠る抄訳)
  3.     世界幻想名作集 / 渋沢竜彦. -- 河出書房新社, 1996.11. -- (河出文庫)
 --.     世界幻想名作集 グラフィック版 世界の文学 別巻1 / 渋沢竜彦. -- 世界文化社, 1979

高橋包子訳
  --.     スペードの女王・大尉の娘. -- グーテンベルク21 (電子ブック)
★--.     世界文学全集. 36 / 五木寛之. -- 学習研究社, 1978.2

小沼文彦訳
★12.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 旺文社, 1969. -- (旺文社文庫)

藤井一行訳
★15.     世界文学全集. 第20. -- 筑摩書房, 1967

山本さやか訳 山本和夫文
★17.     少年少女世界の名作文学. 33(ソビエト編 1) / 川端康成. -- 小学館, 1965

草鹿外吉(くさか・そときち)訳
  16.     世界青春文学名作選. 第17 / 学習研究社書籍編集部. -- 学習研究社, 1964. -- (ガッケン・ブックス)

西本昭治訳
★19.     スペードの女王・大尉の娘 / プーシキン[他]. -- 社会思想社, 1963. -- (現代教養文庫)

大庭さち子訳
  21.     大尉の娘・スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 偕成社, 1962. -- (少女世界文学全集 ; 20)

丹辺文彦訳
★24.     ロシア短篇名作集 / 金子幸彦. -- 学生社, 1961

抄訳/解説書? 著訳者未確認
  30.     スペードの女王 / ダイジェスト・シリーズ刊行会. -- ジープ社, 1950. -- (ダイジェスト・シリーズ ; 第14)

中村白葉訳
   4.     魔術師物語. -- 北宋社, 1989.9
   8.     世界文学全集. 36 / 五木寛之. -- 学習研究社, 1978.2
★--.     ロシア文学全集 決定版. 2. -- 日本ブック・クラブ 1969
  18.     ロシア・ソビエト文学全集. 第2. -- 平凡社, 1964
  20.     世界文学全集. 第49. -- 新潮社, 1963
  26.     ロシア文学全集. 第1巻. -- 修道社, 1957
  27.     プーシキン小説全集. 第2 / 中村白葉. -- 新潮社, 1954. -- (新潮文庫)
  28.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 角川書店, 1953. -- (角川文庫 ; 第376)
  31.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 思索社, 1950. -- (思索選書 ; 第156)

中山省三郎訳
  29.     スペードの女王・青銅の騎士 / プーシキン[他]. -- 創元社, 1953. -- (創元文庫 ; B 第79)
  --.     世界文学全集. 〔第1期〕 第22 / 河出書房. -- 河出書房, 1950
  --.     スペヱドの女王 / プゥシキン[他]. -- 春陽堂, 1949. -- (春陽堂文庫 ; 第1014)
  --.     スペエドの女王 / プウシキン[他]. -- 柏書店, 1946
  --.     スペェドの女王 / プゥシキン[他]. -- 書物展望社, 1937
★--.     プウシキン全集. 第3巻. -- 改造社, 1936

神西清訳
★ 1.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 改版. -- 岩波書店, 2005.4. -- (岩波文庫)
   5.     ちくま文学の森. 10 賭けと人生 / 安野光雅. -- 筑摩書房, 1988.7
   9.     プーシキン全集. 4. -- 河出書房新社, 1972
  10.     筑摩世界文学大系. 30. -- 筑摩書房, 1972
  13.     世界文学全集. 第2集 第8巻. -- 河出書房, 1968
  14.     スペードの女王・ベールキン物語 / プーシキン[他]. -- 岩波書店, 1967. -- (岩波文庫)
  22.     世界文学大系. 第26. -- 筑摩書房, 1962
  23.     世界文学全集. 第9 / 阿部知二. -- 河出書房新社, 1962
  25.     世界文学全集. 第3期 第5. -- 河出書房新社, 1958
  32.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 12版. -- 岩波書店, 1950. -- (岩波文庫)
  33.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 角川書店, 1949. -- (角川文庫 ; 第12)
  35.     プーシキン短篇集 / 神西清. -- 角川書店, 1948. -- (飛鳥新書)
  36.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 岩波書店, 1947. -- (岩波文庫 ; 925)
  37.     スペードの女王 / プーシキン[他]. -- 岩波書店, 1933. -- (岩波文庫 ; 925)

岡本綺堂訳
   2.     世界怪談名作集. 上 / 岡本綺堂. -- 新装版. -- 河出書房新社, 2002.6. -- (河出文庫)
   6.     世界怪談名作集. 上 / 岡本綺堂. -- 河出書房新社, 1987.8. -- (河出文庫)
  11.     岡本綺堂読物選集. 第8. -- 青蛙房, 1970
  34.     世界怪談名作集 / 岡本綺堂. -- 新星工房, 1948
★--.     世界大衆文学全集. 第35巻. -- 岡本綺堂. -- 改造社, 1929

梅田寛訳
★38.     世界短篇小説大系. 露西亜篇 上 / 近代社. -- 近代社, 1925

山村魏(やまむら・たかし)訳
★39.     プーシュキン小説集 / 山村魏. -- 叢文閣, 1921

小宮破霄訳
★40.     明治翻訳文学全集《新聞雑誌編》. 36 / 川戸道昭, 榊原貴教. -- 大空社, 1999
  41.     『明星』1906/11(明治39)収載


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2015/03/02 日本語版ラジオドラマの YouTube 画面と望月哲男=訳 2015/02/20 を追加しました。
  • 2011/01/05 梅田寛=譯 1925/12/20、スペイン語訳、フランス語訳、およびドイツ語訳を追加しました。
  • 2010/04/12 Igor Maslennikov 監督によるテレビ化作品の YouTube 動画を追加しました。
  • 2007/12/01 藤井一行=訳 1967/09, 1970/11 を追加しました。
  • 2007/11/22 山村魏=訳 1921/04 を追加しました。
  • 2007/11/18 西本昭治=訳 1963/01 を追加しました。
  • 2007/11/14 小宮破霄=訳 1999/12、1906/11 を追加しました。
  • 2007/11/08 高橋包子=訳 1978/02 を追加しました。
  • 2007/11/04 セクションの配列と見出しを一部修正しました。

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