Yanase Naoki 柳瀬尚紀

Saturday, 15 June 2013

How pleasant to know Mr Lear by Edward Lear エドワード・リア 「リアさんって人、とっても愉快!」「リアさんて会うといいお方!」「リアさんって、お会いして楽しいかた!」

■はじめに Introduction

ノンセンス詩の大家エドワード・リア  (1812-1888) が自己を戯画化してうたった詩。


 Image 
エドワード・リア73.5歳と彼の猫フォス16歳。エドワード・リアによるリトグラフ。
Edward Lear aged 73 and a half and his cat Foss aged 16. A lithograph by Edward Lear.
73andahalf_2
Image source: Feeling My Age


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 柳瀬 2012
「リアさんって人、とっても愉快(ゆかい)!」
 世に送った珍作(ちんさく)かずかず
世間(せけん)の思うに短気な変人 つきあい厄介(やっかい)
 そんな噂(うわさ)は少数読者の耳に届(とど)かず

頭は堅(かた)くて四角四面
 鼻は特大おおいに目立つ
いささか醜(みにく)いその顔面
 かつらにも似(に)た顎(あご)ひげ叢立(むらだ)つ

両耳、両目、十本指をちゃんとそなえて
 指折りかぞえる御自(おんみずか)ら
昔むかしは五指(ごし)に入る歌手の名を得(え)て
 その声いまや蛻(もぬけ)の殻(から)

[以下略]


(J2) 新倉 2012
リアさんて会うといいお方!
 こんなにくだらぬ本書いて
さぞかしつむじ曲がりかも——
 ところが案外いいお方

頭はいつも具体的(それにたいへん几帳面)
 鼻はハナハダ大きくて
顔はあんまりはえぬほう
 髪はまるでかつらのよう

両目 両耳 指十本
 (そのうち二本は親指で)
むかしは歌手の端くれで
 今はだんまり無口のほう

[以下略]


(J3) 高橋 1977
リアさんって、お会いして楽しいかた!
あんなにたくさんばかばかしいことをお書きになって!
気むずかしいとか変人とかいわれることもあるけれど
なかなか愉快な人という噂もないじゃない。

その精神たるや具体的で几帳面
その鼻たるやおそろしく巨大
その顔立ちはかなり醜悪
その髭は(ひげ)は鬘(かつら)にそっくり

耳がある、目も二つ、指は十本
少なくとも親指も数に入れればそういうこと
昔はウグイス鳴かせたこともある
いまは唄を忘れただんまりガラス……

[以下略]

  • 高橋康成(たかはし・やすなり)=著 『ノンセンス大全』 晶文社 1977-01-10

■英語原文 The original text in English

"How pleasant to know Mr Lear!"
  Who has written such volumes of stuff!
Some think him ill-tempered and queer,
  But a few think him pleasant enough.

His mind is concrete and fastidious,
  His nose is remarkably big;
His visage is more or less hideous,
  His beard it resembles a wig.

He has ears, and two eyes, and ten fingers,
  Leastways if you reckon two thumbs;
Long ago he was one of the singers,
  But now he is one of the dumbs.

[Omission]

   How pleasant to know Mr Lear in Nonsense Books by Edward Lear
   E-text at:


 Video 
エドワード・リアの生涯 The Life of Edward Lear

Uploaded to YouTube by Mark Warner on 22 Mar 2013.


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2013-06-16 原書に関する書誌情報を追加しました。

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■洋書 Books in non-Japanese languages

■和書 Books in Japanese

  

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Monday, 29 November 2010

The King of the Cats by Stephen Vincent Benét スティーブン・ヴィンセント・ベネー / スティーヴン・ヴィンセント・ベネー / スティーヴン・V・ベネット / S・V・ベネ 「猫の王様」「猫の王さま」「猫の王」

■はじめに Introduction

ムッシュー・ティボルト(ティボー)は名指揮者。ヨーロッパ随一との呼び声も高い。客演指揮者として近々ニューヨークにも来演する。

ヒマとお金のある上流のご婦人がたにとっては絶好のチャンス到来だ——見栄の張り合いをするための。マダムたちは競って、このセレブなムッシューをディナーに招こうとしている。

ところが、マエストロの指揮ぶりには、ひとつ妙なところがある。なんと彼は〝しっぽ〟でタクトを振ってオーケストラを指揮するのだ……。

英語圏でも日本でも、たびたび猫本にとりあげられている人気短篇。なぜかホラー物アンソロジーにも、よく収録される。だが、読んでみるとちっとも恐くない。むしろ、ニューヨークの社交界を風刺しているようにも見える。結末は謎めいている。粋でユーモラスでミステリアスな一篇。下に引用するのは、その冒頭部分。


■表紙画像コレクション Cover photo collection

↓ Click to enlarge ↓

ja Ja_1999_neko_no_kage ja Ja_1998_neko_monogatari ja Ja_1995_okiniiri_no_neko_monogatari

ja Ja_yanase_naoki_neko_hyakuwa pl Pl_nadrzekamibabilonu en En_2009_american_fantastic_tales

en En_1996_cat_tales_amory_upward en En_1974_beware_of_the_cat en En_1942_selected_works_of_stephen_v


■言語と書誌情報 Linguistic and bibliographic information

[ja] 日本語
タイトル: 猫の影 (恐怖と怪奇名作集6)
著者: ロバート・ブロック、ブラム・ストーカー、スティーブン・ヴィンセント・ベネー、マイケル・ジョーゼフ(著) 矢野浩三郎(訳) 大久保浩(絵)
単行本
出版社: 岩崎書店
出版年: 1999-04
ISBN-10 : 4265032567
ISBN-13 : 9784265032563


[ja] 日本語
タイトル: 猫物語
著者: 富士川義之(編訳) アントーニイ・ボゴレーリスキイ、アントン・チェーホフ、テーオドール・シュトルム、ドロシー・L・セイヤーズ、スティーヴン・ヴィンセント・ベネ、ヒレア・ベロック、アーサー・ワイゴール、エリナー・ファージョン、シドニー=ガブリエル・コレット、シドニー=ガブリエル・コレット、カレル・チャペック、レスリー・P・ハートリー、イターロ・カルヴィーノ(著)
単行本
出版社: 白水社
出版年: 1998-11-10
ISBN-10 : 456004662X
ISBN-13 : 9784560046623


[ja] 日本語
タイトル: お気に入りの猫物語—世界の猫文学10選
著者: クリーヴランド・エイモリー(編・序文) ロビン アップワード(写真) ルーイス・キャロル、ローズ・ファイルマン、マーガリート・スティーン、サキ、コレット、シャルル・ペロー、エミール・ゾラ、アントン・チェーホフ、スティーヴン・ヴィンセント・ベネー、マーク・トウェイン(著) 青木榮一(訳)
単行本
出版社: ディーエイチシー (DHC)
出版年: 1995-12-12
ISBN-10 : 4887240481
ISBN-13 : 9784887240483
Image source: 古本屋 HoneyBeeBrand(みつばち印)


[ja] 日本語
タイトル: 猫百話(ちくま文庫)
著者: 柳瀬尚紀=編
文庫
出版社: 筑摩書房
出版年: 1988-10-25
ISBN-10 : 4480022708
ISBN-13 : 9784480022707


[pl] ポーランド語
タイトル: Nad rzekami Babilonu (By the Waters of Babylon)
著者: Stephen Vincent Benét 
ペーパーバック
出版社: Iskry
出版年: 1988
ISBN-10 : 8320710189
ISBN-13 :
More info at Świstak.pl


[fr] フランス語 [No cover photo]
タイトル: Le Roi des chats
著者: Stephen Vincent Benét (Auteur), Pierre Javet (Traducteur)  
ペーパーバック
出版社: Paris : Julliard
出版年: 1947
ISBN-10 :
ISBN-13 :


[en] 英語
タイトル: American Fantastic Tales: Terror and the Uncanny from Poe to the Pulps
著者: Peter Straub (Editor) Charles Brockden Brown, Washington Irving, Edgar Allan Poe, Nathaniel Hawthorne, Herman Melville, Fitz-James O’Brien, Bret Harte, Harriet Prescott Spofford, W. C. Morrow, Sarah Orne Jewett, Charlotte Perkins Gilman, Stephen Crane, Kate Chopin, John Kendrick Bangs, Robert W. Chambers, Ralph Adams Cram, Madeline Yale Wynne, Gertrude Atherton, Emma Francis Dawson, Mary Wilkins Freeman, Frank Norris, Lafcadio Hearn, F. Marion Crawford, Ambrose Bierce, Edward Lucas White, Olivia Howard Dunbar, Henry James, Alice Brown, Edith Wharton, Willa Cather, Ellen Glasgow, Julian Hawthorne, Francis Stevens, F. Scott Fitzgerald, Seabury Quinn, Stephen Vincent Benét, David H. Keller, Conrad Aiken, Robert E. Howard, Henry S. Whitehead, August Derleth, H. P. Lovecraft, Clark Ashton Smith, Robert Bloch 
ハードカバー
出版社: Library of America
出版年: 2009-10-01
ISBN-10 : 159853047X
ISBN-13 : 9781598530476
Publisher's page for this book
More info at SFScope (Review by Ian Randal Strock, 2009-07-31)


[en] 英語
タイトル: Cat Tales: Classic Stories from Favorite Authors
著者: Cleveland Amory (Introduction) Robin Upward (Photographer) Lewis Carroll, Rose Fyleman, Marguerite Steen, Saki, Sidonie-Gabrielle Colette, Charles Perrault, Émile Zola, Anton Chekhov, Stephen Vincent Benét, Mark Twain
ハードカバー
出版社:Gramercy
発売日:1996-05-28
ISBN-10 : 0517148536
ISBN-13 : 9780517148532


[en] 英語
タイトル: Beware of the Cat
著者: Michel Parry (editor) Gulielmus Baldwin, Barry Pain, Stephen Vincent Benét, Traditional, Byron Liggett, J. S. Le Fanu, Algernon Blackwood, Saki, Theodore Sturgeon, Ramsey Campbell, H. P. Lovecraft, Ambrose Bierce, Walter Wintle, Ernest Hamilton
ペーパーバック
出版社: London : Arrow Books
出版年: 1974
ISBN-10 : 0099094509
ISBN-13 : 9780099094500
Image source: Vault of Evil


[en] 英語
タイトル: Selected Works of Stephen Vincent Benét
著者: Stephen Vincent Benét
ハードカバー
出版社: Henry Holt & Co
出版年: 1942-07
ISBN-10: 0030285305
ISBN-13: 9780030285301
Image source: Fantastic Fiction


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 矢野 1999
「でも、そんな……ごじょうだんでしょ——まさか、しっぽでなんて」
 カルベリン夫人は息をのんで、そういった。
 ディングル夫人は、強くうなずいてみせた。
「ほんとのことよ。わたし、この目で見たんですもの。それも、二度もね。パリで一度、それからローマでも——わたしたち、ロイヤルボックス(特別貴賓席)できいていたんですけど、それはすばらしい演奏で。これまでのオーケストラで、味わったこともない感動をうけましたわ。ところが、あなた——」
 夫人はそこで、ちょっとためらってから、
「彼はなんと、しっぽで指揮をしていたんです」と、いった。
「なんてまあ、すてきっていうか、おそろしいっていうか」
 カルベリン夫人はすっかり引きこまれている。
「彼がついたらすぐに、お夕食に招待したいわ——もうすぐ、つくんでしたわね?」
「十二日にね。ニュー・シンフォニーが、客員指揮者として招いて、特別コンサートを三回開くことになってますの。あなたもぜひ、わたしたちといっしょに、お夕食会にいらっしゃい。彼はとっても忙しい人ですけど、そのための時間をさいてくれると、約束してくれましたから——」

   スティーブン・ヴィンセント・ベネー=著 「猫の王様」
   ロバート・ブロック〔ほか〕=著 矢野浩三郎(やの・こうざぶろう)=訳
   大久保浩(おおくぼ・ひろし)=絵
   『猫の影 恐怖と怪奇名作集6』 岩崎書店 1999-04-25
   ルビは省略しました。


(2) 青木 1995
 「でも、奥様、本当にそのおつもり——しっぽだなんて!」カルヴァリン夫人はちょっと息をのんで言った。
 ディングル夫人は感慨深げにうなずいた。
 「ところが、その通りなんですのよ。わたくし、本当にこの目で見たのですもの。それも二度も。一度は、もちろんパリで。それから、ローマで指揮しているときにもう一度。わたくしたち、ロイヤルボックスにおりましたのよ。あの方が指揮なさったのよ。奥様、あんなにすばらしいオーケストラは、きっとあなただってお聞きになったことはなくってよ。しかも、奥様——」夫人はややためらいながら、つけ加えた。「あの方、しっぽで指揮をなさったのよ」
 「まあ、口にするのもおぞましいわ!」カルヴァリン夫人はあきれ返ったような口調だが、興味津々な声で言った。
 「あの方がこちらにいらしたら、すぐにディナーに招待しなくては——じきにいらっしゃるのでしょう?」
 「十二日よ」ディングル夫人が目を輝かせて言った。
 「〈ニュー・シンフォニー〉があの方を客員指揮者に招いて、特別公演を三回開くのよ——あの方がこちらにいらっしゃる間にいつか、夕食を皆さんとご一緒できるといいわね——もちろん、すごくお忙しいのだけれど、できるだけ時間をさくと約束してくださったの」

   スティーヴン・ヴィンセント・ベネー=作 「猫の王様」
   クリーヴランド・エイモリー=編・序文 ロビン・アップワード〔ほか〕=写真
   青木榮一(あおき・えいいち)=訳
   『お気に入りの猫物語—世界の猫文学10選
   ディーエイチシー (DHC) 1995-12-12
   原文の傍点を下線で置き換えました。

   原書:
   Cat Tales: Classic Stories from Favorite Authors
   Edited by Cleveland Amory, Photographs by Robin Upward
   Viking Studio Books, 1989-06-01


(3) 中矢 1992, 1998
 「でもあなた」とカルヴリン夫人が小さくあえいでいった。「まさか本気でおっしゃっているんじゃないでしょうね——尻尾だなんて」
 ディングル夫人は、いかにもといわんばかりにうなずいた。「いいえ、まさにそのとおりなの。わたくし実際にあの方を見たことがあるんですもの。二度。もちろんパリで。つぎにローマで勅命を受けて出演なさったときに——わたくしたちロイヤル・ボックスにおりましたのよ。あの方が指揮をして——あなた、オーケストラのあれほどの効果をお聴きになったことはないでしょうね——それにあなた」と、彼女はわずかにためらって、「あの方、なにしろあれで指揮をなさったのですから」
 「まったくぞくぞくするほどの恐ろしさで、ことばになりませんわ!」とカルヴリン夫人は、呆然とした調子ではあるが貪欲な声でいった。「あの方がこちらにおいでになったら早速晩餐にお招きしなくっちゃ ——こちらにおいでになるんでしょう?」
 「十二日に」とディングル夫人は目をかがやかせていった。「ニュー・シンフォニーの関係者たちはあの方に三回の特別コンサートの客員指揮を要請したの——あの方がこちらにおられるあいだに、いつかあなた方が、このわたくしどものところでお食事をごいっしょできると本当にうれしいのですけれど——あの方、もちろん、とってもお忙しいのに——でも都合のつくかぎりの時間をわたくしどもにくださると約束してくださったわ」

   スティーヴン・ヴィンセント・ベネー=著
   中矢一義(なかや・かずよし)=訳 「猫の王様」
   富士川義之(ふじかわ・よしゆき)=編訳
   a.猫物語』 白水社 新装版 1998-11-10
   b.猫物語』 白水社 1992-03
   引用は a. に拠りました。


(4) 柳瀬 1988
「でも、まさか」ミセス・カルヴァリンはいって、ひとつ小さくあえいだ。「いくらなんでも、まさかほんとうに——尻尾だなんて!」
 ミセス・ディングルは強くうなずいた。「そのまさかですの。わたくし、この目で見ましたのよ。それも二度。もちろんパリで、それからローマでの御前演奏会——わたくしどもはロイヤル・ボックスにお招きを受けましたもので。あの方の指揮は——それはもう、たぐいまれなくらい見事にオーケストラを響かせて——しかも」と、夫人はちょっと間をおいた。「まぎれもない尻尾で指揮をなさったのです」
「なんかうっとりして、うかがっているだけでぞくぞくしますこと!」ミセス・カルヴァリンはうわずった、それでいて貪欲な声でいった。「お越しになられたら、さっそくお食事にお招きしなくては——じきにいらっしゃるのですわね?」
「十二日ですわ」ミセス・ディングルはきらりと目を輝かせていった。「新交響楽団が客員指揮をお願いして、特別演奏会を三回催しますの——あの方のご滞在中に、お宅様もぜひお食事にお招きしたいと思っておりますのよ——ええ、もちろんお忙しいお方ですけれど——でもできるだけ時間をさいてくださると、お約束をいただいてますから——」

   S・V・ベネ=著 柳瀬尚紀(やなせ・なおき)=訳 「猫の王」
   柳瀬尚紀=編 『猫百話』 ちくま文庫 1988-10-25


(5) 南波 1987
「まさか、そんな」ミセス・カルヴェリンはあっけにとられて言いました。「ごじょうだんでしょ——しっぽなんて!」でもミセス・ディングルはにこりともせずにうなずいたのです。「いいえ、本当ですの。しっかりこの目でたしかめたんですから、二回も。最初はもちろんパリで、次はたしかローマの閲兵式でしたわ——わたくしどもは、ちゃんと貴賓席(ロイヤル・ボックス)におりましたのよ。あのかたは指揮棒のかわりに——ああ、オーケストラの演奏くらいで、あんなにぞくぞくしたことってありませんでしたわ——それがね、おどろいちゃいけませんことよ」彼女は芝居っ気たっぷりにちょっと間をおくと、「そのしっぽを振って指揮をとったんですの」
「まあ、そんなことって! でも、すてき、なんてすばらしい!」とミセス・カルヴェリンは急にうきうきしはじめると、ちゃっかり言ったのです。「これはもう、その方がいらしたら絶対ディナーに御招待しなくては——そのうちこちらにいらっしゃるんでしょ?」
「二十日ですわ」ミセス・ディングルの目が自慢そうに、キラリと輝きました。「新交響楽団(ニュー・シンフォニー)はあのかたを客演指揮者として招いて、三回の特別公演を予定してるんですの——そのうち彼をうちにおまねきしますから、よろしかったらあなたも御一緒にどうぞ——なんといいましても、ほんとにお忙しいかたでしょう——でも、あい間をみてかならずと約束してくださったから——」

   スティーヴン・V・ベネット=著 南波喜久美=訳 「猫の王さま」
   中田耕治(なかだ・こうじ)=編 スプレイグ・デ・キャンプ〔ほか〕=著
   『恐怖通信2』 河出文庫 1987-01-10
   文中の傍点を下線で置き換えました。


(6) 山本 1971
「でも、あなた——」 カルベリン夫人がびっくりしたように言った。 「尻尾(しっぽ)だなんて、ご冗談でしょう?」
 ディングル夫人はもっともらしくうなずいてみせた。
「いいえ、冗談なもんですか。わたしはこの目で見たんですもの。しかも二度も見ましたわ。パリで一度、それからローマで——わたしたちはロイヤル・ボックスで聴いていたのですが、それはもうすばらしい演奏で、今までオーケストラで一度も味わったことのないような感動を受けましたの。ところがあなた——」 ディングル夫人の顔に、一瞬、ためらうような表情が浮かんだ。 「彼はなんと尻尾で指揮したのです」
「なんて恐ろしいことでしょう!」 カルベリン夫人が、困惑と好奇心の入りまじった声を上げた。 「彼が到着したらすぐに夕食会に招待しなければ——あの人、こちらにやって来るはずでしたわね?」
「十二日ですわ」 ディングル夫人が目を光らせて言った。 「ニュー・シンフォニー楽団が客員指揮者として彼を招聘(しょうへい)して、こちらで特別コンサートを三回開くことになっているんですの。あなたもぜひ一度、わたしたちと一緒に夕食をなさるとよろしいですわ。もちろん、彼はとっても忙しい人ですけれど、そのために時間を割(さ)いてくれるって、ちゃんと約束してくれましたもの——」

   スチーブン・ヴィンセント・ベネット=作
   山本光伸(やまもと・みつのぶ)=訳 「猫の王様」
   日本ユニエージェンシー=編 矢野浩三郎(やの・こうざぶろう)=監修
   『アンソロジー 恐怖と幻想3』 月刊ペン社 1971-07-15


■英語原文 The original text in English

"But, my dear," said Mrs. Culverin, with a tiny gasp, "you can't actually mean — a tail!"
  Mrs. Dingle nodded impressively. "Exactly. I've seen him. Twice. Paris, of course, and then, a command appearance at Rome — we were in the Royal box. He conducted — my dear, you've never heard such effects from an orchestra — and, my dear" she hesitated slightly, "he conducted with it."
  "How perfectly, fascinatingly too horrid for words!" said Mrs. Culverin in a dazed but greedy voice. "We must have him to dinner as soon as he comes over — he is coming over, isn't he?"
  "The twelfth," said Mrs. Dingle with a gleam in her eyes. "The New Symphony people have asked him to be guest-conductor for three special concerts — I do hope you can dine with us some night while he's here — he'll be very busy, of course — but he's promised to give us what time he can spare —"

   The King of the Cats (1929) by Stephen Vincent Benét
   Excerpt at Amazon.com


■外部リンク External links

 [en] English
   * Stephen Vincent Benét - Wikipedia (1898–1943)
   * Stephen Vincent Benét - Juggle.com
   * Stephen Vincent Benét - IMDb
   * The King of Cats - CBS Radio Workshop Program
    A radio drama adapted and directed by William H. Robson
    Original broadcast: 1956-11-25

 [ja] 日本語
   * スティーヴン・ヴィンセント・ベネー 「猫の王様」 - 翻訳作品集成
   * スティーヴン・ヴィンセント・ベネー - 翻訳アンソロジー/雑誌リスト
   * スティーヴン・ヴィンセント・ベネット - allcinema


■猫本・猫文学リスト Lists of cat books

  猫本・猫物語・猫文学全般
   * 古本屋HoneyBeeBrand*つながり25*みつばち印*猫つながり
   * 猫の文学(猫本大全集)- Masaaki INOUE 氏のサイト
   * ねころんで見る本棚 (BOOK1)
   * 子猫の本棚 (BOOK2)

  Amazon.co.jp "リストマニア" リスト
   * 猫のアンソロジーよ。その1 - 魂木波流 (京都) さん
   * 猫を描いた文章家の物語 - 猫の絵本箱さん
   * 年代順猫文学 - kumori さん
   * 猫だらけ - ミストフェリーズさん
   * 猫本 - ぶひぶひちゃんさん


■更新履歴 Change log

2012-03-24 柳瀬尚紀=訳 1988-10-25 を追加しました。また、『猫百話』
         1988-10-25 の表紙画像と書誌情報も追加しました。
2011-01-27 山本光伸=訳 1971-07-15 の訳文を挿入しました。
2010-12-09 南波喜久美=訳 1987-01-10 の訳文を挿入しました。
2010-11-29 【訂正とおわび】 (1) 矢野浩三郎=訳 1999-04-25 の訳文の
         下から2行目あたり「世界をさいてくれると」は正しくは「時間を
         さいてくれると」でした。おわびして訂正いたします。ご指摘
         くださったPさま、ありがとうございました。


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■DVD

■洋書 Books in non-Japanese languages
(1) Stephen Vincent Benét

(2) Cat literature

■和書 Books in Japanese

  

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Friday, 14 March 2008

The Dead (from Dubliners) by James Joyce (2) ジョイス 「死せるものたち」「死者たち」「死せる人々」「死せる人びと」「死せるもの」(『ダブリナーズ』『ダブリンの人びと』『ダブリンの人々』『ダブリンの市民』『ダブリン市民』『ダブリン人』より) (2)

« 1 The Dead »
« 1 死者たち »

        目次 Table of Contents

■はじめに Introduction
 Images  表紙画像 Cover photos
■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 柴田 2015
  (J2) 柳瀬 2009
  (J3) 米本 2008
  (J4) coderati 2005
  (J5) 結城 2004
  (J6) 高松 1987, 1999
  (J7) 戸田 1976
  (J8) 飯島 1955, 1958
  (J9) 安藤 1953, 1966, etc.
  (J10) 永松 1933
■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese
■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian
■ポーランド語訳(部分) Translation into Polish (fragment)
■ドイツ語訳 Translation into German
■イタリア語訳 Translations into Italian
  (It1)
  (It1)
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translation into French
 Video  映画 ザ・デッド (1987) Film The Dead (1987)
 Audio  『ダブリナーズ』全編収録のオーディオブック Dubliners - Full audiobook
■英語原文 The original text in English
■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese
■外部リンク External links
■更新履歴 Change log

■はじめに Introduction

短篇集『ダブリナーズ』の最後に収められていて、とくに評価の高い作品「ザ・デッド」。その最後のワン・センテンスを下に引用します。訳によっては、2文や3文に分かれているものもありますが。


 Images 
表紙画像 Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

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■中国語訳(簡体字) Translation into simplified Chinese

听见雪花落在大地的微弱声响;悄然落下,仿佛进入最后的旅程,落在所有的生人与死者身上。

   詹姆斯·乔伊斯 《往生者》 (收录于《都柏林人》)
   Quotation at 往生者 - Wikipedia


■中國語譯(繁體字) Translation into traditional Chinese

聽見雪花落在大地的微弱聲響 ; 悄然落下、彷彿進入最後的旅程、落在所有的生人與死者身上。

   詹姆士・喬伊斯 《往生者》 (收録於 《都柏林人》 )
   Quotation at 往生者 - Wikipedia


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 柴田 2015
ゲイブリエルの魂がじわじわ不覚になっていくなか、雪が降る音を彼は聞いた。雪はひそやかに宇宙一帯に降り、彼ら皆の最期が降り立つかのようにひそやかに降っていた、すべての生者と死者の上に。


(J2) 柳瀬 2009
雪がかすかに音立てて宇宙の彼方(かなた)から舞い降り、生けるものと死せるものの上にあまねく、そのすべての最期(さいご)の降下のごとく、かすかに音立てて降り落ちるのを聞きながら、彼の魂はゆっくりと感覚を失っていった。

   ジェイムズ・ジョイス=著 柳瀬尚紀=訳 「死せるものたち」
   『ダブリナーズ』 新潮文庫 2009/03


(J3) 米本 2008
雪が宇宙のなかをしんしんと降りそそぐのを、そして、すべての生者たちと死者たちの上に、最後のときが到来したかのように、しんしんと降りそそぐのを耳にしながら、彼の魂はゆっくりと意識を失っていった。

   ジェイムズ・ジョイス=著 米本義孝=訳 「死者たち」
   『ダブリンの人びと』 ちくま文庫 2008/02


(J4) coderati 2005
彼の魂は、全宇宙に幽かに 降り続く、そして来たるべき最期が降りくるのに似て、すべての生者と死者の上に幽かに降り続く雪を 聞きながら、ゆっくり意識を失っていった。

   ジェイムズ・ジョイス=著 coderati [coderati@msn.com] =訳 「死者たち
   『ダブリンの人たち』 プロジェクト杉田玄白正式参加作品
   2005/11/10 公開


(J5) 結城 2004
彼の魂はゆっくりと知覚を失っていった。雪が宇宙にかすかに降っている音が聞こえる。最後の時の到来のように、生者たちと死者たちすべての上に降っている、かすかな音が聞こえる。

   ジョイス=作 結城英雄=訳 「死者たち」
   『ダブリンの市民』 岩波文庫 2004/02


(J6) 高松 1987, 1999
雪の降る音を聞きながら、彼の魂はしだいに知覚を失っていった。雪はかすかな音をたてて宇宙に降り、最後の時の到来のように、かすかな音をたてて、すべての生者たちと死者たちのうえに降りそそいだ。

   ジョイス=著 高松雄一=訳 「死者たち」
   a.ダブリンの市民』 集英社 1999/06
   b.ダブリンの市民』 福武文庫 1987/09
   引用は b. に拠りました。


(J7) 戸田 1976
彼の魂はゆっくりと意識を失っていった。雪が宇宙の中をひそやかに降る音を、最後の時がせまり来るように、生者たちと死者たちすべての上にひそやかに降る音を聞きながら。

   ジョイス=著 戸田基(とだ・もとい)=訳 「死者たち」
   (「ダブリンの人びと」より)
   『筑摩世界文學大系67 ジョイス1』 筑摩書房 1976/07


(J8) 飯島 1955, 1958
ひそやかに宇宙を舞い下り、生けるものと死せるものの最後が落ちかかつてくる如く、それらすべてのものの上に、ひそやかに降りかかる雪の音を聞きつつ、彼の魂はゆるやかに意識を失つていつた。

   ジョイス=著 飯島淳秀=訳 「死せるもの」
   a.ダブリン人』 角川文庫 1958
   b.三笠版 現代世界文學全集 若き日の藝術家の肖像・ダブリン人
     三笠書房 1955/02/25
   引用は b. に拠りました。


(J9) 安藤 1953, 1966, etc.
天地万物をこめてひそやかに降りかかり、なべての生けるものと死せるものの上に、それらの最後が到来したように、ひそやかに降りかかる雪の音を耳にしながら、彼の心はおもむろに意識を失っていった。

   ジョイス=著 安藤一郎=訳 「死せる人々」
   a. ポプラクリエイティブネットワーク=編 『諸国物語
     ポプラ社 2008/02 目次はここ
   b.ダブリン市民』 新潮文庫(改版)1971/10
   c.世界の文学53 イギリス名作集・アメリカ名作集
     中央公論社 1966
   d.ダブリン市民』 新潮文庫(初版)1953/08
   引用は b. に拠りました。


(J10) 永松 1933
あらゆる生者と死者の上に、宇宙を通して微かに雪の降るのを、かれらの最後の降下の如く微かに降るのを聞きながら、彼の魂は除々[ママ]として意識を失つて行つた。

   ジェイムズ・ジョイス=著 永松定(ながまつ・さだむ)=譯 「死せる人びと」
   『ダブリンの人々』 金星堂 定價二圓 1933/09/15(昭和8)
   通・雪の旧字はそれぞれ新字で置き換えました。


■ベトナム語訳 Translation into Vietnamese

Chàng lịm đi nghe tuyết nhè nhẹ rơi trong vũ trụ, như rơi lần cuối cùng, xuống trên người sống và cả những người trong cõi chết.

   Cõi chết by James Joyce
   E-text at 4phuong.net


■ハンガリー語訳 Translation into Hungarian

Lelke lankadt ájulatba ringott, hullott, ahogy hullott a hó, át a világűrön, kábán, hullott, mint a halott hull a sírba, és mint a sírra a hó, amely hullik, hullik, és betemet elevenet, holtat.

   A holtak (from Dublini emberek) by James Joyce
   E-text at MEK (Magyar Elektronikus Könyvtár)


■ロシア語訳 Translation into Russian

[Omission] слышит, как тихо ложится снег на вселенную и как тихо, словно приход их последнего завершения, ложится он на всех живых и мертвых.

   Мёртвые
   from Дублинцы by Джеймс Джойс
   Excerpt at Litmir.net


■ブルガリア語訳 Translation into Bulgarian

[Omission] Душата му застиваше в несвяст, заслушана в снега, който засипваше всичко, разстилаше се над вселената, със сипкав съсък засипваше живите и мъртвите и се спускаше като сън — спокоен сетен сън.

   Джеймс Джойс. Мъртвите
   E-text at Моята библиотека (chitanka.info)


■ポーランド語訳(部分) Translation into Polish (fragment)

[Omission] słyszał śnieg cicho spływający na wszechświat i dusza jego zamierała z wolna, jakby nadeszła ostatnia godzina dla wszystkich żyjących i zmarłych.

   Dublińczycy by James Joyce
   Quoted in Pod obłokami


■ドイツ語訳 Translation into German

Langsam schwand seine Seele, während er den Schnee still durch das All fallen hörte und still fiel er, der Herabkunft ihrer letzten Stunde gleich, auf alle Lebenden und Toten.

   Die Toten
   from Dubliner by James Joyce
   Translated by Dieter E. Zimmer
   Suhrkamp Verlag, Frankfurt am Main, 1995
   Excerpt at Wikipedia


■イタリア語訳 Translations into Italian

(It1)
La sua anima svaniva lentamente nel sonno mentre ascoltava la neve cadere lievemente sull’universo e lievemente cadere, come la discesa della loro ultima fine, su tutti i vivi e i morti.

   I morti
   from Gente di Dublino, Grandi classici, by James Joyce
   Bur


(It1)
La sua anima svanì lentamente nel sonno, mentre ascoltava la neve cader lieve su tutto l'universo, come la discesa della loro ultima fine, su tutti i vivi e su tutti i morti.

   I morti
   from Gente di Dublino by James Joyce
   Excerpt at Wikipedia


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Sua alma desmaiava lentamente, enquanto ele ouvia a neve cair suave através do universo, cair brandamente - como se lhes descesse a hora final - sobre todos os vivos e todos os mortos.

   Os Mortos
   from Dublinenses by James Joyce
   Translated by Hamilton Trevisan
   Excerpt at UFRGS


■カタルーニャ語訳(カタロニア語訳) Translation into Catalan

La seva ànima es va esvair lentament en escoltar la caiguda de neu feblement a través de l'univers i caure dèbilment, com el descens del seu últim fi, sobre tots els vius i els morts.

   Els morts
   from Dublinesos by James Joyce
   Excerpt at El James Joyce "Jo...


■スペイン語訳 Translation into Spanish

Su alma se henchía poco a poco, a medida que oía a la nieve extenderse suavemente sobre todo el universo, como si fuera el advenimiento de la última hora para todos, los vivos y los muertos.

   Los muertos
   from Gente de Dublín by James Joyce
   Andrés Bello, Santiago de Chile, 1988
   Preview at Google Books


■フランス語訳 Translation into French

Son âme se pâmait lentement tandis qu'il entendait la neige tomber, évanescente, à travers tout l'univers, et, telle la descente de leur fin dernière, tomber, évanescente, sur tous les vivants et les morts.

   Les Morts
   from Gens de Dublin by James Joyce
   translated by Jacques Aubert, Gallimard
   Excerpt at:


 Video 
映画『ザ・デッド』 (1987) The Dead (1987) a film adaptation of the story
John_huston_the_dead
『ザ・デッド』 ラストシーンの動画を観るには  ここをクリック  してください。
To view the footage from the final scene of The Dead, the film  CLICK HERE 


■映画『ザ・デッド』についての詳細情報 Detailed info on The Dead, the film


 Audio 
『ダブリナーズ』全編を収録したオーディオブック Dubliners - Full audiobook

下の引用箇所の朗読は 6:39:14 から。 Uploaded to YouTube by GreatestAudioBooks on 28 Feb 2013. Reading of the excerpt below starts at 6:39:14.


■英語原文 The original text in English

His soul swooned slowly as he heard the snow falling faintly through the universe and faintly falling, like the descent of their last end, upon all the living and the dead.
   
   The Dead
   from Dubliners (1914) by James Joyce
   E-text at Project Gutenberg


■邦題の異同 Variations of the title translated into Japanese

  • The Dead
     「死せるもの」……………飯島 1955, 1958
     「死せるものたち」………柳瀬 2009
     「死せる人びと」…………永松 1933
     「死せる人々」……………安藤 1953, 1966, 1971, 2008
     「死者たち」………………柴田 2015
     「死者たち」………………米本 2008
     「死者たち」………………coderati 2005
     「死者たち」………………結城 2004
     「死者たち」………………高松 1987, 1999
     「死者たち」………………戸田 1976
  • Dubliners
     『ダブリナーズ』…………柳瀬 2009
     『ダブリンの人たち』……coderati 2005
     『ダブリンの人びと』……米本 2008
     『ダブリンの人びと』……戸田 1976
     『ダブリンの人々』………永松 1933
     『ダブリンの市民』………結城 2004
     『ダブリンの市民』………高松 1987, 1999
     『ダブリン人』……………飯島 1955, 1958
     『ダブリン市民』…………安藤 1953, 1966, 1971, 2008

■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

  • 2015/03/10 柴田元幸=訳 2015/02/15、ハンガリー語訳、ブルガリア語訳、およびポーランド語訳(部分)を追加し、英中バイリンガル版とカタルーニャ語版の表紙画像も追加しました。
  • 2013/11/19 ベトナム語訳を追加しました。
  • 2013/09/14 目次を新設しました。
  • 2013/04/25 永松定=譯 1933/09/15 を追加しました。
  • 2013/04/17 ロシア語訳、ドイツ語訳、2種類のイタリア語訳、ポルトガル語訳、カタルーニャ語訳、およびスペイン語訳を追加しました。
  • 2013/04/14 オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/07/08 「はじめに」の項を新設しました。また、リンクを一部修正・補足しました。
  • 2010/02/16 飯島淳秀=訳 1955/02/25 を追加しました。また、YouTube のビデオ映像へのリンクを張りました。
  • 2009/06/10 柳瀬尚紀=訳 2009/03 を追加しました。
  • 2008/03/19 戸田基=訳 1976/07 を追加しました。

 

« 1 The Dead »
« 1 死者たち »

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■DVD
(1) The Dead ザ・デッド

(2) James Joyce

  

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Sunday, 24 February 2008

Roald Dahl's motto ロアルド・ダールのモットー

 Images 
CDのジャケット、ミュージアム、ポートレート CD cover, Museum and Portrait

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

a. The_roald_dahl_audio_collection b. The_roald_dahl_museum_and_story_cen c. Roald_dahl_portrait


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 柳瀬 2006
わがロウソクは両端から燃える
  朝までは保(も)つまい
それゆえ敵に味方に照り映える
  愉(たの)しき光の舞い

  • ロアルド・ダール=著 柳瀬尚紀=訳 「ロアルド・ダール 人生のモットーは——」 『奇才ヘンリー・シュガーの物語』 ロアルド・ダール コレクション7 評論社 2006/10 巻末の著者紹介ページより。

(J2) 佐藤(?)2000
一本のろうそくが、敵と味方のように、
向かい合った両端から燃えだしたら、一晩もたずに燃えつきてしまう。
でも、私の人生の敵と味方は、
私の人生を、明るく照らしてくれる。

  • ロアルド・ダール=著 佐藤見果夢=訳(注) 「ロアルド・ダール、ぼくのこと 『まるごと一冊ロアルド・ダール』 評論社の児童図書館・文学の部屋 評論社 2000/10 所収
  • 注: この本は、オムニバス・ブックです。なので、収録作品ごとに訳者は異なります。ほとんどの作品については、訳者名が明記されていますが、上に引用したページには、なぜか訳者名が見あたりません。そこで前後のページを参照した結果、佐藤見果夢さんの訳と推定しました。

■英語原文 The original text in English

My candle burns at both ends
  It will not last the night
But ah my foes and oh my friends
  It gives a lovely light

  • Motto from "Roald Dahl, Author"
    As shown in a photographed image of Dahl's own handwriting in the book below, which is a Japanese translation of The Roald Dahl Treasury (1997).
  • According to the copyright page of this Japanese edition, "Roald Dahl, Author" was reproduced by permission of Puffin Books.
  • The Japanese translation: 『まるごと一冊ロアルド・ダール』 Page 116. 評論社の児童図書館・文学の部屋 評論社 2000/10 所収

■外部リンク External links


■左 Left: CD
■中 Centre: 洋書 Books in non-Japanese languages
■右 Right: 和書 Books in Japanese
  
  

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Saturday, 09 February 2008

A Book of Nonsense by Edward Lear エドワード・リア 『ナンセンスの絵本』

012_2
Drawing by Edward Lear. Image source: Project Gutenberg


 Map 
チャーツィーの地図 Chertsey, England

View Larger Map


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 柳瀬 2003
チャーツィーのあるご婦人
なにしろこの人おじぎの名人
  おじぎをしてはぐるりぐるり
  しまいに地面へずるずるずるり
みなさんどうぞご用心

(注:チャーツィーはイングランド南部サリー州の町。ロンドン近郊)

   エドワード・リア=作 柳瀬尚紀(やなせ・なおき)=訳
   『完訳 ナンセンスの絵本』 岩波文庫 2003/05 所収


(2) 佐々木 1994
チャートシーのご婦人の
おじぎのしかたはめずらしい
体をクルクル回転させて
地面に体をめりこます
チャートシーの人たちも これには大弱り

   エドワード・リア=作 佐々木マキ=訳・画 「たわごと師たち その2」
   『たわごと師たち』 福音館書店 1994/11/10 所収
   この本は、月刊「おおきなポケット」1992年4月号から1994年3月号に
   掲載されたものをまとめたもの。コマ漫画の体裁をした大判の絵本。
   おそらくは児童書に分類されるのでしょう。原文は総ルビですが、
   ここではそれを省きました。


(3) 佐々木 1991
チャートシーの老婦人の
おじぎのしかたは珍しい
体をくるくる回転させて
地面に体をめりこます
チャートシーの人々も これには参った

   エドワード・リア=作 佐々木マキ=訳 「リメリックス(五行詩)」
   『あべこべ世界の住人たち—ナンセンス・ヴァース・アンソロジー
   筑摩書房 1991/12 所収


(4) 新倉 1981, 1997
ベルギー生まれのおばあさん
礼儀ただしくお辞儀した
クルクルなんども回りすぎ
とうとう地面にもぐりこみ
ベルギーの人たち困らせた

   エドワード・リア=作 新倉俊一(にいくら・としかず)=訳 「リメリック ふたつ」 
   (注:リメリック—五行の定型を用いた戯詩)
   3a. 川崎洋(かわさき・ひろし)=編 佐々木マキ=絵
      『ユーモアの香り』 あなたにおくる世界の名詩7
      岩崎書店 1997/04 所収
   3b. 谷川俊太郎=編 『遊びの詩』 詩のおくりもの6(全7巻)
      筑摩書房 1981/10 所収


 Video 1 
Old Lady of Chertsey. Produced and Directed by Artie Romero

Uploaded to YouTube by nonsensewhiteboard on 15 Apr 2012.


 Video 2 
『ナンセンスの絵本』——英語原文のビデオブック
A Book of Nonsense: A videobook by CCProse

下に引用した箇所は 02:08 あたりから始まります。 Uploaded to YouTube by CCProseKids on 24 Jan 2012. The excerpt below starts around 02:08.


■英語原文 The original text in English

There was an Old Lady of Chertsey,
Who made a remarkable curtsey;
She twirled round and round,
Till she sank underground,
Which distressed all the people of Chertsey.

   A Book of Nonsense (1846) by Edward Lear


■英語原文の書誌情報 Bibliography on the original text in English

  Recent editions include:

  E-text at:


■外部リンク External links


■更新履歴 Change log

2013/05/30 佐々木マキ=訳・画 1994/11/10 を追加しました。
2013/05/29 アーティ・ロメロ監督によるビデオの YouTube 動画を追加しました。
2011/11/09 英語原文のビデオブックの YouTube 動画を追加しました。


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Wednesday, 11 July 2007

The Story of Webster by P.G. Wodehouse P・G・ウッドハウス 「ウェブスター物語」「ウェブスターの物語」「猫ウェブスター氏」

■はじめに Introduction

女房の尻に敷かれる亭主のように、猫の尻に敷かれてしまった男の、おバカ話。猫の名はウェブスター。男の名はランスロット・マリナー。


■表紙画像その他 Cover photos, etc.

Mullnights Mulliner20nights20us 51fey0nvgbl
↑ Click to enlarge ↑

Left: Mulliner Nights, original UK edition by Herbert Jenkins, London 1933. Image source: PGWodehouseBooks.com
Centre: Mulliner Nights, original US edition by Doubleday, Doran, New York 1933. Image source: P.G. Wodehouse - The Copenhagen Drones, part of the "sherlockiana.net" website in Denmark.
Right: Wodehouse Playhouse: Series 1 (1975), first of the 3-box sets, Region 1, DVD release: 2003


■日本語訳 Translations into Japanese

(1) 堀内 1991
 友人たちの葉巻を見ると、ランスロットは見間違えようもない懸念を示した。
「そいつを捨ててくれるだろうね」ランスロットは訴えるようにいった。
 ロドニー・スコロップはやや尊大な態度で背筋を伸ばした。
「いったいいつから、チェルシー最高の四ペンスの葉巻が、きみにふさわしくなくなったのかね」
 ランスロットはあわてて彼をなだめようとした。
「ぼくじゃないんだ。ウェブスターなんだよ。ぼくの猫だ。彼がタバコの煙を嫌っているのがわかってるものでね。彼の見解に敬意を表して、ぼくもパイプをあきらめたんだ」
 バーナード・ウォープルは鼻を鳴らした。
「きみがいわんとしているのは、つまりなにか」ウォープルは嘲(あざけ)った。「ランスロット・マリナーがやっかいものの猫に、いいようにされてるってのか」
「静かに!」ランスロットがふるえながら声をあげた。「彼は悪口が好きじゃないんだ」

   P・G・ウッドハウス=著 堀内静子=訳「ウェブスターの物語」
   レスリー・オマーラ=編『気ままな猫の14物語
   二見書房 1991/01 所収
 
   原書:
   Best Cat Stories
   by Beryl Reid et al. Illustration by William Geldart
   Hardcover: Michael O'Mara Books (1989/09)


(2) 宮脇 1990
 友人たちが葉巻を取り出すのを見て、ランスロットは不安げな表情を浮かべた。
「すまないが、葉巻はやめてもらえないだろうか」哀願するように彼はいった。
 ロドニー・スコルプは、少しむっとして背筋を伸ばした。
「するときみは、チェルシーの四ペンス葉巻なんて馬鹿ばかしくて吸えないというのかい? いつからそうなったんだ」
 ランスロットはあわてて弁解した。
「ぼくじゃないんだ、ウェブスターだよ。猫のウェブスターだ。彼はタバコの煙が嫌いなんだ。仕方ないから、ぼくだってパイプをふかすのはやめたんだよ」
 バーナード・ウォープルは軽蔑したように鼻を鳴らした。
「じゃあ、きみは——ランスロット・マリナーは、たかが猫一匹のいいなりになっているというのか?」
「声が大きい!」と、震えながらランスロットは叫んだ。「ウェブスターは汚ない言葉に敏感なんだ」

   P・G・ウッドハウス=著 宮脇孝雄=訳「ウェブスター物語」
   * ドロシー・L・セイヤーズ〔ほか〕=著
    『ネコ好きに捧げるミステリー ベストセレクト12選
    光文社文庫 1990/11 所収
   * 初出誌:『EQ』1990年3月号


(3) 柳瀬 1980, 1990
 友人たちの葉巻を見るや、ランスロットはまぎれもない迷惑顔になった。
「それ、捨てちゃってくれないかな、できれば」彼は頼みごとをするみたいにいった。
 ロドニー・スコロップは少しばかり高飛車に出た。
「ということは、いつから」と彼は質(ただ)した。「チェルシー最高四ペニーの葉巻がきみの害になりはじめたんだい?」
 ランスロットはあわてて取りなした。
「ぼくじゃないんだ」彼はいった。「ウェブスターさ。ぼくの猫さ。たまたま煙草の煙が嫌いだってことがわかってね。彼の見解を尊重して、ぼくもパイプはやめたんだ」
 バーナード・ウォープルは鼻を鳴らした。
「すると、つまりは」彼はあざけるようにいった。「ランスロット・マリナーともあろう者が、たかが猫畜生のために身をささげるってわけかい?」
「やめてくれ!」ランスロットはふるえながらいった。「彼は荒い言葉づかいが大嫌いなんだから!」

   P・G・ウッドハウス=著 柳瀬尚紀=訳「ウェブスターの物語」
   柳瀬尚紀=編訳『猫文学大全』
   * 単行本:大和書房 1980/07 所収
   * 文庫:河出文庫 1990/02 所収
   この本は、下の原書から16篇を選んで訳出したもの。
 
   原書:
   The Book of Cats, edited by George MacBeth and Martin Booth
   * First edition published by Martin Secker & Warburg (1976)
   * Paperback: Penguin Books (1979)
   * Detailed information of this book, including a table of contents,
    can be found at the Internet Book List (IBList).


(4) 長谷川 1939
 客が葉卷を吸つてゐるのを見て、ランスロツトは紛れもなく氣にする樣子を出した。
『濟まないが、そいつは捨てて貰へるだらうね』彼は頼む樣に云つた。
 ロドニー・スコロツプは一寸威丈高に成つて尋ねた。
『おい、一本四ペニイでは極上の葉卷が、君には何時からお氣に召さなくなつたんだ』
 ランスロツトは慌てて相手の氣を取直さうとした。
『僕ぢやないんだ』彼は云つた。『ウエブスターなんだ。うちの猫なんだ。煙草の煙を厭がる事が判つてね。僕も彼の見解に從つてパイプをやめたんだよ』
 バーナード・ウオープルが鼻息を荒くした。
『ランスロツト・マナリー[ママ]ともあらうものが』彼は冷笑した。『小猫一匹の獨裁に甘んじようなどと箆棒を云うのか』
『おい、頼む』
 ランスロツトは震へながら叫んだ。『うちの猫は亂暴な言葉が嫌ひなんだ』
[箆棒は「べらぼう」と読みます - tomoki y.]

   P・G・ウッドハウス=著 長谷川修二=譯 「猫ウェブスター氏」
   『玉子を生む男』P・G・ウッドハウスユーモア傑作集
   東成社 定價壹圓參拾錢 1939/11(昭和14)所収


■イタリア語訳 Translation into Italian

  Alla vista del sigaro degli amici, Lancelot espresse inequivocabilmente il suo disappunto.
  «Non vi dispiace gettarli via, vero?» chiese con aria supplichevole.
  Rodney Scollop assunse un’aria stizzita.
  «E da quando in qua i migliori sigari da quattro penny di Chelsea non ti piacciono più?».
  Lancelot si affrettò a placarlo.
  «Non è per me», spiegò, «ma per Webster, il gatto. Il fumo lo infastidisce. Per rispetto nei suoi confronti ho addirittura rinunciato alla pipa».
  Bernard Worple sbuffò.
  «Stai tentando di farci credere», lo schernì, «che Lancelot Mulliner si fa dettar legge da un dannato gatto?»
  «Taci!» gridò Lancelot tremante, «se sapessi come disapprova le parole rudi!»

   Storia di Webster by P. G. Wodehouse
   Grandi Storie di Gatti 2
   Translated by Adria Francesca Tissoni
   Gruppo Editoriale Armenia S.p.A.
   E-text at Scribd


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

  Ao ver os charutos dos amigos, Lancelot deu mostras inconfundíveis de preocupação.
  - Tenho a certeza de que vocês não se importam de apagar os charutos - disse ele em tom suplicante.
  Rodney Scollop ergueu a cabeça altivamente.
  - E desde quando - perguntou - é que os melhores charutos de Chelsea, a quatro pence cada, não são suficientemente bons para ti?
  Lancelot apressou-se a acalmá-lo.
  - Não sou eu - exclamou. - É o Webster, o meu gato. por acaso sei que ele é contra o fumo do tabaco. tive de desistir do meu cachimbo por deferência para com as opiniões dele.
  Bernard Worple resmungou:
  - Estás a querer dizer-nos - disse desdenhosamente - que Lancelot Mulliner permite que um maldito gato lhe dê ordens?
  -Chiu...! - gritou Lancelot, tremendo. - se soubessem como ele detesta que se fale mal!

   A História de Webster by P. G. Wodehouse
   As Melhores Histórias de Gatos edited by Lesley O'Mara
   Porto : Asa, 1995
   E-text at Scribd


■英語原文 The original text in English

  At the sight of his friends' cigars, Lancelot exhibited unmistakable concern.
  "You don't mind throwing those away, I'm sure," he said pleadingly.
  Rodney Scollop drew himself up a little haughtily. "And since when," he asked, "have the best fourpenny cigars in Chelsea not been good enough for you?"
  Lancelot hastened to soothe him.
  "It isn't me," he exclaimed. "It's Webster. My cat. I happen to know he objects to tobacco smoke. I had to give up my pipe in deference to his views."
  Bernard Worple snorted.
  "Are you trying to tell us," he sneered, "that Lancelot Mulliner allows himself to be dictated to by a blasted cat?"
  "Hush!" cried Lancelot, trembling. "If you knew how he disapproves of strong language!"

   The Story of Webster
   from Mulliner Nights (1933) by P.G. Wodehouse
   First published as The Bishop's Cat, in:
   * February 1932 edition of The American Magazine (USA), and
   * May 1932 edition of The Strand magazine (UK)


■更新履歴 Change log

2011/11/27 イタリア語訳とポルトガル語訳を追加しました。
2010/11/23 英語原文のテキストを挿入しました。


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Friday, 23 March 2007

Tobermory by Saki サキ 「トバモリー」「トバーモリー」「トーバモリー」

       目次 Table of Contents

 Gallery 1  表紙画像 Cover photos
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 和爾 2015
  (J2) 柴田 2015
  (J3) 大津 1999
  (J4) 青木 1995
  (J5) 中西 1988a, 1988b
  (J6) 山主 1984
  (J7) 河田 1981
  (J8) 仁賀 1980, 1984
  (J9) 柳瀬 1980, 1990
  (J10) 中村 1961, 1996
■Tobermory の日本語表記 "Tobermory" transliterated into Japanese
 Gallery 2  表紙画像 Cover photos
■ロシア語訳 Translation into Russian
■ドイツ語訳 Translation into German
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
 Audio 1  スペイン語版オーディオブック Audiobook in Spanish
■スペイン語訳 Translations into Spanish
  (Sp1)
  (Sp2)
■フランス語訳 Translation into French
 Audio 2  朗読: マイク・ベネット Audiobook read by Mike Bennett
 Audio 3  制作: ロバート・ニコル Audiobook produced by Robert Nichol
 Audio 4  制作: シックスティーンス・カヴァン Audiobook by The 16th Cavern
 Audio 5  朗読: ロイ・マクレディ Audiobook read by Roy Macready
■英語原文 The original text in English
■更新履歴 Change log


 Gallery 1 
表紙画像 Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
a. Atobermory b. B5551388662
c. Csaki d. Dsaki2

■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 和爾 2015
 アピンにはこれっぽっちも信用がなかったが、サー・ウィルフリッドの話は一同にすんなり受け入れられた。バベルの塔もかくやの驚愕の声が口々にあがる只中で、当の科学者その人は口をつぐみ、自らの大発見がもたらした最初の反応をじっくり楽しんでいた。
 その騒ぎのさなか、ビロードのような足どりでトバモリーが入ってくると、テーブルを囲む顔ぶれをさりげなく検分した。
 とたんにぎこちない沈黙が一座にのしかかった。折り紙つきのすぐれた知能の猫と対等に話すというのは、やはり戸惑うできごとのようだ。
「トバモリー、ミルクでもいかが?」ブレムリー夫人がやや張りつめた声を出した。(……)

  • サキ=作 和爾桃子(わに・ももこ)=訳 「トバモリー」 『クローヴィス物語』 白水Uブックス 白水社 2015/04/20

(J2) 柴田 2015
 アピンが講釈したときは誰一人まったく信じなかったが、サー・ウィルフリッドの発言は即座の確信を勝ち得た。驚愕の叫びがバベルのごとく口々に発せられ、そのただなかで科学者アピンは何も言わずじっとしたまま、己の途方もない発見がもたらした最初の果実を愉しんでいた。
 喧噪の真っ最中にトバモリーが部屋に入ってきて、ビロードのごとき足どりで、いかにも無関心な様子を装い、ティーテーブルを囲む一団の許まで歩みを進めた。
 ぎこちない、こわばった空気が突如生じて座は静まり返った。すでに知能を認められた飼い猫に対等の立場で話しかけることには、なぜか一種気まずさがあるように思われたのである。
「ミルクはいかが、トバモリー?」とレディ・ブレムリーがいささかこわばった声で訊いた。(……)


(J3) 大津 1999
 アピンが弁舌をふるったときは聴衆はまったく信用しなかったが、ウィルフリッドの話を聞くと、たちまち信用してしまった。驚きの嘆声が合唱となって起こった。そのなかで科学者は無言のまま坐って、自分の驚くべき発見の最初の成果を楽しんでいた。
 と、その騒ぎのなかにトバーモリが入ってきた。そしてビロードのような足で音も立てず、わざと無関心を装って、お茶の席に輪になって坐っているみんなのところに近づいてきた。
 急に一座をぎこちない、落ち着かない沈黙が襲った。とにかく、話術能力があると認められた飼い猫と対等に話をするのはなんとなくはばかられた。
「少しミルクを飲む? トバーモリ」とブレムリー卿夫人が少し緊張した声で言った。(……)

  • サキ=著 大津栄一郎=訳 「トバーモリ」 『サキ傑作選』 角川春樹事務所 ハルキ文庫 1999/03

(J4) 青木 1995
 それまではアピンがいくら説明しても、誰も絶対に信じなかったが、ウィルフレッド卿の話には、皆が即座に納得した。がやがやと騒々しい驚きの嘆声が一斉に沸き上がり、そのざわめきの中で、われらが科学者は一人黙って、自分の途方もない発見がもたらした最初の成果をじっくり味わっていた。
 その大騒ぎのさなか、トウバマーリが部屋に入ってきた。そして、ベルベットの上を歩くような優雅な足どりで進みながら、ティー・テーブルの周りに座っている客たちを、まるで関心のない様子で眺め回した。
 お客たちが突然、ぎごちなく遠慮するように沈黙した。会話能力があるとわかっている飼い猫に、人間並みに対等に話しかけるのには、ばつが悪いと感じるふうがあるようだった。
 「トウバマーリや、ミルクはいかが?」ブレムリー夫人が緊張気味の声でたずねた。(……)

  • サキ=著 青木榮一(あおき・えいいち)=訳 「おしゃべりな猫」 クリーヴランド・エイモリー=編 ロビン・アップワード〔ほか〕=写真 『お気に入りの猫物語—世界の猫文学10選』 ディーエイチシー (DHC) 1995/12
  • 原書: Cat Tales: Classic Stories from Favorite Writers, edited by Cleveland Amory, photographed by Robin Upward et al.

(J5) 中西 1988a, 1988b
 アピンの話は誰ひとりてんで信用しなかったが、サー・ウィルフリッドの証言で話はたちまち絶対確実となった。驚きの声が一斉に上がってコーラスになった。ミスター・アピンだけは黙ってかけたまま、途方もない大発見の最初の果実を楽しんでいる。
 その大騒ぎの中へトーバモリーが入ってきた。しずしずとビロードのような足取りで、いかにも無関心そうな様子でティー・テーブルを囲んだ連中へ近よった。
 一座は急にぎごちない気まずさにおそわれて静まり返った。知能抜群とみとめられた飼猫と対等に話をするのが何となく間がわるいらしい。
「トーバモリーや、ミルクを飲む?」とブレムリ夫人がいった。少し緊張した声である。(……)


(J6) 山主 1984
 アピン氏の話を聞いただけでは、どうせほら話だろうと、だれも信用していなかったのだが、この家の主人の報告を聞いては、だれひとり疑うものはなかった。
「そりゃすごい、ぜひおたくのネコと話をしてみたいですな。」
「どんなネコですか? ちょっとこっちへつれてきて、見せてくださいませんか。」 と大さわぎになった。アピン氏はだまってにやにやしながら、一同のおどろくようすを見て楽しんでいる。
 そこへどうやら気がむいたとみえて、トバモリーがのっそりとはいってきた。そして、びろうどのような足で、音も立てずにテーブルをかこんでいるみんなのそばへよってきた。みんなはきゅうにだまってしまった。ネコと人間が話をするなんて、どう考えてもぐあいがわるいのだ。
「トバモリーや、牛乳を飲むかい?」
 ブレムリー夫人が少しうわずったような声で聞いた。(……)
[原文にあるルビは省略しました - tomoki y.

  • サキ=著 山主敏子(やまぬし・としこ)=訳 「おしゃべりネコ」 アルジャノン・ブラックウッド〔ほか〕=著 『呪いの魔法人形』 世界こわい話ふしぎな話傑作集3 第3 イギリス編 金の星社 1984/01

(J7) 河田 1981
 アピンの話をてんから信じようとしなかった一同も、ウィルフリッド卿の話を聞いてたちまち信じる気になった。がやがやと一斉に驚きの声があがった。アピンは黙って、大発見の初めての反応を楽しんでいた。
 その騒ぎの真っ最中に、トバモリーが入って来たのである。足音を立てずに、わざとらしく落ち着き払って、ティー・テーブルのまわりにいる連中の方へ歩み寄った。 一座は急に気まずくなって、しんと静まり返った。口がきけると言われる飼猫と対等に話をするなんて何となくばつが悪かった。
 ブレムリ夫人が幾分緊張した声で、「トバモリー、ミルクでもどう」と言った。(……)

  • サキ=著 河田智雄(かわだ・ともお)=訳 「トバモリー」 『サキ傑作集』 岩波文庫 1981/11

(J8) 仁賀 1980, 1984
 アピンは一同に疑惑の眼で見られたが、ウィルフレッド卿の話はたちまち信用された。驚きの声が一斉に上り、騒がしいコーラスになった。その中でアピンは沈黙したまま、この途方もない発見の最初の反応を楽しんでいた。
 大騒ぎの最中に、当のトバーモリーが部屋に入ってきた。ビロードみたいな静かな足どりで、関心なさそうに、ティー・テーブルを囲んだ一同の方に歩み寄った。
 みんなバツの悪い気まずさに急に黙りこくった。かなりの知能を認められた飼猫と対等に話すのは、どうにもこそばゆいものがあった。
「ミルクを飲むかい、トバーモリー?」ブレムリー夫人は少し緊張した声でいった。(……)

  • サキ=著 仁賀克雄(じんか・かつお)=訳 「トバーモリー」 仁賀克雄=編訳 フレドリック・ブラウン〔ほか〕=著
  • a. は b. を文庫化したもの。

(J9) 柳瀬 1980, 1990
 アピンはまるきり不信心な聴衆に説教をたれていたわけだが、サー・ウィルフリドの言葉はたちまち信仰をもたらした。バベルの都さながらに驚嘆の叫びの大合唱がわき起こり、その渦のなかで当の科学者は無言のまま、自己の途方もない発見の初の成果を楽しんでいた。
 喧噪のさなかにトバモリーがはいってきて、しなやかな足取りで進みながら、ティーテーブルに集まった人々を何気なくちらりと観察した。
 気まずい、ぎこちない沈黙が、すぐさま一同を支配した。知力公認の飼い猫と対等に話をかわすというのは、どこか戸惑いの要素があったらしい。
「ミルクはいかが、トバモリー?」レディ・ブレムレーがいささかうわずった声でいった。(……)

  • サキ=著 柳瀬尚紀=訳 「トバモリー」 柳瀬尚紀=編訳
    a. は b. を文庫化したもの。b. は下の原書から16篇を選んで訳出したもの。
  • 原書: The Book of Cats, edited by George MacBeth and Martin Booth

(J10) 中村 1961, 1996
 すでにアピンの話で、絶対に懐疑的だった一同も、かなり説きおとされているところであった。そこにもってきて、このウィルフリッド卿の話なので、たちまち確信にかわった。驚愕の叫びがバベルの塔のような合唱となっておこった。そのあいだにあって、アピン氏は無言のまま、彼のとほうもない発見の最初の効果をたのしんでいた。
 この騒ぎのまっただなかに、トバーモリーが部屋にはいってきて、音もたてず、わざとのような無関心さを示しながら、ティー・テーブルをかこんだ一同のほうへ歩いてきた。
 ぎごちなさと息をのむような沈黙が、一座をおそった。すでに人語を解するとわかっている飼猫と、親しい言葉で話すのは、なんとなく気がひけるような気がしたからだった。
「ミルクを飲む? トバーモリー」とブレムリー夫人が、すこしばかり緊張した声で言った。(……)

  • サキ=著 中村能三(なかむら・よしみ)=訳 「トバーモリー」

■Tobermory の日本語表記
 Transliteration variations of the name "Tobermory" in Japanese

  • 「トウバマーリ」……青木 1995
  • 「トバモリー」………和爾 2015
  • 「トバモリー」………柴田 2015
  • 「トバモリー」………中西 1988/05
  • 「トバモリー」………山主 1984
  • 「トバモリー」………河田 1981
  • 「トバモリー」………柳瀬 1980, 1990
  • 「トバーモリ」………大津 1999
  • 「トバーモリー」……仁賀 1980, 1984
  • 「トバーモリー」……中村 1961, 1996
  • 「トーバモリー」……中西 1988/02

 Gallery 2 
表紙画像 Cover photos

↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓

ko Ko_saki_9788955615913 ja Ja_saki_9784336025579 tr Tr_saki_9757501298009
de De_saki_die_verschwiegenheit_der_la it It_saki_9788821602221 es Es_saki__9788485876525


■ロシア語訳 Translation into Russian

    Эппин обращался к абсолютно равнодушным слушателям; заявление сэра  Уилфреда   вызвало   мгновенное   доверие.   Поднялся   хор возбужденных  восклицаний,  среди  которых  ученый  сидел,  молча наслаждаясь первыми плодами своего изумительного открытия.

    Среди шума и гама  в  комнате  появился  Тобермори,  прошелся мягкой поступью невозмутимо осматривая окружающее, и  приблизился к группе сидящей вокруг чайного столика.

    В  компании  воцарилась  смущенная  и   напряженная   тишина. Появился  элемент  замешательства  при  обращении  на  равных   к домашнему коту с общепризнанной способностью кусаться.

    "Не хочешь ли  немного  молока,  Тобермори?",  спросила  леди Блемли несколько напряженным голосом.

   Саки (Г.Х.Манро). Тобермори
   Translated by Гужов Е., 1997
   E-text at Lib.Ru


■ドイツ語訳 Translation into German

Appin hatte absolut ungläubigen Hörern gepredigt; Sir Wilfrids Erklärung fand sofort Glauben. Ein babylonisches Gewirr verblüffter Ausrufe erhob sich, inmitten dessen der Wissenschaftler stumm saß und die ersten Früchte seiner überwältigenden Entdeckung genoss.

Mitten in dem Tumult betrat Tobermory den Raum und bahnte sich samtpfotig und mit betonter Gleichgültigkeit seinen Weg zu der Gruppe, die um den Teetisch saß.

Ein plötzliches Schweigen befangener Verlegenheit befiel die Gesellschaft. Irgend etwas schien daran peinlich zu sein, einen Hauskater von anerkannten Geistesgaben wie seinesgleichen anzureden.

„Möchtest du etwas Milch, Tobermory?“ fragte Lady Blemley mit ziemlich gezwungener Stimme.

   Tobermory by Saki
   Die Clovis - Chroniken. Achtundzwanzig Geschichten
   Haffmans Verlag Zürich 1990
   E-text at zauberdrachen


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

Appin tinha falado para ouvintes absolutamente incrédulos; a afirmação de Sir Wilfrid trouxe imediata convicção. Ergueu-se um coro como que de Babel de exclamações sobressaltadas, no meio do qual o cientista continuou sentado mudo, a gozar o primeiro fruto da sua prodigiosa descoberta.

No meio do clamor, Tobermory entrou na sala e dirigiu-se, com um pisar de veludo e estudada despreocupação, para o grupo sentado à volta da mesa.

O grupo caiu num repentino silêncio de embaraço e constrangimento. De certa maneira parecia uma vergonha uma pessoa dirigir-se a um gato de reconhecida habilidade dental em termos de igualdade.

— Queres leite, Tobermory? — perguntou-lhe Lady Blemley num tom bastante forçado.

   Tobermory by Saki
   Translated by Luís Varela Pinto
   E-text at Luís A. P. Varela Pinto


 Audio 1 
スペイン語版オーディオブック Audiobook in Spanish

下の引用箇所の朗読は 4:46 から始まります。 Uploaded to YouTube by Un Perrito Dijo on 1 Jan 2015. Reading of the excerpt below starts at 4:46.


■スペイン語訳 Translations into Spanish

(Sp1)
  Appin se había dirigido a un auditorio completamente incrédulo; las palabras de Sir Wilfrid resultaron ser, al instante, plenamente convincentes. Se elevó un coro de exclamaciones de asombro dignas de la torre de Babel; en medio de ellas, el científico permaneció sentado, gozando en silencio del primer fruto de su maravilloso descubrimiento.

  En medio del clamor Tobermory entró en el cuarto y se abrió paso con delicadeza y estudiada indi­ferencia hasta donde estaba el grupo reunido en torno de la mesa del té.

  Un repentino silencio, tenso y extraño, dominó a los presentes. Por algún motivo resultaba incómodo dirigirse en términos de igualdad a un gato doméstico de reconocida habilidad como cazador.

  -Quieres tomar leche, Tobermory? -preguntó Lady Blemley con un tono un poco tenso.

   Tobermory by Saki
   El cuentista y Tobermory Buenos Aires : Ediciones Colihue, 2005-07
   E-text at El Mundo de Wilhemina Queen 2008-05-05


(Sp2)
  Appin se había dirigido a un auditorio completamente incrédulo; las palabras de sir Wilfrid lograron un convencimiento instantáneo. Se elevó un coro de exclamaciones de asombro dignas de la Torre de Babel, entre las cuales el científico permanecía sentado y en silencio gozando del primer fruto de su estupendo descubrimiento.

  En medio del clamor entró en el cuarto Tobermory y se abrió paso con delicadeza y estudiada indiferencia hasta donde estaba el grupo reunido en torno a la mesa del té.

  Un silencio tenso e incómodo dominó a los comensales. Por algún motivo resultaba incómodo dirigirse en términos de igualdad a un gato doméstico de reconocida habilidad mental.

  -¿Quieres tomar leche, Tobermory? -preguntó lady Blemley con la voz un poco tensa.

   Tobermory by Saki
   E-text at Ciudad Seva


■フランス語訳 Translation into French

  Appin avait prêché devant un auditoire parfaitement incrédule. Mais les paroles proférées par sir Wilfrid emportèrent immédiatement l'adhésion. Des exclamations fusèrent çà et là que savourait muettement le savant : prémices de sa stupéfiante découverte.

  La clameur à son comble, ce fut le moment que choisit Tobermory pour apparaître dans la pièce, et se frayer un chemin d'un pas velouté et avec une nonchalance marquée à travers les invités groupés autour de la table à thé.

  Des chuchotements gênés, puis une chape contraignante enveloppèrent l'auditoire. On n'osait pas lui adresser la parole ni traiter d'égal à égal avec une bête tenue jusque-là pour un animal purement domestique.

  - Voudriez-vous un peu de lait, Tobermory? demanda Lady Blemley d'une voix légèrement tremblée.

   Tobermory
   Nouvelles : Edition intégrale by Hector Hugh Munro (Saki)
   Translated by Gérard Joulié
   L'Age d'homme, 2003
   Preview at Google Books


 Audio 2 
英語原文オーディオブック 朗読:マイク・ベネット
Audiobook in English read by Mike Bennett

下に引用する箇所の朗読は 6:25から始まります。 Published on Nov 19, 2011 by angrypyjamas. Reading of the excerpt below starts at 6:25.


 Audio 3 
英語原文オーディオブック 制作:ロバート・ニコル
Audiobook in English produced by Robert Nichol

Uploaded by AudiobooksMP3 on Nov 9, 2009. Produced by Robert Nichol. Copyright Vox Audio.


 Audio 4 
英語原文オーディオブック 制作: シックスティーンス・カヴァン
Audiobook in English produced by The 16th Cavern

下に引用する箇所の朗読は 5:38 から始まります。 Uploaded by The 16th Cavern on 24 Jan 2013. Reading of the excerpt below starts at 5:38.


 Audio 5 
英語原文オーディオブック 朗読:ロイ・マクレディ
Audiobook in English read by Roy Macready

Uploaded by SpidersHouseAudio on Oct 15, 2009.


■英語原文 The original text in English

  Appin had preached to absolutely incredulous hearers; Sir Wilfred's statement carried instant conviction. A Babel-like chorus of startled exclamation arose, amid which the scientist sat mutely enjoying the first fruit of his stupendous discovery.

  In the midst of the clamour Tobermory entered the room and made his way with velvet tread and studied unconcern across the group seated round the tea-table.

  A sudden hush of awkwardness and constraint fell on the company. Somehow there seemed an element of embarrassment in addressing on equal terms a domestic cat of acknowledged dental ability.

  "Will you have some milk, Tobermory?" asked Lady Blemley in a rather strained voice. (......)


■更新履歴 Change log

  • 2016/10/21 和爾桃子=訳 2015/04/20 を追加しました。
  • 2015/02/24 柴田元幸=訳 2015/02/15 とスペイン語版オーディオブックの YouTube 画面を追加しました。
  • 2012/08/16 ポルトガル語訳とフランス語訳を追加しました。また、各種オーディオブックの YouTube 画面も追加しました。さらに表紙画像も追加しました。
  • 2012/07/17 ロシア語訳を追加しました。
  • 2011/02/20 もう一種類のスペイン語訳を追加しました。
  • 2010/04/18 「トバモリー」の朗読の YouTube 画面を追加しました。
  • 2008/08/15 中西秀男=訳の書誌情報を補足しました。
  • 2007/06/05 山主敏子=訳 1984/01 を追加しました。
  • 2007/03/28 柳瀬尚紀=訳 1980/07 についての書誌情報を補足しました。
  • 2007/03/26 柳瀬尚紀=訳 1980/07 を追加しました。また、リンク先の指定が誤っていた箇所を訂正しました。

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Thursday, 01 December 2005

Begin at the beginning... - Alice's Adventures in Wonderland by Lewis Carroll キャロル『不思議の国のアリス』

 Video 
映画 『アリス』 (1988) 監督: ヤン・シュヴァンクマイエル
Neco z Alenky (1988) a.k.a. Alice, directed by Jan Svankmajer

製作国: チェコスロバキア・スイス・イギリス・西ドイツ Countries: Czechoslovakia, Switzerland, UK & West Germany.


■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

“从开始的地方开始吧,一直读到末尾,然后停止。”国王郑重地说。

   刘易斯·卡洛尔 著 管绍淳 译
   《爱丽丝漫游奇境记》
   E-text at 新時代書城 (www.mypcera.com)


■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese

“從開始的地方開始吧,一直讀到末尾,然后停止。”國王鄭重地説。

   劉易斯・卡羅爾 著  管紹淳 譯
   《愛麗絲漫游奇境記
   E-text at 熾天使書城 (Angelibrary.com)


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 高山 2015
「はじめからはじめよ」とても重々しくキングが言います。「終わりまでいったら、そこが終わりなのじゃ」
   ルイス・キャロル=作 高山宏(たかやま・ひろし)=訳 佐々木マキ=絵
   『不思議の国のアリス』 亜紀書房 2015/04


(J2) 河合 2010
「初めから始めなさい。」王様はとてもおごそかにおっしゃいました。「そして終わりまで続け、終わりでやめなさい。」
   ルイス・キャロル=著 河合祥一郎(かわい・しょういちろう)=訳
   『不思議の国のアリス』 角川文庫 2010/02/25


(J3) 石井 2008
「はじめから始めよ」王はとてもおごそかに言った。「読み進み、終わりになったら読みやめるのだ」
   ルイス・キャロル=作 リスベート・ツヴェルガー=絵
   石井睦美(いしい・むつみ)=訳 『不思議の国のアリス
   BL出版 2008/11/10


(J4) 久美 2006
「はじめからはじめよ」王はおごそかに告げた。「終わりまで読んだら、そこで終わりじゃ」
   ルイス・キャロル=著 ヤン・シュヴァンクマイエル=挿画
   久美里美(ひさみ・さとみ)=訳 『不思議の国のアリス
   エスクァイア マガジン ジャパン 2006/11


(J5) 村山 2006
「初めから始めよ」と、王様はもったいぶって言った。「そして、終わりがくるまで続けて、そこでやめよ」
   ルイス・キャロル=作 村山由佳=訳 『不思議の国のアリス
   メディアファクトリー 2006/03


(J6) 楠本 2006
「初めから始め、終わりまで読み進み、そこで終わるのじゃ」王様は重々しく言いました。
   キャロル=作 楠本君恵=訳 『不思議の国のアリス』 論創社 2006/02


(J7) 山形 2003
王さまはもったいぶった口調で言います。「はじめからはじめるがよい。そして最後にくるまで続けるのじゃ。そうしたらやめるのだ」
   キャロル=作 山形浩生=訳 『不思議の国のアリス』 朝日出版社 2003/06


(J8) 大西 2002-2006
「初めのところから、はじめよ」王さまは、実におごそかに、おっしゃった。「そして、ずっと読んでいって終わりまで来る。――そこで、やめるのじゃ」
   キャロル=作 大西小生=訳 『ふしぎの国のアリス
   新「アリス」訳解 2002-2006   


(J9) 脇 2000
「はじめからはじめよ」と、王さまがもったいぶって言いました。「そして、終わりになるまでつづけ、終わりになったら、そこでやめよ。」
   キャロル=作 脇明子=訳 『不思議の国のアリス』 岩波少年文庫 2000/06


(J10) 中村 2000
「はじめからはじめよ」と王はおごそかにいいました。「しまいまで読みとおしたらやめてよい」
   キャロル=作 中村妙子=訳 『ふしぎの国のアリス』 児童図書館・文学の部屋
   評論社 2000/03


(J11) 高山 1994
「はじめから始めるのじゃ」と、とても重々しく王様は申されました、「そして終るところまでは終るな。そして、そこでやめるのじゃ」
   キャロル=作 マーティン・ガードナー=注 ピーター・ニューエル=画
   高山宏=訳 『新注 不思議の国のアリス』 東京図書 1994/09


(J12) 矢川 1994
「はじめからはじめろ」王さまはいともおごそかに、「終りまで読んだら、そこでストップだ」
   キャロル=作 矢川澄子=訳 『不思議の国のアリス』 新潮文庫 1994/02


(J13) 吉田 1993
「はじめからはじめて――終わりまで読んで、終わりになったら読むのをやめろ」と、王さまがまじめな調子で言いました。
   キャロル=著 吉田健一=訳 『不思議の国のアリス
   世界文学の玉手箱 6 河出書房新社 1993/01


(J14) 北村 1992
「初めから始めるのさ」と王がおごそかにいった。「どんどん読んでいってだな、終わりがきたら終えるんだ」
   キャロル=作 北村太郎=訳 『ふしぎの国のアリス』 集英社文庫 1992/03


(J15) 柳瀬 1990
「はじめからはじめるのじゃ。」王さまは、おもおもしくいいます。「終わりまでいって、そこでやめるのじゃ。」
   キャロル=作 柳瀬尚紀=訳
   『少年少女世界名作の森18 不思議の国のアリス』 集英社 1990/08


(J16) 柳瀬 1988
「はじめからはじめるのじゃ。」王さまはおもおもしくいいます。「終わりまでいって、そこでやめるのじゃ。」
   キャロル=作 柳瀬尚紀=訳 『少年少女希望図書館4 ふしぎの国のアリス
   第三文明社 1988/12


(J17) 高橋+高橋 1988
「はじめからはじめろ。そして終りになるまでつづけろ。それからやめるんじゃ」
   キャロル=作 高橋康也+高橋迪(たかはし・みち)=訳
   『不思議の国のアリス』 河出文庫 1988/10


(J18) 多田 1988
「はじめから始めよ」と王さまはいとも重々しい口調で言われました。「そして終わりに来るまで読みつづけるのじゃ。そしたらやめるのじゃ」
   多田幸蔵=訳 『不思議の国のアリス』 中学生・高校生必読名作シリーズ
   旺文社 1988/03


(J19) 柳瀬 1987
「始めからはじめよ」王は重々しくいった。「終わりまでいって、そこでやめるのじゃ」
   キャロル=作 柳瀬尚紀=訳 『不思議の国のアリス』 ちくま文庫 1987/12


(J20) 中山 1986
「はじめからはじめなさい」王さまは、たいへんおごそかに、おっしゃいました。「そして、ずうっとつづけて読んで、おわりまで読んだらやめなさい」
   キャロル=作 中山知子=訳 『ふしぎの国のアリス
   フォア文庫 岩崎書店 1986/07


(J21) 高杉 1983
「はじめから読みはじめるんだ」と、王さまはいかめしい声でいいました。「それから、おわりまで読みつづけて、おわりへきたらやめるんだ」
   ルイス・キャロル=作 高杉一郎=訳 『ふしぎの国のアリス
   講談社文庫 1983/09


(J22) 芹生 1979
「はじめからはじめよ。そして、終わりまで読みすすみ、しかるのちやめるのじゃ」と、王さまはたいそうおもおもしくいいました。
   キャロル=作 芹生一(せりう・はじめ)=訳 『ふしぎの国のアリス
   偕成社文庫 1979/12


(J23) 福島 1975
「初めから始めよ」と王様が、重々しい口調でいいました。「最後にいたるまで読み進み、しかるのちやめよ」
   キャロル=作 福島正実=訳 『不思議の国のアリス』 角川文庫 1975/08


(J24) 生野 1971
「はじめからはじめよ」と、たいそうおごそかに王さまは言いました。「そして終わるところまで読みつづけよ。そこでやめるのじゃ」
   ルイス・キャロル=作 生野幸吉(しょうの・こうきち)=訳
   ジョン・テニエル=画
   『ふしぎの国のアリス』 福音館古典童話シリーズ 4 1971/07


(J25) 田中 1955
「はじめから読みはじめて、ずーっと読む。おしまいまでいったらやめるのじゃ。」と王さまは、おごそかに申されました。
   キャロル=作 田中俊夫=訳 『ふしぎの国のアリス』 岩波少年文庫 1955/03


(J26) 吉田 1954
「はじめから始めて――」と、王さまがまじめな調子(ちょうし)で言いました。「おわりまで読んで、おわりになったら読むのをやめろ。」
   キャロル=著 吉田健一=訳 「ふしぎの国のアリス」
   『世界少年少女文学全集6 イギリス編4』 創元社 1954/05 所収


(J27) 岩崎 1952
「初めから始めい」と王はまじめくさって申されました「それから読みつづけて、終わりに来たらやめるのじゃ」
   ルーイス・キャロル=作 岩崎民平(いわさき・たみへい)=訳
   『不思議の国のアリス』 角川文庫(旧版)1952/04


(J28) 菊池+芥川 1927
「初(はじ)めから始(はじ)めよ。」と王樣(わうさま)は重重(おもおも)しく言(い)ひました。そしてしまひまで讀(よ)んで、そこで止(や)めるんだ。」
   菊池寛+芥川龍之介=共訳 『アリス物語
   小學生全集 第二十八卷(初級用) 興文社(文藝春秋社) 1927/11(昭和2)


(J29) 丸山 1910
『初(はじ)めから始(はじ)めて』と王樣(わうさま)は嚴格(げんかく)に、『それから、ずつと終(しま)ひまで、濟(す)んだから止(や)め』
   ルイス・キャロル=著 丸山英観(まるやま・えいかん;丸山薄夜)=訳
   『愛ちやんの夢物語』 東京:内外出版協会 1910/02(明治43)
   国立国会図書館 近代デジタルライブラリー で閲覧可能


(J30) その他
邦訳は、以上のほかにも、1908(明治41)年の初訳以来、

   1921(大正10)年の鈴木三重吉=訳 「地中の世界」『赤い鳥』  所収
   『鈴木三重吉童話全集7』 文泉堂書店 1975/09 に再録

ほか、数多くの版が出ています。その歴史については、大西小生氏による、たいへん詳細な、すばらしい解説 『不思議の国』邦訳書誌 を参照なさることをお薦めします。


■ジョン・テニエルによる挿し絵 Illustration by Sir John Tenniel
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■ロシア語訳 Translation into Russian

-- Начни с начала, -- важно ответил Король,  --  продолжай, пока не дойдешь до конца. Как дойдешь -- кончай!

   Льюис Кэрролл. Приключения Алисы в стране чудес
   Translated by Нина Демурова
   E-text at Lib.Ru


■ドイツ語訳 Translation into German

„Fange beim Anfang an,“ sagte der König ernsthaft, „und lies bis du an’s Ende kommst, dann halte an.“

   Alice’s Abenteuer im Wunderland (Alice im Wunderland) by Lewis Carroll
   Translated by Antonie Zimmermann
   Leipzig : Johann Friedrich Hartknoch, 1869.
   E-text at:
   * Librito.de [PDF]
   * Wikisource


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

“Comece pelo começo”, disse o Rei com muita gravidade, “e siga até o fim: daí pare.”

   Alice no País das Maravilhas by Lewis Carroll
   Translated by Clélia Regina Ramos
   E-text at eBookLibris


■スペイン語訳 Translation into Spanish

--Empieza por el principio --dijo el Rey con gravedad-- y sigue hasta llegar al final; allí te paras.

   Las Aventuras de Alicia en el País de las Maravillas
   (Alicia en el País de las Maravilla) by Lewis Carroll
   Translated by Humpty Dumpty
   E-text at:
   * CiberTextos Interactivos -- La Celestina, de Fernando de Rojas
   * Pagina de Lewis Carroll
   * OjoconelArte.cl


■フランス語訳 Translation into French

– Commencez au commencement, dit le Roi d’un ton grave, et continuez jusqu’à ce que vous arriviez à la fin ; ensuite, arrêtez-vous.

   Chapitre XII La déposition d’Alice
   Alice au pays des merveilles by Lewis Carroll
   E-text at Wikisource (Last modified 2006)


 Audio 
英BBCラジオ4によるラジオドラマ 『Alice's Adventures in Wonderland
BBC Radio 4's Alice's Adventures in Wonderland

Starring Roy Hudd as the Mad Hatter, Sarah-Jane Holm as Alice and David Bamber as the White Rabbit. A downloadable audiobook (Windows Media) is available at Audio Book Central.


■英語原文 The original text in English

"Begin at the beginning," the King said, very gravely, "and go on till you come to the end: then stop."

   Chapter XII Alice's Evidence
   Alice's Adventures in Wonderland (1865) by Lewis Carroll
   E-text at:
   * The University of Adelaide Library
   * Project Gutenberg
   * Indiana University


■更新履歴 Change log

2015/04/30 高山宏=訳 2015/04 と高山宏=訳 1994/09 を追加しました。
2012/08/03 ロシア語訳とポルトガル語訳を追加しました。
2010/09/08 英BBCラジオ4によるラジオドラマ Alice's Adventures in Wonderland 
         の YouTube 画面を追加しました。
2010/05/08 ヤン・シュヴァンクマイエル監督の映画『アリス』 (1988) の YouTube
         動画を追加しました。
2010/05/06 石井睦美=訳 2008/11/10 を追加しました。また、ドイツ語訳の
         書誌情報を補足しました。
2010/02/27 河合祥一郎=訳 2010/02/25 を追加しました。
2008/10/24 吉田健一=訳 1954/05 を追加しました。
2007/08/21 久美里美=訳 2006/11 を追加しました。また、中國語譯(繁體字)
         の電子テキストのリンクがまちがっていたので訂正しました。
2006/09/27 菊池寛+芥川龍之介=共訳 1927/11 および丸山英観=訳
         1910/02 を追加しました。
2006/08/29 高杉一郎=訳 1983/09 を追加しました。日本語訳の番号を
         振り直しました。
2006/08/15 中國語譯(繁體字)、生野幸吉=訳 1971/07、および岩崎民平=訳
         1952/04 を追加しました。また、日本語訳の番号を振り直しました。
2006/07/31 吉田健一=訳 1993、中国語訳(簡体字)、ドイツ語訳、スペイン語訳、
         およびフランス語訳を追加しました。
2006/05/05 中山知子=訳 1986/07 を追加しました。
2006/04/30 脇明子=訳 2000/06 を追加しました。また、配列を旧→新から
         新→旧に変更しました。
2006/04/22 芹生一=訳 1979/12 および中村妙子=訳 2000/03 を追加しました。
2006/04/20 多田幸蔵=訳 1988/03 と大西小生=訳 2002-2006 を追加しました。
         また、書誌情報を補足・修正しました。
2006/03/11 村山由佳=訳 2006/03 を追加しました。
2006/02/20 楠本君恵=訳 2006/02 を追加しました。


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Monday, 31 October 2005

Charlie and the Chocolate Factory by Roald Dahl ロアルド・ダール 『チョコレート工場の秘密』

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■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 柳瀬 2005
「あれを!」と、ワンカ氏が、あっちへこっちへ踊りながら、柄に金をかぶせたステッキで、大きなこげ茶色の川を指す。「あれは全部、チョコレート! あの川は、一滴残らず、最高級の熱々に溶けたチョコレートです! まさに最高級品。国じゅうのバスタブを満杯にするだけのチョコレートです! バスタブどころか、水泳プールも! すごいでしょう? ……」

  • 「15. チョコレート室」 ロアルド・ダール=著 柳瀬尚紀=訳 『チョコレート工場の秘密』 ロアルド・ダール コレクション 評論社 2005/04

(J2) 田村 1972, 1988
「よく見たまえ!」ワンカさんは、おどりあがりながら、褐色の川を、金の冠のステッキで指して、叫びました。「あの川の水は、ぜんぶ、チョコレートなんだよ! どの一滴も、まじりけなしの極上のチョコレート。最高級品ですよ。全国の、あらゆる家のお風呂を、チョコレートでいっぱいにしてもだいじょうぶ! なんなら、全国の水泳プールを、いっぱいにしてもかまわない! どうだ、すごいもんでしょう! ……」


■ロシア語訳 Translation into Russian

— Все это, — выкрикнул мистер Уонка, приплясывая на Месте и указывая золотым набалдашником своей тросточки на большую коричневую реку, — все это шоколад! Каждая капля этой реки — это горячий расплавленный шоколад высшего качества. Самого высшего качества! Его здесь хватит, чтобы заполнить все ванные в нашей стране! И все плавательные бассейны в придачу! Ну что, здорово?

  • 15. Шоколадный Цех. Роальд Даль. Чарли и Шоколадная фабрика
  • E-text at Coollib.com

■スペイン語訳 Translation into Spanish

—¡Mirad!—exclamó el señor Wonka, bailando excitadamente y señalando el río de color marrón con su bastón de puño dorado—. ¡Es todo de chocolate! Hasta la última gota de ese río es chocolate derretido caliente de la mejor calidad. De una calidad insuperable. Hay ahí chocolate suficiente para llenar todas las bañeras del país entero! ¡Y todas las piscinas también! ¿No es fantástico?

  • XV El recinto de chocolate. Charlie y la fábrica de chocolate by Roald Dahl
  • E-text at Cuentos Mágicos

■フランス語訳 Translation into French

– Voyez ! s’écria Mr Wonka en sautillant. De sa canne à pommeau d’or, il désigna la grande rivière brune.
– Tout cela, c’est du chocolat ! Chaque goutte de cette rivière est du chocolat fondu, et du meilleur. Du chocolat de première qualité. Du chocolat, rien que du chocolat, de quoi remplir toutes les baignoires du pays! Et aussi toutes les piscines ! N’est-ce pas magnifique ?

  • Chapitre 15 : « La salle au chocolat »  Charlie et la chocolaterie by Roald Dahl. Translated by Elisabeth Gaspar
  • Excerpt at VendrediLecture

 Audio 1 
英語原文のオーディオブック 朗読:エリック・アイドル Audiobook in English read by Eric Idle

下の引用箇所の朗読は 1:19:44 から始まります。 Uploaded to YouTube by Free Cartoons Channel on 31 Mar 2016. Reading of the excerpt below starts at 1:19:44.


 Audio 2 
英語原文のオーディオブック Rainbow Audiobook in English

下の引用箇所の朗読は 25:41 あたりから始まります。 Uploaded to YouTube by bluemonday16 on 23 Dec 2015. Reading of the excerpt below starts at around 25:41.


 Audio 3 
英語原文のオーディオブック Audiobook in English

下の引用箇所の朗読は 2:03 から始まります。 Uploaded to YouTube by Teach it yourself on 1 Jun 2009. Reading of the excerpt below starts at 2:03.


■英語原文 The original text in English

"There!" cried Mr Wonka, dancing up and down and pointing his gold-topped cane at the great brown river. "It's all chocolate! Every drop of that river is hot melted chocolate of the finest quality. The very finest quality. There's enough chocolate in there to fill every bathtub in the entire country! And all the swimming pools as well! Isn't it terrific? . . ."


■更新履歴 Change log

  • 2016/04/12 田村隆一=訳の書誌情報を補足しました。また、もう1種類の英語原文オーディオブックを追加しました。さらに、「外部リンク」の項を新設しました。
  • 2015/08/22 ロシア語訳、スペイン語訳、およびフランス語訳を追加しました。また、2種類の英語原文オーディオブックも追加しました。

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Friday, 28 October 2005

Curiouser and curiouser! - Alice's Adventures in Wonderland by Lewis Carroll へんてこりんがどんどこりん! - キャロル 『不思議の国のアリス』

        目次 Table of Contents

 Video 1  アリス・イン・ワンダーランド (2010) Alice in Wonderland (2010)
■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese
■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese
■日本語訳 Translations into Japanese
  (J1) 高山 2015
  (J2) 坂本 2010
  (J3) 河合 2010
  (J4) 石井 2008
  (J5) 久美 2006
  (J6) 村山 2006
  (J7) 楠本 2006
  (J8) 山形 2003
  (J9) 大西 2002-2006
  (J10) 脇 2000
  (J11) 中村 2000
  (J12) 高山 1994
  (J13) 矢川 1994
  (J14) 吉田 1993
  (J15) 宗方 1992
  (J16) 北村 1992
  (J17) 柳瀬 1990
  (J18) 柳瀬 1988
  (J19) 高橋+高橋 1988
  (J20) 多田 1988
  (J21) 柳瀬 1987
  (J22) 中山 1986
  (J23) 高杉 1983
  (J24) 芹生 1979
  (J25) 福島 1975
  (J26) 生野 1971
  (J27) 田中 1955
  (J28) 吉田 1954
  (J29) 岩崎 1952
  (J30) 楠山 1948
  (J31) 菊池+芥川 1927
  (J32) 丹羽 1911, 2009
  (J33) 丸山 1910, 2009
  (J34) その他
■邦訳史・邦訳書誌 History and bibliography of Japanese translations
■邦訳レビュー Reviews of Japanese translations
 Video 2  不思議の国のアリス (1903) Alice in Wonderland (1903)
 Image 1  ジョン・テニエルによる挿絵 Illustration by Sir John Tenniel
■ロシア語訳 Translations into Russian
  (R1) Демурова
  (R2) Заходера
  (R3) Others
■デンマーク語訳 Translation into Danish
■ドイツ語訳 Translation into German
■イタリア語訳 Translation into Italian
■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese
■スペイン語訳 Translation into Spanish
■フランス語訳 Translation into French
  Audio    Alice's Adventures in Wonderland Audiobook
■英語原文 The original text in English
■『地下の国のアリス』 Alice's Adventures Under Ground
 Image 2  Alice's Adventures Under Ground: Carroll's handwritten manuscript
■更新履歴 Change log


 Video 1 
映画『アリス・イン・ワンダーランド』 (2010) ティム・バートン監督 予告篇
Alice in Wonderland (2010) directed by Tim Burton. Trailer

アリス・イン・ワンダーランド: ディズニー オフィシャルサイト
Alice in Wonderland: Disney official site


■中国語訳(簡体字)Translation into simplified Chinese

“奇怪啊奇怪,”爱丽丝喊道,她那么惊奇,霎时,竟说不成话了
   刘易斯·卡洛尔 著 管绍淳 译
   《爱丽丝漫游奇境记》 眼泪的池塘
   E-text at:
   * 新时代书城 (www.mypcera.com)
   * 亦凡书库 (Yifan.com)


■中國語譯(繁體字)Translation into traditional Chinese

“奇怪啊奇怪,”愛麗絲喊道,她那么惊奇,霎時,竟說不成話了
   劉易斯·卡洛爾 著 管紹淳 譯
   《愛麗絲漫游奇境記》 眼淚的池塘
   E-text at 熾天使書城 (Angelibrary.com)


■日本語訳 Translations into Japanese

(J1) 高山 2015
「あれえっれれれっ!」と、アリスは大声を出しました(びっくりしすぎて、ちゃんとした言葉になりません)。
   ルイス・キャロル=作 高山宏(たかやま・ひろし)=訳 佐々木マキ=絵
   『不思議の国のアリス』 亜紀書房 2015/04


(J2) 坂本 2010
「ありえない! ありえないってば!」アリスは叫びました。(驚きのあまり、この際正しい言葉使いなんて吹き飛んでしまったようです)
   ルイス・キャロル=著 坂本美雨(さかもと・みう)=訳
   オリジナル新訳 「不思議の国のアリス」
   『Switch』 第28巻 第5号(通巻242号) スイッチ・パブリッシング 2010/04/20
   この訳の原書は Alice's Adventures in Wonderland ではなくて、ルイス・
   キャロル自筆手製の Alice's Adventures under Ground のほうです。


(J3) 河合 2010
「へんてこりんがどんどこりん!」アリスはさけびました。(あんまりびっくりしたものだから、きちんとした言いかたを忘れてしまったのです。)
   ルイス・キャロル=著 河合祥一郎(かわい・しょういちろう)=訳
   『不思議の国のアリス』 角川文庫 2010/02/25


(J4) 石井 2008
「ヘンテコリンのコンテコリン!」とアリスは叫んだ(おどろきすぎてちゃんとした言葉づかいを忘れちゃったんだ)。
   ルイス・キャロル=作 リスベート・ツヴェルガー=絵
   石井睦美(いしい・むつみ)=訳 『不思議の国のアリス
   BL出版 2008/11/10


(J5) 久美 2006
「なんこれはなの、なんこれはなの!」アリスは叫んだ(おどろきのあまり、一瞬まともな話し方を忘れてしまった)。
   ルイス・キャロル=著 ヤン・シュヴァンクマイエル=挿画
   久美里美(ひさみ・さとみ)=訳 『不思議の国のアリス
   エスクァイア マガジン ジャパン 2006/11


(J6) 村山 2006
「何これ、どんどんヘンテコりょん!」とアリスは叫んだ(あんまりびっくりしたものだから、一瞬まともな言葉づかいを忘れちゃったわけさ)。
   ルイス・キャロル=作 村山由佳=訳 『不思議の国のアリス
   メディアファクトリー 2006/03


(J7) 楠本 2006
「きみょうね、きみょうね!」アリスは叫びました。(とてもびっくりして、一瞬、どこにアクセントをつけるか忘れてしまったのです)
   キャロル=作 楠本君恵=訳 『不思議の国のアリス
   論創社 2006/02


(J8) 山形 2003
「チョーへん!」とアリスはさけびました(びっくりしすぎて、ちゃんとしたしゃべり方を忘れちゃったんだね)。
   キャロル=作 山形浩生=訳 『不思議の国のアリス』 朝日出版社 2003/06


(J9) 大西 2002-2006
「変すぎ、すぎるわよ!」と、アリスの悲鳴(あんまりおどろいたんで、正しい言葉づかいを、ど忘れしてしまったんだ)。
   キャロル=作 大西小生=訳 『ふしぎの国のアリス
   新「アリス」訳解 2002-2006


(J10) 脇 2000
「まあ、へんてこてんだわ!」と、アリスはさけびました。(あんまりびっくりしたので、正しい言葉づかいを忘れてしまったのです。)
   キャロル=作 脇明子=訳 『不思議の国のアリス』 岩波少年文庫 2000/06


(J11) 中村 2000
「おどろき、モモの木、サンショの木!」とアリスはさけびました(あまりびっくりしたもので、すぐにはまともな言葉が出てこなかったのです)。
   キャロル=作 中村妙子=訳 『ふしぎの国のアリス
   児童図書館・文学の部屋 評論社 2000/03


(J12) 高山 1994
「ふぎしったら、ふぎし!」とアリスは大声で言いました(あんまりびっくりしたので、一瞬ちゃんとしたしゃべり方をすっかり忘れてしまっていたのです)。
   キャロル=作 マーティン・ガードナー=注 ピーター・ニューエル=画
   高山宏=訳 『新注 不思議の国のアリス』 東京図書 1994/09


(J13) 矢川 1994
「へんてこんて、へんてこんてえ!」アリスはわめきだした(まあ、おどろいたのなんの、まともなことばづかいだって、とっさには出てこなくてね)。
   キャロル=作 矢川澄子=訳 『不思議の国のアリス』 新潮文庫 1994/02


(J14) 吉田 1993
「おかしいみたいなようで、たまらないわ」と、アリスはさけびました。(アリスは、あんまりびっくりしたので、正しいことばのつかいかたを、ちょっと忘れたのでした)
   キャロル=著 吉田健一=訳 『不思議の国のアリス
   世界文学の玉手箱6 河出書房新社 1993/01


(J15) 宗方 1992
「てんてこりんだわ、てんてこりん!」びっくりしたアリスは、へんてこな言葉をさけんでしまいました。
   ルイス・キャロル=作 宗方あゆむ=訳『ふしぎの国のアリス
   金の星社 1992/10


(J16) 北村 1992
「てこへん、へんてこ!」アリスは大声でこう叫んだんだけど、あんまりびっくりして、つい正しい英語を忘れちゃったのさ。
   キャロル=作 北村太郎=訳 『ふしぎの国のアリス』 集英社文庫 1992/03


(J17) 柳瀬 1990
「きみょうれてきつ! きみょうれてきつ!」アリスはさけびました。(なにしろびっくり仰天したもので、『きみょうきてれつ』という正しい言いかたをまちがえたのです。)
   キャロル=作 柳瀬尚紀=訳
   『少年少女世界名作の森18 不思議の国のアリス』 集英社 1990/08


(J18) 柳瀬 1988
「きみょうれてきつ! きみょうれてきつ!」アリスはさけびました。(なにしろびっくり仰天したもので、『きみょうきてれつ』という正しい言いかたをまちがえたのです。)
   キャロル=作 柳瀬尚紀=訳
   『少年少女希望図書館4 ふしぎの国のアリス』 第三文明社 1988/12


(J19) 高橋+高橋 1988
「ますます、妙だわ、ちきりんよ!」とアリスは叫びました。あまりびっくりしたので、さすがのアリスも正しいことばづかいを一瞬忘れてしまったのです。
   キャロル=作 高橋康也+高橋迪(たかはし・みち)=訳
   『不思議の国のアリス』 河出文庫 1988/10


(J20) 多田 1988
「いよいよもって奇妙きてれつだわ!」とアリスは叫びました(あんまりびっくりしたので、とっさには立派な言葉がとんと出てこなかったのです)。
   キャロル=作 多田幸蔵=訳 『不思議の国のアリス
   中学生・高校生必読名作シリーズ 旺文社 1988/03


(J21) 柳瀬 1987
「奇妙れてきつ! 奇妙れてきつ!」アリスは大きな声でいった。(なにしろびっくり仰天したもので、一瞬、正しい言葉遣いを忘れてしまったのだ。)
   キャロル=作 柳瀬尚紀=訳 『不思議の国のアリス』 ちくま文庫 1987/12


(J22) 中山 1986
「きゃあ、とてっぴょうしもないよ!」アリスは、思わず、さけびました。あんまりびっくりしたので、とっさに、ちゃんとしたことばなんか、でてきませんでした。
   キャロル=作 中山知子=訳『ふしぎの国のアリス
   フォア文庫 岩崎書店 1986/07


(J23) 高杉 1983
「だんだん、へんちきりんになっていくわ!」と、アリスはさけびました。(あんまりびっくりしたものだから、とっさには正しいことばのつかいかたも思いだせなかったのです。)
   ルイス・キャロル=作 高杉一郎=訳 『ふしぎの国のアリス
   講談社文庫 1983/09


(J24) 芹生 1979
「てこへんだわ。ほんとにてこりんへん。」アリスは思わずこうさけびました。あんまりびっくりして、ちゃんとしたことばを度忘れしてしまったのです。
   キャロル=作 芹生一(せりう・はじめ)=訳 『ふしぎの国のアリス
   偕成社文庫 1979/12


(J25) 福島 1975
「変てこりんなの、おかしいの!」と、アリスは叫びました。(あんまりびっくりしたので、すぐには上品なことばづかいをするのを思いつかなかったのです)
   キャロル=作 福島正実=訳 『不思議の国のアリス』 角川文庫 1975/08


(J26) 生野 1971
「ますます変(へん)てこりんになってくわ!」とアリスはさけびました。(あまりびっくりしたので、正しいことばづかいをとっさに忘(わす)れてしまったのでした)。
   ルイス・キャロル=作 生野幸吉(しょうの・こうきち)=訳
   ジョン・テニエル=画
   『ふしぎの国のアリス』 福音館古典童話シリーズ4 1971/07


(J27) 田中 1955
「まあ、へんてこれんな!」とアリスは叫びました。(あんまりおどろいたので、とっさのまに正しいことばづかいを忘れてしまったのです。)
   キャロル=作 田中俊夫=訳 『ふしぎの国のアリス』 岩波少年文庫 1955/03


(J28) 吉田 1954
「おかしいみたいなようで、たまらないわ。」と、アリスは叫(さけ)びました。(アリスは、あんまりびっくりしたので、正(ただ)しいことばの使いかたを、ちょっと忘(わす)れたのでした。)
   キャロル=著 吉田健一=訳 「ふしぎの国のアリス」
   『世界少年少女文学全集6 イギリス編4』 創元社 1954/05 所収


(J29) 岩崎 1952
「いよいよますます奇妙きてれつだわ!」とアリスは叫びました。(あんまり驚いたものですから、しばらくは立派な言葉が口に出なかったのです)
   ルーイス・キャロル=作 岩崎民平(いわさき・たみへい)=訳
   『不思議の国のアリス』 角川文庫(旧版)1952/04


(J30) 楠山 1948
「へんちきりんだわ。へんちきりんだわ」と、アリスはさけびたてました。(あんまりびっくりしたひょうしに、この子は、つい、おぎょうぎのいいことばをつかうことをわすれました)。
   リュイス・キャラル=作 楠山正雄=譯
   『ふしぎの国のアリス』 小峰書店 定價二八◯圓 1948/05
   (書名は、表紙と扉が「国」と新字、奥付は『國』と旧字表記)


(J31) 菊池+芥川 1927
「變(へん)ちきりんん、變(へん)ちきりん。」とアリスは叫(さけ)びました。(餘(あま)り驚(おどろ)いたものですから、アリスはその時(とき)、もつと正(ただ)しい言葉(ことば)を使(つか)ふことを忘(わす)れてしまつたのでした。)
   ルウヰス・カロル=著 菊池寛+芥川龍之介=共訳
   『アリス物語』 小學生全集 第二十八卷(初級用)
   興文社(文藝春秋社)1927/11(昭和2)


(J32) 丹羽 1911, 2009
不思議(ふしぎ)な氣持(きもち)、不思議(ふしぎ)な氣持(きもち)、思(おも)はず胸(むね)に手(て)を置(お)いて何(な)んとも云(い)ふことの出來(でき)ない此(こ)の不思議(ふしぎ)な氣持(きもち)を考(かんが)へた時(とき)、綾子(あやこ)さんの身體(からだ)は[以下略]
   a. 丹羽五郎(にわ・ごろう)=編 芳村椿花=絵 「長編お伽噺 子供の夢」
     『不思議の国のアリス : 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成1
     千森幹子(ちもり・みきこ)=編集・解説 エディション・シナプス 2009/02
   b. 丹羽五郎=編 芳村椿花=絵 『長篇お伽噺 子供の夢
     東京:籾山書店(もみやましょてん) 1911/04/01(明治44)
   この本は原書に忠実な「翻訳」ではなくて「翻案」。a.b. を復刻したもの。


(J33) 丸山 1910, 2009
『奇妙々々(きめう/\)!』と愛(あい)ちやんが叫(さけ)びました(非常(ひじやう)に驚(おどろ)いた爲(ため)に何(なん)と云(い)つて可(い)か些(ちよつ)と解(わか)らず)
   a. ルイス・キャロル=著 丸山英観(まるやま・えいかん)=訳
     「愛ちやんの夢物語」
     『不思議の国のアリス : 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成1
     千森幹子(ちもり・みきこ)=編集・解説 エディション・シナプス 2009/02
   b.  レウィス、キァロル(「はしがき」文中の表記)=著 丸山薄夜=譯
     『愛ちやんの夢物語』 東京:内外出版協會 1910/02/01(明治43)
     国立国会図書館 近代デジタルライブラリーで 複写画像 を閲覧可能
   a.b. を復刻したもの。


(J34) その他
邦訳は、以上のほかにも、1908(明治41)年の初訳以来、

   1921(大正10)年の鈴木三重吉=訳 「地中の世界」 『赤い鳥』 所収
   『鈴木三重吉童話全集7』 文泉堂書店 1975/09 に再録

ほか、数多くの版が出ています。


■邦訳史・邦訳書誌 History and bibliography of Japanese translations

『不思議の国のアリス』の日本語訳の歴史については、つぎの大西小生氏のウェブサイトや、楠本君恵氏の著書、川戸道昭氏+榊原貴教氏=共編の著書などが参考になります。

明治・大正・昭和初期の『不思議の国のアリス』邦訳については、つぎの千森幹子氏による論考が参考になります。

最初期つまり明治時代の『不思議の国のアリス』および『鏡の国のアリス』の日本への紹介については、つぎの稿が参考になります。


■邦訳レビュー Reviews of Japanese translations

現在、書店でわりと容易に入手できる、比較的新しいタイトルの訳文・挿絵などの良否については、木下信一さんの運営するサイト The Rabbit Hole のなかにある、『アリス』邦訳ブックレビュー のページが参考になります。


 Video 2 
映画『不思議の国のアリス』 (1903) 監督: セシル・ヘプワース、パーシー・ストウ
Alice in Wonderland (1903) directed by Cecil M. Hepworth and Percy Stow

『不思議の国のアリス』の世界最初の映画化作品 (1903年)。英国映画協会 (BFI) が全12分のフィルムのうち現存する8分余りを修復し、2010年2月24日に公開した。
More details at BFI Screenonline: Alice in Wonderland (1903)
The video can be viewed also at YouTube - BFIfilms's Channel


 Image 1 
ジョン・テニエルによる挿絵 Illustration by Sir John Tenniel

54_1361_m

■ロシア語訳 Translations into Russian

(R1) Демурова
-- Все  страньше  и  страньше!  --  вскричала   Алиса.   От изумления  она  совсем  забыла, как нужно говорить. --
   Глава Ii. Море слез
   Приключения Алисы в стране чудес
   Льюис Кэрролл
   Translated by Нина Демурова
   E-text at Lib.Ru


(R2) Заходера
- Ой, все чудесится и чудесится! - закричала Алиса. (Она была в таком изумлении, что ей уже не хватало обыкновенных слов, и она начала придумывать свои.) -
   Глава вторая,
   в которой Алиса купается в слезах
   Алиса в стране чудес
   Льюис Кэрролл
   Translated by Бориса Заходера
   E-text at Lib.Ru


(R3) Others
More Russian translations can be found at Lib.Ru


■デンマーク語訳 Translation into Danish

"Det bliver mere og mere mærkeligere!" råbte Alice. (Hun var så forbavset, at hun helt glemte at tale ordentligt).
   Kapitel 2 - En hel sø af tårer
   Alice i Eventyrland by Lewis Carroll
   E-text at www.ebbemunk.dk


■ドイツ語訳 Translation into German

„Verquerer und verquerer!“ rief Alice. (Sie war so überrascht, daß sie im Augenblick ihre eigene Sprache ganz vergaß)
   Zweites Kapitel. Der Thränenpfuhl
   Alice’s Abenteuer im Wunderland (Alice im Wunderland) by Lewis Carroll
   Translated by Antonie Zimmermann
   E-text at Wikisource


■イタリア語訳 Translation into Italian

— Stranissimo, e sempre più stranissimo! esclamò Alice (era tanta la sua meraviglia che non sapeva più parlare correttamente) —
   Capitolo II : Lo stagno di lagrime
   Alice nel Paese delle meraviglie
   Translated by Silvio Spaventa Filippi
   E-text at Wikisource


■ポルトガル語訳 Translation into Portuguese

“Muito curiosíssimo e muito curiosíssimo!”, gritou Alice (ela estava tão surpresa, que por um momento quase esqueceu como falar um bom inglês).
   Capítulo II : A lagoa de lágrimas
   Alice no País das Maravilhas
   Translated by Clélia Regina Ramos
   E-text at BbooksBrasil


■スペイン語訳 Translation into Spanish

--¡Curiorífico y curiorífico! --exclamó Alicia (estaba tan sorprendida, que por un momento se olvidó hasta de hablar correctamente)--.
   Capítulo 2 - El Charco de Lágrimas
   Alicia en el país de las maravillas
   E-text at:
   * Pagina de Lewis Carroll
   * pacomova.eresmas.net


■フランス語訳 Translation into French

« De plus-t-en plus curieux ! s’écria Alice (elle était si surprise que, sur le moment, elle en oublia complètement de parler correctement)
   Chapitre II La mare de larmes
   Alice au pays des merveilles
   E-text at Wikisource


  Audio  
Alice's Adventures in Wonderland Audiobook

Uploaded by CCProse on Sep 27, 2011. The excerpt below starts around 0:12:54. 下に引用した個所は 0:12:54 あたりから始まります。


■英語原文 The original text in English

"Curiouser and curiouser!" cried Alice (she was so much surprised, that for the moment she quite forgot how to speak good English).

   Chapter II The Pool of Tears
   Alice's Adventures in Wonderland (1865) by Lewis Carroll
   E-text at:
   * The University of Adelaide Library
   * Project Gutenberg
   * Indiana University


■『地底の国のアリスの冒険』または『地下の国のアリス』
 Alice's Adventures Under Ground

"Curiouser and curiouser!" cried Alice, (she was so surprised that she quite forgot how to speak good English,).

   Chapter I
   Alice's Adventures Under Ground by Lewis Carroll
   E-text at Negative Space


 Image 2 
『地下の国のアリス』——キャロル自筆の挿絵付き手稿本
Alice's Adventures Under Ground: Carroll's handwritten manuscript with illustrations

  • Alice's Adventures Under Ground. The original is Carroll's handwritten manuscript with illustrations by Carroll himself. It was given to Alice Liddell on 26 November 1864 and now owned by the British Library.
  • キャロル自身による挿絵がついた手稿本。1864年にキャロルからアリス・リデルへ贈られたもの。現在は大英図書館が所蔵。
↓ クリックして拡大 Click to enlarge ↓
Alice_page11full_4

Image source: British Library » Online Gallery » Virtual books » Lewis Carroll's Alice's Adventures Under Ground - Pages 10 and 11 Copyright © The British Library Board


■更新履歴 Change log

2015/04/30 高山宏=訳 2015/04 と高山宏=訳 1994/09 を追加しました。
2012/08/04 CCProse による朗読の YouTube 画面を追加しました。
2011/05/18 丹羽五郎(にわ・ごろう)=編 1911, 2009 を追加しました。また、
         丸山英観(薄夜)=訳の書誌情報と「邦訳史・邦訳書誌」の項を
         補足・修正しました。
2011/05/17 坂本美雨=訳 2010/04/20 を追加しました。
2011/04/25 デンマーク語訳とポルトガル語訳を追加しました。
2010/08/16 YouTube - BFIfilms's Channel のリンクを追加しました。
2010/05/12 大英図書館所蔵のルイス・キャロル自筆イラストつき
         手稿本 Alice's Adventures Under Ground の複写画像を
         追加しました。
2010/05/08 Нина Демурова 訳と Бориса Заходера 訳の2種類の
         ロシア語訳、およびイタリア語訳を追加しました。
2010/05/05 映画『アリス・イン・ワンダーランド』 (2010) と Alice in
         Wonderland (1903) の計2本の YouTube 動画、および
         石井睦美=訳 2008/11/10 を追加しました。また、
         丸山英観(薄夜)=訳の書誌情報を補足しました。
2010/02/27 河合祥一郎=訳 2010/02/25 を追加しました。
2008/10/24 吉田健一=訳 1954/05 を追加しました。
2007/08/21 久美里美=訳 2006/11 を追加しました。
2007/08/06 宗方あゆむ=訳 1992/10 と楠山正雄=譯 1948/05 を
         追加しました。また、「邦訳史・邦訳書誌」の項と
         「邦訳レビュー」の項を新設しました。
2006/09/27 菊池寛+芥川龍之介=共訳 1927/11 を追加しました。
2006/09/24 丸山英観(薄夜)=訳 1910/02 を追加しました。
2006/08/29 高杉一郎=訳 1983/09 を追加しました。
2006/08/15 中國語譯(繁體字)と生野幸吉=訳 1971/07 を追加しました。
2006/08/13 岩崎民平=訳 1952/04 を追加しました。
2006/07/31 中国語訳(簡体字)、ドイツ語訳、スペイン語訳、および
         フランス語訳を追加しました。
2006/05/05 中山知子=訳 1986/07 を追加しました。
2006/04/30 脇明子=訳 2000/06 を追加しました。また、配列を
         旧→新から新→旧に変更しました。
2006/04/22 芹生一=訳 1979/12 と中村妙子=訳 2000/03 を追加
         しました。
2006/04/20 多田幸蔵=訳 1988/03 と大西小生=訳 2002-2006 を
         追加しました。また、書誌情報を補足・修正しました。
2006/03/11 村山由佳=訳 2006/03 を追加しました。
2006/02/14 楠本君恵=訳 2006/02 を追加しました。


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